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本の紹介

2019/05/19

生駒ガイド番外偏・緑ヶ丘美術館

奈良国立博物館で、「国宝の殿堂 藤田美術館展」をやっている。ほかの美術館の作品を並べることを特別展として大々的にやるというのも面白いのだが、やはり人気は国宝「曜変天目茶碗」だろう。なんでも、この茶碗を見るだけの列が館内に80mも並んでいるという……。

ま、世界で数点しかない代物なのだが……なんかどこかでよく似たものを見たような気がする。

と考えて思い出した。生駒市の新名所・緑ヶ丘美術館。生駒山麓の緑ヶ丘町にある。
ここで今は「抹茶碗と棗展」をやっている。そのうちの一点が似ていたような。

しかし、まさか曜変天目があるわけない。調べると「油滴天目」であった。似てるやん(笑)。油滴の方がシンプルであるが、その光り方は曜変に近く魅惑的だ。そこで、改めて美術館を紹介しよう。

実は、ここを10連休中に続けた「連休生駒ガイド」のトリにするつもりだった。ところが気がついたら連休終わっていたので外れてしまった。これを機に知ってもらうのも悪くない。

この美術館が誕生したのは、わりと最近。昨年か一昨年ではなかったか。それが緑ヶ丘美術館

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住宅街の中にぽつんとある個人美術館なのだが、その中身たるやすごい。

まず無料(笑)。入るとお茶か出たりする。そして、まずは地下のシアターで展示作品の説明ビデオを見る。

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それから2階3階の展示室へ行く。展示室は狭くてさほど展示の品も多くはないのだが、相当ハイクラス。全部当家が収集したらしい。傾向としては古いものより現代(20世紀~)の作家作品である。人間国宝の人のものもあった。今回は茶道具で、前回は漆芸展だったが、日本美術中心かと思えば、次回はハリウッド映画のポスター展という。洋画もあるそうだ。

館員に女性だけでも3人いたし、展示は全部所蔵品というのもすごい。なんとも贅沢な時間を過ごせますぞ。お金持ちの道楽? そうかもしれないが、こういう形で世間に還元するのはよいことだ。なお退館時には、お土産ももらえる\(^o^)/。

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ちなみに撮影OKなんだよ。

 

2019/05/18

クリーンウッド法に見る法律の正体

土曜日は、なるべく柔らかネタをブログにアップするようにしている。で、今回も用意はしていたが、あえて、こちらのネタを。林野庁は信用できるのか、という点を示したい。

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昨年できたクリーンウッド法。違法伐採木材の流通を規制する法律……ではなく、合法木材を推進する法律。こんな表現をしなければならない点からして怪しいのだが、この法律をつくってから行っていることを紹介しよう。

まず、この法律を適用される業者は登録制だ。登録業者は守りなさいよ(登録しなければ守らなくていいよ)という法律なのだが、その登録業者向けのセミナーで配られている説明パンフ。

詳しい紹介はしないが、以下の表記を見てほしい。

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読んでいただきたいのは、赤字の部分。

「合法性が確認できない場合でも、追加の措置は求められません」
「第二種木材関連事業の場合、木材等の樹種、伐採された国や地域を把握する必要はありません」

ようするに登録の勧誘で、何もしないでよい。合法でない木材だって扱える、と赤字で説明しているわけだ。赤字でないところにも、「合法と確認できなくても、確認できないまま流通させていいですよ」という意味のことが書かれてある。

なんとか登録業者の数を増やしたいからだろうが(さもないと法律をつくったことにならない)、登録しても厳しくないよ、ごまかす手段はあるよ、と林野庁自ら説明強調しているわけだ。

法律つくっておきながら、抜け道をわざわざつくって、それを強調して使わせようとする。たいしたモンだよ。

ま、ほかにもネタはいろいろあるんだけど。これぐらいで。

 

2019/05/17

信用する?されど検証する

書きたくないが、やはり書いておこう。国有林野経営管理法の改正案が、衆議院の委員会を通過した。
与党以外では、維新の会(これは、ほぼ与党)と国民民主党が賛成している。なんか、わりと分かりやすい色分け。

この調子で6月には通過するのだろう。

実は、この法案に関しては多くの人から問い合わせがあった。議員関係者からも、研究者、一般の憂える人からも。
私なりの意見は言ったが、それがどのように反映したのか、理解してもらったのかはわからない。Yahoo!ニュースには、疑問点の中の「再造林の申し入れ」部分に特化して書いたが、ほかにもツッコみたいところは多い。

一応、整理しておくと、国有林を民間業者に原則10年(~50年)の伐採期間で伐採させるわけで、それを樹木採取権と名付けている。つまり、あくまで伐採の権利を販売するわけだ。だから再造林の義務はない。義務化したら立木の所有権が移ってしまう(これ、林野庁側のいかにもな説明)。ならば、再造林は国が責任を持って別の業者に発注するというのならわかる。だが、そうではなく、伐採業者に「申し入れをする」。この中途半端さはなんだ? なぜ、どちらかに限定して義務化しないのか。業者の義務にする(樹木採取権に付帯事項をつけたらよいだけ)か、国の義務にするか。

さらに言えば樹木採取権しか持たない業者は、伐採以外の作業をしてはいけない。皆伐以外の方法も許されない。植林や育林をするのは違法行為である、としたらいい……なんて皮肉を言いたくなる。

 

結局、この法案賛成・反対は、林野庁を信用できるのか、という点に絞られる。さらに言えば参入する業者を信用できるのか。
法案の文面を子細に見たら、巧妙に理屈を捏ねて「仕方がない」風を装うが、逃げ道をつくっていることがわかる。私は性悪説に立つので、担保をとることが絶対に必要だと考える。業者でも国でも、再造林は義務化すべきだし、第三者の検査機関も設けるべきだ。必ず現地に足を運んでチェックし、契約どおりでなかったら罰則があることで履行を迫る。国だから守るだろうなんて大嘘。

日本の法律は、意外や罰則のないものが多い。いかにも決めておいたら守ってくれるという前提で社会が成り立っている。だが、近年は契約を違えてもさして罰せられないのなら、やりたい放題……という人が増えてきたように感じる。いわゆるダークサイドに落ちた人(笑)。

よく国際条約の会議でもよく言うじゃないか。「信用する。されど検証する」と。相手国を信用して条約を結ぶが、でも条約の内容を守ることを相互に検証する項目を必ず設ける。とくに核兵器の削減交渉などでは欠かせない。私は「林野庁も業者も信用できないから、検証しなければならない」だけどね。そんな原則に基づいてほしい。

 

2019/05/16

国際機関に密告しよう(^^;)

朝刊を読んでいたら、次のような記事が目に留まった。

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五輪施設の建設現場の環境が劣悪なことが報告されたというものだ。

たしかに私も多少は聞き及んでいるが、もはや納期を守るどころか建設そのものがドタバタ状態らしい。そして安全確保や労働条件も守られずグダグダになっている。過去、建設業界が築いてきた安全のためのシステムや法規、規制などが次々にないがしろにされているらしい。

がこの記事は、そうした問題点が国際機関に報告されたことを取り上げている。その機関名は、「国際建設林業労働組合連盟」だそうである。

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ここでピピピと感じた(笑)。林業という文字が入っているではないか。建設と林業の労働組合なのである。日本の林業組織も関わっているのか? そこでググる。

すると全日本森林林業木材関連産業労働組合連合会(森林労連)なるものが加入しているらしい。その前身は山労で、現在の「連合」の一角か。ま、そんな労組組織はどうでもよいが、国際的な上部組織に報告して、そこから日本に勧告が下りてくるのか。

いっそ、日本の林業現場の労働問題、どんどん国際機関に伝えて世界的にアピールしたらどうだろう。事故率は全産業の15倍ですよ、とか。いまだに出来高払いや日給制だぞ、とか。盗伐だらけだぞ、とか。でたらめの合法木材証明つけてるぞ、とか。

国内でいくら改善を呼びかけても馬耳東風というか、改革はまず無理なんだから、外圧を利用してみるのだ。ダメもとだ。

以前も紹介したが、熊野古道が作業道に破壊されたとき、もっとも早く動いたのは、実は古道を歩く観光客だった。世界遺産の道を歩いていたら、いきなり皆伐地が広がり、古道も土砂で埋まっていた、とユネスコの世界遺産会議イコモスへの報告が相次いだという。歩いてそんな現場に出くわしたら、すぐに写真を取り、その場でメールを打つ。そんな報告が多数届いたら、イコモスも当然ながら日本に問い合わせる。もし、これが本当なら世界遺産の認定解除になりかねない……。

文化庁も焦っただろう。

同じことをやってみたらどうか。日本の林業労働はひどい、ひどい自然破壊をしている、ということを国連のさまざまな関係ありそうな機関に密告する。世界に広めたら、冷や汗をかく省庁も出てくるだろう。これも一種のロビー活動かな。

2019/05/15

パーム油発電の真実

旅行会社大手のHISが、宮城県角田市にバイオマス発電所「H.I.S.角田バイオマスパーク」を建設中だが、その燃料として使うのがパーム油であることで、一斉に反発が広がっている。そして反対の論陣のほか、署名活動も始まっているようだ。

H.I.S.の“勘違いSDGsビジネス”が熱帯林を破壊。「パーム油発電」に非難轟々

HISさん、熱帯林と若者の未来を破壊するパーム油発電をやめて!

これは私の印象だが、何もHISは、この発電が環境破壊だと承知で、でも儲かると考えて参入したのではないだろう。ようは、上っ面の説明で「これは環境に優しいんだ、地球温暖化防止に寄与するんだ」と思ったのではないか。そんな説明したブローカーなのかコーディネーターなのかがいたのだろう。まさに「勘違い」からスタートした事業のように思う。もちろん、利益のことも計算しただろう。しかし、ようは素人が考えたそこの浅い計画のように読み取っている。

 

ちなみに私も、以前Yahoo!ニュースにもパーム油発電について指摘したことがある。

パーム油燃やすバイオマス発電の異常

当然、計画には反対であるが、上記のような反対論陣の記事を読んでいて、ちょっと外しているんじゃない?と思わせるところがある。
その点からすると、実はHISと一緒ではないか。ちゃんとパーム油について調べたの? と問い返したい。

最大の間違いは、燃料とするパーム油は、食用油ではないことだ。

パーム油に限らず、食用オイルを生産する過程では、どうしても不純物が混じったり品質の落ちる部分が出るのだが、食用分を抽出した残りかすが出る。今回燃料としようというのはその非食用油と考えてよい。いわゆるバイオディーゼルと同じなのだ。いや、食用になる大豆やトウモロコシから作られるバイオディーゼルの方が問題だ。あえて比べるなら天ぷら廃油に近い。そうした非食部分のオイルは、あまり使い道がなく現場では処理に困っている。それを発電燃料として売れることになったら、生産者にとっては有り難いわけである。

もう一つ、アブラヤシ農園の経営は、実は小農が多いことを無視している点。一見、とてつもない面積のプランテーションを見たら大企業が行っているように思えるが、それは採油施設の経営であって、油ヤシの栽培そのものは小さな農家が比較的多い。いわゆるジャングルでは生産物が限られている中、油ヤシは画期的な作物だ。油としての機能も非常に高い。品質は高く、生産性も大きい。まさに「奇跡の作物」だからだ。だから、インドネシアとマレーシアの田舎社会の改革へ果たした役割は非常に大きいと考えている。

それでも私は、パーム油発電には反対だし、現在の油ヤシ栽培の拡大は非常に危険だと考えている。それはまた別の理由なので、ここでは触れない。

まあ、もっと詳しく調べたらYahoo!ニュースにでも書こうかと思っていたのだが、とりあえずはこんなところ。

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2019/05/14

森の中で見つかる謎の球体

昨日は、マジな林業ネタを書いたので、頭を使いすぎた(^^;)。

そこで楽しいロマンネタを。

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この石はなんだと思う? 実は十津川村の某所で祀られていたもの。昔から、その集落の各所で、球体の石がゴロゴロと出てくるのだそうだ。丸いと言っても河原の石ではない。神秘的なただならぬ雰囲気が漂っているではないか。実際、その集落では見つかったら、祠や神棚などに祀られることが多いそうだ。

ただし、今ではその集落が限界化したため、盗みに入られるようになった(この石を盗む不埒な者がいるらしい)ので持ち出して今は奈良の某所で保管されている。

私は、何かの結晶化ではないか、酸化鉄か何かが年輪のように石を発達させたのではないか、と睨んでいた。

それが意外なことで解決した。

なんとテレビのバラエティで取り上げていたのである。。。。

なんでも世界中で発見されていて、なかには直径二メートルを超すものもあるとか。ここで説明するのは悔しいので控えるが、中心部に有機物があるらしい。私の予想は半分当たって半分外れていたかな。

ともあれ、森の資源として活用方法を考えてもよいなあ。もはや森の資源を木材とするのは時代遅れではないか、と感じている。

もっとも、山にこうしたものが見つかったら、神様の落とし物だと思って拝みましょう。

2019/05/13

森林吸収源から感じた材積計算の疑問

先週末、奈良女子大学で「明日の奈良の森を考える第9回学習会」が開かれた。テーマは「地球温暖化と森林・林業・木材産業」。講師は近畿大学農学部の松本光朗教授……というより、元森林総研研究コーディネーターで地球温暖化問題の日本の最前線で活躍した人である。IPCCがノーベル平和賞を受賞した際の関係者の一人として賞状ももらっている。個人的には、かつて研究していたという混牧林に興味がある(^o^)。

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実は、私は温暖化ガス削減に森林を吸収源とする理論に以前より懐疑的で、なぜ間伐した人工林が吸収源としてカウントできるか疑問を持っている……というより嘘だろ、という意見を持っていた(笑)。科学的に見たら間伐を施すと森林がCO2の吸収量を増やすというのは理屈に合わない。ただ健全に育つ森にすると、木々はよく育ち枝葉を伸ばして光合成も盛んになるという点を国際会議の場で各国代表に納得させたということだ。これは日本の外交的勝利と国際条約を国内林政にリンクさせた政治的手腕に注目すべきではないか、というのが私の見立てである。

結論的には、私の想定は大きく外していないことを確認できた(^o^)。まさに地球的な課題を日本の林政に結びつけた張本人……という書き方をすると失礼か、ともあれ松本氏は立役者だったのである。

さて、まったく別の点で私が気になった点を。悩んだというか、今も悩んでいるのだ。

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これは、森林(人工林)のCO2の吸収量⇒炭素の固定量の産出式。

ここでは幹材積、つまり樹木の幹の材積から全体の生長量⇒炭素量を割り出すものだが、ここで拡大係数がかかる。つまり幹部分と枝葉、梢、根などを含めたバイオマスの分を見込むわけだろう。スギの20年生以上だと1・57となっている。根っこを0・25と見積もっている。すると樹木全体は幹材積の1・5~1・6倍ぐらいになる、ということだろうか?

この点がよくわからないで悩んだのだが、見方を変えると丸太(幹材積)は、樹木全体の6割ぐらいということになる。

ところで一般に木材生産といった場合、丸太だから幹材積に近いだろう。(幹でも切り捨てる部分を引けば、さらに少なくなる。)
では、木材生産量に比した伐採する樹木の生長量全体はどれぐらいか。たとえば1・8倍くらいと考えてみよう。

下図の森林・林業白書では、2015年で人工林生長量を4800万立方メートルと推定し、それに対する木材生産量を主伐に限って1679万立方メートルとして比べている……。

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これ、おかしくないか? 木材生産量は幹材積だが、伐採したら樹木全体を収穫するわけだし、丸太以外の部分は捨てるか、近年はバイオマス発電燃料にしているわけだ。もちろん間伐による収穫もある。それなのに、「生長量に比べて(木材として使われる量は)4割にも達していない」と表現するのは。単純に1・8倍したら、3022万立方メートルになるし、さらに間伐(切り捨て間伐も利用間伐もある)を加えたら、3500万は優にあるはず。すると生長量に対して伐っている割合は7割を超える。もしかしたら8割に達しているかもしれない。

この疑問に応えてくれる人、いませんか(⌒ー⌒)。

2019/05/12

都心の緑地の作り方

先日の東京では、仕事もした。仕事もした。大事なことだからもう一度書くね、仕事もした。

ただ待ち合わせの時間まで、わずかに間が空いた。10分20分である。

そこで時間潰し……調整する場として見つけたのが、こんな所。

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これはなかなかの緑地。川があって、池があって、あずまやがあって、バラ園もある。

ちなみに、これは公園ではない。どこか。水道局の給水所なのである。巨大な貯水タンク施設の上に登る階段があって、その屋上に緑地が広がっていた。正確には、本郷給水所公苑。水道歴史館という展示施設もあるようだが、逆にそれらを見学するほどの時間はなかった。

ま、最初に思ったのは「東京都は金があるなあ」であった(^^;)。人工地盤の上だが、結構な樹木も生えている。土壌は、せいぜい1メートル程度だろうが、わりと木々もよく育っていた。芝生の広場とかバラのような低木の緑地はよくあるが、樹木まで育てて川を流すとは、なかなか力が入っている。バラは世話が大変だろう。
ともあれ、ゴタゴタした都心に、こんな場所があるのはよろしい。

私以外にも時間潰しかランチかさぼりか……わからんが、結構多くの人がくつろいでいたよ。

 

 

2019/05/11

たまには萌えてみる

また風邪がぶり返した。このところ、世間の天気予報は「夏日になります!」と叫んでいるが、やたら寒いのである。
夜など、かなり冷え込む。そのためか寝冷えしたようで喉が痛い。

こんなときは、何も考えない。どうせ土曜日は、アクセスも少ないし……。

で、こんなのを張り付けておく。

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知る人ぞ知る、カードキャプターさくらのフィギア。さらに

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こちらもCCさくらの登場人物?のケロちゃんと大道寺ともよのぬいづくるみ。

先日、東京に行った際のお土産。わざわざ購入したのではない。娘にもらったのである。娘は趣味のクレーンゲームで取ったそうだ。で、久しぶりに連休に会ったらプレゼントされた。決して私からほしいと言ったわけではない。ま、くれるんだからもらっておこうというだけ(^^;)。ええ、決して私が欲しがったわけではないよ。繰り返すが、私から求めたわけではないのである。

当分、仕事場に飾っておくよ。はにゃ~んとなるかな。。。

2019/05/10

ベランダでタラの芽栽培

タナカ山林には、タラの木が幾本かある。春は気づいたら芽、つまりタラの芽を採取するのだが、そのうちの1本は高さ3メートルぐらいに伸びてしまった。これでは採取できん。

といわうけで、伐採して先に付いた芽をいくつか採取した。伐採したと言っても高さ1メートルぐらい残しておいたから、もし生命力があって枯れなければ来年は芽を出してくれるだろう。その高さ以上に生長しないように芽取りを行えば、毎年採取できるはず……という目論見である。

そこで問題は、切り落とした上部2メートルほど。その先の芽は取ったが、ここからも再び芽が出ないか。よく見ると、わずかに芽の出始め部分もある。

そこで短く刻んで、自宅のベランダで水耕栽培することにした。無理かもしれないが、出たから儲け物、という気軽な挑戦。

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そうしたら、しばらくして芽が伸びだしたではないか。しめしめ。

そして十分に伸びたころを見計らって採取。これで予定にない2本を得ることができた。

これでオシマイかな……と思いつつ、そのまま枝を放置して様子を見る。

すると! また出てきたではないか。

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なかなかの生命力である。これも、後しばらくしたらいただこう。

が、よく見ると、さらに下の方に……。

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もう一つ膨らみかけている芽がある。しかも水に浸かった部分から根のようなものが出始めているではないか。

さて、どうしようか。こうなると芽を取らずに生長させて、十分に根が出たら山に植えたら根付くだろうか。そうしたら来年以降の楽しみにつながる。タラの木群落をつくるのもいいなあ。思案のしどころ。

誰か、タラの栽培方法を教えてくれ。

 

2019/05/09

「クローズアップ現代+」のアーバン・イノシシ

昨夜のNHKクローズアップ現代+を見た方はいるだろうか。

タイトルが「アーバン・イノシシ物語」。都会に出てくるイノシシの話題だ。我が町でもイノシシは激増しているし、わりと身近なテーマだった。

詳しい内容は上記リンク先をたどれば、かなり詳しく紹介されているから任せるが、基本的には良番組だった。
イノシシが都会に出るのは、山で数が増えて、バッファーゾーンである里山の衰退により町に出やすくなったこと……これだけならありきたりだが、都会の餌が非常に高エネルギー食で、麻薬みたいな美味しさがあり、今更山にもどれなくなっているとまで紹介していた。しかも餌が豊富なので体格も山のイノシシより数回り大きくなっているという。山では成獣で体重80キロぐらいが限界なのだが、町に出没する中には150キロクラスまで生育しているのだ。

さらに出没しやすくした背景には、都会人が野生動物の怖さを知らずに近づき、馴化(人馴れ)を進めたことや餌を与える輩までいる点にも触れている。出くわしても追い払おうとしない人間は、むしろ襲っても良い対象と思っている。そして、目先の駆除では解決しない(駆除数以上の速度で増殖する)ことも説明した。

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都会の食事(残飯や、人を襲って奪う弁当・お菓子など)がイノシシにとっての麻薬と表現したのは上手い。その前にアーバン・イノシシという命名も上手いな。これで惹きつけられるし、ことの本質を伝えることができただろう。

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さらにこの写真は、なかなかショッキング。都会のイノシシは牙が山イノシシより数段長く鋭いのだ。横に飛び出しているから、接触するだけでザックリ切り裂かれる。しかも走ると2秒で時速40キロぐらいまで加速するそうだから、もはや人間が逃げるのは不可能ではないか。。。

ただコメンテーターがつまんない。人とイノシシは共生できないのか、とかキレイゴトしか語っていない。それにオオカミがいなくなってイノシシが増えたかとのような描写があるのも噴飯ものだろう。オオカミが消えて80年間は、イノシシは増えなかったよ。

むしろ私が気になったのは、こうした現象が日本だけでないことも示していることだ。

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ヨーロッパにトルコ、そのほか韓国でも町に出没するイノシシが問題になっているらしい。おそらく世界的な傾向なのだろう。つまり、里山の衰退、ハンターの減少などの日本的理由だけでは説明がつかないのは間違いない。もしやイノシシの“進化”か? 都会に順応し、都会の方が生きやすいと生息域を変え始めたのか?

実は拙著『鹿と日本人 野生との共生1000年の知恵』で“奈良の鹿”を追いかけた際も、奈良の鹿とは山の鹿とは別の文化を持つ、いわば別種ではないか、と思ったことがある。遺伝子ではなく習性が別物になっているのだ。生態的亜種とでも言えるか。奈良の鹿も残飯あさって数を増やしているからね。(ただし、体格はむしろ小さくなっている。)

シカもイノシシも、人と人間社会に対する姿勢を変えつつある。人間側もこれらの野生動物との向き合い方を変えないと、エラいことになるかもよ。

 

 

2019/05/08

Yahoo!ニュース「国有林伐採後放置法案?」を書いた裏事情

Yahoo!ニュースに「国有林伐採後放置法案?再造林も義務なしの仰天」を執筆しました。

なかなか酷いタイトルだと思う(笑)。

アップする直前に何か法改正案を一言で表す言葉ないかなあ、と考えて発作的に記した。うん、なかなか良い出来だ(懲りてない)。

連休前に、この法改正についてのヒアリングを某者より受けた。いや、コメントしようにも、まだ改正案読んでないし。「もうアップされていますよ」と言われて、渋々検索して読む。法律の文章って、なんでこんなに読みにくいんだ……。何か揚げ足とられないよう綿密に、でも直截に示すと(執行側にとっての)自由度がなくなるからわかりにくくして言葉を選んでいるのではないか。

ともあれ、「申し入れる」という言葉にびびびと来ました。再造林、義務じゃないんですかと逆質問して、ようやく事態に気づく。いかに国有林を伐りやすくするかという隠れた構造に。

当初は、50年間国有林を業者が預かるのだから、伐って植えて好きな森づくりをして、業者が自分の山のように扱えるのだから山主気分を味わえるかもね、と思っていたのだが、鼻から森づくりは眼中にないわけだ。

もしかして「国有林は自分たちで思うように植えたい、業者なんかに任せておいたらろくな苗をいい加減に植えられかねない……」という林野官僚の矜持かと思ってみたが、だったら民有林はなんで義務化したんでしょうね。

宮崎県で盗伐が進んでいるが、ようは伐る山がなくなってきたということ。このままでは木材生産を増やせない。そこで最後の聖域、国有林を解放して目先の木材生産増=林業の成長産業化を演出しなければならなくなったのだろう。

 

せっかくだから、この法案審議のツッコミどころの知恵も授けておいた。さて、活かされるか。

ちなみに使った空撮写真、別に国有林の伐採現場ではないと思う(^^;)。

 

2019/05/07

深大寺の謎の「木」

連休は終わった……。

ずっと生駒ガイドをしていたので、私も生駒に籠っていると思われたかもしれない。

だが、しっかり出掛けていたのだよ。その一つは東京、調布市の深大寺。ここの本堂で見かけたのがこんなもの。

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デカイ「木」の文字。

なんだ、こりゃと思う。木製かと思いきや銅製で燭台らしい。

何でも地元の植木職人が奉納したらしい。ならば植木屋がたくさんあるかと探したら、一軒参道の一角で見つけた。

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植木というより花屋、苗屋か。

 

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鬼太郎茶屋もある。調布市は水木しげるの聖地でもあった(^o^)。

深大寺に隣接した神代植物公園もある。なかなか楽しめたのであった。

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2019/05/06

連休生駒ガイド・最強の山城は生駒山にあり?

山城ブームなんだそうだ。ただ、生駒山はとくに目立った戦国大名の領地ではなかったためか戦国時代とは縁がなさそうに思われているが……なんのなんの、隠れた山城がたくさんあり、しかも戦国時代に大きな足跡を残しているのだ。

まず絶対に欠かせないのが、飯盛山城。

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生駒山系の北西に位置するが、ここに飯盛山城を築いたのが、三好長慶。阿波の国より畿内に攻め込み、一時は足利将軍を抑えて室町幕府を牛耳った男。つまり、支配地域は畿内周辺に留まったが、全国に覇を唱えたのだ。しかもキリスト教を認可して城下町には教会が建てられキリシタンがいっぱい生まれた。
これは九州・大友宗麟を彷彿させる。キリシタン大名となり、大分県の臼杵の町がキリシタンの町として海外からの宣教師も訪れ南蛮貿易の拠点となっていた。その後大友家の没落とともにキリスト教の痕跡は薄まっていくが、取って代わったのがこの生駒山に居城を構える三好政権だったわけだ。おかげで、城下には日本一古いキリシタンの墓が確認されている。

が、長慶が倒れて政権は混乱し、その中で側近だった松永弾正久秀が頭角を表す。彼が生駒山の南端に築いたのが、信貴山城。

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これは山城として相当巨大な規模を誇り、大和侵攻の拠点となった。そして奈良盆地を支配下に置いて、現在の奈良市にあった多聞城を築く。ここには3層の天守閣に相当する櫓を築いた初めての城とされる。

ただ……大和には仏教勢力が根強く手こずった。三好一族の内紛にも巻き込まれ、東大寺の大仏を焼いてしまったのもその頃。
そこにやって来たのが織田信長。久秀は信長に従って改めて地位を約束されたのだが、後に裏切り、その罰として多聞城はとられてしまう。そして天守は安土城に持って行かれるのである……。

さて、その後久秀は、信貴山城にこもって、再度信長に反旗を翻し籠城する。

こんな感じ。

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生駒山には、今も松永勢が、城を守っているのだよ。500年も籠城している(笑)。

 

あ、これで連休は終わりか。。。私は休んだ気になっていないけど。最初は数日だけシャレで始めた生駒ガイドだが、結構あるじゃないか。まだまだネタはあるので準備していたのだが、気がついたら連休はたった10日しかなかったのだ。。。森や木から離れたネタも楽しいのだが、またの機会に。

 

2019/05/05

連休生駒ガイド・滝に打たれる!

もう止めようと思いつつ、続けてしまう生駒ガイド。

生駒山はたいして高い山ではないが、実はかなり急峻。そのためか、各地に滝がある。

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これは大阪側の北部・権現滝と、源氏滝。どちらもハイキングコースになっている。

だが、もっとも注目してほしいのは、生駒駅から徒歩5分のところにあるのに、知る人の少ないこの滝だ!

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これは南陽院という宗教施設の一角にある。そのためあまり知られていないのだが、3段に分かれて落ちていて、高さは20mを超えるだろう。おそらく生駒山でもっとも高い滝だ。見栄えも上から見るとカッコイイ。ただし滝壺はなく、そこは修行の場となっている。

望めば、滝修行もできるそうだよ?

実は、滝に打たれる修行場は、かなりたくさんある。現役が10カ所ぐらい、今は使われていないところも含めたら数十カ所あるだろう。(その一つは駅前だという!今は人が立ち入れないようにしているけど。)

ただし裏話があって、それらの滝の多くは、戦前は水車が設えられていた。そこで生薬の薬種をトントン砕いていたのだ。私も子供の頃にかすかに記憶がある。そこからなんとも言えない薬の臭いがしていた。

それが電動に変わって使われなくなった後に、修験系の宗教施設が多くできた。また韓国系の拝み屋さんも増えた。それらの滝修行の場になったのだ。ただ今は修行する人も少なくなって、また元の滝にもどりつつある(^^;)。

生駒山を歩いて森をかき分けて、そんな古い滝を発見するのも醍醐味だ。夏なら水浴……じゃない、滝に打たれてもいいなあ。

 

 

2019/05/04

連休生駒ガイド・秘境駅と幻の車両

最初に言っておくが、私は鉄オタではない。断じて、鉄道なんか興味はない。汽笛もアナウンスも駅名にも時刻表にも興味を持たないし、駅弁もたいして食べない。車両の形式なんかまったくもって知らない。廃線がどうした新線がどうした。トンネルがいくつあってもいいじゃないか。

その私が断言しておく。生駒山は、鉄オタの聖地であると。

実は生駒駅は4つの路線が交差するターミナルであり、それぞれに特徴がある。線路幅も違っているのだ。ほんの一部を披露すると、まず日本初のケーブルカー路線が2つ(生駒山全体では3つ)もあり、しかも宝山寺線は日本唯一の複線。なんと路線にトンネルがある点でも特異だ。そして秘境駅まである。周りに何の人家もないのに、ぽつりとある駅だ。

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周りは森。頂上への登山道以外はない。つまり車も入れない。かろうじて近くにヨガ道場になっている家屋はあるが、いつも人がいるわけではない。多分、セミナーが開かれる際にも、このケーブルカーを使うより宝山寺から歩いて登るんじゃないか。そもそも、この駅で乗り降りする人を見たことはない。私だって降りたことないよ……生駒山からの下山時に乗ったことはあるが。

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実は、ケーブルカーは上り下りのバランスで運転されるため、2台がすれ違うためにどうしても駅を造らないといけない地点があって、それが梅屋敷駅と霞ケ丘駅なのだ。梅屋敷駅周辺には人家と宝山寺があるが、霞ケ丘駅はまったくない。で、両者の駅の間にすれ違う部分があるが……どちらも派手な車両(笑)。これも名物♪♪♪ 山上遊園地と結んでいるからだ。

もちろん、これだけではない。ミステリースポットになっている廃線トンネルもある……が、ここであえて紹介したいのは、幻の車両だ。

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これ、近鉄の前身・大阪電気軌道という会社のほとんど最初期に走らせたデポ1形という戦前の木造車両である。
公式には、近鉄の五位堂車庫に1台だけ保存されているということになっているが、実は生駒山中に隠された幻のデポ1形があるのだ!

これを私は発見したのだよ\(^o^)/。どこにあるかは内緒。非公開だからね。(でもHPで紹介したら、ウィキペディアにも記載されちまった。)

 

2019/05/03

連休生駒ガイド・幻の鳥見霊畤

天皇が交代して令和の時代が始まったわけだが、新天皇が即位後最初に行われる新嘗祭(大嘗祭)を行う場所を霊畤と言う。実はその原点となる霊畤が、鳥見霊畤だ。「とみのれいじ」、または「とみのまつりのには」と読む。

鳥見霊畤とは、神武天皇(当時は磐余彦命)が大和を平定したことを鳥見山で宣言したこと。日本書紀に記されているのだ。
「乃立霊畤於鳥見山中」

神武天皇が大和を平定した際に霊畤を行ったことで大和王権の始まりとする。つまり現在に続く天皇家の出発点だ。その場所は特定されていないのだが、現在の奈良県のどこかにあるはずなのだ……。

候補として現在奈良県内に6つほど上げられている。それらは東吉野村や天理市、桜井市、榛原町(宇陀市)などにある。私はその幾つかを訪ねているが、どこも碑が建てられて名所旧跡となり、公園になっていた。もっとも、近年は訪れる人もいず荒れているところが多いが。

ところが、候補に入っていない生駒山にもあるのだ。鳥見霊畤の碑が建てられているのだ!

そもそも鳥見は登美、登弥などとも記す。神武天皇を迎え撃った生駒の豪族・長髄彦の本名である登美毘古(トミビコ)とも通じる。彼を討ち取った(正確には、裏切り者が暗殺して神武天皇に差し出した)。これを持って大和を征服し終わった。だから、生駒でこそ鳥見霊畤が行われたはずだ、だったら霊畤を記念した碑を建てよう……という運動が戦前にあったらしい。

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私はこれを探して回った。結構苦労したのだが、山の中をかき分けて進み、とうとう発見。ある尾根筋の登山道の一角にあった。もっとも、その道自体があまり通る人のいないルートで、ほとんど忘れられているだろう。碑そのものも草ぼうぼう。全然管理されていない。

ほかにも生駒には神武天皇に関する史跡は数多い。白庭や金鴟といった日本書紀に基づく地名もたくさんある。

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これは神武天皇が大和を平定したことを記念する碑。でも考えてよ、生駒の民からしたら神武天皇は征服者であり侵略者なんだよ。あんまり喜ばしくないじゃないか。

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むしろ長髄彦(トミビコ)の本陣跡と称するこちらの碑の方にシンパシーを感じるね。

2019/05/02

連休生駒ガイド・超古代文明の巨石

もう止めようかな、と思いつつ続けてしまう、連休生駒ガイド。ま、こんな記事書いている方が楽しいんだけど。

で、昨日が生駒山の古代史だったので、今回は古代を超える古代、超古代文明に触れよう。そして超古代文明と言えば、やはり巨石なのだ。エジプトのピラミッドを始めメソポタミアはもちろん、マヤもアステカもインカもすべての超古代は巨石に通ずる! (超古代ではないけれど)イースター島の巨像だってストーンヘンジだって、いやいや日本でも飛鳥は巨石の建造物が目立つ。

そして、生駒山にも巨石は数多く眠っている……。

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これこそ、生駒信貴スカイラインの尾根沿いに隠された巨石・夫婦岩。これこそ超古代の遺跡だ! と煽っている人もいる。実際に訪れると、たしかに巨大な石が3つほど近接していて、ただならぬ雰囲気を醸しだしている。が、実は遺跡であるという証拠というか発掘物は何もない(笑)。ただ写真にあるように、細い枝が並べられているのは、今も信仰の対象なんだろうか。。。でも、石は大きければそれだけで信仰の対象になるのだよ。

そもそも古事記には、後の神武天皇は日向を発ち大阪湾に上陸して生駒山を超えて大和の国に攻め込もうとしたのだが、生駒山の長脛ノ彦に破れたという記述がある。だから熊野まで大迂回するのだが……長脛彦こと登美彦こそ、超古代から生駒を支配し文化を栄えさせていた文明なのだ……という本を書こうと思ったこともある(^o^)。夫婦岩はその際の砦だということにしておこう。

さて、生駒の北端には、こんな磐座がある。

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交野山の山頂は巨石であり、ここから大阪を一望できるのだ。ハイキングコースにもなっており、標高は341mととるに足らないのだが、これほどの展望を備えているのだから一見の価値あり。また夜景も美しい。なお岩の周辺には梵字が刻まれている。

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これは生駒市の北端に眠る八丈岩。これもでかく、下界を見下ろせるので、かつては城が築かれたらしい。と言っても近隣の田原城の支城で砦のようなものだったと思われるが……。実は生駒山は各地に山城があるのも魅力の一つ。

ま、ほかにも巨石は各地に露出している。超古代に火山だった生駒山は全体が花崗岩でできているのだが、それが長年の風雨で土砂が流れ、地中の岩が姿を見せたのだろう。超古代文明のロマンに浸るのもよいが、ジオグラフィックな面白さにも目を向けてくれ。

2019/05/01

連休生駒ガイド・古墳にコーフン!

このところ気温の乱高下があったせいか風邪を引いた。いったん引っ込めたコタツにもう一度もぐり込んでいる。だから平成から令和へ、なんて世間が騒いでいるときもテンションだだ下がり。ああ、今夜ももう一度寝る。

そんな中で、いつまで続けるのか連休生駒ガイド。10連休中、全部やるか?私は出かけられないのに……。

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生駒山系は、古代遺跡が多い。宝庫と言ってもよい。面白いのは縄文遺跡に弥生遺跡、そして古墳時代の遺跡が重なっていることだ。とくに古墳が多い。私も子供の頃から古墳に入って遊ぶのは常套だった。
大阪と奈良にはさまれた生駒山は、古代史的には二つの都の間にあって豪族が覇を争った地でもある。それだけに古代の王らしき巨大な墳墓もある。また奈良時代は生駒山で土器類を焼く工房があったらしい。実は我が家には某遺跡から掘り出した土器片がたんまりある(^o^)。私は小学校の頃は縄文式土器を掘っていて、今は古墳時代の須恵器を掘っている。

さて大阪側の山麓にはいくつもの古墳群があるが、ここは山畑古墳群。30幾つかの古墳が見つかっているのだっけ。今は整備されて古墳公園となっているが、私の子供の頃は野放し状態で、一部にはホームレスが住んでいた。

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まあ、こんな石室があれば、住むには申し分ないような気がする。高さは2mを十分に超えていたし、広さも4畳半ぐらいはあるのではないか。もちろん大小さまざまだが。ここに入って石を眺めていると心地よいのだよ。

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奈良側にも少なくない。とくに平群町(へぐり)は古墳の宝庫。これは西宮古墳と言うが、中に石棺がそのまま残っている。なんでも、この石棺の材料は兵庫県内の石らしい。向こうから運んだのか? くり抜いてあってもかなり重いだろうに、それを可能にした権力者がいたのだ。
それにしても、石室に入って石棺触り放題ですよ。中に入って寝てもいい(ホントか?)。古代史ファンにはたまらんのじゃないかね。

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なお山畑古墳群の中には東大阪市郷土博物館があって、遺跡の発掘物が展示されている。こんな土偶や人間像も出てきているのだなあ。

 

2019/04/30

連休生駒ガイド・龍眼寺の不思議像オンパレード

大阪と奈良を結ぶ阪奈道路が峠を超えるところ。そこに龍眼寺はある。

通り掛かれば一目同然。

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こんな風に巨大な弘法大師像が見えてくる。でかい。東大寺の大仏様と競う合うか。高さは20mぐらいあるのかなあ。台座も高いからかなり巨大に見える。建築基準法はクリアしているのか心配なほどだ。実はほかにも巨大仏像は何点もあるのだが、それは置いておこう。この寺の凄さ・面白さは別のところにある。

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どうだ。まいったか(笑)。なぜか真言系のごつい仏像が並ぶ奥にはおとぎ話の世界が。
橋の真ん中を渡る一休さんとか、嘘つき女の舌を抜く閻魔大王とか傘地蔵とか一寸法師……そして花さかにゃんこ、じゃなくて花咲かじいさん。(花さかニャンコは、「みんなの歌」放映中の絶賛の谷山浩子ソング。耳について離れない。~枯れ木に花をピボパポパ♪)

ところで生駒山は南北に長く蛇行して伸びているので、龍にたとえることが多い。そして各地に龍の名を冠した地名や寺がある。龍尾寺、龍間寺、龍頭寺……この場所は眼に当るのだろうか。

そして、この阪奈道路沿いは霊園ゾーンでもある。この寺も広大な霊園を開いている。それで稼いだ金でいっぱい仏像や地蔵さんを建てたのか。結構怖い仁王像も並ぶ中で、いきなりおとぎ話の世界とはアンバランスに感じるのだが、結構楽しめる。ただし一人では行くと白けるかなあ。カップルがオススメ。

 

2019/04/29

連休生駒ガイド・宝山寺獅子閣

生駒の名刹(^o^)、宝山寺。ここは神仏習合の寺・神社(一応、真言律宗)なのだが、見所は多い。なかでも連休中のオススメが、獅子閣だ。

これは明治初年に「文明開化したし、ここにも洋館建てようぜ」という発想から誕生したと……言われる。

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このように急斜面に建てられた。用途は賓客の応接・客間用とは聞くが。

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これが玄関正面。木造ながら擬洋風。建てたのは宮大工。このために横浜だかに修行に行ったという。

ギリシャ式を思い出す木の柱にバルコニー2方面にあり、内部は螺旋階段に色ガラス、アーチ型の窓……とふんだんに洋館要素を取り入れている。一方で和室もあって、その襖絵も素晴らしい。

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重要文化財に指定されていて、ふだんは中に入れないが、5月3~6日は公開する。木造建築に興味があれば、楽しめますぞ。宮大工の技が、通常とは違う形で発揮されたところを見ることができる。
ついでに言えば、新緑の中でここから見渡せる生駒谷に奈良盆地の景色も素晴らしい。

2019/04/28

連休生駒ガイド・東洋民俗博物館

連休に行っておくべき、特選ガイド第2弾。

それは東洋民俗博物館だ。場所は、生駒から車で約10分。「菖蒲池」のほとり。この博物館は、財団化はしているが、実質的に私設博物館だ。

九十九黄人という人物の収集した品で作られているのだが、この人物に私は会ったことがある。それについては、拙HPの「知られざる探検家列伝」に記した。

世界の性風俗を研究した九十九黄人

とにかくすごい人なのだが、私が会って2年後に104歳で亡くなった。

今回は久しぶりの訪問。博物館は四男家が継いでいる。

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建てられたのは大正年間から昭和初期とか。帝国ホテルとよく似た形をしている。

で、陳列品の凄さはHPの方も参考にしてほしいが、ほとんどが戦前の収集。アイヌや台湾、南洋諸島の民俗品が多いが、師スタール博士に沿った絵馬や御札の収集もしていたらしい。宮武外骨の「滑稽新聞」やエロ雑誌の嚆矢とされる「アマトリア」、大人の玩具など貴重な資料が眠る。

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これなどは、昭和天皇が使われた箸。どうやら奈良に行幸した際のホテルからもらったとか。多分、ミズキの材で作った箸だと思う。今は製造されていないが、かつては皇室用の箸を福島県相馬のミズキでつくったのだ。今は幻の箸である。

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これは南米ペルーのミイラのちんこ! なんでも、当時は現地にミイラがごろごろしていて、一体お土産に持って帰っていいぞ、と言われたそう。しかしでかすぎるのでココだけちぎって持って帰ったという。。。。当時はおおらかだったんだなあ(´_`)。

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ダルマやコケシの収集・研究もされていたようだが、なかには手のあるダルマもいたらしい。

そして、驚くべきものは、こんな品。

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広島の原爆に被爆したビール瓶や溶けた瓦など。なんで、こんなものが! 別に怪しいルートではなく、ちゃんと譲られたものだという。

ほかにも語り尽くせない品の数々。彼の伝記を誰か書いてほしい。

 

 

 

2019/04/27

連休生駒ガイド・生駒山に大植物園

10連休初日。と言っても、全然実感はないのだが。

せっかくだから生駒山周辺観光ガイド(^o^)。

まずは、植物園を紹介しよう。生駒山麓にはれっきとした植物園があるのだよ。それも、なかなかの規模と内容を供えている。

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とくに価値あるのは外国産樹種がかなり植えられていること。

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これはラクウショウ。ヌマスギともいう湿気の多いところに生える木なので、気根がニョキニョキ突き出す。これが池の周りいっぱいにあるから、なかなか壮観。落羽松と書くように、細い羽根のような葉が落葉針葉樹。

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これはレッドセコイヤ。昨秋の台風で倒れたので、そのまま保存。実は倒木はアチコチにある。あえて倒木のその後を観察しようという科学的意図がある……のだけど、まあ片づけるのも大変だし経費かかるからね。だから倒木のある道は進入禁止になっている。

ほかメタセコイヤからイギリスナラ、コルクガシ……など豊富。北アメリカ区、ユーラシア区、アジア区、熱帯亜熱帯区などと分かれている。

その中でも私が気にかけているのが、これ。

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これはタイワンスギなのだ。台湾と言えばタイワンヒノキが有名すぎるが、実はタイワンスギもある。なかなか盲点だった。見た目は日本のスギと似ているが、別種。タイワンスギ属に属する1属1種。

台湾のほか中国南部、ミャンマー、ベトナム辺りにに分布する常緑針葉樹。1904年に台湾の玉山で発見されたというから、歴史は短い。
直径は2mを超えるものもあるそうで、材は緻密で硬い。耐久性もあり、棺桶や天井板、板戸などの建材や家具に利用できるそうだ。今のところ花粉症は確認されていないようだ。なんだ、そんないい木があるなら、これを日本でも植林すればいいじゃないか、と思ったのだけど、問題は生長が非常に遅いこと。それでは早生樹ばかり目を向けている中、無理だな。

台湾へ行って吉野杉を見てこようと思っているのだが、このスギと区別が付けられないといけない。

なお、外国産樹種のほか、日本産樹木に里山(ようするに生駒山の植生)、そしてツバキ園やサクラ園もあって、園芸品種も見られる。さらに水生植物も栽培中。

そうそう、紹介していなかった。この植物園の正式名称は、大阪市立大学理学部付属植物園。メタセコイヤを発見した博士がいた大学だ。研究のために作られたのだが、一般も入場OK(有料)なのである。

生駒山では、外国産樹種のお勉強もできるのだった。

2019/04/26

緑の雇用ポスターに侃々諤々

「緑の雇用」事業の今年度の新しいポスターができたらしい。

それを某者がメールで送ってくれたのだが……。

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私は、これを見て、ああ、今年のモデル、つまりミスみどりの女王は何という人だっけ……と考え、ここ数年女王には会ってきたが、今年は会えるかな……とまで想像したのだが。。。

キャッチコピーに対して、積み上げたものがバルプチップかよって意見が。今の林業界を表しているなあと

一瞬、何のことかと思ったが、よく見るとキャッチコピーが入っていた。それが

積み上げたものが、次の未来になる」であった。

そして……やっと気づいた。見るべきはモデルじゃなくて、背景の丸太の山。

これ直径もバラバラなら傷ついたものも混じっている。色もイマイチ。ということで、チップ用だろう。よくて製紙チップだが、今のご時世的にはおそらくバイオマス燃料。ようはD材。これに引っかかっているわけか。

「我々はバイオマスを積み上げる為に林業しているわけではない」
「これと青森での研修中の死亡災害、繋がっていると思うんです。」

さて、一般の人は、そして林業現場の人は、どのように感じるだろうか。このポスターを作ったプランナーもコピーライターもカメラマンも、ましてやモデルも、丸太の山が何を意味するのか考えた人はいないだろう。いや、バイオマス燃料用の木材のことも知らないに違いない。

ただ私は、ちょっと逆に感じた。林業家は、バイオマス用の木材を積み上げるのをイヤと感じているのか。気にしていないのではないか。
昨今の林業事情を見たり聞いたりしていると、全然気にしていない人も増えているように思えるのだ。バイオマス用の方が伐るのも簡単。集めるのも簡単(傷つけてもかまわない)。出す量も増やせる。とりあえず運べば買い取られる。つまり楽して金になる。

そして技術よりも、出す量を増やせばよいという発想が、伐倒技術を教える講師にまで広がっているとしたら。

モデルばかり見ていないで、私も考えてみるか。

2019/04/25

Yahoo!ニュース「林業振興の金が都市にばらまかれる不可解」を書いた裏事情

Yahoo!ニュースに「林業振興の金が都市にばらまかれる不可解」を執筆しました。

言うまでもなく2日前のブログに書いた「森林環境譲与税は都会でいかに使われるか」のリニューアル版である。

ブログでは、毎度の思いつきで書いたのだが、書き上げてから疑問が続出。気軽に「我が生駒市はいくらもらっているんだ」から始まって、それどころじゃない! と怒りが込み上げてきた。そこでちゃんと調べたうえでまとめたのである。たまたま一位が横浜になったのではなくて、構造的に都市部に多く配分されるようになっているのだ。

人口割が3割も占めているのは多すぎるだろう。が、私有人工林というのもヘン。国公有林は入らないうえ、天然林・雑木林も計算外。天然林施業や近自然林業、いや針広混交林もダメだとすると、熱心な篤林家ほど金が回らないのではないか。

本文には難しくなるので記さなかったが、法律としての理論的根幹も怪しい。市民個々人の経済力(租税負担力)を無視して定額に課税する「応益課税」は、人頭税と一緒である。そして目的税ぽく徴収しつつ、使い道がいい加減。これも地方税では許されるのかもしれないが、国税でやったらダメである。

 

なお写真は、紀伊半島某所(^^;)。5ヘクタール以上の皆伐はしていないというのだが、ここは15~20ヘクタールぐらいの皆伐地であった。間に樹林帯を残していることで5ヘクタール×3とか4でごまかしたか。森林環境税の扱いもこれと一緒で、わずかな規定の隙間を探して実施しているようなところがある。

 

 

 

2019/04/24

山仕事にアシストは可能か

以前、紹介した山登りをアシストする着るロボットこと、パワードウェア。

アトムかアトウンか

同じ会社アトウンが、すでに実用化しているモデルYは荷物を持ち上げと中腰姿勢をアシストするロボットだが、これが九州電力の山仕事用に採用されたそうだ。

険しい山間部の送電線建設工事にもパワードウェア ~九電グループが「ATOUN MODEL Y」を試験導入~

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林業とは違うが、山で地面から重いものを持ち上げたり、中腰姿勢を保つのに使われるという。私も試してみたのだが、たしかに背筋を使って重いものを持ち上げる際にアシストがかかる。ただ、私自身はより効果を感じたのは中腰のまま楽にいていられることだ。まるで椅子に座っているように重心を落とせる。これはいい。椅子がいらない(笑)。

実際、重いワイヤーなどの器材を持ち上げ運んだり、植林時などは中腰姿勢になりやすいから、重宝できるような気がする。あるいは製材工場とか木工現場でもよいかもしれない。
使い道はアイデア次第であるように思う。誰か挑戦しません?

2019/04/23

森林環境譲与税は都会でいかに使われるか

新年度が始まり、地方選もあらかた終わり、いよいよ行政も動き出すかと思うのだが、そこで気になるのが国の森林環境税。そして、それを市町村に配る森林環境譲与税だ。

ここで詳しいことは説明しないが、あらかた600億円を集めて(初年度は若干少ないが)各自治体にばらまくわけだが、その基準を知っているだろうか。2割が都道府県で、8割を市町村。それを人工林面積や林業従事者数、そして人口を元に分配するそうだ。その計算式はよくわからないが、ともかく全自治体が対象だから、森林がない自治体にも配られる。つまり都会では森林は少なくても人口が多いので、結構な額になるはずだ。

そこで、私の住む生駒市はどれぐらいの金額になるか調べてみた。生駒市は結構森林が多い。生駒山に矢田丘陵を抱え、平地にもそれなりの森を残す。そして人口も約12万人と中規模。さすがに林業従事者はほとんどいないと思うが……(この林業従事がどんな仕事を指すかもよくわからない)。

すると、今年2月の議会で「生駒市森林環境整備促進基金条例」を設けていることを知った。これは、国から森林環境譲与税が下りてくるのにきもなって、各種事業充当後に生じる余剰金を積み立てる基金を設置するための条例だという。なんと、早くも積み立てるか。

では、どんな事業を行うのか。予算を見ると、

森林環境譲与税を活用した森林整備 125万円、それに市内全体の森林調査及び竹林と人工林の種類・管理状況の現地調査の項目があった。収入としていくらなのか探すと、なかなか見つからずに難航したが、森林環境譲与税486万2000円が計上されていた。

なんだ、意外と少ない。。。

何千万円かになると期待したのだが。都会でもなく林業地でもないせいか。生駒山の人工林率しれているかなあ。(私は2割はあると睨んでいたのだが。)

だが、全国を見渡せば、結構な額を手にする自治体もある。なにより東京だ。なんと23区全体で3億5000万円になるという。人工林はほぼゼロだから、ひたすら人口で稼いだのだろう。

使い道は、「間伐や人材育成・担い手の確保、木材利用の促進や普及啓発等の森林整備及びその促進に関する費用並びに都道府県が行う市町村による森林整備に対する支援等に関する費用に充てなければならない」となっている。そして使途等を公表しなければならない。

街路樹とか緑地の整備には使えないとなると、都会で使えるのは木材利用と普及啓発ぐらいか。公共施設の木造化と森林林業木材関係のイベントが増えるかもしれない。いや、もう一つある。連携する市町村のために使ってもよいのだ。つまり姉妹協定などを結んでいる林業地にあげちゃう。

みんな、これを狙っているだろうな。しかし公共施設を木造でつくっても民需には結びつかないし、木育イベントも本当に効果あるのか検証されることもない。どうか、素敵な企画を立てて譲与税をぶんだくって……支出させてください。

分配される税金を狙うと言えば、ふるさと納税騒動を想起する。自分で稼がず、他の自治体の市民税を莫大な返礼品をちらつかせてぶんだくろうとしている醜い自治体(泉佐野市のことだよ。ほかにもあるけどね)。産業を振興して税収を増やすのではなく、国から下りてくる税金をほかより多く受け取ろうというのは、「花見酒の経済」のように、自分の足を食ってお腹を膨らませているようなものだ。

森林環境譲与税も同じことにならないかなあ。

2019/04/22

熊野古道と作業道

昨日に続いて熊野の話題になるが、こんな新聞記事がある。

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朝日新聞の「経済季評」というコーナーだが、松井彰彦・東大教授の執筆だ。これが噴飯もので、熊野古道を歩いたときに、道沿いが針葉樹林(ようするに人工林)になっていたところがあって、そのために世界遺産登録が危ぶまれたというのだ。そこから人工林が増えた状態に話は移り、花粉症の経済損失を訴える。そこに明治神宮の森の造営を持ち出したりして「花粉症は公害」だから人工林を天然林にもどせ、とのたまう。

目を覆いたくなるほどの浅はかでレベルの低い記事だ。林業のことも花粉症のこともネット検索で済ませたんじゃないかと思えるほど薄っぺら。ティッシュペーパーに火をつけたような熱のない内容だ。「百年の計」を語る前に、せめて100分でも深く考えてくれ。
神奈川県の花粉症対策を褒めているが、どこに実効性があるのか。間伐を進めて花粉を増やしているだけだ。そして天然林に戻して花粉症をなくせという素人発想。研究者というのが信じられない。

 

ただ一点、熊野古道に関しては、別の危機があることを伝えておきたい。

今、古道を囲む人工林の皆伐が進んでいる。それが古道を実質的に破壊しているのだ。それだけで世界遺産登録を取り消される事態である。

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上記の写真のように、古道の横に作業道が開かれている。まあ、この作業道もかなりひどいもので法面が高さ5メートル以上ありそうな代物なのだが、古道に平行して延びているのだからたまったもんじゃない。古道そのものにも土砂が流れ込んでいるが、ここを歩いた人は失望しただろう。すでにこの事態は多くの参詣者からユネスコのイコモスに報告が送られているそうで、それに文化庁がいかなる言い訳をしているやら。

2019/04/21

熊野の枕状溶岩

昨夜の「ブラタモリ」を見られただろうか。熊野つまり紀伊半島南部を訪れて、なぜ聖地なのか、と地質学的に紹介していた。

ところで私も、14日つまり1週間前にこんな記事を書いたのだよ。

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毎日新聞奈良県版だが、奈良県南部にして日本最大の村・十津川村の玉置山を取り上げた。玉置山とは、通にはたまらん聖地である。日本最大のパワースポットとされて数々の怪奇現象?がありオカルトのメッカ。イスラムじゃないけど。ここは植生から見ても面白いところだから、森の話を取り上げてもよかったのだが、私があえて選んだテーマは枕状溶岩。標高1000メートルの山頂近くに海底で形成された溶岩があるのだ。

そして熊野が聖地である理由をひもといたわけ。ブラタモリの先を行っているのだ( ̄^ ̄)。

十津川村は行政的には奈良県吉野郡だが、本来は熊野である。吉野とは水系が違う。そして玉置山の玉置神社は「熊野三山の奥の院」と称している。そして神社の上には玉石社という祠があるが、これこそ神武天皇が訪れて神社発祥の元となったとされる聖地だ。そして御神体は黒い石なのだが、それは枕状溶岩らしい。熊野の根源はここにあり、だ。

どうだ、ブラタモリに負けていないだろう。もっともブラタモリは和歌山県側の熊野、それも海に近いところばかり歩いていたなあ。

2019/04/20

幻となった未踏峰……

私が家の裏山をよく歩いていることは幾度も記してきた。そして、道のないところに分け入るのが好みであることも。

今回も、いくつかある沢沿いの山道から逸れてみた。その奥にある尾根まで登ってみようという魂胆である。これまで尾根やら谷やら全部詰めてきたつもりだが、その一角は入っていない気がする……。実は2本の山道にはさまれた狭いエリアで、それゆえ見過ごしていたのかもしれない。ある意味穴場だ。そんなところにこそ見知らぬ景色が見られるのではないか、と期待する。

道から逸れること10メートル20メートル。それだけで道は見えなくなり、なにやら深山幽谷の世界に入り込んだ気持ちに浸れる。それなりにブッシュをかき分けて行くと、意外や一つの尾根だけでなく数本の尾根が折り重なっていた。当然、その間に谷があり、細かな襞のような微地形が見られるのだ。なんだか秘密基地になりそうな気分。

不意に平たい土地に出た。しかも立木が少ない。地面は少しぬかるんでいる。そしてイノシシの足跡もある。ここに水がたまって沼ができていたのだろうか。だから樹木は生えづらかったのかもしれない。そしてその奥にはスギが林立していた。

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10本近くが密集している。結構太く育っているが、これは植えたものだろうか。人工林的な規則正しさがないから、たまたま飛んできた種子が芽吹いたのか。いやいや、もしかしてこの麓の植林の際に余った苗を放置して生えたのかもしれない。この辺りも植林する予定が途中で変更になったのか、とか想像している。

さて、いよいよ高い尾根に這い登る。狭い尾根だが、そこからより高い方へ進む。そうすれば、この地域のもっとも高い峰に行き当たるはず。ささやかな未踏峰(笑)を制覇しようという魂胆である。もちろん生駒山にほとんど木が生えていない時代もあったのだから、過去に誰かが登っているだろうが、道がないのだから近年は誰も訪れていないだろう。もしかして戦後50年ぐらいは人跡未踏?

尾根は木々があまり繁らないから進みやすい。ただこれが峰か、と思わせてすぐ奥により高い部分があるから厳密にもっとも高い峰を確認するのは注意がいる。偽ピークにご用心。

 

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たどり着いた! ここが一番高い。未踏峰のピークだ……あれ?

なんで、木にビニールがくくられてあるのよ……。ビニール袋があるということは、間違いなく人が来たことがあることを意味する。しかもビニール袋となると、そんなに古くないだろう。

で、ビニール袋をよく見てみた。菓子パンの袋のよう。しかも、賞味期限が書かれてある。なんと2017年7月!たった2年前!

これでは未踏峰と言えませんなあ(泣)。同じようにここにたどり着いた奴がいた。それも比較的最近。ここで菓子パンを食ったのか。そしてゴミを木の枝に結びつけるなんて。。。

せっかくの妄想が醒めてしまったではないか。

 

 

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森と林業と田舎