門脇仁: 広葉樹の国フランス: 「適地適木」から自然林業へ
知られざる森林大国、忘れられた林業先進国、フランス。広葉樹を主体とした特異な林業こそ、現代的である。日仏比較も行いつつ、その実像を追う。
田中 淳夫: 山林王
稀代の山林王・土倉庄三郎の一代記。自由民権運動を支え、全国のはげ山の緑化を進めた。また同志社や日本女子大学設立に尽力するなど近代日本の礎をつくった知られざる偉人を描く。
田中 淳夫: 盗伐 林業現場からの警鐘
21世紀になって盗伐が激増している。日本でも大規模で組織的に行われているのだ。そして司法は、まったく機能していない。地球的な環境破壊の実態を暴く。
田中 淳夫: 虚構の森
世にあふれる森林を巡る環境問題。そこで常識と思っていることは本当に信じていい? 地球上の森は減っているのか、緑のダムは存在するのか。る? 地球温暖化に生物多様性、SDGsに則しているのか? 異論から考えると別世界が見えてくる。
田中 淳夫: 獣害列島 増えすぎた日本の野生動物たち (イースト新書)
シカ、イノシシ、クマ、サル……獣害は、もはや抜き差しならない状態まで増加している。その被害額は1000億円以上?しかも大都市まで野生動物が出没するようになった。その原因と対策、そして今後を見据えていく。
田中 淳夫: 絶望の林業
補助金漬け、死傷者続出の林業現場、山を知らない山主と相次ぐ盗伐、不信感渦巻く業界間……日本の林業界で何が起きているのか?きれいごとでない林業の真実を暴く。
保持林業―木を伐りながら生き物を守る
保持林業とは新しい言葉だが、欧米を中心に世界で1億5000万ヘクタールの森で実践されている施業法だという。伐採後の生態系回復を早めるために行われるこの手法、もっと日本に知られてもよいのではないか。
田中 淳夫: 鹿と日本人―野生との共生1000年の知恵
奈良のシカは赤信号に止まる? 鹿せんべいをもらうとお辞儀する?カラスがシカの血を吸っている? 彼らを観察したら、獣害問題の解決の糸口も見えてくるはず。
山川 徹: カルピスをつくった男 三島海雲
カルピス創業者三島海雲の評伝。彼は内モンゴルで何を見たのか。何を感じたのか。その夢を乳酸菌飲料に結実させた足跡を追う。土倉家の面々も登場する。
田中 淳夫: 森は怪しいワンダーランド
森には、精霊に怪獣に謎の民族、古代の巨石文化が眠っている!そう信じて分け入れば遭難したり、似非科学に遭遇したり。超レアな体験から森を語ればこんなに面白い? 読めば、きっと森に行きたくなる!
村尾 行一: 森林業: ドイツの森と日本林業
林学の碩学とも言える村尾行一の林業論の集大成か?
ドイツ林業を歴史的に追いつつ比べることで浮かび上がる日本林業の大問題と抜本的な処方箋
田中 淳夫: 樹木葬という選択: 緑の埋葬で森になる
広がりつつある樹木葬。今や世界的な潮流となる「緑の埋葬」となる、森をつくり、森を守る樹木葬について全国ルポを行った。
田中 淳夫: 森と日本人の1500年 (平凡社新書)
日本の森の景観は、いかに造られたのか。今ある緑は、どんな経緯を経て生まれたのか。日本人は、どのように関わってきたか…。今ある景観は、ほとんどが戦後生まれだったのだ。今後必要なのは「美しさ」である!
田中 淳夫: 森林異変-日本の林業に未来はあるか (平凡社新書)
21世紀に入り、激動の変化を見せ始めた日本の林業。この変化を知らずして、日本林業を語るなかれ。果たして森にとって吉か凶か。そして「大林業」構想を提案する。
阿部 菜穂子: チェリー・イングラム――日本の桜を救ったイギリス人
もはや桜の故郷はイギリスだ! と感じさせる衝撃の書。ソメイヨシノ一色ではない多様な桜を守っているのは日本ではないのだ。そして日英交流史としても第一級のノンフィクションだろう。
田中 淳夫: ゴルフ場に自然はあるか? つくられた「里山」の真実
ゴルフ場は自然破壊? それとも現代の里山? このテーマに再び取り組んで『ゴルフ場は自然がいっぱい』を大幅改訂して出版する電子書籍。
田中 淳夫: 日本人が知っておきたい森林の新常識
森林ジャーナリズムの原点。森林や林業に関わる一般的な「常識」は本当に正しいのか、改めて問い直すと、新しい姿が広がるだろう。そして森と人の在り方が見えてくる。
日本の森を歩く会: カラー版 元気になる! 日本の森を歩こう (COLOR新書y)
森林散策ガイド本だが、第2部で7つの森を紹介。全体の4分の1くらいか。私が記すとルートガイドではなく、森の歴史と生態系をひもといた。
田中 淳夫: いま里山が必要な理由
名著『里山再生』(^o^)の内容を一新した改定増補版。単行本スタイルに変更し、美しくなった。里山を知るには、まずここから。
田中 淳夫: 森を歩く―森林セラピーへのいざない (角川SSC新書カラー版)
森林療法の成り立ちから始まり、森が人の心身を癒す仕組みを考察する。森の新たな可能性を紹介した決定版。 全国11カ所の森林セラピー基地のルポ付き。
田中 淳夫: 割り箸はもったいない?―食卓からみた森林問題 (ちくま新書)
割り箸を通して見えてくる日本と世界の森林。割り箸こそ、日本の林業の象徴だ!
田中 淳夫: 森林からのニッポン再生 (平凡社新書)
森林・林業・山村は一体だ! その真の姿を探り、新たな世界を描く
田中 淳夫: 日本の森はなぜ危機なのか―環境と経済の新林業レポート (平凡社新書)
かつての林業は木を売らなかった? 真実の日本林業の姿を紹介し、現状と未来を俯瞰した目からウロコの衝撃の書。
田中 淳夫: だれが日本の「森」を殺すのか
誰も知らなかった?日本の林業と林産業の世界を描いた渾身の1冊。
田中 淳夫: 田舎で起業! (平凡社新書)
田舎は起業ネタの宝庫だ! その成功と失敗の法則を探る、地域づくりのバイブル
田中 淳夫: 田舎で暮らす! (平凡社新書)
田舎暮らしは田舎づくり! そしてIターンを受け入れる側の極意を本音で語る
田中 淳夫: チモール―知られざる虐殺の島
知られなかった東チモールと日本の関わりと独立戦争
昨年の関西万博で印象に残っているのは、大屋根リングだけだ。ほかのパビリオンも展示物も、ほとんど覚えていない。
そして、来年の国際園芸博覧会「GREEN×EXPO2027」(花博)には、大屋根リングの部材を使った木造の塔が建設されるという。
ゼネコンの鹿島が、リングの木材を再利用して、高さ約60メートルの木造タワー「KAJIMA TREE(カジマツリー)」を建設するそうだ。構造的には、木材量は、リング全体の3%を譲渡されて、その分だけでKAJIMA TREEは建てる予定とのこと。本当に足りるのかな。
タワーの外側は関西万博で使用したままの色合いを残し、内側は木材を薄く削って地の木肌を出すらしい。まあ、リングは半年の間に黴が生えて、黒ずんだりしていたからねえ。その違いをわかるようにするわけか。なお、内部に人が入れるわけではないらしい。展望台もない。足元を歩くだけ。タワー的には面白くない。遠くから「タワーのある風景」を楽しむ趣向とか。
園芸博というからには、植物、そして木材を多用して施設や展示物をつくることが重要なのだろう。加えてリユースという点も環境を意識したのか。リングの木材は、実は持て余されている(笑)から、こうして使い回すと、処理が助かる面もある。園芸博が終わったらどうするのか知らないが。またリユース先を探すか、人が中に入らないのなら開会後も放置、もとい展示を続けてもいいかもしれない。
さて、そこで気になったのは、木造タワーという存在だ。よく世界最古の現存木造建築は法隆寺だとか、最大なのは東大寺大仏殿(だったが、それをリングが抜いた。でも解体しちゃったから,現存はやっぱり大仏殿?)と言われるのだが、塔はどうだろう。
日本で木造の塔と言えば五重塔。もっとも高いのは、京都の東寺の五重塔で高さ54・8メートルである。だが、世界を見渡すと?
検索してみると、日本で最も高い木造ビルは、東京都中央区にある高さ約56mの第一生命京橋キノテラス。
世界一の高さを持つ木造タワーは、オーストラリア・シドニーにある高さ約180メートルのアトラシアン・セントラル。
と出た。しかし、どちらもハイブリッドなのである。コンクリートや鉄骨と混ざっている。それに合板や集成材を使用している。
コンクリートや鉄骨を一切使わない純木造のビルとして世界一の高さ(85.4メートル)を誇るのは、ノルウェーにある「ミョーストーネット(Mjostarnet)」だそうだ。正確には高さ75mだそうで、屋上にフレームを立てて高さ水増し(笑)。
ただ、どれも木造ビルであり、タワーというには語弊がある。
では、完全木造タワーで最大のものは何か。どうやら中国の応県木塔(仏宮寺釈迦塔)らしい。遼時代の1056年に山西省朔州市応県北西の仏宮寺境内に造立された仏塔だ。ただし塔が完成したのは、造立が始まってから140年後であった。高さ67メートル、直径30メートル強。外観は5層だが、内部は9層になっている。また八角塔である。人が登れるのなら、いいなあ。カジマタワー、負けてるぞ。
記録上の高い木造タワーは、日本にあった。足利義満が建てた七重塔「北山大塔」は高さ110メートルあったとされる。落雷で焼失したというが、最近、跡地の金閣寺から相輪が発掘されている。ほかに相国寺の七重塔も同程度の高さがあったとか。もしかしたら東大寺の七重塔も、それぐらいあったかもしれない。
まあ、木造タワーについて調べるとなかなか面白い。
花博、一度は行ってみようかな。混むのはイヤだが。
三題話のようなタイトルだが、奈良女子大学の学生(正確には大学院生)を取材する機会があった。
女子大生が取材のテーマではなく、たまたまテーマの担当者が彼女らだったのである。妙に勘繰らないように。念のため。
あさって17日より、平城宮跡のオギ原で行われることについて話を聞いたのだ。
朱雀門を目の前に、何が開かれるのか。楽しみにしてほしい。ただ、この開会日に私は行けない……。
なぜならこの日は、兵庫県朝来市で講演会を開かれることになり、私が講師を勤めることになったからだ。朝来市は、郷土出身の原六郎を顕彰しているが、その原と土倉家の関わりを語る。
原六郎は明治維新の志士で、横浜正金銀行などの経営を行って、渋沢栄一と並ぶ明治の大富豪だが、娶った嫁が庄三郎の長女富子なのである。だから土倉家、そして林業と縁が深い。そこで私も「原六郎と土倉庄三郎、そして吉野林業」と題して、吉野林業について語ることになった。
10月17日(土)、午後1時30分から
会場は、朝来地域自治協議会会議室
これ、どこまで一般募集しているのかわからないけど、林業家にも声をかけていると聞いているから告知しておく。
原六郎と土倉庄三郎の関係だけだと話は膨らまないので、吉野林業も抱き合わせる。距離をおいていた林業だが、最近になって、なぜか林業に関する本を幾冊か手にしたことで改めて読み、改めて現状について考えるきっかけになっていた。
が、隔靴掻痒。いずれも納得できない。何をいまさら林野庁の言い分を焼き直したこと語ってんだ……という気持ちにさせられる。
だから、この講演会で吉野林業と現代林業について思うところを語りたい。
と思っていたから、女子大生に取材しながら、逆に私が熱く林業について語ってしまったよ。。。
でも、彼女らがいう「奈良はすごいポテンシャルがあるのに、活かしていない!」は、私も大いに同意した。結局、奈良のポテンシャルと、それを活かせていない現状について語り合うという不思議な取材となりましたとさ。
さて、オギの原の中で何が行われるか。そして私は朝来で何を口走るか。
『そのシカ、どこから来たと思います?』(金子伸吾著 緑書房刊)を読むと、新しいシカの知見を得ることができる。
著者は分子生物学者……と呼んでいいのか、ようするにDNA解析をしている研究者がシカを調べたことを元に書かれた本なのだが、わりとびっくりな成果が出ている。なかでも重要なのは、シカの出身地だ。
最近のDNA解析では、単に同じ種がどうかだけでなく、生息地による違いまで探知できるらしく、それを活かせば、たとえば捕獲したシカの出身地がわかるのだ。
簡単な例で言えば、富山のシカに屋久島のシカの遺伝子が混じっているという。おそらく昔、ヤクシカを富山に持ち込んだケースがあり、その血が拡散しているのだ。逆にこれまでニホンジカの亜種扱いしていたキュウシュウジカは、ホンシュウジカと差がないとか、形態的にはかなり違うケラマジカ(沖縄・慶良間諸島)も、実は同じ……とか。いろいろある。
ついでに言えば、ヨーロッパでニホンジカが増殖しているという。さらに人からシカに新型コロナウイルスが感染したケースもある。
そして、奈良公園に住むナラシカは、周辺のシカと遺伝子が違うことも突き止めた。なんと、狭い地域、奈良公園に密集することで、ナラシカは遺伝子を、ほかのシカと違うものに変えてしまっていたのだ。
だが、私が驚いたのは、その分岐起源である。いつからナラシカはナラシカになったののか。
拙著本『鹿と日本人 野生との共生1000年の知恵』でも書いたが、平城京がスタートした奈良時代、シカを保護されていなかった。シカ狩りも行われていたのである。平安京へ遷都後、シカは南都にどんどん増え街中にも出てきたのだが、それを貴族が見て、「吉兆」だと言い出した。そして保護が進むのである。言い換えると、奈良のシカが特別扱いされたのは平安時代になってから。約1000年前のことだった。
ところが、この本によると、ナカシカの遺伝子が違ってきたのは350~500世代前だという。シカの世代を4年として1400年~2000年前という驚くべき数字を出している。飛鳥時代から縄文時代まで遡ってしまう。
奈良の都がない時代から、ナラシカは周囲と孤絶して独特な遺伝子を備え出したわけ?
世代を4年としたのが誤りではないか、と思いたくなるが、それならナカシカは短命だったのか? 3年なら1050年~1500年に収まる。
いやいやいや、ナラシカはほかの地域のシカよりずっと長命であることが知られている。保護されているのだもの。仮に平安時代までが短命で、その後5年以上に伸びたとしても、結果は変わらないだろう。
謎だ。やっぱり神の使いだけある。
こんな研究があった。
シカによる植物の食べられ方が隣の植物によって変わる ―シカの採餌行動と植物の栄養形質をつなぐメカニズムを解明―
ようするに、自然界にさまざまな草が生えている中で、シカはどのように草を食べているのか、嫌いな草を選り好みしているか……という点の研究だ。
植物の食べ方は、シカの滞在時間と近隣の植物に対する忌避行動の頻度、そして栄養との関連も調べたのである。
実験は、隣にどんな植物があるかという違いで採餌行動がどうなるか、食べるのが好きな「焦点種」の茎の被食パターンを調べたという。
シカが好む植物・焦点種にはアカソを選び、さまざまな種と混植して(全11種類のパッチ)、岩手県五葉山の野生のシカに植物の食べられ方と採餌行動を比較している。また、対象植物の粗タンパク質やミネラル成分などの栄養素の含有率も分析したという。すると、現れたのは3パターンとなった。
①隣の植物の栄養価が高い場合、パッチの滞在時間が長いため、焦点種と隣の植物のどちらも被食率が高くなる。
②隣の植物の栄養価が低い場合、近隣を少し採食してパッチを退去することが多いため、焦点種の被食率が低くなる(連合抵抗性)。
③隣の植物に対する忌避行動が多い場合、忌避した後にパッチ内で他の餌を探索・採食することが多いため、焦点種の被食率が高くなる。
まとめると、みんな栄養価が高いと、ずっと全部食べてしまう。
栄養価の低い植物が多いと栄養価の高いアカソもあまり食べずに去っていく。
忌避植物、ようするに嫌いな植物があると、それを外してアカソをよく食べる。
なんとなくわかるが、忌避植物の忌避する要素は何かわからない。ただ栄養形質ではなく防御形質が関係している可能性が示唆されました、と記されている。防御形質とは、トゲがあるとか、臭いが強いとかだろうか。
ただ気になるのは、この実験では「茎」を食べるかどうか、なんだね。実は、葉はなんでも食べるという結果も出ているようだ。葉は、やっぱり食べやすいのだ。でも、葉を全部食べられたら植物としてはアウトだろう。
これは若草山のシカだが、シダ類の中に頭を突っこんでムシャムシャ食べている。
シカはシダを嫌いなはずだが……シダの中に生えている美味しい植物を選んで食べているのか、あるいは腹が減ったらシダだって食べるのか。
研究としては面白いが、実用的ではないなあ。食われたくない植物を植える際に、忌避植物を周りに植えても、逆によく食べられてしまうことになるし、栄養価で栽培植物を選べないし。だいたい農作物なら、みんな栄養価高いだろ。また奈良のシカを見ていると、忌避植物の典型であるアセビまで食べるなど、餌不足ならなんでも食べる。個体差も大きい。
……というわけで、林業、農業で応用して、シカの食害を防ぐのは無理か。
最近の日系ビジネスオンラインは、有料化が激しくて非常に読みにくくなった(冒頭1~3行しか読まさない)が、書籍の宣伝も兼ねているこうした記事は、全編読める。
年収1000万円の運送ドリーム、夢破れたトラック運転手はタクシーへ
1980年代後半には、過酷ながらも若者が年収1000万円を稼げると注目されたトラック運転手。今は大きく稼げないばかりか過酷さは残り、人が集まりにくくなっている。それと対照的なのがインバウンドの好景気に沸き、賃金上昇が著しいタクシー運転手。その落差から、トラック運転手からタクシー運転手への転身が相次ぐ。
ワタミ創業者の渡邉美樹氏が明治大学卒業後、経理会社勤務を経て佐川急便のセールスドライバーとなり、激務に耐えて1年で創業資金300万円をためたという逸話が残っている。トラックを運転するセールスドライバーに大卒はほぼ皆無だったが、月収43万円だと知って飛び込んだという。
この部分を読んで、若干の違和感を持った。なぜなら、私もその頃(1980年代)、駆け出しライターとして佐川急便のドライバーを取材したからだ。たしか転職の体験談コーナーを受け持って、ドライバーの一人を取材したのだ。
彼(30代)は、もともと起業するのが目的で、まず稼ぐ佐川急便に入った。そして3年間で1000万円を貯めて、新ビジネスに挑戦、が、よんどころのない事情で失敗。そこで再び佐川急便で稼ぐ……といったドラマだった。すでに一戸建ての家も購入していた。
そこで気になったのが給与額。月給80万円だというのだ。ワタミの渡邉会長なんて、メじゃない(笑)。
まず面接で、儲けたい金の額と目的を聞かれて、それを実現するためのメチャクチャきつい仕事に就いたという。今なら「働き方改革」とか「労基法」が厳しくなったからできないような働き方だったそうだが、80万円とは。今なら貨幣価値的には160万円ぐらいではないか。
ちなみに記事の後編に紹介されているタクシードライバーも、年収1000万円超えがいるとはいえ、そんなにない。
80年代の方が儲かったんだな。今は43万円ももらえない。どんどん下落している。なぜか、という疑問に、記事は過当競争だというのだが……。
そんなことを振り返ると、今の林業界はどうなっているのか。
90年代までは、吉野林業地で1日2万5000円の日当だったと聞いた。新人でも2万円は超えたそうだ。当時は週休1日だろうから、約90万円。今や夢のよう……いや、夢だ(笑)。
山の斜面の作業、また林業機械の操縦は、トラックの運転技術よりも難しいと思うが、作業単価は上がらない。
なぜ林業で給与が上がらないか、もっと分析した方がよい。タクシードライバーがよくなった理由は、配車アプリができて、流しのような無駄時間がなくなったことが大きいという。ようするに効率よく働けるようになったからだと。林業界でも、ごく一部の森林組合などは年間サイクルを緻密に組んで、無駄なく作業をこなすことで年収1000万円を達成している。だが、そのやり方が世間に普及しない……。
AI時代は、最近になってブルーカラーの時代と言われ始めたが、実はそこまで達していない。また生き残れるのは、人間にしかできないクリエイティブな仕事とも言われたが、こちらも外れ。むしろクリエイティブの分野こそ、AIに浸食されている。芸術家なんて、中の上レベルまでAIでできてしまう。ライターも似たようなものだ。しかも紙の記事が減って、ギャラも落ちるばかり。
若いライター見習い、新人ライターは、今のままでは厳しくなる。修業的な仕事があまりなく、あっても食えないほど安い。私は、修業時代の取材・執筆に随分鍛えられたことで、今がある。
まあ、私は逃げきるつもりだけど。仕事は趣味レベルに減らして、セミリタイヤめざしているから\(^o^)/。
以前、本ブログで不定期の「切り株の上の生態系」というシリーズをやっていたことを覚えている人はいるかな?
ようするに伐採跡の切り株の断面に、新たな植物などが育って生態系が生まれているシーンを紹介していたのだけど、ふと、こんなものを見つけた。
これは切り株ではない。杭だ。湿地に打った杭なのだけど、おそらく最初は防腐剤を塗布していたのだろう。だが長い年月のうちに朽ちてきて、そこにコケや小さな草が生えてきた。芯部より腐朽して土壌のようなものができたのだろうね。
それが盆栽みたいに絵になっている。だから「杭の上の盆栽」シリーズなのである\(^o^)/。
もう一本。こちらはシダが繁って、美しい緑が生えるだけでなく、映えている。
生駒山の森林公園の一角にある湿地には、木道が設えられている。水芭蕉やハンゲショウ、今はツリフネソウが観察できるルートなのだが、湿地の上に建設した木の構築物だから、とうしても傷む。
各所で腐って危なくなり、そのまま通行禁止になったりしているのだが……部分的には修理を進めているようだ。
木道の天板を張り替えていた。それは結構なことなのだが、いわゆる塗料で防腐しているのではなく、改質木材を使ったようだ。木目はスギっぽいのだが、焦げ茶になっている。これ、改質木材のうちの何を使ったのだろう。メーカーによって名も違うし、改質の仕方も違う。種類は多いのだが……。
この木目と色から考えると……。
熱処理のエステックウッドとサーモウッド。アコヤ(アセチル化木材)、マーベルウッド。そしてフランウッドも、その一つだ。ほかにも商品名は忘れたが、圧縮したり樹脂を注入したり、ガラス化もあったっけ。
区別がつかない(^^;)。
さて、見抜ける人はいるかな。教えて。
こちらは今が盛りのツリフネソウ。
平坦地を歩きたくなると、平城宮跡♫ 生駒では、どこを歩いても坂道だから(^^;)。
もう一つの理由は、そろそろオギ(ススキに似た野草)群落が白い穂を出す頃だからである。
始まったぞ、という感じだ。これを見なければ、平城宮跡の景観は語れない。これからオギ原はもっと広がっていくだろう。
青空と白い雲、少し涼やかな風。もっとも心地よく快適な季節だ。足元からは、バッタが飛ぶ。秋を感じる。
もちろん、こうした景色もある。大極殿が草原の奥にある。
インバウンドがあふれる奈良県内だが、平城宮跡は意外なほど静か。その広大な面積もさることながら、知る人が少ないのではないか。足もよくない。最寄り駅からは歩いて10分ほどだが、車がブンブン走りすぎ。
県は、ここを売り出そうとしているが、歴史ばかりを売り物にしている。飛鳥・藤原京の世界遺産登録に引っかけようというのだが、もっと自然にも目を向けるような広報を考えてほしい。平城宮跡は、歴史より自然の方が見るものが多いと思っているんだけどねえ。。
もっとも、一角では今日も発掘が行われていた。今度は何が出るか……。
大極殿の前では、巨大な舞台を組み立てていたから、何かイベントを行うのだろう。一方でオギの中で何やら音が……昨年も開かれた〇〇〇の建設だろうか。楽しみにしよう。
気分がふさぐと、森を歩きに出る。
今回は服装が山仕様ではなくて、ブッシュをかき分けて入るような森歩きをしては、ドロドロに汚れて後で嘆く……と思ったので、生駒山の森林公園にした。約1時間かけて周遊ルートをたどる道である。森林公園と書いたが、立派な遊歩道があるのは一部で、まあフツーの山道だ。
そこで歩いた道。
ううむ。この掘り返しは何を意味しているか。もちろん、イノシシの仕業だろう。だが、なぜ道の両端を掘り返して、真ん中の人がかろうじて歩ける幅だけを残したのか。真ん中だけ土が硬い、ということはなく、その気になればいくらでも掘り返せただろうに。
よくイノシシはミミズを探して土を掘り返すという。全否定はしないが違和感もある。ミミズを探すだけでなく、遊んでいるのではないか、と思ってしまう。だいたい、道のここにミミズか豊富にいるとは言えず、もっとミミズが豊富そうな地点もあるのだ。
人か歩ける幅を残すのは、イノシシなりのマナーかもしれない。え?
ここは栗の実が大量に落ちていた。その上にクリノキがあるのだ。ご馳走だとは思う。でももう栗はいらないよ、たっぷりもらったから……。
が、よく見ると、栗のイガの中はみんな空っぽであった。全部抜き取られた、いや食われた後か。
人がこの場でイガからほじくりだしたと考えにくい。やはり野生動物が実だけを食べたのだろう。イノシシはもちろん、イタチなどもいるはずだから。虫や鳥だって栗を狙って現れるかもしれない。
山道から生駒山の自然を感じるのであった。
『日本の森林に新しい命を』(岩井吉彌著・大垣書店刊)を読んだ。
著者は、元京都大学農学部林学科教授であり、自身も100ヘクタールほど山林を所有して林業を営んでいるという。専門は書いていないが、おそらく林業経済学なんだろう。森林経営の数字について詳しい。そして世界各国の林業経営を視察して回ったというから、どんな視点なのか興味を持った。
前著『山村に住む、ある森林学者が考えたこと』もあって、今度は日本林業の再生方法を国際的な視点で提言……とある。
ただ、やはり日本林業のコスト高からの材価低迷などの視点は、正直今まで通りの分析だ。正しいのだろうが、将来が見えない。提言も、条件不利地への補償金などが中心であり、もやもやが晴れない。それでは産業でなくなる。根本的に材価を上げる手段は浮かばない。
が、そんなことよりも気になったのは、冒頭部分にある、「山どろぼう」のエピソードだ。
京都でも、盗伐が起きていることを示している。業者は「誤伐」で逃げきったようだが、どう見ても意図的な無断伐採であり、盗伐と断言したい。この手の事件は全国的に蔓延しているようだが、 結局、被害者が訴えないから、表沙汰にならない。こうした事例を拾い上げて、各地で起きている事態を推測するしかない。
林業再生をいう前に、合法的で倫理観を持った経営を行わせることが最優先だろう。
ジャングリア沖縄が大赤字のニュースが流れている。1年間で173億円赤字だそうだ。早くも経営危機? 夏は暑すぎるし、客が少ないのに行列が長いとか、言われ放題。
私自身は行くこともないし行く予定もないが、当初は「沖縄のジャングルをリゾートにできるか」と興味を持っていた。が、内容か知れてくるとすぐ興味が失せた。私の求める森林リゾートではない。ジャングリアは、せっかくの立地を活かさず、わざと人工的なジャングルにしてしまった気がする。森の本当の魅力を知らない人たちがつくったのだろう。
欧米では、多くの森林リゾートがあるのに、なぜ日本では広がらないのか。いや客が来ないのか。
それは森を楽しく遊べる場にするノウハウが欠けているのだと思う。ジャングリアも、サファリ風にして恐竜出せばいいだろう、なんて浅はかな発想と企画をしたのではないか。
私のイメージでは、熱帯ジャングルをゆっくり歩いて(せいぜいカートくらい)、探訪できる森林リゾートを期待していた。そこに恐竜なのか、ポケモンなのか、謎の動物探しをしてもいいが、ハリボテ恐竜が動いて演じる寸劇なんぞはいらない。
アトラクションと呼ぶ大がかりなものではなくて、多少のサプライズがあるだけでいいのだ。ラフレシア(造花でもいいから)のような巨大な花が咲いているとか、謎の洞窟の通路を抜けるとか……ぐらいでいい。お宝探しでもいいし。
そう思っていると、別の施設を思い出した。同じ沖縄にある「大石林山」だ。沖縄北端の国頭村に広がる石灰岩地帯にできたジャングルを周遊する施設である。何年前に行ったのか。
熱帯のカルスト地形の上に植物が繁った地形をカレンフォレストというが、これが楽しかったのよ。奇々怪々な形状の岩が立ち並び、そこから不思議な形の木々が伸びている。その間の遊歩道を歩くだけでドキドキする。分岐をどちらに進むと、何か現れるか……今はどうか知らないが、当時は神話にかけたスピリチュアルな案内(でも、ちょっとチープ)もされていて、異世界転生! 気分になれるのだ。
調べてみると、2024年末から「ASMUI Spiritual Hikes(アスムイ・スピリチュアル・ハイクス)」という名に変えてリニューアルしたらしい。琉球神話のアマミキヨ神が、最初に降り立ったとされる安須森(アスムイ)から取った名だとか。
リニューアルされて多少は豪華にしたのかもしれないし、新たな仕掛けもあるかもしれないが、作り物ではない自然のワクワク感があってこその森林リゾートのはず。乗り物なんかいらない、非日常世界のトレッキングを楽しませてほしい。その方が経費をかけずにつくれる。
森を舞台にするのなら、ディズニーランドやユニバーサルスタジオではなく、熊野古道をモデルにすべきではないか。欧米人は森歩きが大好きなことも参考になる。
似た施設としては、ボルネオのムル国立公園のジャングルトレッキングコースを思い出した。ジャングル内の木道のほか、樹上回廊を巡ったり、川をボートで遡行したり、大洞窟に潜ったりと次々と景色が変わるから興奮したものだ。世界中から観光客を集めていた。
台湾の阿里山のルートも、肝心のタイワンヒノキの巨木はほぼないのに、楽しめるコースだった。
森の魅力のなんたるか。そして魅力を引き立たせ方をもっと考えてほしい。
日本に本格的な森林リゾートはなぜできないのか。俺に企画させろ、と思ってしまう。
昨日、少し遠出をして愛知から来られた方にお会いし、お土産をもらった。
それは栗だった。それも自宅で採れたという。。。
量がスゴイ。これで何キロあるだろう。実は同行していた人にも同じだけ渡していたから、合わせると3、4キロになるだろう。これだけ大粒の栗の実を自宅の庭で採れるというのだ。おそらく、もらった数倍の栗がなるのだろう。もはや栗園。栗林がある庭? どんな自宅なんだか。。。
話を聞いていると、彼女は全国を飛び歩いているようだし、人脈がとんでもない。それでいて、女学生の頃に学徒動員になりで軍服縫っていたら、東南海地震にあってミシンがぶっ飛んだ話や、学徒出陣でみんな死んで行ったとか、全国の山林を買いつけてきたが、かつては一山何億という取引だったとか、歴史の証人みたいな話が出てくる。足は悪くて杖をついているが、それでも歩けるし、頭はしっかりしている。
とまあ、その人の話をするととてつもないので止めておくが、問題は、栗である。
とりあえず生栗だから、夜から水に漬けておき、朝から茹でた。すぐに腐るからね。でも鬼皮や渋皮を剥くのが面倒だあ。包丁で半分に割ってスプーンですくうか。でも、少しは焼き栗にもしたいし、栗ご飯も炊きたいし、渋皮煮は難しいし、ああああ、手間がかかるわ(泣笑)。マロングラッセはつくらない(^o^)。
今年味わう栗は、これだけで十分だな。
矢田丘陵の森の中で見かけた“犯行現場”。
羽毛が散らばっている。あきらかに、ここで鳥が襲われたのだろう。肝心の遺骸はないから、どこかに持ち去ったか、食べられて残っていないのだろう。
ここで、この被害を受けた鳥は何かという問題もあるのだが(私の鳥類知識では、羽毛だけで判断できない)、より気になるのは「襲った側」だ。何が、鳥を襲ったのか。いうまでもなく鳥は飛び立つから、かなり俊敏でなければ捕獲できない。
実は、この手の羽毛などの散乱現場は珍しくない。わりと頻繁にハンティングは行われているようだ。
鳥を襲える獣として思いつくのは、イタチ、アライグマ、キツネ。タヌキやアナグマには、ちょっと無理かな。矢田丘陵に生息していて可能性が高いのは……。
実は、もう一種、凶暴なハンターを忘れていた。それはネコだ。野生化ネコ、ノネコはかなりいる。ノネコは人から餌をもらわず、自ら調達する。そして、もっともハンティング能力が高い。私自身、森の中でネコを幾度も見かけている。そしてノネコの餌でもっとも多いのは鳥類だろう。生態系におよぼす影響の非常に高い外来種として指定されている。
おりしも、こんなニュース。
環境省が、ネコも害獣であり、ノネコというのはペットになっているイエネコと同種なんだから名称を「イエネコ」に統一しようという案を出していた。極めて真っ当な意見なのだが、それを世間の猛反対で潰されてしまったわけだ。猫の奴隷たちが我々のご主人様が、ノネコと間違われて駆除されてしまう、と訴えたのである。
これに関しては論評したいことが多くあるが、ともあれ、ノネコの獣害について、まず認識してもらいたい。
生駒駅前に出ると、中央改札前にこんなものができていた。
「イコミナ開放区」と名付けられている。生駒市が仕掛けた公共空間を集える場にする社会実験だそうだ。昨年から幾度かやっている。
公共空間と言っても近鉄生駒駅のコンコース(線路上)だから近鉄の持ち物・管轄下だろうが、そこに人々が座って休めるベンチやテーブルなどを設置する試みだ(期間限定)。改札前で待ち合わせた場合、待つのに困る場所だったから、座れるのは有り難い。そのうち立ち飲み屋とか立ち食い店も並べてほしい(^o^)。ついでに選挙活動やチラシ配布・商品呼びかけは敬遠してほしい。
生駒市も人口が減少傾向にあるから、魅力づくりと産業振興が必要となってきた。かつては裕福な市民が多いから住民税もたっぷりで、住宅都市として潤っていたが、気がつけばみんな定年退職して収入が減少した。かといって企業・商店もそんなにない。逆に福祉系の支出が増えてきた。あまり安穏としていられないのである。市民に小商いさせて稼ぐといい。
で、私がこれを見て感じたのは……「設置が大変だったろうな」であった。折り畳めるイスやテーブルはともかく、このベンチにしているスギの角材は、運ぶのが大変。この長さはエレベータに乗るだろうか。そもそも車から降ろしてエレベータに乗せるまで運ぶのも重労働だ。階段を人力で揚げるのは辛いよ……とまあ、こんなことを考えるのは、あの角材の重さを知っているからだ。職業病に近い。
それから生駒市が誇る?緑ヶ丘美術館に行った。ここは民間(一般財団法人)が開く無料の小さな美術館(でも本館と別館があり、職員だけで10人はいる。映像とパンフレットもある)なのだが、現代の工芸作家の作品展が多い。今は陶芸展をしている。
そこで見かけた作品。(別館)
若林和恵氏の作品。いくつか木の蓋のある作品があった。つい、蓋の方をガン見してしまった。これは……ケヤキ材を挽いたものだ、樹齢何年で、漆を塗ったかな……と。いやいやいや、見るべきは陶器の方であった。木工ではない。職業病である。
森を歩いていると、道をふさぐ倒木があった。
それ自体は珍しくないのだが、その幹から妙なものが伸びている。
わかるだろうか。何か、ニョロニョロと……。最初は気根かと思ったのだが、触ると、サラサラと崩れてしまう。いわば線香の燃えかすのように灰が崩れるように。根ではなさそうだ。何か樹脂が染みだす。そう、たとえばニキビを潰してニョッキと脂が出るような(笑)。
そういや木の種類を確認するのを忘れていた。カシかシイのようだった記憶がある。
アップしてみた。何かね、これ。
そう思ったところで、AIに聞いてみた。
倒木の幹から吹き出て伸びる白いクリームやホイップクリーム、あるいはマヨネーズのように見えるものは、主に「木材腐朽菌(もくざいふきゅうきん)」の菌糸の塊、または「樹液酵母(じゅえきこうぼ)」による発酵現象 です
う~ん。それらしい回答だ。ただホイップクリームというよりは糸のように伸びている。ならば菌糸か。迷う。
何か、わかる人はいるだろうか。
最近、不眠症である。どうも寝付きが悪い。寝ても夜中に幾度も起きる。起きたら、そのまま眠れなくなる……。眠れないのに朝を迎えると眠い。頭が働かない。ウトウトする(-_-;)。
これって、高齢者の睡眠障害? よく父が悩まされていたのは知っているが、ついに私にも来たか。
酒に頼ると、寝付けるが、すぐ夜中に目が覚める。無理に寝ようとしないで本を読むと、明かりをつけなくてはならない。スマホでショート動画を見出したらやばい。そこで画面を見ずに名作の朗読を聞く……ちなみに芥川龍之介とか太宰治とかがいい。結末まで行き着く前に寝てしまう。。。最後まで聞けたら、眠れなかったということだ。
とまあ、対策をいろいろ試しているのだが、一長一短というか、効いた!と思ったのに翌日はダメだったり。
そんなときに見つけたのが、こんな研究。
香川県産ヒノキ根精油が睡眠状態の改善に役立つ可能性 中高年女性を対象とした自宅実験において睡眠初期の脳活動と中途覚醒時間の変化を確認
香川県産ヒノキの根から蒸留した精油(KHREO)を就寝時に使用したところ、使用 7 日目には睡眠初期のデルタ波活動が増加し、使用 13 日目には中途覚醒の合計時間が有意に短縮しました。
ヒノキの香りで眠れるなら文句ない。しかし、よく読むと、なんかオカシイ。
なぜ、香川産ヒノキの精油なのだ?
中高年女性を対象とするのだ?
どうも恣意的なデータの取り方ではないか。
ヒノキ精油はもっと広くあるだろう。男性はどうしろというのだ、納得いかない(> <;)
とりあえず私もヒノキ精油を探してみた。これまで植物系のエッセンシャルオイルなどは、何種類も手に入れてきた。
が、どうやらヒノキは使い切っていたらしい。代わりにクロモジがあった。それと「やすらぎ」と名付けているから効くかも。それにニオイコブシもあったが、こちらは「めざめ」だからイカン。
さらにタイワンヒノキの精油もあるはずだ。と探すと正確には台湾紅檜、ベニヒノキであった。しかしタイワンヒノキの一種だ。ヒノキチオールをたっぷり含む樹木である。日本のヒノキはヒノキチオールをほとんど含まない。タイワンヒノキの方が効くかもしれない。いや効き目はヒノキチオールがない方がいいのかなあ。……この苗でもっとも高いのはベニヒノキなんだけど。
今晩、試してみよう。
もし効かなければ、また別の安眠対策を。
雨の合間に訪れたのが、京都府のけいはんな記念公園。国会図書館関西館の近くだ。
そこの有料エリアに「水景園」がある。ため池を中心にかなり大規模な里山を再現したような世界が広がる。
関西万博の「大屋根リング」を真似たような……いやこちらがモデルのようなブリッジ、いや木質の天空回廊もある。これは鉄骨と木材のハイブリッド構造で恒久施設だけど。
京阪奈学研都市は、今は研究機関や行政施設、そしてニュータウンが広がる人工都市だが、元は丘陵が重なる里山地帯で、随道を掘って水を引き、ため池を形成して農地を広げた歴史がある。そこで木綿栽培などを行って成功した村があったらしい。その姿を残したいという思いもあって造成したのだろう。
園内には、今はニュータウンの緑としての役割しかない里山や里地の姿を再現している。
棚田がつくられ、実際に稲穂が稔り、彼岸花が咲く。案山子も並ぶ。里山風景を公園客のために演出している。ほかにも薪が積んだ小屋や、小川や湿原もある。そこだけ切り取ると、わりとリアルな農村里山風景だ。
ちなみに棚田の畦には大豆を植えている。田んぼの水をせき止め、人が歩く道としてつくられた畦も、この分の土地がもったいないと大豆を栽培するようになったらしい。可能な限り土地を利用し尽くす農村の知恵だろう。
そうした生産された大豆は、極めて重要な作物となる。枝豆として食べるだけでなく、味噌、醤油の原料であり、モヤシにきな粉もつくれる。大豆食品~たとえば豆腐、おから、揚げ、がんもどき、凍み豆腐、納豆……は肉の代わりになった。米だけでは足りない栄養素を供給する作物だったのである。
ため池を一周すると約30分。わりとよい運動と思索の時間になるのであった。
このところテレビにハマっている。今どき?落ち目の?と思われるかもしれないが、今だからこそ、面白いテレビ番組を探すのである。エヘン
もっとも番組表でチェックするのは、EテレやBS系が多い。ここには視聴率をあまり気にせずつくっている番組が多く、なかにはマニアックな作品が多いのだ。
たとえば『英雄たちの選択』や『偏愛博物館』などもそうである。各局のニュース番組も深い解説があっていい。Eテレでは『バックヤード』や『100分de名著』『美の壺』『サイエンスzero』……。
一方でドラマの再放送枠でもあり、過去の優秀な作品を流すことが多い。そんな再放送にハマる。
たとえば大河ドラマ『八重の桜』。幕末の会津戦争から明治の京都を描き、敗者の視点が光る。会津若松城の籠城戦の壮絶なことよ。今後は新島襄の同志社が舞台となるが、土倉庄三郎の名も、少しだけ登場するはずだ。
何より綾瀬はるかがいい! これと比べると、同じ大河でも豊臣秀長をなんとかヒーローにしようと歴史でっち上げてんこ盛りの『豊臣兄弟!』の薄っぺらさが際立つわ。
そして『JIN~仁~』。脳外科医が江戸時代にタイムスリップというありがちな設定ながら、精緻に江戸時代の生活を描き、日本の医学史にも踏み込む。コロリ(コレラ)との苦闘など、同じコレラ・パンデミックを取り上げた朝ドラ『風、薫る』とは段違いに迫力がある。
何より綾瀬はるかがいい! 彼女が看護師へと目覚める様子が涙を誘う。これと比べると和製007でも狙っているのかい、と思ってしまう『VIVANT』の荒唐無稽さが際立つわ。
少数でもササるターゲットを狙うマニアックさ。一度は消費した中から価値あるものを拾いだす再発見。これって、様々な業界にも応用が利くはずだ。
この調子で綾瀬はるか出演のドラマの再放送を増やしてくれ(^^;)。
中秋の明月の夜に咲いた、月下美人。
一五夜お月さまが見られなかったから、この花を眺めて月に思いを馳せる……十三夜や十四夜はよく見えたのに。十六夜も見えなかった。
ただ、本当の満月は今夜だという。中秋は月齢15日のはずなのに、なぜかズレている(^^;)。
とはいえ、結局は今朝~今夜も天候は雨・曇りだから満月は見られないだろう。
そして今朝の月下美人。
夜咲いて、朝にはしぼむ、この花の目的はなんだろうか。気をつけておかないと、開花を見逃してしまう。
夜の虫に交配を頼っているのだと思うが……日本では栄養生殖しかできない月下美人なのであった。おそらく雄花だけで雌花が入ってこなかったのだろう。(だから海外から両方を持ち込んだら月下美人も果実を実らせ種子をつける。)
しかし、せっかく咲いたのだから何か花の利用法はないか、と考えた。生け花にも押し花にもドライフラワーにもできない。そこで以前酒に漬け込んだことがある。ホワイトリカーに月下美人の花をつけたのだ。これぞ花酒。
だが、強烈な香りにノックアウトされた。一口含むと口中に猛烈な香り……いや臭いが広がる。花の状態ならほんのり芳しいのだが、滲出させるとすさまじいのよ。
結局、薄めて飲むようにしたが。今年はどうしようか、ちょっと迷う。もしかして杉樽と同じかもしれない。漬けるのは一瞬、たとえば数時間だけとか10リットル20リットルに一蕾にしたらかぐわしい香りの美味い酒になるかもしれない。あるいはウイスキーのスモーキーさと合わないだろうか。
飲み会の帰りに、ちょっとクールダウンを兼ねて一人で馴染みのショットバーへ。
まずジントニックをいただいて、さて2杯目はウイスキーにしようと思いつく。そこで「何か……オーソドックスなウイスキーを」と頼んだ。
これまでなら「アイラのスコッチで珍しい醸造所ものを」とか「鼻の曲がるようなスモーキーなヤツ」とか、まあヘンな注文ばかりしていた(でもマスターは常に要求に応えた逸品をチョイスしてくれた)のだが、今回は真っ直ぐにウイスキーを味わってみようと思ったのである。それはスコッチだろうがバーボンだろうがジャパニーズウイスキーだろうがかまわない……という気持ちで臨んだ。オオゲサ……
そこで出してくれたのが、シーバスリーガル12年。うん、王道のスコッチだ。
が、マスターは単に王道ウイスキーを選んだのではなかった。ラベルをよく見てほしい。「MIZUNARA」と記されている。そう、ミズナラ材の樽に仕込んだスコッチなのだった。味わいは、まさに王道。穏やかな口当たりに華やかな香り。たまには、こうしたオーソドックスな酒を味合わないと、舌が偏屈になる。
なんでも「ミズナラウイスキーシリーズ」というのがあって、シーバスリーガルが日本市場向けに開発したウイスキーだという。それらは日本産のミズナラ樽で仕上げ熟成(フィニッシュ)させたものだった。
そこで、つい検索。すると「ミズナラ樽は香りを原酒に移しやすく、華やかな花や果実のニュアンス、はちみつやナッツの甘み、スパイシーなアクセントを加える特性があります。」とHPに記されている。
日本のミズナラ材でつくった樽に、こんな需要が生まれていたのか。これは、もっと注目してよい。
しかしミズナラ材の樽づくりは非常に難しく高くつくだろう。もちろん価格も高くなるはずだ。そもそもミズナラの資源量はそんなに豊富ではない。ナラ枯れも進んでいるし、大木は枯渇しつつある。
どうせ国産材で樽をつくるなら、資源豊富で価格が安い木はどうか。安価な材を高く売るために。樽になるのは、だいたいオーク類。つまりナラやカシの木で、ミズナラもその一つだが、ほかにサクラやクリ材の樽もあるそうだ。
そして忘れてならないのは、スギ。ただし日本酒用ではない。あえて洋酒に挑めば、新たな世界が広がるかもしれない。杉樽で熟成させたウイスキーを売り出すメーカーもある。吉野杉の樽に詰めたことを売り文句にしている。
以前、店先で見かけた「吉野杉樽熟成」のウイスキー。ほかにも何か所か日本酒の醸造所で売り出しているはず。
……実際は針葉樹のスギ成分は滲出しやすいから長く漬け込んだら臭くなる。…日本酒だって、実は長く杉樽には詰められなかった。醸造は桶で行うが、保管は陶器が多い。関西から江戸への下り酒は木樽に詰めたが、杉香が強すぎた。そこで樽用スギ材は、水につけて樹脂を抜いたそうだ。
それをあえてウイスキーに使うというのだから、それなりの工夫はいるだろう。しかしスギの香りが合うウイスキーを開発できたら、杉樽の需要が伸ばせるのではないか。いっそジンのように最初から木香を追及した酒もしくは飲食物を生み出せるかもしれない。焼酎の熟成にも使えるか。そのための杉樽も発明すれば、改めて木の樽による熟成が脚光をあびる可能性を感じる。
スギ以外の未利用広葉樹材から樽をつくる工夫も考えられる。ようは森の資源の高付加価値用途を生み出すことが大切だ。
建築材用途の木材は価格が下落してしまっている。樽桶用途をもっと考えれば、かつての樽丸材のように高く売れたはずだ。日本にも樽メーカーはそこそこあるが、原料が輸入材では意味がない。国産材の樽の復権こそ、木材を高く売る一つの道ではないか。日本の林業を復活させる要になりうる。
樽丸林業の復活を!
……とまあ、バーカウンターでウイスキーを味わいながら考えたのであった。
こんな研究が発表されていた。
森林樹木根系の研究成果を国際誌に公開~高齢コナラを伐採し萌芽した根の土壌補強強度は8年後まで低下~
このタイトルを見て、ちょっと意味がわからず本文を繰り返し読んで租借したのだが、あまり日本語としてこなれていないな(^^;)。
なぜ理解しづらかったのか理由を考えると、私の萌芽コナラの理解の“根”底が違っていたことがある。
コナラの切り株から生える萌芽は、そのまま元のコナラの根系を利用して生長すると思っていた。つまり元のコナラが20年生なら、萌芽は最初から20年生の根系を我が物として育つと思っていたのだ。
ところが、この論文によると、萌芽はスタート時は元の根を利用するが、その根は徐々に衰退するらしい。だから土壌補強強度(この言葉もこなれていない)は低下していく。
この図のように根は減少していくというのだ。ただ、新たな根も生えていく? だから、また強度が復活するのか。
実生苗は、最初から自分で根を伸ばすから、最初はわずかな土壌補強強度しかない。ゆっくりと根を増やして強めていく。
この理解でいいかな?
だから私か興味を持ったのは、論文タイトルのような土壌補強強度の増減よりも、萌芽は元の根をずっと利用できない点である。萌芽は子供ではなくクローン、いや自身と一体であるはずなのに、古い太い根をずっと利用し続けるわけではないのか。最初の数年間は利用して萌芽枝の生長もよいが、やはり長い目で見て生長は自分で伸ばした新しい根に頼るのか。
だとすると、(コナラだけではないとして)萌芽更新は、たしかに樹木の復活を早めるが、土壌流出を防止する効果は決して伐採前のまま保てないことになる。
森林を伐採して復活させる手段は、種子撒布、苗の植樹、そして萌芽更新があるが、強弱はあるにしても、元にもどすのには長い年月がかかるのだろう。
ちょっと認識を新たにした。
9月の初めに注文した木製腕時計がようやく届いた。アメリカからである。かかるなあ。
とはいえ12代目。今度は、曜日入りでバンドも少し派手めを選ぶ。
なかなか立派な箱に入っている。アメリカからの送料も含めて、わりと本体でないところに金をかけている。この箱、何か利用できないか。
木製腕時計を注文すると、送り方にもいろいろあって、以前は竹の丸い容器もあった。ほとんど剥き出しの包装もあり、いかにも安物ぽくもある。本体は、実は金をかけてないのかも。
以前は壊れないよいものを、と思ってイタリア製とか高いものを購入していたが、結局は電池がネックとなって寿命が尽きるので、今は数年ごとに買い換えるのがルーティンになってしまった。
実は11代目も電池を入れ換えて再生を企んでいる。電池交換ができないというのは、もったいないよ。
遭難した。行き慣れた森で。私はバカだ(泣)。。。
ちょっとした目的で、生駒市内の矢田丘陵を訪ねた。比較的平坦な森が広がっていて、私の好きな一角だ。
途中、送電線の下の木を伐採する仕事が行われていて、なるほど、ここの山主はこれで補償金が受け取れるんだな、と「山投資」に思いを馳せたりして……。
そして目的地の饒速日命墓までたどり着く。ニギハヤヒと読み、岩船で天から舞い降りたという神話の人。生駒の豪族ナガスネヒコの妹と結婚して王となった。
ここを見て写真に納めたらOK。
そして帰ろうとしたのだが……往路には倒木があって、道を塞いでいる一角があった。無理して乗り越えたのだが、帰りは、その場所を迂回するつもりで別の道を進む。何、これまで幾度も通っている道。すぐに元の道と合流するはずだ。
……が、合流しないのである。道はあるのに、たどり着けない。伐採現場にも出たが、往路にいた人々はいない。おかしい。妖かしに化かされている気分だ。これまで幾度も通っているんだぞ。
仕方なく、スマホで地図を見た。進む方向は間違えていない。このまま行けば合流するはず。だが。道が徐々に消えていくのである!
一応、道の跡はあるが、ここ数年人が通っていない様子で草が茂り、クモの巣が張り通りづらくなっている。このまま進んでも藪漕ぎになってしまう。
気の根っこも怪しげな紋様に見えてきた。。。
仕方なくもどることにした。このままだと、別の方向に向かってしまうのだ。そこで饒速日命の墓までもどって、手を合わせて祈る。この神話の人、ナガスネヒコを裏切ったから嫌いなんだが、神妙に祈る。そしてナガスネヒコ様、お助けください。
その後、倒木を乗り越えて、なんとか元来た道をもどれた。ちゃんと伐採業者もいた。
尾根筋の平坦に見えた森だが、よくよく地図を確認すると、尾根には谷様の窪みがあり尾根が二筋になっていた。また以前は普通に歩けば合流する道が使われなくなったのか、ここ数年で草に埋もれてしまっていたようだ。分岐に気づかず、異世界に迷い込んだか。。。
こんな身近な森で「遭難」しかけるとは。恐るべし。
まあ、遭難しながらキノコ観察を楽しんだから、ヨシとしよう(良くない)。9月22日は「世界サイの日」だそうである。
朝からニュースで、動物のサイが、密猟で急減しており、絶滅の危機にあることを伝えていた。なぜ密猟するかと言えば、角を取るため。角は漢方薬など伝統的な薬として高値で取引されているからだ。
だが、サイの角の主成分は、ケラチンというタンパク質の一種で、ようするに髪や爪、皮膚などの主成分の繊維質だ。なんら薬効のある物質ではない。爪の垢の方がマシかもしれない。それでも高額の金を払ってほしがる連中がいるのである。
なおウシの角も同じケラチン。だが動物の角は、多くが骨が変形したものだ。ほかに毛と融合した角もある。またゾウの象牙は、まさに牙、歯である。また皮膚が変化したものもある。なおシカのように毎年生えかわる角もあるように、骨が伸びる場合もある。
つまり動物の角と植物のトゲ。どちらも同じ突起であるが、植物ごとにそれぞれ組織が違う。それなのに形は似ているから、相同ではなく相似だ。同じ「トゲ」とくくっていいの? ……とまあ、酒の席だから(笑)絡んでやった。
あの学生、その後どうしただろう?
で、考えるべきなのは、なぜ「角」あるいは「トゲ」が生まれたのか、という進化上の理由だ。なぜ、そうしたものを発生させるように進化したのか。サイもシカも、角でライバルを威嚇して、繁殖に有利になったり縄張りを守ったりする。トゲも虫や草食動物に食われないように身にまとうのだと言われている。もっとも、効果的なのかどうかは疑問もあるが……。
そういや植物やキノコ、一部の動物(ヘビやハチなど)の持つ毒にも、よく似た役割がある。生き延びる手段として「毒」を発生させる。でも成分は違う。角やトゲと同じではないか。
だが、サイは、角があることによって 殺される。サイを守るため、麻酔で眠らせて角を切り取ることで狙われないようにする活動も行われているそうだ。悲しくも、進化に反した事態である。
金魚の再導入の日がやってきた( ̄^ ̄)。
(多分)アライグマに食い荒らされて、ほぼ全滅した我が家の金魚池だが、対策として水面下にワイヤーメッシュの枠を設置、また植木鉢などを沈めて隠れ家も多数つくったので、今度こそと金魚を購入しに行った。車で約20分。でも細い、金魚養殖池の間を縫うような道をうろうろする。そしてたどり着いた一軒。
金魚の聖地・大和郡山市が近くでよかった(^o^)。
20匹を購入。小赤はやめて、手頃な2種類の大きさの金魚を10匹ずつ。2匹おまけしてくれたから22匹だ。
襲撃からのサバイバー2匹もいるから、これで池には24匹の金魚がいることになる。入れてすぐは固まっていたが、すぐに探索するかのように池のアチコチを巡るようになった。サバイバー2匹と仲良くしてほしい。大きさをサバイバーに合わせたのは、体格に優劣がついて喧嘩しないことを期待してである。
池の中の避難拠点は設けたが、ほかにも池の周囲に害獣の侵入ができないように対ノラネコ用のマットを敷いたり、さらにロープやテグス糸も張るつもり。鳥の襲撃もあり得るからだ。
あとはアライグマガ池の中をかき回してなくなってしまったスイレンなど水草類をいかに回復させるか。
我が家で獣害対策の防御方法を試すことになるとは思わなかった。これも勉強である。
先日、テレビ東京系の番組『世の中お金で見てみよう』で、「山に投資する人!」を紹介していた。
まだ若い人が、ばんばん山を買っている。全国数百か所だそうだ。
買っていると言っても、1か所高くても数万円で、多くは1円程度だそうで、ほとんど払っていない。で、それをどうやって稼ぐかというと。
まずは、送電線や電話線。その敷地料に加えて、伸びた木々の伐採した際の保証料。後者は1回で200万円ぐらいにはなるらしい。それを全国で展開すれば、たしかに儲かる。元手もほとんどいらず、また固定資産税などもほぼ無料。
ここまでは、私も想定していたのだが……よく探せば、高く売れる木もあるとか、山林で遊びたい人に賃貸するとか……なかなか考えている。
「山は買いだ」と煽るだけの番組かと思えば、わりときっちり買ってはいけない山とか、その後の管理の話までしている。ようするに、購入時に、すでにいくら儲かるか計算済みだった。
と、ここで疑問。それでは、なぜ元山主は、ほとんどタダで売ったのか。自分で稼げばいいのに。
どうやら、金になることを知らないからというより、面倒くさい、さらに言えば将来的に相続させることを考えると大変だ、という理由らしい。つまり、送電線の代金などは受け取れることを知っていても「いらない」「手放したい」から売るのだ。ほかにキャンプ場にするとか、山菜採取とか、それなりに金になること、楽しめる使い道はある。でも、「いらない」のだろう。
このマインドこそ、日本の山問題であった。
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