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2017/02/20

「半林半X」って……

広島市は、今年になって「半林半X」の移住者の募集を始めたそうだ。
 
ようするに林業しながら、もう一つ何か職業を持ちながら田舎暮らしをしようというもの。
元ネタは「半農半X」だろう。
 
具体的には、市は最大3年間にわたり移住者を援助する。1年目は森林組合などで山仕事の技術研修を受けて、林業ができるように仕込む。2年目以降は、移住者の希望する仕事(これが半X)をサポート。市ができるサポートを斡旋するそうだ
そして、その期間中は、生活費として月17万5000円を助成するのだそう。ほかにも引っ越し代も半分(上限10万円)出すというのだから、かなり恵まれている。
 
 
狙いは、3年前の広島土砂災害の時に問題となった荒廃した森林を整備する人材を確保しつつ林業再生をめざすということらしい。 
 
ただ林業だけでは食っていけないから、あと半分は自分で仕事をつくれ、ということか? 
逆に考えれば、自分のしたい仕事(たとえば有機無農薬農業とか、芸術活動とか伝統職人仕事など)だけでは食えないだろうから、半分は林業で稼ぎなさいよ、ということかもしれない。
 
自伐林業になりなさいという意図らしいが、果たして1年間の研修で林業で稼げるほどの腕前になるのかどうか。どうせなら、どこかの林業大学校に留学させた方がいいかも(^o^)。
しかし林業も自分のしたい仕事も、半分ずつだから本気だせるのか?
 
 
ちょっと笑えるのが、定住を成功させる鍵は「地域住民との融和」にあるから、地域住民と普段から付き合いのある区役所職員が、移住直後は地域の会合や飲み会に同席してくれる、というシステム。
まあ……最初の1回くらい付き添って仲立ちしてくれるのはいいかもしれないが、自分の人間関係は自分でしっかり築こうね。田舎暮らしは仕事も人間関係も自己責任だよ。
 
しかし、広島市のような大都市が田舎暮らし募集を始めたら、ほかの貧乏市町村は困るだろうなあ。
 

2017/02/19

Yahoo!ニュース「針葉樹材が広葉樹材に…」書いた裏側

Yahoo!ニュースに「針葉樹材が広葉樹材に化ける!これは林業イノベーションだ 」を執筆しました。

 
いやあ、マニアックな内容だと思ったのに反応が大きいのでびっくりした(^o^)。
 
もともと、この情報がもたらされた時は、面白いと思いつつも「合成樹脂などを含浸させる改質木材とどこが違うの?」と半信半疑だった。
だが、実物を見せてもらって、手触りは普通の木肌そのものであること、含浸させるものが天然物由来であること……などを知り、安心して紹介できたのである。
 
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上がラジアータパイン、下がスコッチパイン。ちなみに床は杉板(^o^)。
 
ラジアータなんて、梱包材とか製紙チップによく使われる木材なのたが、ここではチーク材のような風合いである。スコッチは、木目こそ針葉樹的ではあるが、硬くて重い。
 
 
ところで、この記事で、「これでスギ材がたくさん使われたらいい」という反応があったのだが、それは間違い。たくさん使いたければバイオマス燃料で燃やせばよいのであって、むしろ少量を高く売ることができる可能性に期待している。この場合の元のスギ材はA材であろう。
 
つまり、BC材ばかりが売れるイマドキに、A材の販路を拡げるネタにならないか、と思っているのである。
そのマーケットは世界。国内でスギのケボニー材を家具や内装・外装材に使ってもしれている。海外に輸出してこそ質も量も評価される。だいたい、今ケボニー化の設備持っているのはヨーロッパのケボニー社だけだし。
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こちらは広葉樹材の中でも軟らかなメープル材をケボニー化で硬くしたものから作ったカトラリー。
 
まあ、いろいろ可能性は広がるのだが、まだスギ材に対しては研究・検討課題が山積みだ。あまり先走らない方がよいのかもしれない。

2017/02/18

生駒山の樹木葬墓地

私も齢を重ね、近頃丸くなったと感じる。。。

たとえ私の思いとは違っても、「まあいいじゃないか」と鷹揚になり、多様性を認め、人類みな兄弟、怒りに身を任せることなく、天命を知り、耳に従い、則を越えず……。欲はなく決して怒らず、いつも静かに笑っている……とまあ、孔子の論語か宮沢賢治の雨ニモマケズの心境である。

 

さて、今日は生駒山の霊園巡り。生駒山は墓地・霊園だらけなのだが、その中の一つに樹木葬エリアができたことを広告チラシで知ったからだ。

となれば、樹木葬コンサルタントとしては、見に行かねばなりません。足下の樹木葬墓地とはいかなるものか?
 
 
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(・_・)...ん? ここのはずだが……。公園か?
 
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樹木葬のはずだけど……木がない……草か。草を墓標代わりにしたって?
いや石の墓標があるし。草花はその周りの飾りだし。
どうやらカロート(遺骨室)もあるようだし。土に直接触れずにどうして遺骨は土に還る?
 
そもそも、この場所は、山を伐り拓いたところではないか。樹木を伐採し、土を崩し、平坦に造成して芝生を植えて、それが樹木葬だと?
 
だいたいこの一帯には何ヘクタールもの山を切り崩したところに万単位の石の墓標が並ぶのに、その一角に樹木葬エリアだと。何か自然に還るだ、何がふれあいの杜だ、何が話題の樹木葬だ、何が西洋式ガーデニング庭園だ、何が癒しの空間だ! こんなものを樹木葬は呼ぶな!!!  
 
 
ちょっと興奮してしまった。まだ若い証拠だ( ̄ー ̄)。

2017/02/17

足跡と糞

先日の雪の日に我が家の前にあった足跡。

 
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私が歩いた横に、何やらペタペタと。
 
何の足跡だろうか。すぐに思い浮かべたのはウサギだが……。住宅街の中を、雪の日に現れるか? それに飛び跳ねた足跡ではない。
 
きっと、ネコだ。ノラネコが坂道を滑りながら歩いたに違いない(~_~;)。
 
そう納得させたのだが……。
 
 
場所は違うが、散歩中に発見した糞。
 
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これは、ウサギだろうなあ。生駒山中には、ウサギがいるのは確実だ。森の中とか草原ではなく、造成した地肌むき出しのところに出没しておるのか。
 
 
ま、こんな痕跡からいろいろ想像するのは面白い。

2017/02/16

野生オランウータンの思い出

日経ビジネスオンラインの記事、オランウータンと「少子化」と「孤独な子育て」 が興味深い。

 
オランウータン研究者の久世濃子さんを紹介しているのだが、ちょっと身につまされる。
 
彼女は、十数年もボルネオで野生のオランウータンを観察し続けている。その内容は興味深いが、それ以前にオランウータンを研究テーマに選んだこと自体がスゴイ。
 
なんたって、オランウータンは樹上生活をするから、観察が難しい。そこで自らジャングルの超巨木に登っているのである。
実は、彼女のツリークライミングを指導したのは私の知り合いである。彼が久世さんに雇われてボルネオに木登りに行った話を聞いたことがある。その際の動画も見せてもらったが、地上30メートルくらいまで登り、そこにあったオランウータンの寝床(木の枝葉でつくった巣のようなもの)に入ってふわふわ飛び跳ねる……という仰天の映像であった。
ちなみに彼は、学生時代に関西大学探検部のメンバーとともにマダガスカル島のジャングルの樹上を一カ月に渡って約1キロ移動した経験がある。そして卒業後も、木登りを職業にしてしまった……。
 
 
もともと類人猿の研究が始まったのは戦後である。それは動物学というより人類学的な面が強かった。まず手をつけられたのはチンパンジー、次にゴリラだった。(その後、ボノボ(ピグミーチンパンジー)が発見されて、もっとも人類に似た類人猿と言われるようになる。)
だがオランウータンは長く手をつけられなかった。それは、深いジャングルの樹上で生活するため観察が容易でなかったこともあるが、常に単独行動で社会生活を営まない特異な類人猿で人類と比較しづらいこともあっただろう。
 
 
 
野生オランウータンの研究に手をつけたのは、岡野恒也博士である。1960年代にボルネオ(独立間もないマレーシア連邦サバ州)を訪れ、野生のオランウータンの観察に挑戦した。
ちなみに専門は比較心理学。心理学の分野から学習能力を調べるために類人猿研究を始めたのである。最初は自宅で自分の子供とチンパンジーの子供を一緒に育てるという大変な実験を行い、次にオランウータンに眼を向けたのであった。
 
その際は、単に森の中でオランウータンを見つけた! というだけで論文になるというレベル。それほど謎の世界であり、論文は探検記でもあった。
 
その後岡野氏は静岡大学の教授となり、私は教授の影響を受けて「ボルネオでオランウータンを観察する」というのが、探検部のボルネオ遠征隊の目標とした。
 
……まあ、その点については、『森は怪しいワンダーランド』にも書いたし、今週末19日のトウキョウFM「いのちの森 でも話したから、放送されるかもしれない。
 
つまり、私も野生オランウータンの先駆的研究の列に並んでいるわけだ( ̄^ ̄)。ま、私の隊は、発見することさえおぼつかなかったのだけどね。。。(;´д`)。
でも、寝床はたくさん発見した。あそこに登って見たいと思ったものだ。それを何十年か後に彼女は実現したのだね。 
 
せっかくだから、当時の写真をば。
 
1 鳥の巣のようなものが、オランウータンの寝床。
 
2 ターザンごっこをするオランウータン。(調査地ではなく、保護区)
 
そして、今、オランウータンの出産と子育てが人間に似ている(食料が豊富で豊かなほど出産数は減る)ことを指摘している。人類学にも通じたわけだ。
 
私の森林に目覚める原点を思い出したのであった。

2017/02/15

シカ害対策とスナック菓子

 
環境省は、獣害被害を抑えるため、積極的な捕獲を推進しているわけだが、狩猟鳥獣に関する取り扱いでニホンジカの「1人当たり1日1頭」としていた捕獲制限を解除する方針のようだ。
 
鳥獣保護法は獣類20種と鳥類28種の計48種が対象を対象にしているが、ニホンジカについては過去の保護を目的とした捕獲の頭数制限が課されたままだった。改正は5年ごとに実施するためだからだが、次の狩猟期間が始まる秋までに捕獲制限撤廃するそう。
 
 
この捕獲頭数というのは、狩猟、とくに猟銃によるものを想定しているのだろう。罠猟では、1日に捕獲する頭数、という発想は当てはまらないからだ。
 
 
ただ私は、あまり猟銃によるシカ猟というのは推奨できるのか疑問である。
 
何よりもハンターの養成が簡単ではない。それにハンターが丸1日山を歩いて狙っても1頭も仕留められないことも多い。捕獲制限を解除しても、1日複数獲れる保証はないのだ。
 
それに銃で仕留めると、必ずしも頭を撃ち抜けるわけではないから、肉利用に向かない。腹を撃つと、内蔵が弾けて肉に回り質が落ちてしまうからだ。また毛皮にも穴を開けるわけで皮革利用にも無理が出る。
さらに仕留める場所が奥山になると、運び出すのが難しくなる。その場で解体できる条件があるとも思えない。(解体しても、売り物にできない。)
だいたい1時間以内に山から道路まで引き出さないと、事実上、肉は食えないだろう。
 
 
もっと、 無理なくシカを仕留める方法はないか。。。
 
 
そんなことを考えていて思い出したのは、奈良のシカ。奈良公園では、シカを保護しようとしているのだが、実は不慮の亡くなり方をするシカが少なくない。
最大の原因は交通事故であり、次が野犬などに襲われること、そして病気だが……病の中には、食べ物がある。
 
シカは、香辛料に弱く、辛い味付けのスナック菓子を食べるとショック死するのだそうだ。またビニール袋などを間違って食べて胃の中に詰まって死ぬケースもある。
 
奈良公園では、「シカにお菓子を上げないでください」と広報しているわけだが、いっそ、獣害を引き起こす野性シカにスナック菓子を食べさせられないか?  
劇辛ボテトチップスを山にまいて食べさせる。いやいや、甘い砂糖にハバネロ粉末を閉じ込めたシカせんべいは作るとか。反芻動物に急性中毒を引き起こす硝酸塩入りの餌も考えられているが、ハバネロもありではないか。。
 
それでシカが胃痛を起こしてバタバタと倒れたら獣害が減るかもしれない……。(なんか、想像したら、可哀相になってしまう。。。)
 
 
もっとも不用意に農地の周りにスナック菓子を仕掛けておくと、人間様がつまみ食いをして、腹痛を起こすかもしれないなあ(;´o`)。。。

2017/02/14

林業と盆栽アカデミー

さいたま市は、2017年の5月以降に、「さいたま国際盆栽アカデミー」を開設するのだそうだ。
 
盆栽は、日本が誇る?植物芸術だと思うが、今や世界中に愛好家が広がり、日本の盆栽目当ての外国人観光客も多いとのこと。さいたま市は、7年前に盆栽美術館を開設している。
 
もともと関東大震災で被災した東京の盆栽園の植木職人が集団移転し、「盆栽村」を形成した歴史がある。そこで、盆栽を学ぶ専門機関として、盆栽を体系的に学べるカリキュラムを用意するのだそうだ。
盆栽職人らの後継者育成と技術継承とともに、訪日外国人に盆栽の魅力を発信することも考えている模様。
 
 
なんだか、最近は林業大学校だけでなく、行政が農業系、水産系と第一次産業の学校をつくるのが流行っている気がする。盆栽を第一次産業というべきかどうか悩むところだが、自然を相手にする職業の人材を養成しようという点では同じか。
 
 
でも、盆栽はいい(^o^)。
箱庭、あるいはジオラマづくりとかプランター菜園でも感じるが、小さな植物を相手にすると、大きな森林では見えにくい面に気づくように思う。ある意味、ミニチュアであり縮小版だから鳥瞰できるのだ。
 
プランターに種子を蒔いたら、わんさか生えてくる芽吹きの中でどれを間引くかによって、プランターの世界も変わってくる。引き抜いた隣の苗が大きく育つとか経験すると、間伐の役割を身をもって感じる。それも数週間で結果が出る。
 
だから林業家も、盆栽を手がけたら樹木を扱う感覚を養えるんじゃないか。どの枝を落としたらどんな反応が起きるか勉強になる。あるいはアーボリカルチャーとか街路樹のような高木の剪定技術も、盆栽で覚えることができるように思える。
通常は全体を見渡すことが難しい森林景観も、盆栽を通せば考える際の参考にもなるだろうし。
 
盆栽アカデミーではなくて、林業大学校のカリキュラムに盆栽技術を学ぶ授業も入れたらどうだろうね。
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プランターで作ってみた田舎ジオラマ(笑)。
 

2017/02/13

近畿中国森林管理局のシカ度

先週末は、木材コーディーネーター基礎講座の最終講義だった。

この木材コーディネーター養成についての説明は省略するが、毎回全国から森林-林業-木材加工と、そのコーディネートについて学ぶ人から集まってくる。
 
今回の講義への参加者は17人。
 
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熱心ですね。
 
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こんなワークショップもあります。
 
今年の印象としては、ちょっと真面目。発表時間を無視する人も出ないし、比較的現実的な事業計画を立てるし……(~_~;)。
 
 
ちなみに、今回の会場は近畿中国森林管理局のレストラン「こもれび」(土日なので、休業日)である。
それで気づいたのだが……このレストラン、森林管理局は、シカ度数が高くないか?
 
だって、こんなものが並んでいるのだもの。
 
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メニューを見てもジビエ料理があるらしいし……。
ロビーの展示も、やたらシカ害や獣害対策に鹿肉の話が出ているし……。
 
ま、シカが増えすぎているのは認めるし、林業の大敵になっているのもいたしかたないが、奈良県民としては。。。。シカは可愛いのだよ♡

2017/02/12

中川町「KIKORI祭」

また北海道中川町から巨大ポスターとチラシが届いた。

 
今年もKIKORI祭 が開催のようだ。
 
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せっかくだからポスターを張ってみた。チラシも、ちょうど参加したセミナーで配る。
 
 
この写真、巨木をソリに乗せて運ぶ競争のようだ。丸太を全部橇の上に乗せるのではなく、先だけを乗せて引っ張る方式か。
 
 
 
木橇と言えば、木馬を思い出すが、木馬道はなく雪の上を滑らすみたい。その点からすると、古代の修羅を連想する。古墳時代に使われた重い石や材木を運ぶための木橇だ。(林業で修羅というと、丸太で組んだ滑り台なのだが、それはとは別)
 
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大阪・道明寺で発掘された修羅。
 
 
何はともあれ、北の国のキコリの大会である。頑張ってくれ。行けないけど(笑)。
 

2017/02/11

春日大社のスギとクラウドファンディング

奈良の春日大社のスギから木製小物をつくるプロジェクトがあるが、そこでクラウドファンディングが採用されるようになった。
 
春日大社境内は、神域のため、草木といえども殺生禁止。しかし、藤棚への悪影響があるということで樹齢数十年程度のスギ30本を間伐することになった。
通常は伐った木は春日大社内で処分されるのだが、今回は社会福祉活動に役立てるという趣旨のもと、奈良県内の社会福祉施設、企業、NPOがこのスギ材を使って、プレミアム木工製品の商品化を目指すことになった。
プロジェクトでは、障害者なども製作に参加し働く環境を提供すること、手入れが必要な原生林、人工林の木材活用につなげること、ビジネスモデルづくりも目論んでいる。
 
ただ伐採した木を春日大社境内から搬出・運搬したり、保管・乾燥・製材したりする資金が必要なため、それをクラウドファンディングで集めようというものだ。 
3月末日までの実施で、目標金額は150万円。主催はあたつく組合。
 
搬出するのは、NPO法人森の月人。吉野でログハウスを作っている組織だ。
搬出後は、製材所で一次加工され、最終的には、たんぽぽの家が運営する「Good Job! センター香芝」にて製品に仕立て上げる。
詳しいことは、リンク先を見ていただきたい。
 

2017/02/10

Yahoo!ニュース「廃パレットから家具!」を書いた理由

Yahoo!ニュースに「廃パレットから家具!木の使い道はアイデア次第 」を執筆しました。

 
ここに登場するパレットハウスジャパンは、以前に本ブログで紹介したことがある。
 
 
いつか取材したい……と思いつつ、きっかけをつかめなかったのだが、ふと「行っちゃえ!」とメールを送ってすぐに訪れた。
 
期待に違わず面白かった。そもそも、ここの社長、元吉本所属の漫才師だったのだ。話が上手いはず。
 
 
ただ、その話をいかに、どこに、どのように書くかと考えると難しい。なったって廃材から家具となると、森林とも林業とも違う気がする。
結局、もっとも自由に書けるYahoo!ニュースを選んだわけだが、書き出して、なんと廃材利用は林業につながっていることに気づく。山から出た木は、流れ流れて産廃になり、そのリユース・リデュース・リサイクルは、林業の末端を支える大きなテーマではないか。
 
と、書きながら気づいたのであった\(^o^)/。
 
しかも、木工技術やデザインの才能よりもアイデアが先行する。そのアイデアを生み出すのは、人との交わりだそうだ。一人で抱え込んで斬新なアイデアが生れるわけではない。この点は、記事には書き切れなかったが……。

2017/02/09

日曜朝はトウキョウFM「いのちの森」

週の始めに東京に行った大きな理由は、TOKYOFMへの出演であった。

 
FM局と言っても、全国38局をネットしているというから大きなラジオ番組を制作しているのだが、その中に「いのちの森 」という番組がある。そこへの出演であった。
 
これは収録番組で、放送は日曜朝7時半から55分まで。(ただし日時はネット局によって微妙に違うようだ。)
収録は火曜日の朝に行うという。つまり日帰りは無理だ。
 
「この日時に来れないのなら、別の時間に録音という手もありますが」と構成作家に言われたが、どうせならパーソナリティの高橋万里恵さんと面と向かって会いたい……話したいではないか。
 
というわけで、無理して前日より東京入りv(^0^)。
 
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こんな感じです\(^o^)/。
 
改めて写真を見ると、頭ボサボサじゃないか。ジャケットはしわだらけじゃないか。
ま、気にしないでおこう。ラジオだもの(笑)。姿は写らない。
 
ちなみに高橋さんが手に持っているのは、『森は怪しいワンダーランド』。
そうです、この本を読んで呼んでくださったのである。そして、話の内容も『森は怪しいワンダーランド』なのだった。
 
ここでは一度の録音で2回分の収録。第1回目は今週末の12日(日)である。最初は森林ジャーナリストについて。2回目が『森は怪しいワンダーランド』のエピソードについて。
 
ネット局は、こちら 。北海道から沖縄まで、ほぼ全国を網羅している。よろしければ聞いてください。ポッドキャストなどを使ってインターネットで聴く手もあるようだ。
ちなみに私は、当日はお仕事ですので聴けません(^0^*。いや、ホテルにラジオ持ち込むかなあ。もともと自分の出ている放送は見ない主義なんだけど。落ち込むから。。。。
 
実は、ほかの番組も収録したが、それはまた改めて。
 
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記念写真?

2017/02/08

「高齢里山林の林業経営術」から考える里山林業

購入しようと思っても書店にはなく、とうとうAmazonで購入したけど読んでいなかった『高齢里山林の林業経営術』。(~_~;)

ようやく目を通したわけであります。
 
まあ、通して読むというより、写真も多いからパラパラ開いて目を通すだけでも十分ためになる面白い本である。
著者の津布久隆さんは、現在栃木県県西環境森林事務所の環境部長だそうだが、これまでも里山林の管理マニュアルなどを出版している。
 
 
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目次を張り付けると、
 
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はじめに
第一章 里山林のルーツ―農業や暮らしを支えた林
 第1節 農業や自家の資源を得る林分
 第2節 副業的な収入を得る林分
 第3節 屋敷や耕地を保安する林分
 第4節 畜産用の飼料を得る林分
第二章 高齢里山林は、何を伐り、何を残せば良いか
 第1節 森林施業の3つのタイプ
 第2節 中林への改良手順
 第3節 抜き伐りにおける選木基準
第三章 伐った後は、どのように更新させれば良いか
 第1節 更新補助作業
 第2節 天然更新完了基準
 第3節 保育作業
 第4節 被害対策
第四章 伐採木を有価物に―廃棄物にしない方法
 第1節 伐採木は廃棄物か
 第2節 里山樹種の特徴と価値
第五章 木材以外の収入源を探す   ―商品となる特用林産物いろいろ
 第1節 現代の実在事例
 第2節 昭和20年代の特用林産物の復活
第六章 収入を上げるために頭に入れておくべきことは何か
 第1節 材積の測り方―販売の基本
 第2節 材として販売するには
第七章 事例に見る 造林補助金を活用した施業方法
 第1節 事例1 アカシデ-コナラ林の造成の事例
 第2節 事例2 ミズキを収穫した事例
 第3節 写真記録 その他の6事例
むすびにかえて ~高齢里山林亡国論~ 
参考文献 
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高齢里山林という言葉が、ちょっと斬新(笑)。
 
たしかに里山林という言葉から連想する(若木の多い)明るい雑木林は、今や消えつつある。どこも高齢化と少子化が進んで暗い気分……じゃない林床になっている。
そんな山でも、やり方次第では収入を得られる経営ができますよ、というのがコンセプトだ。
 
高林、低林、そし中林作業という言葉が出てくるが、これって戦前はよく使われたが今は忘れられた言葉の一つだろう。それを復活させたというのも面白く感じる。
 
我がタナカ山林でも応用できないか、とふと考えるのだが、まあビジネスにするには本気度が必要で、私にはそれだけの気力がない(~_~;)のであった。
 
ただ、様々なアイデアや実例を紹介しているから、それを目にすることで私なりに考えることは多々ある。
 
一つ思いついたのは、ソヨゴである。
西日本では、ナラ枯れが進んだ雑木林では、コナラ類が枯れた後に生えてくるのがソヨゴなのだ。照葉樹だから、これが繁ると林床は暗くなるので嫌われる。
 
実際、ナラ枯れ以前から、タナカ山林ではソヨゴの繁茂が目立った。それを全部伐採してしまって明るい森づくりを始めた。ところが残したシンボルツリー的なコナラやアベマキの大木が今度はナラ枯れに遇う……という悲劇的な状況が進んでいる(~_~;)。一方で、ソヨゴの切株からは萌芽が芽吹いている。放置したら、本格的なソヨゴ林になるかもしれない。
 
私自身はソヨゴは好きな木である。赤い実がきれいだし、照葉樹と言っても、わりと明るい緑の葉をつける。また中低木だから高木林にはならず、わりと扱いやすい。
 
そこでソヨゴ林業なんてのをできないか、と考えたのだ。
 
ソヨゴは成長が早いし、その材は、私が伐ったかぎりはきれいな白っぽくて、緻密な材質だったと思う。太くはならないが、使い道はあるんじゃないか。(本書には載っていないが……。) 
 
 
ちなみに本書をネットで買えるように、サイドバーにリンクをアップしてある。

2017/02/07

元林業地・高井戸

元林業地・高井戸

昨夜は、杉並区の高井戸に泊まった。
 
この地に来るのは初めてだが、ちょっと関心のあったのは、高井戸がかつて林業地であったこと。
高井戸丸太、別名四谷丸太の産地だったのだ。これは江戸から明治、昭和初期まで京都の北山杉と並ぶ高級材扱いだったもの。里山で、ていねいに材を生産していたという。
それは忽然と姿を消すのだが……。
 
そんな名残は見られないかと、ちょっと期待していたのだが。。。
 
ありません。全然、ありません。完全に住宅街。
それでも少し歩いてみる。
 
すると、写真のような雑木の茂る一角を発見。どうやら高齢者福祉施設の敷地らしいが、昔の高井戸の自然を一部に残しているようだ。
中に入ると、ケヤキの巨木や、コナラが残る。
 
ただ目を引いたのは、木々の間に隠れるように設置された水槽。
なんと木造である。今では珍しい木製水槽を使っているのであった。
 
木製の水槽は、いろいろな点で優れている。耐水性、耐アルカリ、耐酸性、耐用年限も金属桶よりずっと長い。断念性能が高いので、水の温度があまり変わらず結露もしない。地震に強く、軽くて部材も小さくできる、だから狭いところに設置できる……。
 
 
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※写真がアップされていなかったので、改めて。

2017/02/06

東京の書店で『森怪』

東京の書店で『森怪』
なぜか東京に来ている。本来の目的は明日朝なんだが、前日入りして神保町へ。

三省堂書店を覗くと、ありました『森は怪しいワンダーランド』。
しかも書評付き。たしか東京新聞だったと思う。平積みなのも嬉しい。

やっぱりポップがあると注目度がよくなるなあ。


もう一軒、農文協のセンターでも平積み。発売直後はなかった記憶があるから、ありがたい。


実は明日の仕事も『森怪』がらみ。もう一押し、売れることを願って。

2017/02/05

うめきたガーデンの真実

大阪駅の北側は、再開発が進んでいる。その過程で、いまだに何ヘクタールもの更地が広がり、重機が掘り返したり積み上げたりしている。

 
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それを見下ろすと、ちょっと不思議な景色が。
 
真ん中にあるのは「うめきたガーデン」と名付けられた展覧会会場だ。なるほど、まだ再開発が終わっていない土地を有効利用して造園の博覧会を開いているのか……。
 
が、入場料を1000円。高いねえ(泣)。
 
それでも入ってみる。10万坪の花畑だそうだ。
 
7  高層ビルと菜の花畑。これが大阪駅前。
 
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屋根に植栽したログハウス……カフェになっているが。
ほかにも、人口的な滝をつくったり壁面緑化の迷路?があったり。
 
しかし、これ、何も博覧会ではなかった。某庭園デザイナー(世界一だそうだ)が一人でデザインしたガーデニングの見本みたいな扱い。
造園道具や苗を販売しているだけでなく、「こんな庭づくりをしたければ、こちらから申込みを」みたいな受付窓口もあるし。ついでに食べ物屋台も並ぶ。あの手この手で金を取る仕組みが出来上がっている。
 
入場料取って、宣伝を見せられるのか……。
 
 
それはともかく、私の興味を引いたのは、この造成方法。
 
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この写真でわかるとおり、敷地は全部舗装されている。そこに細い丸太2本分を積んで、中に人工土壌を積んだ上に草花や樹木が植えられている。土壌の厚さは20㎝くらいか。奥の岩山も張りぼてだ。
 
もちろん短期間の疑似庭園であり、長く存在させるわけではないのだが、いかにも即席の疑似自然だと感じさせられる。花が咲き終わったら撤去され、次の花に植え替えられるわけで、根付くことはない。植え替えられた後は、捨てられるのか。
 
ここに生き物の世界を感じることはできなかった。その点で言えば街路樹の方がマシかも。
ようは景観としての庭園であり、それ以上の何者でもないのだろうな。
 

2017/02/04

夜の森

夜、家路に着いていたら、目の前にこんな森の風景が浮かび上がった。

 
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深夜なんだけどなあ。
 
この森の向こう側には、たしかに人家はあるけど、そんなに外灯が多いわけではない。それでもシルエットになるのは、ちょっと不気味で美しい。
 
 
ちなみにスマホで撮影したが、スマホのカメラの性能もアップしているねえ。

2017/02/03

“低賃金化する仕事”のドキュメンタリー

夕方、何気なくつけたテレビ。

ニュースは、相変わらずトランプの話題ばかり。ちと飽き飽きしたので、チャンネルザッピングをして、BS1に行き着いた。
 
いつもはスポーツ中継の多いチャンネルだが、たまたま海外ドキュメンタリーが流れていた。
ロボットがもたらす“仕事”の未来 』である。スウェーデンテレビの制作とあるが、舞台はアメリカが中心のように見える。
 
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これがすごかった。まず自動機械(ロボット)や人工知能(AI)の話題から入って、いかに研究が進んでいるかが描かれる。もはや新聞記事もAI に書かせている新聞社があるのだ。
工場もロボット化が進んでいるのは知ってのとおり。
 
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そして、ここから仕事の話に入っていく。自動機械が仕事を奪っていく現場を淡々と描くのだ。もちろん識者の声として、技術革新が人の仕事を奪う代わりに新たな仕事をつくってきた歴史を語り、今もその流れに乗っているというのだが……あまりの進歩の早さに新しい仕事の誕生が追いついていないことも描かれる。
 
そしてあぶれた人々が非正規雇用に落ちて、低賃金化が進む世界的な現状が紹介される。
 
なんと、昨日記した「木材の非正規雇用 」なんてふざけたタイトルの記事を裏打ちするかのようなドキュメンタリーではないか。(今、タイトルを少し修正)
 
 
この番組では、対策も語られていた。
まず金を使わない生活をめざす人々を紹介している。1週間に半日だけ働いて(月収1万円程度)、あとは自給自足だという女性が登場していた……もっとも私には、消費社会の施しを受けているだけに見えたが。
 
 
そこで人間でなければできない新たな職をつくって配置換えをするというポピュラーな意見が出る。だが、人には適性というものがあり、机上の論理だけで転職はできない。いきなり職人が営業職やIT技術者になれないように。
 
 
もう一つは、ベーシックインカム。最低限の生活費を無条件に全国民に配る政策だ。しかし反対意見もあるうえ、財源に困る。
 
実は、フランスの大統領選挙の社会党候補者(複数)は、ベーシックインカムや低所得者層の最低賃金保証を主張している。ヨーロッパでは、こちらの方向に流れているようだ。
 
私なんぞはロボット課税・AI課税をすべきだと考えたけどね。ロボットが稼いだ利益から税金を取って、それをベーシックインカムに回せないか。それがいやな経営者は、人間を雇えばよい。
 
最低限の金を受け取ると、まったく働かない人が出るという意見もあるが、それをよしとする。社会性蟻や蜂の世界のオスアリ、オスハチになればよい。まったく働かず、ゴロゴロしているだけの存在だが、仕事は一生の一度の交配なのである。何百匹もいるが、1匹だけが女王蟻・女王蜂と交尾でき遺伝子を残す。ほかの個体は、まったく役立たずのまま死んでいく。そーゆー存在として認知する(~_~;)。
 
ともあれ「仕事」は、私の中で結構大きなテーマだったんだと今頃気づく。
 
そういや、私は、こんな記事も書いていたよ。
 

2017/02/02

人材と木材の非正規雇用

アメリカはトランプ大統領で大混乱……という報道が続くが、ふと目にした記事には、アメリカの失業率は歴史的な低水準で、ほぼ完全雇用状態だとあった。2016年の米国の失業率は4.9%で、2010年の9.6%からほぼ半減しているのだ。長期失業数も2010年4月に戦後最悪の680万人だったが、昨年12月には183万人に減少の一途。
 
トランプ大統領の最大のお題目は、アメリカ国民に雇用を! ではなかったのか。
 
ようするにアメリカの労働問題は失業ではなく、低賃金・低収入層の増加なのだ。
ところがトランプの唱えるのは、前世紀的な製造業の雇用を増やすことであり、これは低賃金の労働者を増やすことにつながりかねない。
 
 
こんな点だけでも、トランプ大統領のいい加減さが読み取れるのだが、なんのことはない、日本と同じではないか。日本も失業率は下がっているのだ。
 
日本の政府首脳は「失業率はこんなに下がった」「こんなに雇用を増やした」と唱えている。それなのに経済は好転しない。なぜなら、国民の収入が低いままで購買力がつかないから。ついでに人口減。
 
 
Photo (世界経済のネタ帳より)
  
日本でも労働問題は、失業率ではなく低賃金なのだ。いわゆるワーキングプアである。働いているけど、貧乏。
それなのに政策は、単に雇用の数を増やすことだけをめざす。その手法は非正規雇用を増やすこと。(それがとりあえず歓迎されたのは、失業者が急増した2000年前後の緊急時だけだ。)今や非正規雇用は低賃金の温床である。それなのに、いまだ政策転換が成されていない。
 
 
この話題、各産業の構造でも応用できる。
 
せっかくだから林業で見ると、人材不足を訴えて人材育成を進めているが、そこで求めるのは低賃金現場作業員(ワーカー)だ。将来の森づくりを考える人材育成ではない。高賃金を払わねばならないからか?(仮に作業員の質が高まっても、低賃金にとどめるのだろう。)
 
 
人材だけでなく、木材も同じ。需要は増えている。
 
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ここ十数年で(18%から33%まで)15%も自給率を上げている。それ自体は驚異的だ。
 
ただ生産量は伸びたが、その分を吸収すべき木材需要がはっきり定まっていない。
そこで思いつきのように、バイオマス燃料など低価格の木材需要を増やす政策ばかり推進する。自給率の計算にも、これまで含めていなかった燃料を加える。しかし安いだけでなく、これらは安定的な需要かどうか怪しい。全体の需要そのものは減少が続いているからだ。
すると山主に利益が還元されないから、再造林は進まない。
 
なんか、非正規雇用だから低賃金で、若者は結婚できずに出生率が落ちる……という日本社会の大問題とつながるような話。
 
いわば木材の非正規雇用。人材も木材も、一緒だねえ(笑)。。いや、笑い事じゃない。
 

2017/02/01

森林の仕事ガイダンス2017

先週、森林の仕事ガイダンス2017in大阪に顔を出してきた。

 
なったって、全国から大阪に林業関係者が集まってきてくれるのだから、労少なく全国の情報を仕入れられる。そうでなくても、なんとなく会場の空気だけで近年の傾向が感じられるので、恒例行事みたいなもん。常連? の関係者とも会って、旧交を温めるというか、同窓会みたいな気分にもなるし(笑)。
 
 
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今年の空気は……人数的にはそんなに多く感じなかったが、若者が目立つ。とくに女子が多くなった気がした。昔は中高年ばかりで、定年後の田舎暮らしセミナーみたいだったのに比べると、かり本気度の高い人々が詰めかけているような気がした。
 
実際、採用人数も増えているようだ。慢性的な人手不足ではある。
 
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女子3人(プラス司会者)のトークショーも満員。観客席にも若い女性の姿が増えた。
男3人のトークショーもあったのだけど……(~_~;)。話題には、伐木チャンピオンシップも売り出し中でした(笑)。技術を身につける点で、こうした大会は効果的のようだ。
 
 
 
ま、ここで仕入れた情報は、しっかり熟成させるとして(~_~;)、私が面白いと思ったのは……。
 
実は、隣の会場なのである。そちらでは、新農業人フェアをやっていた。つまり新規就農希望者向きのガイダンス。
 
こちらもついでに覗いたのだが、農業とともに林業も教えます、という講座もあって、なかなか面白い情報を得た。こちらも、いつか使えるように熟成させるとして(^o^)、会場で見かけたコーナーに、こんなのがあった。
 
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「出展者の方が声をかけてくれるエリア」。
 
なかなかのアイデアだと思う。訪問者は、興味は会ってもブースに座って話を聞く勇気がない人もいる。また冷やかしというわけではないが、自分なりに話を聞きたいのであって、なし崩しに声をかけられてキャッチセールスみたいな状況を好まない人もいるだろう。
 
で、このコーナーに入れば、声をかけてくれるのである(^o^)。
 
農林で言えば、農の方にアイデアあり、だね。

2017/01/31

豊後大野のバイオマス発電所

友人のカメラマンが空撮してきたと、バイオマス発電所の写真を送ってくれた。

 
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これは大分県豊後大野市のエフオン豊後大野発電所。意外と空から見たバイオマス発電所の写真は目にしたことがないから貴重かも。
 
ちょっと大きくしてみると。
 
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ソーラーパネルも周辺にあるから、太陽光発電も兼ねるのであろうか。
 
 
ちょっと調べると、設立したのはファーストエスコ社である。すでにエフオン日田発電所を開業しているそうだが、今回は豊後大野市の大野郡森林組合の隣に設立したとのこと。総工費80億円だ。
 
ただ出力が1万8000キロワット級である。年に21万トンの木質チップが必要らしい。これ、国産材で賄うとのことだが、全部未利用材かどうかは確認していない。一般木材も入れるにしても、莫大だ。
しかも豊後大野は、内陸部である。輸送を考えると大変だ。本当に集まるのだろうか。
 
ちなみに日田の方は、1万2000キロワット。さらに大分県には佐伯市に5万キロワット級のイーレックス佐伯発電所がオープンしたばかり。こちらは輸入のパームヤシ殻を燃料にするそうだが……。
 
 
まあ、頑張ってください\(^o^)/\(-.-)/。。。(オテアゲ)
 
 

2017/01/30

Yahoo!ニュース「知られざる林業危機……」書いた裏事情

Yahoo!ニュースに「知られざる林業危機を支えたネットの力 」を執筆しました。

 
この元となるブログ『吉野の杣人奮闘記』
 
この記事は、私も早い時期に目を通していたのだが、ものすごい早さでシェアが繰り返され、ネットニュース(BuzzFeed Japan)でも取り上げられ、それがまた拡散していたので、私の出番はないだろうと静観していた。
 
だが、メーカーが吉野に来て走行実験を行うことを聞いて、気になっていたのだが、「でも結果が悪かったら記事にならないし……」とまた静観していた。なんて慎重なボク(~_~;)。
 
そこに試験車両をつくることになった、という情報がもたらされたことで、よし、と動き出したわけだ。
 
で、写真をいただけるようお願いしたのだが、届く前に書き上げてしまい、書いたら書いたで、すぐにアップしたくなり、見切り発車的に本日の午前中にアップしたわけ。
それから出かけていたのだが、その間に写真が届き、改めて写真付きの記事にしました。
 
こうして随時追加とか訂正ができるのもネット記事のよいところなのだよ(⌒ー⌒)。
 
ちなみに、記事中の「ヒノノニトンだけあって、トントン拍子」というのは、情報を提供していただいた奈良県庁の某氏のメールからのパクリである(笑)。

2017/01/29

南極の木造建築物

テレビを見ていたら、今年は国産の商業アニメ誕生100周年なんだそうである。
日本のアニメは、今や世界をリードする存在だが、その登場は非常に早かったわけだ。
 
ついでにいうと、今年は土倉庄三郎没後100年でもある。(昨年は100回忌)
 
どうも、今年は何かとキリのいい記念年らしい。
 

とくに今日という日は、南極の昭和基地60周年らしい。1957年1月29日に昭和基地は開設されたのである。

 
マスコミに南極がよく登場すると思ったら、そのためだったのか。
 
 
で、大阪では「南極建築」という展覧会が開かれていた。LIXILのギャラリーで行われた小さな催しで、正直、ちゃっちい(~_~;)ものだったが、南極基地(昭和基地だけでなく、各国のものも含む)の建築に焦点を当てるのは面白い。
 
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展示は、写真パネルのほか、隊員の服装や装備、模型などだが、その展示棚は合板製。
実は、南極基地は多くが木造建築だ。なぜなら極寒の地だけに金属はおろかコンクリートも使えないのだ。マイナス50度なんて世界に置かれたら、結露するうえ凍結してすぐに劣化してしまう。その点、木材は強いのである。
 
そういやマイナス162度に冷やして液化したガス(LNG)を輸送するタンカーのタンクも、木質の断熱材料を使っているそうだ。極低温にも強いのである。含水率をゼロにしたら、冷やすほど強度が増す性質がある。
 
 
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展示されていた木質パネル。つまり合板だが、日本で初のプレハブ工法が使われたのは南極の昭和基地だった。この合板の中には発泡スチロールが挟まれているらしい。ちなみに外側はガルバリウム鋼板。
 
 

2017/01/28

紀伊國屋書店における拙著の扱い

大阪梅田のグランフロントに行った際、そこに入っている紀伊國屋書店に寄った。ここは、わりと専門書の割合が高い。

 
で、行けば森林コーナーを覗くし、そこに拙著があるかも確認してしまう。
 
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なかなかの品揃い……だが、拙著は?  ええと。ええと。あった!
 
下から2段目だ。何があるか、わかりにくい?
 
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おお、もう在庫がないと思われた『日本人が知っておきたい森林の新常識』があるのもありがたいが、『樹木葬という選択』があった。これを森林の分類に入れてくれるのは嬉しい。たいてい冠婚葬祭コーナーが多いからだ。内容、わかってるじゃん! この本は、基本的に森林の本なのだよ。森を守る樹木葬なんだから。
 
でも、最新刊の『森は怪しいワンダーランド』は? ないのか。。。。
 
思わず店内を検索してみる。
 
ありました。ここに分類しているとは。
 
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精神世界の棚。。。もっとも下の段を見てほしい。
 
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ま、「怪しい」本なんだけど。。。内容、わかっているのか? それにしても周辺の本は、タイトルを目にするだけで楽しい(^o^)。「霊現象」とか「光る樹」とか「スピリチュアル」「魂の探求」「見えない世界」……。
 
 
ちなみに紀伊國屋書店梅田本店では、『森は怪しいワンダーランド』もちゃんと森林コーナー(というか環境や林業本コーナー)に置かれていた。まだ平積み5冊ほどありましたよ!

2017/01/27

ツタで林床マルチ?

大阪城公園で見かけた景色。

 
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林間の見通しがよく、美しいが、林床を埋めつくしている緑はなんだ?
 
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これは……ツタ?  しかし建物の壁面に延びるツタは落葉性だし、これは常緑性のセイヨウヅタ、いわゆるアイビーか。。それを樹木に登らせずに林床に拡げるとは……。
 
ちょっと不思議な気がして調べると、なんとツタはブドウ科ツタ属だが、アイビーはウコギ科キヅタ属であった。つまり、全然違う種類。
 
しかもキヅタそのものは在来種にもあり、アイビーはセイヨウキヅタ(ほかにオカメヅタ)。
写真の植物がどちらか区別がつかないのだが、なんとなく外来種ぽい。
 
いずれにしろ林床に這わせるとは、面白い。写真のようにできたら、林床の雑草を防ぐマルチ効果があるではないか。ツタをグランドカバーにできるのなら、庭や公園、さらには休耕地も面白いと思うのだが。
 
ただ普通に考えると、立木に巻きついて登っていくのではなかろうか。そうなると立木が枯れてしまいかねないから、そこはしっかり世話をして、登らせないように管理しているのかもしれない。それはそれで手間かもね。
 
 

2017/01/26

書評『山のきもち』は性善説?

書店で見つけた本。

 
山のきもち 森林業が「ほっとする社会」をつくる』(山本悟著 東京農大出版会刊)
 
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目次を見ると、林業から始まって、木材産業から木造建築、まちづくり、山村ビジネスに木の駅プロジェクト、里山、森林ボランティア、田舎(山村)移住、森のようちえん、林業女子、そして森の歴史と文化……と実に広く網羅している。
そのテーマは、私が手がけようとしている「森林ジャーナリズム」と範疇と非常に重なっていると言えるだろう。
 
だから興味を持って手にしたのだが……読み出して妙な気分になった。
 
一見、私と同じ興味を持って対象に向かい合ったように見えて、なんだか見事に違うのだ。
 
たとえば自伐林業、バイオマス発電、国産材輸出、CLT、林業教育……などの紹介は、手放しの「希望」として描かれている。
 
説明は難しいが、目次の一部を見れば雰囲気がつかめるか。(目次は相当ページ数あるので、この見開きだけにしておく。)
 
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今や日本の森は宝の山!と、どこかで聞いた言葉がこだまする。いわば性善説による森林事情?  (逆に言えば、私が感じる森林事情は、いつしか性悪説視線になってしまっているのだろうか……。)
こんなに日本の森林は希望にあふれていたっけ?バイオマスが山村を救うのか? 大型製材工場が流通を改善したのか? 自伐林業が儲かるのか?
 
一応、第3章に「課題を考える」が設けられていて、林業が直面する問題点は紹介されているのだが……ここでも問題解決の糸口はあるように読めてしまう。゛
喫緊の課題だとして、低コスト化に機械化、安定供給に路面整備、齢級構成の平準化の再造林だとか、人材育成に林業大学校の設立だとか……なんか林野庁のお題目のオンパレードか。
 
別に内容が間違っていると指摘するわけではない。事実関係はきっちり取材されている。私の取材先とかなりだぶっているし、私の知り合いもかなり登場する。ただ解釈というか、裏の読み方が私と違うだけだ。
 
読後感としては、「里山資本主義」と似ている。ま、そういう本だ(^o^)。
 
 
ちなみに著者は毎日新聞の記者。それにしてもほとんど1年で全国を取材して回ったようだ。羨ましいな。交通費だけでも100万円を優に越えるだろう。林野庁職員にデータ収集してもらった、とあるが、これは羨ましくない(笑)。
 

2017/01/25

360度カメラで森林情報

四国森林管理局では、2017年度から国有林の森林内の様子を「360度カメラ」で撮影して画像をホームページに掲載を始める計画だそうだ。
 
なんのことやら、と思うが、360度、つまり全方位を撮影できるカメラで国有林を写して、それをパソコンやタブレット、スマホなどでも見られるようにする。画面をいじれば、好きな角度から森林を眺められるうえ、部分的に拡大もできることになる。
単なる森林風景ではなく、樹木の様子を見ることができるはずだ。グーグルマップのストリートビューみたいなものか。
 
なんだか楽しそうだが、何も森を眺めて遊んでください、というわけではなく、これは国有林の立木販売を検討している業者への情報提供を目論んでのことらしい。
 
最近、国有林でも素材販売だけでなく立木販売、つまりまだ生えている樹木のまま売り飛ばす……語弊あるか、ようするに伐採搬出は自分でやってね、という販売方法を取ることが多くなったようだが、そうした木材購入の場合は、樹木の状態を確認するのが難しい。
いちいち山を歩いて1本ずつ確認するのは難しいからだ。
 
立木販売推進に向け、木材購入を検討している業者に分かりやすく情報提供し、落札率を上げようという魂胆である。
 
さて、効果のほどはわからないが、こうした情報提供は重要だろう。現物を見ずに購入する,文字通り山師か博打のような売買が少し真っ当になる。
できれば画像だけでなく、1本1本の履歴も記せたらいいのだが。なかには銘木が発見できるかもしれない。画像から、どの木がどんな木目を持つか読み取って、入札するような業者が出てきたら、それこそ博打ではなく真剣勝負にならないか。
 
 
これまで国有林は、木材の質を考えずに十把一絡げで量の売り方が目立ったが、 多少とも質の売買を進めてほしい。その方がお互いの収益が上がるうえ、木材の見る目や売買のモチベーションも高まるよ。
 
それとは関係ないが、高知県は国産のCLTの輸出も考えて、まず台湾の調査を始めるようだ。なかなか攻めの姿勢があってよろしい。その計画が成功するかどうかは置いておいて、県内で生産したCLTを国内市場だけをターゲットに売りさばこうとしていたら、絶対行き詰まると思うから。
 
小さなことからコツコツと。何事もイノベーションだなあ。四国は頑張っているのかも。

2017/01/24

世界の緑茶~ロシアの茶から

寒い日には、お茶を飲もう……と、取り出しましたるは、娘のロシア土産。

 
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ロシアだから紅茶……と思いきや、パッケージにはグリーンフィールド(社名か?)のGREEN MELISSA。??? というわけで飲んでみたのだが、ティッパックに入っているのは紅茶ではなく、緑茶のハーブティぽい。ミントの香りも少しするが、ミントティそのものではなく、ミント配合のフレーバーティだろうか。
 
ロシアンティと言えば、ジャム入りとかハチミツ入りの紅茶を想像するが、こんなティも流行っているみたい。
 
緑茶のことを日本茶ともいうが、実は世界的に飲まれているのは緑茶の方が多いという話もある(統計的にはどうか知らない)。何より中国は緑茶が主流で、烏龍茶を飲むのはごく一部だ。意外や韓国では、かつて多かった緑茶がすっかり廃れてしまったそうだが。
 
最近は日本から緑茶を世界に輸出する話も進んでいて、結構な普及ぶりである。欧米だけでなく、イスラム圏でも飲まれているとか。お酒を飲まないだけに、飲料にはうるさいらしい。
緑茶だけだと味が薄いのか苦みを感じるのか、ミルクを入れたりハーブを入れたりするようだ。このグリーンメリッサというブランドも、その一種だろうか。
 
私は緑茶ジャーナリスト見習い(謎)なので、緑茶の勉強もコツコツとしないとなあ。
 
 
 
で、せっかくのロシア土産を飲むのだから、カップはこれだろう。
 
3
 
プーチンとクマ(笑)。お似合いだ。ちなみに、このカップの反対側は、オバマとワシだ。
 
もうオバマは引退したから、ちょっと時代遅れになったが、両大統領を並べたカップをつくったロシア人も面白い。オバマ大統領は、ロシアでもそこそこ人気があったようである。今後トランプ・カップなんぞは作ってほしくないがね(-.-)。。。
 
 
もっとも、本当はウォッカを飲むべきだな。お土産のロシア産ウォッカは、日本で販売しているものとは全然違って消毒薬臭もせず、爽やかで美味しいよ。

2017/01/23

朝日「違法伐採 衛星が監視」記事

1月22日の朝日新聞に「違法伐採」に関する記事が掲載された。科学欄なので、わりと大きい。
 
テーマは、人工衛星からの違法伐採監視。すでに「だいち2号」の観測結果を「熱帯林早期警戒システム 」として、ウェブ上に公開されている。ただし、今のところは南米とアフリカだけのようである。
 
 
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記事は、衛星のセンサーで地表の状況を解析するシステムを紹介しているが、基本は皆伐地だけを探知するようだ。林冠のあるなしを反射伝播で読み取るのだから。
しかし、皆伐即違法とは言えないはずだから、どのように区別しているのか。なかには農園開発名目の皆伐もあるからだ。  
 
ただ日本との関わりは、違法に伐採された熱帯木材を日本が輸入している点に触れているだけだ。日本でも、どれだけ伐採が進んでいるか衛星から監視すればよいのに。なんとなく書き方が、日本の森では違法伐採がないかのようなニュアンスを感じるのだが。。。
 
この記事を書いた神田明美記者は、このところ随分熱心に伐採問題を扱っているように感じる。やはりボルネオの現地を訪れたからだろうか。
 
かつて私がボルネオからスタートして日本の森にもどってきたように、ぜひ次は日本の森の問題にも取り組んでほしいなあ(^o^)。

2017/01/22

生駒市のイノシシ対策マニュアル

回覧板に、こんなのが回ってきた。

 
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生駒山にはイノシシが増殖していて、単に見かけるだけでなく被害も多発しているのだが、こんなマニュアルまで回ってくるようになったか。
ちなみに我が家はニュータウンにあるのだが、その周辺にはイノシシの足跡だらけだし、公園にも出没して花壇を荒らすそうだ。住宅地の中の目撃情報もあるし、町の隅には箱罠も仕掛けられている。
 
 
中を見ると、まあ、基本的な事柄が並ぶのだが、「餌付けをしないでください!」とあるのは、動物ならなんでも餌を与えて喜ぶ人がいるということか。
 
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統計によると、近年は減少気味だが、年間60頭~100頭内外の捕獲をしているようだ。
 
被害に上げているのはやはり農作物中心で、罠や防除柵、それに狩猟免許を取るのに補助金を出すとある。そのうち市街地出没の被害も上げなくてはならなくなるような気がするが……。
 
こんなのが出回るようになると、生駒市もナカナカだな、と思う。なんとなくベッドタウンで奈良県内でも都会派都市のイメージを振りまいているのだが、中山間地ぽい田舎ですよ(笑)。
そのうちイノシシに追われて山間のニュータウンの人口流出が進むような気がする。そして限界ニュータウンが生れる……(予言)。
 
山村で起きていることと同じ展開になる可能性を秘めているな。。。

«マダケ?の竹林

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森と林業と田舎