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森と林業と動物の本

2025/11/18

Wedge ONLINEに「空中の村」を書いた裏事情

Wedge ONLINEに、『奈良県十津川村にある「空中の村」、登山やクマのイメージから脱却し、日本で森林リゾートは根付くのか?』を執筆しました。

なお、同じ記事はYahoo!ニュースなどにも転載されている。

https://news.yahoo.co.jp/articles/141601338c262a6772af1b4124697c0a318e6dce

10月31日、11月1日に取材したので、わりと超特急な執筆と公開。なぜなら、12月になると閉園するとわかったから(^^;)。
その前に紹介しないと、「もう閉まっている」と言われては残念だ。

本当は、もっと多くの写真を載せたかった。「空中の村」の魅力は、映像じゃないとわかりにくいから。せめて、こちらに載せておく。

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3月からオープンするから、その時は別の記事を考えるかな。

 

 

 

 

2025/11/17

迷路とベンチ~平城宮跡にて

気分が晴れないときは、平城宮跡へ。なんたってだだっぴろい。快晴の日は訪問者も多い(駐車場が満杯)が、130ヘクタールの草原に吸い込まれてみんな見えなくなる。

おりしもオギの白い穂が満開だ。ススキのように見えるが、平城宮跡に生えているのは近縁のオギと、ヨシである。

そして「おぎの美術館」が開かれていた。オギの野原を美術館に見立てたアートイベントである。

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背丈を超えるオギの原の中に迷路のような遊歩道がつくられているのだ。風景がそのまま絵画になる。描かれているのは朱雀門だ。
そしてベンチ。寝転がると空に描かれた空が見える。

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私は、「迷路」と「ベンチ」によるまちおこしはできないか、と考えている。町の魅力は迷路であることと思うのだ。その角を曲がると何かあるのかわからないドキドキ感。目的地がわからなくなって彷徨う感覚。その中で意外なものを発見する興奮。これらがあると、その町は魅力的になる。

ただ、ひたすら歩いて迷って出られない……というのは恐怖となる。そこに必要なのがベンチ。街角にベンチがあると、腰掛けて休める。そこでお茶できたり、つい買い物をしてしまう。たまに誰かと出会って会話する。ホッとして、また歩こうと思い出す……。
そんな街づくりをすれば、人は勝手に集まると思うのだ。

この「美術館」には迷路とベンチがある。

実は、平城宮跡の中には、数多くのベンチがある。何千人と人が来ても吸収してしまう草原と、そこで休めるベンチ。

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ベンチに座って1300年前の賑わいを想う。

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2025/11/16

新築五重塔

朝日新聞の土曜版に「はじまりを歩く」という連載があり、そこで五重塔を取り上げていた。

しょっぱなが北海道石狩市の弘照院。今年10月に完成したのだという。今どきの五重塔? そして最古は明日香村の飛鳥寺にあった五重塔。

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驚いたのは、現在日本には80基以上の五重塔があるというのだが、そのうち30基以上が平成以降の新築なのだということ。なんと現在残る最古の法隆寺から数えても1300年も経っているが、五重塔の4割近くが、ここ30年ぐらいの間に建てられたの?

そういや私も仙台で五重塔を見かけて訪ねたことがあった。

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孝勝寺の五重塔で、平成15年に建てられたのだという。これだって今から20年以上前なのだが、やたら新しく感じる。

しかし、五重塔というのは、実は役立たずなのだ。本来は仏舎利や仏像を納める塔であり、インドやスリランカでいうスツゥーパだから。

記事では「眺める建築物」としているが、それも飛鳥時代や奈良時代ならともかく、現在高さも様式も、見るものを驚かせる要素は少ない。あえて金をかけて五重塔を建てる意義はどこにある。

そもそも心柱を通しているから、部屋がない。いわば1階建ての上に高い天井があるのだ。外から見ると、屋根・庇が5つあるから五重なだけ。さらに飾りの裳階 (もこし)という庇もあるから六重塔に見える三重塔も多い。
ただ東大寺などにあった七重塔は、巨大で上部の階まで登られたはず、という説もある。登って眺めていたんじゃないか……というのだが。

何のために今の時代になって五重塔を建てるのか。ミョーな憧れがあるらしい。

もしかして、建てることで古代建築の技術を守っているのかもしれない……と思ったりもする。もちろん当事者がどれだけ意識しているのかどかはともかく、こうした建築もしくは修復がないと、実践の場がないわけで、消えてしまうからだ。

奈良興福寺の五重塔は、現在修復中。大屋根の中だ。

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やりがんな振るって木材を削っているのかなあ。

ちなみに生駒の某霊園にある塔はなんだ?

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これはコンクリート製なのだが(^^;)。

 

2025/11/15

カエデの紅葉枯れ

そろそろ各地で紅葉の便りとやらがニュースになる季節だが、我が家のカエデ状況。

実は、夏から紅葉が始まっていて……いや、ようするに枯れ始めたのである。

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やはり夏の暑さと水不足だろう。普通に水をやっていたつもりだが、今夏の長く続く暑さで追いつかなかったのかもしれない。それでも植木鉢はともかく地植えのカエデまで枯れるとは……。

写真左は、木自体はまだ枯れていないと信じたいが、葉は縮れてちゃんと広がっていない。右は完全に枯れた。枯れ枝を剪定したのだが、おそらく復活することはなさそうだ。葉が赤くなっているが、紅葉ではないのである。

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かろうじて色づきだしたのがこのイロハカエデ。しかし、イマイチ元気がない。いろは変わりだしたが、樹勢は衰えた気がする。

カエデは暑さや水不足に弱いのか。我が家だけの現象かと思っていたら、各地でカエデ枯れが進んでいるというニュースを見た。各地で起きているらしい。ただし夏を乗り切り、急速に気温が下がったところでは、逆に彩りがよいという。

我が家はよろしくない(-_-;)。。。鉢植えは、奈良にあるカエデ専門植物園で購入したものだったのに、枯らしてしまった。これまで冬の寒さが課題で耐寒性の樹木を植えていたのだが、暑さと乾燥に強い植物に変えなくてはならないか。

これからは夏の日照と暑さによる水不足に堪えられる植物が生き残るのだろうな。野山、いや地球全体に起きることかもしれない。

2025/11/14

毎日難儀なことばかり♪

毎日難儀なことばかり 泣き疲れ眠るだけ~

朝ドラ「ばけばけ」のオープニング曲は、こうした文言で始まる。ハンバートハンバートの『笑ったり転んだり』という曲の出だしだ。G5lwse9buaae2yp

難儀なこと……まさに。我が家に今何が起きているのか。

もともとキッチンの換気扇の調子が悪いので修理をもちかけたところ全交換を提案された。想定よりかなり高くつく。まあ、いい。この際、最新鋭機種でちょっとリフォーム気分だ。

とまあ、この時は我ながら大盤振る舞いする余裕はあった。が、仕事部屋に備えたコピー機が故障。20年選手なもので「部品がありません」とメーカーに言われた。当時の金額だと50万近くしたのだよ。。。。これは保留。コピーの必要な場合はプリンターでしのぐことにする。A4までならできる。(私のコピーは新聞など大画面が多いのだけど。)

トイレのウォシュレットが水漏れするようになり、修理を頼むと「この機種はメーカーのブラックボックス。全取っ替え」と言われ……泣く泣く交換に。ン十万円。そうとう高くつく。

寒くなったのでエアコンの暖房を入れたら動かなかった。これも「基盤がイカれていますね」と言われ、修理にするしかないが高くつく。

その前段で「電源を落として入れ直したら治るケースも」というので試すと、ああ、パソコンの電源を落としていずスリープ状態だった。幸いパソコンは復原できたがディスプレイがうんともすんともしねない。液晶の回線が切れたらしい。あわてて古いパソコンのディスプレイを外してつける(イマココ)。これで当座はしのぐが、サイズが小さいし、改めて購入すべきだろうな。。。。

ほかにも小さな故障や紛失はいろいろあって、自分で直したものもあったが、多くは買い直している。

そういや今年の春に車も買い直したのだった。あれから各種の買い換えが続いている。なんなんだ。かなり気分はドヨンとしてしまった。
これを仕事しない言い訳にするか。そう思って気分を軽くする(; ̄^ ̄;)。

♪そんなじゃダメだと怒ったり これでもいいかと思ったり♬

歌詞は、このように続く。怒るべきか。むしろ諦めて風に流すか。

さらに2番なんだろうが、

日に日に世界が悪くなる 気のせいかそうじゃない

となる。そう日に日に世界は悪い方向に進んでいるのではないか、という感触を感じるのだ。ウクライナ、ガザ、スーダン、そしてインドにパキスタンでもテロが起きた。各地で戦の臭いがする。気候変動、洪水、地震……地球環境対策も風前の灯火だ。

その現実を振り返ると、我が家の家電などが次々に壊れるなんてカワイイことじゃないか(^^;)。

私は、カワイイはカワイソウとつながっている。カワイイと感じる対象の多くはベビースキーマ(幼児体型)であり、それに対する保護本能こそ、カワイソウの感情を生み出す。ときにクマまでカワイイと感じて保護しろ、駆除するな、とイキリタツ単細胞もいる。

我が家のカワイソウはカワイイに通じるのだと信じて楽しもう。今夜も散歩しましょうか♪

2025/11/13

またまた延期?EUDR

昨年より延期され、今年12月発効も、何かと揉めていたEUのEUDR(森林破壊防止規則)だが、先月、なんとか決着がつく見込みだあると紹介した。

EUDR延期問題、決着

森林破壊防止規制は当初の計画通り2025年12月31日に発効するが、延期はココア、コーヒー、木材、パーム油、家畜、ゴムなどの製品を扱う中小零細事業者にのみ適用される。

これらの小規模事業者にとっては、規制の施行は2026年12月まで延期される可能性がある。

私は、これを「ギリギリの攻防で、全面延期にならずに済んだ。ただし、まだ最終決着したわけではない。」と記したが……本当にまたもや巻き返しにあって延期になりそうだ。

EU、森林破壊防止規則さらに1年延期を提案

今年末に予定していた森林破壊防止規則(EUDR)の適用について、さらに1年延期することを模索している。ロイターが11日に閲覧した10日付の交渉草案で明らかになった。
草案によると、大手企業への適用を来年2026年12月30日に、中小企業を27年6月30日に、それぞれ延期する可能性がある。
EU欧州委員会は先月、中小企業などに関する順守基準緩和を提案したが、適用時期の延期には踏み込んでいなかった。
EUDRの柱は、ココア、パームオイルなど森林破壊と結び付く一次産品の輸入を禁止すること。一部の産業や国からは禁止措置について、コストが高い上、物流の観点から実施が難しいとの声が上がっている。

なかなか、反対派のロビー活動は強力なようだ。「小規模事業者のみを延期」のはずが、大企業も1年延期、小規模事業者は1年半延期というさらなる後退の提案が出てきたのだ。

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私の持論だが、森林破壊にかぎらず「人類は予測して引き返すことは苦手で行き詰まってから引き返す」ことを歴史上繰り返している。今回も、地球上の森林破壊を進めて、気候変動対策も有名無実化して、荒れ狂う気候の中で、ようやく森林破壊禁止を議決するのかもしれない。

日本も、はげ山をつくってからでなければ禁伐はしないのである。

EUも、建て前は森林破壊防止でも、実際に自らの利権に関わると、そう簡単に妥結しない。今回も「ギリギリの攻防が続く。まだ最終決着したわけではない。」という言葉を残しておこう。この続編は、12月末ぐらいに書くことになるかな?

2025/11/12

ニホンオオカミが生態系の頂点?

クマの出没問題が大きくなるにつれて、「日本の自然界の生態系が崩れている。それはニホンオオカミがいなくなったから」という言説が広がりだした。少し前にもシカの獣害問題で言われていたのだが、ようするに「日本の生態系の頂点にいるのがニホンオオカミだったのに、それが絶滅したからシカが、クマが多くなったのだ」というわけだ。

本気か?

ニホンオオカミの存亡が日本の自然界を左右したという発想は、あまりに浅はかだ。ましてや「生態系ピラミッドの頂点」と決めつけられてはたまらない。

そもそもニホンオオカミは、体格がシバイヌくらいしかない。遺伝子的にもシバイヌに近いとされている。とてもツキノワグマを倒せる戦闘力はない。
エゾオオカミはタイリクオオカミに近く大柄だが、やはりヒグマに対抗できるほど強くない。

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東吉野村のニホンオオカミ像。大きさは日本犬と同じぐらいだ。

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同じく東吉野村の某喫茶店に展示されているタイリクオオカミの剥製。若個体らしく小振りだが、それでもニホンオオカミよりは大きい。

オオカミの戦闘力も、過大評価しすぎ。1頭では大したことはない。オオカミは足の指に水掻きのような皮があるのでベタ足ぽく、走ってもあまり早くない。ただ群をなして狩りをする。それでもシカやイノシシが対象だ。オオカミが群をなしていてもクマを襲わないだろう。

一方でヒグマはライオンも倒すほどの破壊力を持つ。では生態系の頂点がクマかと言うと、それも疑問だ。雑食性で普段は植物食であるし、生息場所も多様だ。オオカミなどを襲うことも餌にすることもない。ほかの生き物の個体数を調節する能力はないだろう。

そもそも生態系を単純なピラミッド型と見なすことがおかしい。もっと複雑で多様な峰と谷を持つ生態系図になるのではないか。もちろん、オオカミにしろクマにしろ、生態系の中でそれなりの役割はあった・あるだろう。だから絶滅は残念なことである。(現在のクマ出没に騒いでクマを絶滅に追い込んでもいけない。)しかし生態系には可塑性がある。変化しつつ補正されていくものである。大騒ぎすることではない。

一方で、増えすぎたシカ対策にオオカミを野に放て、という声もあるが、次のような記事が出ている。

復活したオオカミを百年ぶりに殺処分、米カリフォルニアで何が?

生態系を立て直すために一度はオオカミが滅んだ地域でほかの地域からオオカミを導入して復活させたケースだ。しかしオオカミが家畜を襲うため群ごと処分することになったという。50頭程度の群が87頭のウシを殺したという。野生のシカより家畜を餌としたのである。
それを防ぐため、威嚇や24時間パトロールなど様々な手をとったが効き目がなかったので駆除せざるを得なくなったらしい。

オオカミはシカしか襲わない、と勝手に言っている連中に読んでもらいたい。

 

2025/11/11

宮崎県盗伐被害、ついに裁判へ

このところ、裁判所に通ったり司法関係の書籍や資料を読んで勉強したりすることが続く。

もともと事件報道的なテーマは手を出さないと決めていた。目先の事件ものは一過性だと思っていたからである。だが、『盗伐 林業現場からの警鐘』を手がけたことや、地元のメガソーラー問題に顔を突っこんだことから、触れざるをえなくなった。そして日本の司法制度に絶望しかけている。

日本は「法の支配」ではなく「人の支配、法による支配」ではないか……と気づいたからである。冤罪事件の発生はおぞましいが、実は反対に事件にされない事件があまりに多いことにも気づいた。門前払いである。警察、検察、判事……らが、恣意的に取り上げない案件がいかに多いことか。それなりに理由はつけているが、まるで加害側を庇うかのよう。

とまあ、ぐだぐだ嘆いても仕方がない。まったく立件されない盗伐事件も、民事とはいえ、一部でついに裁判が始まった。宮崎地裁である。

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ここで盗伐内容を説明するのは差し控えるが、この訴状の請求金額を見てほしい。

かたや1953万6000円、かたや434万2800円。この金額。もちろん盗伐された森の面積は違うが、通常の業者が「誤伐の賠償金」として提示するのは、その100分の1ぐらい。通常の盗まれた材積の価値も、この10分の1くらいだろう。請求額とはいえ、ぐんと上げたのである。

もう一つ重要なのは、請求先(被告)の中に都城地区製材業協同組合が入っていることだ。つまり盗伐された木材を買った側の業者にも責任を追求している。この画期的なことがわかるだろうか。

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 ようするに「買っただけ」の業者でも真面目に仕事すれば、納入された木材が違法伐採の可能性が高い怪しい物件であることはわかるはず、と切り込んだ。グレーでもダメ、という論法だ。

これが疑惑の業者たちのプレッシャーとなるかどうかに注目である。もちろん判決を待たないといけないが、巨額請求を抱える被告になるだけでも心理的な圧力は発生する。

盗伐問題だけではない。私の見立てだと、宮崎県の林業はあと10年もすれば崩壊する。宮崎県の森林の可能資源量(経済的に採取可能量)が底を突くからである。今の伐採量とコストを維持できなくなり、機械化を進めた業者は小回りが利かずに採算が合わなくなる。倒産・廃業が多発するのではないか。おそらく補助金投入や違法行為で先のばしを図ろうとするだろうが、長くは持つまい。もしグレー木材への目が厳しくなれば、いっそう難しくなるだろう。

賢い業者は、今から転換を模索すべきだろうね。実は転換する方向はいくらでもあるのに、それに目を向けないことに絶望するのだ。

 

2025/11/10

ミニ薪セット、何に使う?

先日の十津川村を訪れた際に、「道の駅」で見つけたお土産。

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ミニ薪セット。小振りな薪類が箱に詰められている。鉋屑?のほくちもあるか。カワイイ。面白い。

でも、何に使う? 

だって、本気で薪として使えば、あっと言う間に燃え尽きるだろう。よほど小さな、短時間の焚き火がしたいのだろうか……。全部燃やしても1時間、いや30分持つまい。お湯を沸かすか、バーベキューを行うか。ソロキャンプ用?

それより「薪」をインテリアとして設置するのがよいかもしれない。なんとなく、室内でアウトドア気分を浸れるという……。パッケージもオシャレだ。子供がいたら、積み木にできるかもしれない。お値段は?

「薪」というものをブランド化したアイデア商品と思えば、なかなか優秀だ。

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ちなみに、こちらはホームセンターで見かけた薪セット。
薪の量は、こっちの方が少し多いかな。でも相当小さい。量も少ない。オシャレではない。値段は安い(笑)。

 

2025/11/09

ウェブセミナー「クマは空腹なのか」を開催

宴(クマの話題)もたけなわではございますが……獣害についてのウェブ・セミナーの講師を引き受けた。

「シラス」という場による「クマは空腹なのか」

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医師の「大脇幸志郎のもっと不健康でいこう」が主催のコーナー。
ゲンロン
が中心となって運営する放送プラットフォームだそうだが、 シラスというのは「シラバス」「お白州」「知らず」「白子」? 何を意味するんだろう。

11月13日(木)の12時30分より90分。平日の昼なので、リアルタイムでは聞きにくいだろうがアーカイブ試聴もできる模様。
タイトルにはクマとしているが、私はクマの専門家ではなく、野生動物全般の中からクマを中心に据えて話すつもりだ。

なかでも私がこだわりたいのは、クマなど野生動物が増えた理由と、クマの駆除に対する抗議活動が起きるわけ

とくに後者は、私の「動物はカワイイか否かで差別される論」が世間に通じるか? なぜイノシシやシカが駆除されてもクレームは来ないのに、クマには集中するのか。カワイソウとカワイイは根が一緒ではないか……と考えているのである。

 

なお、過去の「病理としての盗伐:なぜ日本の林業は安心して木を育てられない世界になってしまったのか」も改めて公開。

 

2025/11/08

外来種定食~近大農学部祭にて

先日の3連休中に、近畿大学農学部の学園祭が開かれていた。近大マグロの解体ショーがあると聞いたのだが……。

私が時間に余裕のあった2日はなかった(泣)。ただ、近大農学部そのものには幾度も取材に行っているし、(キャンパスが)買い物時の通り抜けルートでもあるのだが、学園祭は知らなかったので覗いてみることにした。車で10分の距離(^o^)。

なるほど、模擬店が並び、舞台で踊り……と学園祭ぽかったが、意外とサークルや研究室の発表展示は少なかった。迷路みたいな学舎も大変だ。

その中で見かけたのが、これ。主催はどこだったか、メダカ研究会だったか。

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外来種定食(笑)。身近で採れる外来生物を食べる試み。アメリカザリガニにウシガエル、ブラックバス、コイ……。

どれが美味い?と聞くと、ウシガエルだそうだ。鶏肉に似ているという。それをいうならザリガニはエビそのものだろうし、コイはすでに食材ではある。いっそ、これらを食べられる模擬店があったらいいのにねえ。植物系の外来種は取り入れなかったか。

なお生駒山系は外来種だらけだ。ため池にはブラックバスやブルーギル、それに金魚と錦鯉だらけ。ただ近大キャンバスの中には、絶滅危惧種のニホンバラタナゴの棲む池があったはず。そこは取材に行ったことがある。
雑草も外来種が増えているし、私はヘアリーベッチを取り上げてほしかったのだが、その展示は見なかったな。

たまには、地域の催しを覗いてみると、なんだか「地域の現場」がわかる気がする。

2025/11/07

生駒山にもクマ出没?

加熱するクマ出没問題。私のコメントも過激化しがちなのだが……(^^;)。

なんと生駒市にもクマの目撃情報が出た。といっても、まだ未確認なのだが、北部の高山地域で見たとのことだ。

確認されたものとしては、隣接する京都府精華町がある。

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場所は、精華町の自衛隊基地と住宅地の光台だという。

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かぶの新興住宅街が光台。その上の緑地が自衛隊基地。弾薬庫があるらしいが……。いずれにしても地図を見ればわかる通り、生駒市高山とつながっている地域である。

ただ、若干疑問なのは、生駒山系は孤立していることだ。周りを住宅地などに囲まれており、とくにクマがいると思われる東部の京都・滋賀・奈良の県境に連なる山々からは木津川を挟んでいる。

クマが木津川をわたるか? しかも目撃されたのは小さいという。幼獣だけでは無理ではないかそれとも母グマもいるのか。

しかし、クマより遥かに数が多く、また体格もよく飛び跳ねられるシカだって、この山系にはいない。ナラシカのように人に慣れたシカでも、さすがに住宅地の中を抜けて、川を渡って、生駒山系に入ることはなかったのだ。ニホンザルはいたけどね。

もしかして、イノシシやノイヌなど別の動物を見間違えた可能性もある。連日のクマ報道で過敏になっているから。

イノシシはたくさんいるし、東京23区内にもイノシシが出たと話題になっているとおり、人里でもわりと平気だから不思議ではない。

まあ、しばらく続報が出るのを待ちたい。

 

2025/11/06

柿の大量消費メニューを考える

毎度、採れすぎる柿の実に悩まされているが、今度は柿羊羹づくりに挑戦。

と言いつつ、その前に柿プリンもつくってみた。

柿プリンは実は簡単すぎる。柿の実をミキサーで砕いて牛乳と混ぜるだけ。それで固まる。これは以前もつくったことがある。

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そのうえで、改めて羊羹づくりを。

でも作り方は酷似している(笑)。実の部分をミキサーで砕く。できる限り細かくトロトロになるまで砕く。
その間に湯を沸かして寒天粉を溶かし、そこに砂糖を投入。またレモン汁……ならぬシークァーサー汁を入れる。よく煮立ったら、そこに柿の実を流し入れる。あとは冷えて固まるのを待つだけ。

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味はほんのり酸味もあって、甘さは好みでなかなかよい羊羹となった。ただ、ちょっと柔らかいかな。水を減らし寒天粉を増やすとよいのかもしれない。

そういや、柿の走りの時期に柿ジャムもつくっていた。こちらも粉砕した柿の実に多少の水を入れて砂糖をどかっと入れて煮るだけ。こちらは固まらないで、そのままジェル状になったのがジャムだ。

3品は、作り方も材料も似ている。この3種類の柿食品はみんな似ているのだ。シークァーサーではなく、庭で採れるミカンの汁を絞るとより自給率が高まるか。味付けも砂糖以外はないか。別の甘味料も考えよう。寒天ではなくゼラチンを使って固めればムース。あるいはワインと似てコンポート。いっそ柿の炒めものとか、煮物はどうだ?
ただ砕く際に種子が混ざると、口触りがかなり微妙になる。あくまで果肉だけになるようにしたい(失敗点)。

次は実を砕かない食品づくりを考えてみよう。タルトはどうだ? パイを焼くか。……とまあ、料理男子、スイーツ男子になってきたぞ。

 

2025/11/05

ツリーハウスの木を傷つけない建設方法

十津川村の「空中の村」。ここにはツリーハウスやツリーデッキなど数多くの樹上施設がある。

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大木に寄り添うように作られているのだが……その建て方はいかがなものか。それを経営者のジョラン・フェルリさんに聞いた。まず見せてもらった器具2種類。

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違いがわかるだろうか。最初は樹木にボルトを通してデッキを支えるもの。次が、樹木に穴を開けずに締めつけるよう添え木をして支えるもの。

これ、フランスのツリーハウス建設技術なんだが。

実は、前のボルトを通した方がよいそうだ。ボルトの穴は直径数センチにすぎず、中の大半は活きていない心材。
それに比べて穴を開けない方が木の負担が少ないように思えるが……締めつけると、樹木の表面近くにある形成層を破壊してしまうのだ。水は上に上がらず、樹冠で生産された炭水化物は下へ下りなくなる。結果、枯れてしまうそうだ。ボルトを通した方が長生きする。

ということを模型を使って説明してくれるジョランさん。

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この日は雨だった。。。

ただ、ツリーハウスの重さを樹木で支えるかぎり、樹木に負担があるのは当然で、常にメンテナンスしないといけないし、将来的には別の木につくり直すことも考えているそうだ。

ツリーハウスの建設方法としては、そのほか樹木に頼らずに地面から支柱を建てたり、樹木の周りに櫓を組むこともあるが、なかなか悩ましい問題である。

2025/11/04

変木の床柱が台所に……

吉野川沿いにある三奇楼。かつて筏師が楽しんだ料亭旅館だが、現在はゲストハウスになっている。

そこを覗かせていただくと、川に面した棟はワーキングスペース「三奇楼デッキno下」と名付けられたシェアハウスになっていた。

簡易宿泊所的に長期滞在しながら仕事に観光にと使えるのだが、その一角で見たのは……。

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ここ、改造されてキッチンになっているのだが……どう見ても、元は床の間(笑)。そして驚かされたのは、床柱と落掛(おとしがけ。床の間の横木)だ。落掛は皮つきの変木で、床柱は……これ、何? 黒光りしているけど。心材部分は茶色だが、表面は真っ黒。

まさか、まさか黒檀ではあるまい。もしかして黒柿か。どちらにしたってチョー稀少木ではないのか。

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アップしてみた。

誰か、正体がわかる人いる?

こんな床柱を設えた床の間からは、さぞか粋な料亭だったと思わせるけど……今は台所\(^o^)/。周りの冷蔵庫や布巾、調理器具など雑然とした様子が庶民的だ。

それにしても、吉野川の流れを目にしながら仕事なんてできねえよ。。ぼおっと眺めて1日が暮れる。

2025/11/03

「ガバメントハンター」が普通語になった

クマの出没が増す中、急速に使われるようになった用語「ガバメントハンター」。マスコミだけでなく、政府、自治体の行政の会議でも頻発するようになった。

これ、私が紹介したのは昨年の6月だ。ほとんど1年半前である。

クマ出没に備えるガバメントハンターについて考える

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この用語、当時は一般にほとんど知られていなかった。私はクマ対策の一環で猟友会頼みの限界を感じる中で、一部の自治体には公務員でハンターをしている人がいることを知った。彼らのような存在をガバメントハンターと呼ぶらしい。いわば獣害対策を担う公務員であり、駆除も担当する人という意味だ。これこそ、必要なのではないか、という思いから取り上げたのである。

ただ調べる中で、そんなに簡単なものではないことがわかってきたので、そのことも含めて記した。

言葉としてはそんなにこなれていないと思うが、公務員ハンターではちょっと別のニュアンスになりそうで、あえてガバメントを使ったのだが……。

それが急速に注目されている。そして拙記事も今頃よく読まれるようになった。

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これ、Yahoo!ニュースのアクセス数解析の一部。もっとも読まれたのは執筆直座の昨年6月だが、その後は低空飛行でひと月に100もいかなかったのに、いきなり先月から急上昇している。少なくても拙記事が先鞭をつけたと自負しておく。

こうした盛り返しは、ネット特有である。読者が長々と続くというロングテール(長い尻尾)理論的には、いきなり尻尾の先を踏まれて腫れ上がった病気みたいだ(笑)。踏んだのは、誰だ?政府か?

まあ、よろしい(^^;)。ただ記事に書いた通り、そう簡単ではない。ハンター任せではなく、役所上げて連携しなけれは機能しない。ちゃんと記事を読んでね。

それにしても、自衛隊だけでなく、警察もライフル銃を持たせようという動きがある。警官もピストルを撃つ訓練をしているし、SATのように特殊急襲部隊はライフル射撃訓練をしているからできると考えたのだろう。
しかし、そんな特殊部隊員をクマ駆除に動員できるのか疑問だし、対人とはまったく違うから、改めて対クマ用訓練を必要とする。何よりライフルは長距離射程による狙撃だ。市街地出没個体を狙うのには向いていない。射程は数m~30mくらいしか見込めないから、使うべきなのは短距離射撃に向いた散弾銃でスラグ弾ではなかろうか。

ヒグマ駆除!市街地で銃を撃つ難しさを考える

……とまあ、考え出すと、本当に簡単ではない。警察は許認可的には自衛隊より現実的だが、いずれも即戦力ではなく、長い目で見てクマ対猿要員を養成する覚悟がいるだろう。部署も新設する必要があるかもしれない。今年のクマより来年のクマ対策である。

いずれにしろ専門家としてのクマ駆除のできるハンター養成は急務になってきたのは間違いない。

2025/11/02

森林林業木育視察旅行です、はい。

十津川村に行ってきた。奈良県の南端、日本最大の村、森林率98%の森林王国だ。

もちろん視察である。もちろん取材である。

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「空中の村」で樹上で行う木育にいつて取材してきたのである。ネット上(インターネット上ではなくリアルの木の上)で森林の大切さ、木の素材としての優秀さを感じてもらい、林業振興に役立てるかを考えるために行ってきたのである。

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あ、これは……その、これは樹上で動物を大切にする感覚を養うためにぬいぐるみと触れ合っているシーンであって、ちゃんと体感的に視察しているのである。エヘン。

その夜は、ツリーハウスで宿泊することも考えたのだが、残念ながら満員。

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で、仕方なく温泉旅館に泊まる。ああ、豪華絢爛食べ放題山の幸!そして。

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いやあ、朝からの露天風呂は最高だ! しかも渓流に面していて、本当の自然の中の露天! 源流かけ流し! 
これが今回もっとも印象に残った。素晴らしい。

かくして森林林業木育視察は終わったのである。。。。

 

2025/11/01

柿の木、どうする?

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世間で柿の木に対する風当たりが強まっている。もちろんクマを呼び寄せるから。甘い柿が大好きなクマさん。

でも、我が家は悩みどき。柿の実が鈴なりだから、クマさんは、来ないと思うけど(((^_^;)。

なぜなら次々と実は熟すから。せっせと収穫しているが、食べきれんし、熟しすぎるとボタッと落ちる。庭ならまだしも道路を汚す。隣の家でも苦情が来る。

かといって捨てるのはもったいない。だから、せっせと食べ続けるのである。1日何個食べていることか。柿の実の剥いた皮が大量に出る。ポタポタ汁が落ちる。甘い柿は糖分たっぷりから太る。美味いけど。

今日出会った女子高生と柿談義になった。彼女の家の庭にも柿の木があるそうである。そしてボタボタ落ちる柿の実の話になり、ヤダヤダヤダo(><;)(;><)oの大合唱。

ホント、クマが来なくても柿の木なんて良いことないのである。

ごちそうさま(^人^)。テヘッ

 

2025/10/31

森林面積は減っている?増えている?

よく言われているのは、地球の森林面積は減っている、ということ。

たしかに各種統計によると減っていることになる。

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世界の森林面積が減っているって、本当? 

30年間で日本の面積の約4.7倍の森林が失われました。
国連食糧農業機関(FAO)によると、1990〜2020年の30年間に、世界中の森林は約178万平方km(約1億7800万ヘクタール)減少しました。
これは北アフリカ2位の面積を誇るリビアに匹敵する面積で、日本の約4.7倍の面積でもあります。

ただ、拙著『虚構の森』では、ネイチャー誌に「地球の森林は増えている」という論文が載っていることを紹介した。これは地球の衛星画像を解析した結果だった。

その後、同じネイチヤー誌に「いや減っている」という論文も載ったりしているから、必ずしも正しいとは言えないし、そもそも森林の中に果樹園やアブラヤシなどの樹木性の農作物は入っているのかどうか、という問題もある。

ただ一方で日本の森林面積に関すると、

日本の森林面積は減っていないって、本当?

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◆A/本当です。ほぼ横ばいで推移しています。
世界の森林面積が減少の一途をたどっている一方で、日本の森林面積はほぼ横ばいで推移しています。

この場合も、統計によるのだけど、実は私は疑問を持っている。なぜなら、毎年何万ヘクタールかの皆伐が行われているのに、それが統計にちゃんと反映していないからだ。

日本の統計では、伐採跡地も森林、なのである。なぜなら、その後再造林されて森林にもどるから。。。。

おい、再造林率3割なんだぞ。単に地目が林地としているだけで、本当に地上に森林があるかどうかは統計に関係ないのだ。

 

2025/10/30

木造ビルブーム?だけど……

先日の全国紙に掲載された1面広告。

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竹中工務店だが、木造の高層ビルを語っている。これだけではなく、最近は木造ビルを建てます!という宣伝広告が目立つように思える。ニュースでも、木造で建てば流れる。

そういや林野庁はCLTの推進で「木でビルが建てられる」と宣伝していた。CLTを使えば、木造の高層ビルが建てられるというのだ。そして木造は炭素を貯めるから、木材を大量に使うビルディングは炭素貯蔵効果が高い、とする。そしてカーボンニュートラルだから気候変動対策にもなる、というわけだ。

そこで、現在次々と建設計画がある木造ビルはCLTを使っているだろうか……と思いついたのである。そこで最初は、やはり竹中工務店から。

竹中工務店の木造建築・木質建築

これによると、「2時間耐火の燃エンウッド®」、木質耐震補強技術「T-FoRest®を使っているとか。だが、なかなかCLTという言葉が出てこない。そこで改めて検索すると、

CLTを天井面に使用し、温かみのある室内空間を実現するための3つの床工法を開発しました。いずれの工法も、CLTとコンクリートスラブ(床を構成する構造体)の組み合わせで構成されています。スラブが持つ構造性能(強度や耐久性)をCLTが高めることにより、梁の少ない開放感のある空間の実現や、施工性を向上させ工期が短縮される等のメリットが生まれます。
以下が3つの工法です。
「KiPLUS DECK」(特許出願済):CLTとデッキ合成スラブを組み合わせた工法。
「KiPLUS SPANCRETE」(特許出願済):CLTとプレキャストコンクリート「スパンクリート」を組み合わせた工法。
「KiPLUS SLAB」(特許出願済):CLTと現場打ちスラブを組み合わせた工法。

なお開発した準不燃材料は、スギCLTに透明度・耐久性に優れた難燃化塗料を塗布したもの、ともある。

なるほど。当初のCLTの宣伝ほど、「CLTを耐力壁にしてビルが建つ」というものではなく、何かほかの建材と組み合わせてCLTを使うものであった。

そうだろうねえ。私もCLTを構造材に使うという発想はイマイチに思っていた。ようするにCLT万能なのではなく、あまたある建材の一つとして、部分部分に組み合わせるのだ。

健全な使い方だと思います(^o^)。

そういや竹中の木造ビルも、何も国産材を使ってるとは書いていないけど……。

実は、私も各地で木造ビルを見かけたら見学するようにしているのだが、CLTはあまり登場しないのだ。高層ビルを建てるという目的からすると、鉄骨やコンクリートなどとのハイブリッドの方が適しているし、木造だとしてもほかの建材、工法で十分可能なのである。

折しも最近見たのは、奈良県五條市の体育館。

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広い空間を持つアリーナの大屋根部分を支えるのは、住宅用の中断面集成材。あえて大断面集成材を使わずに作ったのだという。格子状に立体的に組むことで長いスパンを支えている。CLTは使っていない。

CLTの工場を全国に建ててしまったけど、細々と使用量を増やしていく努力するしかないだろうなあ。

 

2025/10/29

Y!ニュース「自衛隊がクマの駆除に出動した日」を書いた裏事情

Yahoo!ニュースに「自衛隊がクマの駆除に出動した日」を執筆しました。

今月はYahoo!ニュースに記事を書いていないなあ……と思っていたところに「秋田県がクマ駆除を自衛隊に要請」のニュース。そりゃ、ありえんだろうと思っていたら、後方支援だという続報を見て、ようやく納得。

ただ、その時に防衛省は「トド退治の事例を利用して……ウンヌン」という説明をしていたことに気になって、自衛隊とトド退治を調べ始めた。すると派生して、何かとクマのために自衛隊が出動した、あるいは関わった事例が集まった。

これはまとめておくべきだろう、と考えて超特急で書き上げたのだった。資料的には価値があるのではないかな。意外と昔(といっても昭和)には、自衛隊を気楽に投入していたのであった。戦前の旧軍になると、もっと気軽に出動している。

ただし、これ、オンライン会議が二つに銀行詣でに各種連絡事項に……とてんやわんやの合間なのである。

実は我が家も非常事態。

まずキッチンの換気扇の交換。トイレの水漏れ対策。コピー機の故障、庭の柿収穫……全然仕事ではないのだが、忙しかったのだよ(泣)。

 

2025/10/28

日本林業の祖・和邇氏

奈良女のシンポジウムで私が話したキモ。

日本の林業の祖は、豪族・和邇氏ではなかったのか? 

ピンとこないかもしれない。そもそも和邇氏(ワニ氏)が、あまり知られていないだろう。が、ヤマト王権と深い繋がりを持っていて、大君(天皇家)に10人以上の妃を出し、後漢と貿易をしていて、そこで持ち帰った剣は現在国宝にもなっているほどの有力豪族だ。

だが、その経済基盤は……というと、木材生産だったのではないか、と思っている。

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現在の天理市あたりが和邇氏の根拠地なのだが、その裏山とも言える田原地区(大和高原)で木材生産をしていたらしい。

で、ここで重要なのは、その木材を天理へと山の斜面を下ろしたわけではないこと。なんと、遠く離れた木津川まで運んで川を流していたという。図の矢印がそのルートだ。つまり、丸太の流送技術を持っていたわけである。

しかも、木材取引をほかの豪族と行っていたことや、資源管理もしていて、伐採地を循環させる林業を行っていたらしい。

私は、和邇こそ、日本林業の祖! とぶち上げたわけである。

でも、まだ定説になりきれていないなあ。

 

2025/10/27

安藤栄作展と吉野林業展

奈良県立美術館で、木彫り作家の安藤栄作展が開かれていた。昨日は奈良女子大学のシンポジウムで、なかなか示唆に富んだ内容だったのだが、実はその開会前に訪れたのである。以前より狙っていたのだが、ようやく行けた。

安藤氏は東京生まれながら福島県いわき市で長く創作活動を続けていたが、東日本大震災の津波で自宅も作品も愛犬も流されしまう。加えて原発事故の発生で、奈良県に避難してきた作家だ。以後、ずっと奈良で活動を続けている。

2018年にも地元ギャラリーで作品展を開いているが、今回は美術館で大規模な展覧会。

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迫力満点であった。抽象的な木彫りかと思えば、具象の面もあり、私はニューギニアのセピック芸術かと思った。写真の「約束の船」という作品も、海を表す木片は、よく見ると人形であった。さらに弦を張った楽器、巨大な仮面、カヌー……。ところどころ諸星大二郎の絵を連想する造形も隠れている。プリミティブな魅力があふれていた。

ちなみに素材は多くがヒノキとクス。奈良県なら手に入りやすい材だ。クスは西日本に生えている木である。ほか、ナラなど雑木林の木も混ざる。

絵本「あくしゅだ」に描いた原画も展示されていたが、これは、やはり津波だろうか……。

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じっくり見て回り、さて、いよいよシンポジウムへ……と思った出口のところで、一室を使ったミニ展示コーナーがあった。それが「吉野林業の世界」。これは閉館中の奈良県立民俗博物館の飛び地展 であった。

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伐採道具など古き時代の林業道具から割箸づくりの過程まで。よく見ると、使われている写真は「吉野山林写真貼」であった。なんだ、私のシンポ用資料で紹介する写真と同じではないか。。。

2025/10/26

クズの栽培、イノシシの飼育

クズと言えば、今や大厄介な雑草扱いで、世界中で問題視されている。だが、日本文化からすると、葛は貴重な資源。根っこからデンプンをとった葛粉は食品としても漢方薬にしても、有用な植物だ。また蔓の繊維は、何かと細工物にされてきた。

ただ肝心の根っこの堀り子がいなくなってきた。吉野葛も、今や地元では掘る人がいなくなってきて、鹿児島から取り寄せているそうだが、鹿児島にだって堀り子がいつまでいるのかどうか。

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それを栽培しようという提案を、奈良県の五條市立西吉野農業高校の生徒たちが行っている。それが、高校生ビジネスプランコンテストで優秀賞・地域部門賞を獲得したというニュースを読んだ。

奈良の西吉野農業高校生がビジネスプランコンテストで地域部門賞

これって、想像以上に面白い。ちゃんと畑で育てる栽培モデルを確立しており、葛根を生薬業者に出荷すると、20アールで1350万円、営業利益は950万円稼げるというのだ。栽培したのだったら、場所は集中しているし、掘り出すのも簡単だ。

経たな農作物より稼げる可能性がある。農地だけでなく、人工林の林床で行うという手も考えられる。また製品も、葛粉ばかりでなく、繊維を利用した新製品もありえるし、その成長力を活かせば草食性の家畜の餌にもなりそうに思える。

そもそもクズを厄介者とした時点で、生産者はいなくなっている。いわば希少性を担えるのだ。こんな資源が山にはほかにもありそうな気がする。

厄介者も栽培すると、利益になる……それで思い出したのは、獣害を引き起こすイノシシも肉が高く売れるのだが、そうすると野生のイノシシを捕獲するのではなく、牧場をつくって飼育する動きが起きていること。その方が収穫が簡単で安定供給できて、しかも肉質もよくできる。

また野生のイノシシを夏に駆除せず数を増やそうとする猟師もいるらしい。農作物被害が出ても、数が多ければ、冬にたくさん仕留めて出荷できるから……。

ちなみにシカも牧場で飼育する実験は何度も行われている。ただ広い土地が必要なので意外と上手くいかないらしい。肉もそんなに売れない。

では、クマはどうかなあ。牧場で飼育して、よく慣らして人間の味方にしたら……(^^;)\(-_-メ;)。

2025/10/25

丸太は肩に担いで搬出~1500年同じ方法か

明日は、奈良女子大学でシンポジウムなのだが、私は林業の歴史を語る。

そこで資料づくりをしていて、見つけた写真。

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古代は、いかにして木材を山から運び出していたか……という説明を使用として手持ちの写真を探している中で発見したのだ。

これ、人間が肩で担いで運んでいたはずだ。それを説明できるイラストを使おうと探しているうちに写真を見つけたのだ。これはリアルでよい……って、、、写真がある?古代の?まさか!

これ、「吉野山林写真貼」という林業遺産にもなっている資料なのだが、そこに写っていた。言い換えると、この写真貼が作られた明治36年でも、まだ肩担ぎをしていたわけだ。

古代の、飛鳥時代、奈良時代の林業を紹介するつもりたったのに……(^^;)。

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ちなみにこちらは,平城宮跡資料館にあった図。こちらは正真正銘奈良時代の様子を描いているのだが、筏をつくって川を流している。こちらの方が進んでいるじゃないか。こんな平野でよいのか、と思わぬでもないが、山から出してきた木を丸太にして平城宮を建設した奈良盆地まで運んだことを示しているようだ。

肩で担いで山から下ろし、川を流して目的地へ……なんだ、飛鳥時代と明治期の技術は一緒じゃないか。

林業技術は、1500年ぐらい進歩せずに来たのかもしれない。

さて、明日はどのように説明するかな……。

 

2025/10/24

EUDR延期問題、決着

EUDR(EUの森林破壊防止規則)の延期問題が決着しそうである。

この「合法であろうと森林破壊をしていたらダメ」という画期的な規則、具体的にはEUは輸入しないぞ、という貿易規則は、すでに発効が1年延期になっていたが、今年12月にようやく……と思っていたら、またも延期論議が。

だが、巻き戻しもあって、ようやく決着しそうだ。(英文ページだが、ネットは自動翻訳してくれる。)

EUは中小企業のみを対象に森林伐採延期を計画

森林破壊防止規制は当初の計画通り2025年12月31日に発効するが、延期はココア、コーヒー、木材、パーム油、家畜、ゴムなどの製品を扱う中小零細事業者にのみ適用される。

これらの小規模事業者にとっては、規制の施行は2026年12月まで延期される可能性がある。

もともと森林破壊をしていないか調査確認する作業が難しすぎる、というのが延期の理由だが、大企業はできるでしょ、というわけで小規模事業者のみを延期するわけだ。ギリギリの攻防で、全面延期にならずに済んだ。ただし、まだ最終決着したわけではない。最後の欧州議会などの採決が必要だ。アメリカも反対しているから、また引っくり返される恐れもある。

Eudr

私は日本も含めて、違法伐採対策に絶望しかけているが、かろうじてEUDRだけがよい方向だと期待していた。それもひっくり返るのか……と憂慮していたが、土壇場で踏みとどまった。まあ、これだって、どこまで効果があるのかわからないのだが……。

 

 

2025/10/23

新月伐採再び~林野庁の愚

gooブログが来月には閉鎖されるという案内が来た。私の旧ブログはgooのため、先日Amebaブログに移設した。

shinrin-journalistのブログという名に変えたが。今は両方のブログが並立している。(本ブログも含めたら3つになる。)せっかくだから、昔、私は何を書いていたのか……とgooブログを遡ってみた。

すると……飛び込んできたのが、新月伐採の話題であった。エルヴィン・トーマの著作「木とつきあう智恵」という本で紹介されたものだ。新月の日に伐採した木は丈夫……とか。カビが生えない、反ったり縮んだりしない、あげくに火事に燃えない……。ちなみに新月の晩に伐採するのではない。新月の定義も結構いい加減。
肝心のトーマ氏は、その木を販売する木造建築会社を経営しているのだけど。セールストークかよ。

ブログを始めた当初の2005年6月の記事。

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当時、流行っていたので私も追いかけた。そして、トンデモな建材であるという結論に至った。2006年8月26日の記事。

新月伐採の危うさ gooブログ

新月伐採の危うさ Amebaブログ

何ら科学的ではなく、性能も何もかもデタラメである。コメント欄も読む価値あり。
含水率も落ちていない。デンプン量が落ちた? いったい検体はどれぐらい? え、1本だけ (゚o゚;) 。。。いずれにしろ辺材しか計っていない。木材は心材、つまり細胞が死んでいる部分が大半なのだよ。

どうせ、そのうち消えていくと思ったら、今もしぶとく広がっているようだ。

なんと、林野庁主催のシンポジウム「国際シンポジウム”Wood, Health and Sound”「木材、健康、響き」  」に、著者のエルヴィン・トーマをパネラーの一人として招いたらしい。9月17日だから、もう済んでいるけど。

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もちろん当人が何を話したのか知らない。まだ新月伐採を推進しているのかな? それとも、単なるオーストリア建材の売り込みか。(それがルーマニアの国有林の盗伐材でないことを祈る。)
どちらにしても、私はこの手のオカルト論者を招待すること自体に嫌悪感を抱いてしまう。(オカルトとして楽しむ人の集まりなら結構だ。木材の可能性を論じるシンポだから腹が立つ。)

林野庁もトーマ、じゃなくてトンマだねえ。。。

 

 

2025/10/22

首相指名投票の楽しみ方

マーフィーの法則ではないが、「予想した中でもっとも望まない結果が現実となる」。首相指名投票結果を見て、そう感じた(笑)。

ただ高市早苗氏が日本のトップになるのは世界の潮流から見れば必然だろう。右傾化と女性リーダーという流れから。私は右翼思想はそれなりに理解するのだが、ネトウヨには生理的嫌悪感を抱く。だが、世界はネトウヨ化を進行させている。さすが、マーフィー。

おかげでニュースも見たくなくなる。デジタルデトックスするか。

それでも、私が首相指名投票の中で注目したのは、二つのこと。

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まず参議院では「チームみらい」の安野貴博氏が2票だったこと。チームみらいの議員は一人しかいないのに……。どうやら無所属の泉房穂氏が安野氏に入れたようだ。なかなか面白い選択なので、ここだけ楽しめた。

もう一つは、同じ参議院の決選投票で、参政党が高市候補に入れなかったこと。日本保守党系は入れていた。高市側からは参政党に投票をお願いしたとの報道だったが、与しなかったということか。

参政党は高市氏の主張に近いと言われているが、私から見れば、若干肌合いが違う。むしろ維新の会の方が近い。だから両者が組んで連立与党となるのは、私には想定しやすかった。(アホウなのは、首相になるチャンスを自分で潰した国民民主党の玉木氏だ。)

私の見立ては、参政党とは、高校の部活動オカルト研究会のような存在。いわばオタクの集合体である。生真面目な文系生徒なのだ。一部の部員はカルト的にハマって「宇宙人はいる」「超能力は存在する」と叫んでいるが、全体としてはふんわりした夢想を楽しむ部員が多い。

日本維新の会は、逆に応援団のような脳味噌が筋肉でできているメンバーばかり。「推忍!」「気合だぁ~」「おらおらおら!」と叫ぶヤンキー気質の体育会系的イメージ。

そして高市氏を応援する一派は、体育会系なのだよ(笑)。

今回、参政党は体育会系ノリに同調することに警戒して「我々は、まだ勉強が足りないから」と自制したのだろう。

オマケとして、社民党の投票も楽しめた。もともと立憲民主党と歩調を合わせる予定で党首は野田氏に入れたのに、1票は福島氏に入っていた。ラサール石井氏のようだが、野田氏に入れるのをヨシとしなかったわけだ。

こうした点でしか、楽しめなかった首相指名なのであった。

「予想した中でもっとも望まない結果」と冒頭に記したが、ネガティブ・ケイパビリティを発揮するよい舞台が登場したと考えたい。消極的受容力と訳すが、より詳しく言えば「明確な答や解決策を求めるのではなく、不確実性を受け入れ、柔軟に対応する能力」である。

もともと心理学用語だが、具体的には、自分自身と向き合い深く考える時間を持つこと。好き、嫌い、ではなく、性急な解答を求めるのでもなく、今ある状態を俯瞰しつつ、答の出ない事態に対応すること。

実は、すべての政治家に備えておいてほしい能力かもしれない。

2025/10/21

日米の木材貿易とトランプ関税

トランプ関税が、いよいよ木製品にもかかることになった。

• 針葉樹の丸太及び製材品に10%、特定の布張り家具(椅子、ソファなど)に25% 、キッチンキャビネット及び洗面化粧台並びにその部品に25%の分野別関税を課し、10月14日東部夏時間午前0時1分以降の輸入に適用する。
• 2026年1月1日以降は、国家安全保障上の脅威を取り除く合意がされなければ、特定の布張り家具は30%、キッチンキャビネット及び洗面化粧台は50%に引き上げ。
• 上記にかかわらず、日本及びEUに対しては、本大統領令による分野別関税と通常の関税(MFN)の合計を上限で15%とする。
• 今回の措置である通商拡大法232条関税の対象とならない品目については、原則として相互関税の対象となる。

詳しくは、モクレポ10月号へ。7ページである。

そこで示される昨年のアメリカとの木材貿易の状況。

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輸出額は56億円にすぎないが、その約半分はスギ製材で主にフェンス材なのだ。これまでは無税で輸出できていたが、10月14日から10%が課税されるようになった。また、残りの木製品などにも、相互関税の対象として15%が課税される。

こんな少額、関税をかけて何を求めているのか。アメリカの木材自給率アップ?

一方で輸入額は1435億円である。木質ペレットは燃料、チップは製紙原料か。丸太が意外とまだあるのだな、という点と、樽が3%、42億円もある。木樽(洋酒の貯蔵用だろう)だけで、日本の輸出額に近い。

ちなみに輸出品目の中に、さねはぎ材とか木製食器が入っている。さねはぎは、板など製材を接合する凹凸の加工した材のことだろう。日本製の木製食器とは何かよくわからない。また木製家具も14%とそこそこ。

木製家具の輸出額は全体で約81億円(24年度)だから、1割がアメリカということになる。着実に伸びている。

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つまんないこと、やっているねえ。

 

2025/10/20

Wedgeに「日本の法律は穴だらけ」を執筆した裏事情

Wedge ONLINEに「日本の法律は穴だらけ!野放図に拡大する違法伐採、森林破壊を食い止める手立てはあるのか?」を執筆しました。

内容は、主にクリーンウッド法。その問題点や役立たず(笑)さを記した。

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別に意図したわけではないが、先週の弁護士会での盗伐問題の講演と重なっている。付け加えれば、『盗伐 林業現場からの警鐘』の書評が「林業経済」誌に今年6月だったかに掲載されたこともある。出版して1年以上経っての書評だったが、おかげで自分も忘れていた(オイオイ)ことを思い出した。それで改めてクリーンウッド法について復習したのである。

実は弁護士センセイとの懇談で、日本の裁判の現実についても話した。簡単に言えば、検察は面倒くさい案件は取り上げない。たいてい放置されて、デスクに積み上げておく。たまに新人が来たら、「これ、やらない?」と勧める程度。

そして裁判官は難しい訴状、証拠は読まない。原告などが難しい理数科学的な検証をして矛盾を突いても、読まない。面倒くさいから、いや理解できないから。さらに行政訴訟の場合は、行政の無謬性、つまり「行政は誤りを犯さない」という前提で考える。
たとえば原告が問題点を論理的に説明しても、「行政が許可出したんだから間違いない」という判決を出してしまう。

裁判官も公務員なので、同じ公務員の行政職員の味方をするわけだ。多分、自分の判決も「無謬」だと信じているのだろう。

脱線したが、クリーンウッド法が問題というより、運用が絶望的。この法律を使って盗伐を取り締まるつもりは毛頭なく、何をやっても合法と無理くりの解釈をする。だから絶望的なのである。

 

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