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森と林業と動物の本

2026/06/11

パイオニア松!

某山を登ってきた。極めて傾斜がきつい山なので、車で尾根まで登って歩いた(^^;)。

尾根筋を歩くだけで相当な距離となったが、その一角で見かけたのが、風化花崗岩の岩場。花崗岩がポロポロの砂になってしまっている。真砂土だ。これは水を貯めないし、風でも動く。だから植生が回復しない。山全体は、相当密生しているし、ヒノキ林が広がっているのだが、ここだけは再生しなかったようだ。

ある意味、砂漠である。なぜ、こうなったのかわからない。何か人が手を入れたのだろうか。耕して畑を作ると、表土を剥いでしまい、草も生えなくなる。

が、そこに生えているのがマツだった。

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やっぱりマツは強いなあ。どうやって動く真砂土に根を張ったのか。菌類も協力したのかもしれないが、周辺には草も生えていず、真砂土が剥き出しなのに、しっかり根付いた。
もしかしたら、後100年も経てば、ここに森林が回復するかもしれない。まず松林となって、その後に低木の広葉樹が入ってきて、マツが枯れた頃に、高木も入って生物多様性の豊かな森になるかもしれない。まあ、300年はかかるかな……。

2026/06/10

高さと太さ。台湾杉はどっち

6月2日の本欄で「台湾檜と台湾杉ツアー」という記事を書いたが、東アジア最高峰としてのタイワンスギが発見された経緯の記事がアップされていた。

【神木の島】台湾で東アジア最高木を確認 高さ84.1メートルのタイワンスギ「大安渓倚天剣」

さらにユーチューブもあった。こちらはこの木に登っている。
神木之島》正式預告︱5.15 樹頂見

 写真を借用させてもらうと、こんな大木。

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これまで日陰者?だったタイワンスギがいきなりクローズアップされそうだ。太いタイワンヒノキの話はよく出たが、高さはスギの方が上であったか。タイワンヒノキの中には直径6メートルのものがあったが、この木の直径は3メートルぐらいで、高さは84メートルとのこと。

険しい山岳地帯に巨木の森というと、日本なら屋久島を連想し比べてしまう。屋久杉も太さ自慢のところはあるが、高さはあまり競わない。縄文杉でも25メートルくらいである。そして縄文杉以上の太い木を探す人々はいるが、高い木を探す話は聞かない。

これまで「大木」というと、太さ(直径、根回りなど)にこだわる声が多い。日本でも最大の木と言われたら鹿児島の大楠だろう。そして屋久杉の数々。高さはあまり競わなかったように思う。台湾も日本も台風があるので、高木は折れてしまいやすいのだろう。が、この木は谷間にあって、うまく風除けになったのかもしれない。

嘉義市檜意森活村であった彫刻展の作品

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2026/06/09

Y!ニュース「野生動物が市街地を闊歩するきっかけは…」書いた裏事情

Yahoo!ニュースに「野生動物が市街地を闊歩するきっかけはコロナ禍?」を執筆しました。

福島市に続いて宇都宮市の市街地にクマが出没し、いずれも捕獲できずどこかに潜んでいるのではと不安が強まっている。

ただ、連続的にニュースとして報道されるたびに、Yahoo!ニュース編集部からコメントつけろと言ってくるのよ(^^;)。
数回はつけたが、そんな幾度も書くネタないし。同じことを書くのもシャクだし。

そこで、根本的な問題、なぜ市街地に出てくるの?という疑問に迫ろうと思った。

実は、記事にも書いた通り奈良のシカの事例と、海外の研究事例を知っていたから、以前より気にしていたのである。

そうは言っても推論にすぎないだろ、と専門家やその外野からは言われそうなのだが、その通りである(´Д`)。

なおトップ画像は、生成AIによるものだが、これはYahoo!側が提供するもの。よく「AI画像を使うな」という声が飛ぶのだが、現場写真はそれぞれ報道各社などが著作権を持っているので使えないのよ。

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無料イラスト素材、張っておくわ。

 

2026/06/08

“快適な森”は、木が少ない?

ちょいと面白い研究結果。

昔から言われ続けて、もはや当たり前になっている感のある「森林は心地よい」。で、どんな森林が快適に感じるのかの研究はいろいろ行われているが、こちらは景観タイプで分けて調べたようだ。

森林の快適性を測定する:景観タイプごとの密度、開放性、および知覚反応パターン
Measuring forest comfort: Density, openness, and perceptual response patterns across landscape types

ScienceDirect誌への英文論文だけと、自動で翻訳してくれる。いい時代になったわ~。と思ったら、結構誤字が多い。とくに人の名前は危なっかしい。直せるところは直したが、見落としがあるかも。

執筆者は、浅野悠人東京大学工学部、高山範理國學院大学観光・地域開発学部、安高和人慶應義塾大学環境情報学部の3人となっている。

思い切り要約すると、森林の快適性は開放度が高まるにつれて向上する。言い換えると木が少なく見通しがよいほど快適に感じるようだ。
密生した自然を好まないのは、そうだろうなあ、と感じさせる。
海浜や高原リゾートは人気でも、森林リゾートはイマイチ。高原とは、ほぼ草原である。森林公園でも、日本人は森の中に入らず、芝生の広場周辺でたむろするのである。見通しというのは、敵が忍び寄るのを見つけるという点からは、必要だったのかもしれない。

ただ、その傾向は景観の種類によって異なる。
遊歩道の景観は、樹木の密度が低下するにつれて(500~3000本/ha)、快適性は継続的に向上した。
景観においては、開放度が高くなるにつれて快適性は向上したが、開放度が約70~80%を超えると横ばいになった。
回答者の75%以上(森林に慣れていない利用者)が、あらゆる状況下で一貫して快適性の低下を報告した。
感度指数と受容性指数を用いることで、快適性を単一の最適値ではなく、応答分布として定量化することが可能になる。

開放度7~8割というのは、ほとんどサバンナの草原のような状態だろう。あまり木がない、草原に近い植生ではないか。
我が家の庭は、見通しが悪くなるように仕立てている(庭の向こうの隣家から見えないように)が、快適でないことになる。娘にも「もうちょっとなんとかせい!(草を刈れ) 」と言われるが、わたしはこんもり繁っている方が好きなのだ。が、それは世間的には快適な森ではないのだろう。

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こうした景観の研究を、公園づくりや都市の緑地帯などにも応用できるだろうか。いっそ人工林の管理にも使ってみたらどうか。戦前、林業芸術論というのがあったが、それも景観から人工林を見ていたのである。

 

2026/06/07

新たな「森林・林業基本計画」

林野庁が、新たな森林・林業基本計画を閣議決定し、令和7年度森林・林業白書を発表した。

ぼちぼち目を通しているが、深く突っこむ元気がないので、今回は「森林・林業基本計画」の方に素人的・素朴な疑問をしておこう。

比較的簡単に全体を見通せる「森林・林業基本計画のポイント」を見てみる。

その中でも理念ぽいのは飛ばして(^^;)、こんな目標を示した図表を見てみた。

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まず左図。じりじりと人工林面積が減っている。現在1020万ヘクタールあるが、20年後に980万ヘクタールとついに1000万台割にする。そして指向する数値は、630万ヘクタールであった。その分、天然林は増えるのだが……。

最初のページで「森林資源の循環利用とあわせて、治山対策の強化や奥山の針広混交林化、里山林整備により、国民の安全・安心を根底から支える多様で健全な森林づくりを推進」とあるから、人工林(スギ林やヒノキ林)を針広混交林や雑木林にしていく構想である。

一方で右図。木材供給量は、3500万立方メートルから約10年後に4200万立方メートルに増やす。
建築用材利用量は、1800万から2600万へ増やす。燃料材も1200万から1300万に増えるが、全体として横ばい。

人工林面積を減らすが、生産量は増やす。

う~ん。どうなんだろう。

それに人工林を減らすのなら、再造林はあまり必要ではなくなる。伐採跡地を天然林にする……天然更新の推進か。でも、実際に日本では放置型の天然更新は、なかなか上手く行かないことは多くの実例が示している。

となると、スギヤヒノキの再造林をするより、針広混交林を成立させる研究を急いだ方がよくないか。放置でなく、人が手を入れて広葉樹林化を進めるべきではないか。それには広葉樹苗を植えるだけでなく、自然播種を助けるなど、さまざまな方法があるだろう。そのための技術を早く確立する必要がある。

……とまあ、素人的に考えたのでありますよ。

ほかにもツッコミどころ、もとい読ませどころはたくさんあるから、森林を愛する皆さん、目を通しましょうね。

 

 

2026/06/06

『箱の中の羊』の「木と人」

映画『箱の中の羊』を見た。このところ気が滅入ることが多くて、気分転換にならないかと映画をよく見るようになっていた(笑)。

さて、ここでミッチリ映画評をするつもりはないのだが、一応思うところを。

まず、前半部分で頭に浮かんだのは「カンヌ国際映画祭に出品した作品だなあ」ということ。これが何を意味するか(^^;)。
舞台は近未来の鎌倉らしいが、未来ぽいのは宅配ドローンが登場する程度で、全体の風景は現代そのものだ。亡くなった息子の代わりとなるヒューマノイドを迎えるという、SF的な設定ではあるが、扱うのは、夫婦の心の動きを中心とした、かなり大きい、重いテーマを扱っている。

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迎える夫婦は妻が建築家で、夫は工務店社長、つまり大工だ。シーンには製材市場も登場するし、木を細切れにして風呂に浮かべたりもする。設計する住宅にいかに樹木を配置するか、という悩みも触れるなど、意外と樹木、木材と接点が多いシチュエーションだ。

そして中盤からは、より進んで木々のネットワーク、つまり根っこや葉から出す成分による木々のコミュニケーションを語るシーンもあり、これって「マザーツリー理論」?である。部分的には、ロボットとしての肉体=人工物が映されたり、ヒューマノイドがこっそり集まるなどミステリー要素も入ってくるのだが、総じて「カンヌ的」だ(^^;)。

そして終盤は、ある意味ファンタジックになる。トチの巨木も登場して、これって映画として、いや社会的にどうよ?と思わぬでもないが、これも心象風景を写し取ったと見る方がよいのだろうか。

是枝監督は、これまでも家族をテーマにしてきたが、本作は家族など人々の関係をマザーツリーが示す森林生態系に当てることを意識したのではないか。人と木の関係を、人工物と自然の相剋&融和に置き換えたように感じた。もしかして、描いているのは樹木と森林なのか……。

気が滅入りを解消する映画ではなかったが、これはこれで別の効果はあったかも。
ちなみに、同じ意図で見た『スターウォーズ/マンダロリアンとグローグー』は、まったく反対だった。アクション続きで退屈はしなかったが、何も感じない(笑)。キャラクターへの思い入れも生まれない。私の中では、つまんねえ映画に分類している。

2026/06/05

庭の草花の下の生態系

いつも庭は、外から眺めている。

当たり前だ。樹木も草花も、外側から見映えがよいように育てるものだ。

でも、ふと思いついて、その下を覗き込んでみた。

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わかるかな。最初はミョウガが伸びた下。次はフキがし蹴った下。最後にアジサイの下。

上を大きく葉などに覆われて日射は少ないけれど、それなりに別の草が繁っている。ニオイスミレだったりユキノシタだったり。

洩れている日射を受けて光合成もするのだろう。ここをじっと眺めていると、コビトさんが現れるような世界を想像してしまった。それはそれで楽しい。その下の土の中にもまた別の生態系があるのだろう。

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もちろん、その上のアジサイの花を愛でるのも楽しいけどね。アジサイは咲き始め。もう、梅雨入りしてしまったんだ……。

2026/06/04

Wedge ONLINEに「日本列島に広がるはげ山……」を書いた裏事情

Wedge ONLINEに「日本列島に広がる“はげ山”……伐ったらおしまい、再造林が進まない理由とは?」を執筆しました。

Yahoo!ニュースにも転載されています。「日本列島に広がる“はげ山”…伐ったらおしまい、再造林が進まない理由とは?

Yahoo!ニュースに私が執筆する分野は、基本的に農林水産業や自然科学的な話題に決められている。意外と厳しいのよ。そのくせ、クマの出没ニュースには、コメント付けろ、とやたら言ってくるし(-_-;)。

その点、Wedge ONLINEは、さまざまな分野が許されている。だから地域起こしとか、墓地埋葬法に樹木葬とかにも触れる。さすがに政治とか歴史だ文学ものを書くようなことはしないよう自主規制しているけどね。(実は書きたい)

それでも、一応スタートが林業分野だったので、何回に一回かは林業ネタを取り上げるようにしている。今回は、最初こそ立木市場の話題に目を向けたのだけど、ちょっと広げて再造林問題を選んだわけである。

なんか最近は林業の話題から離れているから新鮮(笑)。

山を中途半端に知っていると思っている人ほど、「日本は木を伐っても放置したら勝手に木が生えてきて森になるんだ」と思い込んでいるらしい。
だが地形や地質によってはまったく裸地のまま残り、豪雨によって崩れたらいよいよ森は再生しない。生えても草止まりという伐採跡地がかなり多い。放置して森が再生する確率は何割ぐらいだろうか。多分、半分以下と思うが。

灌木程度が生えても、機能としては森林に随分劣る。せめて雑木林的な森林(高さ5m程度)が成立しないと、防災面でも、生態系的にもよろしくない。スギやヒノキの植林でなくともよいが、森が再生するお手伝いはしなくてはいけない。

 

2026/06/03

『豪雨災害の水文学』を読む

まさに今、台風が日本列島をかすめつつ進んでいる。沖縄から始まった暴風雨は、四国から紀伊半島沿岸を抜けて関東へ、そして東北・北海道へも影響が出るかどうか……。

そんな時に手に取る本は、『豪雨災害の水文学』(谷誠著・鹿島出版会)

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もうタイトルだけで本日の様子を表しているではないか。……実は寄贈を受けたのだが、内容が難しくて(> <;)。まさにザ・専門書である。
それでも、今こそ目を通すチャンスだ(⌒ー⌒)。

帯文には、
深刻さを増す水害・土砂害対策へのサイエンスフロント。
降雨条件が同じでも流量ピークを高くする上流域の条件は何か?
流出メカニズム解明によって物理的流出モデルを画期的に変革し、
豪雨災害対策に貢献する著者渾身の学術書。

水文学は、陸地での水の動きを扱う地球科学の一分野を占める基礎科学であるが、同時に、水害や土砂災害の減災を工学的に支える社会的使命を持っている。
本書は、この重要な役割を果たそうとしてきた水文学の研究の歴史と現状を詳しく説明し、流域治水にかかわるすべての方々に水文学の最も新しい知識を共有していただくことをめざしている。」――「はじめに」より

目次
第1部 水害・土砂災害をもたらすメカニズムとその発生予測
第1章 豪雨と災害とをつなぐ水文学の概要
第2章 洪水流出予測とメカニズム解明に挑戦してきた水文学の研究史
第3章 豪雨災害の水文学に必要な運動法則
第4章 メカニズムとモデルの整合性をふまえた流出理解
第5章 水と土の相互作用から見た土砂災害
第2部 水文学的定常論序説
第6章 流出モデルの物理的根拠を探る
第7章 流域条件の洪水流出に及ぼす影響を解剖する
第8章 水文学定常論から見た雨水の流出プロセス

難しいが、各単元を見ていると興味深いところがある。滋賀県の田上山のはげ山の事例も出ているのだが、風化花崗岩がいかに崩れていくのか、という点は、同じ風化花崗岩の生駒山に通じるところがあって、他人事ではない。もし豪雨が降れば崩れる可能性がある。

それが生駒山系で進むメガソーラー建設を巡る差し止め訴訟を連想した。司法の場に持ち込んだのだが、果たして裁判官にこの水文学が理解できるだろうか? 無理だろうな。

原告側にはそちらの専門家が多く参加して、いかにメガソーラーで斜面を削ったことが危険か、しかも真っ当な排水・貯水設備もつくらないことが問題か、と数式混じりの訴状をつくって訴えているのだが、裁判官に理解させるのは至難の業である。多分、読まないで判決文を書きそう……。

ここでも、科学と、それを扱う社会の理解度の格差を感じざるを得ない。

 

2026/06/02

台湾檜と台湾杉を見るツアー

2024年の今頃、私は台湾に行っており、いろいろ取材したのだが、2年後の今、生駒で台湾人に会っていた(^o^)。

李皓綸氏。Facebookでつながったのだが、彼は台湾の嘉義大学で林業・林産業を学んで日本に来て、いろいろやりつつ現在は奈良で林業をやっているという変わり種(笑)。台湾人で林業に関わっている人というのも少ないが、さらに日本各地の林業を知っている人は滅多にいない。そして下手な日本人より林業事情に詳しい。

私の興味はタイワンヒノキである。阿里山には残念ながらほとんど巨樹のタイワンヒノキは残されていなかった(保護されている36本のみ)のだが、宜蘭の方にはまだ巨木の林立する天然林があるという。

そこで別のことも知った。台湾には高さ73メートルのタイワンスギの高木があり、これがアジアで最高木だというのだ。
たしかに日本でもっとも高い木は、京都・花背のスギで高さ62メートルほど。また東南アジアの熱帯雨林にも高木はあるが、正確に計測されているものに70メートルを越えるものはなかったはずだ。
ただし最近、中国チベット自治区で102メートルのヒマラヤイトスギ
が発見されたという……。とはいえ、アジア有数の高い木が台湾にあるのだ。タイワンスギは、非常に生長が遅いので台湾で植林されていないそうだが、天然のタイワンスギも貴重だ。

それならタイワンヒノキの巨木林と、超高木タイワンスギを見るツアーを催したい、という話で盛り上がった。ほか本多静六の調査に歩いた道、というのもあるらしい。彼も台湾の原住民アミ族の人々を日本に招いて林業ツアーをしているそうだが、日台林業交流ツアーになる。

えーと、李さんの写真を撮らなかったので、こちらの写真を張っておく。

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2年前に訪れた台湾の国立政治大学の王副教授と在台邦人の曽根さん。土倉龍次郎について貴重な情報を得ることができた。王副教授は原住民研究をしている。その時に、台湾で林業の講演をしてくれと言われたことを思い出す。

台湾は、長く森林保護策から伐採をしてこなかったが、いよいよ資源も回復してきたので、林業復活の芽が出ている。とはいえ、林業技術が途切れているから、今後人材育成が課題になるだろう。一方で、しがらみだらけの日本林業とは違い、一から理想の林業を構築できる可能性があると私は思っている。これからの台湾林業に注目したい。

 

2026/06/01

日本橋に木造ビルが建ち並ぶ?

日経クロステックの記事のようだが、東京日本橋に木造ビルが建ち並ぶそうだ。

東京・日本橋を森に、日本一の木造高層ビル「&forest」など建設活況

たしかに木造高層ビル計画はいっぱいあるようだ。

三井不動産の木造建築ブランド「&forest(アンドフォレスト)」第1弾となる木造ハイブリッドの賃貸オフィスビル「日本橋本町三井ビルディング &forest」は、来年1月に竣工予定。地下1階・地上18階建て高さ84m。木造ハイブリッドの賃貸オフィスビルとしては日本最高層となる。
「&forest」の第2弾となる木造高層ビルとしては、25年11月に着工した地下1階・地上11階建てで高さ約56mの賃貸オフィスビル「日本橋本町1丁目5番街区計画(仮称)」があり、三井不動産の他にも日本橋エリアには木造高層ビルを建設するプロジェクトが目白押しで、今後10年で建ち並ぶそうである。街の景色は一変する……と記されている。

別に、その計画に文句を付けるつもりはない。ただ気になるのは、そのビルディングの予想図。見てほしい。

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あれ? これらは木造ビルなの? と思ってしまった。見た目、あんまり木造ぽくない。まあ、木造ハイブリッドなんだが、外装に木を強調している様子はないのだ。多分、一般人が街で見かけても、木造とは気づかない。もちろん、あくまで完成予想パース図だが……。

これを見て、景観が一変すると言われても。せめて外装に木目を描くとか(^^;)。いや絵を描くなら、森の景色を描いた方がよいかな。

木造のビルとは何か。構造材が木材? しかし鉄骨やコンクリートで構造を支えるハイブリッドビルの場合はどう判断するのか。あるいは内装で木を見せる?しかし、木質の内装材を張るだけなら、別に普通のビルでもできる。せめて外装をなんとかしてほしい。

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これはノルウェー・トロンハイムの町で見た、木造ビル群。これぞ、街の景観を木造ビルで変えた、と言えるのではないか。

外装には腐らないケボニー材を使っているのがミソである。日本でも、こんな景観を作り出してほしい。

 

 

 

2026/05/31

スイスと吉野の森と木材の価値

こんな本を寄贈された。

Book-1

「見てるだけで心躍る関西のモデルハウス」(吉野の杜 木の家ネットワーク)

本というよりカタログかもしれないが……昨年は『住宅建築』誌の別冊として出ている。関西のモデルハウスとあるが、発行元にあるように、吉野材による家である。

読み物ページをパラパラと読むと、知り合いがいっぱい出ている(^o^)。

中でも冒頭の対談記事。

Book-2

吉野の製材所の阪口さんと、山守の下西さん。阪口さんは、この本の発行人でもあるのだが……その記事で面白く感じたところがある。

Book-3

吉野に来たスイス人フォレスター(見習い)との話として、スイス(ヨーロッパ)では、生態系を重視していて、毒蛇が出ても、害虫が出ても駆除しないとか。
一方で、木材の価格は樹種で決まる。吉野のように1本1本、木目や節などを見て決めることはしない。

前者は想像したとおりだが、後者の木材の価格の決め方も、言われてみれば……と気づいた。だが、本当に欧米人は木目などを重視しないのか。

先日お会いした人は、吉野材のヨーロッパへの輸出に取り組んでいるというのだ。先日もヨーロッパ各国を回って営業し、向こうから吉野の視察が絶えないという。スイス人もよく来るそうだ。

生態系は、細かく環境の差があることで成り立つものだ。生態系に関心の高いヨーロッパ人は、1本1本の木目の違いにも潜在的に関心を持たせることができるのではないか。

もしかして、1本1本価値が違うことを売り物にできるのではないか。プレミア感はヨーロッパ人は好きそうに思う。その点を掘り起こせば、海外輸出に弾みがつくのではないか。

生態系にはあまり関心を持たない日本人(^^;)だが、木目にはこだわりを持つ。その点をもっと活かせるのではないか。逆に木目にこだわるのなら、生態系にもこだわれよ、とも思うが……。微妙な環境の差が樹木の生長に影響を与え、それが木質に、木目に反映されるのだから。

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吉野杉輸出の営業アイテム。木目の美しさ、違いを説明する(ICHI株式会社提供)。

2026/05/30

想像と創造~「豊臣兄弟!」に寄せて

NHK大河ドラマの『豊臣兄弟』、奈良県ではやたら盛り上がっている。秀長が大和郡山を中心として大和国を支配していたからだ。ただ、それは晩年の5年ほどにすぎないのだが……果たして、どれほどドラマに描かれるか。

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私は原作に当たる堺屋太一の『豊臣秀長』を随分昔に読んでいるが、その時の感想を思い出した。「これ、秀吉の物語だ……」。

そう、この小説に出てくるのは秀吉が中心なのだ。さまざまな秀吉を巡る出来事の際に秀長が横にいた、という作りなのである。

ようするに秀長の逸話が少なすぎるから秀長そのものの物語を書けなかったのだろう。仕方ないので秀吉の逸話に、実は秀長も関わっていたのだよ、的な書き方しかできなかったようだ。

堺屋氏はわりと史実に基づこうとしたのだろう。ノンフィクションに近い。あの頃から30年以上経って、新たな歴史的資料も見つかっているかもしれないが、それでも少なく、単体の物語にしづらい。「豊臣兄弟!」は全然史実に頓着なく、勝手に物語を作り上げているが。

小説やドラマはフィクションだから、わからない点も、想像で書ける。ストーリーを創造してしまえる。むしろ、創造部分に小説の価値がある。

だがノンフィンクションとなると、そうはいかない。論文ほど厳密ではないものの、想像してもそれが想像であることを明記する必要がある。創造してしまってはいけない。ある程度、裏付けになる資料や証言、条件証拠などがあることを前提に「~こうではなかったか」と記す。

それがノンフィクションの辛いところであり、宿命であり、醍醐味でもある。創造で物語を大きく羽ばたかせてワクワク感を持たせることはできないが、理詰めで納得感を持たせようとするのである。その分、地味になるが、それでも読ませるにはどうしたらよいか頭を絞る……。

何が言いたい? いや、私がノンフィクションの世界に迷い込んで、日々逡巡していることを記したかっただけ(^^;)。

現在「土倉龍次郎伝」を記しているわけだが、ある意味、秀長に通じるところがある。父庄三郎の陰になってしまったのか、資料が少ない。いっそ彼の人生を創造してしまいたいが、ぐっと抑えて、台湾領有初期と日本の花卉産業の黎明期を探って彼の足跡を拾いだす。そこから浮かび上がる壮大な人生を描きたい。

そんな呻吟苦吟していることを知った上で、出版してくれるところないかなあ。

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前列に座るのが龍次郎と政子や糸、小糸、末子? の妹たち。そして背後が庄三郎ではないかと思う。晩年だ。場所はわからないが東京だと思われる。庄三郎と龍次郎がともに写っている写真を探したら、これが見つかった。

2026/05/29

学校林を稼ごう!

奈良の高校の学校林が記事になっていた。

生きた教材「学校林」を次世代につなげ 奈良・山辺高で70年前のヒノキ林を生徒らが整備

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山辺高校は、約1・4ヘクタールの学校林を所有しているそうだ。この高校は、今は奈良市になった都祁村と山添村(分校)がある。

学校林に林業機械の大型重機が入り、地元森林組合の担当者が重機を操り全長20メートル以上に育ったヒノキを切り倒す。そして直径30~60センチの丸太を長さ約3メートル間隔に切り分けていく。作業に立ち会った同校農業探究科と自立支援農業科の生徒たちからは「すごい迫力」と声が上がった。

同校では課題研究の場として活用しようと、令和4年から教諭らが中心となって下草の刈り取りなどを始め、昨年度から公益社団法人国土緑化推進機構」の補助金を得て本格的な間伐などの整備を進めている。

この記述では、作業を生徒がするのではなく、見学したようだ。もちろん、伐採を素人ができるわけではないのは重々承知だが。

なぜ興味を持ったかというと、私も高校生の頃に学校林で作業をしたことがあるからである。まあ、かなり形骸化していたが、とりあえず草刈りとか切り捨て間伐をやった記憶がある。ただ学校林の説明をしてくれなかったので、作業の意味はわかっていなかった。その母校も、今はなくなった(閉校して、他校と合併し新高校が設立された)……。

全国に学校林は多くあったのだが、ほとんど消えたか、放置されているのだろう。それでも、最近は環境教育の現場として活用が模索されている。今回のケースは、それに加えて林業の振興……その前の林業の周知が目的としてあるのだろう。

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ただ、学校林の成立を振り返ると、山林の所有は金になるからだった。明治時代に学制が敷かれて各地に小学校の設立が命じられたが、国はほとんど金を出さなかった。自治体だってたいして出さない。結局、地元の名士、有志らが金を出し合ったのだ。それでも足りない分を穴埋めするため、当時の村落共有林を学校に寄付することになった。山林を所有して、金を稼ぎなさい、というわけだ。

実際、学校林から木材などを出荷することで学校運営費を稼いだという。作業は、生徒というよりその保護者と教師たちがやった。農林業に従事している人が多かったから、保護者でもプロが多かったのだろう。

それは戦後も続いたが、徐々に材価が下がって利益も出せないし、保護者なども作業ができなくなってきた。そして放置されたわけだ。

それが21世紀に入ったころから見直されて、今度は環境教育の場にしようということになったのだろう。

せっかくの山林、ぜひ有効に使ってほしい。学校が所有して自由に使えるというのはかなり有利だと思う。林業体験や環境教育もよいが、それだけではつまらない。アイデア次第で相当面白いことができるように思う。
アスレチック的なテーマパークみたいにするとか、ポケモンみたいな宝探しを主催するとか。いっそキャンプ場を経営する(笑)。もちろん生物・生態系の研究の場にもなるし、生徒数が減る中で募集のアピールポイントになる。

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(十津川村の「空中の村」)

もっと知恵を絞ってよ。

2026/05/28

「街路樹」なんかいらない

最近、街路樹がどんどん伐られているというニュースが目立つ。

消える木陰、世界と逆行 日本の街路樹50万本減、庭木も相続で伐採

街中の木陰が縮小している。東京23区では9年間で東京ドーム256個分が消えた。国内の街路樹はピークから50万本減り、枝葉が広がらない品種に植え替えが進む。気候変動で夏の暑さが厳しくなるなか、海外の大都市は気温上昇を抑える木陰の拡大に取り組む。日本も街づくりを見直す転機を迎えている。

50万本減、世界と逆行……なんてタイトルに付けられたら、みんな反応する。

……だが、本当に街路樹は必要か。巷間言われている街路樹の効果とはいかなるものか。いや、そもそも樹木側として街路樹の植えられている環境は望ましいものか。

私は、ほとんどの街路樹(ほぼ高さ3メートル程度だろう)はたいして日陰をつくらないと思う。生物多様性にも影響は少なく、緑を見て楽しむ人の情操面でも、か細い木の並木よりも、まとまった面としての緑地を見てほしい。

なかには高さ5メートル以上に生長して道路を覆っているものもあるが、それはそれで問題が発生する。道路と言っても歩行者専用の場所だったり、公園に近かったりして、「街路」なのかどうか。むしろ緑地なのではないか。

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これは大阪・中之島。この界隈全体が公園である。
これほど幅が広く、車も入ってこないのならよいが。それでも樹木そのものは狭苦しいところに植えられている。

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わりと好きな台湾の街路樹の風景。広い歩道に2列になっている。その繁り方も絵になる。

だが、多くの街路樹を取り巻く環境はいかなるものか。

伐採されるというが、自治体が好きで伐るより、問題を指摘されるから伐る。そもそも伐採するのは市民からの声がある。大木化して枝葉が邪魔、腐って倒れそう、落葉が汚い・滑る……実際、伐られるのは、たいてい問題木だろう。

樹木の生育環境としても劣悪な所が多い。根が広がれず危ない上に可哀相で、しかも樹冠も伐られてしまう。無理に植えるよりも、まとまった緑地をつくる方がよいと思う。

たとえば1辺5メートルの緑地を10配置する方が、だらだら小さな植樹枡に植えた街路樹を1キロつくるより環境的によいのではないか。

植樹枡の広さに合わせて、樹木の高さ規制をすべきではないか。幅1メートルのスペースに植えるのは高さ2メートル以下とか。

本来の街路樹のスペースは、幅5メートルくらいはほしい。根を広げ、幹の根元にも灌木や草が繁る空間だ。一種類だけを植えるのもよろしくない。街路だけ植えるより、まとまった緑地をつくって面で植えた方が気温緩和効果もあるのではないか。

2026/05/27

庭で感じる異変

庭の池の金魚が次々と浮いている。藻が発生したせいだろうか……。

どうすりゃいいのかAIに聞いたら、水温の上がりすぎでしょう、と出た。今どき、AIに頼っていいの?と主な胃でもないが、とりあえず池の半分にスダレをかけて日光が照りつけないようにしてみる。それと水草が生長すれば、池の水の栄養分が減って、多少は藻の発生を抑えるなのではないか、と期待しておく。

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庭の一角で家庭菜園的に植えたパプリカの苗。背丈が全然伸びないうちに花が咲き、稔りだした。早すぎ。

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なんとなく、庭の様子が例年とは違う。もともと放置しがちな庭だが、昨年まではちゃんと作物も金魚も育っていたのに……。
柑橘類の花もドッと咲いたかと思えば、さっと散ったし。
雑草の種類も昨年とは全然違う種が生えてくる。今年は、なぜかカラスノエンドウが大発生した。
チューリップの球根を植えたのに、花が咲かないまま枯れるのはなぜ? 昨年は放置した所からもどんどん咲いたのに。

今年は異変が次々に起こる。理由はわからない。すべてを温暖化のせいにできたら楽なのだが……。

このフキの葉の上にヘンな葉が伸びてきたのは……。

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これはミョウガの葉がフキの葉の裏から伸びて、たまたま虫食い穴から表に出たらしい(^^;)。異変じゃないわ。

 

2026/05/26

改めて『編成王川島』にクレーン船

4月20日にNHKの番組『編成王川島』にクレーン船登場!でクレーン船を取り上げることを告知したが……。

実はこの日、大地震があったために、放映は中止されていた。私もこの日は出かけていたので直に確認していないのだが、NHKoneにも記載がないので配信で見られなかった。

それが昨夜、いきなり放送されていた。たまたまテレビを付けっぱなしだったため、目にすることができたのである。

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ちゃんと、今は配信もしている。1週間かな。
Season2 (3)巨大クレーン船で暮らすレアコミュニティーに仲間入り!?

番組内容は見てもらえばよいのだが、私も経験したことが、ここで再現されている(笑)。乗り込んだのは「駿河」だが、会社は同じ深田サルベージ。その内容は、『クレーン船解体新書』で確認してほしい。

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ちょうど1年前、私はルポを担当したので、日帰りで乗り込んだのだが、なかなか船員のコミュニティに入るのは大変だ。だから番組内で話しかけるのに苦労している雰囲気はわかる。

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私自身はコミュに入りたかったのではなく、あくまで取材なのだが、仕事中は話しかけないように、と最初に言われていた (゚o゚;) から、「じゃあ、どうして取材すりゃいいんだ!」状態だったのである。しかも食事は、船の食堂では取れなかった。甲板で菓子パンをかじっていただけだ。

結果的には、そこそこ話しかけて話を聞いた(⌒ー⌒)。みんな、応えてくれたし決して冷たくないよ。取材には協力的で、面白がっている面もある。番組のように陰険な雰囲気にはなっていない。ときに雑談もした。とはいえ、知らない世界に触れるのは緊張と場違い感があって苦労する。

逆に今だから面白かったと言える面もある。クレーン船という異世界をNHKの番組より先に知っているという優越感もある(笑)。ホント、知っている人が少ない裏の業界だ。基本は繊細な作業を伴うガテン系の現場なのである。

『解体新書』も、そんなつもりで読めば、異世界転生モノになるよ。そういう意味では林業の働き方を写真と図説で示す本もありかも。同じく異世界シリーズは可能ではないか。……この実験番組に、次は林業現場というレアコミュニティーに誰か送り込んでほしい。

 

2026/05/25

すき間バイトで林業?

こんなテレビ宮崎発のニュース。

林業の人手不足解消へ すき間バイトのタイミーがマッチング説明会

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すき間バイトで林業 (@_@) 謎だ。

初心者でも林業に関われるようアルバイトのマッチングについて説明会が開かれました。
説明会は、宮崎県美郷町で林業を行う「HUTTE」とアルバイトのプラットフォーム最大手「タイミー」が連携して開き、県職員や林業従事者など約20人が参加しました。
林業は伐採など危険な作業や植林など法規制のある作業があり働き手が集まらず、造林が進まない現状があります。
説明会では、初心者でもできる運搬作業などのアルバイトの募集が提案されました。
正社員での就業につなげたいという狙いもあります。

初心者でもできる運搬作業って、何だろう。軽トラなどで作業道を走って資材の運搬? それとも植林用の苗など荷を背負って山の現場まで登るとか。植林そのものも含むかもしれないし、下草刈りもできるか。しかし、作業道を馴れない人が車で走るのは怖いし、刈り払い機も使えるのか。手鎌でやるかな。

山の現場だとタイミーだからと言っても1日1時間2時間というわけにはいかないだろう。ガッツリ丸1日か。体力勝負でもある。

もしかして、宮崎県民はみんな林業を経験したことがあって、たいてい経験者だから大丈夫だとか(偏見^^;)。

人手不足の時代、現場が変わらなくてはならない。従来通りでは人が来ないし、仮に待遇をよくしても集まらない。外国人も敬遠する。まずは仕事内容の見直しからだろう。

2026/05/24

木材技術開発は……パネル化?

林野庁の、こんな報告を見ている。

木材の技術開発 ~ この10年の振り返りと今後の展望 ~

なかなか面白い。一生懸命、木材、それも国産材の利用拡大をめざして、それに使えるような木質建材を研究している。やはり目立つのはCLTなわけだが。

私が目を止めたのは、こちら。

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内装材として、無垢フローリングに複合フローリング、そしてDLTが紹介されている。私は、この中でDLTが好きなのよ(^o^)。

DLT、ようするに木ダボ、つまり木の栓で板をつないだパネルだ。CLTが接着剤で張り合わせるのと違って、木ダボだから小規模な工場で作れる。またダボを抜いて再び板に戻すことも可能になる。少なくても接着剤を使わないからチップにしても大丈夫。ま、CLTほどの強度はないという不安はあるが、内装に使うなら問題なし。

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そして次に、大スパン用部材。

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こちらにはNLTが登場する。板(ツーバイフォー材)を釘で止めた建材だ。

接着剤でなく釘を使うことをどう評価するか。まず小さな工場で生産可能になる。でも分厚い横架材になるのだから、大断面集成材と比較すべきか。

ここで開発している技術に関しては、サイトを見てもらうとして、私が感じたのは、木材の用途、そして使いやすさを考えると、集成してパネル化するのが一つの方向性になるのではないかな、ということだ。

CLT、DLT、NLTいずれも板のくっつけ方による違いだが、大きく面材にすることで木材の用途が増えると見ているのかもしれない。

思えば、不燃材なんて木材の否定だ、と思っているし(笑)、強度を求めるなら鉄筋を通せと思う。木材には、そうでない、そうした機能を付加するのではなく、木材ならではの特徴を活かしてもらいたい。

これは私の個人的意見であるが、さて、木質建材の向かう方向はどちらだろう。

2026/05/23

若竹を伐る

タケノコ堀りを終えた5月の連休から久しぶりにまたタナカ山林を訪れる。

今回は、若竹切り。タケノコをいくら掘ってもまた出てくるだろうが、もうタケノコは食べきれない……となると、放置する。しかし、後から出たタケノコが生長して竹になると、どんどん山が竹林化してしまう。

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こんな風に伸びている若竹を10本以上発見した。そこで、ナタでどんどん伐る。若竹は軟らかいので、一撃で倒せる。今伐らないと、硬くなってからだと伐るのは難儀するのだから。

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まだ皮をかぶっている棹を伐って倒すのだ。いや、叩くと、上部がポキリと折れることもある。タケノコより柔らかい。

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たまには道に倒してしまうこともある(^^;)。でも、刃物使わなくてもわりと簡単に折れるし、重くもないので、片づけはわりと簡単。

なぜ、今伐るのか。もっとタケノコ堀りをしておけばよかったのに、と思うかもしれない。ただタケノコとして掘るのは、タケノコを食べようと思うからであって、何十本も掘って、家の冷蔵庫が満杯となると、もう堀り捨てになる。それにタケノコを掘ると、それが刺激となって竹の地下茎はまた新たなタケノコを育てるらしい。つまりこ徒労になりかねない。

それよりも若竹に伸びるまで放置すると、竹の地下茎はタケノコを伸ばすためエネルギーをかなり消耗しているはずだ。竹全体の力を削がないと、忍び寄る竹の対策にならない。

そこで若竹まで伸びてから伐ると、もう次のタケノコを伸ばす力がなくなるのだ。そうすると雑木林で竹が急成長しにくくなるだろう……という作戦なのである。

これで来年のタケノコは減るだろうか……とそちらも心配するが。

 

 

2026/05/22

キハダ、アジサイ……の挿し木癖

先日、キハダを伐採せざるを得なくなったが、枝に葉の蕾があったので挿し木したと記した。

庭のそこかしこ、10本近く。

キハダ伐採。さて枝をどうする?

2週間経って、よく見ると……。

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(周辺も緑だが)キハダの葉が開いて伸びていた。

まだ根付いたかどうかわからないが、少なくても水を吸い上げて当面は生きて生長してるっぽい。

1本でも根付けばいいと思っていたのだが、今のところ全部生きている(゚д゚)。全部育っては困る。木々の間に植えているだけに、ほかの木を圧迫しても困るが、庭中がキハダ林になってしまう。どこまで育つか。

実は、アジサイも伸びすぎた枝というか茎を剪定すると、すぐほかの場所に植えたくなる。それがどんどん増える。最初は庭に5株くらいたったのが、今や10株ぐらいになったのではないか。こちらも枯れるものは枯れているのだが……。

挿し木する癖は、せっかく生きている枝を切り落としたのだから、なんとか生き長らえてほしいという願望だろうか。でも、全部生き残ってしまうと困る(^^;)。なかなかのジレンマだ。

2026/05/21

備蓄品には何がある

我が家にある非常食。

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5月の連休中に帰省した娘のお土産(^^;)。勤めている会社では災害時に備えて食料品を備蓄しているが、そろそろ賞味期限が近づいて来ると社員に払い下げ?されるそうで、その一部を私におすそ分けがあったのである。いくつか食べてみたが、まずまず美味しく食べられた。

会社が備蓄しているというのは有り難い話である。

高市内閣は、「日本は石油備蓄がたっぷりあるから、節約しないぞ」と啖呵を切り、足りないと言われたら「全体としては足りている」を繰り返す。全体ってなんだ? 林野庁も、「全体としては、日本の森林は飽和状態である」を連発するが。「全体としての備蓄」はたっぷりあっても、各所用途別に行き渡るものではないのだ。

そこで、日本の備蓄品を確認してみた。

まず昨年騒がれたに、現在騒ぐ石油LNGLPガスも一応備蓄している。さらにレアメタルも意外としていた。
また新型コロナ禍で問題になった医療用マスクにフェイスシールド。ゴム手袋なども備蓄しているらしい。これは現在の石油危機にも有効だ。さらに抗ウイルス薬、災害用の簡易トイレ、段ボールベッドや簡易ベッド、パーティション、キッチン資機材、入浴用の資機材……。なお、海外支援用と思われるテントや給水容器、ビニールシートなども。難民キャンプなどに欠かせないからだ。

意外なところで言えば、も備蓄している。食用塩はもちろん工業塩はかなり重要だからね。

だが建築資材は見当たらない。仮設住宅も備蓄と言えるほどないが、あっても木造仮設住宅ではない。
木材の備蓄という発想はないか。森林の立木は備蓄という考え方もあるが、実際は伐採搬出、製材、乾燥まで考えると、半年以上のタイムラグが発生するから、緊急時に間に合わない。それがウッドショックにつながった。

ちょうど、イラン戦争の影響で、木造住宅の梁や柱用の国産製材品が値上がりし始めた。輸入材の輸送コストの上昇も関係あるのだろう。それで国産材に向かうのだろうが、集成材にしようとすれば接着剤価格も影響するから、いよいよ「目詰まり」を起こす。

木材をどのように備蓄するのか、考えてみてもよいのではないか。少なくてもサプライチェーンの回転早くして、荒製材品を林内に備蓄して、天然乾燥させておけば、危急時に素早く出せる。腐朽を防ぐ手間は考えねばならないが……。

ちなみに我が家では、たいていのものは多めに買っておりローリング備蓄している。食べるだけなら1週間や2週間は持つと豪語したい。水も10リットル以上貯めている。災害時には庭に焚き火コンロを設置する覚悟である。

社会が複雑化し、さまざまな要素が絡み合っている現代、一品二品をシンボリックに備蓄しても周辺商品がなくなると用をなさなくなる。とはいえ、すべて政府の備蓄に頼るのは愚の骨頂だろう。備蓄は各人の覚悟である。

 

2026/05/20

【速報】我が家に珍獣!

びっくりだ。庭に珍獣が現れた。クマ? そうだ、クマだ!

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これ、アナグマだ。我が家に現れたことも驚きだが、そもそも生駒にアナグマが生息しているという報告例はない。正確に言えば、アナグマが生息してもおかしくはなく、多少の「見た」という目撃はネットにあるようだが、確認されていなかった。生駒山に生息する哺乳類としては認められていないのだ。

だが、ここまで確実な写真を撮れたのだから、もはや間違いない。

しかし、庭に何かうごめいていると気づいて除きに行ったのに逃げない。もそもそ動いている。アナグマの習性はたしかに敏捷ではないのだが……。私は、これまで大台ヶ原など相当な山奥でしか見ていない。それだけに庭にいるなんて……。

結局、もそもそと逃げて行ったが、人里に野生動物がこうも簡単に姿を現すなんて。

これまで庭の自然を日々観察していて、何か奇妙な異変を感じていたのだが、まさか、こんな動物が。。。

クマやシカ、イノシシが人里に出てきたと騒ぐ前に、もっとおおきな異変が起きているのではないか。

2026/05/19

現代ビジネスに「ゴルフ場……」記事を書いた裏事情

現代ビジネスに『「ゴルフ場=自然破壊」と思い込んでしまっている人へ…相次ぐ閉鎖で進む「跡地メガソーラー化」と「里山崩壊」の知られざる現実』を執筆しました。

この記事、依頼があったのは、拙ブログ記事を読んだからだという。

そういや4月21日にゴルフ場に触れた記事を書いていた。ただテーマはルネサンスより前に宗教改革が必要だ」である。つまり業界の構造改革以前に意識改革がないと、建て直しも再編もできない……という文脈であった。

それでも依頼があると、それなりに考える私。ゴルフ場業界とは、ここ数年関わっていないが、講演にも読んでいただき、ゴルフコースの芝生の上で語ったこともある(^^;)。気になる世界ではあるのだ。

それで改めて調べると、約20年前から500近くもコースが減っていた。そこまで行き着いていたか……。

その後、悩んで書き直しを繰り返して、紆余曲折を経て、結局はゴルフ業界のルネサンスや宗教改革ではなく、里山環境をメインに触れることにした。

ゴルフ場の記事で、Jクレジット自然共生サイトに触れるのは珍しいのではないか。自然破壊だと唱えるのは時代後れなのだ。

林業界では、Jクレジットの扱いも気候変動対策ではなくて、金になるかならないかだろう。自然共生サイトの認定を取っている山林、林業家も何件あるか。もう少し奮起しないと、宗教改革にもならない。

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記事でも触れた、栃木のロペ倶楽部。自然共生サイトの認定を受けている。環境と経営は両立できるのだよ。

 

2026/05/18

「解像度を上げる」

以前、某氏とメッセージ交換した際、私は「林業性悪説に染まってしまいました」と記した。
その返信には「ジャーナリストの仕事は、解像度が上がりすぎて、希望が持てなくなることはあります」と返ってきた。実は某氏も、元ジャーナリストなのである。そして、今は林業の周縁部にいる。

この「解像度が上がり」とは何を意味するか。いろいろ情報を知りすぎて通常見えない点まで見えてくる、というくらいの解釈でよいかと思うが、では情報が多ければよいのか。「解像度」という言葉は、それから気にしている。

情報を多く知れば解像度が上がるというものではないと思うのだ。その情報から導き出される結論をいかに紡ぎだすか。単に情報をツギハギしただけでは「解像度」は上がらないのではないか。ようは手元にある情報に、おかしな穴、矛盾、バグがないか。整合性をいかにとった結論を導き出せるか。そこまで到達してはじめて「解像度が上がった」と言った方かよいと思う。

たとえば今では、スマホで撮った写真に余計なものが映り込んだ場合、AIで部分的に消して、そこに周辺から類推しておかしくない映像を当てはめることができる。この場合、周辺の情報から消した部分に違和感のない別の映像で埋めている。これは解像度を上げたことになるか?

見た目は、おそらく違和感なく埋めることができる。それが優秀なAIだ。しかし、現実との乖離はないか。

先日、NHKBSで『有罪、とAIは告げた』というドラマを見た。裁判所にAIの導入実験が行われ、「参考意見」として判決文まで書いてくれるのである。抱える裁判の数が膨大な裁判官にとっては大助かりである。そしてある事件で使用してみると「有罪」と出た。おそらく人間の裁判官も、与えられた情報から類推すると有罪と判断するはずだ。
だが、ドラマでは最後に別の真実が暴かれる。

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果たして、有罪としたのはAIが悪いのか。人間も同じぐらい間違うのではないか。それを解像度が低いと言ってよいのか。

実は、私は裁判にAIを導入することに賛成である。個人の判断よりマシだろう、という気持ちからだ。現在の裁判は裁判官の属性や個性に寄り添いすぎ、という思いが強いから。だって、同じ事件でも裁判官によって判決が変わることは、現実だからだ。判決は誰が担当しても同等であるべきだ。しかし……。
このドラマでも、もし過去の莫大なデータを全部読み込ませれば、有罪でない可能性も導き出したのではないか。

情報は量も必要だが、分析力の方が重要だ。むしろ情報が十分でなくても分析・解像度が高ければ、少ない手がかりから正確な類推をできるはずだ。私がジャーナリズムの「現場主義」に疑問を持っているのも、現場でいくら情報を集めても分析力「解像度」が低ければ……。

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これ、背景に電柱やら家屋やらいっぱい写っていたが、AIで消して「のどかな蓮畑」にした。違和感ない。というか、こちらの方が自然な風景。

2026/05/17

クマ……の出番

庭の柑橘類が花が開きだした。と同時にハチがかまびすしい。ほかしじみシジミチョウも見かけたし、何かと花の周りには虫が飛んでいる。ハチの種類はよくわからない。ミツバチもいるだろうが、今日よく見かけるのは黒くて丸くてデカい。クマバチだと思うが、マルハナバチかもしれない。東日本ではツキノワグマやヒグマの出没で騒がれているが、拙宅の庭は、クマバチでよかった(^^;)。

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当然ながら、花の蜜目当てに寄ってくるわけだが、植物側としては蜜で呼び寄せて花粉を運ばせようという魂胆。
ハチたちは送粉昆虫である。花粉を運んで受粉することで植物の進化を早めたと言われる。

ハチが飛び交うのは若干怖いが、蜜目当ての時は興奮しているから、人を刺すことはあまりないという。そもそも退治したり追い払ったりする必要はない。受粉してもらわないとミカンが実らないから。飛び交うのは大歓迎である。

クマ(バチ)よ、頑張れ。

2026/05/16

「フランダースの犬」を見た

たまたまテレビの番組表を見ていたら、「フランダースの犬」を放映していることに気づいた。JcomBSだ。 (この局は、以前はBS松竹東急だったが、ケーブルテレビ会社に買収されたようだ。)

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今のところ毎日2本。なおHPをよると、ほかに「母をたずねて三千里」や「あらいぐまラスカル」も放映しているらしい。以前は「アルプスの少女ハイジ」も放映していたとは。

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それにしてもフランダースの犬。なつかしい。アニメ版は、同時代に見たかどうか記憶が定かではないのだが、少なくても原作は小学生の頃に読んでいる。泣ける。
放送はまだ初めの方なので、ノホホンとした雰囲気。今後、画家をめざすも悲劇が起きるはずだが……そして最終回は今も伝説となっている。

これは「カルピスこども劇場」(元はカルピスまんが劇場)の一作。カルピス1社提供枠であった。

そして当時のカルピス社長が土倉冨士雄だ。いうまでもなく、土倉龍次郎の長男であり、土倉庄三郎の孫である。Wikipediaには、以下のように記されている。

ムーミン・アルプスの少女ハイジ他カルピスがスポンサーであったフジテレビ系列のカルピスこども劇場シリーズには、土倉自ら積極的に関わりフランダースの犬では全話の脚本をチェックしただけではなく、最終回のシーンでは自ら具体的な演出や使用音楽の指示を出す[5]などしていた

この点については私も取材しているのだが、脚本をチェックしたことはないそうである。ただ広告代理店が気を利かせて事前に持ち込んでいたとのこと。

最終回は、原作ではネロとパトラッシュが死ぬことがわかっていたので、全国から助命嘆願が寄せられた。それで困って制作側からも改変するかどうか相談された。しかし冨士雄は、ナレーションで「天に召される」のは悲しみではないと示すことを提案し、その場で原案文を書いたら、そのまま採用された、という成り行きだったそうだ。

正確なナレーションを確認すると、以下のようだった。探すとネットで見られる。最近は便利だ。

「パトラッシュ、疲れたろう。ぼくも疲れたんだ。なんだかとても眠いんだ...パトラッシュ......。
ネロとパトラッシュは、おじいさんとお母さんのいる遠いお国へ行きました。もうこれからは、寒いことも、悲しいことも、おなかのすくこともなく、みんないっしょにいつまでも楽しく暮らすことでしょう

冨士雄はクリスチャンだった。キリスト教的な天国を描いたのだろう。龍次郎が、晩年に福音派のクリスチャンとなり、子どもたちも教会に通っていたようである。

ちなみに、このアニメがヨーロッパ各国で放映される際は改変されて、最後に死ぬことは示されなかったという。

2026/05/15

木橋の腐朽

近隣の矢田丘陵の尾根部分に伸びる遊歩道がある。ふらふらと歩いて運動と気分転換によいのだが、その一角にある池には水辺に木橋が架かる。

それが、とうせんぼになっていた。

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水辺というか、ほぼ水面を伸びているのだが、これを木造の橋にしようと考えた担当者はエラい(笑)。ある程度、防腐性を施していたかとは思うが、建築後数十年経つのだから、やはり傷んできたのだろう。そっと入ってみると、木の板がぶわぶわする。釘を打ったところも浮いていた。

木は腐る。では鉄骨ならばよいかというと、そうでもない。鉄も錆びるし朽ちる。コンクリートだって寿命はある。とくに水の上なんだから、長持ちしないことは間違いない。

実は遊歩道の別の部分にかかっていた橋(谷を越えるもの)も、一時期通行止めになったうえで、その後修繕された。ここはどうするか。果たして修繕されるのだろうか。すでに池から離れた森の中を迂回するルートが作られている。

我が家にも自家製の木のデッキがあるし、山にも築いたことがある。どちらも時とともに朽ちていく。自宅のものは、毎年防腐剤を塗布するが、山の者はほったらかしになる。そして腐って落ちたら「自然に還ったのだ」と開き直る(笑)。

思えば日本の伝統建築は木造だが、それが長持ちしているのは、絶え間なくメンテナンスし、傷んだところは修繕してきたからだ。それができなくなっている……。

こうしたケース、今後増えるだろう。自治体の財政難もあれば、人手不足もあるだろう。そして利用者の増減も影響する。再建することは減るのではないか。

地域の疲弊は、こんな周縁部から始まる。

 

2026/05/14

「吉野・大峯展」で見たベビースキーマ

奈良国立博物館で、「吉野・大峯展」をやっている。これまで門外不出だった秘仏まで展示されているから、かなり力の入った展覧会だ。ならば行かねばなるまい。

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これまでの国博の展示は、単に並べているだけの印象があったのだが、今回は比較的詳しく説明文もつき、何を意味するかをつかみやすかった。
蔵王権現を初めとして数多くの仏像などが並ぶ。役の行者から藤原道長、後醍醐天皇、秀吉……と歴史的な流れがわかってよかった。

ただ、私が目を止めたのは、童子である。子どもの修行僧。

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よく見れば怖い顔をした者もいるのだが、全体に可愛らしい。そして、よくよく見ていて気づいた。

これはベビースキーマだ!

つまり丸っこくて身体の比率の中で頭が大きい、目が大きい……赤ちゃん顔なのである。……これって、クマと同じ?

とまあ、不遜なことを考えた(笑)。今年も全国でやたらクマの出没が相次いでニュースになると、私にコメントを求められる。あの手この手切り口を変えて書いてきたが、さすがにもう無理(^^;)。でも、クマって、子どもだけでなくて成獣も顔は丸っこいんだね。だから怖いはずなのに可愛く見える。

もしかして、野生動物の中のクマの生存戦略? と考えてしまった。可愛く見えたら殺される確率は下がるかもしれない。ただオスグマは赤ちゃんクマを襲うことがよくあるのだけど。同類には全然ベビースキーマの役割を果たしていない。

そして、奈良といえば……せんとくん!

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これこそ、典型的な童子であり、ベビースキーマなのだ。

2026/05/13

「保安林ポータル」の目論見

林野庁のHPを見ていたら、保安林ポータル なるものがあった。

戦前からある保安林制度をいまさら紹介するポータルサイトを作ったのか……と思って目を通し始めたのだが……。

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ん? いきなりサイトの説明として「本ポータルサイトでは、保安林の解除要件に係る情報や、関係法令・通知類、マニュアルなど保安林解除に関する情報を集約しています。」ときた。保安林の解除要件……。そして保安林の転用解除に係る情報……

「保安林とは」と説明している項目にも、
参考:保安林の指定・解除の権限者
保安林の指定及び解除の権限は、民有林のうち国土保全の根幹となる重要流域にある流域保全のための保安林(水源かん養保安林、土砂流出防備保安林及び土砂崩壊防備保安林)及び国有林の保安林にあっては農林水産大臣、その他の民有保安林にあっては都道府県知事となっています。

これって、露骨に保安林指定を解除させようとしているわけ? 解除をしやすくするため、解除の仕方を教えるサイトだったのか!

自ら(国が主導して)指定した保安林を、解除する方法を教えてあげる……というのは役人らしからぬ、いや役所としても自殺行為的な意図ではないか。

ようするに保安林指定されている森林も伐採してほしいのだ。保安林は日本の森林の約5割、国土面積の約3割を占める、と記されているが、それでは十分な森林を伐採できない、せっかくどんどん伐採して木材生産量を増やそうとしているのに……ということなのだ。
林野庁の目論む伐採量って、ようするに保安林も伐らねば達成できないわけである。

しかし保安林を指定したのは、ちゃんと理由がある。そうした理由をかなぐり捨てても伐採したいのか。。。。

もちろん、現場を知る人が解除してほしいと相談に来たら、解除しても問題ないか審査をした上で、解除方法を説明するということはこれまでも行われてきたはずだ。しかし、役所から「もっと解除してほしい♡」とサイトをつくって示すというのは……。(絶望)

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同じ森が、いくつもの保安林指定を受けている場合もある。(長崎県壱岐)

«公園木で薪生産は可能か

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