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森と林業と田舎の本

2019/12/13

ゲーム「キコリの王朝」の日本版を!

こんなゲームがあることを知った。

Lumberjack's Dynasty

直訳すると「木こりの王朝」になるが、ようは林業のシミュレーションとロールプレイングゲームのよう。

私は一切パソコンのゲームはしないのでやり方は全然わからないのだが、説明文を読むと、魅力的な資源である木材によって独自の王朝を築くゲームのようである。王朝とはあるが、ようは林業会社。森から木を伐り出しさまざまな製品に仕立てて、ビジネスを成長させるのだ。

スタートは、父親から受け継いだ荒廃したロガーキャンプ。ようは森林の伐採基地か。それらを立て直してしっかりしたビジネスにする。
まず家の修理(ここからか!)と、ロガーキャンプ自体を修繕し、古い製材所も再稼働させる。そして、いよいよ木を伐採し、工場に運んで、さまざまな製品をつくっていく。
生活、ビジネス、木こりの要素を組み合わせてシミュレーションしていくエンターテイメントなんだと。

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版元はオーストリアの会社だが、舞台はアメリカっぽい。あるいは一昔前のヨーロッパ? 日本語版もないけど、誰か試してください(^o^)。

 

逆に日本語版なぱぬ日本版を作ってほしいな。また別のスリリングを味わえるよ。

まず親から広大な森林を相続する。大金持ちや、と小躍りするが、帳簿を見て真っ青。森は切り売りしてはならぬという遺言があったので自宅と貯金で相続税を払う。しかし親がつくった借金を返すのに四苦八苦して、とうとう土地を処分。よし事業を始めようと思っても、森林組合は当てにならないことがわかり、作業員の募集と養成に取りかかる。そして森林経営計画づくり。しかし、森林の境界線が確定していないため、てんやわんやの騒動の末に裁判を経て、なんとか確定する。
さあ、森づくりをしようと思い、いかに補助金をたくさん引っ張ってこれるかに頭を絞る。道を入れる。はげ山部分に植林する。ところが台風で山崩れ発生。山火事騒動もあって、一番金になりそうな山がなくなる。
それでも伐採事業を開始。ところが搬出したら、素人の悲しさで傷だらけの丸太は二束三文。また借金をする。一念発起で製材業に乗り出し、新木工商品をつくるが、流通に載せられずに在庫の山。輸出にチャレンジしたら県森蓮の横やりが入るし、建築家と組んで直販したら欠陥住宅だと訴えられる。もう木材はダメだ、と森林観光を仕掛けてキャンプ場とアスレチック場をつくるが、今度は自治体が横やり。許可が下りずに開業できず……う~ん、どうしてもハッピーエンドな展開を思いつかない(泣)。

でも、なんとか王国を建設してね。王国がダメなら帝国でも。ダースベーダーになりきろう。木がダメなら砂でもいいから。築こう、砂上の楼閣を……。

2019/12/12

Y!ニュース「廃業時代に失われる?……」を書いた裏事情

Yahoo!ニュースに「廃業時代に失われる? 日本の森が生み出した隠れた宝の行方」を執筆しました。

お気づきの方はいるかどうか、ツイッターのリツイートでは「廃業時代失われる?」となっているものがある。そう、最初はそう書いてしまったのだ。どうも助詞がオカシイと「廃業時代失われる」にすく替えたのだが、ツイートは更新できない。その点FBはできるのが有り難い。

ちなみに最初は、所有者の名前を出すつもりだったが、当の本人が断ってきた。出せば、もしかして「買いたい」という人が現れたかもしれないのにねえ。名前不詳だと、仮に興味を持っても連絡をとる手段がないから難しいはず。
もっとも、全部まとめて買い取ろうとしたら10億円を軽く超すから、おいそれと手を挙げられないだろう(^^;)。

個人的に感じたのは、こうした銘木というのは、結局は趣味の世界なんだなあ、ということ。ビジネスの世界ではない。希少価値を売り物にするより、安く扱われている木を高く売る方法を考えるべきだと思うよ。

 

2019/12/11

所有者不明土地と土地利用の懇談会

東京の毎日新聞が送られてきた。これ、全国版だろうから、全国で読めるのだろう。

先日、電話取材に応えた記事が掲載されているのだが、当初は千葉の台風害から森林の管理が遅れている問題を取り上げようとしていたようなのだけど、私は台風の被害と結びつけるより、所有者不明とか境界線未確定の方が本筋でしょうと意見したためか、ちょっと方針転換をしたよう。

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そして、私はこの記事で「所有者不明土地法」が今年6月に成立していたことを知る。なんだか、所有者を探す手間を緩めるよう法律が改正された記憶があったのだけど、新法がつくられたのだね。所有者不明土地法の正式名称は「所有者不明土地の利用の円滑化等に関する特別措置法」である。

ちと調べてみた。

第一条 この法律は、社会経済情勢の変化に伴い所有者不明土地が増加していることに鑑み、所有者不明土地の利用の円滑化及び土地の所有者の効果的な探索を図るため、国土交通大臣及び法務大臣による基本方針の策定について定めるとともに、地域福利増進事業の実施のための措置、所有者不明土地の収用又は使用に関する土地収用法(昭和二十六年法律第二百十九号)の特例、土地の所有者等に関する情報の利用及び提供その他の特別の措置を講じ、もって国土の適正かつ合理的な利用に寄与することを目的とする。

なるほど。小難しいが、かろうじて意図はわかった。

今回の法律では、登記官に職権で調査する権限を与え、所有者がわかれば登記を変更できるし、調べてもわからなければ、土地を利用したい自治体や企業の申し立てで裁判所が管理者を選び、売却できるようになったというもの(らしい)。

でも解説を読んでいると、今回の条件を満たす土地は全国の1%程度しかないらしい。対象を公共的目的があり、争いが生じるおそれの低いものに限定しているからだ。これでは根本的解決にはほど遠い。さらに山林の場合を想定すると、所有者不明に加えて境界線未確定問題が大きく横たわるから、もっと厄介なはず。

……なんで、こんな専門外で面倒くさいことに興味をもって調べているかというと、実は奈良県から来年に設立する土地利用の懇談会に参加してくれという打診が来たから。なんで? 私が? と???だらけなんだが、私は森林分野の土地問題にもの申す要員のようだ。農地や宅地などには詳しい人が多くて専門家もいるが、森林のことを話す人がいないのだろう。

うえ~ん、オレだって専門外だよ。と頭の中がグルグル回ったが、引き受けてしまった。そこで俄か勉強している(^^;)。なんと付け焼き刃というか泥縄というか。。。ま、もう少し内容をよく聞いてみよう……。

 

2019/12/10

針葉樹材を黒檀のように?スイスで発明された木材

ちょっと気になるニュースがある。スイスで木材をプレスして、エボニー(黒檀)の材質に似せる技術が生み出されたというのだ。

スイスインフォスイス生まれの「熱帯」木材が森林破壊を救う

生まれた木材をsonowood(ソノウッド)と呼ぶ。

黒壇は、黒光りして堅いから家具や木彫などに用いられるが、熱帯地域にしか生育せず、しかも過剰伐採・採取が続いたからほとんど絶滅危惧種だ。ワシントン条約で取引規制が行われていて、輸入時には申告が必要だ。

黒檀は、とくに音の伝導に優れており良質なバイオリンの指板に向いているという。そのほかアクセサリーや高級時計にも使われる。だから黒檀に似た材質の木材を人工的につくれるとなれば、飛びつく人々がいるだろう。

さて製造は、スイス連邦工科大学チューリヒ校とSwiss Wood Solutionsが開発した。スイス産のカエデとトウヒ材を圧縮し、エボニーに似た材質を作る方法を開発したというのだ。具体的には、スイス連邦材料試験研究所(EMPA)に設置された巨大なプレス機で、特定の楽器作りに最適になるよう、木材の密度と音の伝わり方を微調整するという。

実際、楽器製作者は黒檀をなかなか手に入れることができず、最高級のバイオリンほかの楽器の材料に困っているのだ。この木材を使って作られた楽器をプロの音楽家が使ったところ、本物を使ったものと同じくらい良いと高い評価を得たらしい。演奏家の感想として「トロピカルウッドの指板よりも音が暖かく、よりオープンです」という言葉が紹介されている。

もっとも、1立方メートル当たりの生産コストは20万フラン(約2200万円)! 輸入木材の10倍。それでも2年先まで予約はいっぱい……。

こんな内容だ。もっと突っ込んで製造法を知りたいところだが、ちゃんと記されていない。わずかに「前処理された木材をプレスにかける」といった言葉が読み取れる。この前処理とは? 

イマイチ、わからん。単にプレスしただけでは、そんな材質の変成を起こせない。圧縮木材は時間とともに元にもどるため、それを抑えようとすると樹脂注入などが必要になる。そこに「添加物を含まない」「プラスチック、樹脂は含まない」などと書かれると、正体不明だ。加熱などもしたのか。いや前処理という言葉があるが、そこで薬品を使っていないのか。

スイス語(ドイツ語)のHPを自動翻訳にかけてみると、こんな言葉が。

熱帯木材の非常に価値のある物理機械的特性を実現する高品質の材料。

ソノウッドはプラスチック複合材ではなく、添加物を含まない本物の100%天然木。

生分解性で、プラスチック、樹脂、人工着色料は一切含まれていません。

そして熱帯木材の代替などは、私が紹介してきたケボニー化木材とよく似た発想である。こちらは針葉樹材を広葉樹材のようにする、というキャッチフレーズで紹介したが、天然性樹脂の注入によって行う(フラン樹脂化)。ではソノウッドはいかなるものか?

もうちょっと科学的な説明が欲しいなあ。

2019/12/09

ダークサイド「Forest Style ネットワーク」に堕ちたい

林野庁が「Forest Style ネットワーク」を立ち上げたようだ。これは、「森林サービス産業」を拡大するために関連団体が情報共有するための団体だそうだ。企業や自治体、研究者らが参加している。すでに11月にキックオフ・イベントを開いて56団体集ったそうだ。

そのHPから引用して意図を説明すると、

人口減少・少子高齢化社会の中で、持続的かつ健全な森林を管理していくためには、その基盤となる山村地域が元気であることが重要であるとともに、全ての国民が森林からの様々な恩恵を享受しつつ、国際的に関心が高いSDGs(持続可能な開発目標)への貢献を達成することにより、森林への関心を高めていく必要があります。
また、「働き方改革」が進展し人々のライフスタイルが変革する中で、メンタルヘルス対策や健康づくりの場などとして森林空間を利用しようとする新たなニーズが高まっており、人生100年時代のライフステージの様々な場面において、森林と人々との新たな関わり方である「Forest Style」が国民の多くに浸透していくことが期待されます。
健康、観光、教育等の多様な分野で森林空間を活用して、山村地域における新たな雇用と収入機会を生み出す「森林サービス産業」の創出・推進による山村振興・地方創生への貢献も併せて期待されています。

まあ、同じことを言っていた森林セラピーが、もう忘れられつつあるから模様替えかな。森林セラピー基地に認定された自治体の中には、すでに自分の町が認定を受けたことも忘れているところがあるからね。莫大な認定料払ったはずだけど、忘れられるのはたいしたもんだ。そんな自治体に、Forest Style ネットワークに入らない? と声をかけたらイチコロだろう。夢はもう一度。

そのことについては、以前にも書いた。これ、今年の2月の記事だ。

「森林サービス産業」を謳う前に


そこで考えた。私も批判ばかりしていてはつまらない。いっそ参画しようかな、と(笑)。

なぜなら、今年私が手がけた記事でもっとも楽しかったのは、日刊ゲンダイの「森の歩き方・楽しみ方」だったなあ、と思い出したから。これ、5か月21回も連載したのだよ。今もネットで全部読める。
ここに加筆拡大したら、新たに本になるのではないかと夢を描いている。タイトルは『希望の森歩き』かなあ(笑)。もちろん、中には「絶望の森歩き」の章もあって、そこで森林セラピーを取り上げるけど……。

儲かるなら、森林サービス産業の広報とインストラクター役を買って出る。本は、団体で買い上げてくれるだろう。部数はそこで稼げる。私はかまわんよ。ダークサイドに堕ちて暗黒面のフォースを手にするのだ( ̄∇ ̄) 。暗黒面は甘美で楽しい。

2019/12/08

「森林と生活に関する世論調査」結果を読む

内閣府が行った「森林と生活に関する世論調査」の結果が公表されている。

これは1989年から行われている調査で、今回は6回目。森林の果たす役割や木材利用の是非などを質問して得られた結果だ。(複数の選択肢を選ぶ形で、約1550人から回答) 全部目を通すのは面倒だから、概要だけにしておく。

設問および回答を読んでいると、誘導しやすい方向なんかもかいま見えて、と突っ込みたい思いが……〇△あるが、ぐっと堪えておく。せっかくだから、いくつか紹介しよう。

 農山村定住の意向

 農山村に定住してみたいと思うか聞いたところ、「定住してみたい」とする者の割合が20.8%(「定住してみたい」8.6%+「どちらかといえば定住してみたい」12.2%)、「定住してみたくない」とする者の割合が62.7%(「どちらかといえば定住してみたくない」23.9%+「定住してみたくない」38.8%)、「既に定住している」と答えた者の割合が14.1%となっている。
 都市規模別に見ると、「定住してみたくない」とする者の割合は大都市、中都市で、「既に定住している」と答えた者の割合は小都市、町村で、それぞれ高くなっている。

もっとも「農山村での森林浴や景観を楽しみたい」と答えたのは約85%と、あくまでお客さんでいたいわけか。就労に関しては、農業が半数を占めるが、林業は1割以下(^^;)。

 森林との関わり方の意向

 日常の生活の中で、森林でどのようなことを行いたいか聞いたところ、「心身の健康づくりのため森林内の散策やウォーキング」を挙げた者の割合が60.2%と最も高く、以下、「森林の中でのランニングや自転車による走行」(26.9%)、「森林の中での音楽鑑賞及び芸術鑑賞などの文化的活動」(22.6%)、「森林の中で自然を活用した保育・幼児教育」(21.3%)などの順となっている。なお、「特にない」と答えた者の割合が19.2%となっている。(複数回答、上位4項目)
 都市規模別に見ると、「心身の健康づくりのため森林内の散策やウォーキング」を挙げた者の割合は大都市で、「森林の中での音楽鑑賞及び芸術鑑賞などの文化的活動」を挙げた者の割合は中都市で、それぞれ高くなっている。

こんな項目もある。

 傾斜が急で道から遠い人工林の木材の生産、その後の植林や手入れ

 植林されて50年以上が経過した傾斜が急で道から遠い人工林について、木材の生産、その後の植林や、間伐などの手入れをどのように行うべきだと思うか聞いたところ、「木材の生産、植林及び手入れを行うべきである」と答えた者の割合が42.4%、「木材の生産のみを行い、植林及び手入れは行うべきではない」と答えた者の割合が8.5%、「木材の生産及び植林は行わず、手入れのみ行うべきである」と答えた者の割合が28.5%、「木材の生産、植林及び手入れは行うべきではない」と答えた者の割合が10.0%となっている。なお、「わからない」と答えた者の割合が10.6%となっている。

植林も手入れもいらない、というのは、今ある木を伐って、あとは放置で天然林にもどせ、という意味だろうか。すべてを行うな、という答も1割あるが。

こんな木嫌いな理由もあるぜ。

 木材を利用すべきではないと思う理由

 様々な建物や製品に木材を「どちらかといえば利用すべきではない」、「あまり利用すべきではない」と答えた者(119人)に、利用すべきではないと思う理由は何か聞いたところ、「森林破壊につながる印象があるため」を挙げた者の割合が63.0%と最も高く、以下、「火に弱い印象があるため」(35.3%)、「地震に弱い印象があるため」(30.3%)、「劣化しやすい印象があるため」(24.4%)、「価格が高い印象があるため」(15.1%)などの順となっている。

私的に意外だったのは、森林認証材を意識する、と答えたのが34,4%もあったことかな。本当かあ?

まあ、こうした世論調査結果を眺めて、国民の意識を脳内で咀嚼することも有意義だと思うよ。

2019/12/07

生駒駅前書店の奇跡(笑)

我が家の最寄りの書店と言えば、近鉄生駒駅前の近鉄百貨店内に入っている啓林堂書店(生駒店)。
(※もう一つの駅前書店は撤退した。)

まあ、そんな大きな書店ではないし、理科学系、もしくは産業系書籍は力入れてないし……で、『絶望の林業』は置かれていない。森林や生物系もほとんどなく、歴代の私の本で置いてあるのは『鹿と日本人 野生との共生1000年の知恵』くらいか。これ、奈良本の分類ね。

だが。しかし。あったのである。『絶望の林業』が。それも2冊も!

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ノンフィクションの棚の下の方に2冊並んでいるではないか!

これって、なかなか凄いことなのだよ。奇跡だよ(笑)。だって、発売直後(8月)はなかったのだから。通常、どんな本でも発売直後は書店に配本される。それを棚に並べるかどうかは各店主の判断だが、その時は置かなかったわけ。が、4か月後の12月に入って2冊も棚に入るとは。(私が確認したのが12月。でも11月下旬にはなかったと記憶。)

見ると4刷でした。ぜひ生駒市民で、林業に興味のある方、絶望に興味のある方は手にとってください。そのままキャッシャーに並んでください。そしてお店は5刷を置いてください。


なお静岡新聞が届いた。これは、記者が天竜林業について取材する中で、森林経営管理法とか森林環境譲与税とかを取り上げて、林業の補助金はどうなってるの?という取材申し込みがあったもの。私は「『絶望の林業』に触れてくれたらしゃべる」という条件で話した(⌒ー⌒)。静岡県民で、林業に興味のある方、絶望に興味のある方は手にとってください。そのままキャッシャーに向かってください。そしてお店は……(以下、同)

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なお伐採への補助金は7割というより、植林から伐採までをトータルに見た場合だけどね。(主伐は除くことになってるが、実は出ているところもある。)
ともあれ、業界はもう少し危機意識を持った方が良いよ。譲与税なんかに喜んでいる場合じゃない。

2019/12/06

ご当地・ジビエバーガーに未来はあるか

大阪の繁華街で見かけたロッテリアの看板。

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鹿肉バーガーなるメニューがあった。ジビエを売り物か。よく読むと、鹿肉6割と2割の2種類あるそうだ。全部を鹿肉にするのは無理だったか。そして期間限定。ところで鹿肉は、どこから調達しているのか。国産であることを願いたい。1か所で十分な量を調達できないだろうから、全国各地に分散させているのだろう。

これは、所謂ご当地バーガーらしい。全国画一ではないメニューづくりというのが、近頃の大手ファーストフードでは流行りなのだ。

私は滋賀県でのフランチャイズcoco壱番屋で鹿肉カレーを販売しているのを取材したことがある。こちらも、店舗ごとのご当地カレーづくりで行ったもの。本部に提案して何とか了承はとったものの、実現するのは大変だったそうだ。鹿肉の安定供給問題から衛生管理、味付け……。それでも今も販売し続けるのは、一にも二にも担当者の熱意以外の何者でもなかった。獣害対策として、農業や森林劣化を止める一助として、でも獣害駆除で終わらせないため。(しかも、鹿肉カレーは赤字だそうである。)

008 鹿肉カレー

ロッテリアの場合とどうかは知らないが、頑張っていただければ。

ちなみに、ロッテリアには、「天ぷらライスバーガー」なる商品もあるらしい。あの手この手で新商品づくりを展開している。なんだか大変だなあ、と思わずにいられない(^o^)。

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2019/12/05

文章講座の講師やります

え~成り行きで、こんな講座の講師を務めることになりました。

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http://www.alterna.co.jp/28865

本当は単なる飲み会のはずだったのに……(内緒)。

実は、前夜にYahoo!ニュース個人のクリエイターズプログラム感謝祭というのがあって、別の取材で東京に行く用事があったから参加することにした。で、一泊して翌日は国立科学博物館のミイラ展でも見て帰ろうかな……と思っていたらお呼びがかかって、では夕方から一杯飲みましょうか、という話になったところ、なぜか「副業ジャーナリスト講座」開きましょう、となって私にも話してくれと。。。

講座というより小規模な塾。そのまま打ち上げ?飲み会となったら帰れないよね~、ともう一泊することに。

もし興味のある方がいたら、ご参加ください。ジャーナリストとあるが、企業の広報とかネット、SNS発信などを行う人向きでもある。なお有料である。時間が書いていないけど、午後4時~6時らしい。会場となるオルタナ編集部は、駒場東大前駅からすぐ。

私自身は、やるとなったら、単なる取材の裏話とか経験談をだべるつもりはない(そういうものは、無料のブログに書く)ので、いかに読者に伝えるかというテーマで話すつもりだ。

あ、ミイラ展、一緒に行く人いない? 誰かデートしよう、ミイラ見ながら(^o^)。それから20日は朝帰りのつもりだけど、そんな時に限って国境なき医師談主催の「エンドレスジャーニー展」18~22日開催)の案内が来た。こちらに興味ある人いる?

 

 

2019/12/04

被ユーチューバーになる?

「CGS 神谷宗幣」というネット番組に出演した。昨夜から4回放送のはず。1回10分~15分である。

第1回 森林ジャーナリストという仕事

 

「林業」について絶望する実情を遠慮なく語ってくれ、とのことだから出たのだが、これは私にとって初めてのユーチューブ出演?になった。これで私もユーチューバーと言いたいところだが、正確には被ユーチューバーね。自身で発信しているわけではない(^^;)。

正直、私はユーチューブをあまり見たことなかった。せいぜい谷山浩子の歌を聴くぐらいだ\(^o^)/。でも、今やテレビや新聞読まないでユーチューブだけを見て育つ子供も多いらしいので、私も挑戦?してみようかな、と思っていた。で、試しに見たのがストリートピアノを弾く人たちで、これがなかなか面白かった。プロの演奏家がストリートピアノではタダで演奏するのね。そうしたプロが自身の技量を無償で発揮させたい気持ちになるのは面白い。(ま、私もブログは無料で執筆しているわけだが……。)今後、ハマるかもしれない。

さて、この番組は、中でも語っているが、『絶望の林業』を読んだ方が、この神谷氏に私に「出演してもらったらどうか」と連絡したのだそうである。その人はとくに神谷氏と知り合いではなく、あくまでCGSチャンネルの登録者だという。だから直接の依頼は彼女(長野在住のフリーライターだそうである)からあった。もちろん私とも面識はない。こんな関係を築けるのがネット番組かも。

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とりあえず本を写してくれ、というのが私の条件。『絶望の林業』だけじゃない、『森は怪しいワンダーランド』も。『森は怪しいワンダーランド』を中心に語りたい、と言ったのだが、さすがに無理だった(^^;)。

今後3回アップされるはずだから、よろしかったら見て聞いてください。

 

2019/12/03

Y!ニュース「石でつくられた紙はエコか…」を書いた裏事情

Yahoo!ニュースに「石でつくられた紙はエコか。リサイクルできない紙が増えている!」を書きました。

もともとは紙のリサイクルシステムが崩れかけている……といった記事を軽く書くつもりで、しかもブログ用だった。ストーンペーパーのことも付け加えよう、いやこちらをメインにするかな?なんて迷いつつ書いていたのだけど、調べているうちに硬い記事になってしまって、ええい、これならYahoo!ニュースでもよくね? と方針転換したのであった(^^;)。

だから意外と時間かけているのだよ。我が家にあるストーンペーパーも探し出すのにも時間かかったし。これは随分前の何か産業展覧会か何かで展示されていたものだ。

私は紙について、いつか本でも書けないかと思って目についた資料を集めてきたのだが、どんどん増えても書き始めるパッションが高まらない。。。そもそもテーマが定まらん。和紙も扱いたいが、伝統和紙の世界は嫌いだし(⌒ー⌒)、和紙から洋紙に切り替わる頃の時代や、日本中の森林を所有するようになる歴史も追いかけたいのだがきりがないし……。
それに製紙業界が巨大な装置産業となってしまって、今や森林とかけ離れてしまったから面白みがない。

さて、今後はどうするかな。

2019/12/02

ジュンク堂奈良店の『絶望の林業』

ちょっと奈良に出かける。用件を済ませると、つい同じビル内にあるジュンク堂書店に寄った。近頃、身辺整理で本を減らそうとしているが、そうするとその分また本を買ってしまいそうで恐ろしい(><;) 自制しなければセミ終活にならない。

とはいえ、入ったらまず「森林」の棚をチェック。やはり『絶望の林業』を置いているか確認してしまう。

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見よ。これまでは上の棚だけだったのだ。1冊背表紙が見えるだけ。……だが、今日は!
なんと下の棚に平積みされているではないか。4冊あった。つまり合わせて5冊。
とうとう奈良の書店で平積みを見つけた(嬉し泣き)。発売後、4か月後ですよ。

ちなみに3刷だった。発行は5刷まで行っているが、3刷も4刷もまだ在庫があるようです(^^;)。

気をよくして、本日は2冊の新刊を購入しましたv(^0^)。

 

2019/12/01

咲き続けた?アジサイの花

私が山にアジサイを植えていることは時折触れてきたが、ふと思い出して、それを見に行く。

もっとも、植えているのは山のブッシュの中。アジサイを増やして、林床を覆って雑草の繁茂を抑えつつ見映えをよくするためである。いつかアジサイ園にしようという目論見もあるv(^0^)。

もっとも、今は周りの木々の中で被圧されがちだ。そのためコツコツ周りの茂みを切り開いて日が当たるようにしている。そのうち高樹のほかはアジサイばかりになれば、花の季節は美しいだろう。花の咲く時期は短いが……。

だが、なんと花は咲いていた。

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色もしっかり残っている。

アジサイの花の季節は通常6月7月。せいぜい8月まで。その頃咲いた花が、そのままドライフラワーのようになっているのだ。半年間、咲き続けたことになる。これって、偶然?それともアジサイの花だったら珍しくないのだろうか。

枯れた花にオイルを浸透させて、生きたときようにしなやかにしてから色付けしてプリザードフラワーにする手もあるが、これぐらい色と形が残っているのなら、そのまま売り物になりそう。

アジサイ園からナチュラル・ドライフラワーを生産するビジネスにならないか……と獲らぬタヌキの皮算用をするのであった。

 

2019/11/30

倒木の森遭難

この秋は、ずっと風邪がぐずついていてトレーニングというか体力づくりができなかった。

さすがにヤバイと思って少しずつ復活しようと思う(でも風邪は完全に治っていない)。それで生駒山を歩きに出た。だが、快晴の日よりに土曜日となると、どこも人を見かける。人のいないところ……と思って選んだマイナールートは、過去歩くのに難儀した道。それを逆にたどるつもりだったのだが……当初は草ぼうぼうで体中に草の実がついて難儀した(^^;)。

が、いきなり陥ったのが沼。かつても湿地はあったのだが、そこが巨大化している。数メートルのぬかるみさえ突破すればよかったのに、数十メートルの泥沼を歩く羽目になった。足元に枯れ木などを投げ込んでその上に足を置くと、今度はまた別の枯れ木を持ち上げて次の足元に置く。それを繰り返して進む。

やっと抜けたかと思ってホッとしたら、なんと次の谷が抜けていた。大雨で削られて道は流されたらしい。そこに倒木が重なっている。

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もどれん。もう一度沼を渡るのはイヤだ。仕方ないので、倒木一本一本の下をくぐったり上を乗り越えたり。しかも急斜面。いつまで続くのよ(泣)。ほとんど遭難状態。

20191130_151044 ようやく抜けた。幸いそこから道は残っていた。

……と思ったら、すぐ道は消える。えぐれている。ここ数年、毎年台風などが来ていたが、その度に大雨と大風で被害を受けたのだろう。しかしマイナーな山道を修復することなく,放置が進んでいる模様。

日の高いうちに脱出できるだろうか……と心配になったところで、送電線の鉄塔が見えた。その下に行くと、やはり道があった。しばらく行くと、いきなり視界が広がる。

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なぜか皆伐現場。なぜ、ここだけ木を伐ったのかわからない。雑木林だろうに。しかも作業道はない……。でも歩きやすくてよかった。皆伐現場に出くわして喜んだのは初めてである。

そこを抜けて再び崩れた道をたどって行くと、行きたい方向に伸びていない。完全に草木で封鎖されている。かつてたどった道は消えたか。ブッシュをかき分けて進むのは危険なので、仕方なしに道跡のある方をたどると、自動車専用道(阪奈道路)に出てしまった。なんと、車の走る道を歩くことになる。

自動車とすれ違いながら歩くのは消耗する。少々めげながら、なんとか元の位置にたどり着いた。

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今年イチバンの紅葉が見られたことが慰めか……。

こんな1日があってもいい。風邪が治ったような気がした。

 

 

2019/11/29

君は「CSF」と「ASF」を知っているか

CSF、あるいはASFとは何かを知っているか。

ほとんど話題になっていないので、ここでちょっと農水省に代わって応援広報。

今、農業畜産分野で、非常に重要な名称として登場したCSFとASFを知っておいた方がよい。ひょっとしてCLTとかFSCより重要かもしれない……。

CSFは、「クラシカル・スワイン・フィーバ ー」、ASFは「アフリカン・スワイン・フィーバー」のこと。と言っても、よけいにわからないわな。それでは「ホッグ・コレラ」は。

そう、豚コレラのことだ。現在、猛威を奮っているブタの病気である。それが野生のイノシシにも蔓延して、大騒動になっている。治療法はないから、感染が見つかったら一定地域の養豚は全部処分してしまわないといけない。またイノシシにいかにワクチンを与えるかという悪戦苦闘もさることながら、獣害駆除やジビエ供給などにも波及しているからだ。

が、より恐ろしいのはASF。こちらはアフリカ豚コレラだ。豚コレラとは別の病気で、アフリカからヨーロッパ、そして中国へと拡散し続けている。しかも、こちらはワクチンも何もない。予防法も治療法もないのだ。これらが広がれば養豚は壊滅してしまう。

ただし、この2つの病気、人間がかかるコレラとは何の関係もない。たまたま1800年代にアメリカで人間のコレラが流行していたときにブタに発生したから名付けられたという。もちろん人間には移らないし、感染した豚肉を食べても人体にも影響がない。

そこで農水省は、「豚コレラ」の呼称を農水省は改名すると言い出したのだ。人間に移るように間違われたら困るから、ということで。すでに国際機関などでは 一般的に使われているという。まあ、狂牛病(牛海綿状脳症)を「BSE」と呼び換えたのと同じ。

まあ、反対するわけでみないが、余計に何の病気かわからなくなりそうだ。アルファベットを使うより新語を作れないのか。コレラ以外の症状をあらわす日本語で。豚ころりとか(^^;)。ころりはコレラの別名かあ。ブタ熱、アフリカブタ熱ではダメだろうか。

とにかく、この病気、人間に直接感染はしなくても重大問題なんだから、覚えておこう。

2019/11/28

漆採取は林業か農業か

最近、漆が話題になることが増えた(と、私的には思う)。何かと国産漆が記事になっている。

おそらく、文化庁が文化財の修復に使う漆は国産にしろ、と号令をかけて、増産が課題になっているからだろう。何しろ年間約2,2トンは必要なのに、現在の生産量は半分ほど。2014年は645キロと4分の1まで減ったのだ。

漆の増産と言っても、まずウルシノキの栽培が必要で、そのためには苗木の生産から始めなくてはならず、そして約15年かけて育てても、漆掻きをする職人を養成しなくてはならず……となかなか道は遠い。
実は、奈良県は日本の漆の原点らしく、かつては漆部(ぬるべ)があったとかで、再びウルシノキを栽培の話もあるが、全然進展していない。植えても枯れるし、住民はかぶれるからと反対するし……。ウルシノキの栽培は、なかなか難しいらしい。

日本でイチバンの産地である岩手県二戸市浄法寺町は「漆林フォレスター」を任命したという。この名称に惹かれたのだけど(^^;)。もっとも実態としては地域起こし協力隊の一人らしい。

ここで私がふと考えたのは、ウルシノキの栽培と、そこから漆(樹液)の採取する仕事は、林業なのか、という疑問だ。浄法寺町では森林組合が取り組んでいるようだし、フォレスターと名付けたのだから「林業」と位置づけているようだが。

まず生産物は樹液である。たしかにメープルシロップのような林業的な樹液生産もあるが、イメージ的には果樹園のような園芸に近くはないか。樹木としては15年だから、これも林業よりは果樹栽培に近い気がする。作業的にも、自然に任せて育てるというよりは毎年の世話が必要で、樹液の採取作業も農作業に近く感じる。

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林業か農業かという区分は端からするとどうでもいいように思うが、実は意外とやっかいだ。

なぜならウルシノキを植える場所をどこなのかという課題がある。樹液を採取する作業を考えると平地の方がよい。急斜面だと厳しいだろう。それに成長も土地が肥えている方がよいらしい。……そう考えると農地に植えるべきだ。ちょうど耕作放棄地も増えているし……。

が、ダメなのである。農地に林産樹木を植えるのは、法律違反らしい。地目が山林でなければいけないらしい。なんともくだらない話だが、これで栽培適地は一気に減ってしまう。

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これで増産しろというのは、根本的に手足を縛っているようなもんだ。

それに……文化庁は国産漆が欲しいと言いつつ、肝心の買取価格は上げていない。安いまま増産しろというのもおバカな話である。現行価格の3倍で買い取るぐらいのことを言って初めて、ではウルシノキの苗づくりをしよう、植林しよう、そして漆掻きを職業にしよう、という人が現れるのではないか。現場の待遇をよくせずに増産をめざす点も、林業的?である。

ついでに栽培技術と樹液採取技術の再構築もすべきではないか。

現在は、15年間育てたウルシノキを一夏搔いたら、その木は切り倒す(殺し掻き)が、これはどう考えてももったいない。毎年樹液採取(養生掻き)すると、漆の品質が落ちるというのだが、それは樹木を休ませないからだろう。数年間休ませたら、またよい樹液を出すのではないか。たとえば3年間休ませるとしたら、4年毎に樹液採取ができることになる。それは苗を植えて15年後に一度採取してオシマイにするに比べて約4倍の生産にできるはず。……そんな研究は行っていないのだろうか。採取したら切り倒すというのは林業的だが、これも農業的生産方法に変えることで増産につながらないか。
さらに樹液の掻き取りも、自動化できないか研究の余地はある。あまりに原始的な採取方法が何百年も続いている。

まあ、素人考えであるが、現状のままの漆増産の掛け声は、あまりに絵空事ぽく感じてしまうのだ。

2019/11/27

「スズメバチサラバ」&『絶望の林業』5刷

ミツバチの次は、スズメバチの話題。

スズメハチを殺さずに短時間おとなしくさせるスプレーが開発されたそうだ。

高知大教授らのベンチャー企業「KINP」(高知県南国市)が開発した忌避剤スプレー「スズメバチサラバ」である。開発したのは、高知大農林海洋科学部の教授であり、この会社の社長を務める金哲史氏。

スズメバチが嫌うクヌギの樹液には「2-フェニルエタノール」という物質が含まれることを発見して、それの類似物の「ベンジルアルコール」をスプレーにしてスズメバチに噴射すると5~20分ほど飛べなくなったという。

スズメバチは農業に害虫を殺すから益虫でもあるのだから、なるべく殺さずに、おとなしくさせられたらその方がよいという発想のようだ。

実によい発想だ。スズメバチだって殺さない方が生態系を乱さないはず……でも、早ければ5分後にまた飛び始めるというのは恐い(^^;)。とりあえず人間の居住地近くに現れたスズメバチはやはり完全に駆除してほしいんじゃないだろうか……と、私は思いました(笑)。完全にいなくなってもらわないと困る。

とはいえ、記事には消防局の救急や学校が購入しているという。でも使い方としては、スズメバチが飛び交っているところから逃げ出す際に利用するべきだろう。となると、林業現場なんかでは重宝するんじゃないか。


さて、突然話題を変えるが、私の手元に届きました。

『絶望の林業』5刷目。そう、とうとう増刷もここまで行きました。

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ホント、久しぶりである。感謝。感謝。ちなみに発行は12月3日とあるが、もう配本されているはず。もし5刷を書店で見かけたら教えてください。

2019/11/26

北の国の養蜂異変を考える

先日、京都市の総合地球環境学研究所で開かれた「バイオリージョンに立脚した社会の実現と新たな農林漁業体系の構築」というワークショップに顔を出してきた。

なんか難しいタイトルなんで内容は省略(・_・?)。気になる人は、リンク先を見ていただきたい。

私は、10人の演者の中の一人、北海道中川町の高橋直樹さんの「少量多品種多用途の森づくり ~森の恵を分け合う仕組みづくり」に興味があったから参加したのである。(朝イチバンの発表だったので、私も早起きして、2時間かけて行きました。京都市と言っても北の端にあって遠い。。。)

中川町の展開する林業を、私は注目している。それは発表にもあったとおり、現在日本政府が推進している大規模化・画一化の流れから一線を画した戦略を展開しているからだ。その点は『絶望の林業』の中の「希望の林業」でもちょっとだけ触れたが、トップランナーに位置づけている。そこで具体的な現状を聞きたくて訪れたのだ。

ただ引っかかったのは、それらの構想全般ではなく、その一部、非木材林産物、養蜂の話である。
中川町は養蜂が盛んだ。「森の蜂蜜」として売り出している。正確に言えば、その周辺の中頓別から富良野までは北海道の養蜂の中心地と言ってもいいと思うのだが、そこに異変が起きているという。

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養蜂で食っていこうと移住してきた人が、上手く行かずに撤退せざるを得なくなっているというのだ。

具体的には、採蜜の量からは十分自活できると睨んでいたのに、肝心の蜜が高く売れなくなったから。そして、価格下落の原因は、蕎麦の蜜・花粉が混ざってしまうからだという。蕎麦の蜜は、日本では好まれないのだ。(海外では、むしろ蕎麦蜜は高い値がつく。)ほかの蜜に蕎麦が混ざるだけで価格が落ちてしまう。

そんな日本人の嗜好自体がオカシイとも思うのだが、由々しき事態である。

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その原因は、急激に蕎麦栽培が増えたこと。農政のプロジェクトが始まり、蕎麦に補助金が出るようになって栽培面積が激増しているらしい。

農業収入を上げるために始めた蕎麦栽培(補助金目当てだと意味ないが)が、養蜂を圧迫するというジレンマ。いやはや、人と森の生態系は複雑で何がどう影響するのか読みきれない。


私は養蜂に関心がある。銀座で養蜂をしている同姓同名の田中淳夫さんだけでなく、私自身も養蜂もしくは受粉昆虫としてのミツバチに注目している。それどころか来年2月には、なぜか無謀にも研究者と養蜂業者の集まりであるミツバチ科学研究会で講演することになってしまった。何を話すか今から悩んでいるのだが、この北国の養蜂事情も取り入れたいところである。

さて、午後はワークショップを抜け出して、日本生態学会の事務局へ向かった。……と言っても事務局に用事があるのではなく、家主とだべっていただけ(^^;)。そこに巣くう魔性のネコも見たかったのだが、姿を見せなかった。

 

 

 

 

2019/11/25

Y!ニュース「けものフレンズは絶滅動物を救う~」を書いた裏事情

Yahoo!ニュースに「「けものフレンズ」は絶滅危惧動物を救う~動物アニメや動物園の意外な効能が見える化された」を執筆しました。

実はネタ探しの過程で、いくつかの研究ネタサイトを回った。そして「ネイチャー誌」の研究に一つ、森林環境関連のネタを見つけた。これで何か書くか……と考えたのだが、イマイチ面白みがない。

それで「日本の研究.com」を見ていると、この「けものフレンズ」ネタを発見。これはオモロイ、とあっさり決めた。研究規模だとネイチャーの方が大規模で国際的なのだが、ここではオモロイかオモロナイかが分かれ目。

日本の研究現場の疲弊がよく語られるが、こうした「けものフレンズ」アニメを研究テーマに取り上げることができたのは、まだ日本の現場に多少の余裕がある証拠だろうか。こうした研究をいっぱいすることが肝心だと思うのだ。さもないと、本当に重要な研究に近づけなくなる。
今回のは、結果は極めて順当というか当たり前の帰結だったが、そのうち仰天結果につながるかもしれない。その結果が、とてつもない理論を構築するきっかけになるかもしれない。

私は、ノーベル賞よりイグノーベル賞の方が好きだが、イグノーベル賞は日本人研究者が常連化している。欧米だと研究させてもらえないようなテーマに、わりと日本人は取り組んでいるのだ。もちろん現状を見ていると、どんどん窮屈になり、そのうちイグノーベル賞につながるようなオバカな研究ができなくなるかもしれない。その時こそ日本の没落の始まりだろう。

 

ちなみに、この記事のためのビジュアルを探した。「けものフレンズ」の画像が使えたらイチバンなのだが、著作権フリーの画像はなさそうだ。そこで動物園の写真を探したのだが、私はわりと各地の動物園に行っていることに気づく。手元には4つの動物園の写真があったよ。
ただ、動物だけの写真は面白くないね。それを見ている人間も一緒にいる写真はあんまり撮っていなかった。

ところで動物園を訪ねるのは、たいてい一人(^^;)。ちと寂しいというかみっともないから、誰がつきあってくれ。

 

2019/11/24

合板のお値段

ホームセンターを覗くと、合板が売っていた。ここは、プロの業者も仕入れに使っているらしいので、わりと工事現場で見かけるような建材も並んでいる。

ふと気になったのはお値段。

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違いはわかるだろうか。1枚1180円なのは、針葉樹合板。ま、スギなど国産材で作られた合板だ。
そして1350円なのは、ラワン合板。熱帯木材を原料とする合板だ。多くは違法木材使ってンじゃねえかと言われている。

この際、合法か違法(グレー)かは別として、値段では国産材合板の方が安いんだねえ。

かつて南洋材は安い、というのが評判だった。そして国産材は高い、外材は安い、というイメージがあった。今でもそう思っている人は多いだろう。だが、原木価格で逆転が始まり、さらに製材品でもすでに国産材の方が安くなってきている。そして、合板でもはっきり示された。

もちろん、合板の値段は原木だけでなく製造をどこで行うか、そして市場での引き合い、流通、仕入れ量……など複数の要因が絡んでいるのだから、価格差もその度にどう動くのかわからないが。
ちなみに合板はラワン製の方が優れているのは間違いない。節も年輪もないから樹脂も出ないから。表面もきれいだ。

でも、国産材合板が安いのはよいことだ。それによって需要が国産材に流れるなら、南洋材合板は売れなくなる。グレーな木材の需要を減らすことになるのだから。

2019/11/23

紅葉とススキ野

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冒頭の写真を見ると、なんか深山の紅葉に包まれる隠れ寺ぽいが、実は私の地元の宝山寺。ほとんど歩いて行けます。ま、車で行ったけど。これは多宝塔だが、ちょうど紅葉の合間から見えるベストアングルを見つけた。

秋の風景といえば紅葉が定番だが、もう一つの見所はススキ野だろう。私は、白い穂が風になびく風景は一見の価値がある。

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奈良にもススキの風景はいくつかあるが、ここは意外と知られていない、しかも交通至便な名所。

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平城宮跡でした。大極殿や朱雀門の周りはススキ原なのだ。もちろん紅葉している木々もある。平坦でのんびり散策するにはもってこい。多少、工事中のところもあるが。
それにススキの原っぱの中では、ちゃんと発掘もやっているよ。今度は何が出るやら。

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発掘遺構館もあるし、古代史に触れながらススキや紅葉を目にするのは、なかなか楽しい。しかも人があんまりいないのも嬉しい(^^;)。

2019/11/22

セミ終活で捨てる資料

近頃、セミ終活、プレ終活を始めている。

まだ完全な終活をするには早すぎると思うが、少し身辺整理(^^;)をしようという意味だ。なにしろ自宅兼仕事場には、本などが溢れている。それを少しずつ片づけたい。最近はマスコミで孤独死などが取り上げられるようになったが、その場合に映し出される家は物があふれて遺族の片づけが大変という状況。自分はああはなりたくないな、と思いだしたのだ。いやいや生きていても、あんなゴチャゴチャの家には住みたくない。私も急死するかもしれないし、身の回りのブツを減らそうというわけ。断捨離、とは少し違う、身軽になりたい気分。

とりあえず本を減らすことにした。と言っても、当分仕事は続けるので、仕事にかかわる資料としての本は処分できない。そこで、まず読み返すことのなさそうな小説から片づける。段ボール箱30箱ほど出した。さらに読んでも中身の記憶に残らなかった本……。かれこれ何百冊を処分したことか。

次に手を付けたのが資料類。こちらは慎重に選ばなくてはならない。もう仕事にしないテーマを外していく。地域起こし系はもういらないと決めて大量処分した。雑誌も、自身の記事の掲載誌は複数送られてくることが多いが、1冊だけ残して残りは出す。さらに掲載ページだけを切り離して残りを処分。

そして今回は冊子類に手を付け始めた。仕事がらみではあるが、もう使わない・内容が古すぎる各種の紙資料が多すぎる。報告書だったり冊子だったり新聞の切り抜きだったり。じっくり読めば貴重な論考もあるだろうけど、それをチェックする余裕がないし、今から10年20年前の資料は、もう使えまい。また廃刊になった幻の雑誌、市販していなかった某専門誌なども10年分以上溜まっているが、目を通すことはないので処分することにした。

廃棄を決定する時は、若干惜しい気がするが、処分し終わると、意外と快感。過去を捨てるのは心地よい、て大袈裟か。

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でも、それらを段ボール箱に詰めていると、新しい雑誌や資料が届くんだよねえ(^^;)。結局、荷物を減らすというより増えないようにするのが精一杯か。来年からは、林業雑誌も講読を止めよう。

いつか本気の終活を意識したときは、私の森林関連資料を一括して寄付できるような図書館を探しておこう。

 

2019/11/21

次は森林組合法?

ここ数年、森林経営管理法に国有林管理法改正、森林環境税(および森林環境譲与税)……と何やら森林関係の法律が次々と新設・改正が続く。中身はないけどクリーンウッド法もできた。もう打ち止めか、と思いきや、また出てきましたね。

森林組合法改正案が。

林野庁は、改正案のたたき台を自民党林政対策委員会に出したようだ。来年の次期通常国会へ法案提出をめざしているという。おそらく、たいして修正もないまま通るのだろう。野党にも、反対意見を出すほど林野政策に精通している議員は思い浮かばない。

目立った内容は、まず森林組合間で事業ごとの譲渡や分割をできるようにする点。そして事業の一部をほかの組合に譲渡したり、組合同士が特定の事業分野で広域連合体を新設したりできるようにする。

理事に経営能力のある人材を配置する、とある。具体的には組合理事会の中に販売や経営の能力を持つ理事を1人以上置く、年齢や性別が偏らないよう配慮することも明文化する……というものだ。

ようするに、新たな事業展開ができるよう経営の自由度を高め、「しっかり儲けろ」ということのようだ。森林経営管理法や森林環境譲与税絡みで新たな仕事が生まれるはずなのに、今の森林組合では受け皿になれるかどうか心もとないから改革しようというわけである。

……でも、なあ。経営能力のあるなしを、どこで決めるのよ。森林経営管理法のように、木材生産量を増やせたら経営能力あり、とみなすのか。経営感覚も大切だけど、森林の将来に対するビジョンを持った人材はどこにいるのか。
かつて某森林組合が、外から招き入れた参事が改革を唱えたものの、緑の雇用事業で雇い入れた移住者組を全部首切って裁判ざたにまでなったことがあった。そして、結果的に参事の使い込みがバレたこともあったな。

 

組合は全国に621あり、組合同士の合併はすでに可能だが、あまり進んでいない。たとえば奈良県では、農協が早い時期に全県単一になったのに、森林組合の合併はほとんど起きなかった。市町村が合併しても、組合は別のケースも多い。下手に合併したら、隠れ赤字を背負わされたり、逆に自分らが抱えるドル箱を奪われる恐れがあるので、疑心暗鬼状態なのだろう。

森林組合は、改革というより作業班を切り離して独立させた方がよいのではないか。培った森林整備の技術を新たなビジネスに活かせることもあるはずだ。販売事業も独立させて、森の商品化を進めて展開したら面白いと思う。組合は、窓口業務と調査業務、組合員の渉外だけに絞ったらどうか。まあ、新規事業を展開できる人材が見当たらないのが問題なわけだが。

決め手となるのは、補助金をどんどん減らすことだと思う。補助金に頼るからビジネス感覚が生まれない。頼れなくなったら、イヤでも改革しなければならない意識になる。そして切磋琢磨したら、残れるところは残るだろう。
これは実例があって、小泉内閣の時に補助金をどんどんカットしたら、森林組合も目の色変わって新しいことを始めたことを私は見ている。そして第1次安倍内閣になった途端に補助金が復活して、改革気運は雲散霧消したのである。

危機感がもっとも改革の原動力になる。危機感を持たせるには補助金カットが一番。

2019/11/20

つわものどのの夢のあと……

風邪が長引いている。かれこれ1か月ばかり、熱こそ出ないが咳やくしゃみ、鼻水に悩まされている。それも波状攻撃みたいで、最初は咳だったのが、今や鼻水。
そのため安静にしていたのだが、治らないと、運動しないのがいけないのだ! と逆切れ?した。

それで森歩きを再開。森の中で空気を吸っていたら森林療法的に風邪も治らないかという希望的観測だ。

とはいえ、あまりきつい山登りとか道なき道を分け入るのは遠慮して、なだらかな道を選ぶ。人気がなく、木々に覆われているところを歩いて、ときおり深呼吸。
そんな道では、よく鉄塔に出くわすのだが、その周りの柵には、さまざまな植物が繁っている。それを刈り取る作業も定期的に行っているらしい。

で、こんな光景を目にした。

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木が食い込んで、全部撤去できなかったみたい。私など、つい木の側の気持ちになって、せっかくここまで柵に食い込んで成長したのに……と「もののあはれ」「つわものどもが夢のあと……」「諸行無常」の響きを感じてしまった。

 

2019/11/19

スタジアムの木の座席

ウノスタ、釜石鵜住居復興スタジアムがAgrio(電子農業誌)の記事になっている。私のYahoo!ニュース記事と似ている(^^;)。

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折しも、ウノスタの木の座席の写真をください! と現地を訪れた人に頼んだらたくさん撮影して送ってくれた。

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そうか、こんな座席か(^_^) 。早くも日焼けして、しっとりした色合いになっている。座り心地の評判も上々のようだ。

ところで気になるのは、先日誕生した東京オリ・パラで体操やボッチャの会場となる予定の有明体操競技場。ここにも木の座席が設えられたという。それについてのルポが、日刊スポーツに載っていた。

客席少々痛めクッション持参も/五輪体操会場体験記

この記事、いつまで読めるかわからないが、木の座席についての部分を引用しよう。

実際に客席にも座ってきたが、「少し痛い」が率直な感想だ。

10月25日に完成し、一番のウリは大屋根や内観に使用された木材。使用量は2300立方メートルで、20年大会に向け建設される競技施設では最大となる。1万2000人の客席は国産のスギが使用され、ベンチタイプ。大会後にはスタンドは撤収され展示場となるため、スポーツ観戦では珍しいタイプで、席は薄い板で約39センチ幅で仕切られている。

実際に座ってみた第一印象は「硬いな」。木材なので軟らかさはなく、長時間の観戦ではお尻が痛くなってきそう。肘掛けはベンチの端に設けられるため、ない席では寄り掛かって体重を逃がせない。クッションなどを持参してもよさそうだ。直角に据えられた背もたれは約20センチの高さだが、ちょうど腰骨に当たるため、もたれると背中が痛い。一昔前の深夜列車「ムーンライトながら」も直角の背もたれで、長時間の乗車では寝られずに苦労させられたが、そんな記憶を思い出した。

率直な感想だ。写真を見ても、これは「座りにくい」。座面と背もたれが垂直で、しかも高さがないからもたれられない。ウノスタのベンチは丸く成形されているし、若干の角度がつけられているから素直に座れるだろうが、これでは前かがみにならないといけない。

木をたっぷり使った競技場を売り物にしているのに、これでは興ざめだ。設計者はどんなつもりでこんな座席にしたのか。「どうせ木だから」とでも思ったか。

本丸の国立陸上競技場でも木のイスになるはずだが、果たしていかがなものか。

2019/11/18

日刊ゲンダイの『絶望の林業』書評

日刊ゲンダイに『絶望の林業』の書評が載ったようだ。(11月16日)

私の手元にはないが、ネットでも公開されたので読むことができた。最後は、このように締めくくられている。

「著者が繰り返し指摘するのは、森林という生態系を経済的効率でコントロールすることは不可能だということだ。もし、希望を託すとすれば、木材、動植物に限らず、水や空気といった森林空間が生み出す全体的な生産物を持続的に維持していくことだという。ここで問われているのは林業を超えて、日本社会が抱える構造的問題である。」

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夏前まで日刊ゲンダイに連載を持っていたうえに、出版時には社長宛に送ったので載らないかなあ、と思っていたのだが、11月になって載るとは(笑)。おそらく立て込んでいたのだろう。

実は、私は過去、日刊ゲンダイの大阪版で書評欄を担当していたことがある。当時はなんとか東京版との違いを出そうとしていた頃で、本の紹介も独自に、それも関西の出版社の本を紹介しようじゃないか! と志高く始めたのである。
なかなか大変だった。そもそも関西の出版社の出版した本がどこにあるのかわからない。取次店にお願いに行ったり、いろいろ工夫してようやく届くようになった。すると、大変。毎週1冊紹介するから月に10冊ぐらい来れば……と思っていたら、時に何十冊となり山積みになる。私一人で読むのも大変。どんどん発行日から掲載日までの月日が広がっていくのである。(もちろん全部紹介するわけではないが、選択と読解に時間がかかる。)

しかし書評用に読んだ本は、今でも内容を覚えているものが多い。当時は記憶力があった……いや、真摯に読んだからだろう(^^;)。

その際に感じたのは、関西の出版社はおとなしいところが多いことだった。大阪的にガツガツ来るか、グイグイ売り込んでくるかと思いきや、みんな引っ込み思案(もちろん京都や神戸の出版社も含めて)。書評に出版社の紹介も少し入れる構成だったが、訪れると小規模というより、なんか斜に構えた感じ。今風に言うとこじれてる(^_^) 。その点では、東京の出版社の方がよほどガツガツ、グイグイ来る。

現在の出版不況を考えると、当時の会社はと生き残っているかなあ、としみじみするのである。

あ、『絶望の林業』の書評からはすっかり離れてしまったね(^_^) 。

ちなみに同日に西日本新聞社の書評欄にも載った。こちらは過日、北海道新聞に掲載された書評と同じである。

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2019/11/17

NHK「木を伐る民」は何本大木を伐ったか?

これ、全国放送かどうか知らないが、今朝のNHK「小さな旅」という番組で「木を伐る民~奈良・吉野」があった。
実は奈良県内では昨夜も放送されたし、また再放送があるらしい。
再放送 毎週月曜 午前11時05分 (一部の地域を除く)
再放送 毎週土曜 午前5時15分

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短い素朴な旅番組だが、いきなり伐採シーンが続く。桶をつくるシーンもあるが、チョー大木の柾目の板ばかり。

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どれもこれも、大物揃い。150年生から200年越えの大木ばかりが登場する。最後は240年生のヒノキだった。直径も1メートル近くのものが多い。

こんなのを見ていると、首里城の再建に使う材は、ここに十分あるんじゃね? と思ってしまった(笑)。

 

 

2019/11/16

コンフォルト」171号は国産広葉樹の特集

本日届いたのはインテリア雑誌、隔月刊「CONFORT」171号

特集は、表紙に「インテリアには木を使いたい」とあるが、その中でも注目は「ほんとうは、もっと使える国産広葉樹」である。

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なかなか私好み。というか、私が『絶望の林業』も含めて幾度か唱えてきた「木を使うなら見た目」であり、広葉樹材こそ利益率が高く、本当の「儲かる林業」であることを示す事例が多く掲載されている。(目次は、リンク先へ。)

面白いのは、これまでなら使えないような穴あき材や虫食い、黒芯、そして里山の雑木などの材を、どうどうと「これがよい材」として紹介していることだ。

折しも今日は、某林業家から電話があって、先日伐ったトチの木の大木(長さ8メートル)が立米75万円で売れたよ、という報告をいただいたばかり(笑)。1本500万円超である。

何もこんな銘木ばかりを扱えというわけではないが、明らかに量の林業とは違う世界が広がっている。

 

2019/11/15

林野庁HP「森林の多面的機能に関するQ &A」

林野庁のHPに「森林の多面的機能に関するQ &A」なるページが作られていた。

よくある、森林に関する環境面に関する質問に対して、科学的な説明を一括して行ったと言ってよいだろうか。各種論文の要旨がずらりと並んでいる感じ。それぞれの項目の分量は膨大なので、本気で目を通そうとするときついよ。学者の文章だから覚悟がいるけど。

ちなみに、冒頭にはこのように記されている。

このQ&Aは、学術的知見の検索を目的として作成したものです。引用されている文献は、平成28年度森林整備保全事業推進調査(受託者:一般財団法人林業経済研究所、文献収集期間:平成26年度~平成28年度)により取りまとめたものです。

Q&Aにおける回答内容は、限定された条件下における見解も含まれるため、回答内容を参照する場合は、必ず学術文献の原典の内容を確認するようお願い致します。

また、本Q&Aの著作権は林野庁に帰属しますが、Q&Aにおける回答内容は林野庁の公式見解として整理されたものではありませんので、取り扱いにはご注意をお願い致します

1. 森林の多面的機能の一般的事項 Q&A(PDF:314KB)
2. 水源涵養機能 Q&A(PDF:2,398KB)
3. 土砂災害防止/土壌保全機能 Q&A(PDF:1,521KB)
4. 快適環境形成機能 Q&A(PDF:1,843KB)
5. 生物多様性保全機能 Q&A(PDF:2,342KB)

Q&Aの作成体制

森林研究の結果を濃縮したようなものだから、もし森林の多面的機能を論じたいときは目を通すとよい。意外と世間の常識とは反対のことも書いてある。

ただ、それでも私は、一読してなんだか妙な気になった。大半の項目の質問は「間伐の実施は」で始まり、その後、「枝打ち」や「皆伐」なども登場するが、それぞれの実験結果の事実を羅列しているように見えて、その文章の読みにくさが「だからなんなんだ」と感じさせてしまうのだ。たとえば皆伐したらいいの?悪いの?という結論部分が両論併記で曖昧になっているからだろう。

もちろん科学的に計測されたデータ結果と結論を否定はしないが、いみじくも上記に「限定された条件下」など逃げ道も記してある。ただ現実には、いい加減な間伐が森林を傷つけ劣化させているケースも少なくない(そこは「良好に実施された間伐は」といった言葉遣いで逃げ道を作っている)し、間伐しなくてもよく育つ健全な人工林だっていっぱいある。
良好に実施された間伐と、現在増えているいい加減な定量的な間伐の違いを明確に示さないから机上の空論ぽく読めるのだ。

それでも一般的な常識に対する「否定的な事例」も紹介されているから、じっくり目を通すことをお勧めする。

 

2019/11/14

『絶望の林業』5刷へ

情報は自分から取りにいくものだが、有り難いことに最近は私の元にさまざまな情報がもたらされる。

林野庁の雑誌「RINYA」に、「釜石鵜住居復興スタジアム」が紹介されていますよ、という連絡も来た。

私は、Yahoo!ニュースに釜石スタジアムの木製座席は「第2の釜石の奇跡」だった

を書いたが、肝心のウノスタを見たことがないことを心配して(笑)教えてくれたのかもしれない。たしかに、どんな木造スタジアムか知らないのだが、これで全景がわかった。

そして、こんなサイトを教えてくれた人もいる。

日本最大の図書館検索カーリルである。ここで『絶望の林業』を検索したら、貸出中が多いですよ、という案内。

これ、なかなか面白い。貸出中かどうか以上に、どこの図書館が『絶望の林業』を置いてくれたかわかる。東京は81の図書館だ。ちなみに奈良県では9館。(ちょっとしょぼくねえ?)そのうち生駒市と川上村が含まれる(^o^)。

全国の図書館数は約3300。これらが1冊ずつ購入してくれるだけで、3000冊は売れることになる。林業の本というマニアックさを考えると、結構な影響力があるはず。

また初刷と4刷の背表紙を見てほしい。

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微妙に違うのがわかるだろうか。左が初刷、右が4刷である。

帯の文字が4刷の方がわずかに太い。なぜ変えたのかというと、書店で背表紙が棚に差してあっても、背表紙が目立たないという意見が寄せられたからである。だから、帯の色を赤くするか? と思ったのだが、デザイナーがさすがにイヤというので文字を太くしたとか。寄せられた意見が反映されることもあるのだ。

なお16日の西日本新聞に書評が載るという情報もある。まだしばらく広がっていくと信じたい。

というわけで、本日、『絶望の林業』5刷が決定しました! ありがとうございます。

Photo_20191114165301

久しぶりに書影を張っておこう。

«女性に頼まれたら……「中島彩、テレビ出演」の件。

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