最近、街路樹がどんどん伐られているというニュースが目立つ。
消える木陰、世界と逆行 日本の街路樹50万本減、庭木も相続で伐採
街中の木陰が縮小している。東京23区では9年間で東京ドーム256個分が消えた。国内の街路樹はピークから50万本減り、枝葉が広がらない品種に植え替えが進む。気候変動で夏の暑さが厳しくなるなか、海外の大都市は気温上昇を抑える木陰の拡大に取り組む。日本も街づくりを見直す転機を迎えている。
50万本減、世界と逆行……なんてタイトルに付けられたら、みんな反応する。
……だが、本当に街路樹は必要か。巷間言われている街路樹の効果とはいかなるものか。いや、そもそも樹木側として街路樹の植えられている環境は望ましいものか。
私は、ほとんどの街路樹(ほぼ高さ3メートル程度だろう)はたいして日陰をつくらないと思う。生物多様性にも影響は少なく、緑を見て楽しむ人の情操面でも、か細い木の並木よりも、まとまった面としての緑地を見てほしい。
なかには高さ5メートル以上に生長して道路を覆っているものもあるが、それはそれで問題が発生する。道路と言っても歩行者専用の場所だったり、公園に近かったりして、「街路」なのかどうか。むしろ緑地なのではないか。
これは大阪・中之島。この界隈全体が公園である。
これほど幅が広く、車も入ってこないのならよいが。それでも樹木そのものは狭苦しいところに植えられている。

わりと好きな台湾の街路樹の風景。広い歩道に2列になっている。その繁り方も絵になる。
だが、多くの街路樹を取り巻く環境はいかなるものか。
伐採されるというが、自治体が好きで伐るより、問題を指摘されるから伐る。そもそも伐採するのは市民からの声がある。大木化して枝葉が邪魔、腐って倒れそう、落葉が汚い・滑る……実際、伐られるのは、たいてい問題木だろう。
樹木の生育環境としても劣悪な所が多い。根が広がれず危ない上に可哀相で、しかも樹冠も伐られてしまう。無理に植えるよりも、まとまった緑地をつくる方がよいと思う。
たとえば1辺5メートルの緑地を10配置する方が、だらだら小さな植樹枡に植えた街路樹を1キロつくるより環境的によいのではないか。
植樹枡の広さに合わせて、樹木の高さ規制をすべきではないか。幅1メートルのスペースに植えるのは高さ2メートル以下とか。
本来の街路樹のスペースは、幅5メートルくらいはほしい。根を広げ、幹の根元にも灌木や草が繁る空間だ。一種類だけを植えるのもよろしくない。街路だけ植えるより、まとまった緑地をつくって面で植えた方が気温緩和効果もあるのではないか。
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