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森と林業と動物の本

2026/03/13

ナラシカトレインの床

近鉄電車、とくに奈良県にはナラシカトレインが走っている。幾度か紹介したことがあるラッピング電車だ。

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外観だけでなく、車内装もすごくて、座席も壁も、窓ガラスにさえ奈良のシカが描かれていて、吊り革だってこのデザイン。おかげで大人気だ。最初の頃よりもくげきれい増えて、台数が増えた気のせいだろうか。

凝ってるなあ……と思って私なりに喜んでいたのたが、先日酔っぱらって帰ってくる際に乗り合わせ、見落としがあることに気づいた。

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床だ。床にも奈良のシカと対になる芝生模様ではないか。たしかにナラシカがいるのは、主に芝生である。花が咲くこともある。
つい撮影してしまった。スマホを向ける方向に気をつけないと盗撮ぽくなるので気をつけねば……と考えたことを覚えている。酔っぱらっても、その点は……(^^;)。

そして、この芝生に咲く花は何かと考えたのだが、いま一つ確実な名が浮かばない。青いのはネモフェラ? それともスミレか。
薄黄色なのはタンポポ? う~ん、この描き方だと同定は無理か。そもそも実際の花を写したのかどうかもわからん。

誰か、ズバリわかる人はいるだろうか。奈良公園に、これらとよく似た花を探しに行くか。

 

ちなみに、最近のラッピング電車には、こうした図柄もあった。

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2026/03/12

我が家の鳥獣害

毎朝、庭の金魚に餌を上げる。そして何匹いるのか数えるのだ。動き回る金魚をいかに数えるか。なかなか頭の体操になって、朝の恒例行事として定着している。

だいたい数えられるのは15~18匹まで、記憶的と模様や大きさなどからすると、20匹はいるはず。それに池で生まれた小さな小赤もいる。

ところが、昨日の朝は一匹も見つからなかった。

え? 寒いから水面に出てこずに潜っているの?とか考えたが、真冬の氷が張っている時でさえ、何匹かは確認できたのに。
改めて昼間に暖かくなってから見るが、まったく姿を見せない。

そして、発見してしまった。池の縁に大型金魚の死骸を。5、6匹は、体長7~10センチくらいに育っていた。そのうちの一匹だ。

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あわててすくい上げる。内蔵がない。

これは……何に襲われたのだろう。まずノラネコの可能性がある。よく、出没しているからだ。しかし、池の縁から水面までの段差が大きくて、池に飛び込まないかぎり無理だろう。

では、鳥か。以前も金魚が全滅したことがあった。あきらかに鳥、おそらくサギの類が池の魚類を襲ったと思われた。
しかし、だからこそ、現在は水面にテグス糸を張りめぐらせ、また池の底に石や植木鉢などを沈めて隠れ家も用意した。それから、一度もやられていない。

今回は、テグス糸をかいくぐる鳥が現われたのか。それともネコ以外の害獣……アライグマなどが出たのか。謎だ。
おそらく生き延びた金魚も、驚いて底に隠れているのだと思う。全滅はしていないと思う(希望)。しかし、まったく水面に姿を見せなくなるとは、よほど恐怖だったのか、追いかけ回されたのか。まさか全滅しているとは思いたくないのだが……。

二日目も同じく姿が見えない。粘って、水底に赤いものが動いたので、これは生き残り金魚だろう。しかし、水明には顔を出さないところをしみると、相当警戒している。

また姿を見せてほしい。どんな対策をとればいいのか。今以上のテグス糸が必要か。それとも池周りに罠を仕掛けるか。

我が家も鳥獣害を受けるようになってしまったんだなあ。

2026/03/11

森林・林業基本計画の項目が変わる?

林野庁が5年毎に作っている「森林・林業基本計画」。

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いつも目にしつつ、これ、何に使うの?ぐらいに思っていた。計画は立てても、それを活かしているように思えなかったからだ。

2011年の東日本大震災の年も、私が某県庁を訪ねていくと、被災県の課員が一生懸命に森林・林業基本計画から下りてくる全国森林計画、そのまた下の地域森林計画を作っているのを見て、「今、これ必要なの?」と思った記憶がある。もちろん全国的な流れで作るにしても、この危急の時期に手がけることなのかと。だいたい、計画通りに森林整備、木材生産などが行えるように思えなかった。

今年から林野庁は「森林・林業基本計画」に、具体的な成果指標を明記する方針になったという。そして達成状況は林政審議会で毎年確認し、政策効果の的確な評価や見直しにつなげるのだそうだ。

基本計画は、森林の状態と林業の状況に5年後、10年後、20年後の森林面積と、建築木材用や燃料用など林産物の供給量と利用量に関する目標を定める。ところで次期計画は、それに加えて詳細な約30項目の成果指標(KPI)を定めるのだとか。

それが人工林の造林面積、生物多様性に配慮された森林面積の割合、国産材の利用量、公共建築物の木造率といった目標値などを入れるらしい。
こりゃ設定も大変なら実行を迫られるのも大変だと思う一方で、ようやく目標と達成の内容を(林政審議会で)見える化することかもと思う。

でも目標を設定することで、また無理な施業を行うことにもなりかねない……。無理やり造林したことにする、無理やり生物多様性に配慮したことにする……。

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もう一つ気になるのは、木材自給率の算定の際に、分母となる木材量から木材輸出分を差し引くという点。輸出する分は自給率と関係ないというわけだが、これで計算上は、木材自給率が高まるだろう。「自給率50%」というかつて立てた目標のためには、こうした姑息な(笑)基準変更もありかもしれない。

 

2026/03/10

里道で見かけた獣害対策

奈良盆地には矢田丘陵があり、里山風景が広がっているのだが、そこを散歩中に通った道。

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やたら道と雑木林の間に金柵があるので、よほどイノシシなどが出るんだろうな、と思っていたら、こんな路面に遭遇。これは害獣が、足を踏み入れるとひずめが穴に落ちるから怖がり、侵入を躊躇させるための仕掛けだろう。それでいて自動車は通れる。

奥山で鹿害対策用に見かけたことがあるが、イノシシにも有効なのか。(矢田丘陵にシカはいないはず。……知らんけど)

里山に設置しているのは珍しいだろうが、なかなか物々しくてよい。実はここ、大和郡山市と奈良市の境くらいで、近くにイオンタウンも道の駅もあり、新興住宅街が広がり、ついでに富雄円山古墳もあり、比較的賑やかなところである(^^;)。

ただし、よく見てほしいが、右手の柵は、仕掛けの途中で途切れている (@_@)。まあ、これでも害獣の侵入は難しいかもしれないが、イマイチ手抜きだな。土地所有者の意向もあるのかもしれないが、効果半減かもしれないよ。

2026/03/09

Y!ニュース「人を襲うクマ予備軍……」を執筆した裏事情

Yahoo!ニュースに「人を襲うクマ」予備軍は大幅に増えていた」を執筆しました。

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論文を紹介するという、Yahoo!ニュース読者にはウケないスタイルの記事(^^;)。でも、相変わらずクマの出没だけがニュースになる中では、書いておく必要があるのではないか。

とはいえ、読まれないのは悔しいので、それなりに執筆スタイルを微調整した。先日紹介した「本を読めなくなった人たち」(中公新書ラクレ)で、いかに現代は長文を読まなくなってきているか、ということを参考に、できる限り短く、結論だけを切り取った記事にする。断定調にする。論文執筆者からは嫌われるタイプだ。

先日、Yahoo!ニュースの執筆者の集会に参加したのだが、そこではLINEヤフー社の方針なども発表される。示されたのは、いかにアクセス数を伸ばすか、という手法だった。以前は、「新しいメディアをつくる!」という意気込みや、ほかでは読めない記事を出すという理念が語られたのだけど、今やアクセス数を増やすことに熱心になってしまった。なんか、つまらん。

私は、他人の知らないこと、書かないことを書くのが信条なのである。言い方を変えると、あまり興味を持たれないことをテーマに選ぶ。それをいかに読ませる記事にするかが腕の見せ所なのだけど、残念ながら、あまり見せ所がない……(-_-;)。

2026/03/08

食料システム法の求める価格決定

今年4月1日より「食料システム法」が施行されることを知っているだろうか。

正確には「食品等の持続的な供給を実現するための食品等事業者による事業活動の促進及び食品等の取引の適正化に関する法律」となっている。

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食料、それも指定品目(米穀・野菜・豆腐 ・納豆・飲用牛乳~成分調整牛乳を除く)があるものだから、関係ないもん、と思っている人も音委だろう。いや、指定品目に関わる業者でさえ、どこまでこの食料システム法を意識しているか。

だが、これこそ私が注目していたフランスのエガリムⅡ法の日本版(となるかどうか、とりあえずのプロトタイプ?)だと思っている。
私は、すでに3年前に記事にしている。

トレーサビリティの次はコスト明示。適正価格求めるエガリム2法

正直、この記事を書いたときも、まったく興味を持たれずアクセス数は最低辺だったが……。

ようするに食料の生産を持続的にするためには、ちゃんとコストを意識した価格決定をしなさい、という法律だ。フランスでできたときは画期的だったが、なかなか当地でも施行には苦労しているようだ。しかし、日本の農水省は、これを参考に近いものを策定したのである。

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日本のものは努力義務だから、罰則もないし、実際にコストの価格転化がされていない場合はどうなるのか実効性に不安は残るが、少なくても明文化したのだから、生産者の交渉力にはなるはずだ。

現在の経済は、国際的に消費者の方が強いことは以前にも触れたが、多少とも生産者に力をつけてもらうことで価格決定権を五分五分に持ち込めるだろう。

立木価格と製材価格の移り変わり

そして、これは食料品だけに留まらない、というのが私の指摘だ。残念ながら、現代社会は性悪説で成り立つ。人は、必ず自分だけが得をしたいと願い、購入物を安く買いたたこうとする。それに待ったをかけるのが法律の役割だ。

だから、木材価格もしかり。苗木を植えてから数十年に渡るコストを全部反映できるかどうかはともかく、コストから補助金支出額を差し引いて、売却金額に反映させるべきだろう。

いつか必ず、世界に普遍的な原則になる。トレーサビリティがそうだったように。今回の法律改正は、農水省のヒット作だと思う。

※ちなみにエガリム法は、農業者の所得向上だけでなく、取引の透明性確保、高品質な食料(オーガニック等)の調達、プラスチック削減、食料廃棄防止なども目的になっている。日本でそれに相当するものに、「みどりの食料システム戦略」がある。

 

2026/03/07

「木材活用」を論じる場の不可解

このところ、様々なメディア(紙に電波にシンポジウムなどイベント、そしてネット……)で「木材活用」が謳われている。ようするに木材をもっと使おう、木造建築を広めよう、というキャンペーンのようだ。それに対する違和感が拭えない。

たとえば、これ。2025年12月12日開催の「木材活用フォーラム2025~発注者は木造建築に何を求めているのか~」の一部である。

木材活用の普及はどうすれば加速するか

木造建築の正しい知識をどう伝えるか

日経クロステックという雑誌?記事で、フォーラムで話された座談会を取り上げている。そこに出席しているのは……。

CSRデザイン環境投資顧問代表取締役社長 堀江 隆一氏
三菱地所関連事業推進部木造木質化事業推進室統括 兼 三菱地所設計R&D推進部木質建築ラボ チーフエンジニア 広島大学客員准教授 建築材料学研究室所属 海老澤 渉氏
林野庁木材産業課課長 福田 淳氏
芝浦工業大学建築学部教授、ビルディングランドスケープ 代表 山代 悟氏
日本福祉大学工学部工学科建築学専修准教授 坂口 大史氏
シェルター常務取締役 安達 広幸氏
モデレーター:日経BP 総合研究所 小原 隆

あまりに長い肩書羅列はともかく、こうした集まりに登場するのは、いずれも経済、木材、建築畑の人ばかり。林野庁の人は、各部門を渡り歩いているかと思うが、今は木材産業課であり、森林部門ではない。

木材を活かしたり欠点を直したりする建築・素材加工技術だとか、環境に優しいとか、経済的に有利だとか語るのは、まあいい。が、その木材を生産する場である森林のことを語る人、その調達のための作業である林業現場を知っている人の姿が見えない。

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揚げ足取りをしたくはないが、森林が木材になる過程を把握していないのではないか、と思わせる発言も多数だ。

木を伐れば森林を破壊してしまうこと、そこで働く人の安全や健康、そして林業経営の問題点……そうしたことを念頭にした発言はほとんど見られない。それはソッチの分野で上手くやってくれ、としか考えていないのだろう。

しかも、そこでは論理重視だ。これこれの加工をすれば耐震・耐火にも強くなりますよ、価格も抑えられますよ……という話は出るが、人の心はそれだけでは動かない。

たくさん買ってやるから木を伐って持ってこい。こう加工したら高くなるから、それに合わせて木を伐れ。これこれこのように伐れば環境破壊にならない。そんなことを言われたら、つむじ曲げて「出荷してやるもんか」と応える林業家もいるだろう。

購入が安く済んでもイヤなものはイヤである。機能が高くても興味ないものはない。可愛いく感じると、欠陥があってもよい……。
面倒なことはしたくない。新しい方式で行うのは頭を使うからやりたくない。上から目線で言われたからやらない。
シャーロンフロイデ……「他人の不幸は蜜の味」のように、他人が失敗して苦しむのを喜ぶ気持ちだってある。

そんな不都合な点は、座談会で話していても、絶対に指摘しない(⌒ー⌒)。

 

2026/03/06

格安のジンを飲んで

イオン系列のお店で見つけたジン。

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これが格安の880円。

ジン好きの私は、様々なジンを購入している。昨今はクラフトジンのブームとかで、日本の酒造メーカーも次々と出す。私も珍しいものには目がないが、そうすると価格は徐々に高いものに手を出してしまう。なかにはスコッチのシングルモルトよりも高いものもあって……安酒ジンのイメージは崩壊しつつあるよう。

そんな中で880円! 度数は37度と低めだが、やはり試さなくてはならんだろう。

そして口切開けしたのだが、わりとジェニパーの香りもして悪くない。いや、かなりよい。日本のクラフトジンの中には(大半だが)、和風を意識しすぎて、ヒノキやらワサビだか、ミョーなボタニカルを入れたジンを出しているが、まずくはないにしても、私に言わせればジンではない。ハーブ酒だ。

その点、このジンは美味いよ。ロンドンドライジンとあるが、イギリス製のボトリングで、何もイオンが製造した酒ではない。つまり本場の味だ。

まあ、私の舌が、その程度のものといえばそれまでだが(否定はしない)、もともとジンとはカクテルの割材の酒のイメージが強くて、そんなに高くて美味い酒をめざしちゃいけないんだ(笑)。

そう、酒類の価値は、価格やイメージに左右されがちだが、実はたいして変わらんのだ(私の舌もそんなもんだ)。

世の中の商品には同じ材料なのに価格差が大きいものが多くある。5倍、10倍の価格差なんてざらにある。しかし各商品の機能性はたいして変わらず、単にイメージで価格の差が出ている。

木材も、その手のものの代表だよ。銘木も並材も変わらない。木っ端も木粉も同じ。無節よりも節ありの方が強度が高いのに価格は差がある。

いかに既存イメージをぶっ壊すか。いや新たな高級イメージを付与するか。それで値段は10倍にできる。……と、ジンを舐めながら考えるのであった。

2026/03/05

常緑樹の落葉

今朝、庭を見回ったら、ミカンの木の下にたくさん落葉があった。昨夜?の強風で葉が随分落ちたらしい。

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柑橘類は常緑樹で、冬でも緑を保ってくれたのだが、落葉が出るということは、いよいよ春を迎える証拠か。

常緑樹でも、葉は更新しなけばならないから、古い葉を落とし新たな若葉を伸ばすことが木の生長だ。葉が落ちやすくなっているのは、葉の世代交代の始まりである。落葉樹のように秋に一気に落とすのと違って、ちらほらとひっそり落とし、また若葉も少しずつ伸びるから目立たないが重要だ。

そこで剪定することにした。このミカンの木の枝をバッサリ落とした。三脚を立て、コカ過ぎて果実を収穫するのが大変だったところを切り落とす。

葉が重なるところや、高く、長く伸びすぎた枝を落として、古い葉を落とす。そこから新たな芽が出ることを期待する。切り口から分けつすると葉が増えて、多くの生物生産されることを期待する。そして今年も稔りが多くなるのならよいのだが。

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こんな具合。これらの葉も、時間をかけて堆肥になるだろう。

ほかにも多くの草木が若葉花芽が育ちつつある。春の風物詩としての(常緑樹の)落葉を季語にしてくれないか。

2026/03/04

お米価格形成の不思議な循環

ディスカウント店で、久しぶりに米の価格が4000円(5キロ)割れを見かけた。

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もっとも全部ではないし、他の店では相変わらず4000円台をキープしている。総選挙ですっかり忘れられてしまったが、物価高騰の象徴であった、お米。ちなみに「お米券」の配布はどうなった(笑)。イランケド

昨年からの米の価格は経済学の常道を外し続けていて、「足りないから高い」から「新米が大量に出ても高い」「売れずに在庫がたまっているのに高い」という状況が続いている。

一応、識者の説明では「高く買いつけたから、安売りできない」と言うもの。でも、高いから買う人も量も減っている。だからだぶつく。保管のための倉庫代も高くつくから、安くできない……という不思議な循環。

本当は安く放出して損切りするべきなのに、その決断ができないのは、米業者はこれまで価格形成に需給を睨んだ真剣な商売をしてこなかったからだろう。

思うに、昨年は備蓄米を放出したから、今度は高いままの米を買い取ってくれることを期待している。新年度予算にそれが組み込まれるのを待っているのだ。しかし、確実に政府が買い上げる保証はないわけで、ジリジリとチキンレースのようになってきた。

農協は、農家の安売りを邪魔して、必死で陳情しているに違いない。大臣が大臣だから……。

今年の新米が出始める7月直前まで粘るかな。それを過ぎたら古米扱いで、どうやっても高いままでは売れない……。

でも、写真にある秋田県の米が、いきなり3500円台というのは、多分、一部の業者が先週あたりから投げ売りを始めたのだろう。

今週の相場を見ると、こんな感じ。

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今週は青森、山県、茨城の米が下がった。いよいよ崩れだすかな。ウッドショックの際の木材価格も、暴騰したあげくに一気に暴落したからね。同じ軌跡が見えるようだ。

2026/03/03

スギ林1ヘクタールが生産する花粉量

毎度おなじみの花粉症の季節。

朝日新聞にこんな記事が出た。1面をぶち抜くデータ・ジャーナリズムだそう。

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読めないだろう。読まないでいい(^^;)。まあ、さほど新しいことは書いていない。花粉が飛散する予想分布図と、対策といえば無花粉スギ植林の馬鹿の一つ覚え。もう少し頭ひねれよ。

しかし、データと言うなら、もっと出してほしい数値がある。分布なんて気象庁もやっていることだが、そもそもスギの生産する花粉の量はいくらなのか。その点を調べていると、『森と花粉のはなし』(齋藤秀樹著)によいデータが載っていた。

それによると、オモテスギは平均40兆粒/ha。ただ豊凶の差が大きく、ときに1000倍の違いが出ることもあるという。
ウラスギは、平均的に少なく、オモテスギの4分の1くらい。
ついでにヒノキは、16兆粒/ha。

それを重さにすると、1ヘクタールのスギ林で多い年には1000キログラムになる。ときに1・5トンを超える年もあったそうである。ちなみに花殻も同じぐらい生産する。すると2トン以上か。
多いように聞こえるが、桜と変わらないとかシイはスギより多いとか、多種多様な樹木の花粉はとてつもなく多くの花粉を生産しているのだ。

こうした数値を並べると、すごい量だが、そのうちどれぐらいがどこまで飛んで行くか、が重要だろう。ある程度は林内に留まるというか、そのまま地表に落ちるのは何割か。花粉だけでなく花殻も花粉症の元だった記憶があるが、

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スギはクローン挿し木苗をつかうと老齢化して、花粉量が増えるという。やはり実生苗を植林した方がよいのではないか。

2026/03/02

なんで、こんなマグカップで…

ななんで、こんなマグカップでミルクティーを飲んでるんだろう。。。

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プーチンが、マグカップになるほど、人気だった時代があるのだ。もっとも裏はオバマなんだが。この頃は、両者に期待する人も多かったはず。

今はプーチンもトランプも下品極まる悪辣なリーダーになってしまった。日に日に世界は悪くなる……。

昨日、インスタなどでアップしてしまった安倍晋三湯飲みは、彼の葬式の引き出物として配られた萩焼だが、こちらは人気みやげ物。思えばこうした個人の記念モノは、後の世にどんな価値を見いだせられるだろうか。

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名前や顔写真を入れて価値か出るか、もしかしたら将来の笑い物になるか。

「名を残さぬ偉人」に憧れる。そして、ちょっぴり、その名を記録してあげたくなる(^^;)。

2026/03/01

庭にフキノトウ!いよいよ収穫か

ついに庭にフキノトウが出た。

昨年はたった一つだけだったので、あえて採らずに増殖にかけたのだが、ついに、ついに今年は……今のところ4つ発見。

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上手くいった。正確には、2024年にフキの株をもらってきて、それを庭に植えたのが始まりだ。それを根付かせ、昨年はついに芽、つまりフキノトウが出るまでになったのだが、それを放置して花を咲かせ、種子の散布と株の広がりに期待して本年に至ったのである。

4つあるから、一つ二つは採集しようかと思ったが、まだまだ出る可能性があるので、しばらく様子を見ることにした。そのうち天ぷらの準備をしてから採集しよう。

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以前の家でも庭いっぱいにフキを増やし、フキもフキノトウも収穫できたし、小人さんがいるような世界観を作っていた(^^;)のだが、今の家ではフキがなかったので、あえて移植したのである。フキノトウが庭で取れるなんて、なんて田舎なん、、、自然にあふれた住まいだろう。ビバ、奈良。ビバ、生駒。

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以前の家。

2026/02/28

国産広葉樹利用のための基礎調査

林野庁が5年毎に行っている森林生態系多様性基礎調査。現在は第6期、2024年度からの分だが、その中で広葉樹に関しての量や分布のデータを重視しているそうだ。広葉樹の利用のためという。

どうせ製紙原料やバイオマス燃料ではないのか(以前の広葉樹林業の審議会では、そうした発言があった)と思いかけたのだが、調べてみると、一応は木材としての利用を考えているうえに、林業目的以外も含めているという。

国産広葉樹の利用は、ほとんど製紙やバイオマス燃料であり、木材としての用途は5%以下だ。広葉樹材需要量から見ても、国産材で賄われているのは約1割。まあ、最近は広葉樹林業に力を入れている風ではあるが、基礎的なデータがない有り様だから、まずはそこからだ。

これまでの調査結果を探してみた。

「森林生態系多様性基礎調査」

最近の4期の分を、概要で見るだけでもなかなか面白い。
しかし、わりと密に調べるようだが、その人員はどうして確保しているのか。林野庁職員だけでできるとも思えないが……。

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しかし、国産広葉樹の木材利用には、乾燥も含めた製材、そして細い材の利用技術が欠かせないだろうね。

林業以外というのは、何を指すのかと言えば「ナラ枯れなど病気のまん延予防」とか「農地や住家に近い樹木の利用を進めることで、野生動物がすみ着くのを抑える効果」というのだった。

 

2026/02/27

マザーツリーの恩恵

もっとも古い神社と言えば奈良県桜井市の大神神社(おおみわじんじゃ)を思い浮かべる人もいるかもしれない。本当に最古かどうかはともかく、本殿がなく、ご神体は三輪山という自然信仰が原初の神道だからだ。天皇だとか、先祖ではないのである。

そうした自然そのものをご神体とする神社はほかにもあり、先日訪れたのが三重県大台町の大杉神社。

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まさに大きなスギがご神体だ。これ、直径1・5~2メートルはある。樹齢も1200年とも2000年とも言われている。
ここは大杉谷の入り口辺りで、かつては伊勢神宮の遷宮のための木を出していたらしい。多くのヒノキが伐られて供出されたが、このスギは生き残りなのだろう。この周辺には、ツガやモミなどの大木も多くあった。

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私はペタペタ触ってきた(^o^)。いいのだよ。神社総代が「木は触らないとわからん」と言ったのだから。

まさにマザーツリーとも言える代物である。そして、マザーツリーであることを証明するものが拝殿内にあった。

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これは切り株なのか、自然に折れたのかわからないが、ようするに根っこ部分だけ。しかし、よく見てほしい。辺材部分が盛り上がっている。

もちろんこの株に、枝葉などない。地病1メートルくらいのところで折れて(伐られて)いるのだから。しかし、生きている。芯部は枯れて腐朽しているが、生きて成長しているのだ。

おそらくマザーツリーから養分をもらっているのだろう。根っこが絡み合体しているのか、菌類の菌糸でつながれているのかわからないが、巨木から養分をもらっているから生きていられる。おそらく数十年以上経っている。

実は、この株のほんのすぐ横、拝殿の外にも切り株がある(1枚目の写真の左端)のだが、それは枯れて腐朽が進み、崩れつつある。その株にはマザーツリーは養分を送れなかった。マザーツリーの恩恵は限られたものに与えられるのである。

2026/02/26

シカ肉を料理する

シカ肉をいただいた。

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きれいな赤身。モモ肉のようだ。獲れたのは三重県の美杉村らしい。

血抜きなど手間のかかる食材だが、調理次第で味は変わる。

とりあえず第一弾として、臭み消しに生姜とニンニク、醤油につけ込んで焼いてみた。油はたっぷり目。火加減がまた気をつかう。焼きすぎたら硬くなるし、脂が少ないのでパサパサになりやすい。でも下手に赤身を残すと、E型肝炎ウイルスを豊富に含むとかで怖い。レアやミディアムよりは、ウェルダン。

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実に軟らかい。大成功であった。うめえ。ジビエの滋味を感じる。

そこで、次はあえて味付けは控えめに.シカ肉の味を試すために、塩コショウだけで焼いてレモン汁を振りかける。

……軟らかいのだが、味が弱い。焼きすぎたか? この難しさが、ジビエ普及の壁かもしれない。

あるジビエ業者が言っていた。「ジビエなんかうまくない」「正直嫌い」だけど、牛肉や豚肉に近づけるように料理するとよい、と。

実は、この業者はレストランも経営しており、大人気なのだ。そしてジビエもどんどん売れる。でも、多くのジビエ業者は、ジビエを特別なイノシシやシカの肉として売ろうとするから失敗する。

牛肉と同じように調理するのではなく、牛肉に近づける調理。

なかなか意味深だ。

2026/02/25

Y!ニュース「花粉症は花粉量と無関係?…」を書いた裏事情

Yahoo!ニュースに「花粉症は花粉量とは無関係?発症率の統計で見える不可解」を執筆しました。

執筆直後に思ったのは、ああしまった、なんでこんなタイトルにしてしまったんだろう……という後悔(> <;)。
せめて「スギの多い県ほど花粉症患者は少ない?」ぐらいにしておけばよかった。。。

直そうも思えば直せるのだけど、アップして、XやFacebookに転載したから、さすがにまずい。でも、こんなタイトルならアクセスは伸びないと観念する。

もともと1か月に1本くらい書かないといけないなあ、というノルマ意識からテーマを考え、林業かバイオマス発電か、はたまたクマか……と思っていたところに、宮崎県に花粉症患者が少ないという書き込みをXで見て、???スギ生産量を自慢している宮崎県が?と思ったのがきっかけだ。

調べてみたら、いろいろ面白い調査結果が出てきた。今年では青森県が花粉症罹患者が少ないのだけど、総じてスギがいっぱいの県は患者が少ない。そして都会が多い。ちょうど別に「花粉症患者はスズをたくさん吸い込んでいる」というリリースを読んだばかりだったこともあり、このテーマを選んだわけだ。

それに写真も、これは!と思えるものがない。スギとは関係ないことを書くのにスギ花粉が飛び散っている写真というわけにもいくまいし。

とまあ、悩み深き記事なのであった。

2026/02/24

日本最初の林業博物館

昨日紹介した神宮美術館の前には、神宮農業館がある。

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明治24年の内国博覧会の建物らしいのだが、雰囲気ある 外観だ。登録文化財指定だそう。なんでも平等院鳳凰堂をイメージして建てられたとか。そして日本で最初の産業博物館だとある。そうか、当時は工業などより農業こそが産業だったのだ。

陳列しているのは、一方に下賜品や皇室の稲に関する儀式の資料が並ぶが……もっと幅広く展示していた。農業だけでなく、むしろ農林水産業、いや自然科学系博物館に近い。日本最初の博物館だった。

内部撮影が禁止なので、展示物をお見せできないのが残念( ̄∇ ̄;) 。だが、林業資料も少なくない。銘木など木材の見本や巨木の薄切り、ヒノキの挽き割りした大板……。さまざまな大鋸。樹木を伐りだす様子も展示してある。

そして驚くのが蝋でつくった蝋製の植物見本。今なら造花を初めとして合成樹脂製の植物模型があるが、それ以上の精密さで草花を蝋で製造していたのだ。この技術、今も残っていないのだろうか。芸術的でもある。

そして、驚きのニホンオオカミの頭骨標本。こんなところで出会えるとは。
ニホンオオカミとは何か、という考察も面白い。

いやあ、規模は小さいが、博物館マニアとして楽しめるよ。
神宮美術館には、横山大観を初めとする名画もあったが、私は、こちらの方が好き(^o^)。

あまり人気はないのだけど、価値あるミュージアム群であった。

2026/02/23

神宮のタイワンヒノキ

伊勢の神宮美術館の庭に、タイワンヒノキが植えられていますよ、と教えていただいたので、行ってきた。

神宮美術館とは、伊勢神宮の外宮と内宮に関する美術品を展示しているところで、近くに神宮徴古館と神宮農業館、そして別宮の倭姫宮のある一角。

伊勢神宮に参る人は多いが、こちらに足を伸ばす人は少ないのではなかろうか。

そして、美術館には「四季のこみち」と呼ばれる庭園があるのだが、そこをうろうろしたら、ありましたよ。

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たしかにタイワンヒノキだ。考えてみれば、日本で生きたタイワンヒノキを見られるところはあまりないように思う。どこか食物園に植えられているだろうか。先日の新宿御苑でも、タイワンスギはあるのにタイワンヒノキはなかった。その点からも貴重な一本。

日本にタイワンヒノキを植えて林業につなげようという動きはなかったのか気になる。逆に考えれば、なぜ神宮美術館の庭に植えたのか。美術館は平成5年に建設されたとあるから、30年ほど前だ。この木は根周りの太さからすれば樹齢30年どころではない。

しかし、なぜこんなに枝分かれしているのだろうか。タイワンヒノキは、少なくても台湾ではスックリと太い幹が伸びているものだったのだが。
日本のヒノキでも、これほど枝分かれした木を見た記憶がない。もしかして、苗を密植して癒着した? それなら美術館建設と同時に植えても、これぐらいの太さになるかもしれない。

なお、この庭園には多くの樹木が植えられていて、さながら樹木見本園だ。なかにはケヤキやメタセコイヤの巨木もあった。

ともあれ、生きたタイワンヒノキの貴重な見本である。

2026/02/22

アジサイの茎の水が

朝、庭のアジサイを少し剪定した。今年は丈を少し落として、枝分かれを増やすことで花を多く咲かせようという魂胆。

せっせとアジサイの世話に仕方を調べて今の時期に剪定を始めたのである。

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すると、茎の中に空洞があって、そこにたまっている水が凍っていた( ̄∇ ̄;) 。

週末はいきなり温かくなったが、それまで我が家の朝は氷が張っていたから、植物の中の水も凍るのか。考えてみれば当たり前のだが、植物は平気なのか。ヤバいな。

この茎は、生きているのか。頑張って成長してくれ……。

2026/02/21

立木価格と製材価格の移り変わり

以前も紹介した、今年1月に開かれた小坂林野庁長官の講演データから、一つを抜き出してみる。

サステナブルな「森の国・木の街」の実現を目指して
林野庁長官 小坂 善太郎

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面白いよねえ。スギの立木価格も、丸太価格も下がり続けているのに、製材価格は上がっている。

この現象は、かなり前から指摘されている。私も『絶望の林業』に記した。でも2024年になっても解消される動きはなさそうだ。

なぜ製材価格は上がるのか。これは、いくらでも説明できる。諸物価、コストも上がっているし、木材の歩留りが落ちれば製材業者は減収になるから売れる部分に上乗せして上げる。別に否定しようとも思わない。が、問題は、山元が上げるどころか下がっている点だ。同じ理屈で上げたいはずなのに上げられない理由は何か。これこそ、適正な商取引とは言えまい。

そのあたりを経済学者はどのように分析しているのだろうか。

細かい分析は木材流通の専門家に任せるが、生産者より消費者の方が強いという傾向は世界的に広まっている。

いわゆるバイイングパワーだ。消費力が生産力より強くなっている。買手市場なのだ。アメリカが関税をかけると世界中がオタオタするのも、アメリカの消費力が大きいからだろう。ヨーロッパがEUDRで森林破壊をして生産したものは買わないと言えば、生産している発展途上国は追い詰められる。

その流れから反しているのは、中国のレアメタルぐらいか。生産国が「売らないぞ」と言えば消費国がオタオタする。

でも、これって代替商品があるかないかが決め手だ。中国産レアメタルの代替はないが、木材はあるのだ。なくてもいいし、世界的には生産量がだぶついているから、「高けりゃ買わねえよ」と言えるのだ。そして山元はしぶしぶ値を下げる。(アメリカは代替商品を国内に求めているが、アメリカの生産力は落ちて穴埋めできないから、逆に苦しんでいる。関税払うのは国内だ。笑える。)

ちなみに、話題の食品の消費税減税だが、これって政策的に価格を下げて買いやすくしようということだから、生産者にしわ寄せが行きそうだ。でも生産者は消費税分を下げることにはならず、実質値上げしてくるだろう。8%下げるつもりでも、おそらく2~3%くらいしか下がらないように思える。これで財政を悪化させて円安が進行すれば、値上がりになるかもなあ。

 

2026/02/20

花手水の商店街

東京のことはもう書かないつもりだったが……(笑)。

門前仲町の深川不動尊の商店街には、各店舗の前に「花手水」を置いていた。

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深川不動尊の手水でもやっていたから、お寺発なのかもしれないし、これだけの花はお寺の供花かもしれない。でも、備えた後の花の再利用になるのなら、素敵な試みだ。町おこしにもなるだろう。萎れた花も、水に浮かべると、生き生きして蘇る。花の寿命を伸ばす効果もあるのかもしれない。

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さっそく私も、真似ることにした。

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庭のバケツだけど(笑)。

 

2026/02/19

タイワンスギとコウヨウザン

実は先週末は、東京に行っていた。その気配を感じさせないようにブログに書き込みを続けていたのだが、あえて書きたくなった(笑)。

隙間時間で訪れたのが、新宿御苑。ここの温室が見たかったのである。と言っても、温室というより「あの植物園?」だろう。

たしかに今は亜熱帯・熱帯植物の植物が満載のドームなのだが、私が見たかったのは戦前、とくに明治期にここに築かれた温室だ。そこで福羽逸人が各種の西洋野菜や花を育てて日本の園芸、それも施設園芸を繰り広げた原点の様な場所だから。

実は、それに関する展示もあった。そこには明治40年の温室の写真があった。

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なんか、西洋の宮殿みたい。温室と言っても現代の実利的なものではなく、かなりオシャレなものだったらしい。ここで現代に続く大粒の福羽イチゴを生み出し、ブドウやメロン、パイナップル、あるいは洋ラン、バラなど様々な花を栽培していた。

その歴史も面白いのだが、ここではもう一つ。

温室とは別の場所だが、タイワンスギが植えられていたのだ。これ、タイワンヒノキの陰に隠れているが、台湾固有種で珍しい針葉樹。

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コウヨウザンも台湾原産とされるが、どちらもスギの仲間だ。正確にはヒノキ科だけど。

そこに日本のスギを持ち込んだのが土倉龍次郎なわけだが……龍次郎はコウヨウザンの植林も考えていたらしいのに、タイワンスギには注目しなかった。

単に知らなかった(タイワンスギが発見されるのは日本領有後)のかもしれないが、調べると非常に成長が遅いらしい。

コウヨウザンは成長が早いことで期待されているが、好対照だ。

でも、御苑内の御涼亭という台湾邦人から寄贈された中国式離亭の柱はタイワンスギだった。木質としては、密で美しく見えた。その点、コウヨウザンは荒い木質で知られる。建築材料としてはタイワンスギの方が優れものなのではなかろうか。

日本のスギより成長が遅いのなら林業向きではないかもしれないが、建材としての木材を考えるなら、こんな樹種も含めて幅広く検討してもよいのではないかな。

2026/02/18

フランスのアグロフォレストリー

アグロフォレストリー、農林複合は、もっとも環境負荷を少なくしつつ、人類も食料や木材など得るべきものがある手段だと思っている。農業は主に草本だが、そこに木本を加えて林業も行うという点は、集約的でもある。

具体例は、東南アジアやアフリカ、中南米などにある。一つの畑に多種類の作物を育てる。そこに樹木の苗も植える。栽培植物を次々に変えていく。だいたい古代からの伝統農法が多い。焼き畑も、これに適合する。

ただ、一つの作物の収穫量は多くならないから先進国は嫌う。農業と林業を分離して、別々に規模を拡大して効率を上げることを求めた結果が今の自然破壊的農林業……と私は思っていた。

ところが、フランスではアグロフォレストリーが進んでいるのだという。具体的には農地に木を植える運動が起きている。しかも政府が後押しして2015年に支援制度までつくったのだ。これは国挙げてのアグロフォレストリー戦略だという。いやフランスだけではなく、ヨーロッパ全域に広がりつつあるらしい。

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フランスのHPより。

ちょっと検索してみた。最初に出てきたのがAIによる要約(^^;)。

政府主導の「アグロエコロジー計画」
フランス農業省は、2015年以降、アグロフォレストリーの発展計画を策定し、技術支援や補助金を提供しています。
2025年2月には、環境投資として5億ユーロ(約800億円)規模の支援スキームが欧州委員会の承認を受け、2030年まで農地への生け垣や樹木の植樹に補助金が提供されます。

民間団体による植樹プロジェクト
「Fermes d'Avenir」や「Pur Project」などのNGOが農家と連携し、全国的な植樹プロジェクトを主導しています。
ノルマンディー地方などでは、地元のパートナーと協力して、農地や周囲への生け垣の植樹活動が行われています。

「4パーミル」イニシアチブの普及
草生栽培(農地に草を生やす)や、剪定した枝を土壌に戻すことで炭素を蓄積する栽培方法が、果樹園やブドウ畑を中心に普及しています。

ようするに気候変動対策の一環として始まり、とくに4パーミル運動と親和性が高いようだ。4パーミル運動とは、農地の土壌に炭素を4%増やすだけで気候変動を止められる、という理論である。

農地に木を植えることで土壌の保全や強い日差しを遮った作物がつくれる、そして生物多様性を保てる生態系をつくる、もちろん植林した木がCO2を固定する効果もあるというわけだ。

この制度で木を植えた農地は1万~1万5000ヘクタールと推定されている。すごくない? 農家が気候変動への対応が必要だと感じ、アグロフォレストリーへの関心を高めているわけだろう。

もちろん木が成長するには時間がかかるし、木の下で育てる農作物の選定や栽培技術も必要だろう。日当たり、土壌、水分……収穫量の減少をいかにほかの収穫物で補えるか。。。。しかし、それこそ農業の醍醐味ではないのか? 自身で作物を考え、いかに育てるのか。そして、それが社会のみならず地球にも貢献するのだから。

また都市部でも、制度に乗っ取って街路樹の周りで農業をすることも可能らしい。

マダムも熱狂、凄すぎる! パリ市緑化計画 (この記事書いているのは、辻仁成だった。)

日本では、いまだに規模拡大一辺倒だ。農業も林業も。せいぜいソーラーパネルの下で農業が始まったくらいか。

日本がフランスを参考にするのは広葉樹林業だけではないなあ。

 

2026/02/17

『本を読めなくなった人たち』から連想する総選挙

本を読めなくなった人たち-コスパとテキストメディアをめぐる現在形(稲田豊史/中央新書ラクレ)

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書店でこのタイトルの本を見つけて衝動買いしてしまった。

私も、一応は著作業。本を書いている身であって、世間では本を読まない人が激増していることを肌で感じている。それゆえ、見逃せないテーマのである。
著者の稲田氏は、大学の研究者かと思ったら、あくまでライターだった。この本は、「本を読めなくなった」人を何百人もインタビューして、さらに関連テーマの本やウェブ記事を渉猟して書き切った労作である。

いやあ、まいった。読んで打ちのめされた。薄々知っているつもりになっていた状況の何倍もの現実を突きつけられた。世の中、こうなってるの? とくに若い世代はこうなの? もはや本を読まないレベルではない。新聞も雑誌も、漫画さえ読まない。社会の変容を来たしている。

たとえば、金を払って本を読まないどころではなく、無料のウェブメディアも読まれない。選択肢の多いクックパッドも嫌われる。紙の本だけでなく、別に字を読まないのではなく、タイパ、コスパの悪い文章は読まない、ということか。私のブログも文字が多すぎるわ。

(タイパ用に)いきなり結論を記すとしたら、情報とは自分で取りにいくものではなく、流れてくるものになってしまった。ニュースサイトなどのような情報源にも行かない。あくまでSNSで流れてくるものだけを受動的に読む。それもAIの要約したものだけとか、動画のような耳と目に飛び込んでくるものを。リンク先にも飛ばない(泣)。
加えてあふれる情報の洪水のため選ぶことができない。行動経済学が指摘する「選択オーバーロード(選択肢過多)」に陥っている。

本を選び、字を読むのは能動的なことであって、タイパが悪いのだ。しかも論理的思考とは、脳のエネルギーをものすごく食う。これはコスパが悪い。映像で流し見することに敵わない。

もはや本を読む人とは特別な階級で、長文を読むのは特殊技能であり、一般人ではないのである。だから、本を出版して、宣伝のつもりでネットに書き散らしても読まれない。書評に載っても読まれない。そもそも本を手にしない。。。。泣きたくなる。

これ以上内容を紹介しないから、本書を読んでほしい(泣)。

一応、【目次】を示しておく。

プロローグ
第1章 ニュースを無料で読む人たち
     ――無料ウェブメディアの行き詰まり
第2章 本を読まない人たち
     ――〈わかりみ〉と〈おもしろみ〉
第3章 本と出合えない人たち
     ――無料抜粋記事と電子書籍の限界
第4章 本屋に行かない人たち
     ――聖域としての書店
終 章 紙の本に集う人たち
     ――読者と消費者

ただ全然別のこと、本ではなく今回の総選挙結果の解析にもつながることに気づいた。

選挙になっても、公約や党の理念、個人の人柄……なんて能動的には調べないし、情報量が多すぎて選択オーバーロードになるのでやらない。受動的に流れる情報を省エネ的に受け取るだけ。考えないで、感覚/感情で受け取る。人物も公約ではなくキャラで理解する。

そうなると、圧倒的にキャラの立ったのが「高市早苗」なのである。

選挙前、私は投票行為は「代理承認欲求」になっているのではないか仮説を立てたが、推しとか承認欲求とかは能動的であった。より消極的に流れてくる情報の中から、考えずに摂取できて、心地よくしてくれるフレーズを発する人やキャラ立ちした人物を投票するのだ。

そう考えると、納得感(これも感情だ)がある。

今後、選挙の立候補者が取るべき戦術は、演説は短く断定調で。何より「面白いこと」を言うべきだろう。そして笑いをとること。オチでスカッとさせること。内容は単純化し、気持ち優先に伝える。理屈、論理はいらない。批判も嫌われる。……これが投票してもらえる極意だ。

候補者は、芸人なみに話術を磨き、自らのブランディング(キャラ立ち)させねばならぬ。

ちなみに私がやるべきは、拙著を読んでもらうため、笑える文体でキャラをつくって、短く、結論だけ。理屈もこねない、内容のない本を書くことだ(笑)。あるいは“本を読めるステータスの高い人”だけを対象にした本に絞り込もうか。こっちかな。

2026/02/16

Wedge ONLINEに「木造ビルが抱える……」記事を書くと起きたこと

Wedge ONLINEに『木造ビルが抱える環境保全にも林業振興にもならない「不都合な真実」 建築増加もイメージとは違う側面』を書きました。

ちなみにWedge ONLINEの記事は、そのままYahoo!ニュースにも転載される。

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これ書いて本日アップ予定だったところに目に止まった記事には驚いたね。そこにあったのは、産経新聞の記事。

地方に広がる中低層「木造ビル」 軽量で工期短縮、森林循環・脱炭素の促進と一石四鳥

こちらは、まさしく木造ビル礼賛なのだ。増えている木造ビルを取り上げて、見事に違う切り口(笑)。

私のは、木造ビルのうさん臭さ、脱炭素=炭素蓄積、森林循環=林業振興の嘘を暴くための記事なのである。なんという偶然。なんというグッドタイミング!(バッドタイミングではない。喜んでいるのだよ。)

まあ不思議と結論では高層ビルではなく中低層ビルにしとけ、軽いから基礎をつくるのが楽で工期短縮になる、という長所だけは一致したけど。

ぜひとも両者を合わせて読んでほしい。

 

2026/02/15

マツタケと名にはつくけれど

ブンゴツボマツタケという珍しいキノコ発見のニュース。

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国内4例目だという。

やはり目を引くのはマツタケと名にあること。匂いもマツタケそっくりとある。

マツタケに似た名前と言えばバカマツタケ、ニセマツタケ、マツタケモドキ…といくつも別種があるのだが。匂いまで同じというのはバカマツタケだけだ。

ならば食用に期待できるのか?

だが、決定的な差がある。ほかのマツタケ近縁種は、コナラなどの樹木に寄生するが、ブンゴツボマツタケは、テングダケ類に寄生するのだ。

記事にはシラカシの根本に生えていたとあるが、正確にはそこに生えていたテングダケ類に生えていたのだろう。

そしてテングダケは、猛毒キノコ……。

ブンゴツボマツタケが食べられるかどうかは記事に触れていないが、そもそも希少キノコだけに調査もされていないはずだ。

もしテングダケの菌糸を取り込んでいたら、毒があるかもしれない。

さて、見つけても食べる勇気があるかなあ。

 

2026/02/14

日本人の環境意識は…(泣)

昨日、奈良で開かれたシンポジウム「ネイチャーボジティブ奈良の輪(和)」を紹介したが、もう一つ。

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実に様々な人々が演壇に立って話すのだが、まあ聞いていると「頑張ってるよね」「奈良にはこんな魅力があるんだね」とほんわかしていられるのだが、後に冷や水をかけられたような話が。

奈良教育大学の准教授による総括だったのだが、映し出されたこの画面。

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ようするに日本人は15年間の間に、気候変動による影響を懸念している人が8%も減り、環境系のボランティアをする人も5%減り、気候変動対策は自身の生活を脅かすと6割が否定的……という調査が出ているのだ。これらは、みな世界各国とは逆の動きだ。

たしかにバックラッシュが起きて、再エネやプラゴミ、森林保全などの環境対策に反発している人が出ているのは感じているが、それは世界中どこでも同じ。トランプによるアメリカなどもひどいものだ。が、実はアンケートなどでは、それぞれの市民は自覚していることを示している。

しかし、日本人が、ここまで露骨というか、レベルが低くなっているとは思わなかった。

個人的には、カーボンニュートラルよりネイチャーポジティブの方が重要だと感じている。つまり気候変動以上に生物多様性の方が危機的で人類の存亡に関わっていると思う。が、日本人はノホホンと気にしていないんだなあ、と気づく。何か背筋がヒヤッとした。

ネイチャーポジティブとは「生物多様性を高める」と言ってもピンと来ないらしいが、簡単に「自然を豊かに」「自然を増やそう」という運動だと理解しておけばよいかと思う。そして、それがなぜ必要なのかという問いには、「自然の中にいると心地よいから」と思えばよい。

だが、日本人は自然の中に入っても心地よく感じないのか、感じることを知らない生活を送っているのか。

日に日に世界は悪くなる……。

 

2026/02/13

「三年晩茶」と「風の森」

先日、「奈良から世界へ ネイチャーポジティブの輪(和)」というシンポジウムに顔を出してきた。

内容を一言では説明しづらいが、ようするに国際的に注目されている概念ネイチャーポジティブを推進しようと、奈良の事例をいろいろ紹介していたのである。私も、へえ、奈良にこんなグループがあって、こんな活動しているんだ、と思うところは多々あった。

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その中でも紹介したいのは、健一自然農園というところが出した「三年晩茶」だ。これは伊川健一さんが高校生の時から手がけてきた放置茶園を開墾する事業なのだが、放置してもはや大木に育ったようなチャノキから茶をつくっている。それも茶葉だけでなく枝も幹、樹皮も混ぜた茶である。放置されていたからこそ、無農薬で育った木なのだ。

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手にしているのが3年茶の枝

とまあ、これだけなら「頑張ってるね」というだけで終わるのだが……実は、この晩茶による抹茶ラテも販売しているのである。つまり放置茶畑からつくった抹茶(定義上は粉末茶になる)と牛乳の飲料だ。

日陰栽培など細かな規定のある、もっとも繊細な抹茶をあえて放置されたチャノキでつくる。今世界的に流行りの抹茶ラテの世界なら可能なのかもしれない。

同時に思い出したのが、奈良県の御所市、油長酒造でつくる「風の森」だ。この日本酒は、すごい人気でなかなか手に入らないことで知られている。多分、関東では手に入りにくいだろう。うちの娘が探していた(^o^)。

この酒で驚かされるのは、原料に使っている米が秋津穂という食米であること。しかも磨くのは65%程度なこと。これ、日本酒に詳しい人なら驚きだろう。銘酒と言われているのは、みな酒米と呼ばれる品種(山田錦とか五百万石、赤磐雄町……)にこだわり、ギリギリまで削る。35%まで磨いた大吟醸だぞ!と自慢するものだ。「獺祭」とか。

が、そうした風潮に棹さして、吟醸ではなく廃れた食べるための米を使い、あまり磨かず、しかも硬水を使う。社長に言わせると、「何を原材料にしても、それを個性に美味しい酒はできる」のだ。

そんな酒が、通に大人気なのだ。さらに、米が取れる棚田ごとに味が違うと、ボトルも分けている。

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これって、ワインの世界でいうテロワールだ。農園ごとにワインは違うのである。

三年晩茶にしろ、風の森にしろ、世間の常識を覆したかのような商品である。そして放置茶畑、あるいは棚田を守る活動へと進む。
これぞ、ネイチャーポジティブを土地の活動へ引き寄せることなのかもしれない。

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風の森をつくる葛城醸造所。棚田の中に建つ。

同じことを林業でできないのは、なぜだろうね。単に原木の産地銘柄ではダメなんで、エンド商品まで落とし込む覚悟があるかないか、だろうか。

 

2026/02/12

皆伐再造林は「ちょい悪」

今どきの林業界で話題となるのは、再造林である。

林野庁が再造林率を3~4割と発表したのが大きかったのか(この数値にはいくらか疑問もあるのだが、今は置いておく)、どこも再造林を進めようという合唱が始まった。再造林を進めることこそ、林業界の善となった。率を上げることが喫緊の目標であり、100%達成すれば自慢だ。

が、こんなものクソだ、と思う。100%再造林するのが最低限なのだから。仮に天然更新だ、と言うのなら雑木林でもいいから成林していることを示さねばならない。まさにデューデリジェンスが欠けている。

皆伐して放置するのが「悪」なら、再造林は「ちょい悪」ぐらいか。少なくても「普通」ではなく、「ちょい良し」でも「良し」でもない。ましてや「秀」も「優」でもない。でも100%再生していないのなら「ちょい悪」の中でも「悪」よりである。

いわば林業界の成績表を5段階で示すのなら下から2つ目。1では落第だけど、2でも相当レベル低いでしょ。なんか底辺高校の生徒が、オレは九九を言えるようになったんだせと自慢しているような感じだ。恥じらいがない。

たとえば通常スギ林に生物多様性があるとは言わないが、林齢80年、100年、できれば200年ぐらいになれば生物多様性を含む公益的機能は高くなる。そうすれば「普通」ぐらいになるのではないか。

保持林業や択伐・傘伐林業で「ちょい良し」かな。森を傷めず抜き伐りして木材を収穫するような林業で「良し」。「秀」や「優」の林業とは何かは考えていただきたい。林業することで、生物多様性が増していく状態の施業を。

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そもそも皆伐とは森林破壊である。ましてや森林の公益的機能を主張するなら、量的な再生だけでなく、質的、たとえば生物多様性や保水力、土砂流出防止機能……その他も回復させねばならない。が、40年~60年で伐るということは、それらの機能を落とすということだ。

林野庁長官が1月に講演したデータの中に、再造林について触れている部分がある。

サステナブルな「森の国・木の街」の実現を目指して

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面白いから、目を通してみて。

 

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