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本の紹介

2017/09/24

小論文で林業の将来を考える

拙文(『森と日本人の1500年 』平凡社新書)が、某社の小論文模試の問題に使われたようだ。

農・水産・環境学系コース用の設問である。
その通知が来て、解答例文と解説集が届いた。それに目を通すと面白い。
 
まず引用された拙文。(全部じゃない。全体を知りたい方は、本書を手に取ってください。)
 
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ここで注目してほしいのは、問題の(2)の方。「これからの日本の林業の活性化について,あなたの考えを横書き・800字以内で述べなさい」だと。
受験生に、林業振興のために必要な方策を論じさせようというのだ。
当然、受験生は高校生で、林業に詳しいどころか興味のある人だって超少ないと思うが……。これ、受験勉強の問題として読むのではなく、高校生に林業を考えさせるチャンス、いや解決策を論じさせる事例として捉えると面白いではないか。
 
もちろん、受験生の持つ情報は少ない。だが、課題文で触れている事項から論理的に考えればそれなりに方向性が見えてくるはずだ。
 
そこで、解説文の一部を紹介する。まず「出題のねらい」。
 
2
「 
今後必要となるであろう林業への取り組みについて考えさせよう」とは! 
 
 
3
4_2
 
 そして、ヒントも示している。
 
5
 
ちなみに解説者は、それなりに林業について詳しいようで、拙著には記していないことも触れて説明していることが気付いた。『森と日本人の1500年』の出版は2014年だが、解説の中には平成26年の木材自給率を紹介している。しかし、この数字が発表されたのは翌年だから、拙著の出版後だ。つまり解説者自ら別途情報を得たのだろう。ほかにも自伐林業を紹介したりもしているのには驚く。
案外、林業マニアだったりして(笑)。
 

2017/09/23

ヒガンバナの咲く場所

たまたま寄った郵便局の花壇にヒガンバナが咲いていた。

 
なんとも言えない違和感(~_~;)。植え込みの間からニョッキと茎が伸びて赤い花というのは場違い。
 
では、生駒山でみかけたヒガンバナの咲いていたのは……。
 
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石垣でした。これはこれで違和感。まあ、石垣の石が見えないほど草が繁っているのだけど。
それでも花壇よりはマシか。やはり野に咲けヒガンバナ、である。
 
 
せっかくだから棚田の様子も。
 
17_2_2
 
これは今年5月の棚田。
 
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こちらが9月某日。ほぼ同じ場所からの撮影である。今年は嵐が幾度もあったから、ちょっと稲穂が乱れているが、まずまずよい出来のよう。

2017/09/22

Yahoo!ニュース「国産漆……」の間違いを大告白!

Yahoo!ニュースに「国産漆増産は絵空事。江戸時代から日本は漆を輸入していた 」を執筆しました。

 
まず最初に、大きな間違いをしでかしたことを告白しておく。
 
この記事、最初は「国産漆の絵空事……。」というタイトルだった。アップして半日経ってふと読み返して、大きなミスを侵していたことに気付く。記事の内容は、国産漆そのものが絵空事、つまり嘘と書いているのではない。文化庁(と林野庁)が企てている国産漆の増産計画が絵空事、と指摘しているのだ。
 
本文に大きな間違いはないつもりだが、タイトルだけで内容を判断する人もいたかもしれない。予想外に多くシェアされているようなので手遅れかもしれないが、修正しておいた。
 
また内容に関してもおさらいしておくと、私の主張は「中国産漆は質が悪くて、国産漆は質が高い」ということはない、というものだ。漆の質は、ウルシノキの質ではなくて、樹液の採取の仕方とその後の加工によって左右される。その点(職人養成や採取方法、道具……)を押さえずに国産漆を増産しても、結局質の悪い国産漆が出回るだけになるかもしれない……と言いたい。
 
実際に質の高い海外産漆もあるし、国産漆だって品質はバラバラだ。
 
 
ちなみに私は、漆に関して約1年間取材したことがある。ウルシノキの育て方から漆掻き、そして精製までの現場を見せてもらった。さらに漆塗り職人も取材した。その経験から執筆した記事である。
 
 
Yahoo!には掲載するのを止めておいた写真をここだけに公開(笑)。
 
1_2  輸入された中国産漆。灰色に濁っている。
 
2  高品質な国産漆。透き通っている。

2017/09/21

ノルウェー人の幸福

「世界幸福度報告書2017」によると、今年の幸福度ランキングのトップはノルウェーだった。
 
これは国連と米コロンビア大学地球研究所が155カ国を対象に、1人当たりのGDPや健康寿命、困難時に信頼できる人がいるかどうか、政府や企業における汚職からの自由度……などを手掛かりに幸福度を調査するもの。
 
幸福度というのはかなり相関的なものだから図るのは簡単ではない。このランキングでは97位で最貧国の部類に入るブータンが「幸福の国」と謳っているのもそれなりの意味がある。とはいえ、経済的な豊かさだけが国民の幸福にはつながらないことを示している。ちなみに日本は51位だった。OECD先進国では最低位である。
 
 
今日の朝日新聞のオピニオンページに、駐日ノルウェー大使(アーリン・リーメスタ氏)が、寄稿している。
 
2  
 
ノルウェーは、日本とほぼ同じ面積で緯度も近い(気候は、かなり日本より寒いが)。そして連想するのがヴァイキングにサバだったりサーモンだったりするように、海の国だ。北海油田もあるけれど。
 
ただ人口は圧倒的に少ない。約526万人である。だから日本のような手厚いサービスはない。一方で、物価は高く不便さをよしとしている。それゆえか労働生産性は高い。そして利益を将来の世代に投資する方針が根付いている。
 
だが、私が注目したいのは、そこじゃない。この記事の最後を読んでほしい。
 
1
ノルウェー人が幸せな秘密は、「誰でも私有地を自由に通行でき、自然を享受できるのです
 
これは、北欧にある万人権の考え方だ。自然のある私有地とは、主に森林地帯である。だから森の自由権とか森林立入権、自然享受権という訳語もある。ノルウェーでは海浜なども含むのだろう。自然と親しむ権利があり、その権利を存分に行使していることが幸福だというわけだ。それを国を代表する人が語る。
 
日本でも、その気になれば触れられる自然はある(法的な根拠はないにせよ)が、それに触れたいと思わない、触れても幸せを感じない人が多いのだろう。

2017/09/20

無印の多肉植物

最近、百均ショップで気になるのは、観葉植物のコーナー。とくに多肉植物が多く並ぶようになった。
百均のような、大量販売が必要な業態に植物のような生ものを扱うのも冒険と思ったのだが、わりと売れているようである。観葉植物は、花と比べると長持ちする。とくに多肉植物なら世話もあまりいらない。それでいて種類も豊富。だから可能なのだろう。それにしても、小さいながらも鉢植えが108円で手に入るのか……。
 

そんな折り、無印良品の棚に、こんな商品を見つけた。

 
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無印でも多肉植物を扱っている……のだけど一味違うのが、鉢にヒノキブロックを使ったところだろう。これで500円。(もちろん陶器やプラスチックの鉢もある。)
 
ヒノキブロックにドリルで穴を開けただけの代物だ。製作するのに特別な技術や手間はいらないだろう。そこに水苔でも詰めて植え込んだのか。そのまま地面に植えることもできるかもしれない。最後は土に埋めるとそのまま腐朽してくれるはず。
陶器やプラスチックの植木鉢は、処分が大変だ。かさばるし重いし、最近は有料ゴミ扱いになる。その点、ヒノキブロックなら自然物を売り物にできるかもしれない。
 
手間隙かけた高い木製植木鉢ではなく、500円くらいなら気軽に買われるだろう。(百均並には売れないだろうが……。)
 
単純に百均と比較すると、ヒノキブロックには400円近い価値があることになる。端材で作れるから、そこそこ利益が出るはずだ。
 
 
今求められているのは、こういう木製品じゃないのか。ちょっとオシャレで感性に訴えるもので、しかし高くない。量もそこそこ捌ける。
昔、カジュアルウッド という概念を提唱したことがあるが、こういう商品ではないかな。
 
 
 

2017/09/19

林野庁が「森林バンク」とな?

林野庁が放置人工林の整備のために「森林バンク」制度を創設する計画のようだ。年揚げの通常国会に法案を提出する予定とか。

 
Photo
 
ネットでは、こちら 。   
 
とうとう出てきたか、というのが最初の感想である。以前より議員WGやら識者の懇談会等で、提案が出されているのを聞いていたからだ。そして、私なりに森林バンク構想を練っていた(笑)。
 
今回の構想は、放置されている人工林を整備することを目的に掲げてある。この手の問題が起きると、必ずと言ってよいほど森林バンク的な機関が想定されるが、その根底には国に任せたら安心、みたいな発想があるのではないか。
私は反対だ。国に任せたら不安である。責任なく、机上の論理ばかりになりかねない。
 
 
今回は、市町村が森林を借り上げて、実際の作業は木材生産会社などに委託するとしているが……ちゃっかり林道整備や林業機械は国が支援するそうだ。
加えて、記事には無料で借り上げて管理するのに「年間500億円規模かかる」と試算しており、そこに国の森林環境税を当てるというのだ。この金額はなんだ(笑)。ここが怪しい。
 
手入れすると言って、逆にひどい施業をする例は多い。重機で土壌を引っかき回したり、バイオマス燃料用に皆伐して、「放置森林を手入れしました」と言いかねない。     
そもそも環境保全のため、とお題目を掲げるのなら、たとえば1ヘクタール以上の皆伐は禁止とか、再造林を10年以上監視するスキムを盛り込むべきだろう。10年後に成林していなかったら罰則を与えるぐらいでないと信用できない。
 
以前も少し紹介したが、「農地バンク」なるものがある。農地をやる気のある「担い手」の元に集めることを目指したが、発足後ほとんど機能していない。農業も大規模化することで「成長産業」とする計画だったが、見事に失敗しているのだよ……。
 
 
ちなみに私が考えている森林バンクは、「意欲ある林業経営者」に森林を預けるのではなく、「金のある異業種企業」に森林を斡旋するバンクである。森林を所有する名誉を与えて、金を出させる。ただし、実際の森林経営は専門のプロに委託しなければならない。国の森林総合監理士もいいが、地元で養成されたフォレスターも混ざった森林経営委員会を作らせたらよくないか?
また斡旋業務は、新たな組織を創設せずとも地方の金融機関が担ってくれるのが一番だと思う。だって、地元の企業の財務状態をもっともよく知っているから。
 
 
まあ、ああだこうだ、と、私も責任負わずに机上の論理で考えているだけだけどね(;´д`)。
 

2017/09/18

魚梁瀬杉の終焉

高知県馬路村の魚梁瀬杉の伐採が今秋で終わるそうだ。

 
……って、まだ伐っていたのか!
 
1
 
この写真は、おそらく20年以上前に馬路村を訪れて、魚梁瀬杉が残る千本山を登ったときのもの。ここは保護区だが、かつて直径1メートル級のスギが馬路の山を埋めつくしていたという。巨木の間隔が狭いことに驚く。樹齢も300年級ぞろい。
 
豊臣秀吉が、京都の方広寺に大仏を建立、その大仏殿に使ったという曰く付きの巨木だ。
だが、戦後伐りまくって、脂分が多いので腐りにくく土台などに使ったというが、やがて魚梁瀬杉のブランド名で持て囃された。
 
それを魚梁瀬杉という名の銘木として伐りだしたおかげで林野庁はおおいに潤い、一つの村に二つの営林署があったほどなんだが……。
 
実は私が訪れたときは、すでに営林署の一つは消え、広大な何百世帯もの空き家が広がっていた。すでに資源が底を尽き、伐採は止めたと思っていた。
 
が、なんとまだ伐っていたのだ。ようやく今秋をもって伐採中止とするそうだ……。その最後の伐採が58本だという。しかも、、用途はとくに決まっていないので市場に出すそうだが、それなら伐る必要あったのか? 単に売却益が欲しかったということになる。
 
 
こうして、日本の山野から、本当の大径木は消えていくんだな。魚梁瀬杉のブランド名も忘れられるのだろうか。
 
 
 
 

2017/09/17

林野庁と環境省の境界線

気がついたら、明日も休日なんだって。

全然知らなくて、明日までに仕上げる原稿を用意していたのに……。
 
 
というわけで、こんな日に真面目な森林や林業や木材の話を書くのもシャク? なので、またもや大台ヶ原のことを。
 
今度は東大台の一枚。
 
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東大台ヶ原は、日出ヶ岳や正木が原など名所がたくさんある。海もよく見える。海までたかだか20キロほどなので、伊勢湾から尾鷲辺りが一望できるのだ。
 
そして、伊勢湾台風以降、多くの倒木が出て、そこにシカの大繁殖などもあり、草原が広がっている。原生林が失われて草スズタケとミヤコザサが繁り、そのササ原もシカによって食べられて裸地化が進んでいるわけなので、自然劣化が進んでいるわけだ。
だから悲しまなければならないのだが……いい景色じゃないか、と登山客に喜ばれている。
 
とはいえ、放置はできないので、シカの捕獲事業と防護柵を建てているわけだ。めざすは、かつての「苔むす森」を取り戻すことなのだが……。
 
そして、驚いたことに長大な木道がつくられていた。登山者があまりに多く道が削れるうえ、どんどん副道がつくられてしまうからだそうである。
 
この景色にも驚いたのだが、私がもっと注目したのは、管轄の違いがあること。
 
写真の右が環境省。左が林野庁。環境省的には、国立公園特別保護地区に指定されているのであり、林野庁的には森林生態系保護地域を設定しているからだ。
 
この木道に、見えない境界線があるのだよ(笑)。やっている事業は同じなのだか、よく観察すると、微妙に防護柵(防鹿柵と環境省は呼ぶ)の張り方が違ったり、パッチディフェンスとか稚樹防鹿柵とか、呼び方が違ったりする。
 
仲良くやってね(^0^)。

2017/09/16

紅葉の兆し

台風が来ちゃいましたが、私の訪れた大台ヶ原はよく晴れていました。

せっかく歩いたのに、まったく触れないのもナンなので、こんな写真を紹介。
 
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西大台のナゴヤ谷にあったカエデ。ハウチワカエデだろうか……そのひと枝だけが紅葉しかけていた。
 
同じ木なのに、なぜここだけ? 何か冷たい風の通り道だったのだろうか。案外、虫にかじられて色が変わったのか(笑)。
 
ともあれ、標高1500メートル地帯の大台ヶ原は、一足早く秋の紅葉が始まっているようである。
 
 
そのカエデの真下なのだが……。
 
2
 
これ、トリカブトだ\(^o^)/。思わず持ち帰りたくなる、猛毒草である。(持って帰ってどうするかって?)
 
葉も花も茎も根も、みんな毒があるトリカブトがわりとアチコチに生えているのであった。

2017/09/15

大台ヶ原を下りて見たもの

今日は、大台ヶ原の主に東大台を歩いた。こちらはポピュラーなルートと景観なので知っている人も多いだろう。

なので、割愛(~_~;)。
 
しかし、二日続けて西大台、東大台と歩いたので、さすがに疲れた。帰り道の大台ヶ原ドライブウェイを走っていると眠気が出る。こりゃイカンと選んだのが、上北山村の小処温泉へ下りる道。
 
チョー急坂を下りて、たどりついたのが小処温泉で、ここでしばし湯の中で寝る(^o^)。
火照って、目が覚めたので温泉を出たのだが、温泉の目の前の小屋にミツバチの巣が設えてあった。
 
1
 
わりとミツバチがたくさん飛んでいるじゃないか。ちょっと季節外れぽい。ニホンミツバチのようだが……。
なんか様子がおかしい。そこでじっと目を凝らしてみると。
 
3
 
おっ、スズメバチが来襲していた。それに対してミツバチが防御行動を取っていたのだ。
 
スズメバチがホバリングしながら突撃を繰り返し、その旅にミツバチが捨て身の戦いを挑む。決死の熱団子作戦を取るのか……。
 
私も初めてだ。スズメバチがミツバチの巣を襲う話や、襲った後は見たことがあったが、まさに進行中のシーンをとるのは。ちょっと興奮?感激しつつ観察する。
 
もちろん、私は安全な車の中で見ていたのである(^o^)。

2017/09/14

大台ヶ原で切り株生態系

大台ヶ原で切り株生態系
夏休み代わりに大台ヶ原に来ている。近畿の屋根、紀伊半島のてっぺんだ。

そして西大台地区を歩いた。ここは、環境省の利用調整地区という珍しい地域。1日に入れる人数を制限しているのだ。

私は申し込んで手続きを踏んで入ったのだよ。もっとも30人制限のところ、私を入れて4人だったが……。
しかも後の3人は、午前中に入ったそうで、午後から入るのは私一人。

一人で山を独占だあ~と喜んだのだが、早く歩きすぎたみたい。途中で二人抜いてしまった……。


写真は、久しぶりの切り株の上の生態系。苔と稚樹がよく育つ切り株であった。

2017/09/13

「みえ森林・林業アカデミー」創設の位置づけ

三重県の鈴木英敬知事が、2019年度に「みえ森林・林業アカデミー」を創設すると発表した。

19年度というのは、平成31年4月だそうだ。ちなみに事務局は、津市の県林業研究所内に置き、キャンパスは全県とか。
 
 
この記事だけだと、「また林業大学校が増えるのか」と感じた人も多いのではないだろうか。この数年で続々と林業大学校が誕生している。たしか、現在全国に19校だったかがオープンしているはずだ。
 
一応、特徴としては新規に就業する人ではなく、すでに林業職に就いている人が再び学ぶ場である。また林業現場の担い手だけでなく、林業経営者を育成するコースも設けることだろうか。つまり林業経営者と中間管理職、現場作業者と役割に応じた3コースに分かれている。加えて、森林・林業施策に通じた市町職員を育てる講座も考えているらしい。学び直しの大学校としては新しいだろう。
 
が、実はそうした林業の学び直しは、鹿児島大学と愛媛大学にも社会人コースとして設けられているわけで、まったくなかったわけではない。
 
 
しかし、これだけでは全体像が見えないと思う。そこで老婆心ながら? 私がちょっと補足説明。
 
Img001   
 
今のところのイメージ。学内にディレクター、マネージャー、プレーヤーの3コースというわけだが……。
 
実は、もっと大きな目で見た3コースもあるのだ。それは、紀伊半島の3県(和歌山県、三重県、奈良県)の役割分担だ。
 
すでに和歌山県は、今年度農和歌山県農林大学校をスタートさせて、主に林業現場の作業員の養成に取りかかっている。
 
そこで、こんな構想がある。
 
Img002  
 
和歌山県は、林業への新規就森者の養成を手がけている。そして三重県は、既就業者のステップアップを手がける学校をめざすわけだが……実は、その後に奈良県が控えているわけだ。奈良県も負けじと林業大学校相当の学校をつくる構想がある。仮称・フォレストアカデミー。それがフォレスター養成を手がける。と言っても国のフォレスターではなく、いわば紀伊半島フォレスターになるのだろうか。
 
もっとも、奈良県はいつ開学するのか、本当につくるのか、まだ姿が見えていない(~_~;)。
 
この構想は、3県の紀伊半島知事会議で合意しているから、絵空事ではない。
正直、こんな県を超えたデカい絵を描いてみせたことに感心している。奈良県、やるなあと(^o^)。別にヨイショしているわけではないが、近来なかったように思う。
 
だいたい隣の県が林業大学校つくったからうちもつくるぞ、という発想が多いのではないか。でも中身は横並びで、生徒の取り合いをするということが多くなる。
 
もちろん、本当に3県でこんな棲み分けができるのか、生徒を集めることができるのか、まだまだ予断を許さないけどね。
それに働きながら学ぶことが現実にできるのか、あるいは高い経営力を学んだのに活かす場を与えられるのか。。。という点も課題だろう。
 
ただ国がつくった森林総合監理士は、単なるペーパー資格になりつつあるのに対して、岐阜県は、新たに地域森林監理士を立ち上げ、現実に使える林業資格と林業人の育成に取り組み始めた。全国画一の人材ではなく、地域密着型の人材である。
 
紀伊半島3県は、同じく地方独立型林業人材を生み出せるだろうか。
 
 
少なくても国は、地方の邪魔だけはしないでくれ。総務省が地域林政アドバイザーなる役職をひねり出し、県を飛び越して市町村に働きかけているのが気になるが……。

2017/09/12

倒されたアカメガシワ

タナカ山林の見回りに行った。少し日が開いたかな、と思うが、実際は一週間ぐらい。

 
が、異変があった。
 
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道に近いところに生えていたアカメガシワの木が倒されている。
 
アカメガシワは、明るい土地にどんどん生えて生長も早い。だから皆伐した跡にもどんどん生えてくる。私は、たいてい草刈りと同時に伐っていたのだが、3本だけ残していた。皆伐跡地は当分草むらになるだろうが、アカメガシワならすぐに延びて樹林ぽくなるのではないか、と思ったからだ。
それに全部駆逐するのではなく、数本残しておこう、次の森の構成樹種に入れようというつもりもあった。
 
その3本が、写真の通り、無理やり倒されている。すでに直径は10センチ近いから、思いつきで押したら倒れた、ということは有り得ない。倒された幹を見ると、樹皮に何か傷がついているし、根元は伐られていない。何か強い力で押し倒したとしか思えない。
かといって、車などが突っ込んだ様子もない。あくまでアカメガシワ3本だけが倒されているのだ。
 
近隣の住人が、道沿いの木を邪魔に感じて倒したのか、と想像したが、それもおかしい。こんな倒し方をしても見通しがよくなるわけもなく。
 
 
さらによく見ると、こんな木も。。。。
 
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こちらは、枝を引っ張って引き裂くように倒したようだ。
 
 
いたずらにしては手が込んでいる……というか、簡単にできることではないので、かなり力がいるだろう。
 
なんか、ムカつく。見れば根元にアイスクリームの容器のようなプラスチックゴミもあるし……。
 
私は手ぶらだったので、この日は処置できなかったが、結局、アカメガシワは伐らないといけないだろうな。もう一度立てるのは無理だ。
この手の不愉快なことが起きるのなら、山を一般開放なんぞしたくないという山主の気持ちもわかるよ。日本の森に「万人の立入権」は与えられないな。
 
 
 
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ちなみに、こちらは皆伐した土地とは別に間伐だけで済ませた区画。
伐ってから3年は経つのに、あんまり植生の回復は進んでいない。切株からの萌芽は出ているのに、あんまり生長していない。皆伐区が草ぼうぼうなのと対称的だ。
そこそこブッシュ状態から林床が明るくなるように抜き伐りしたつもりだったが、効果は薄い。
 
やっぱり間伐では、里山の遷移をもどして若木を増やすのは無理、という実験結果が出たのであった。

2017/09/11

『文明崩壊』とFSC

昨日の新聞の裏面にこんな広告があった。

 
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見た通り、王子製紙のネピアの広告だが、FSCをこんなに大きく扱っているので目に止まったのだ。材料がFSCの紙を使った商品はそこそこ増えてきたが、それを前面に謳った広告はそんなに見ない。日本も、ようやくここまで来たか……と思ったわけである。
 
 
実は、現在読んでいるのが『文明崩壊』(上・下)。ジャレド・ダイアモンド著。草思社
 
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2冊で厚さが6センチにもなる。正直、全部通して読みきる自信がない(-.-)。
とはいえ、実に興味深い内容だ。イースター島、ピトケアン島とヘンダーソン島、アメリカ先住民(アナサジ族)、マヤ、ヴェンキングとグリーンランド、ルワンダの大虐殺、ドミニカとハイチ、中国、オーストラリア……多くの国の文明とその盛衰を説き明かし、その根底に環境破壊があったことを指摘していく。
環境の歴史と文明論という、私的には涎の出そうなテーマなので懸命に読んでいる。
 
この場合、破壊される環境の多くが森林である。
そして、森林を守った文明として取り上げられるのが、ニューギニア高地と日本。それにトンガとティコピア島なのだ。(世界最古の農業を始めたのはニューギニア高地民。)
 
日本も、ご多分にもれず森林破壊を続けてきたが、江戸時代にそれにストップをかけることに成功している。それはなぜか……?
 
一方で、大企業と環境をテーマに論じる中で、唯一の成功例、というか希望のある取り組みとして紹介するのが森林管理協議会、つまりFSCだ。
 
オレゴン州の2つのホームセンター「ホーム・デポ」で行った実験が紹介されている。
同じ質・大きさの合板にFSCのロゴマークラベルを張ったものと張っていないものを用意して売上を見るのだ。
すると同じ値段の時は、倍以上も売上が違う。もちろんFSC付きの方が売れるのだ。
ラベル付きの方を2%高くしたときも37%の客がFSC合板を選んだ。
 
アメリカでは、FSCがそんなに普及しているのか。オレゴン州は、そんなに先進的な「意識高い系」の州ではなく、平均的なアメリカ人の住む地域である。
日本では、そもそも区別のつく客自体がどれほどいるのか心配になる。
 
ちなみに本書の発行は2005年だが、原著の発行は当然ながら数年前だ。そして執筆期間を考えると、この実験が行われたのは2000年前後ではないか。今から20年近く前でも、アメリカでは森林認証制度について広く知られていたのである。
 
その点、日本はようやく広告に大きく出たことを驚くレベルなのだから……政府も相変わらずFSCを横目に見ているしね。
 
国内の森林は守ったが、海外の森林の破壊には知らんぷり。これが日本の実態かもしれない。

2017/09/10

道沿いの皆伐地

先日、電話をいただい林業家から、
「山林を売りたいという人がいて、私は買えないからほかの人を紹介して購入してもらったんだけど、いきなり道から見えるところを皆伐されてソーラーパネルが並んでしまったよ。地元からは文句言われるし、斡旋した俺の身にもなってくれよ」
という話を聞いた。

 
実は、そんな話、各地にある。先日の吉野から大台町に入る辺りには皆伐跡地だけでなく、ソーラーパネルの並んだ山を多く見かけた。
 
まあ、太陽光発電が全部悪いとは言わない。本当は山より放棄農地とか開発を中断した工業団地とかだだっ広い駐車場とかビルの屋上とか……もっと適地があるだろうと思う。
ただ、それでも山が何十ヘクタールかあったら、そのうちの1ヘクタールぐらいにソーラーソーラーパネルを設置するのはしょうがないと目をつぶろう。林業やったって利益はわずかだし、確実に収益を上げる山林の利用方法がほかに見当たらないのだから……。
 
だが、美観ということを考えないのだろうか。緑の山の景色の中に、いきなりテカテカ光るパネルを並べることに恥ずかしさを感じないのだろうか。
 
 
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写真は、大台町(旧宮川村)の道沿い。川の対岸をごっそり皆伐してしまった。こちらの用途はバイオマス発電だそうだ。
 
拡大してみると、再造林はしている。
 
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苗木にツリーシェルターまで被せているのは獣害対策か。ちゃんと育てるつもりがあるという点では、良心的な施業になるのだろうか。。。
 
しかし川に面したところだから、雨が降れば土砂が流れ込む可能性もあるし、何より景観が妙になってしまった。はっきり言って、みっともない。
 
宮川村では、ここ以外にも多くの道沿い皆伐を見かけた。意外と皆伐が多いのである。
 
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道路からの“皆伐展望台”。。。
 
 
それにしても道沿いはなあ。美観というものを考えないのか。できるだけ違和感がないように、人目を避けた場所を選定する配慮さえないようである。むしろ道に近ければ搬出が楽とか考えるのだろう。こうしたところに、日本人の節操のなさ、無頓着・無神経さを感じる。恐ろしいほど景観に興味を持っていない。
 
 
私の経験則だが、地域の景観に気を使っているところは、地域づくりもわりと進んでいる。逆に住民の美意識が弱い地域は、住民の底力というかソーシャルキャピタルも低くて荒んでいる気配がある。美しくない土地に人は頑張って住もうと思わないからね。

2017/09/09

Yahoo!ニュース「…ビーバー製材所に木の文化の原点を見た」を書いた裏側

Yahoo!ニュースに「国産樹種120種以上!ビーバー製材所に木の文化の原点を見た 」を執筆しました。

 
先週のお伊勢参りの途中に取材した武田製材を紹介。以前から気になっていた、FBでもアップされている木のあるところを訪れました。
 
勝手に呼び方を「ビーバー製材所」にしてしまったり、奥さんに聞いた話を折り込んだりしてしまったが、許してください(~_~;)。
 
以前より、スギやヒノキなど植林木以外の、主に広葉樹材(もちろん外材も除いた木)を製材しているところを取材したかったのだが、ようやく叶ったわけだ。実は、ここを取材したらこんな記事を書けるのではないか……という思いもあった(~_~;)。
 
見せてもらった中には、ソヨゴの木もあったのだが、それは白くて緻密な材だった。実は、神官が持つ木製の(シャク)は、通常ヒノキ製だが天皇の持つものはソヨゴ製なのだそうだ。そんな知識を披露したら、ソヨゴ材の需要が生れるのではないか。タナカ山林でも生産できるかもしれん(^o^)。
 
こんな杢も見せてもらった。
 
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この縮んだような杢、なんの木だかわかるだろうか?
 
なんとスギなのだ。スギの皮がクマなどによって剥かれたところに脂が貯まって変性して生れるスギのあぶら杢というそうだ。
 
ここの製材所のように多様な国産樹種を挽いている製材所は福岡や岡山、愛媛、長野……と全国に何か所かあるようだが、まだまだ点であろう。
 
同時に売り先の確保も重要だ。製材所は、いわば素材としての多種類の木を挽いて提供する場であり、それをいかに使えるかを提案しなければ売れない。現在はネットを通じて知った人が買いに来るが、それでは隙間産業だ。
 
やはりどの木はどんな用途に向いているか、あるいは多種類の木片を組み合わせて何らかの品をつくることをできること、使用例をカタログか、HPでもいいから示すべきではないか。
加えて、それらの用途の品をつくっている人につなぐ役割も欲しい。いわば木材コーディネーターである。
 
誰か、立候補しない?
 

2017/09/08

センダン一年生

昨年、我がタナカ山林にセンダンの苗を植えたことを報告した。

その後、2本追加したところ、イノシシに掘り返されたことも……。
 
だが、最初に植えたセンダンは無事なはずだ。久しぶりにセンダンの確認に行ってきた。
気がつけば、夏の間に草や灌木が繁ってしまった。これではセンダンは被圧されていないだろうか……。
 
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生えていました! 背丈は2・5~3メートルにもなっているぞ。
さすが早生樹。生長は早い。これだけ伸びれば、回りの草木が少々繁っても大丈夫だ。
 
ただ、芽かきをしなかったので、根元近くから3本に幹が分岐してしまっている。
 
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別にセンダンの直材を取ろうと思っているわけではないのでかまわないのだが、分岐した分それぞれの幹は細い。
 
芽かきしなかったのは、単にタイミングが合わなかったこともあるが、実は芽を見分けるのが自身がなかったこともある。枝の芽ではなく葉の芽をかいてしまうと、生長できなくなるとテキスト?に書かれあったのだ。意外と区別がつきづらく、失敗する人が多いそうだ。
 
私としては、割に太い幹がまっすぐ伸びなくても大きく枝を拡げてくれた方が森の景色になると考えていた。街路樹のセンダンもそうであるように。
ともあれ、センダンは元気ですv(^0^)。数年後には見応えのある樹木になるだろう。
 
せっかくだから、回りの草木を刈り取ってきた。肥料をやるべきかとおも思うが、またイノシシが出たら困る。当分様子を見よう。

2017/09/07

バイオマス白書と生き残り予想

先日の伊勢参りに、吉野から大台町を抜けて伊勢に出る山の中のルートで、もっとも目に止まったのは、山崩れと皆伐地だったことは、当日のブログ にも少し紹介したが……。

実はもう一つ目についたのがソーラーパネルだった。どうやら伐採した木はバイオマス発電に、その跡地はソーラー……という流れでもできているのだろうか。ようするにバイオマス燃料か、ソーラーパネルがもっとも儲かる山の使い道なんだろう。FITの買取金額も、ソーラーよりバイオマスの方が高くなったから、今後もっと参入が増えるだろう。

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ちょうど、バイオマス白書2017(ダイジェスト版)が届いた。
 
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サイトには、バイオマス白書2017の本版 があるので、こちらを見るといい。
 
少し紹介すると、2017年2月時点のバイオマス発電の認定容量は約600万kwだそうである。(現在の発電量はその約半分。)
もっとも、このうち9割が一般木質バイオマスだという。未利用材を燃やすのだから地域振興! と錦の御旗を振りかざす時代はすぎてしまった。
 
一般木材と言っても、主要なのはヤシ殻など輸入燃料だろう。2016年のヤシ殻輸入量は、76,1万トンと前年比1,7倍に急増している。
これは、輸送にかかる環境負荷はもちろん、アブラヤシの栽培が熱帯雨林を破壊している点からも再生可能エネルギーの趣旨に反しているとされる。
 
ただ、私は別の点も考えている。ヤシ殻燃料ばかりに頼っていると、首根っこを輸出国に握られるということだ。現在は大半がインドネシアとマレーシアだが、日本がこれほど買い付ければ必ず価格改定を要求してくるだろう。大幅値上げも有り得る。あげくに燃料高でバイオマス発電所は立ち行かなくなるかも。
 
この白書でも、FITの切れる20年後に生き残れるのは3割程度と見ているようだ。これは楽観的な数字だが、それでも7割のバイオマス発電所は潰れるのである。。
 
その際に取りうる手立ては3つ。
 
一つ目は、国や地元自治体が補助金を出して赤字を補填、生き残りを狙う。
 
第2は、木材以外のものを燃やすこと。一番可能性の高いのは、産廃かな。。。いわばゴミ発電に切り換える。すでに多くの発電所がやっているから。それを未利用材と偽るから犯罪行為なのだが、素直に産廃燃やします、と言えばいいんじゃない?
 
そして最後。簡単だ。発電を止めるのである。発電施設は廃墟かくず鉄にする。それまでに投資額は回収しておく。これがもっとも賢いかも。
 
以前、某テレビ局が「バイオマス発電を扱いたい」と取材を申し込まれたので、こうしたことを説明したけど、結局、企画として成立しなかったのかなあ。。。

2017/09/06

庄三郎、亡くなりました(;_;)。

毎日新聞奈良県版に連載している『大和森林物語』。

 
とうとう土倉庄三郎が亡くなりました。。。
と、別に小説でもなんでもないが、6回目にしてとうとう死んでもらった。
 
 
 
話は、川上村大滝の磨崖碑を刻まれるまでを記した。本当は銅像についても書きたかったのだが、ちと複雑になる(3回も作り直しているうえ、場所も転々としている)し、一般的にはやはり磨崖碑の方が有名だろうから。
 
本当は6月7月の2カ月間を土倉庄三郎の回のつもりだったのだが、6回に延びて、しかも甲子園などの記事で少し間も抜けたから9月までずれ込んだ。もっとも、土倉ネタ自体はまだまだあるので終わらせることも辛いのだ。また第2シリーズを考えるか。。。
 
 
ともあれ、取り上げたい奈良の森に関するテーマはほかにもいっぱいあるので、今回は土倉関係の矛を収めて次の章に行こう。

2017/09/05

消える道

このところ、生駒山系や矢田丘陵を歩いていると思うことがある。

それは、山道がどんどん廃道ぽくなっていること。
 
私が歩くのは、もともと人があまり通らないルートなのだが、それでも一応は道として開かれたところが基本。途中、脱線する場合は別として……。
 
ちゃんと標識がある道でも実際に歩いているうちに、草ぼうぼうになってきたり、倒木が前を塞いでいたり、土砂崩れなのか道そのものが崩壊していたりと、まともな道でなくなっている経験が増えているのだ。
 
それもハイキング道ではなく、里道というか、多分昔は交通の要路と思われる道。今は別の車道などが開通して必要度が低くなって山の中の抜け道ぼくなっているが、かつてはこちらが幹道だったと思われるところもある。
 
029 かろうじて道の痕跡を残す
 
 
いやいや、舗装された車道さえも、最近は各地で草に覆われている。両側から伸びた草が道をふさぐかのようだ。草が車に触らずに通れなくなっているのだ。
実は、先日もそんな道を車で走っていたら、草の中からかなりのスピードで対向車が飛び出してきてヒヤリとした。細い道なのに飛ばすな、と言いたいが、実は草のおかげで見通しが悪いことも理由だろう。
 
こうした道は、本来行政が整備しなくてはならないはずだが、財源が減って草刈りの回数も少なくなって来たのかもしれない。
 
 
人口減社会になると、田舎の田畑が消える、集落が消える、さらに相続未登記によって所有者不明の森が、人家が、土地が……と問題化しているが、実は消えると言っても現実に山や宅地が存在しなくなるわけでみない。家だって古くなって倒壊する恐れがあるかもしれないが、基本的に空き家になっても残っている。
 
その点、本当に消えてしまいかねない筆頭は道かもしれ ない。草が生えてもしばらくは踏み跡が残るが、長い年月の間には本当に消える可能性がある。もし崩れたり、路面に樹木が生えて太くなれば通れなくなって完全に道でなくなるだろう。
 
おそらく縮小社会では道路などインフラ維持も厳しくなるから、今後道の消滅は加速するだろう。
 
私は廃道ファン? ではあるが、こうした道の消え方はあんまり喜ばしくはない。道とは、人が通った記憶の残る土地だ。ときに深い歴史があったり、ドラマが展開されたかもしれない。
 
それがかろうじて残っているうちは、廃道としても楽しめるが、完全に痕跡さえ消えたとき、人も消える。
 
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2017/09/04

伊勢神宮で見てきたもの

せっかく伊勢神宮で講演すると伝えていたのだから、そこで見てきたものをいくつか紹介しよう、私の興味の持ったものを。。。。

 
まずは、斎宮
 
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皇女がいた。。。
 
斎宮・をご存じだろうか。伊勢神宮のある伊勢市ではなく隣の明和町にあるのだが、伊勢神宮に仕えるため、天皇の代替りごとに都から伊勢に派遣された斎王のいる宮だ。そもそも伊勢神宮の起源として知られる倭姫命(やまとひめのみこと)が関わっている。
 
敷地面積137ヘクタールもある遺跡である。平城宮跡に匹敵する広さだ。
だだッ広い草原だが、一部に模型の宮がつくられている。これほど広い草原が維持されている点も面白い。
 
 
次に外宮の駐車場で見たもの。
 
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これは第2駐車場だが、なぜか駐車場の合間に幾つも植え込みがある。植え込みといっても100年生の大木もあるから、元から森があって、これらの木を除いて駐車場にしたのかもしれない。
 
が、写真の木はコウヨウザンなのだ。近頃、早生樹の植林樹種として注目されているが、中国原産である。広葉杉と記す。外来種がなぜあるのか。ちょっと場違いであった。
 
聞いたところによると、神宮周辺の植栽や関連施設は田中芳男が設計したらしい。田中芳男と言えば、貴族院議員であり、博物学者でもある。動物園とか植物園の設立も進めた人物で、大日本山林会の会長も勤めている。ちなみに土倉庄三郎とも親交があった。
 
彼がコウヨウザンを取り入れたのかもしれない。植えたのは台湾が日本領になった時期かもしれないし、外来種・移入種問題という発想も弱かっただろう。
 
 
外宮(豊受大神宮)の参道の脇で見かけたもの。
 
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異種の樹木が抱き合っていた(^o^)。いや、飲み込んでいるのか。こんなところに注目してしまうなんて……。
 
 
そして内宮(皇大神宮)。この写真は、宇治橋前。誰もが、ここを参道だと思っているが……。
 
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実は、明治になるまで、ここには御師(お伊勢参りを先導者。今なら旅行業者ですな ^o^)の館が並んでいたらしい。つまり街だったのだ。それが撤去されて、こんな広い参道になったそう。
ついでに言えば宇治橋も、今では遷宮時に掛け替えるが、昔はそうではなかったらしい。つまり20年に一度の作り直しに入っていなかったとか。
 
意外や、神域は今より狭かったことになる。後世になるに従って広めているのだね。
 
そういや奈良の飛火野だって、かつては兵舎が建ち並んでいたらしいし。万葉集に出てくる歴史的な飛火野は別のところにあったとか。
 
歴史をたどると、現在の名所は結構ずれていたりする。こんなところに面白さを感じるへそ曲がりなのであった。
 
 
以上、仏都・奈良から神都・伊勢を訪れた者の感想でした\(^o^)/。

2017/09/03

恐怖のスズメバチ?

昼間、仕事場に不意に虫の羽音がした。

 
視線を上げると、巨大ハチが家の中を飛んでいる!
 
ス、スズメバチ?
 
椅子から飛び降りて弾かれるように逃げる。どこから入ってきたんだ。
 
幸い、手の届くところに殺虫剤があった。手さぐりのようにスプレーを握って噴射。
 
逃げ回るが、今度はこちらから追いかけて噴射を続ける。攻守逆転。
 
だが、カーテンの向こう側に逃げ込まれた。となると、カーテン越しにも噴射。この際、手加減はしない。
 
そのうち見えなくなった。下に落ちたか?
 
恐る恐るカーテンをめくって探す。家具の向こう側に入りこんだかな。 遺体を見つけられないのはイマイチ心配だが、直接 殺虫剤の噴霧が当たってるから、まず大丈夫だろう。
 
 
その場は、それで安心して済ませた。
 
で、夜。何か気配を感じて、天井を見ると、また飛んでいる!!! どう見てもスズメバチだ。
思わず悲鳴が出たよ。 
 
反射的に殺虫剤のスプレーを握って、また噴射(笑)。
今度も直接当てた。さすがに落ちた。今度は部屋の真ん中だ。グルグル羽を震わせて回っている。そこにも容赦なく、噴射。動かなくなるまで念入りに殺虫際漬けにする。
 
いやはや、スズメバチの恐怖は、直接目の前にしてわかるもんだ。
 
死んでしまうと、丸まって小さくなってしまった?が、それでも2センチ弱はあるかな。種類はわからない。腹は太いが、黄色い部分がほとんと見えないからクロスズメバチ?とか思うが、自信はない。
 
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ちょうど読み始めた小説『ブラック・、アゲート』は、新種の人間に寄生するアゲート蜂によるパニック小説(と思う。まだ読み終えていない)だから、ハチには敏感になる(笑)。
新種でなくても、今後気象変動や外来移入で、意外な昆虫や動物が大発生したり人間に襲いかかる可能性はあるんだろうなあ。

2017/09/02

一晩で全部咲く……

伊勢から帰って来た。

 
なかなか収穫多い旅だった。もちろん伊勢神宮の内宮・外宮ともも参拝したし(正式参拝~御垣内参拝だよ!)、講演に関してもいろいろな人に会えて面白かった。
道中にお会いした人もいれば、一人ふらふらと見て回ったものもある。
 
それぞれ、機会があれば紹介したいと思うが、今夜は帰宅してもっともショックだったことを紹介したい。
 
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これ、家を出る際に玄関に置いてある月下美人。花のつぼみが10幾つも膨らんでいた。今年は豊作?だ。ベランダの月下美人も4つ5つとつぼみをつけていた。これは、もうすぐ咲くな。。。こんなにたくさん一斉に開花したら壮観だろうな。。。
そう思って家を出たのだ。
 
帰って来た。
 
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全部、しぼんでいた……。昨晩全部咲いたのか(泣)。。。。
私がたった一晩家を空けた日に咲くなんて。
 
こんなにたくさんのつぼみが同じ日に全部咲いたのだ。鉢が違うものまで。日本の月下美人は全部栄養生殖で増えているからDNAが一緒と言われているが、そのせいかね?
 
それにしても悔しい。。

2017/09/01

紀伊半島の山々

紀伊半島の山々
今晩は伊勢に来ている。明日、伊勢神宮せんぐう館で講演を控えているからだ。

今回は東吉野から山越え地帯を行く。距離的にはもっとも短いルートだが、高速道路を使うより2倍の時間がかかる。

峠を越えたところで少し一服。
紀伊半島の山々を一望できたが、目立つのは崩壊地と皆伐地だ。

やっぱりヤバいと思うよ。。。

2017/08/31

虫ロード

ふと思いついて訪れた矢田丘陵の山道。どうやら生駒側から大和郡山へと横断するルートらしい。

 
以前、散歩中に見つけた道なのだけど、その時は時間がなくて十分に進めなかった。
今回、ふと思いついて進んでみようと思った。サンダル履きだけど、記憶ではわりとしっかりした道だったし……。
今回も時間的にはそんなに余裕はないのだが、少なくても峠までは行ってやろう、と思い、幹線道路から山道に分け入る。
 
まず迎えてくれたのが、このショウリョウバッタ。
 
3
 
アップで見ると、わりと可愛い顔をしている(^o^)。
 
 
さて、道の奥へと進む。木が繁って日陰になるのはよいけれど、すぐ道は草に覆われ傾斜が厳しくなる上、イノシシが掘り返したらしく地面がグチャグチャだ。歩きづらいことおびただしい。ちょっと後悔。
 
しかし道の状態以上に伏兵が現れた。虫だ。私の回りにコバエ?が飛びまわり始めたのだ。こっちはショウジョウバエ? とにかく耳元で嫌な羽音が響く。
手を振って追い払うが、きりがない。棒を持って振り回した。これはクモの巣を払う意味もあるのだが、とにかくウルサイ。いや、身体にもまとわりつく。
 
こうなると休めない。走るように進む。はまると虫が寄ってくるからだ。走る走る。虫を追い払うために走る。グチャグチャに掘り返された道をサンダルで駆け上る。
 
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おっ、ついに峠だ……。虫に追われて峠までノンストップになってしまった。。。
 
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峠を出ると、小さな谷に棚田が広がっていた。開けていると風もあり、虫が寄ってこない。
ホッとする。。。。
 
が、これから来た道をもどるとすると、また虫ロードを突破するのか?
 
躊躇した。棚田があるということは、近くに広い農道があり、集落もあるはず。ならば、虫に襲われないように、そちらのルートを取ろう。
 
というわけで、棚田の中を走る。
 
たしかに集落に出た。が、そのまま進むと大和郡山に出てしまう。生駒谷の方面に進もうとすると、ちょうど出発点方面への矢印のある山道を発見。
その道に分け入るが……またもや草ぼうぼう、イノシシでグチャグチャの道なのだった。これは廃道だったか。
しかも、虫の数は増えたんじゃないか(泣)。。
 
手を振ると、その手に数匹はぶつかり指の間に挟まる。虫でできた雲の中に入ったみたいじゃ。気が狂いそう。 
行く手には、暗いトンネルまで現れた。
 
008
 
虫に追われて飛び込む。走り抜ける。
 
010
 
すぐにまた真っ暗のトンネル道。虫に追われて飛び込む。不思議と暗がりでは虫が出ない。トンネルを出るとまた虫に囲まれる。
 
011
 
倒木に前をふさがれる。虫に追われて倒木をくぐる。
 
……そんなわけで、ノンストップで帰り着いたのだった。。。時間も問題なかった。虫のおかげだろうか?

2017/08/30

WEBRONZA「水害と林業……」を執筆した理由

WEBRONZAに「九州北部大水害と林業の関係を考える 」を執筆しました。

 
このサイトは有料ページなので、契約していない人は冒頭しか読めない。
 
もっとも内容は、7月の水害発生時にブログやYahoo!ニュースに記した路線である。
ただ今回は、ちゃんと水文学の専門家に取材して、原稿チェックも念入りにしてもらったから自信を持って世に問える。(え、ブログ記事は自信がないのかって?)
 
それに本当に書きたかったこと、執筆した理由は、冒頭部分に示してあり読める。
 
>水害と森林の関わりについては、長年の研究で積み重ねた科学的な知見がある。
 
この部分である。
 
水害に限らない。どんな事象でも、それなりに科学的なテーマはコツコツ研究されており、多くの知見の上に現在がある。それに対して敬意を持たねばならない。
 
ところが、ときに過去の積み重ねを否定する声が出てくる。むしろ過去の研究成果をひっくり返すことが正しい、かっこいいと主張する輩が増えている。
人が森に手を加えたから水害が起きるのだ」と唱えると、納得した気持ちになって心地よいのだろう。 
とくにSNSでは、他人の発言にツッコミを入れるのを楽しんでいるようなところがあり、「こいつの知らないことを俺は知っている」と言いたがりが集まっている。
 
 
しかし長い年月をかけて見つけてきた科学的知見を軽視するなかれ。もしひっくり返したければ、積み上げてきた論文と同量の新事実を見つけるべきだろう。
修正することはあっても、それも積み重ねの上だ。アインシュタインの相対性理論が登場したからと言ってニュートン力学が否定されたわけでもなlい。 
 
拙著には、かつて「森は酸素を出さない」とか「木を伐って森を守る」なんて一般人の常識とは逆の言葉が並んだから、奇をてらう意見を集めているかのように誤解する人もいた。
逆だ。私は可能な限り定説となった知見を選んで扱っている。 むしろ間違った常識が広がっていることに警笛を鳴らしているつもりだ。
 
おりしもフェイクニュース、オルタナティブ・ファクトなんて言葉が流行り出したが、踊らされてはいけない。

2017/08/29

教えないよ

某大学のゼミ生から、林業をテーマに取り上げるので教えてください、という依頼がきた。

その後、多少のドタバタはあったのだが、昨日5人のゼミ生と面会。
 
彼らは、経済学部の環境関係のゼミの中で林業をテーマにしたのだという。最初は、日本林業を救うかもしれないCLTについて……という依頼だった。
私は学生に対しては優しい。中学生から大学生、院生まで請われればお会いすることを厭わない。ただ、対応も手加減をしません。
 
 
今回の私の対応といえば……。
 
なぜ林業を選んだの?
なぜ林業を振興しなくちゃいけないの?
なぜ林業を振興したら生物多様性が保たれるの?
なぜ木材が売れたら林業振興になるの?
なぜ木材を使わなくてはならないの?
なぜ、なぜ、なぜ……なのであった(笑)。
 
ようするに、私が質問をしたのであって、何も教えない、何も答えない(笑)。
 
もちろん「なぜ」だけではない。
 
「「何が問題?」「木材の何がいい?」「こうしたら……どうなる?」「どうしたらいい?」「どちらがいい?」「結局、どんな状態にしたいの?」なんてのもあった\(^o^)/。
 
学生がどの程度勉強してきたのかの確認の意味もあるが、「考えなさい」ということだ。
私が何らかの意見を言って、それをそのまま写して「わかりました」「レポートできました!」となっては困る。自分で考えて自分なりの意見を持たねば意味がない。
ゼミナールって、答探しではなく、答の探し方の勉強みたいなものだ。
 
それなりに事例や事実関係はお伝えしますよ。こんなこともあった。こんな考え方もある。それを実行した人はこうなった。こんな方法を取っている林業家もいる。。。。あくまで事例。全体に通じる方策ではない。
 
 
実は質問の根幹はシンプルで、求めている理想の状態は何か。現在はどんな状態と感じているか。現在を理想に近づけるには何が必要か。今から何をすべきか。という枠組で尋ねているだけである。
 
加えるとしたら、その舞台(シチュエーション)は林業だけなのか、ほかの産業も含めた経済なのか、地域経済なのか、日本経済なのか。いやいや経済だけでなく社会全体なのか。あるいは森林環境だけなのか、地域環境なのか、日本全体、もっと地球環境まで考えるのか……という広がりかな。
 
とりあえず考えて考えて考え抜いてもらおう(⌒ー⌒)。
 
教えないよ。
 
なぜって、私も正解を知らないから(^^ゞ。
教えられることなんぞないのだ。
 
 
それが回答かもしれない。ゼミ生だけでなく、林業界に対しても。画一的な行政の指導に唯々諾々と従うのか、補助金に合わせて仕事を選んでいいの?
 
自分を取り巻く条件をよく見極めて、どうしたいのか心の声をよく聞いて、よくよく考えてもっとも適切な方法を選ぶ。それしかないじゃないか。
 
 

2017/08/28

木製エクステリアはやっぱり?

近隣の森の遊歩道を散歩した。

 
すると杭がバタバタと倒れている現場に遭遇。
 
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誰か引き抜いたアホがいるのだろうか。。。
 
たしかに力を加えた痕跡もあるのだが、倒れた杭の根元を見ると。
 
2
 
やっぱり腐っている。どうやら防腐剤を注入した木杭ではなく、塗料だけだったのだろう。
いたずらでなくても遠からず倒れていたかもしれん。
 
そして遊歩道の一角の木製歩道橋は。。。
 
3
 
とうせんぼしていた。
 
見たところ、さほと傷んでいない。歩いても(入ったのかよ!)問題ない。床板には薬剤を注入した跡があったから、そう簡単に腐りはしないはずだが。。
もしかしたらつなぎ目が金具だったので、そこが腐植しているのかもしれない。
 
ただ,こんな状態だと、市の担当者でなくても、「やっぱり木製は長持ちしないな」と思うだろう。改築費用を考えたら樹脂製の杭とか、鉄骨歩道橋にしようと思うかもしれない。またメンテナンスを考えてもその方が楽だろう。
 
実際は木製でも使い方次第だろうとか思うのだが、それには知識も必要となり、一般人に求めるのは無理がある。
こんなところで木製品はイメージ悪くなるんだなあ、と妙な感傷に耽ったのだった。。。

2017/08/27

ツキ板ノート

ふらりと寄ったリサイクル店、というよりバッタもん店。食料品から生活雑貨、家電に洋服に家具に……とありとあらゆるものが積んである。

 
それらを見て回るのは、ヒマツブシには面白い。たまに掘り出し物を見つけるのだが……。
 
今回目に止まったのは、これだ。(これは中古ではなく、もちろん新品。)
 
1
 
ツキ板が表紙のノートである。表紙はスギ、クロス(背表紙部分)はウォールナットだ。これが入れ代わった表紙がウォールナットのものもあったが、木目がわかりやすいのはスギだろう。
そして中紙は、竹。わざわざ国内産竹100%(ホワイト)と書かれているが、ならば中越パルプ工業の竹紙しかないね。
こんな凝ったノートがよりによってリサイクル店に山積みなのだ。価格は385円だったかな。安くはないが、多分元値はもっと高いのだろう。
……ということは、売れ残りを放出した? まさにバッタもん。
 
製造元は、カミオジャパンとある。文房具やファンシー商品をつくっている会社だが、こんなノートもつくっていたんだね。ただ、ホームページを見たところ、ラインアップにこのノートはない。もう製造を中止したのだろうか。 
 
こうしたこだわりの品は、案の定というか、売れないのね(~_~;)。
 
ちなみに、私はもう一つのツキ板ノートを持っている。
 
2
 
こちらの方が木目がよく出て節もデザインになっているが、逆に節が抜け落ちている。またリング式は使い勝手はよくない。
 
どちらも表紙が硬質なのでノートを手に持ったままメモが取れるという点では取材ノート向きだ。現在はモンスキンのノートを使っているが、次はこれを取材ノートにするかな。

2017/08/26

多肉植物の生命力

昔から多肉植物(カクタス)が好きだ。

 
なぜって、強くてなかなか枯れないから(笑)。実は世話を忘れがちなので、普通の鉢植え植物だと枯らしてしまいがちなのだ。その点、多肉植物は、少々放置してもたくましい。ま、たまにサボテンでも枯らしてしまうが……。オイ
 
現在、ベランダにゲッカビジンと、フチベンケイ(カゲツ)、そしてセイロンベンケイソウ(ハカラメ)がある。
 
どんどん生長するので、たまには剪定?する。伸びすぎた部分を切り取るのだ。
でも、切り取った部分を捨てるのは忍びがたくて、プランターにそのまま置いておく。すると、それが根付いたりする。
 
Photo セイロンベンケイソウ。
 
ハカラメ(葉から芽)というだけあって、ちぎった葉っぱを置いておけば、そこからまた芽が出て伸びだした。
 
Photo_2
 
こちらもベンケイソウの仲間であるフチベンケイ。カゲツ、カネノナルキという和名?別名?愛称?もある。これも、切り取った葉っぱを土の上にいておくと根付いて新たな葉が広がりだした。
 
Photo_3 ゲッカビジン。
 
これはクジャクサボテンの仲間。月下美人の名のとおり、夜に花を咲かせる。
むしった葉を置いておくと、根付いてしまった。そして、なんとつぼみを付けているではないか。小さいが、花開くだろうか。
気になるのか、ウサギとクマが見守っているが……。
 
 
なぜ多肉植物は、強いのだろう。単に葉が分厚いので水分を溜められる……だけでは説明がつかないと思うのだが。葉や茎の細胞が活性化しやすく、すぐに分裂して根をつくれるのだろうか。根ができたら水分・養分を吸い上げて発芽もできるだろう。
生長も比較的早い。一体、その力はどこから湧いてくるのか。
 
 
そういや、樹木も萌芽の出せる種と出せない種がある。種別ではないのかもしれない。スギの中でもウラスギと呼ぶ品種は、切株から萌芽を出せる。オモテスギにはその能力はない。同種なのに、この差はどこでつくのだろう。どんな植物でも、人為的に萌芽を出せる能力を発現させることもできたら面白いのたが。
 
(多分、研究されているのだろうけど、調べる元気が湧かない(~_~;)。)
 
 
弱点と言えば、寒さに弱いこどぐらいだろうが、種類によっては野外で冬を越せるようなものもある。我が家にあるものはそうでないが。
でも、すべての多肉植物を冬になったら室内に入れるのは無理なのだよ。。。。
 

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森と林業と田舎