2009/11/17

アニメ製作

昨夜は、地元のNPOを取材に行っていた。

具体的には、生駒市の隣の平群町にある「NPO法人うぶすな企画」というのだが、ここでは現在アニメを製作中。

もともと取材の意図は、生駒山系に戦国武将はいないのか? という疑問から、島左近を見つけ出した。石田三成の片腕として関が原に散った猛将である。彼は、平群の出身なのだ。

そして、うぶすな企画では、島左近を顕彰するためにラジオドラマを自主製作して、地元のコミュニティFMで1年間流したという。そして、現在はアニメ製作まで行っている最中なのだ。これは、生駒市のケーブルテレビで来年1月より1年間放映予定。

そこで、その現場を覗かしてもらおうと、ちょうど収録日だった昨夜訪れたのである。

アニメとは言っても、正確には静止画アニメで、画面は動かず数秒後ごとに絵が変わる、いわば紙芝居式ではあるが、製作に参加するのは全員有志のメンバーで数十人にもなる。

絵を描くのは神奈川、高知にまでいて、さらに近隣在住の絵画系の人々を集めている。さらに声優に劇団所属員など芝居心のある人々、編集や収録も、経験者が集結している。そして、全員ボランティア。場所は、代表者の家であり、地元旧家なのだが、その土蔵を改造してスタジオにしている。

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セリフ収録風景。

まあ、その馬力には恐れ入った。ほぼすべては代表者の女性とその娘の人脈であり、行動力が生み出したもの。毎週のように何十人も家に集め、夕食を提供している。もちろん各自の持ち出しも多いが、代表者が私財を投げうって? 取り組んでいるのである。

ラジオドラマなど、インドネシアのバリ州で放送され(日本語のままだよ!)評判を呼び、現地新聞の一面を飾るほか、バリ州知事より感謝状まで受け取っている。

ちなみに私まで、撮影中に出演させられた(~_~;)。島左近の部下のセリフを言わされたのである。有無を言わさず、出演を命じられたら断れましぇん。孫娘もだっこしていたし、こうして人を巻き込んでいくのだ。

なるほど、地域づくりとは、こんなブルドーザーのような人がいるから動きだすのだ、と思った(笑)。

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2009/11/16

シンポジウムの舞台から

先週末は、奈良県主催のシンポジウムに出席。

なんと、舞台の上で盗撮してしまった(笑)。

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これは、他者の発表中。失礼しましたm(__)m

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これが会場。200人くらいは入っていただろうか。

当日は、奈良県桜井市で発掘された纒向遺跡の現地報告会と重なっていた。なんたって邪馬台国である。森林の話が太刀打ちできるわけがない、と思っていたのだが、まずまずの入り。皆さん、動員というわけではなかろうが、森林に熱心である。私なら、邪馬台国に行くが(~_~)\(-_-メ;)。

会場には、知った顔が多くて、ちょっとやりにくい。

とくに私は、なんと投資ファンドのことをしゃべったのだ! いや、森林環境税って何? いう疑問に対する一つのアンチテーゼとしてなんだけど。

すると会場には、銀行マンがいるではないか。

パワーポイントで生駒山の里山を映し出したら、会場にその棚田で活動しているNPOの人がいるし。

やりにくい(笑)。

ま、いくつか話そうと思っていた話題を飛ばしてしまったが、無難に終わったよ。

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2009/11/14

素敵な小さな町コンクール2

先に提案した「素敵な小さな町コンクール」、まさに思いつきで書いたので、じっくり考察していなかったが、その後少しずつ考えている。

コメントにあるよう、たしかに基準が難しい。そもそも「小さな町」の基準、そして「素敵」と思う基準。それも「旅先の素敵」と、「住んだら素敵」の違いもある。

このところ日本海づいているが、今秋訪れた福井と富山は、常に「住みよいまち」の上位にある。ところが、住人は、あまり納得していないよう(^^;)。

とくに福井で会った女性は、県庁所在地の福井市の中心街に住んでいるにもかかわらず、「何もない町」とのたまい、「買い物は金沢まで行く」とか。やはり人それぞれ求めるものが違うので、基準もさまざまなのだ。

また鳥取は「順調に人口は減っています」という有り様だが、コンパクトで、限界集落のようなところが、町の中心部から車で10分圏内だったりする。そこに悲壮感はない。

そこで少し調べてみると、「東洋経済社」が、「住みよさランキング」を発表していた。引用すると、

「住みよさランキング」は、安心度、利便度、快適度、富裕度、住居水準充実度の5つの観点から16の社会経済指標――安心度:①病床数*、②介護老人福祉・保健施設定員(対65歳以上人口)、③出生数(出産年齢女性人口当たり)、利便度:④小売業販売額*、⑤大型店店舗面積*、⑥金融機関数*、快適度:⑦公共下水道等普及率、⑧都市公園面積*、⑨転入・転出人口比率、⑩新設住宅着工戸数(世帯当たり)、富裕度:⑪財政力指数、⑫地方税収入*、⑬課税対象所得額(納税義務者1人当たり)、住居水準充実度:⑭住宅の平均延べ床面積、⑮持ち家世帯比率、⑯住宅地平均地価――を採り上げ(*は1人当たり)、各指標について全国平均値を50とする偏差値を算出。各都市の単純平均を指標化したものである。」

だが、私の考えるのは、あくまで「小さな町」である。だから都会を求める人は外して、小さな町=田舎に近い町だ。そして旅先ではなく、住むことが前提。それも、「静かな田舎で定年後は悠々自適に過ごしたい、自然に包まれて暮らしたい、人づきあいは少なく」……なんてことを望むのではなく、活力ある地域であるべきだ。

たとえば自然を利用した産業が盛んか、なんて基準もありえる。農業、林業、漁業のほか、自然観光、食品製造などのベンチャーがあるとか。

もちろんカフェがあることも欠かせない(^o^)。

もう少し、考えないといけないなあ。

でも、コメントでも記したが、「ウッドマイルズ」という木材の輸送距離とエネルギーに着目した指標は、現在かなりの広がりを得ている。京都府などは、これを木材認証制度に取り入れた。このウッドマイルズをリードしているのは、卒論からスタートしたNPO「ウッドマイルズ研究会」である。
http://www.woodmiles.net/

ほかにも「日本で最も美しい村連合」なんてのもある。こちらはNPO法人になっている。

誰か、挑戦しないか?

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2009/11/13

「日本の森林を考える」の廃刊

会員寄稿誌「日本の森林を考える」の廃刊を知らせる案内が届いた。

この雑誌、以前紹介したことがあったと記憶するが、ようするに林業関係のオピニオン誌である。主に林業関係者、とくに林野庁や林業研究者などに購読者が多かったらしい。それが発行元の財政難と発行人の病気により廃刊することになったという。

年4回で現在で39号。もともと10年間の予定で始めたと聞くから、あと1号、40号になれば満願であったはず。その一歩手前の挫折だけに残念である。

私にとっては、また一つ、執筆舞台を失ったことになる。
これは会員誌であり、別に原稿料を稼いでいた雑誌ではない(それどころか会員費年1万5000円を支払っていた)のだから、これで収入に響くというわけではないのだが、とにかくディープな林業について書ける媒体だっただけに、残念でならない。

今春には「農林経済」が休刊して、大きな執筆舞台を失った。この雑誌も、一般向きではなく、主に官公庁の農林漁業部門や農協、漁協、森組などが講読していたのだが、それだけにダイレクトに関係者に届く媒体だった。それが失われたのだ。

加えて、「日本の森林を考える」がなくなるとなると……。このブログにも書けない堅くて微細な(^^;)、林業論や情報を扱えるところがなくなった。

今や私が、林業について書くところは極めて限られている。たまに依頼があっても、それは初心者向きだったりする。

まあ、私は林業ジャーナリストではなく、森林ジャーナリストなんだから、林業ばかりに傾斜するわけではないが、世の中がいよいよ林業に冷たくなっていくような気がする。
一方で、環境関係では「林業」に注目を集めているのだが、環境のために林業やる、なんて発想は邪道だ。産業なくして林業でなし、である。

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2009/11/12

素敵な小さな町コンクール

これは以前から考えていたのだが、「素敵な小さな町コンクール」を開けないか。

みんな小さな町は、過疎が進み、高齢化が進み、暗くて面白みのない町だと思いがちだ。実際、小さな町は住み心地が悪いとされ、大都市をめざす。地元の人も、卑下しがち。

だが、小さな町ならではのよさもある。私も、大都市から小さな町に移り住んで、コンパクトで便利だし、融通も効くし、知り合いによく逢うし(^^;)顔なじみになりやすいと幾つもの利点に気がついた。すぐに町全体の様子もつかめる。そして行政も身近。

本当に住み心地のよい小さな町もあるのだ。それを選び出して、顕彰することはできないだろうか。住み心地がよいと言われたら、きっと田舎暮らしを求める人も興味を示すだろうし、地元の人も元気が出るかもしれない。

もちろん基準は必要だ。それはみんなで考えたい。

まず小さな町の定義だが、人口は5万人以下、下限はないが5000人くらいか。もっとも人口よりも町の造りが大切だ。また行政区域による市町村では、近頃の合併でおかしくなっているから、集落単位でもよいかもしれない。その場合は、上限は1万人以下か。

コンクールの判定基準には、行政の透明性や街づくりに対する熱心さもあるが、中心部に銀行があるか、病院があるか、タウン誌があるか、なんてのも項目になりそうだ。さらに小中高校もないと、子供たちが出て行ってしまう。
ほかに就職口の範囲、賃貸住宅の家賃、若者人口、自然地域への距離……。山や海に近ければ、ポイントが上がる。

また映画館は必要ないが、レンタルビデオ屋が何軒あるとか、町挙げての祭があるかとか、も考えられる。うまいレストラン、居酒屋の存在も入れたい。

そして集落ごとのカフェの有無も重要だろう(^o^)。

そうした基準を選びつつ、「素敵な小さな町」を選定し、「住みよい町」と認定すれば、イメージアップにつながらないか。

この考察、続く。

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2009/11/11

学生からのメール

こんな仕事をしていると、見知らぬ人からのメールもちょくちょく来る。

その中でも、たまに学生から質問メールのようなものが送られてくるのだが、これがなんともはや……。

意外や卒論の内容に私の著書テーマと重なり、質問が寄せられることが多い。まあ、私も自分が学生だったことを思い出して、できる限り応じることにしている。本来ならプロから簡単に情報を取ろうとされては困るのだが……。

もっとも、私は甘くないよ(-.-)。失礼な内容や文章だと、手厳しく返答する。
そもそも見も知らぬ人に、いきなり意見を求めるのだ。それなりの礼儀はもちろん、最低限研究テーマを説明し、これまでの調査結果、そして自分なりの意見を添えて、それに対してどのように解釈したらいいのか、あるいは自分の考え方はおかしくないか教えてください……と、意見を乞うべきだろう。

最近も、某大学生から卒論を書いているとメールが来たのだが、意味の取れぬ言葉遣いの文章であるうえ、一方的に質問を並べて答えてくれ、という代物だった。
そこでビシバシおかしな点を指摘して、その上で私なりの意見を添えた。指導教官よりマシ?のつもりだが、最近の教官は学生に優しいのだろうか。

で、案の定というか、その後礼の一本も寄こさぬ……。怒られて気分を害したのかねえ。こういう目に会うと、せっかく忙しい中に時間を割いたことに虚しくなる。

もっとも、気持ちの良いメールを掛けとることもある。

これまで、もっとも感心したメールは、当時高校生だった女性からのものだった。焼き畑の可能性に関する論文を仕上げていて、それに対する意見を求められた。もちろん、ていねいに(^o^)、優しく(^^;)、返答しましたよ。

それから某女子大生(当時)から割り箸に関する卒論に関するメールもよかった。その後、私は彼女の取材を受けた。そして完成した卒論も送ってきた。
礼を尽くした真っ当なメール、マジメな姿勢に対しては、私も誠心誠意対応するよ。(この場合、何も学生に完璧な文章力や礼儀を要求しているのではない。ようは取り組む真摯な姿勢である。)

あっ、何も優しくなるのは女子高生、女子大生だからではないからね! 女子大生でも、無礼なメールには、徹底的にタタキ潰す返信をするから覚悟しておきなさい。

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2009/11/10

富山の路面電車

ライトレール、私も探したのですが、見つかりませんでした。

これは、あんまり車高は低くないし……。単なる路面電車か(笑)。

002 LRTと呼ばれる新しい都市交通機関として注目されていますが、実際の経営状況はどうだろう。

                                                 

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2009/11/09

富山のレトロ

富山のレトロ
富山に来ている。福井に島根、鳥取と続く日本海シリーズ?の最後を飾るか。

さて、富山名物はカニよりホタルイカ、それとも鱒寿司かと思えば、シロエビかも。何を食べようか。

それにしても富山市は、薬売りといい、ちんどんコンクールといい、レトロが売り物だな。シネマ食堂街もその一つ。

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2009/11/08

カフェのある田舎

昨夜、鳥取より帰って来ました。カニは食べられませんでした。

で、鳥取東部、とくに智頭町を回って思ったこと。それは、カフェがある集落にはと明るさがあることだ。

戸数10数軒しかない、もしかして限界集落になるかもしれないところに、ぽこっとあるカフェ。それが集落に明るい日射しを投げかけているように感じた。

一歩足を踏み入れると、オシャレな空間が広がっており、質のよいインテリアをまとっている。外の田園風景とマッチした古民家風あり、レトロ風あり。時にログハウスにジャズが流れていたりもする。

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写真は、廃屋になっていた旧郵便局を改造したカフェ。早くも大人気。

10こちらは、伝統的な山村集落を今に残すことで保存地域に指定された板井原集落にあるカフェ。

今や観光名所にもなった。

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そして袋小路の集落に、今年7月にオープンしたばかりのカフェ。
このオーナーはなんと70歳で、しかも家は新築である。

こんなところにカフェをオープンしてもお客さんが来るの? と思わせるのだが、意外や盛況だったりする。経営的にはどうかわからないが、フルオープンでなく週に何日かでも開店していると、お客さんが集まるのだ。

聞いてみると、店主の人脈で人が集まる場合もあるが、口コミで評判が広がっていたりもする。その評判が、トラベル雑誌などに取り上げられて、今度は遠くからの観光客も呼び込んでいる。それが地元紙・地元誌に紹介され、また地元の人が足を運ぶ。

なかには集落内の90歳を越えるおばあさんらが4人連れ立って、「生まれて始めてのカフェとやらを体験」しに訪れたところもあった。
いつしか地元の人々のたまり場となり、情報交換ンの場にも発展し、それが新たな動きを生み出している。

そして運営しているのは、多くがIターン、あるいはUターンの人々。彼らを受入れ、またお店を作ることを認めたことで、その集落のレベルが上がったような気がした。

田舎の活力、そして移住したくなる田舎をはかる尺度として、カフェがあるかないか、を取り入れてはどうだろうか。

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2009/11/06

鳥取グルメ

急きょ、鳥取入りした。
折しもズワイガニ漁が今日から解禁。さっそく…てなことはなく、B級グルメのホルモンそばを食する。
来週は富山県だから、日本海づいてるなあ。

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2009/11/05

雨の森歩き

島根では、森林セラピー基地の一つである飯南町を訪ねた。

あいにくの雨……いや、雨の日の森歩きを体験したかったのだ。

実は、これまでの雨模様の天候の中に森歩きをすることはあった。それは、多少仕方なく実施した面もあるが、実はなかなか楽しかったのだ。私は、雨の日こそ、森林療法に向いているのではないか、という仮説を立てている(笑)。

というのも、
雨の音ゆえに、雑音が遮断される。
しかも視界が悪くなるため、遠くの景色がぼやける。
でも目の前の景色は、雨に濡れるためか、清々しい。
濡れるという感触が、五感を意識しやすくする。

もちろん、あまりに雨が強かったり風があると、外界の刺激が強くなりすぎるからダメだが、しとしと、あるいは霧雨のような天気の方が森林療法の効果が高まるように感じていた。

ある意味、日常からの環境を変えつつ外界からの刺激を最小限に抑えるという矛盾した条件で、心の内面に向き合う場として「雨の森」を推奨したい。

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で、実際に歩いてみると、ボソッ、ボソッ、と傘に落ちる大粒の樹冠雨の音が耳に響く。これが催眠効果をかもしだす(^^;)。いや、寝不足だったからか。

狸の溜め糞があった。なんでも熊も出たらしい。これは、癒しには困るが。

標高が500メートル越えるらしいので、下界より一足先の紅葉も訪れていた。

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足下の黄葉。

                                                                                                                                                

30_2 ともあれ、飯南町は山陰気候で雨の多い土地柄。それなら雨の森林療法を売り出すのにもってこいだろう。

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2009/11/04

巨木シイタケ

先に紹介した農林畜産製材複合経営のお宅だが、目を見張るのはシイタケだ。

もともとシイタケ栽培には自信があり、県の「シイタケ塾」なる一般向きのシイタケづくりの講座で講師も務めるが、自身の栽培現場は、驚きだった。

1                                                   

写真を見てほしい。そしてホダ木の太さに注目してほしい。

直径60㎝くらいあるかなあ。巨大クヌギやコナラの幹を使っているのだ。

これほど太い原木を使うシイタケ栽培は始めて見た。しかも打ち込むのは通常のコマと呼ぶシイタケ菌を染み込ませた木片ではなく、ケイセイ菌と呼んでいたが、おが屑だそうだ。これをドリルで開けた穴に詰め込む。かなり省力化して、しかもその年に胞子嚢、つまりキノコ部分が出てくるというから信じられない。

全国でクヌギ、コナラが巨大化して処分に困っている。大きな林冠が林床を暗くして雑木林の更新を妨げているからだ。伐採するのも技術がいるし、その後萌芽も出にくい。そして倒した巨木の利用法もない。

ここに巨木シイタケという原木利用の道が広がれば、多少とも道は開けるのではないか。

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2009/11/03

稲刈りと複合経営

今日は祝日だった。世間は休みなんだなあ。

島根県で訪ねた奥出雲町。そこで案内された人の田んぼを見た。

Photo                                                   

                                                 

写真のとおり、田んぼの一部に刈り残しがある。これは何かと尋ねたら、
「稲刈りの時、そこの稲だけまだ青くて成熟が足りなかったから」
という。ちゃんと稲穂を観察して、刈り取る穂を選んでいるのだ。これが大型稲刈り機、コンバインなどだったら、そんな真似はできないだろう。この田んぼは、有機栽培米だから、ていねいな手法を取っているらしい。

刈り残したところは、水の取水口近くで、水分が多いことが成熟を遅らせたのではないか、というが、こうしたきめ細やかな気遣いが日本の農家の真髄かもしれないぁ。

ちなみに、この方は、十数ヘクタールの山林をもつ林家でもある。少し見せてもらったが、管理が行き届き、そのうえ林床にはアテ(ヒバ)が植えられていた。そしてウシも飼っている。また、改めて紹介したいと思っているが、シイタケ栽培を行い、今度は製材も始めた。

まさに農林畜産複合経営だ。いずれも規模は小さい。しかし、小規模ゆえの有機低農薬栽培の取組や、自慢のシイタケ・ナメタケを見せられると、規模ゆえの経営の仕方があることを感じる。
たとえば始めたばかりの製材は、材をどこへ売るか決まっていないという。まだ乾燥中なのだ。一見場当たり的な新規事業だが、心配しなくても1年に1棟くらいの材木量なら、口コミで捌け口が確保されるだろう。急がないのだ。

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家族経営ならではの、小回りの利く、複合経営である。

新生産システムなんぞとは、正反対の方向性かもしれない。

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2009/11/02

3倍速杉苗のその後

昨夜、島根より帰って来た。

2日間、ずっとしゃべっていた気がする(^^;)。

本番前の昼間から林業話に盛り上がり、本番後も宴会を通して林業の話ばかり。飲み過ぎ、食べ過ぎ、しゃべり過ぎ、であった。おかげで喉が痛い。ついでに睡眠不足も重なって、身体がヨタヨタしてしまった。年です。

出席者は、私と、東京の林業家・田中惣次さんである。「二人の田中」のシンポジウムであった。田中惣次さんは、「これまで全国を回って、行っていないのは長崎と島根だけだった」と、島根を楽しんでおられた。私も、先日、最後の未踏の地・千葉に足を踏み入れて全国制覇をなし遂げたわけだが、同じことをやっておられた(^o^)。

ちなみに私は島根には何十回と訪れている。とくに林業関係では、島根緑化センターを訪れて、「3倍速の杉苗」を取材したものだった。(『「森を守れ」が森を殺す』収録)

なんたって、5年で直径10㎝にもなるスピード生長。しかも偽年輪が入って強度も申し分ない。10年で柱材が採れるようになるぞ、これは林業を変える! と期待されて当時の関係者と盛り上がったのである。
そして今回の会場は、奇しくもその緑化センターだった。そこで、当時の杉苗が10年以上たってどのようになっているのか楽しみにしていた。

ところが、ないのである。かつて10本くらい植えて、そのうち数本を検証のために伐っていたが、まだ数本残っているはずなのに、ない。

どうやら3倍速苗は、その後不幸な歴史をたどったらしい。そして期待を裏切られて姿を消したのだろうか……。あの苗の価値は、いろいろあったのに。

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2009/10/31

ハチの子

ハチの子
今日は島根。食べたのは、ハチの子だあ!

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2009/10/30

取材の暗黙ルール

東京滞在中に,メールで大阪のテレビ局から取材申込があった。

割り箸問題なので、私も多少とも振興の一助になればとOKしたが、何分東京なので、帰ってから打ち合わせしましょう、と返信した。

が、すぐに電話があり、結局急ぐらしいので帰宅してすぐに取材を受けることに。

場所は、背景も考えて「私の応接間」、生駒山中のスリランカ料理店ラッキーガーデンを指定する。ここなら野外で撮影できる。そのための許可も取った。

さて、朝から現地を訪れる。開店間近の時間で、ほかの客が来ないうちに済まそうということになった。

そして、約30分で取材を受けて撮影も終わった。

私としては、場所を借りるのだから料理は無理でも、お茶くらい頼もうとしたのだが、テーブルにお茶があると撮影に邪魔だというので、最初は頼まなかった。
そこで終わってから頼もうとすると、「時間がないから」とすぐに帰ろうとする。

しかし、それは店に失礼だろう。場所を借りながら何も注文しないなんて。が、帰るというのである。私が残ろうかと思ったが、山の中の店で、私も彼らの車に同乗しているから、一人残ると帰れなくなる。

結果的に、何も食べず飲まずに、撮影のための場所だけを借りて、さっさと帰ることになった。

これって、失礼じゃないか。いくら丁寧に礼を言っても、筋が通らん。何も店のオーナーは、場所を提供していくらか儲けようとしたわけではないし、私も客引きをしたつもりもないが、これでいいのか。急ぐといっても、お茶を飲んでも10分~20分のことだろう。撮影が延びたと思えば済む時間だ。単に撮影さえ終われば用なしという態度が透けて見える。

なんだか、釈然としない。テレビ出演は、いつも何かひっかかる。

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2009/10/29

六文銭

東京での講演は、「自治政策講座」というもので、全国の自治体(都道府県、市町村)の議員が参加する勉強会である。

そこで森林政策について語ったのだが、参加者は都市部選出議員が多いと聞いていた。それで林業に力点を置きつつ、森林の変遷から始める初心者コース(^^;)として話したが、何の会場には長野県や岩手県など林業県からの参加者もいて、結構密な質問が出る。最後に「実は材木店を経営していて」なんて言われると、いやはや(~_~;)。

一方で都市近郊の里山保全を考えている女性議員もいる。こちらは、機会があれば里山中心の話をさせていただくことになった。

そこでセミナー主催者と話題になったのが、地方自治体向きの森林政策本の執筆である。
議員や職員向けに、論点と展開を整理したら面白くなるのではないか。もちろん実例も上げたいが、基本的には考え方をフローチャートまではいかないまでも示す。

需要あるかな。ちょっと真剣に考えてみよう。

ちなみに、セミナーでは多くの人と名刺交換したが、その中に長野県上田市の市長や選出議員がいた。なんたって、戦国武将ブームの今、人気の真田幸村の本拠地 である。

思わず「この夏、訪れました! 『サマーウォーズ』も見ました!」と口走ってしまった。

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そこで、こんなストラップもらったv(^0^)。

六文銭だよ。

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2009/10/28

木造の超高層建築

東京より、帰って来ました。ヘロヘロ。

スカイツリーを見た影響を受けて、木造の超高層ビル構想を紹介しておこう。

023                                                      

これは、建築家の高松伸氏が発表した、木造の京都市庁舎。集成材によって巨大な三角錐を組み合わせることで、高さ180メートルのタワーを作れるというのだ。

細かな点はともかく、技術理論的には可能なのだろう。

どこかで挑戦してくれないかな。

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2009/10/27

スカイツリー

スカイツリー
写真添付忘れてた(笑)

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両国の空に…

東京・両国に来ている。
快晴の空を見ると、建設中のタワーが。
「あれが新しい東京タワーですよ」
ああ、スカイツリーとか名付けられた、高さ600メートルにもなるという巨大建造物か。

街に建設中のタワーが伸びる景色は、新・三丁目の夕日だ。

これを木造でできないかと考えるのは、職業病かね(((^^;)

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2009/10/26

林政の行方

どーでもニュース(笑)。

ここ数年、日本の林業界をドイツと比較しつつ改善点を提案してきた某シンクタンクの某K氏(ここまで書けば、たいていの人はわかるか?)が、とうやら政府に入るようだ。非常勤委員のようなものなのか、完全な役職に就くのか、どんな形かわからないが……。

彼は、林業関係のシンポジウムなどには引っ張りだこだった。そして集約化に機械化を組み合わせた提案型施業と、それに関わる新生産システムなどを主導してきた立場だから、いわば自民・公明政権下でも、林政に発言を重ねてきた。

ところが、民主党のマニフェストづくりにも参加しており、菅直人議員とも親しいようだ。
そして、案の定、民主党政権下で公職に就くわけである。

これで、民主党政権の林政が、これまでと大きく変わる要素は低くなったかな。ただでさえ、政治家で林業に詳しい人が政権入りしていないのだから。
もっとも族議員はいなくなったし、政権交代で新しいことをやりたがっている様子はあるから(とくに赤松・農林政素人大臣はね)、変わったイメージを付けるために何か言い出すかもしれないなあ。

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2009/10/25

里山のCO2吸収量

昨日、京都で森林総合研究所関西支所の公開講演会があった。
ようするに関西支所の行っている研究発表会である。それが「里山の二酸化炭素吸収量をはかる」と題したもの。

森林総研と言っても、林野庁の外郭団体なのだから、林業の研究しろよ、と思わぬではないが(^^;)、ここでは悪態つかずにおこう。

私は南都銀行の座談会があったのだが、その前に少しだけ顔を出す。時間的には、最初の触り部分しか聞けず、肝心の部分まで居られなかったのだが、一つ勉強になった点がある。

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森林の二酸化炭素吸収(光合成)と排出(つまり呼吸)について紹介している。呼吸は、夜の葉っぱや枝、幹などが行うものである。こちらは酸素を消費してCO2を出すから、光合成で吸収した分との差が問題となる。この点は、私も繰り返し執筆しているところだ。

一般的には、光合成量と呼吸量を比べると、大雑把ながら2対1くらいになるとされていた。ところが、ここでは1対0,85という数値が出ているらしい。つまり、光合成が固定した炭素の85%を呼吸で排出してしまっていることになる。

森林のCO2固定量は思いのほか小さいのである。

これに里山全体だったら、別の排出源もあるだろうし、あまり期待できないことになる。もっとも、土壌など、植物以外の炭素固定要因もあるのかもしれない。この点は、最後まで聞いていなかったからわからない。

政府は、今後CO225%削減に向けて、国際的には吸収源を管理された森林だけでなく、もっと幅を広げるべく国際交渉に向かうと想像している。その中で、里山の整備も課題に上がるかもしれないが……この数字だと、あまり期待できないか。

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2009/10/24

書評? ゴルフダイジェスト

『ゴルフ場は自然がいっぱい』の書評を紹介するのを忘れているが、最近、こんな載り方をした。というか、書評じゃねえか。

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先日、「ゴルフダイジェスト」編集部に電話取材を受けたのだが、そこでゴルフ界に注文を語った。

それがこんな形の記事になった。ゴルフ場の環境関係の動きをまとめている。そこに拙著も紹介されて、「せっかく低農薬を進めているのに、全然世間には広報していない」ことを指摘するコメントとなった。

ちなみに掲載誌が送られてきたのだが、ゴルフの記事はどこを読めばいいのやら(^^;)。
でも、石川遼くんの情報が圧倒的に多く、彼の威力を思い知る。

思わず女子ゴルファーの写真ばかり眺めてしまったよ(^o^)。

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2009/10/23

林業で3万人雇用!?

仰天するというか、唖然とするというか、こんな記事が流れた。
                                    
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 赤松広隆農相は21日、東京都内で講演し、政府の緊急雇用対策に関連し「公共事業が減り、地方に働き場がなくなっている。林業で直ちに約3万人の新たな雇用を生み出したい」と述べた。仕事としては、荒れ放題となっている民有林の間伐や間伐材を運び出す作業道の整備などを挙げた。(産経新聞)
                                   
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林業で3万人ですか。現在の林業従事者が5万人程度だというのに……。農林業ではなく、林業なんだよな。赤松さん、いい間違えたか、なんて考えてしまった(^^;)。
それに仕事が間伐と作業道づくりですか。人材以前に進まない材料がいっぱいあるし、そもそも経済にならない。むやみに間伐材を出せば相場を崩して木材が今以上に安くなるし、労働条件も改善できない。作業道を作るのは、技術が相当必要だし、危険度も高い。しかも税金投入なら、これは雇用創出というより失業対策事業。
                                    
赤松大臣は、今回の内閣の中で、もっとも専門性がなくて、旧態型(官僚依存型)の大臣だと思っている。しがらみなく、頑張ってね(^o^)。

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2009/10/22

せんとくん

来年は、平城遷都1300年祭。そのキャラクターとなった「せんとくん」は知っているだろう。

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私は発表時から大のお気に入りなのだが、世間ではバッシングを受けて、市民団体や坊さんの会が、それぞれ「まんとくん」とか「なーむくん」を立ち上げたことで有名になった。

私は、「ゆるキャラ」というのが嫌いで、だから「せんとくん」が気に入ったのだが、「まんとくん」も「なーむくん」もゆるキャラタイプ。だから、どーでもよいのだが、奈良では、この3人?は、手打ちして、3者3様で遷都1300年をアピールしようよ、ということになっている。
ところが、最近これらのライバルを目にしない。なんでも資金難で、「まんとくん」を団体等が使う場合は、使用料を徴収することにしたとか。でも、そんなこと言えば、いよいよ露出が減るんじゃないかなあ。

ちなみに「せんとくん」は、使い放題(^o^)。

こんな図案もあること知っているだろうか。

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さて、最近の私の講演では、パワーポイントを使う場合、たいてい、この「せんとくん」が登場する。林業の話題でも、森林の話題でも、地域づくりの話題でも。

なぜか。まあ、つかみに便利なんだけど(^^;)、奈良を少しでも宣伝する意味も含んでいる。そして「せんとくん」の次は、これまたたいてい大仏や大仏殿が登場する。もちろん、ちゃんと本題につながるのですよ。

知りたい方は、どこかで参加してね。

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2009/10/21

但馬の仇を奈良で……

今日は、南都銀行本店で座談会。

吉野heart」として展開している、主に国産割り箸に広告を付けるアドバシ事業に関して林業振興を訴えるものだ。いろいろ話したが、最後に、川上サプリ(川上村吉野材販売促進協同組合)の理事が、

「これを単なる話し合いで終わらせないで、ちゃんと結果を出したい」と強調した。

そこで思わず私は、
「大丈夫ですよ。この事業には補助金が出ていないから
と口走った。

すると事業の中核をになう㈱ハートツリーの服部社長は、
絶対、公の金は受け取りませんよ。それを使ったらオシマイだから

これで、その場はちゃんちゃん、となったのだが、これこそもっとも重要な言葉だと思った。

吉野heartは、アドバシで国産割り箸に加えて、間伐材ペーパーを始め、さらに今度は建材まで広げようとしているが、イマドキの経済情勢だけに、決して楽な事業ではない。この1年、リーマン・ショックもあって、広告環境はかなり厳しいはずだ。しかし、もらい得の補助金は入れない、入れたら事業じゃない、という信念は正しい。安易なお金は、事業をダメにする。だからこそ、私も応援できる。

林業関係者、そのこと、わかっていますか?

割り箸という小さなアイテムから、吉野の森を救い、日本の森を守り、世界の森へと広げることができるかは、この信念にかかっている。

さて、終わってからちょっと飲み会。

そこで案内された居酒屋は、お任せで、なんとマグロの大トロなど刺身がてんこ盛りに加えて、カニが出た

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但馬で食べられなかったカニを奈良で堪能したではないか!

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2009/10/20

林業の循環は伐採から

林業とは何ぞや? なんて哲学的なことを考え出した。この忙しいときに……。

林業はサービス業」という人もいる。たしかに森林組合など林業事業体に働く人にとっては、森林所有者の山を預かり、その世話・管理をするサービス業であろう。

が、より本質的な林業の内容を吟味すると、その多様さに混乱する。

自然の中の仕事だから第一次産業か。しかし素材だけでは終わらないから、加工を含めた第二次産業。そして流通を始めとするサービス部門もあるから第三次産業。素材と言っても、人の感性に依存するところ大だから、イメージ産業・情報産業でもある。

同じ素材産業でも、たとえば鉄などの鉱物なら、採掘から始まり、育成などない。石油産業も同じだろう。農業は育成と商品化を兼ね備えているが、そのサイクルは短く、また商品化と言っても、たいてい食品である。(いまのところは。)

そこで大雑把に、林業を
1、森林育成業
2、森林資源利用業 に分けてみた。

1の森づくりは、森林育成業だ。植え付けから育林サービスを担当する。

一方、2の伐採・搬出から製材加工による商品化、そして流通全般は、森林資源をいかに利用するかというビジネス形態だ。

主に前半は、概ね成功した。日本の国土は森に覆われている。
が、後半は今や日本の中で立ち遅れた斜陽産業。伐採も搬出も、その後の商品開発も、諸外国から遅れてしまった。

しかし、元来の林業は後半から始まるものだった。まず伐採し、その後の商品化に進む。そして資源の枯渇を迎えぬよう、森林の育成に取りかかる。

これまで林業を、植え付けから始まる循環に捉えていた。木が育たなければ利用もない、と思っていた。そのため、生産者サイドの視点になりがちだ。育った木をどうやって利用しよう……と考える。

しかし、思い込みを外して、まず伐採から始まり、その跡地に次の収穫をめざして木を植える循環を描くべきではないか。まず消費(利用)ニーズがあり、そのために木材を調達する、持続的に調達できるように森林の育成も行う。

そうすると本質がつかみやすくなり、対策も考えやすくなるような気がした。まあ、ここまでは「思いつき」だから、今後どのように思索を重ねるか……(´-`).。oO

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2009/10/19

木材の地産地消を考察する

農業にしても、林業にしても、地場産モノが売れないと、すぐに「地産地消」が叫ばれる。

まずは、地元で消費してほしい、という考え方だが、これは農業ではかなりの成功を納めている。地元の野菜や果物を売る「農産物直売所」が、いまや全国で約1万3000施設に達しているという記事があった。コンビニ「セブン-イレブン」の店舗数を上回るとかで、農産物の全流通量の5%は直売所ルートになったそうだ。

だが、同じことを木材でできるだろうか。この点を、ずっと考え続けていた。

残念ながら木材は、最終商品ではない。あくまで素材なのだ。単なる丸太、せいぜい製材をエンドユーザーが欲しがることはほぼなくて、求めるのは木材をさらに加工した最終製品である。つまり家具や道具、そして住宅などの形にならないと、直接買うことはない。
この最終商品への加工は、山元ではあまり期待できない。

そのうえ、木材は地場産の良さを必ずしもアピールする要素がない。新鮮度を売り物にすることもできず、いわゆる品質だけで言えば、強度にしろ乾燥度にしろ、外材の方がよかったりする。スギやヒノキは腐食に強いというが、それも薬剤注入という手で差が着かなくなる。仕方ないので「風土に合った木が育っている」というわけのわからない(^^;)理屈?口舌? を振りかざすしかない。

しかし、木材は国際商品なのだ。価格も品質も、全世界を相手に競争することになる。

こうなると、「近くの山の木」は、勝ち目がないのではないか。わずかに好事家に「地元の木だよ」という気分で買ってもらう戦術に出てしまう。それが、地産地消だ。

最後の砦は、環境だろうか。だが、これも怪しい。

環境でモノを買う人は、全体の2%程度、という数字を百貨店の営業やっていた人に聞いたことがある。やはりニッチなのだ。

となると、地場産の木材が売れないと嘆くのなら、地元で買ってもらおうと思うのではなく、外でも売れる商品に仕上げるしかない。しっかりした製材、乾燥、そしてデザインなども含んだ商品開発。

そして最後に必要なのは、地道な営業である。地元ならではのきめ細かくアフターフォローのできる態勢づくり。これが地産地消の要諦ではなかろうか。

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2009/10/18

森林環境税は今……

森林環境税が増殖している。

ご存じだろうか、都道府県の独自課税で、実質的に目的税(徴収は、ほぼ県民税上乗せ)で、森林関係の整備に使うことが義務づけられている。
6年前の高知県に始まり、今年の愛知県でなんと30県。だいたい平成17年以降に制定されたところが多く、5年で見直すことから、昨年今年は見直し前の総括を行うところが多い。私も、そこに招かれているのだが、そのため、この税金の意味を考察している。でも、わかんない……(笑)。

北海道や東京都、大阪府、京都府は実施していないので、全部県である。ただ京都府は検討を始めたようだ。また西高東低で、まだ導入されていないのは東日本に多い。

やはり森林環境税を制定した県は、森林面積が割合として多い自治体である。人口が少ないと、集まる税金も少ない。だいたい2~3億円程度が目立つのである。
こうした林業県では、そもそも林業関係の補助金が数十億円ある中で、1割以下にすぎない。焼け石に水というべきかも。

神奈川県、兵庫県、愛知県。ほか福岡県、広島県も100万都市は抱えている。こうしたところは、お金が集まりすぎて、使い道に困っている(^^;)らしい。神奈川県など、川の上流だからと山梨県でも使えるか調査中という太っ腹! 

だが、納税者は、この税金の使い道にどの程度気にかけているのだろうか。そもそも制定時に反対意見が続出した、なんて例は耳に届かない。たいていすんなり課税されているのである。

「森林を守るために」は魔法の呪文のようだ(笑)。

皆さん、この課税をどのように感じていますか? 何かヒントありません? (~人~)\(-_-メ;)

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2009/10/17

間伐・間伐材利用コンクール

林野庁主催(正確には、間伐推進中央協議会らしい)の平成21年度の「間伐・間伐材利用コンクール」受賞者が発表されている。

そのまま張り付けられるかな?

林野庁長官賞 ウッドメイクキタムラ(PDF:127KB) 三重県
間伐推進中央協議会会長賞 株式会社大田花き花の生活研究所(PDF:117KB) 東京都
全国木材組合連合会会長賞 アサヒビール株式会社(PDF:181KB) 東京都
全国森林組合連合会会長賞 中本製箸株式会社(PDF:123KB) 石川県
審査員奨励賞 幸田町立坂崎小学校(PDF:188KB) 愛知県
審査員奨励賞 有限会社長浜木履工場(PDF:154KB) 愛媛県
◎森林ボランティア団体等による森づくり部門

賞名

受賞者名

都道府県

林野庁長官賞 特定非営利活動法人こぴすくらぶ(PDF:303KB) 千葉県
間伐推進中央協議会会長賞 ライオン株式会社(PDF:200KB) 東京都
全国林業改良普及協会会長賞 NPO法人根来山げんきの森倶楽部(PDF:206KB) 和歌山県
◎林業事業体による森づくり部門

賞名

受賞者名

都道府県

間伐推進中央協議会会長賞 松浦市森林組合(PDF:229KB) 長崎県
全国森林組合連合会会長賞 鍋島林業株式会社(PDF:196KB) 長崎県

案外、知っているところが多いことに驚いた(^o^)。これでは、次の取材先の発掘にならないよ。

まず林野庁長官賞を取ったウッドメイクキタムラは、一度取材に訪ねている。もっとも内容的には、FSCのCoC認証を取得した木工店としてである。主に速水林業との関係が深いはず。ここでもらったヒノキの丸棒は、今も家に転がっているよ(^o^)。

最後の鍋島林業も訪れた。ここは、鍋島藩の殿様の森林を管理しているのだが、単木管理をしていることが目を引いた。吉野と森づくりのあり方が似ていると思ったら、ここの森林管理を指導したのは、明治時代の林学博士本多清六であった。本多は吉野で(土倉庄三郎に)日本の林業を学んだのだ。

ほかに興味のあるところは、中本製箸。金沢の国産割り箸の雄だ。ただ国産のスギ割り箸は、年間1000万膳だとか。全体の生産量からすると、まだまだ少ない。実はスギ材で大量生産するのは難しいのだ。これが1億膳くらいになれば、希望となるのだが。(それでも消費量の0,5%以下だけど。)

毎年続けていると、ネタ切れしないかと余計な心配(^^;)してしまうが、頑張っているところを発掘して世に知らしめる効果に期待したい。いや、知らせるというより、当人たちのやる気を鼓舞する効果の方が大きいかもしれない。

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