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森と林業と田舎の本

2022/06/24

シカの糞と糞虫の聖地

久しぶりに若草山を訪ねた。 草原があって、奈良盆地が一望できて。そこで見つけたもの。

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シカの糞である。やっぱり奈良の魅力は、奈良のシカ、ナラシカでしょ! でも、シカだけを見ていては魅力は半分。そこでこのシカの糞をよく見ると、糞虫がいる。拡大すると、こんな感じ。ここに魅力を感じなきゃ!

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糞虫という呼び名はともかく、これはきれいな瑠璃色だ。おそらくルリセンチコガネ? コガネムシの仲間は糞虫が多い。とくに奈良公園には約60種もいるという。日本全国に160ぐらいのはずだから、3分の1が生息する「糞虫の聖地」だ。

なぜ糞虫が多いかと言えば、当然シカの糞が大量になるからだ。それに群がる。しっかり糞を砕いて地中に運び込もうとしている。

おかげで土壌が肥えて草がよく生えて草がシカの餌になりシカの糞が大量に出て……という循環が成り立つ。また公園のシカの糞が知らぬうちに片づけられ、公園来訪の観光客にきれいな環境を提供し、よき思い出もつくってリピーターになってもらう、という循環もある。

ふと思ったのだが、奈良公園はいいよ。昔からシカの数は安定している。が、全国の野山で爆発的に増えている野生動物、とくにシカとイノシシの糞はどうなっているのだろうか。糞虫も増えて片づけているのか。糞虫は間に合わず野山に糞があふれているのか。今後、山に入ったらウンコ踏む状況になったら登山客減るかも? 

 

2022/06/23

『虚構の森』を検証!森は増えている?

『虚構の森』の冒頭で取り上げたのが、「地球上の森は増えている!」であった。ネイチャー論文に従った内容である。

一般に世間では地球上の森は人間が破壊して減っていると思い込んでいるだろう。それに対するアンチテーゼを紹介して、さて、どちらが正しい?と考えさせるのが目的だったのだが……。

この命題にすごい人が挑んできた (゚o゚;) 。私の紹介したソン博士の論文の検証に取り組んだのだ。

その結果が次の通り。

世界の森林面積、減ってる?増えてる?

書き手は、森林リモートセンシングの専門研究家である。これが面白い。なんと同じような衛星画像の解析は多くの学者がやっていて、そのうち5つを取り上げて比較して内容を精査した論文が出ているのだ。

中国ハルビン工業大学のChen博士の研究グループが、2020年に「Remote Sensing」誌に発表した論文である。

詳しくは読んでいただきたいが、単純比較したら、こんな具合。

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森が増えたというのは、ソン博士のものだけだった。。。。

どうやら農園なども森林にカウントしていたのではないか、という結論で、このネイチャー論文の信憑性は怪しいものと結論づけている。

お見事ですなあ。私は『虚構の森』を、単純に常識をひっくり返すネタを集めて紹介したわけではない。常識を揺り動かして、もっと考えてみようという提案であった。それに見事に応えたわけだ。何も否定されたからとつむじを曲げることはしないよ( ̄∇ ̄) 。こんな検証は、むしろ大歓迎だ。

ちなみに拙著にも触れたが、ソン博士の研究では、高さ5メートル以上の植物を樹木とし、それが被覆している地を森林としている。しかし、5メートルぐらいならアブラヤシやアーモンド、オリーブ……そのほか多くの果樹でも達している。つまり農地を森林にカウントしてしまう可能性はあったのだ。

単に結論だけをつまみ食いするのではなく、経過を追って、本当かどうか疑問を持って考えてみることの大切さを確認したい。

 

 

 

2022/06/22

触る樹木、触る木材 そして触る森

写真は、ニッポニア・ニッポン。トキの模型である。木製だ。

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大阪の国立民族学博物館に展示されていたもの。単なるデコイではなく、足元に書いてある通り「じっくりさわる」ための模型だ。

これを展示しているのは、「触る文化」を提唱しているかららしい。主催者は、盲目の文化人類学者広瀬浩二郎氏だという。

なるほど、盲人は触って対象を理解するわけだ。それは目が見えないからではあるが、この手法を健常者も応用すれば目で見る姿とは別のものを感じるはず。つまり目が見えようと見えまいと、触って理解できる・触った感触からつかめる対象の姿を捉えようというわけだ。

ふと、これを樹木でやってみたらどうなるか、と考えてしまう。樹木の全体像を触るのは難しく、それが森林となると不可能かもしれないけれど、目で見ても森どころか1本の木だって全部を子細に見て理解しているわけじゃない。おそらく全体のごく一部しか目に情報として入っていないはず。高い梢も、地中の根も見ないで、どうして樹木がわかる? 花も葉も一枚一枚違うかもしれないし、樹皮とその下の木肌の違いは?樹液に触ったらどうしよう……。

ようは、人の感覚器官なんぞ対象を全部捉えるわけではないのだから、触覚に頼るのもアリかもよ。加えて聴覚で捉えた森、嗅覚で捉える森もあるだろう。舌で感じる味覚の森も(^o^)。

 

木育は、ここからスタートしてもよいかもしれない。木を見て森を見ずというけれど、木を触って森を理解することもあるはずだ。

2022/06/21

雨の森を歩く

新しい雨具を買ったので、あえて雨の森に出かけることにした。使い心地と機能の確認のつもりで。

考えてみたら、これまで森歩き・山登り中に雨が降ってきたから(仕方なく)雨具を身にまとうことはあったが、あえて雨の日に出かけて歩いてみた経験はなかったような気がする。しかも傘なしカッパオンリー、足元はゴム長靴である。

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場所は生駒山だが、人目がなく、ちゃんと斜面を登り下りのできるルート。平坦な森を歩くだけでは機能は確認できないと思ったから。

さて、結果というと……それが意外なほど快適なのである。正確に言えば、手首の締めつけはきついなとか、長靴の中で足が動くなとか、汗をかけば内側がべとつきベント機能はイマイチかな、などと思うところはある(文句多い)が、森の空間が素晴らしい。そう、雨具ではなく森歩きが楽しかった(^o^)。

ガスで煙る木立、濡れて光る葉の紋様と景色もよいが、雨が身体に当たる音が頬かむり状態なので耳元に音が増幅される。それが幻想的。それに森の中は雨をあまり感じないのだが、時折、枝葉から大きな雨粒がどさり、と落ちてくる。足元の落ち葉混じりの泥も感触がよい。滑らないように注意はするが、カツンと跳ね返る舗装路よりよっぽどよい。急斜面もわりと登れる。草木をかき分けても、雨具がはじいてくれるから顔以外は平気。

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雨の森歩きというアウトドア・アクティビティーになりますな。梅雨シーズンならではの楽しみ方を考えてみたい。

あえて言えば、後の後片付けが大変。単に雨具を脱いで乾かすだけではない。やはり泥や草の葉などが跳ねてこびりついているから水でゆすぐが、脱水かけても効かないから面倒なのであった。

2022/06/20

「切株の上の生態系」特別編

不定期に続けている「切株の上の生態系」シリーズ。覚えていない人も多いだろうが……。

今回は特別編。我が家のベランダのベンケイソウ。正確にはフチベニベンケイソウで、一名は、金のなる木。

その枝が春先にポトリと落ちた。おそらく水分不足なんだと思うが。これも切株?切ってないけど。

その枝の落ちた部分から芽が出た。

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この強さが多肉植物の楽しいところだねえ。水がなくても長持する(最後は枝を落とすなどして、全体を枯れないようにする)し、クローン再生は容易だし。小さな芽がいっぱい出ると、なかなか可愛らしい。樹形はヘンになりそうだが、たくましさの象徴と見よう。

特別編すぎるかもしれないので、昨日裏山で見かけた切株。しっかり芽吹いている。こちらは萌芽ではなく、切株の穴に種子が飛んできたのだろう。

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2022/06/19

ため池の遷移

我が家の近くにため池がある。若いころからよく遊んだものだが、久しぶりに訪れると標識があって、この池が「休ん場池」ということを知った。40年ぶり? そんなの聞いたことがなかったのだが。

それはともかく、改めて驚いたのは、池岸の変化だ。一方は人工的な土手になっているが、半分は自然のままの岸。かつては、水が流れ込む小川のあるところは浅瀬が広がり砂浜となっていたのだが、そこで砂遊びが結構できたのである。水路を掘って水の流れを変えると岸がどのように削られていくか……なんて、まるで河川工学の実験みたいなこともできた。どんどん砂州が広がるかと思えば、大雨で削れたり、池の水位を下げられると、一気に岸も崖になったり……。

釣りをする人もいたのだが、池にいるのはブラックバスやブルーギルばかり。私は網で稚魚をすくって退治?していたが、そのうちヘラブナを放流した輩も現れ、何やら釣りの名所ぽくなったのは苦々しく見ていた。彼らのマナーが悪すぎるのだ……。

そんなこんなで月日は流れ、現在はこんな具合。

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砂浜は、完全に陸地化していた。ヨシが生えて,今はササが進入しているみたい。

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そんな草むらの中に釣り人が(勝手に)つくった釣り台があった。今もここで釣る人がいるのかどうか。もちろん違法行為である。

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岸のコナラがナラ枯れで枯れて倒れ込んでいる。ここだけ見ると、大自然だ\(^o^)/。

ともあれ池の環境も長年のうちに変化した。この池の下流にあるのは、かつては宗教施設だけだったのだが、今は住宅がいくつか建ち並んでいる。まあ、池の大きさと距離を考えると、仮に大雨で決壊しても人家が水没するような水害は起きないと見ているが、身近なところで自然の遷移を実感している。

 

2022/06/18

アジサイ巡りと花による地域起こし

ここ数日、アジサイを求めて各地を歩く。

というのは、先日娘とアジサイで有名な矢田寺に向かったのだが、日曜日であったせいかあまりの渋滞に敗退。30分かけて数百メートルしか進まないほどなのだ。まあ、寺までの参道が狭すぎることもあるだろうが。

で、別の寺のバラ園を見てきたのだけど、散りかけ……。そのリベンジに私がアジサイを求めて歩いたのだよ。

まずは生駒山のアジサイ新道と呼ばれるアジサイばかりが植えられた一角。

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残念ながら、まだ満開とはいかず、いくつか早咲きのアジサイを見ただけなのだが……やはり標高が高いから咲くのが遅いのだろうか。

というわけで、再び矢田寺を狙う。ただし、ルートは山越えに歩いてめざす。矢田丘陵を超えて、矢田寺の背後から奇襲・急襲……が、そこにもちゃんと参拝料を聴取する門が設けられていたのであった。

それでも、こちらは満開だ。境内各所にアジサイが植えられているが、それだけではない。平日だが、そこそこの人手だ。やはり花は人を集める。

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寺内にある谷の一角を区切ってアジサイ園としているのだ。そこは、急峻な斜面もみんなアジサイ一色。その合間の狭い路をアジサイをかき分けるように歩くという趣向だ。

「ああ、アジサイきれいだな」と独りつぶやく。そして空を見る……。

まあ、花言葉が「心変わり」「浮気」「無常」だからね……。

 

ところでアジサイは、プリザーブドフラワーに欠かせない花の一つ。プリザーブドフラワーとは、花に油性物質を浸透させて、生きた状態のまま保存できる。これで花束をつくると1年以上持たせることができる。
アジサイは、主役ではないが、常に添える花なのだ。しかし日本産のアジサイが手に入らず、アメリカから輸入しているそう。今の円高ではきつかろう。今こそ国産アジサイ花を出荷するべきではないかね。まず花を見せて金にする、花に集まった人に飲食を売るだけでなく、アジサイにちなんだみやげ物を売る。そして枯れた花を摘み取ってプリザーブドフラワーに加工したらまた金になる。地域起こしになるぞ、と私は各地に進めているのだが。

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2022/06/17

Y!ニュース「マダニの都会進出にご用心!…」を書いた裏事情

Yahoo!ニュースに「マダニの都会進出にご用心!ペットを介して感染症が増加中」を執筆しました。

このところ、また動物関係の興味がぶり返していて、獣害列島の内容も改めて考えている(って、出版した後で何をゆう)のだが、一つは感染症である。直接的な食害などの被害とは違って、イマイチ感染症は獣害という認識が盛り上がらない。そこに、ちょうどSFTS罹患が史上最高レベルで増えているというニュースに飛びついたのである。

が、実はもう一つ考えているのは、人間と家畜の関係だ。ここにはペットも入るし、さらにノラネコのような人間社会に棲む野生動物も含む。野生と家畜の関係は、人類と動物の関係を探るのに重要なのだ。ただ人間そのものが、自ら家畜化を進めた動物と言われているのだが。人は家畜なのである。

という話はおいといて、実は我が家にもノラネコが来る。でも餌を与えたらヤバいと警戒していたのだが、父がどっさりキャットフードを購入していて、これがなくなるまで仕方がないかと………思っていた。するとなつかないのに餌を要求する。。。( ̄∇ ̄;) ムカッ 近づくと逃げるのに餌をほしいと猫なで声で鳴く。

早くキャットフードなくなれ、と思っていたら、先日子ネコを連れて来た。これは繁殖しているではないか。

もうキャットフードは捨てて餌やりは止めようかな。近づかないのは、私に感染症をうつさないように遠慮していたからか。(アホな)

と、ともあれ、ノラネコに困っているのである。

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庭木に登るのも困る。。。

2022/06/16

森の男たち協会

フィンランドの林業関係の資料を読んでいたら、ふいに登場したのが[森の男たち協会]。

なんですか、これは。( ̄∇ ̄;) 

なんでも、大学で森林関連の学科で学ぶ学生たちの世代を超えたつながりを作る目的で、1909年に設立された学生連合、なんだそうだ。
つまり大学で林業や森林科学関係の学部学科の学生たちの集まりというわけだが、世代を超えた、とあるから卒業生も含むのだろう。フィンランドでは複数の大学に森林関係の学科があるそうだし、協会は100年以上前からあるのだから、すごい人数になるのではないか。もちろん、全員が加入するわけでもなければ亡くなった人も多いだろうけど。

思えば日本人もフィンランドに森林・林業を学びに行った人も多い。留学もあれば短期履修もあるかもしれないが、私の知っているだけでも幾人かいるのだから、総数はどれほどだろう。彼らは「森の男たち」なんだろうかな。

日本にも森林・林業関係の学科を抱える大学はそこそこの数があって、その卒業生も多いけど(私も含まれているか)、その人たちが協会をつくってつながっているようなことはない。日本では、こうした「同じことを学んだ」つながりは弱そうだ。それより大学なり勤め先なり、組織への従属性が強いよう。それも同窓・同学年などになりがちだ。

学んだ内容でできる連帯は、せいぜい学会に属することぐらいかもしれない。それにしても「森の男たち」を名乗るのが恥ずかしい(笑)。いやあ、最近森に入ってなくてさ……と言い訳する。昨今だと、女子学生はどうする、と突っこまれそうでもある。そもそもフィンランドだって、森林関係の学徒以外で、そんな協会をつくるものなのか。やはり森は特別なのかも。。。

というのようなことを、久しぶりに登った生駒山でぼんやり考える。なまった身体を鍛え直さねば、と思って毎日行おうと決めたが、山登り。この半年ぐらいはしてなかったが「森の男たち」の仲間になれるよう、頑張ろう。

そう思ってノンストップで登ったら、山頂の遊園地はお休みだった……。

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誰もいないけど、ゾウとキリンと逆さ向いたパンダのいる遊園地は怖い。

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しみじみ寂しい。……え、開園していても、平日はこんなもんだって?

2022/06/15

J-クレジット制度は生物多様性のために

林野庁が、パブコメを求めている。

J-クレジット制度における森林管理プロジェクトの制度見直しの概要についての意見の募集について

J-クレジットって、ほとんど忘れられた存在(笑)で、ようするにCO2の森林吸収分を算定して、排出権取引に載せようというもの。それに合わせてお金も動くから、儲からない林業の切り札のように一時は言われたのだが……。海外はそれなりに盛んなのに日本ではとんと動かない。たしかクレジットを取得したのは100社ぐらいしかなかったのではなかったか。

一応引用しとくと。

J-クレジット制度とは、省エネルギー設備の導入や再生可能エネルギーの利用によるCO2等の排出削減量や、適切な森林管理によるCO2等の吸収量を「クレジット」として国が認証する制度です。
本制度は、国内クレジット制度とオフセット・クレジット(J-VER)制度が発展的に統合した制度で、国により運営されています。
本制度により創出されたクレジットは、経団連カーボンニュートラル行動計画の目標達成やカーボン・オフセットなど、様々な用途に活用できます。 (林野庁HP)

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が、重要なのは、ここだ。
国内における地球温暖化対策のための排出削減・吸収量認証制度(J-クレジット制度)の下で認証された森林クレジットは全認証量の2%未満

ということだ。脱炭素を急がなくてはならない国の立場としては活性化したくて改正案を練っているのだろう。

とはいえ、私も全然興味がわかない(笑)。とにかく手続きは面倒なのよ。しかも必要面積は広すぎる(20ヘクタール以上)し、費用は高い。そもそも対象は人工針葉樹林だけ。つまり林業用以外の森は相手にしないという……。

まったく箸にも棒にもかからない。もちろん、私がパブコメを書くこともない。

私自身は、森林が吸収源という前提自体を疑っているし、森林整備をしても、少なくても2030年までの炭素削減には間に合わない、どころか短期間ではCO2の排出を増やしかねないと思っている。

森林のクレジット化は、むしろ気候変動対策と対になっている生物多様性対策に向いていると思うのだ。日本では意識低すぎなのだが、国連の掲げるSDGsなどCO2削減と生物多様性維持は、同レベルで検討されているし、表裏一体とも捉えている。生物多様性を守るということは森林保護であり、SDGsに合致しており、結果的に大気中のCO2を減らすこともできるというわけだ。

日本が世界に先駆けて、生物多様性クレジットを立ち上げたら、ちょっとは世界で注目されるんじゃない?

ただし、対象となる森林は人工林だけでなく自然林も含む。あえて言えば民有林全部。そして面積は1ヘクタール単位にして、目的は「森の豊かさ」維持。これに金を出す企業もなくはない。金額が小さくなれば、個人でも購入できるかもしれない。購入者に対しては、大々的に宣伝して名誉を与える。「森の守護者」勲章を出すとか。国が人も商品も紹介してやる。

購入者には、国債ならぬ生物多様性債権を発行することもできないか。100年後に換金します、とか(^^;)。

どうかなあ。

2022/06/14

リアル書店で自著を探す

ジュンク堂書店難波店を覗く。

当然、自分の本を探す v(^0^)。

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あった。「森林学」の棚だ。ここにあるのは『虚構の森』だ。

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こちらは「環境一般」の棚。ここにも『虚構の森』がある。平積みなのが嬉しい。ちゃんと環境を論じていると内容を確認してくれている。あれ? 『絶望の林業』がないぞ。ええと、別に林業本の棚があるのかな? えええと。。。。ま、よい。よいことにする。

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さらに新書コーナーで『獣害列島』を発見。この本、イースト新書はあまりリアル書店では見かけにくいので、有り難い。私もリアルに書店の棚で見たのは数回だ(笑)。

リアル書店とネット書店の差や使い分けはいろいろ語られているが、やはり「何かわからないけど、読みたい本、資料を探している」時は、リアルだと関係しない周辺の本を見ることができるので楽しい。無駄の多いゆえの楽しみだ。ただ目的の本が見つからないと焦る。それが自分の本だとムカつく。ネットだと検索で一発で出てくるのに。

というわけで、今回は資料本ではなく、目についた小説本を購入したのであった。
でも、いつ読むだろうか。最近、本を読む時間が激減しているんだよね。ネットの文字は追いかけるが、本を開くのが億劫になって。開くと眠くなるし(> <;)。読んでいない本は家に数百冊あると思うが、リアル書店ではついまた買ってしまう。ネット書店ではない傾向だ。これも違いだろうか。
結局、ネット書店だと無駄に購入しないから、全体として売れる本は減るのではなかろうか。必要な情報も切り取ったようにポイントで得られるから、本丸ごとを購入する必要がなくなる。

そう言えば音楽アルバムも売れなくなったと聞くが、それは聞きたい音曲だけを単品でダウンロード購入するから、という。何曲かセットになってつくられたアルバムの世界観を楽しむ購入をしないのだ。

リアルかネットか、という購買環境の変化というより、出版・音楽業界を沈滞させるのは、この無駄を追放した販売にあるような気がしてきた。無駄な購入で支えられてきたのだ。で、拙著は無駄の塊かもしれんなあ(泣)。

2022/06/13

木で覆うだけで耐火建築?木造ビル?

大成建設が、「木材で覆うだけで耐火になる」建築方法を考え出したという。

正確には、準耐火構造らしいのだが、鉄骨を木材で包むと45分間の準耐火性能を発揮するのだという。ちゃんと国土交通大臣認定を国内で初めて取得そう。理屈はものすごく単純。木材は水分を含むので厚い木材で覆うことですぐに燃え尽きずに時間を稼げるとか。これって、今までさんざん木造建築は火事に強いと言い訳?してきた原理そのものだ。

しかも耐火被覆と内装意匠を兼用する木板は、製材、集成材、単板積層材(LVL)、直交集成板(CLT)などを選ばず、さらにスギでもヒノキでもカラマツでも、ようするに樹種による制限もない。施工費は安くなって、施工時間も短くなる。……なんだかいいとこづくめ。

木材のみで耐火被覆する、準耐火構造の鉄骨柱部材を開発

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私が注目したのは、この準耐火構造の建材ではなく、木材をデザインとして使う点である。芯は鉄骨でも、木材で覆うことで目に映るのは木となり、デザイン的に人の感性に刺激する。その上で準耐火だから高層建築も可能になる。

逆に言えば、なぜこれまで行われなかったのか。おそらく木造建築は、芯まで木造にこだわったからではないか。中に鉄骨のような非木材を使うのをよしとしなかったのではないか。しかし「柱は木材」の呪縛から離れると、一気に選択肢が増える。これは、私が以前より提案していた「建築はみんな鉄骨・鉄筋コンクリートでよく、ただ表面を木材で覆うだけで木造になる」……という理論?の後押しにならないかなあ。

木の柱はもういらない? 木材は建築材から撤退しよう

こんな記事も書いていたのだよ。

 

2022/06/12

中国の植林方法は、誰が教えたのか

梅田のサントリーウイスキーハウスで中国の専門家と会って、飲みながらいろいろ話を聞いたのだけど、こんな話題が出た。

中国の東北から西域では植林が盛んに行われている。日本人がわざわざ金を払って植林に行くツアーもある。ただ、見ると植林する予定地だけが砂漠になっていて、その周辺には緑が茂っているのだという。つまり日本人が来るところだけ、わざと砂漠にしている?

さらに植え方がヘンだと感じたそうだ。まず、すでに生えている在来の樹木や草木を全部刈り取り、何もない裸地にしてから苗を植える。
たいてい乾燥地帯なので、そんなことをしたら土地はますます痛めつけられる。半砂漠では、表土を少し掘ると、うっすら湿っていて水分があるものだ。ところが、その表土を耕してしまうと乾燥が進み、土が風に飛ばされて失ってしまうのだ。それが黄砂にもなる。

しかも植えるのが外来種であることも多く、必ずしもその土地に合うかどうかわからない。ポプラのような水を多く吸い上げる樹種だと、いよいよ環境破壊になるだろう。つまり日本人の植林ツアーは中国で砂漠を増やしているのだね( ̄∇ ̄) 。

ここで気になるのは、こんな植林の方法はどこから伝わったのか、誰が教えたのか、という点。その質問に驚くべき答が返ってきた。

日本人なのだ。それも戦前である。日本が満州国を作り上げ、大挙して移住したが、そこで森林を伐採して開墾して農地づくりが進められた。満州が原野という景観になったのは、この時代なのである。さらに日本人だけでなく、ロシア人や漢人も含めて、鉄道を敷いては、その線路周辺を切り開いた。かくして満州では、ほとんど森林が消えた。
ただし林業関係者もやってきて、伐った跡地に植林することを教えた。その方法が、従来の表土に生える草木を全部剥がして植えること。
その流儀が満州⇒東北部に残り、今の中国人も同じ方法で植林をしているのだという。つまり日本の植民地林業が、今も中国の自然を破壊していることになる。

では、日本人の行う植林方法はどのように身についたのか。それは明治以降に主にドイツから持ち込まれた技術だった。

いわゆる土地収益説に基づく法正林づくり、つまり木材栽培業である。

なんと、ドイツでは廃れた古い林学が、日本を経由して中国に残っているとは。日本も、いまだに法正林思想から抜け出ていないが、まだ湿潤な日本列島ならなんとかなる面もある。だが、乾燥地帯では恐ろしい結果を生むことにならないか……。

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燻製盛り合わせのオードブル。まったり飲みました。

2022/06/11

酒樽から作られた家具

久々に大阪に出て、梅田のバーに入った。ここで待ち合わせをしていたからだが、そのバーの手前にこんなお店が。

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ウイスキー樽の木材を木工品に生まれ変わらせた店だ。お箸やペンのような小物文具から椅子・テーブル、キャビネットまで。オーク樽だから、ミズナラやツクバネカシの類だろうか。細かなところまで手の入った素敵な品だ。むしろ樽の痕跡があまり残っていないところに残念と感じる。思わずウイスキーの香りはしないのか、と鼻に近づけたが、匂いはまるでしない。乾燥させたりする中で飛んでしまったか。お店の人は「みんな嗅ぎます」と笑っていた……。

なかなか面白い商品ではないか、と思わず触手が動いたのだが……価格は目玉が飛び出るほど高かった(笑)。樽丸の再利用というのが、リサイクルだから安くではなく、逆に価値を上げる、いわゆる「アップリサイクル」になったよう。ウイスキー樽というブランド化に役立つのか。

 

2022/06/10

ねじねじ樹

気分転換にお寺を訪れた。そう、お寺は心休まるテーマパークだというのが私の持論(^o^)。

日本では神社だけでなく、お寺にも森を持つことが少なくない。とくに私のお気に入りの王龍禅寺の境内は、貴重な照葉樹林を残している。

で、その中に見つけた樹木。

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なんでかねじれてますな。樹皮だけなのか、内部の繊維までなのかわからないが。どんな条件だと螺旋を描くのだろう。

樹種は、多分ツブラジイではなかろうか。その場で確認していないので写真だけだが、わりと板根を発達させることも多いから、ねじれることもあるような気がする。あんまり科学的ではない(^^;)。

 

 

 

 

2022/06/09

Y!ニュース「世界最長寿の樹木発見?……」を書いた裏事情

Yahoo!ニュースに「世界最長寿の樹木発見? 樹齢には謎がいっぱい」を執筆しました。

このところ何気なく、大木の樹齢の怪しさをブログで触れてきた(「大楠と、怪しい樹齢」など)が、そこに世界最長寿の樹木発見の報。

ナショジオの「世界最古の木」更新か、樹齢5000年超の木の報告、チリ などだ。

そこで、合わせ技で記事を書いてみたのだが、実は書く際にメトセラなどのことを調べようと検索していたら、
世界最大の植物、豪シャーク湾で発見 4500年かけ180キロにわたり拡大か

という記事に出くわした。こっちは今月のBBCだよ。海草だから樹木とは違うんだが、ネタとしては悪くない。

そして、同時に
樹齢8万年!?屋久杉の樹齢を上回る世界の長寿の樹11選|グラクセン

も発見。いよいよ合わせ技というか、付け加えるようにしたわけである。書きながら、検索しながら記事を進めていくという、ヤバい経験をしてしまったのであった。

ただ肝心の写真がなあ。。。それぞれの樹木写真は見つからないので、縄文杉を使おうと思ったけど、イマイチありきたり。結果的に屋久杉自体にも文句をつけてしまったのである。

2022/06/08

フィンランドの衛星画像で森を見る

フィンランド林業にハマっていることは前々から伝えているが、やはり彼の地の森を見たい。

現地に行くチャンスはあるかどうかだが、まずはGoogleearthに頼ってみる。で見つけたのがこれ。

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これはフィンランド中部の北ポポヤンマー州(県?)だが、正直、どこでも一緒だ。国土全体がこんな状態だった。

いやあ、びっくりだわ。どこに深い森と湖の国があるんだ? どこに森林率73%があるんだ?

このような森林開発を行ったのは、やはり林業なんだろう。人口550万人で都市開発とか農地開発がそんなに多いとは思えない。

もともと平坦な国だが、いわゆる奥地は存在しないのではないか。つまりたどりつくのが大変だから開発に取り残されるということが起こりにくいのだろう。拡大すると、実に細かく道が入っていることにも驚く。森林地帯でも網の目状だ。

せっかくだからストリートビューも見る。

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人工林の模様。若木ばっかりじゃん。おそらく4,50年生ではないか。

別に選んだわけじゃない。テキトーにいくつかの箇所を見たら、こんな森ばかりなのである。いや、森のない原野のところもある。伐採後に植えなかったのが、植えても育つのが遅すぎて見えないのか。もちろん北部のラップランドは、寒冷地でツンドラ気候ゆえに森林が少ないうえに人口もないという事情もあるが。

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とはいえ、景色としてはきれいである。青空に森が広がる景観ばかりだ。旅をして、こんな森の中に寝転がってオーロラを見てみたいなあ。

 

 

 

2022/06/07

盗伐監視システムになるか「FAMOST」

林野庁が「FAMOST」という盗伐を監視するためのシステムをつくった、というのは小耳に挟んでいた。が、具体的な内容は知らなかったのだが……意外なところで生まれた経緯を知る。日経オンラインの記事だ。

官僚だってやりたい仕事がある 2割の時間を「本業外」に

この記事は、「官僚再興」というシリーズで、霞が関の新しい動きを紹介する連載なんだが、まさかここに。

そもそも「FAMOST」とは「森林の変化点抽出プログラム」なのだったそうだ。地図アプリを使って森林の変化を見つけることができる、というアイデアで、結果として違法伐採の有無や災害による森林の減少が自動的にわかるというものだ。今年度から自治体向けに運用が始まっているという。また、この記事の趣旨は、本業とは異なる事業も打ち出せる「政策オープンラボ」という枠組みを紹介するものだった。これは自身の分野外のことに20%だけ力を割いてもいいよ、というつましいシステムである(^^;)。

実際に開発に取り組んだのは、4年前に農水省の大臣官房文書課にいた熱田尊さんで、林野系ではない。ただアメリカ留学時に知ったデータ分析の手法を、日本の林業や農地政策にも生かそうとして思いついたのが、クラウド上で地球の衛星画像を解析できる米グーグルの地理情報プラットフォームの利用なのだった。

スタート時は、農地や森林などに詳しい国際部や農村振興局、林野庁などの官僚に声をかけ6人のメンバーで発足。さらに農村政策部長と森林整備部長にメンターとなってもらい……という根回しの良さは、官僚的(笑)。

FAMOSTの仕組みは簡単で、Google earth Engineを使って、ある地域の時間差のある衛星画像を比べて、反射された光の波長から、地上にあるのが植物や地表、コンクリート……といった読み取れるのだ。基準年と比べた森林の変化を自動的に色で示せば、変化がわかる。雪があると少し誤差が出るが、それ以外なら98%の正答率だという。なお撮影される画像は、同一地点を5日程度に1回撮影されているし、解像度も 10m~と肉眼でも伐採地等をおおよそ確認できる精度があるという。

自治体の GIS 情報と重ね合わせると、伐採届出制度に基づく伐採状況の確認や、違法伐採の早期発見、林地開発箇所の確認、災害の発生状況の確認等も行えるわけだ。
しかも市町村ごとに森林の変化した点を抽出可能だから、自治体向きだ。操作はきわめて簡単で、市町村名、衛星の撮影時期の入力(2時期)、抽出下限面積の設定の3つの設定を行うだけで、当該市町村における伐採等の変化箇所の抽出結果を表示できるという。

これ、特別なアプリを使わず、ネット上で処理できるというんだから、なんか、プログラムよりGoogleのすごさを感じる。

Famost

詳しいことは自分で調べてもらいたいが、期せずして盗伐地帯や風水害地帯を現地に行かずに洗い出せるわけだ。もっとも、盗伐が終わった跡地に気づいても遅い。自治体担当者が、毎日でもこのシステムを起動させておけば、無許可で伐採された初日に気づけるはず。やっぱりマンパワーではある。ちなみに、オープンラボでつくったプログラムは、昨年度から林野庁に政策として引き継いでいる。

でも……肝心の熱田さんは、現在は農林中央金庫営業企画部の部長代理として出向しているそう。この異動の多さこそ、官僚機構の問題点かもね。


 

 

2022/06/06

春日杉テーブルのお値段

バッタモン屋、、、というか古道具屋というか、そんな店で見かけた逸品。

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一枚板のテーブルなんだが、その材質は春日杉である。

そう、奈良の春日大社の鎮守の森「春日山原始林」に生えている天然杉だ。本来、出回ることのない材なのだが、ときに風倒木などが処理されたり、あるいは微妙に天然記念物の春日山原始林からはみ出たところに生えているスギが、(民有林なので)伐採されて出されることがある。

このテーブルにしたスギも、おそらく直径1メートル以上の樹齢300年生ぐらいはする木だったろう。

ただ春日杉は、実は材質はあまりよくない(^^;)。虫食いやウロが形成されやすい。節も多い。写真を見てもわかるだろう。テーブルだが、ま、あまり上に物をおけそうにない。
そんな木でも、神様の木だからね。そして、そのお値段が、9万8000円! えっ、と思うが、よく読むと原価は100万円以上したらしい。が、古道具として出されると10分の1ぐらいになるのだね。

それに、こんな和テーブル、今では喜ばれないからなあ。春日杉の御利益を言っても、ほとんどの人に通じないだろうし。

どう? ほしい人、いる?

2022/06/05

 アサリの時代と台湾パイン

このところスーパーの水産物売り場で目立つのが、知らない貝類。そこに書かれたポップで笑った。

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あさりの時代は終わった、そうだ。で「しおふき貝」。私は知らなかったが、九州ではメジャーなんだそうだ。そういや、先日は「すだれ貝」というのも登場していた。食べてみたら、味はアサリとは違うのだが、なかなかいけた。これは悪くない。新たな食味が楽しめる。

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「あさりの時代は終わった」と書かれるのは、もちろん熊本県のあさり産地偽装のせいだろう。熊本産で出荷していたほとんどが中国産だったのだ。これで一気に売り場には中国産あさりが並ぶようになったが、売れ行きはイマイチの模様。中国産が悪いのではない。偽装されて信頼感がなくなったから買う気になれないのだ。商品とは、実は商品自体ではなく売り手のイメージが強く影響する。それが汚れたら買う意欲は落ちる。実際、私も買わない。結果的にあさり離れが進む。

で、新たな貝が登場する。すると産地は気にならない。あさりに代わって貝類のシェアを食うだろう。

一方で、果物売り場で目立つのが「台湾産パイナップル」。こちらもいうまでもなく、昨年中国が台湾産パイナップルを締め出したことで、日本が大量購入したのだ。すると、これまでなじみのなかった台湾産パインを知って、人気を呼ぶ。知らなかっただけで美味いのだ。

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災い転じて福となす、の典型だ。台湾は困らない。以前より売れ行きが伸びたという声もある。日本も知らなかった味を知る。私も生のパイナップルをよく買うようになった。中国市民はどう思っているのかは知らんけど。経済制裁ではよくある話だ。

これを、たとえは政府や自治体が売れない分を税金で補てんします、としたらどうなるか。新たな市場も売り方も登場せず、産地は当面補助金で食っても、どんどん生産は縮んでいくだろう。

だからウッドショックだ、外材に圧されて、とか言ってんじゃねえよ。

 

ちなみに、宮崎の盗伐を理由に中国が日本の木材を締め出されたらどうする?

2022/06/04

枯れてもご神木~日本誕生

淡路島におのころ島神社がある。名前の通り日本発祥の地ということになるのか。日本誕生の始まりがおのころ島である。淡路島の一部だけど。

ちなみに神社そのものは無人のさして広くもないのだが、巨大鳥居が有名である。

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そこで見かけたのが「ご神木」という立て札と妙な小屋だ。

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通常、ご神木は、その境内でもっとも大きな木を選ぶものなんだが……。そしてその木が枯れたら選び直したりもする。

それが、この神社では。

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枯れた木をそのまま保管しつつ、神木扱いを続けている模様。しかもお賽銭が大量に撒かれていますね。生きてなくても「神木」としての神性は保てるのか。何かこの木に由来があるのか、とくに説明はない。まったく不明であった。

 

2022/06/03

垣根もアート。庭づくり模索中。

街を歩いていて、こんな家を見かけた。

垣根を外向きにデザインしたのか。なかなか見事。(まさか、偶然ではあるまい。)

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ツツジの上にカイヅカイブキが伸びるように植えて垣根にしているのだろうが、相当手入れをして一直線のきれいな壁面にしている。それでいて花の芽を切り落とさないようにしたのか。花が咲くと垣根というか壁面がアートになっている。花はどこにどのように咲くかわからないのに、なんだか絶妙な配置。
これって家人がしたのか、造園家に任せたのかわからないが、なかなか見事。相当の手入れが必要だろう。カイヅカイブキは、放置すると枝葉が針状に変形してスギ葉のようになるし、枝枯れするものもよく見かける。世話は大変。

ただ、私は手入れの行き届いた庭は苦手だ。今私がめざしているのは、いかに手入れしなくてもいい庭にするか(^^;)。まず隣家の家が見えないほどに茂らせるのが第一目標。次に人の手入れを最小限にして、時間とともに遷移させる。1種類、もしくは少数の草木だけが繁茂されては困る。人が手を入れなくてもバランスよく多様な植物が茂っていて、それが景観としても美しい。いわば「明治神宮型庭づくり」だ。本多静六がデザインした明治神宮の森は、基本的に手入れをしなくても成り立つ森づくりをめざした。

一方で庭の中を巡るとジャングル探検の気分を味わえるのを理想とする。その点から私がめざすのは、映画『モリのいる場所』で描かれた庭だ。この映画見たらわかるが、庭が小宇宙になっている。動画なら、こちらをどうぞ。モリのいる場所

こんな庭があったら、30年間家から出なかった気持ちがわかる。さて、どうするかな。

2022/06/02

下川町の法正林は循環型森林経営か

北海道の下川町が法正林を作り上げた、そうだ。

具体的には循環型森林経営を掲げて国有林の買い取りを続け、町有林は昨年度3000ヘクタールとなった。トドマツを60年伐期で施業していく計画から、年間50ヘクタールの伐採と植林を行うことで可能となった……そうである。

毎年森林面積を伐期で割った面積を同じように伐り植えていくことで循環する、という考え方は法正林そのものだ。

法正林は、18世紀ぐらいに今のドイツで唱えられたのではなかったか。初めて科学的な数値で計算された林業経営であり、長く世界中で支持されてきた。たしかに理屈はわかりやすい。伐った分だけ植えるわけだし、伐期の年数で割った面積なら、ちょうど一周したときに最初の伐採地に元と同じ木が育っていることになる。下川町のケースなら、60年かけて一周して60年生のトドマツを育てるわけだ。

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下川町の人工林。冬に行ったんだったなあ。。。

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日本は、今もこの法正林思想を守り続けているという点では世界的に珍しいのかもしれない。林野庁の好きなこの図も、基本的な考え方は法正林に寄っているのだろう。私はこの図を見て、森とは言えない時期が「循環の輪」の3分の1ぐらい占めているのに、森林の持続性を主張できるの?とよく問いかけているのだが。60年生人工林のうち20年間は、裸地、草地、灌木、低木林……の時代だ。その間は生態系も違っている。日照も土壌水分も変わり、同じ動物は住めないだろう。つまり森林は持続していないわけだ。

結局、法正林はなかなか上手くいかないことが指摘されるようになった。そもそも林地が違えば地形や地質も違うので木々の成長の仕方も違うし、地形によって伐採の手間も変わる。当然ながら毎年材価は変動する。つまり同じ面積を伐っても得られる木材量は変動する上に材価によって利益も上下する。そして風水害もあって、ちゃんと計算どおりに育たない。経営としては極めて不安定になる。雇用も困る。何より林家の都合もあって同じ面積だけしか伐らないとは限らない。

ただ下川町の場合は町有林だ。毎年度の収益に左右されず、決められた面積だけを伐る、必ず植えると役所ならではの硬直した(笑)考え方で続ければ、なんとか60年で一周するかもしれない。ときに十分に育っていない木を伐ったり、安値でも気にしないとか、逆に高値だから多く伐ろうという誘惑にかられないで行うという条件だ。もちろん植林しても育たないところは幾度も植え直しが必要で、それがサイクルを狂わせるかもしれないが。

施業も考えてみた。まず毎年50ヘクタール伐採と言っても連続した林地ではなく、たとえば1ヘクタール皆伐を50か所に分けて行う、その中には地形や育ち方のバラエティも混ぜる、といった工夫も可能だろう。伐採量を上下何割か材価をにらみながらブレも認める。利益の決算は5年10年単位で行えば、単年度の黒字赤字をカバーできるかもしれない。もちろん売り先も使い道も常に多様性を持たせる。高く買ってくれるから全部同じところに……といった商売をしてはリスクが増大するからだ。使い道も、製材・合板・木工・製紙・燃料・アロマ、そして割箸とかバラエティを維持する。

必要なのは、このための細かなマニュアル……ではなくて、人材だろう。北森カレッジは養成できるかな?

法正林という長期的思考にフリースタイルな出たとこ勝負的な短期的手法をいかに組み合わせるか。このように考えれば、時代遅れの法正林も、今風なビジネスモデルに変身するよ。

 

 

2022/06/01

北海道フィンランドのセミナーに参加してみた

今週、そして今日は、「北海道フィンランドウィーク~林業デイ~」なんだそうだ。北海道でセミナーが開かれている。

そこに参加してみた。「にわかフィンランドおたく」としては外せないではないか。もちろんウェビナーだが、午後5時間にも及ぶ長場である。パソコンの前で結構自由に振る舞っていたが(ストレッチしたり、せんべいとお茶をバリバリかじったり……)、ヘトヘトになった。

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しかし、北海道がフィンランドと連携しているとは知らなかったな。ただ気候は近いし、人口も似ている(北海道528万人、フィンランド550万人)。国土面積や森林面積などは日本と似ているといわれるが、北海道に絞るとより近いのね。
奈良県が、スイスと似ていると言って提携したが、北海道はフィンランドにロールモデルを求めたわけか。

セミナーの内容は、林業一辺倒ばかりではないのだが、最初に紹介されるフィンランドの林業は、機械化などはるか昔から行われており、今やデジタル化が進んでいる。ハーベスタが樹木を伐った途端に、その丸太の材質が工場に送られて需要のマッチングが行われる……なんて聞くと、日本の林業の決定的な弱点である情報ブツギリ流通をあっさり超越している。さらに大型パネルでコンテナの箱を積み上げるような木造建築やバークにリグニンまで徹底利用。日本より少なめの人工林で、日本の2倍の木材生産ができるわけだ。林業産出額は、GDPの2割を占める。
もはや、人類がゼットンの超科学兵器に挑んでも無理だって、という気持ちになる(笑)。ウルトラマンに任せておこうよ。

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だが。だが、だよ。こんな効率的な林業をやっていたら、結局は木材の過剰伐採につながる(はずだ)。効率がよくて、利益率もよくて、木材利用が徹底的に行われて……いるががゆえに伐採しすぎてしまうのではなかろうか。伐採量は成長量を下回っており、持続的林業を行っている、とはいうけれど。

効率も過ぎたるは及ばざるがごとし。「必要」以上に生産して、後から新たな需要を作り出していこうとする発想は、自然界の摂理から外れていくような気がするのだよ。(セミナーが5時間も続くのも人間の体力集中力の摂理から外れていると思う。。。)

北海道北の森づくり学院は、フィンランドの学校と提携して、この機械化の体制を見習うのだそう。さて。

2022/05/31

下川町の制箸工場が……

北海道下川町の下川製箸株式会社が、先月火事に見舞われ工場、倉庫ともに焼け落ちたことで廃業する模様だ。

下川製箸の割り箸は、シラカバ材でつくる割り箸で、しかも製法がロータリーレースでシラカバ丸太をかつらむきし刻むつくり方。この製法は、大量生産式として、かつて日本の割り箸はこの方式が席巻していたのだが、下川製箸を残してすべて姿を消している。ほかの割り箸製造は、板にしてから削る方式だ。つまり今や日本で唯一の製法である。さらにFSC材で割り箸をつくることでも知られており、こちらもほぼ日本唯一だろう。

つまり、この廃業でどちらも消えることになりそうなのである。

不思議なもので、ちょうど今日は下川町の町有林の林業について書こうとしていたのだが、そこに飛び込んできたこのニュース、残念である。林業に関しては、また改めて。

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手元の湾曲した板が、ロータリーレースで剥き取ったシラカバの単板。これを刻む。

下川製箸

私が訪れたのは、もう10年以上昔だが、惜しいなあ。焼けたロータリーレースの機械の換えが手に入らないことが理由らしい。

あえて考えてみると、もしかしたら中国にあるかもしれない。かつて日本の割り箸製造機がどんどん中国に輸出されて、向うで生産するようになり、それで日本製が壊滅したのだから。そのときに廃業した製箸メーカーが倉庫に残しているようなことがあれば、と思いもするが……。もし、心当たりがある方がいればご連絡ください。

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これも下川製箸で作られたもの。

しかし、もともと割り箸は儲かるビジネスではないので、無理して再建するのも厳しいのかもしれない。
いよいよ日本製割り箸が減っていく。

2022/05/30

カンヌ映画祭の(隠れた)グランプリ作品

カンヌ国際映画祭で、日本人監督の作品がどうの主演男優がどうの……と発表されている。

正直、私はカンヌ映画は苦手なんだが、こんな作品を知っているか。

Kitte kitte iino? (木って切っていいの?)」という桶職人のショートムービーだ。これはれっきとした日本人監督の作品だが、グランプリ撮ったのだ。それなのに、どうも新聞やテレビでは報道されていないようなんだが。
監督は、長野県出身の映画監督・ビデオグラファーで合同会社LANG PICTURES代表の本木真武太氏。登場するのは友人の桶職人らしい。まだ若いこんな職人がいたのか。

東京を拠点に活動する。

TikTokと第75回カンヌ国際映画祭

こんな部門があることも知らなかったが、なるほど、面白い。本編はこちらで見られる。3分くらいかな。木って、と切って、伐ってをかけているが、内容は見てくれたらよい。

そこで問われているのは、「木を伐るのは自然破壊じゃねえの」という素人の問いかけに何と応えるかだろう。この中にもあるとおり「木は利用するのなら悪いことじゃなく……」なんて答は、「ああ、もういいよ」となるだろうな。

本当は、この問いかけの答を林業に関わる人なら誰もが常に考えておかなくちゃいけないと思う。が、そこで理屈をこねたら嫌われるのも作品のとおり(笑)。私なら、木が好きな人が伐るのならいいんじゃないの?という凡庸な返答しかできない。

でも、木とか森に興味を持たない人が木を伐っているのが現実ではないか。林業家の半分は、実は木が好きではなく森を破壊するのに喜びを感じているんじゃないか、というのが私の仮説。もし木が好きなのに、連日皆伐続けていたら、鬱になると思う。

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2022/05/29

ニホンミツバチと養蜂昨今事情

玄関先にミツバチが群舞していた。これは……と探すと、門上に咲いている花に群がっている。この花の蜜に夢中なご様子。

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というわけで接近する。どうやらニホンミツバチのようで、基本的におとなしいし、採蜜中のハチは、蜜に夢中で人を刺すことは少ない。というわけで、極超接近撮影。刺されたら自己責任!

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わかるかな、ミツバチがブンブンと飛んでいる。大丈夫、刺されませんでした。

この花、いつから咲いているのか知らなかったのだが、キンリョウヘンではないか?ニホンミツバチが喜ぶフェロモンを出すと言われている花だ。そんなの植えた記憶はないし、別種かもしれないが、とにかくハチが寄ってきているのだからよしとしよう。

このまま住み着いてくれる(分蜂)のなら面白いが、巣箱を用意してみようかな。もう時期的に間に合わないか。

というわけで、私の行きつけ(!)の養蜂園に話を聞きに行く。

話は趣味のニホンミツバチ養蜂の話に収まらず、セイヨウミツバチによるにわか養蜂家が増えたことになった。かつては免許制だった養蜂も、今では届け出制に変わって、やたら参入者が増えてきたのだそう。とはいえ、プロとは言えないから養蜂技術も怪しい。

まあ、それだけなら文句言えないし、切磋琢磨すればよいのだが、慣習的ルール無用の状態になっているのだそうだ。たとえば巣箱を置く場所は、これまでなら距離など業者間の取り決めがあったのが、勝手にこちらの巣箱の側に置くそうだ。しかも、プロの養蜂家は草花の種子散布や花木の植樹などを行って蜜源づくりに取り組んでいるのに、にわか養蜂家は、それなしに蜜の採れそうな花の側に巣箱を置きたがるのである。
単に蜜の取り合いだけでなく、病気やダニの感染を引き起こしかねないので怖い。なかには巣箱の盗難もあって……。養蜂業界、百鬼夜行する。

ちなみに今年は(今年も?)蜜はあまり採れなかったという。年々厳しくなっているとか。それは気候などもあるのだが、今春はサクラの花が非常によく咲いたのに、蜜は全然採れないという状況も起きている。蜜を持たない花が増えた……? いや、暖冬で早く花を咲かせると蜜をつけないのかもしれない。この辺の樹木の生理はわからない。これって、森林生態系にとって由々しき事態だし、ヤマザクラのハチミツ、美味しいのに食べられなくなるかも。

とまあ、業界裏事情をいろいろ聞いたよ。(本来なら、このネタで雑誌の記事として売り込むところだが、最近は仕事を自ら増やすのが面倒で、無料でブログに書いてしまうのであった。。。)

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生駒山のニセアカシア蜜と、北海道中頓別のアザミ蜜。

 

2022/05/28

南あわじに木製遊具あり

淡路島を走った際、南あわじ市で見かけた公園。人形浄瑠璃で有名なところなんだが、私の目を引いたのは、こっち。

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さして大きくもない公園なのに、巨大木製遊具があった。それもクスノキを取り込んだもので、アスレチック仕様。樹木には負担をかけないように工夫している。思わず登ってしまったが、登るのもロープをつかまり、網をゆらゆら揺らしながら進まねばならない。。なかなか複雑な構造で、オーダーメイドなのだろう。

なかなかやるやん。単なる公園遊具とは違うぞ。近所にあったら、子どもより大人が楽しめそう。全国の公園は、すべからくこうであってほしい。

遊具は身体が触れるものだから、木製はよい。メンテがどうのとか、事故率がどうの、建築費がどうの、なんてことの前に楽しめる遊具という視点を追求してほしい。そして、木材にはこうした遊具需要というのも折り込みたい。

 

 

2022/05/27

賀茂川のキショウブ

京都の賀茂川(鴨川)の流れを少し見学した。

昔より中州が広がっている気がするのだが、どうだろうか。土砂が溜まっていないか。大雨が降ったらあふれそう。まあ、定期的に浚渫もするのだろうけど。

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で、目に止まったのが、中州の草の茂った中に見える黄色い花。

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これはキショウブではなかろうか。アヤメやカキツバタの仲間が生えているとは風流な……と思いたいところだが、たしかキショウブは外来種のはず。

そう、西アジアからヨーロッパにかけての地域が原産地で、日本には明治時代に園芸用に持ち込まれて栽培されたものとされる。今では、各地で見かけるし、環境省は要注意外来生物として扱っている。

日本のアヤメの仲間には黄色の花を咲かせるものはないので、重宝?されている面もあるが、外来種が野生化して広がったらよろしくない。

そもそも日本のショウブはサトイモ科だが、キショウブはアヤメ科で、種類としてはかなり違う。見た目はよく似ているけれど。なかなか厄介者である。

ところで、冒頭に「賀茂川(鴨川)」と書いたが、賀茂川と鴨川は違うらしい。同じ川なのだがどこで分けるかというと、支流である高野川との合流点より上流を「賀茂川」、下流を「鴨川」とするというのだ。私が写真を撮ったのは、北大路近隣だから、まさに分かれ目(^^;)。一応は賀茂川らしいが、実は国土地理院は、「鴨川」で統一しているそうだ。上賀茂神社と下鴨神社と使い分けるように。

こんなことにこだわるのだから、ショウブとキショウブの違いにも気を配ってほしい。川の名前で使い分けするなんて、京都人はイケズどすなあ。

でも正直うっとうしい。「うっせぇわ」と怒鳴りとうなるで。

2022/05/26

Y!ニュース「ロシア材ストップでウッドショックは…」を書いた裏事情

Yahoo!ニュースに「ロシア材ストップでウッドショック事情は変わったか」を書きました。

相も変わらず、ウッドショックか……と言わないで(^^;)。

ごの記事を書こうと思ったきっかけは、こちらである。

ウッドショックは国産木材の好機?日本の林業のこれから

実は、今年1月に取材を受けた記事が、今頃公開されたのだ。未来想像マガジンというウェブ記事だ。私が書いたのではないのだが、一応、私の名前も出ている。私を取材したことを元に書いたという。でも、こんなことしゃべったっけ、と思ってしまった(^^;)。

まあ、それはよい。覚えていないこともある。年だ。。。そもそも私は自分が取材された記事に関して何も言わないことに決めている。よほどの事実誤認があれば別だが、記事は書いた人のもの、いちいち「自分の言ったこと(思い)とニュアンスが違う!」とか何とか、アマチュアぽく騒がない。さらに読者の誤読もお勝手に、だ。(やたら多いんだけどね。)

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ただ、取材を受けたのは1月だ。その後に起きたのがウクライナ危機。これで、ウッドショックが起きた事情はガラリと変わった。見た目は昨年から続く木材高騰の延長なのだが、木材を巡る事情が変わった。となれば、将来予測も変わるはず。

ということから、その点を書こう、どうせならYahoo!ニュースにするか、と思った次第。

まあ、予測なんて外れるからね(^^;)。鵜呑みにしないで、自分で世界情勢や社会事情を読み込んで考えてください。

 

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