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森と林業と田舎

2012/05/16

割り箸大会の翌日訪ねたところ

割り箸大会と名打った飲み会は、当初参加者4、5人のはずが、気がつけばどんどん人が増え、ほとんど飛び込みも現れ……その結果、小さなテーブルに10人が囲むことになった。

場所は、東京駅~有楽町駅の間辺りのガード下の台湾料理店。。。本当に上を電車が走る音が聞こえる……。

でも、内装はみんな杉。なんでも内田洋行の手がけたリフォームだそう。昨夜の記事の写真に写っているテーブルは、中空でなかなか面白い。

で、私の割り箸コレクション(^o^)のお披露目などもありつつ、和やかに進んでていたのだが、そこに衆参議員会館の寿司屋に国産割り箸を導入させたジャパンフォーレストの二人が「明日、林野庁に訪ねて行きます」という話になったことから、私も誘われ、ちょうど午前中が空いていたからOKした。ほとんとアポなしであった。

で、林野庁の木材利用課の部屋で見かけた割り箸。

Photo_2






























拙著『割り箸はもったいない?』とセット販売している「希望のかけ箸」であった\(^o^)/。

もちろん、これだけで終わるわけはない。詳しいことはまた明日(^o^)。引っ張るなあ。

2012/05/15

第一回割り箸大会


Dsc_0223



第一回割り箸大会、開催しました。
初めは数人の飲み会のはずでしたが、どんどん増えて、座るところに困るほど。そこで、ものすごい計画が決まりました。ああ、本当に明日実行するのか。。。

詳しくは明日!

2012/05/14

外資の買収した森林面積って…

林野庁と国交省が、2011年の外国資本が買収した森林面積の調査結果を公表している。

それによると、買収実績は157ヘクタール。前年の約4倍に増加したという。06年からの累計は、7道県で785ヘクタール…とのこと。

157ヘクタールは、日本の森林面積2500万ヘクタールに対して、0,000628%に当たる。累計で0,00314%。

山林取引全体の何%か、誰か調べてくれないか。

例によって読売新聞が熱心だが(^^;)、公式な数字以上の裏の取引があるから、調査結果は「氷山の一角」に過ぎず、その数倍という推定になる…だろうとか。

ま、相変わらず水源がどうの、とアホの一つ覚えのように繰り返している。本気で水源を狙っての買収だと考えているのならアホそのものだから、「一つ覚え」も仕方ないか(^^;)。

ところで読売の社説では、以下のように記していた。

一方、外資の誘致が地域経済の活性化に果たす役割は、小さくない。外資への警戒感をいたずらにあおるのではなく、行政の目が届かない山林取引を放置しないようなルール作りが必要だ

おお、ここは正論だ。本当は日本人の山林取引の方がよほど問題を抱えているのだ。ただし、これを厳しくチェックすると、山林取引が縮小し、林業振興に対する壁をつくってしまうだろう。

林野庁の発表は以下の通り。

http://www.rinya.maff.go.jp/j/press/keikaku/120511.html

このデータを見るとわかるが、山林取引と言ったって、面積は1ヘクタール以下が結構多くて、宅地開発・別荘用のものまでリストアップしている。こんなことを続けたら、一般の不動産取引も沈滞化させてしまうだろう。公になりたがらない業者は多いのだ。

それに、157ヘクタールという数字に違和感を覚えるのは私だけだろうか。まるでこれが広大な面積かのように説明していることが…。

だいたい、この面積にゴルフ場の売買は入っていないようだ。だって、ゴルフ場一つで100ヘクタール(18ホール)から150ヘクタール(27ホール)あるのだ。敷地のうちの半分が森林と考えると、157ヘクタールなんて、たかだか2、3のゴルフ場内の森林面積にすぎない

実は、ゴルフ場の外資による買収は進んでいる。ゴルフ場経営が厳しくなるにつれて、外資に売り渡すケースが増えているからだ。意外と多いのが韓国資本だそうだ。今、韓国は空前のゴルフ場ブームだからだ。日本にゴルフに来る韓国人が増えているのだ。

またファンドなどが買い上げ、経営を刷新して転売するケースも少なくない。

それなのに、なぜ「外資がゴルフ場を奪う」と騒がないのだろうか。こちらの方が所有地への支配権は強いと思うのだが。買収したゴルフ場に大きな井戸を掘って、水を汲み上げるかもしれないよ(⌒ー⌒)。ゴルフ場を拠点に、近隣の自衛隊基地に対して諜報活動をしているかもしれない。。。ま、ありえないが。

実は買収されたゴルフ場は、経営体質を一辺させて利益の出るように変えられるケースが多い。それは悪くない話だ。
負債を抱えて苦しんでいる所有者が救われるだけでなく、ゴルフ場で働く人たちや納入業者も、また税収面で地域も救われる。会員権を持つ人も紙屑になるよりマシだろう。そしてゴルフ場が閉鎖され放置されたら、環境的にも悪影響が出るに違いない。もしかしたら、跡地が産廃捨て場にされる可能性も否定できない(というより、各地で問題になっている)。

こうした側面を持つゴルフ場の売買に待ったをかけたら、ステークホルダーが多すぎて批判が出ることを見込んで触れないのかもしれない。

いずれにしても、あまりに小さな外資の山林買収を、さも深刻そうに騒ぐのは、なんだか割り箸騒動に似ている。

日本の年間木材消費量の0,4%、中国の木材消費量の0,09%程度の日本人が使う割り箸を問題として派手に取り上げて、熱帯雨林破壊の元凶とか、中国の森林を食いつぶしていると騒ぎ、もっと重要な木材の無駄遣いあるいは森林荒廃に眼を向けないのだ。

ということで、明日は東京入りします。そして夜は、割り箸大会。割り箸芸大会じゃないよ。

割り箸に関心を抱く人々が集い、熱く語ります(笑)。不思議な会になりそうじゃ。

2012/05/13

吉野山~杉は杉でも

連休も終わり、桜も散ったから、吉野山~第3弾。

吉野山の杉と言えば、ようするに吉野杉。そこで想像するのは、大径木で真っ直ぐ林立する森の姿だろう。

が、吉野山の麓で見かけたのは、これだ。

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おわかりか。細い幹と樹頂部だけに葉を残した特殊な姿。

そう、台杉である。

吉野林業地と対に語られがちな京都の北山林業地で生産される特殊な台杉仕立を行っているのだ。

ここで、少し北山林業について。

北山林業と言えば、磨き丸太生産と、台杉仕立だろう。磨き丸太はいうまでもなく、床の間の床柱などに使う、皮を剥いて磨き上げた丸太だ。京に発達した茶の湯文化で数寄屋造りが持て囃された中で生まれた特殊な役物である。

が、実は磨き丸太の生産が多いのは京都ではなく吉野、つまり奈良県であることはあまり知られていない。明治以降、奈良県でも磨き丸太生産が広がり、「京仕立」の名で出荷されたのだ。思えば、吉野杉は植林後弱度の間伐を繰り返すが、その途中の細い丸太は磨き丸太用にぴったりだ。

もっとも、今は磨き丸太専用に細く無節の杉を育てているのだろうが。

ただ、磨き丸太の需要は激減している。

一方、台杉仕立は、土地の狭い北山で極細の丸太をつくる手法として生まれたとされ、枝や梢を落として、枝分かれを誘発し、まっすぐ細い幹を伸ばした。もとはれっきとした木材生産であり、垂木などに使われたが、今や園芸的な庭木として扱われている。

この台杉仕立まで吉野山で見かけるとは思わなかった。山というより平坦な庭のようなところでつくっている。しかし、この杉は、最終的にどんな姿に育てられるのだろうか。

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まさに穂先しか葉が残されていない。見たところ、根元で枝分かれというより、萌芽更新したものを幾本か育てているように見える。

正直言って、日本式庭園に似合う台杉仕立も、最近は需要がめっきり減ったそう。私も、こうした杉が、洋式の現代風の庭に似合うとは思えない。また価格も高くて、一般住宅向きには手が出ない。

ただ、この育林技法は面白い。もっと、今の住宅に担う台杉仕立のデザインを考えれないかなあ。デザイナーから提案してみたらどうだろうか。大きさもずっと小さくして、盆栽感覚の庭木をつくる。価格も抑えてほしい。そうしたら再び人気を呼ばないかなあ。

2012/05/12

吉野山~蔵王堂の柱

連休終わったし、桜も散ったし、吉野山~第2弾。

金峰山寺蔵王堂はご存じだろうか。東大寺大仏殿に次に大きいとされる木造建築(ただし、明治以降の現代建築は除く)とされる。

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現在のお堂は、1592年建立。

現在、こちらの秘仏とされた3体の「蔵王権現立像(重要文化財)」は秘仏とされるが、特別拝観中だと知り、急遽駆けつけた。その秘仏の素晴らしいこと。巨大さといい、形相といい、一見の価値がある。
しかも期間中は、内陣まで入れてくれるのだ。そこでは障子に囲んで個室に仕立て着席できる。周りの目を気にせず、ゆっくり拝観できる趣向なのである。3体をじっくり見るために、私は2度も内陣入りした。

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が、実は私の本当の目的は別にあった。蔵王堂の柱をよく見たかったのだ。これだけのお堂には68本の巨木が使われている。ほとんどがスギとヒノキである。が、その中に混ざっている不思議な木材がある。


ツツジとナシである。

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残念ながら、堂内は撮影禁止だが、外から強引に撮影したもの。

中の柱に「つつじの柱」と書かれているのが読めるだろうか。

ツツジ? あの灌木種が、長さ5mにもならんとする幹を直径80センチレベルに太らせることができるだろうか。どうも調べた人によると、中国原産のチャンチンという木(センダン科)の材だという。いずれにしても通常は建築材にする木ではないだろう。

また奥にはナシの木とする柱もある。本当かどうかわからない。だいたいナシは日本原産なのだろうか。

いずれにしても、樹種だけでなく、形状がデコボコのまま、ゆがんだり曲がった木をそのまま柱にしているのも特徴だ。その柱群は異様であると同時に素晴らしい建築技術だ。そして、美しいのだ。ほとんど製材せずに利用している。

手に入った木を、雑木も含めて自在に使って建てる……なんだか数寄屋づくりの精神に通じるものを感じる。

世界遺産というだけでなく、また東大寺大仏殿とは違った雰囲気の漂う世界であった。

2012/05/11

吉野山~異形の森

連休も明けて、桜も散ったことだし(^^;)、吉野山に行ってきた。

吉野山の木と言えば、何を思い出すだろうか。当然、桜である。

加えて、やはり吉野なんだから、吉野杉もあるだろう、またヒノキもあるということは、皆さん想像できるはず。

が、それだけではないのである。こんな森もある。

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な、なんだ、こりゃ?  と、最初は思った。

不思議というか、なんか、ゾクゾクする木々の姿である。

どちらかというと、怪しき光景。悪しき森のような……。


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もちろん、知っている人は知っている、この樹木は、そんなに珍しいものではない。

コウヤマキである。

現在は日本にしかなく、また分布は点在しているという点では珍しいのだが、庭木にもなるなど、身近な樹木と言ってよいだろう。

ちなみに、本家?の高野山のコウヤマキ林。

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まっすぐ伸びてます。

この差は、高野山は素直で育ちがよくて、吉野山は性質がねじくれてる……のではない。

コウヤマキはお盆の供花としての需要があるが、吉野山のコウヤマキ林は、人が供花として毎度枝を伐り続けたため、その度に分岐を繰り返し、こんな不気味な姿になったのだそうだ。

しかし、ここまで見事な異形の森となったのなら、桜、杉(と檜)に次ぐ、第3の吉野山の木として売り出せないか。吉野山の穴場観光スポットになるのではないか。

2012/05/10

限界集落一歩手前

今年度の地元自治会役員になってしまった。

一度務めたから、もうお役御免のつもりだったのに、なり手がいずに大揉めした末に、私も手伝うことになったのだ。前回は副会長だったので、なんとか会計に格下げしてもらった(^^;)。

わが町の自治会役員は半年も前から懸案となっていた。ようするに次回は私の属している班から出さねばならないのだが、誰も引き受け手がない状態が続いていたのだ。
それで総会間際までゴタゴタもめ続けていて、私にも依頼がきたのだが、会長だけはご勘弁を~と逃げて、結局、会長はくじ引きで決めたというわけ。結果は、なんと小さな子供のいる家庭となり、結果的に奥さんが引き受けることに。

通常、この手の役員は定年退職などして悠々自適の人が引き受けるものだ。仕事を持っていたら平日昼間は動けないし、何かと無理が来る。しかし客観的には適任者であっても、断固拒否されたらどうにもならない。

だが、くじ引きにすること自体にも異論があり、ではどんな方法がと言っても誰も意見を言わず……と堂々巡り。まったく自治会を維持することがどんどん困難になってくる。

だいたい地域が衰退して限界集落にする最初の過程に、区長のなり手がいなくなることだという。地域のまとめ役がいなければ行事もできなくなり、バラバラになっていく。

……ということは、我が町も限界集落一歩手前か?

生駒市にはコミュニティーバスが走っているが、これも老人が増えて自家用車に乗れなくなると出歩けなくなったからだ。なにしろ坂道が多いから……ああ、これも限界集落っぽい(笑)。

特急が停まり、百貨店のある駅前から徒歩5分の我が家の「集落」が限界化?

そういや、近隣の町の自治会も、分裂して1丁目、2丁目ごとに分かれた。全体をまとめる人がいなくなり、意見対立が増しているようだ。
比較的人口のある町でさえ、こんな現象が広がっている。

そこで気がついたのは、高齢者が多いと、会議が長引き結論が出せなくなる(-.-)ということだ。
自分の意見に固執し、自らは動くのはイヤで、上から目線で話しがち。また話の持っていき方も下手なため相手を怒らせて、まとまるものもまとまらないようにしてしまう。

かつて、年寄りは長老として、私心なく組織のまとめ役になるものと時代劇の中からも決まっていたのだが……。今は、高齢者ほど目先の利益に振り回される。お互いの足を引っ張り合いかねない。

もしかして、東北の被災地の復興がなかなか進まないというのは、高齢化が進んだ地域が多いからかもしれない。

……こんなこと考えているうちに、ふと、日本全体が高齢化していることで、今後地域間のつながりが薄まっていくような気がした。あるいは分裂して小さくなり、行事も大幅に縮小され……。祭がなくなる文化が消える、なんて問題は実は小さい。もっと実務的な作業ができなくなるのではなかろうか。

自治会がなくなれば、行政への情報が上がりにくくなる。たとえば道路が傷んでもいても、誰も通報しなくなるかもしれない。民生委員の引き受け手もいなくなる。孤独死も児童虐待も、発見が遅れるだろう。

高齢化問題は、地方の田舎、とくに限界集落のような地域が深刻と思われがちだが、実は危険なのは大都会だ。小さな地域なら、なんとかやり繰りする。だが、大都会では、介護を必要とする高齢者が。毎年数万人ずつ増えていく。
後期高齢者が100万人単位で存在する都市を想像してほしい。仮に若者がそこそこいて、限界集落より平均年齢が低くて見えても、これだけの規模の要介護者をケアする組織や社会をつくれるだろうか。

自治会の運営が難行することも、限界集落の定義に加えてほしいね。

2012/05/09

木のまちづくりを拒むもの

ほとんど知らなかったのだが、吉野でこんなコンペをしていたのだった。

http://yoshinozai.com/compe.html

吉野製材工業協同組合が主催の木材活用コンペだ。木の町部門、木のリフォーム部門などと分かれている。その結果は、上記のサイトを観てほしいが、木材によって町を彩ろう、という呼びかけだろう。

なかには、町全体を木材市場に見立てたり、これでもか、というほど木材を使った「木材の洞窟」があって、私は好きだなあ。http://www.ah-a.jp/index.php/wood

もちろん最優秀賞を取ったからといって、近鉄吉野線の鉄橋を木造化できるわけではないだろうが、ようやく木材の景観というものが見直され始めたように感じる。

一点一点の木材作品づくりは、かなり進んできたように思うが、本当のところ、一軒の家、一件の木橋や家具、グッズ……では、木材の魅力は伝えにくいように思う。自分の持ち物を木にするだけでなく、目に入る他者も含めて考える発想がほしい。いかに外の世界とつながるか、景観の視点で取り組めないものか。

ただ、せっかくの発想も現実には厳しい点がいっぱいある。

以前紹介したが、長野県上田市では、「景観木工」という発想を取り入れて、商店街などから木装化を進めていた。

最初は補助金がついた5件だが、この交渉が難行したという。商店街の空き店舗や駐車場の柵などを木材でオシャレに……という取り組みが、所有者の納得を得られないのだそうだ。

もちろん費用は要らず、勝手に綺麗に装ってくれるというのに、難色を示すのだ。結局、いざとなったらすぐに取り外せるような仕組みにして(元からの外装は残して、その上に被せる形)、ようやくOKを取り付けたそうだ。

で、実際にやってみると評判がよくて、次の希望者が現れたり、自主的に自らの店舗前を木装化したり……と協力的になってきたそうだ。

何に付け、「変わる」「変える」「新しい」ことに反対する勢力はあるのだ。

そういや、先日衆参議員会館の寿司屋に割り箸を導入させたジャパンフォーレストでは、都道府県別のクイズ?を箸袋に付けた割り箸を出そうと、各自治体にお願いしたところ(もちろん、何の負担を求めるわけでなく、その都道府県の見どころを紹介宣伝するわけだ)、なんと断る県があったのだよ。

それは……奈良県! と鹿児島、そうして沖縄なんだそう。

なかでも奈良県が反対した? 割り箸生産日本一を誇る奈良県が? 信じられん。

だいたい許可を得るようなものではなく、いわば届け出みたいなものなのに、断るとは。担当者、出てこい! といいたくなる。なんなら、私が説明に行こうか。

そういや、東京在住の森林所有者が求めた森林簿を、郵送では受け付けずに直接取りに来い、と言ったもの奈良県だと。こんな県はほかになかったという……。

 

なんだか、奈良県を糾弾したくなるが、ここで感じるのは、「今はじり貧」、だけど「今を変えたくない」という勢力の正体をしっかり見極めないといけないことだなあ。

2012/05/08

森林・林業教育の変遷

この春、京都に開校した京都府立林業大学校

私も、少し講座を受け持っているので、その打ち合わせをした。

この大学校は、京都府農林水産部直営?の学校で、即戦力的な林業教育を売り物にしている。高性能林業機械の扱いから、木材加工、流通、そして公共政策まで教えるというものだ。

詳しいことは、こちらまで。
http://www.pref.kyoto.jp/rinmu/resources/1306973699631.pdf

同じく今春、愛媛大学に開講したのが、森の国(地域再生人材創出拠点)。大学院クラスや社会人の森林管理高度技術者養成など、こちらも林業に関する人材育成だ。http://morinokuni.agr.ehime-u.ac.jp/file/pamphH24.pdf

振り返れば、こうした教育機関の先駆が岐阜の森林文化アカデミーだし、
http://www.forest.ac.jp/

林業技術者の「学び直し」を掲げたのは鹿児島大学。
http://agri2000.agri.kagoshima-u.ac.jp/~env/FEM/manabi/

それぞれ特徴を出しているから、カリキュラムや内容には違いがあるのだが、このところ林業教育の場をつくろうという社会的要請が強まっているのだろう。

考えてみれば、これまで林業の人材育成は、高校の林業科のほか、大学の林学科であった。京都府だって京都府立大学を持っているのだ。

だが、今や既成の大学教育では、林業の人材育成は行われなくなったのだろう。

思えば、私は「林学」とは「森林学」と勘違いして、林学科に進学し、入ってから「林学」とは「林業学」であることを知ってショックを受けた。

ところが、実はこの頃が曲がり角で、以後「林学」は「森林生態学」を中心とした学問の場となっていく。農学部や林学科などが消えて、生物資源学部? 森林科学科? などわけのわからない名前になって、林野庁の営林局・署も、森林管理局・署に名を変える。林業白書も、森林林業白書になった。

皮肉なことに、林業学が森林学に衣替えした今頃になって、林業学の重要性に光が当たりだしたようだ。森林資源を生産するのは、林業だからだ。そして林業再生なくして、中山間地域の振興も進まないことに気づいたのだろう。

だが、すでに既成の教育では、林業人材の育成はできなくなっている。そこで、改めて、林業教育機関の設立が相次いでいる……。

私の見立ては、こんなところだ。林業教育にも時代の流れによる変遷があるわけだ。

どうせなら、私の講座では、この「森林林業教育史」でもやろうかな(⌒ー⌒)。

2012/05/07

修正・議員会館の食堂の割り箸が…

先に農水省地下の食堂に割り箸が……という速報を書いたが、やっぱり間違っていた(笑)。
だいたい、この手の情報は勘違いがつきもので、正確ではないなあ、農水省の地下に寿司屋はあったかなあ、と思っていたのだが……。まあ、所詮「思いつき」ブログだから。

そこで、改めて確認した内容。

まず場所は、衆議院と参議院の食堂。さらに衆議院第一議員会館、国会記者会館の食堂であった。そこに入っている寿司屋「初花」で国産割り箸が採用になったのである。

また樹脂箸から割り箸に変えたのではなく、中国産割り箸から国産割り箸へ変えたらしい。価格が上がる分は、アドバシ、つまり箸袋に広告を載せることで対応する。なおカーボン・オフセットにも適応していて、10グラムの二酸化炭素削減になるそうだ。

いつから切り替わるのか……は、聞き忘れた(^^;)。5月中だろう。

ぜひ、国会担当記者は、こうした事実も記事にしてほしいものだ。もちろん政治家などの皆さんも、お店を訪問して、割り箸をほめること。それだけで印象は変わるよ。

国会、霞が関が日本の中枢だと思っている方々、割り箸もここから広めない? そして、日本の森林に寄与してみないか。

2012/05/06

うきうき?いきいき?

連休最終日は、大阪。

ちゃんと仕事の一件があったのだが、その後誘われるままに参加した集会?は、都心のビルの屋上で開かれた飲み会であった(^o^)。

で、何の宴会なのかよくわかっていないのだが、主催グループは「谷町う木う木」という木材振興に関わっている人々。建築士から学生まで、大阪と吉野などの人間がいる。

私はまだよくわかっていないので、こちらをどうぞ。

http://letsukiuki.ciao.jp/

とにかく、様々なイベントを行い、内田洋行なども関わり、つまり日本全国スギダラケ倶楽部も関係しており……よくわからない(^^;)。この日初めての参加者もいて(私もだけど)、フェイスブックつながりの人もいる。

ただ女性が多かった。女子会か?  で、宴会の様子。

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この写真を掲載する際は、目伏せを入れてくれ、と言われたが、皆さん、素敵な女性ばかりなので(ちょっとヨイショ)、そのまま載せてしまおう。

そういや、東京にはNPOの活木活木(イキイキ)森ネットワークなんてのもあったな。

ウキウキか? イキイキか?

ま、私はそんな木にこだわる女性たちに会うのは、ドキドキでスキスキなのだよ、なんて言葉遊びは飽き飽きか……(^^;)\(-_-メ;)。

2012/05/05

飯盛山

生駒山系の飯盛山に登った。

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山頂からは大阪平野を一望し、遠くは京都まで見える。なかなかの眺望である。




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向きを変えれば、樹海かと思うほどの景色も広がっている。

なんか森の地平線みたいだ。




が、この山の標高は314m。生駒山の中でもたいした峰ではない。
山というのは、高さではなく、その地形と位置によって眺望が決まるのだな、と思えた。

実は、この山は歴史的にも有名である。

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一つは南北朝で戦った楠木正行らがこの山の周辺で陣を張ったこと。だから、頂上には、こんな銅像もある。





ただ、私が注目したいのは、ここに日本の中枢が置かれたことがあることだ。それは戦国時代だから、全国を睥睨していたとは言えないにしろ、正当な政権である室町幕府の実権を握っていた三好長慶がこの山に築城して、政治の采配をふるっていたからだ。
そしてキリスト教の布教を許したため、多くのキリシタンを誕生させた。

もっとも4年で長慶は亡くなり、彼に取って代わったのが松永久秀である。彼は大和を抑えたものの、そこに織田信長が上洛するのだが……。

ま、それはともかく、私はここまで生駒山の縦走路を歩いてたどり着いた。アップダウンはあったものの、全体に尾根を下り続けたから、登山というより下山気分であった。飯盛山下山と名付けよう。

2012/05/04

フキの収穫

本日は、庭の世話。ようするに草むしりと掃除である。

小さな庭でも、結構繁ってきた。なかでも課題は、庭の一角に繁ったフキである。これをいよいよ刈り取ることにした。

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こんな感じ。春先にはフキノトウも出たのだが、今春は食べずに残し、そのままフキを繁らせておいた。

フキを収穫したかったからである。フキノトウより、こちらの方が食べでがある(^^;)。

                                                       

最初は、太いものの抜き伐りのつもりが、刈っているうちにどんどんと。やっぱり択伐より皆伐の方が楽しい(^^;)と知った次第。

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こんな具合。細いフキをわずかに残すだけで、フキ以外のミツバやドクダミほか雑草も覗く。

奥にある怪しげな門?は気にしないでください(笑)。








これが収穫物。

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茎だけにしても結構な量になる。当分食べ続けねばならない。

どのように調理するか、いろいろ考える。ただ、皮をむいて筋を取り除く下拵えが大変であった。





 

ちなみに葉の方は、こんな量になる。

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一般には、ほとんど使い道はない。

だがフキの葉は、、実は貴重な資源となるのだ。









それを教わったのは、高知県。こちらの四万十流域の山村では、このフキの葉のことを「くそっぱ」というそうだ。

ようするに、山でトイレにいった際に、尻を拭くのによいのだそうだ。私も実験してみたことがあるが、なるほど、これは心地よい。野クソの場合、トイレットペーパーなんか使わずともフキの葉があれば十分。その後の見た目も美しい。

フキは、食料になるだけでなく、こうした使い道にも資源となるよ。

さて、肝心のフキの料理は、結局フキご飯キャラブキ揚げとの煮物豆板醤炒め……これで当分は、酒の肴はフキ続きだ。

2012/05/03

古本市にて

大阪・四天王寺で開かれていた青空古本市に出かける。

非常に大きな規模で、早く行きたかったのだが、天候不順なども重なって、最終日の今日になってしまった。

とくに目的とする本があるわけではない。ただ、新刊書の書店に流通しない本を眺めているうちに、何かピンと来るものを見つけるのである。そして興味と価格のパフォーマンスが合えば購入する。
新刊のときに軽い興味を持ったものの、すぐに買う気にならなかった本が安値なら、とりあえず買っておこうか、というケースもあれば、ギュッと喉から手が出そうな本にも関わらず、高すぎて手が出ない本もある。それでも、こんなイベントだと財布が緩みがち(^o^)だ。

今日も、ちょっと買いすぎたかなあ。でも、後で買おうと思っていたのに、その後行くとなくなっていたりして、悔しい思いもする。古本は、やはり思いついたらすぐ手を出さねば。

実は、こうした無作為の本の探訪が、新たなアイデアを生み出すことも多いのだ。今回も、次のテーマになりそうな感触を得ることができた。もちろん、ヒ・ミ・ツ(笑)。

せっかくだから本日の収穫の1冊を示すと、

「はげ山の文化」(千葉徳爾・著)。昭和48年発行。
副題は……「はげ山」が語る日本人の社会と生活

う~ん、匂い立つような本だ(笑)。これは、正確には同じ著者による前書「はげ山の研究」のリニューアル版である。私の『「森を守れ」は森を殺す』と『日本人が知っておきたい森林の新常識』の関係のよう。。。(⌒ー⌒)。

現代日本では、あまりはげ山を意識することはなかったが、かつて日本全国にはげ山は広がっていた。こうした情報を今風に切り取れたらよいなあ、と思う。

古本業界には、昔の情報を今につなげる文化のようなものを感じる。

 

 

全然話は違うが、先日、私のいらない蔵書に娘の児童書関係を処分しようとブックオフに持ち込んだ。なかには美本や漫画本もある。ブックオフは、本の中身より見た目で判断すると聞いたから、そこそこの値が付くのではないか……という期待があった。
といっても、定価の10分の1くらいを意識した。それを半額で販売すれば、よい商売だろう。売れ残りを105円均一に回しても損はしないはず……。

が、甘かった。値のつかない本があり、ついたものも定価の30分の1、いや50分の1か。1冊10円程度が大半だ。

しかし、こりゃすごい商売だね。持ち込んだものを安値だからと引き上げる人は少ないだろう。もともと処分目当てだから。一方、店側は売れなければ、どんどん値引きして、どんどん廃棄すればいい。そして回転を早めるのだろう。そこに本に対する愛は感じ取れないなあ。

だいたい店内には、本を吟味するには似合わない音量で賑やかな音楽をがんがんかけて宣伝放送もがんがん入る。あんまり考えずに本を買え、という意図か。

やはりブックオフに本の文化はないと痛感。拙著が持ち込まれないことを願う。

2012/05/02

森林・林業イベント情報募集

連休後半入りである。

さぞかし、世間は浮かれているであろう……。

というようなことはドーデモよく、今日はお願いを。

環境とCSRと「志」のビジネス情報誌』というキャッチフレーズの季刊誌『オルタナ
http://www.alterna.co.jp/
に、私は林業関係の小さな連載を持っているが、そこに毎号林業関連のニュース・イベント告知を5本掲載することになったという。

私の手元にあるものだけでは偏っているだろう。

もし、何かご存じの方がいれば(あるいは主催者自らでも)、教えてほしい。コメント欄に記してもよいし、メールで寄せていただいてもよい。

私の方で転送する。

ただし、確実に載るという保証はしない。また告知記事を書くための取材(多分、電話程度)を受ける可能性はある。(だから、できれば連絡先を。)

次号の締切りは、5月20日だそうである。

※追記。告知できるのは出版後だから、締切りの1か月以上先のイベントでないと意味がないでしょうね。。。

2012/05/01

リグニン産業、なるか?

こんな記事が。

http://mytown.asahi.com/mie/news.php?k_id=25000001204210003

ようするに、三重大学の舩岡正光教授が研究しているリグニンの実用化に向けて、徳島県那賀町にプラントを建設したというものだ。木材10キロを分解して、リグノフェノール3キロと、糖7キロを抽出する計画だという。

舩岡教授の研究に関しては、私も20年ほど前に取材していて、いたく感激したものである。
これは、木材の成分の3割を占めるリグニンを抽出することにより、新素材を作り出すものである。リグニンは、セルロースなどを接着して、木質を形作るものだから、たとえばセルロースだけで作った紙にリグニンを浸透させると、それは木質になるのだ。

この理論や基礎技術は、1988年に完成している。理屈は極めて単純。

これまでは、リグニンを破壊してセルロースだけを取り出すことばかりしていた(主に製紙など)。それを反対にセルロースを破壊することでリグニンを取り出す。この際、セルロースは糖に分解され、リグニンはリグノフェノールという物質になる……というだけなのだ。試験管の中では、簡単に行える。

ところが、実用化がなかなか進まず、とうとう24年。今回もようやく実用化実験プラントである。実は日本のリグニン研究は50年以上も前から行われてきた。にもかかわらず、停滞していたのだから、かくも実用化とは難しいものなのか。

ただ、近年急速に進んでいる。舩岡教授の研究だけでなく、森林総研でもリグニンから高性能活性炭素繊維の製造に成功している。北大もリグニンを炭素繊維に変換する技術を確立したと発表しているし、産学共同でリグニンよりエポキシ樹脂を開発も行われた。

数年後には、リグニン産業が生まれ、大きく成長するかもしれない。

私がリグニン産業に期待するのは、どう考えても木材の高付加価値需要は伸びないからである。

昔は、森林資源が逼迫すれば価格が上がるのではないか、と期待する気持ちもあったのだが、結果的に価格が上がれば木材を使わない方向に世情は動く。そして代替素材(金属や合成樹脂など)に移るだけ……という経済事情が透けて見えてきた。

人間の木に対する思いなんてのは、その程度なのだ。

わずかに意匠分野能分野に望みを託すが、これとて需要規模がどれほどあるかわからない。かといって、木材以外の需要も、エネルギー利用はマテリアル以上に安価だし、アロマなどに利用できる樹脂なども隙間需要しか生み出せないだろう。

となると、薬品分野で、樹液から癌の特効薬でもつくるしかないのか……と冗談半分に考えていたが、隠れた森林資源にリグニンがあることを思い出した。

考えてみれば、木材の強度を保つのもリグニンなら、エネルギーにしてもセルロースよりベンゼン核を持つリグニンの方が高い。量的には7対3だが、果たして燃焼したときのエネルギー量はセルロースとリグニンのどちらが高いか。

もともと私は、木材は小さく分解することで用途を増やしてきたと考えている。大径木から小径木へ。無垢材から寄木・集成材へ。さらにチップからのパーティクルボード、木粉からのファイバーボートへ。となると、次は分子レベルしかないでしょう(笑)。

リグノフェノールからはプラスチックが作れるし、先に記した通りセルロースと再結合させて人工木材も誕生させられる。またセルロースを糖に変えれば、食料品はもちろん、発酵させてエタノールにもできる。

もちろんコストの壁などもあるが、付加価値の高い商品づくりにつなげる一筋の光明を感じるのである。

2012/04/30

速報・農水省の食堂で割り箸が……

連休でアクセスも落ちているのだから、ブログ更新しなくてもいいじゃないか、という悪魔のささやき……別に悪魔でなくてもよくて、あ、熊の笹焼きでもなくて、極めて真っ当なささやきである(笑)。

だから、休もうかと思ったが、たまたま仕入れた情報を。

以前、拙ブログでも盛り上がったが、霞が関の農水省(つまり林野庁の入っているビル)の地下にある食堂では、樹脂箸使っていて、割り箸が使われていないという。国産農水産物を使うことは熱心で、緑の提灯などもかかっているが、肝心の林産物である割り箸は無視されているのだ。

で、この点を指摘したのだが、その後も動きなし。

ところが、ついに割り箸が使われるようになったそうである。3店のうちの寿司屋で、近く割り箸に切り替わるそう。

ま、詳しいことはまだ発表前なので控えるが、決して林野庁が頑張ったわけではないらしい(>_<)。あくまで民間で頑張った人がいたのである。

……速報だから、これくらいにしといたるわ。書きたいことはいっぱいあるが。

連休だしね。

あ、明日は中休み……じゃない、中仕事日か。

私は、別に関係なく、だらだら過ごすぜ。

2012/04/29

登山路の階段

晴れた連休中日。生駒山を歩いた。

今回は、珍しく、大阪側から登り、奈良側へ下った。相変わらず、得意の「遭難」もしたのだが……その話は別として、気になった点を。

生駒山の大阪側は大阪府立公園となっており、遊歩道などが比較的整備されている。また休憩所なども各所にある。ただ生駒山自体は、非常に急峻で、奈良側のゆるやかな登りと違って、結構急なルートも多い。

そこで気になったのが、階段である。

遊歩道に階段を設けた部分が多いのだ。おそらく登りやすくするためと、道が崩れにくくするためだろう。また急傾斜に足掛かりをつくっているつもりなのだろう。
ただ階段と言っても、完全にコンクリートで固めたようなものは少なく、登り部分に丸太を模したコンクリート?などの横木を渡して、段を作ったものである。

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だいたい、こんな感じ。

が、これが歩きにくいのってなんの。

階段があるために、まともに登れないのだ。おかげで、横に逸れなければならない。だから道の横にはみ出て進む。それでも、疲れは倍増。ろくでもない道になっている。

                                     




                                                          
わかるだろうか?

もっとわかりやすい写真を。


  

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ようするに、階段の横木の下がえぐれて、段差が大きくなってしまうのだ。おそらく50センチ以上になっており、まともに足が上がらない。無理に登ると、疲れるうえ、次々と続くのだ。しかも、横木の間隔がおかしくて、一歩では進めない。

もともとオーバーユース気味の生駒山だが、多くの人が通るのに加えて、雨も多く、土壌は流される。しかし、横木部分だけが残るから、こんな階段とも言えない状態になる。

そもそも山歩きをするのは、自然に触れ合いたいためなのに、こんな道のおかげで歩く方に意識が集中されて、周りを見回す余裕もなくなる。

公園管理者および登山団体などがボランティアで、山道を「通りやすくしようと」階段を設置するらしいのだが、まったくの逆効果だろう。

おそらく、普通に歩く登山客・ハイキング客なら、歩きにくさがわかるはずだ。それなのに、文句言わないのだろうか。

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写真には、階段路の左側に別の道ができている。

階段のある部分は通らず、その周辺に斜面の道をつくったのだ。意識して作ったというより、獣道なみに人が通ることで自然とできた道だろうが、その方がよっぽど通りやすく気持ちいい。

よかれとしたことが、逆効果の例である。




          
  

そういえば、石畳の道も歩きにくいなあ。風情ある道のつもりなんだけど、足裏の感触悪いし、関節を傷めるし、結構デコボコだし。
これも勘違い。風情なんかないよ。もともと古道が石畳になったのは、上にかぶせた土が流れてしまった荒れた道なんだよ。

ともあれ、現場を歩けば感じることなのに、なぜ声を上げないのだろうか。階段作りたければ、完全にコンクリートで固めるか、間隔も同じにして木製にしてほしい。石畳も撤去だ。いっそアスファルトの道に石畳の絵を描けば?

2012/04/28

岐阜の林業女子の特徴は

先日は、林業女子会@岐阜の面々にお会いした。

岐阜の林業女子メンバーの特徴は、現業が多いことである。県職などのほか、実際に現場に出る作業班に属す人もいる。ほかの地域では、学生が会を主導していることが多いようだが、岐阜では社会人が目立つ。もちろん森林文化アカデミーの学生もいるのだが。

だが、彼女ら林業女子の活動を取材して気づいたもう一つの特徴。

写真を見ていただきたい。地域の人々と椎茸のホダ木づくりをしていた。

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わかるだろうか。この写真が示すものを。

二人の林業女子は、どちらも赤い手袋をしているのだ。

これこそ、林業女子会@岐阜のトレードマークだ!

そう、(私は)色めき立ったのだが……単なる偶然とのことであった……(-_-)。

そ、そんなことはドーデモよく、私が気になったのは、この地域の椎茸の菌は、普段見ているコマではなく、木粉に菌をしみこませたものをドリルで開けた穴に詰め込み、その上を発砲スチロールの蓋をするという方法だった。

やってみると、穴の大きさ・深さに合わせて木粉をバランスよく詰めるのはなかなか難しいものだ。

気がつくと、私はカメラを脇に置き、菌打ちに勤しんでいたのである。

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だから、このホダ木の十数本は、私が打ったものだぜ。

2012/04/27

「平成23年森林・林業白書」の公表

どうやら連休入り。

私はというと、長く抱えていた課題の最後の仕上げを終えて、また固まっていた締切り原稿を何本か同時進行で仕上げ、とりあえず全部クリアした。

だから明日から心置きなく連休入り……と言っても、そもそもフリーランスの私に暦通りの連休などなく、このままずっと休みが続き、気がついたら「これって失業じゃない?」と我に返る……そんな姿を脳裏に浮かべている(~_~;)。

まあ、ルーティンな原稿とか、6月の旅の準備とか、人生を見つめ直すとか、世界平和について悩むとか、ついでに自治会の仕事など結構うんざり系の仕事はあるのだが。ヒマになったら久しぶりに東京に顔でも出すか。スカイツリーという樹も見ておきたいし。これを伐採する方法を考えたりして(⌒ー⌒)。

……で、同じように連休中の予定のない林業な皆さん。

平成23年度森林・林業白書が公表された。

http://www.rinya.maff.go.jp/j/kikaku/hakusyo/23hakusyo/index.html

こっちが全文。
http://www.rinya.maff.go.jp/j/kikaku/hakusyo/23hakusyo/zenbun.html

概要はこちら。
http://www.rinya.maff.go.jp/j/kikaku/hakusyo/23hakusyo/gaiyo.html

時間を持て余したら、これに目を通して時間つぶしをするのはいかがだろうか。

今回は、やはり東日本大震災に大きなページを割いているし、さらに地球温暖化問題も大きく取り上げている。京都議定書の期限が切れたからかな。

でも、盛り上がらなかった国際森林年とか、森林・林業再生プランも登場する。当たり前か。

正直、白書は読んでいてつまらない。でも、網羅的だから、意外と情報量は多い。面白さの伝わらないベタ記事の中に実は注目すべき動きが隠されている。囲み記事なんぞも、結構隠れた情報だ。たとえば林業女子が取り上げられたりしている。
そのほか、さらりと流したところや、図表の数字が意味する裏を読んだり、入試問題の読解のように文章の書き手の気持ちを想像しつつ目を通すと、結構楽しめるかも。

お試しあれ。

2012/04/26

驚愕の自然エネルギー買取価格

自然エネルギーによる発電の買取価格が算定委員会で決まったという。

先日、このブログで未利用木材(林地残材)の価格を決めるのに、要望されたのはキロワット時当たり31,8円だった。あまり高いので、これは、わざと高めに吹っ掛けて、その後の議論の中で反対論も出て、落ち着くところに落ち着く……せいぜい20円くらいかな・・・と睨んでいた。

いや20円だって、十分に高い。これを木材の立米単価に換算すると製材用に搬出している価格に近くなるのではないか。

が、決定した金額を見て仰天した。なんと33,6円である! おい、要望よりも高くなるなるなんて、誰が決めたんだ!!

この金額を立米単価にしたら、いくらになるだろう。単純計算だとゆうゆう2万円を越えるだろう。ただチップにする手間が入ったり土場でなく発電所まで運ぶ経費も含んでいると、若干下がって1万5000円くらいかなあ。でも、素材生産自体の手間は省けるはずだ。どんな乱暴にしても、曲がっていようと傷だらけだろうと、木の太さも選ばず、皆伐すればコストはずっと下げられる。(これは全くの見当である。誰か計算してほしい。)

いずれにしても、現在の山では並材がこの価格を越えることは少ない。つまり、チップにして燃やす方が高く売れるというわけだ。

さあ、どうする? 経営的には、製材や合板用に出荷するなんてバカなことはしない方がいい。全部チップにして発電所に送るべきだ。
とくに国産合板は、B材を安く買いたたけることで成り立っている面があるから、生産業者は合板会社への出荷を撤回するだろう。
さらに製紙用チップも燃料用に回されるだろう。なかには輸入チップを国産材チップに混ぜて増量を図る業者も出るかもしれないなあ。いや、絶対出る(-.-)。

本当は、まったく使い物にならないような荒れた人工林をこれを機に皆伐して、全部一から植林して森を作り直すきっかけにすればよい。しかし放棄林は所有者が不明だったり非協力的だからできてしまうのだから、施業するのは難しいだろう。
むしろ出来のよい人工林から伐ることが増える。その方が簡単でコスト安。大径木だったら生産量も上がる。100年生のチップ!

製材・合板用原木と価格面で逆さやになるのだから、海外から安い製材を輸入して砕いてチップにしてという手もある……なんてよからぬ想像もしてしまった。

が、製材不足、合板不足に陥れば、また外材にもどるか、代替の非木材へと進むだけだろう。つまり木造建築物は衰退する。

ちなみに、未利用木材以外では、一般木材は25,22円、リサイクル木材は13,65円である。また太陽光は42円、風力は57,75円とかなりの値段。これらは電気代に加算されるのである。

しかし、算定委員はまったくマクロ経済を知らないのではないか。単に自然エネルギーを増やすことだけしか頭になく、一国の経済全体に眼を向けていない。そして環境倫理的にも拙劣である。

これらの価格は、まだ完全な決定ではないだろうが、ストップをかけるところは事実上ないのではないか。また価格は毎年改定されるから、勇んで参入しても翌年からどんどん価格が下げられる可能性は残る。木質チップを燃料に使える発電施設も限られているから、いきなり持ち込めない。翌年には半額になったりして。

さあ、どうする? 負債を抱えた森林組合などはチャンスかもしれない。これで一気に借金を返せるよ(⌒ー⌒)。悪魔のささやき・・・

2012/04/25

宿の主人は「緑の雇用」出身者

先に紹介した限界集落のゲストハウス「笑び」。

この経営者は、大阪出身。長良川でカヌーを操ることでこの地域に住み着くことになったそのだそうだ。そして前歴は、いろいろあるようで、東京に住んだり各地を転々としたと言うのだが、話を聞くうちに林業も少しやったという。

なになに? と追求すると、「緑の雇用」に参加していたそうだ。某県の某森林組合で1年働いたのである。そこでは、よい親方につき、いろいろ教わったが、結局将来に不安を感じて1年で終了したという。

私は、その森林組合を聞いて、ちょっと驚いた。だって、最近ニュースになったところだからだ。それも「緑の雇用」出身者の大量解雇である。ようするに、補助金削減の中で経営が苦しくなり、人員削減しようとするのだが、結果的に首を切ったのは地元の人間ではなく、ほとんど緑の雇用で来た人だったわけである。

まあ、こうした説明をすると、どこのことだかわかる人にはわかるのだが(^^;)、緑の雇用の中には、家族も連れて移住した人も少なくない。しかし家も土地もなく、森林組合で働くことが条件で借りた住宅のケースが多い。緑の雇用自体は、2~3年で終了する制度だが、その後も残れると説明されたから都会の家を引き払って移住したのである。それなのに首になったら路頭に迷うわけだ。

この事件のことを私が話すと、笑び経営者は知らなかったらしくショックを受けていた。

そしてその夜、インターネットで検索して調べて、どうやら関連ニュースなども見られたようだ。

翌朝の話によると、写っている人の中には当時の先輩もいたらしい。自分と違って彼は、林業に希望を抱いて、家族とともに移り住み頑張っていたんだけとなあ……と感慨深げ。国や県が後押しして誘致した人々だけに、単なる会社の首切り以上に問題を抱えてしまうのだ。

緑の雇用は、一歩間違えると、極めて危険な代物であることがわかる。

なかには、初めから2、3年後の研修終了後は首を切るつもりで望む森林組合もなくはないのだが、そのため彼らには技術も身につけさせない。補助金目当てだからだ。

しかし、反対だろう。3年後には自立できるように技術を身につけさせるなり、あるいは森林組合以外の仕事を模索させる手助けをしておかないと。

私の聞いた人の中には、緑の雇用終了後にそのまま林業で食っていく人のほかは、町に帰るほか、炭焼きを始めたり、山村で店を開くなど独立した人もいる。住んだ山村から通勤圏の地方都市でサラリーマンになった人もいるらしい。

緑の雇用制度自体は一応終了し、今後どのようにするのか私もよく知らない。形を替えて実施するという声もある。が、雇用側も雇用される側も、将来考えて行動しないと禍根を残す。

全国に緑の雇用経験者がかなりの人数になるはずだ。彼らのその後の足どりは、地域にも影響を与えるのではないだろうか。

2012/04/24

「責任ある素材生産事業体認証制度」

宮崎県のNPO法人ひむか維森の会が、「責任ある素材生産事業体認証制度(CRL認証)を発足させて初の認証団体を9社選んだという。

http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/miyazaki/news/20120422-OYT8T00111.htm

ついにやったか、という気持ち。
素材生産業者の集まりである ひむか維森の会は、2007年に「伐採搬出ガイドライン」を制定しており、伐採搬出に関する指針を作っていた。それを取材した際に、それを認証制度まで格上げしたいという意向を聞いていた。

昨年夏に訪問した際も、制度について少し話題に上がったが、それが昨年末に発足していたんだな。

その名も「責任ある素材生産事業体認証制度」か。長い(~_~;)。

この制度は、環境に配慮した素材生産活動をおこなう事業体を第三者が審査し、合格したところを認証するもの。素材生産業者を認証するというのは国内初である。


大きな特徴は、現場ごとに内容が違うため、マニュアルに頼らず実務を知っている同業者が現場審査を行うことだろう。
これでは、一見仲間うち審査と思われかねないだけに、ほかの審査メンバー(学識経験者、市民団体など)と緊張関係を保てるようにして、クリアする必要がある。ある種の信頼関係を醸成しておかないといけないだろう。

制度についての詳しいことは、維森の会のHP http://himukaishin.com/rlc/aboutRLC.htmを参照のこと。

ともあれ、今の段階で言えるのは、現場はここまで進んでいる、ということだ。これを宮崎だけに納めておくのは惜しい。各地に認証審査団体を設立されることを期待したい。本当は、森林組合も審査を受けてほしいね。

先日、日本の林業の問題点は「なんでもぶつ切り」だと指摘した。それは森づくりから素材生産、そして製材、最終商品までの流れがぶつ切りで、情報も途切れていたり、業者の目的意識もバラバラ……という川上から川下までの流れの縦割り問題である。

が,もう一つのぶつ切りがある。それが、地域ごとの横のつながりが切れていることだ。林業地は、谷一つ違うと、全然情報が通っていなくて、技術も違っていたりする。当然、九州から東北、北海道まで地域ごとに林業形態が違っており、しかもその事実をお互いが知らない……有り様だ。知らないから、全国画一的な政策で林業を再生できると思い込んでいる関係者もいる(-.-)。

さらに、同じ地域でも、業者間の横のつながりが薄い。隣の業者がどこの山でどんな施業しているかを知らないことが多い。新しい技術や機械を導入したことも知らなかったりする。

この縦のぶつ切りと横のぶつ切りが、日本の林業の致命傷になっている、という意味のことを話した。
言い換えると、日本林業の再生は、業界の縦と横を紡ぐことからスタートする。

その点、宮崎は例外的存在かもしれない。ひむか維森の会には約50社が加入しているそうだが、その間の意思疎通がずば抜けている。宮崎は、この認証制度を通して、さらにつながりを密にするだろう。このことに気づかないほかの地域の林業再生は、夢のまた夢である。

2012/04/23

龍神村の道の駅で割り箸セット!

拙著『割り箸はもったいない?』の直販を初めて、まだ2週間しかたっていないが、もう半分以上は出た。何年かかけて売っていくかと思っていたがけに有り難い。

なかでも、売れ筋は、割り箸セットである。割り箸のオマケに本がついてくる、という史上初の販売方法が注目されたのだろうか。

このセットとなる割り箸は、「3県復興 希望のかけ箸」であることは、すでにサイトで告知したとおり。
http://homepage2.nifty.com/tankenka/waribasihon-hanbai.htm

そこに、新たな割り箸セットが販売されることになった。

和歌山県田辺市龍神村で作られている割り箸とのセットである。
販売されているのは、龍神村森林組合経営の道の駅「龍神ウッディプラザ木族館」 だ。

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届いた売り場の写真。

見ての通り、割り箸の作り方の展示も行い、割り箸の意義を届けようというわけ。

そうそう、セットは左隅ですよ。



それを拡大すると……。

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セットになっている割り箸は、新たに作った大小の親子箸だそうである。みな、スギの天削。かなりの上物だね。

説明もしっかり付けてくれているし、いや、手間のかかることをよくぞしてくださいました。




ゴールデンウィークに南紀に出かける予定のある方は、ぜひ、お立ち寄りを(^○^)。
ちなみに、この道の駅は、かなり木工品の種類や数が多い。

ゆくゆくは、割り箸工場見学ツアーも企画したいとのことである。

ちなみに、5月にはイベントで、また別の割り箸とのセットも売り出される予定。詳細はこれからなのだけど、各地でさまざまな割り箸とセット販売されると面白いな。


2012/04/22

限界集落のゲストハウス

岐阜から帰って来た。

そこで泊まったのが、ゲストハウス「笑び」(わらび)である。

ゲストハウスと聞いて、どんなところを想像するだろうか。
通常は、町の中にあって、宿泊料金は比較的安く、その代わり部屋ではなくベッドで借りる、それも二段ベッドが主流。バストイレは共同。食事はなく、外に食べに出るか、自炊する施設がある……というものだ。長期滞在に向いている。

外国には多いのだが、日本でも沖縄や京都でよく見かける。奈良にも最近はいくつかできており、なかなか楽しそうだ。今風ユースホステルのような感覚。

が、ここで泊まったのは、はっきり言ってほぼ限界集落にある。幹線道路から奥に入り、車でも10分くらい?走る。さらに細い道を分け入って到着するから、最初は案内がないと厳しいかも(笑)。

が、到着するとびっくりする。

見た目は普通の民家なのだが、その玄関が尋常じゃない。

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見事な和風建築である。

この表具の凄さに見ほれた。それに梁や柱の太さ。

そのほか凝った数寄屋造りを随所に見かける。

 



リビングだけは洋式だが、ほかは皆和風。そうそう、トイレは三室もあったのは、ゲストハウス以前からだからすごい。
       

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こちらが玄関の天井。

よくよく見れば、すごい木をつかっているのだ。選んだなあ~と思わせる木目の板だ。

部屋も、床の間があって、そりゃお見事。

ゲストハウスと言っても、その日の泊まり客は私一人だから、この和室を一人で占領しているのだから、下手な安普請の旅館より豪華。

さらに庭もちょっと枯山水? 巨大な池と築地と……(^-^)。

私自身は、そんなに数寄屋づくりが好きなわけではなく、和風建築にこだわりもない。しかし、やはり木にこだわった建物には魅力を感じる。

経営者によると、この家の建主は、70を越えてからこの家をこだわりにこだわって建てたそうだ。自分で木を選び、自分で山から水を引いたり、コツコツ建てたのである。まさに建て道楽。

しかし、完成後すぐに亡くなられて、息子らはすでに町に出ていてもどる当てもないため、借り受けてゲストハウスをオープンしたという。経営者は地元の人ではなく、大阪からの移住者。彼については面白い?話題があるのだが、それは改めてするとして、長良川でカヌーをするためにこの地域に通っているうちに、居ついたらしい。

そしてゲストハウスを開業。最初は自分と同じカヌー客を目論んでいたが、現在はもっと幅広く家族連れやら登山客まで来るそうだ。

限界集落における宿泊業というのは、結構面白いビジネスモデルになるかもしれない。住むには厳しくても、訪ねるには楽しいところはあるものだ。名所旧跡ではなく、川とか山が魅力になる。宿もたいして宣伝せず、口コミで広がる。
「農家民宿」なんて気取らず、ゲストハウスという方がいいかも。食事の世話も必要ないし、風呂も基本なく、シャワーか近くの(車で20分ほど走るけど)温泉に通う。布団は別料金で、寝袋持参が推奨されている。

それに加えて、限界集落にある、こんな立派な住宅建築というのは、名所になるかもしれない(^^;)。決して建築洋式がどうの、大工の腕がどうの、といった見方をするのではなく、隠れた豊かな地域を知ることができる。何か地力を感じないか。

なぜ、この家の建主は、老年になってから家づくりにこだわったのか。それはわからないが、昔は紙漉きで潤っていた集落だそうだから、それで財産を作ったのかもしれない。

一応、ホームページを記しておこう。

http://www.mino-warabi.com/

2012/04/21

奈良の「滝桜」

昨年の4月22日、東北の被災地に出発した。

まず入ったのは岩手の陸前高田だが、内陸部から海辺に向かう途中に目にしたのは、津波に洗われた河岸の桜だった。

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ちょうど満開だった。

何やらこれから激甚被災地に入る前の関門のような気がした。まずは花が出迎えてくれるというのは、何かこれからの道行の凄味を感じさせられた。



   

さて、最後の日25日に福島で見たのが、三春の滝桜

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日本3大桜の一つ。天然記念物でもある。

これについては説明の必要がないだろう。今晩のNHKテレビで紹介された。中継では、まだ3分咲き?くらいだった。見頃は26日と言っていたから、まさに昨年のこの写真のような状態になるのだろう。

樹齢1000年というのは、ちょっと怪しいと思う(~_~;)が、たしかに太い。7本の幹が合体したという。

ところで、この滝桜は、奈良にもある。テレビでは滝桜の種子から約3万本の苗木が作られて全国に散らばっていると言っていたが、その1本が奈良市の大和文華館という美術館にあるのだ。

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こちらだ。


私が見に行ったときは、すでに葉桜になりつつあった(~_~;)。
それでも樹冠はかなり広く、幹周り1m以上はあったかな。
花の下に入ると、かなり壮観だ。

 

Jr_2

1983年に苗が移植されたというから、樹齢はほぼ30年。

結構立派に育っている。

  




 
その経緯については、こちらをどうぞ。

http://blog.goo.ne.jp/tetsuda_n/e/4f30df02583e9d89770ee482de6985d1

こちらのコメント欄によると、この滝桜からさらにサンルート奈良の駐車場にも分けられているそうだ。滝桜の孫樹が生えているらしい。

文華館のホームページにも今年の写真があった。

http://blog2.kintetsu.co.jp/seasons/2012/04/post-5cfa.html

2012/04/20

石垣にスギ

石垣にスギ
岐阜県美濃市に来ている。
泊まるのは、限界集落のゲストハウス。なかなか面白いビジネスモデルだ。

ちなみに写真は、石垣の棚田に植えられた見事なスギ林を見かけたもの。

2012/04/19

桜を巡るトンデモ

奈良県では、いよいよ桜も散り始めた。今日は、とくに桜吹雪が素晴らしい。

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これは、ラッキーガーデンの桜。この樹の下でスリランカ料理を食べるのがもっとも人気なのだが、今日は料理に桜の花びらが振りかけられただろう。

ところで、この桜も根元は直径で30センチを越えるから、結構な樹齢を重ねているように思える。だが、実はオーナーが引っ越して棚田に家を建てた際に植えたと言っていたから、20年生くらいなのだ。

意外と勘違いされる人が多いが、桜は非常に生長が早い。私など、コナラやクヌギより早いように感じている。里山にいっぱい植えたら、雑木林は桜に占拠されるかもしれない。

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こちらは、ラッキーガーデンのひつじエリアの桜。

これなど植えて、ほんの3、4年である。苗はひょろりとした高さ1~2mのものだったから、随分太くなったものだ。

桜の巨樹は、魅力的だ。枝を周囲に広く広げ、そこに花が一斉に咲いた様子は、まさに一服の桃源郷の絵のごとく。1本、そんな桜樹があれば、観光客もわんさか集まり、それで地域おこしは成功する。

そして、その桜には「樹齢300年」「1000年」といった推定が吹聴される。ときには歴史上の人物がいかに関わったか絡めて、すっかり名所となる。

奈良には、吉野山だけでなく、各地に桜の名所があるが、なかには樹齢350年を謳い、花の季節には何千人と集客し、そこにはお店も出て賑わうらしい。

その樹には戦国武将にちなんだ名前も付けられている。彼が植えたとしたら、それこそ樹齢400年近いのか……。

が、先日聞いた話は、仰天ものであった。

だって、この桜を植えた人は、まだ生きているのである! もちろん、その人が400歳ということではなく(~_~;)、ほんの数十年前のことなのであった。

なんでも、植え替えた場所がよくて、すくすく育ち、あっと今に巨樹になったらしい。そして、その人の名前から連想する戦国武将の名を桜に付けたら人気を呼んで……。

大笑いである。とんでもない話ではあるが、罪はない。もともと樹木の年齢なんていい加減だからね。この調子で、各地に名所を付けたらよい。あくまで「伝説」として。。。

そういや、奈良の高原地帯にあるしだれ桜の巨木は、ここ3日ほどが見頃だとか。ここは、上記のトンデモ桜より大きく素晴らしいというが、集落の奥にあるからか訪ねる人は少なく、穴場扱い。

穴場と聞いて、これは行かねばならない……と思っていたのだが、今日から雨。しかも私は明日から岐阜に行かねばならない。

帰って来てからでは、花は残っているかなあ。

2012/04/18

大学入試の問題に……

著作権関係で届いた書類は、某大学の入試問題に拙著の一文が使われたことの連絡だった。

で、その二次使用権の許諾などが求められたのだが……そんなことより、問題に使われた拙文を見て仰天した。

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字が小さいので、大きめの縮尺。








『日本の森はなぜ危機なのか』からの引用なのだが、なんと「はじめに」の部分なのだ。「森林と林家のためにできること」と題している。

こんなところを問題に使うか~!

かなり恥ずかしいことを書いているぞ(~_~;)(;_;)。

森林と林業について、あるいは山村、自然に関しての考察を行っている部分なら、問題文として適切かもしれない。しかし、こりゃ、決意表明文? いや、導入部だから柔らかい切り口を、と考えて記したのではなかったか。

そもそも執筆は10年前である。読み返すと、冷や汗出るぜ。

しかも、問題の中には、「筆者(私)が担おうとしている「役割」とはどんな「役割」か……」などというものもある。(;^_^A。

ああ、初心を忘れちゃいかんな。忘れていたかもしれんけど(^^;)\(-_-メ;)。

2012/04/17

国内最大の壁面緑化

京都で見かけた壁面緑化。

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京都駅前のヨドバシカメラの入っている「マルチメディア京都」ビルである。





かなり大規模で、建物を取り囲むように壁面を緑化している。ビルの北側から西側にかけて高さ7mの壁面部分を幅160mに渡って延びている。これだけの壁面緑化は国内では最大級で、総面積は1120平方メートルになるという。

生えているのは草花だけでなく、樹木系もあった。今後大きくなるとどうなるのだろう。

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ただよく見ると、土壌は使っていずに、スポンジ状の素材に根を伸ばして幹也茎を垂直に伸ばさせている。また水が上部より流されていた。

緑化することで冷暖房費を浮かす効果もあるだろうが、エネルギーを食う面もあるのだろう。

ちなみに名前を「midorie(ミドリエ)」といい、作ったのはサントリーミドリエという会社。

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