無料ブログはココログ

森と林業と田舎の本

2020/09/21

板切れの値段は好きに決められる

地元の百貨店で見かけた板きれ。

Photo_20200921225201

何かわかるだろうか。オリーブの板でつくったカッティングボードだ。というとかっこ良く聞こえるが、ようするにまな板。それも、かなり不定形の荒っぽい作りだ。オリーブの廃木を薄切りにして、表面をプレナーで磨いただけである。まあ、面白い杢が見えるものもあるが……そんなにたいした手間をかけていない。テクニックもいらなさそう。

気になったのは値段である。値札の一つを拡大してみよう。

Photo_20200921225701

4400円。ほかにも4180円、3900円などがあった。なかなかの価格である。それで思い出した。

これはツイッターなのだが、短い(50センチくらい?)の丸太、つまりタンコロを1万円で売りました、という話である。

さらにヒノキの板1枚を1000円で売った人も。1立米で6400枚採れるので1立米単価640万円だ、というのだ。こちらは、料理用だ。板に味噌を塗って焼いて出す旅館の料理用だという。

実は、ウッドプランクという商品もある。これはアメリカなどで流行っているのだが、ワインなどの酒に浸した板切れの上に生の食材を乗せてそのまま火にかける。すると、ちょっと燻製みたいな味付けになるのだ。これが人気バーベキュー料理らしい。こちらの価格も、似たようなものだろう。豪華キャンプ~グランピング流行りの日本でも、潜在的需要は大きいと私は睨んでいる。しかも非日常のキャンプの時なら、1枚で1000円ぐらい痛くもないだろう。

個人の才覚で、木材価格は決められるのではないか。いずれも、加工にすごいテクニックがいるわけではない。そうした売り先を見つけてくる運と営業努力は必要だろうが……。とくに雑木のような捨ててきた樹木をいかなる商品にするか、どこに売るかがポイントだ。営業力に自信がなければある人ある会社を探してきて口説き、組むのもよいだろう。もちろん価格設定には説得力が必要だ。その程度の努力はしなさいよ。

私は、林業による地域振興なんぞは無理と、ようするに絶望しているのだが、個人の才覚で「稼げる林業」にするのは可能だと信じている。そんな林業家だけが生き残るんじゃないか。

2020/09/20

ネコ。その生存戦略と陰謀

我が家(の庭)に出入りしているネコが子どもを生んだようだ。少なくても2匹。飼っているわけではないのに、わざわざ家族連れで見せに来るのは……、正直困る。

が、たまたま向かいの家のガレージにヤツラメがいた。

Dsc05551母子3匹で寝とる。

Dsc05552おっと、気づかれたか。

どうやら、我が家以外にもほかの家に出入りしていて、それぞれの家人に「飼っている」気にさせているのかもしれない。ノラネコは、いくつもの“飼い主”を確保しているものなのだ。

ところで、いわゆるノラネコという「ノラ」という存在は、野生動物に入れるかどうか。

そもそも野生動物とはどのように定義づけられるのか。ノラネコ、もしくはノライヌは、完全に飼われているわけではないが、実は人に「飼っている」と勘違いさせ、あるいは自分の庇護の元に置いたという満足感を充たさせてあげることで、餌などをせしめているのではないか。こういうのは、野生と飼育(家畜・ペット)の間なのかもしれない。

ネコの先祖はリビアヤマネコとされている。ヤマネコが人とともに生きるようになってイエネコになったらしい。しかし両者は、ほとんど遺伝的に違いはない。タイリクオオカミが人に馴れてイヌになってしまうと亜種程度に遺伝子は違ってきたのに、ネコは変化していないのである。

なぜなら、イヌは「人に馴れた」が、ネコは「人を馴らさせた」から……と言われている。

ネコ自体は変化せず、人の心理を操り、ネコを可愛がると快感を味わえるようにしつけたわけだ。おかげでマタタビ食ってメロメロになったネコのように、ネコにメロメロになった人が少なくないのだが……みんなネコの戦略・陰謀なのである。人の性格を変えるウイルスでも感染させたのではないかとか思いたくなる。

だが、ネコは野生のまま。その肉体も性格も、野生のままなのである。そして、天性の殺し屋であった。自然環境に大きな影響を与えている。

野生動物とは何か。ネコの獣害とは何か。そんな考察の続きは、『獣害列島』を読んでください(^_^) 。 10月10日発売!

2020/09/19

『獣害列島』裏表紙と目次大公開!

近頃、テレビで「京都の河川敷で野犬の群が出て危険……」などとワイドショーでやっていた。
今度『獣害列島』を出版するからよけいに獣害関係の記事や番組が目に止まるのかもしれないが、ああ、そのネタも使えばよかった、と今頃思う。実は、イヌネコの獣害もバカにならないのだ。本書では、ネコは大きく扱ったが、イヌはイマイチ少なめだったな。

完成した表紙カバー。実は裏の方が中身を記している。

Photo_20200919211501

目次も、最終確認を済ます。わりと目玉は、ネコとコロナウイルスかな。従来の獣害イメージとは違うものも取り入れている。それが自慢なのだが、逆にネコを危険視したら、世間の大勢を敵に回す予感もする(^^;)。

ともあれ、ご笑覧あれ。わりと画期的なつもりだ。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

はじめに 

第一章 日本は野生動物の楽園? 
 身近な野生動物、イヌとネコ 
 列島全域が「奈良公園」状態 
 コンビニ前にたむろするイノシシ 
 寝たふりできないクマの激増ぶり 
 レジ袋片手に冷蔵庫を荒らすサル 
 ラスカルは暴れん坊! 外来動物の脅威 

第二章 破壊される自然と人間社会 
 鳥獣被害額は一〇〇〇億円以上?
 森林を草原にする知られざる破壊力 
 檻と化した集落に閉じ込められた人々 
 ネコは猛獣! 野生化ペットが殺す自然 
 コロナ禍は獣害! 人獣共通感染症の恐怖 

第三章 野生動物が増えた本当の理由 
 国が野生動物を保護した時代 
 仮説① 地球温暖化で冬を越しやすくなった? 
 仮説② ハンターの減少で駆除できない? 
 仮説③ 天敵のニホンオオカミが絶滅した? 
 飽食の時代を迎えた野生動物たち 

第四章 食べて減らす? 誤解だらけのジビエ振興 
 害獣駆除で生じる「もったいない」 
 期待される猟友会の危うい現実 
 野生動物がジビエになるまでの関門 
 シカ肉がビジネスになりにくい理由 
 野生動物の資源化と駆除の担い手 
 獣害対策は防護と予防にあり 

第五章 獣害列島の行く末 
 トキは害鳥! 苛烈な江戸時代の獣害 
 獣害が少なかった時代の謎解き 
 戦後に激変した日本列島の自然 
 撤退する人間社会と狙われる都会 
 「カワイイ」動物はなぜ生まれる? 
 築けるか、人と野生の共生社会 

おわりに 
主な参考資料一覧

 

2020/09/18

法隆寺の柱の傷、を見る

9月下旬とは思えない暑さの日、法隆寺を訪れた。

法隆寺は我が家から近くて、よく前を車で通るが、実は中に入っての参拝はここ数十年行っていない。記憶のあるのは30年ぐらい前?
いやあ、そんなモンですよ(^^;)。

で、まさに久しぶりに訪れたのだが、やっぱり閑散としているなあ。ごった返すイメージだった観光客がいない。土産物店の駐車場に入れたが、何か買い物したら駐車料金は無料だよ。寺の真ん前に停めて、これは有り難い。

というわけで、南門をくぐる。参拝料は1500円と多少張るが、広大な境内の施設をみんな見られると思えば悪くない。(若草伽藍は見られなかったんだけどねえ。。。。)

Dsc05522

やっぱり、これでしょ。五重塔と金堂。どちらも国宝で現存する日本最古の木造建築物。ほかの建物もほぼみんな国宝か重文指定だ。

とにかく境内が空いている。数少ない修学旅行生を引き連れた観光ガイドが、「こんなに静かに見られることなんか、これまでなかったんですよ。チャンスです!」と叫んでいる(笑)。実際、写真を撮るにしても、ほぼ人が入らないアングルで撮れるのは、まず普通の時間帯ではない。しかも、各所でお坊さんに話しかけるチャンスも多いので、いろいろ聞き出すこともできる。

皆さん、お勧めですよ! 奈良の観光地は、本来静かな環境で悠久の時間を感じるようにしないと魅力は伝わらないと思っているのだが、それを実現するには、地元に泊まって早朝歩くしかなかった。その場合は中には入れないのだが……。

で、私の目的はこんなもの。

Photo_20200918214001

これが1300年前の木材だ。直径80㎝以上あるが、芯去り材、そして辺材は削ったのだろうから、原木の直径は、おそらく2~2・5メートルはあったのだろう。ほかにも幅が一メートル以上の一枚板のヒノキもあった。そんな木材が調達できた時代だったのだ。

ただ、よくよく見てほしいのは、この柱のそこかしこに修繕の痕があること。満身創痍とでもいえるほど、各所を抉って埋め木している。この修繕の痕を見たかったのだ(⌒ー⌒)。腐ったのか、何らかの傷があったのか。柱の傷は〇〇〇年前の~♪。
実は法隆寺全体がそんな状態で、五重塔も部材はかなり入れ換えている。おそらく創建時のものは3分の2くらいだという。最期の修理は昭和に行っているから、わりと新しい木も混ざっているはずだ。なかには樹種が違うんでないの?と思わせる埋め木もある。

ほかにも建物によっては円柱ではなく角柱もあって、よく見れば鎌倉時代の建築だったり。建築様式の時代の差も気づけるよ。

かくして堪能(……というには時間が足りない。とにかく広い)して、元の土産物屋にもどり、ソフトクリームをいただく。

Photo_20200918214701

これ、柿ソフト。奈良特産である。これが駐車料金か。何かお土産買って帰ろうかなあ。。。

 

2020/09/17

住宅一軒に使われる木材量

家を建てるためには、何本の木が必要ですか。

農林水産省のサイトにあった、こども相談のQ&Aだ。

意外と難しい。もちろん住宅といっても千差万別で、広さも構法による違いもある。加えて一本の木とは、樹種が何でどんな太さ・長さなのか……などと考えると。

その解答は、こんな具合。

「在来工法木造住宅の木材使用量調査」によれば、床面積1立方メートルあたりの合板類を除く木材使用量は0.19立方メートルです。45坪程度の住宅をたてるためには、29立方メートルの木材が使用されていることになります。
樹齢約50年の杉の木の平均の木の高さ22メートル、胸の位置の直径が25センチメートルくらいとして、ぶどまりを60%として試算すると、約90本の木が必要ということになります。」

在来工法で、45坪程度の家という前提では、29立方メートルか。そして50年生のスギとして90本。なるほどね。

そりゃスギだけで家を建てるわけでなく、歩留りが60%行くのかどうか、地域によって育つ速度も違う、BC材の割合は、そもそも伐って搬出する木のほかに何本切り捨て間伐しているか……まで考えると複雑でもっと増えそうだが、大雑把な目としてはこんな具合でいいのだろう。広さもいろいろあるから100本前後と言った方がすっきりと説明できてイメージが湧くかも。

そして100本の生育した木が生えているスギ林は……何ヘクタールになるか? 50年生で残っている本数は、どうだろうなあ。仮に700本、いや計算しやすいように(^^;)500本としたら、0,2ヘクタールということになる。

Photo_20200917163101

実際は合板を多用する住宅も増えた。こんな建築を見かけたが、果たして何本分の木材を使っていることになるか。となると、外材も含むか。

説明に使う目安としての数字を示してもらえると助かるなあ。

 

2020/09/16

『獣害列島』、校了

10月10日刊行の『獣害列島』、ついに校了、私の手を完全に離れた。

思えば、ドタバタの展開だった。打診を受けたのが昨年だったか、しかし、その時は私がイマイチ乗り気でなく、条件も合わず、一旦流れている。
年が明けて再び打診があり、それならと覚悟を決めて執筆の決心。そして文献を集め、取材先も考え出し……そこにコロナ禍である。

多くの仕事がストップする中、私にとってはむしろ本書の執筆に専念できる環境となる。そして8月末までに書き上げるという約束なのに、なんと4月中に第一稿ができあがってしまった。もちろん、そこから手を入れるので8月までじっくり詰めるか……と思っていたら、「出版早めましょう」という提案が(^^;)。

焦って7月いっぱいに仕上げるつもりが……表紙カバーのデザインのために早めに欲しい、未完成稿でもいいから……と言われたのだけど、ほとんど意地になって7月20日ぐらいに仕上げた。ま、その後も校正を続けたのだが、初校、再校、そして白焼まで行って、終了。

そして、カバーデザインも仕上がった。

Jugai_cover

以前も紹介したが、新書なので表紙そのものは一律のデザイン。そこにカバーをつけてアピールする。

細かな目次は改めて紹介するとして、5章28節。

序章 「絶滅する」と騒がれた動物たち
第1章 日本列島は野生動物がいっぱい!
第2章 破壊される自然と人間社会
第3章 野生動物が増えた「真っ当な」理由
第4章 食べて減らす? 迷走するジビエ振興
第5章 獣害列島の行く末
あとがき

コロナ禍が生み出したといったら「過言」だが、まあ、おかげで世間が自粛だなんだと言っている間も、わりとヒマなしであった。

さて、皆さん、乞う、ご期待。

 

2020/09/15

どこでも起きる、無断伐採

久しぶりに健康診断を受けているのだが、私の行きつけ?いやホームドクターは無駄話ばかりする。

「妻の実家が龍神でな」。これ、和歌山県龍神村のことである。

「結構、山を持っているんだけど、久しぶりに見に行ったらバッサリ伐られているねん」。おや、それは盗伐か!?

どうやら山の管理を頼んでいた親戚が勝手に伐ったらしい。金が必要だった、と。まあ、在り来たりの言い訳である。そんな金ならいくらでも都合つけたるのに、よりによって山を伐ってしまうとは……と嘆いているそうである。つまり、現金より、長い年月をかけて育てた木に価値を感じているのだろう。(もっとも、最近は、伐採しても搬出に経費がかかって利益が出ないことも嘆いていた。)

身内で、しかも管理を委託していた相手となると、簡単に訴え出るのも難しいだろうが、やはりこれは犯罪行為、窃盗に当たる。こうした無断伐採は、表に出づらいだけに結構多いのではないか。

 

というわけで、手元に届いた「旬刊宮崎」紙の一面を紹介しよう。

Img001_20200915153401

「旬刊宮崎」は、唯一宮崎県で盗伐問題を追及し続けている地域紙。今回は1、2面で盗伐問題を大きく取り上げている。これに目を通せば、今も続く盗伐と、それに対する役所や警察の対応もわかるだろう。
どうも、上は知事から、下は自治会まで、ほとんどグルで動いているようだ。告発したら、どうにも都合の悪いことになることを皆がわかっていて、握りつぶそうとしているのか。それだけ宮崎には林業に関わる人が多いのだろうが、網の目のように人間関係(というより盗伐ネットワーク)が築かれていると思うとウンザリする。

もしかして、宮崎は声を上げる人が出てきただけマシなのかもしれない。こっそり内輪で処理されて、泣き寝入りになっている山主も全国的には多いのではないか。

 

 

 

2020/09/14

Y!ニュース「…プライベートキャンプ場のための森林購入」を書いた裏事情

Yahoo!ニュースに「本当に覚悟してる?プライベートキャンプ場のための森林購入」を執筆しました。

本文にも書いたとおり、森林購入が流行っている状況に関してコメントを求められる機会がある。とくに某番組ではディレクターが「すでに二番煎じで取り上げるから社会的背景とかデメリットもちゃんと伝えたいんですよ」というからつきあったのだった。

そこで頑張ってデメリットを見つけ出して(^^;)、実際に山も案内して3、4時間は話したかな。

でも、使われるのは10秒20秒だった。あとは「森を買って楽しいアウトドアライフ」例のオンパレード。いや、それはかまわない。そうした編集権はアチラにある。ディレクターの意図も、プロデューサーの命令で変更を余儀なくされたのかもしれない。
私は、自分が取材されて、それが曲解されて紹介されても、あまり気にしない。ある意味同じメディア界にいるのでお互いさまという気分もあるし、どんなに詳細に伝えても読者(視聴者)に100%こちらの意図が伝わることは有り得ない、という脳科学的な認識論や、心理的バイアス傾向がある(^^;)オイオイ と理解しているから、達観? しているのである。

ただ私のわずかなデメリット指摘コメントのすぐ後に、別の人の否定するコメントを被せられたらね。こちらも反撃しますぜ(⌒ー⌒)。やられたらやり返す!

面白いことに、この記事を書いてから、またもやコメントしてくれという依頼が殺到している。ライバル番組同士が取り上げるかもしれないなあ。それはそれで私はかまわないけど。

ま、人と森の出会いにも、相性がある。一生添い遂げることもあれば、すぐケンカ別れすることもある。ペットや男女の仲に似ているかもね。

 

2020/09/13

宮崎の台風被害の原因は?

9月7日の台風10号では、宮崎県椎葉村に山崩れを発生させて、4人が行方不明になった。今も捜索は続けられているだろうが、事態は絶望的だ。

それに関する新聞記事。まずは朝日新聞だが、写真を見てほしい。

20200910_083946

いかにも山の斜面が中腹より崩れて麓の川沿いの民家を襲ったように写っているのだが…。

実は宮崎日日新聞の記事を送ってくださった方がいる。こちらは共同通信配信のようだ。どちらもヘリを飛ばして、だいたい同じ位置から撮影したように思える。ただし、違いがある。

119020905_879538529482739_74576118203151

宮崎日日新聞では、崩れた起点の少し上も写っている。そこには、明らかに伐採跡地とそこまでの作業道が入れられていたことが写し出されている。崩れたのも、はっきりと道からだとわかる。

その点、朝日新聞側は、なぜかその場所を切り取っていてわからない。できるだけ崩れた場所を大きく載せるためにトリミングしたのかもしれないが、印象がガラリと変わるだろう。朝日の写真だと、山の中腹が崩れたのは仕方ないように思えるが、宮崎日日の場合は、林業こそが山崩れを誘発したと自然に感じるのだ。

まさか、伐採されている土地は、盗伐ではないだろうな、と疑ってしまうが、流れ出た土砂に丸太が混ざって見えることから土場があったのではと想像する。

宮崎の各所に続々と発見される盗伐地。それらが台風などの被害を増大していたら、もう誰が謝るのだ?盗伐被害者が、水害の加害者扱いされかねない。

2020/09/12

鹿避け笛

北海道でレンタカーに乗る機会があったのだが、ふと助手席に座って目についたステッカー。

20200908_084514

鹿避け笛とな。

どんなものか気になったのだが、前のドアミラーの手前に装着されていた。これが両側にセットになっている。

20200908_175653

わかるだろうか。小さな筒状になっている。特に電池などの動力はなく、走ることで風を受けると、穴を通り抜ける際にシカが嫌いな音が鳴るらしい。と言っても、その音は聞こえなかったから、人の耳には聞こえない超音波なのだろう。

北海道ではエゾシカとの衝突事故が馬鹿にならない回数起きていて、レンタカー側としても損害が大きいからつけるようにしたらしい。効果はテキメン…ということなんだが、わからない(^^;)。ちゃんと音が鳴っているのかもわからない。上手く風を受ける位置に設置できているのかどうかがポイントなんだろう。

エゾシカは大きいからなあ。調べると、ネットで普通に売っている。本州では見かけないが、そのうちシカの多い地方なら常備するようななるのかも。逆に都会では、子どもが嫌がるような超音波を出す笛なんかも考えられるのではないか。車の接近に気づいてもらえる。

 

2020/09/11

広葉樹林業が流行するわけ

北海道知内町では、広葉樹シンポジウムで講演した。

実は依頼された時は「『絶望の林業』を読んだので」と言われたので、そうか、絶望ネタをお望みだな、と思ってその準備をしていた。が、7月ぐらいにシンポジウムが「広葉樹シンポジウム」だと知る。あれ、広葉樹のこと、話さないといけないのね(^^;)。

そこで、こんなタイトルにした。

Photo_20200910120201

絶望の林業と広葉樹をいかにつなげるか。なかなか興味深い(タニンゴトじゃない……)。

 

最近、広葉樹が持て囃されているのは感じる。各地で広葉樹関係のシンポジウムが開かれているし、「広葉樹によるまちづくり」宣言とか、広葉樹植林の研究が始まったとか……。なぜか、と考えると、やはり通常の林業が行き詰まってきたから、何かオルタナティブな道を探る中で広葉樹に飛びついているように感じる。

林野庁も口では「木材生産量の増大」だとか「成長産業化」だとかアホの一つ覚えのように唱えているが、本音のところでは無理と感じているのではないか。そして自治体レベルでは、もっと如実に感じているのだろう。林野庁のいう通りにしても、全然林業も山村も振興しない。もっと別のネタはないか? ……そこで広葉樹材に目をつけた。基本的に針葉樹材より価格が高いし、資源は増えているはず。逆に外国からの広葉樹材の輸入は制限が掛けられてきた。そこで国産広葉樹の利用で一発逆転を狙えないか? 
一方で研究者も、スギやヒノキを研究していても埒があかない……というか、ろくな展望を示せない。研究テーマとしても面白くない。そこで里山だとか、広葉樹に首を突っ込みだしたのではないか。ちょうど里山の広葉樹は太り続けて蓄積を増やしている。生物多様性やナラ枯れの頻発も含めて研究テーマになりそう……?

ま、これは私の想像です(^^;)。

とはいえ、広葉樹林からの木材生産を強化するのは危険だ。なによりも資源量を誰も把握していない。国はおろか自治体だって調べていないだろう。くわえて針葉樹材以上に流通ルートはおぼつかないし、製材や乾燥、そして加工技術もない。いっそバイオマス発電の燃料に回そう、という悪魔のささやきにとらわれるのがオチだ。

さらに広葉樹の植林技術も未知の世界。樹種が多すぎて苗の生産がほとんどされていないし、それぞれの技術も確立していない。なかには、植えても植えても枯れてしまうのに、放置したら生えて生えて困るような樹種もある……シラカバなどはその典型だ。

結局、「絶望の林業」の先の希望を広葉樹に託しているだけではないのか。仮に「広葉樹材は儲かる」と言い出すと、あっと言う間に「絶望の広葉樹林」になる可能性だってある。

私が唱える広葉樹林業は、「量の林業から質の林業への転換」の一部だ。質の面で見ると、材価が高い広葉樹を狙うのは一つのベクトルとなりうる。ただし、利用量は少なく抑える。それでも高付加価値で利益率が高ければ、純益は増す可能性があるだろう。そして循環利用で持続的な利用が絶対的な条件だ。

Dsc05835

広葉樹材(ナラ)によるフローリング材。ほか、クリ、タモ、マカバ、セン、ニレ、シラカバなど。

ちなみに『絶望の林業』は、すでに版元でも在庫は1000冊を切ったそう。底をついても増刷されるかどうかはわからないから。。。未読の方はお早く手に入れることをお勧めします(^^;)。とくに広葉樹に希望を託したければ、その前に読まないと理解できないはず。

 

2020/09/10

ヒグマと奈良県フォレスター

北海道知内町の広葉樹シンポ、実はその前に森林観察会があって、森を歩くことになった。
参加者は20人くらいはいたと思うのだが……そこにハンターが二人。猟銃を背負って登場。これ、クマ対策なのだ。実は知内を含む道南は、今やヒグマがもっとも多いところの一つだという。知床より多い?とか。北大のヒグマ研も、こちらで研究しているらしい。

Dsc05847

大人数がザワザワと歩くのだから、まず大丈夫だと思いつつも、実際に木々の幹にヒグマの爪痕がある。さらにシカが食った後も見かけた。
だから彼らの先導で進むのであった。

Dsc05842トドマツに残るデカいヒグマの爪痕

さて、そんな最中に電話があった。奈良県の森と人の共生推進室(以前の林業振興課の一部がこんな名前になった)だった。

後で掛け直したのだが、奈良県の森林管理職募集を9月3日で締め切った報告である。以前紹介した、奈良県フォレスターになることを前提とした県職員の募集だ。5人程度の枠に、なんと121人の応募があったらしい。女性も1割以上いるそう。詳しい内容は改めて公表するとのことだったが、想定以上?の人気だったらしい。この件では、私は奈良県の広報マンになってしまっているだけに(^^;)、告知宣伝した甲斐があったというものだ。第1次試験は9月27日にある。全国から奈良に集まる皆さんの、合否より面構えを見てみたい 。

森林観察の後にあったシンポジウムでは、広葉樹も収穫できる針広混交林づくり⇒恒続林を提案したが、そこで奈良県の試みを紹介する。結構な反応があった。ヨーロッパに似た森林の広がる北海道は、恒続林施業の適地でもあるし、北大には恒続林の講座も残っていたのだから、この地でも挑戦してもらいたいのだが。

Photo_20200910120201

実は先日の遠野のシンポでは、主催者側から奈良県の取組を紹介してくれという要望があったので、そこそこ詳しく奈良県の森林政策について紹介している。こちらのシンポは「持続可能な多種共存の森」づくりがテーマだったから「画期的だ」という期待の声が上がった。……こうして振り返ると、私は随分、奈良県の広報マンをしているなあ。まあ、森林政策だけだけど。

ちなみに誤解されないように付け加えると、今回の募集は、あくまで奈良県職員だ。121人から5人程度を選抜し職員にしてから、奈良県フォレスター・アカデミーの学生になる。ところがアカデミーのフォレスター科定員は、約10人。つまりあと5人分の学生枠は残っている。純粋な学生としてアカデミーを卒業した後に、奈良県フォレスターになる道もある。こちらの入試の出願締切は11月だから、まだ応募可能である。我というものは挑戦していただきたい。

2_20200910161701

ああ、また奈良の広報マンになってしまった。。。

 

2020/09/09

木彫りのクマ再び

帰ってきました、灼熱の北海道より。。。

関西は少し雨も降ったようだけど、涼しい(^_^) 。初の30度切りだそうで。北海道から避暑に来た気分。

ところで、函館空港の土産物売り場で、「木彫りのクマ」コーナーを発見。

20200909_123422  20200909_123414

そもそも北海道土産と言えば、「木彫りのクマ」というのが定番だった時代がある。これは何もアイヌの伝統技術ではなくて、大正時代だったかに、困窮する道民を見て徳川義親伯爵が、スイスで見かけたクマの木彫りを参考に製作を勧めたのが始まりとされている。冬の間の稼ぎにさせようとしたのだ。その目論見は見事に成功し、戦後は一世風靡する。我が家にも昔あった記憶がある。

さすがに最近は廃れたかに見えたが、むしろ進化しているらしい。デザインを一新して新たなクマの木彫りが広がって人気を呼んでいるようだ。

20200909_123328

私が気に入ったのは、これ。

20200909_123333

写真が真正面すぎてわかりにくいが、実はころころとでんぐり返りをする、転がりクマなのだ。思わず奮発して買おうかと思ったのだが……価格は大きい方で1万6500円とか。。。これは作家のアート作品になってしまうのだなあ。ちょっと気合が入らなかった。

でも、お店の人が説明してくれて、「写真だけ撮ってもいいですよ」というお言葉に甘えたのであった。

北海道の木彫り(のクマ)。再び人気に火がついていますぜ。もっと定番のお土産商品にできないか。潜在的な魅力は高いと思うのだが。

道南の森……の前に

いよいよ今日が本番なのだが、、、暑い!

異常に暑い。とにかく暑い。北海道全域で記録的猛暑、いや残暑か。

しかも。シンポジウム会場にはエアコンがないことが判明。北海道では道南といえども暑さを気にしていなかったのだ。

しかし、待っている間も汗が滲む。壇上に立っても汗が流れる。熱を込めて話せば汗がほとばしる。頭も朦朧として、つい暴言を口走る……(くたばれ、林野庁!)いや確信犯かも(^-^)。

Dsc05854

ところで午前中は森の観察会。

この景色、どう思う?

スギ山やん。そう、道南の主要植林樹種は、スギなのだ。これ、知っている人はわりと少ない。

 

 

2020/09/07

フローリングの素材

北海道に来ている。

台風の残滓の中、なんとか飛行機で飛び立ち、函館に着く。北海道、涼しいぞ~となるはずが、超暑い。30度越えてる。異常気象とか(;´д`)。これで意欲削がれる。

で、訪ねたのは、こんな会社。

20200907_221910_20200907223201

なんだ、製材所か。そう思うでしょ。まあ、近いのだけど。フローリングを作っている会社なのだが。

天然乾燥している材は何かわかるだろうか。

実は、みんな北海道産広葉樹材。

ミズナラ、カエデ、セン(ハリギリ)、オニクルミ、シラカバ………。広葉樹だけのフローリング材というのも珍しい。

でもって、明日は広葉樹シンポジウムなんだよ。私はまっすぐ広葉樹バンザイ\(^-^)/、というとおもう?

2020/09/06

木質ペレットの生産量統計を読む

林野庁の統計発表。 「木質ペレットの生産状況」

令和元年における木質粒状燃料(木質ペレット)の生産量は前年から1.6万トン増加の14.7万トン(対前年比112.1%)となりました。一方で工場数は147工場で、前年から7工場の減少となりました。
生産された木質ペレットを用途別に見ると、燃料用としての生産がほとんどを占め、14.2万トン(構成比96.7%)となりました。
また、原料入手別に見ると丸太・林地残材からの生産が6.3万トン(構成比43.0%)、製材工場等残材からの生産が5.9万トン(構成比40.3%)、建設発生木材が2.4万トン(構成比16.4%)となりました。
丸太・林地残材から生産されたものの樹種別で見ると、スギが3.8万トン(構成比60.2%)、マツが1.9万トン(構成比29.4%)、ヒノキが0.5万トン(構成比8.1%)となりました。

この数字を見ていろいろ考えるのもよいが、問題は、用途。ほとんど燃料用とあるが、何の燃料だろうか。ペレットストーブがそんなに増えたとは思えないから、やはりバイオマス発電だろう。だが、発電用の燃焼炉はチップでもいいのじゃないか。わざわざペレットにしなくても……。ペレットにすると保管しやすいとか、何か別のメリットがあるのだろうか。そういや、バイオマス燃料として輸入されるのには、木質ペレットが多かった。

そして、本当の疑問はこちら。燃料以外の利用法は何か。3.3%を占める木質ペレットの用途は何か。単純計算では4851トンだ。燃やす以外の使い道は……ネコ砂とか(笑)。油の吸着剤なんてのもあるな。

ちなみに原料も、林地残材が4割以上と多いが、これって、わざわざペレットにするため伐採しているのか。そして粉になるまで粉砕する……。なんか「もったいない」。樹種は、マツが3割とわりと多い。そんなに建材としては出てこないマツが、こんなに多いのは支障木か。それとも、わざわざ伐採しているというのなら不思議。

地域別の生産量。

Photo_20200906121301 

生産地は北海道(約1万2000トン)が圧倒的に多い……と思っていたら、なんと岡山がその倍以上もあった。2万5766トンである。これは真庭地方のバイオマス発電のためだろうか。使い道も、工業用とか農業用がそこそこある。どんな使い方だ?
次が宮崎県で、1万9467トン。そして愛媛、高知、秋田、福島、長野、新潟……。
それぞれに、どういう背景があるのか、考えてみると面白いなあ。

2020/09/05

奈良に農業高校開校!

来年、奈良県にフォレスター・アカデミーが開校するのはすでに紹介した。どうやら来春は、それとは別に新しい農業高校ができるらしい。五条市立西吉野農業高等学校だ。

正確には、五條高校の賀名生(あのう)分校を独立させるようだが。市立の農業学校が新設されるとは知らなかった。ちなみに奈良県には県立の別の農業系・食系の学科を持つ磯城野高校もある。さらに大学校に相当する「なら食と農の魅力創造国際大学校」なるものも存在する。それを言えば林業系の高校もあるのだった。吉野高校森林科学科だが、来年度には大淀高校と合併して総合学科になってしまう。それなのに林業大学校もつくるわけだ。何か農林系の学校が増えてきた。

そういや大学には、ここ数年大学に農学部新設が相次いだ。奈良には近畿大学の農学部があるが、その中にも森林系の研究室が設けられている。
農業とか林業の学校というのは、ある意味ブームなのかもしれない。農林業……というか自然産業系への注目が生まれているらしい。もっとも、それは作り手の気持ちのようで、十分な生徒が集まるのかどうかはわからない。いずれも県内ばかりでなく、全国的に募集をしようとしているのも、今風である。

今回は市立の農業高校だから、なかなか勇気ある。寄宿舎もつくるというから、遠方からの入学者も見込んでいるのだろう。ただ高校としては、生徒集めが難しいように感じる。もっと社会人を受け入れる仕組みがあればいいのだが。

ちょっと毛色は違うが、森のようちえんもいくつかある。そしてそのうちの一つは、全国ネットワークの理事を務めていて、わりと全国の要になっているようだ。……このように紹介すると、奈良県は自然系の教育を重視した教育機関は、わりと充実している方なのだろうか。残念ながら、いずれも連携していない(笑)。どうせなら、幼稚園から成人までつなげるコースになればいいのだが。森の小学校、森の中学校、森の高校……農林にこだわらず、アウトドアやフィールドワークを総括するような。もう一つの教育の縦線ができたら面白い。

しかし、生徒集めはどこも苦労している。つくれば入学希望者が殺到する時代じゃないのだよ。

ちなみに賀名生は、昔南朝の御所があった地である。「皇居」という扁額を掲げる農家があるほどだ。いっそ南朝立農業高校とか後醍醐農業高校を名乗ったら、注目されるだろう(笑)。

 

 

2020/09/04

広葉樹王国、再び

先日の遠野の道の駅で、数多くの広葉樹材を見かけた。

4_20200904203801

何十種類あるだろうか。ほとんどが広葉樹材。こんなに岩手には広葉樹が多く、しかも出荷させるのか、と驚く。

が、何か既視感が……。

以前も同じようなものをブログにアップしたような気がする。どこで見かけたんだったっけ。

ずっと考えて、探していたんだが、このほど発見。

なんと5年前に遠野に訪れたときに、同じ道の駅で見かけたのだった。それをアップしていた(笑)。

その時も「広葉樹王国?」とタイトルをつけている。なんだ、いつ見ても同じ感想を持っているのか。

でも、今回の方が種類は多い気がする。単に広葉樹の種類が多いのは、多分西日本のはずだ。とくに紀伊半島は多い。だが、商品として人の目にさらされることは、ほとんどないだろう。紀伊半島の山村に住み着いた木工職人が、「材料は街のホームセンターや材木店に行って仕入れます」と言っていたぐらいだから。その点、岩手はすごいv(^0^)。

折しも、林業界では、スギやヒノキばかりでは限界を感じてきたのか、最近は「広葉樹」が目立つ。研究現場は広葉樹の育成関連が増えているし、植林しても広葉樹の早生樹とか、広葉樹利用の手引きとか、広葉樹のまちづくりとか……。

Img003_20200904204601

広葉樹の時代が来れば、岩手はトップランナーになれるかも。

 

 

2020/09/03

13年前の『獣害列島』

次回作『獣害列島』(イースト新書)が発行されるのは10月10日である。

そろそろと事前告知と宣伝をしていかないといけないなあ、と思っている。すでにAmazonや楽天ほかのネット書店に予告が出ているようだし。

そう思って、ネタ探し半分、グーグルで「獣害列島」を検索してみた。

すると、ネット書店のほか、私の書いたツイッターなどがヒットしたのだが、もう一つ、文字通り「獣害列島」というブログ記事が!

Photo_20200903155401

……なんだ、「森林ジャーナリストの裏ブログ」って。オレの以前のブログじゃないか。そこに「獣害列島」という記事を書いていたのか。もっとも、よく読むと、NHK教育、つまり現在のEテレで「獣害列島」という番組があったということだ。13年前の2007年4月25日の記事だが、22日に放送されたらしい。

そうか、「獣害列島」という言葉の先取権はNHKにあったか。

調べると、なんとNHKのホームページに番組の概要が載っていた。正確には「立松和平が歩く“獣害列島”ニッポン 人と野生の共存を求めて」というタイトルらしい。よく残していた。繰り返し再放送をしていたのだろうか。どうせなら、今年10月以降にまた放送してほしい(^^;)。でも、立松さんも亡くなったからなあ。

Photo_20200903155201

実際、内容も拙著と似ている。テーマは、日本列島では野生動物が増えすぎて獣害が続発していることを紹介しているのだ。

この13年間の間に、事態はより深刻になっているのに人々の意識はさほどかわっていないような気がする。せいぜいジビエが流行ったことぐらいか。それも効果ないし。

ともあれ、発行まであと1か月ちょっと。私にとって、久々の新書である。しかもコロナ禍の自粛期間中に書き上げたのだから、記念すべき作品だな(笑)。

 

 

 

 

2020/09/02

伊能嘉矩と後藤新平の台湾森林

岩手行の中で見てきたのは、河童に天狗、あるいはおもちゃ美術館だけではない。隠された収穫を。

訪れた遠野市立博物館は、市立のわりに規模も内容も充実しているが、扱うのは遠野物語の怪異や妖怪だけではなかった。

たまたま、これまでの刊行物の一覧を見ていたら「伊能嘉矩」文献が並んでいたのだ。伊能嘉矩(いのう・かのり)は、人類学者でとくに台湾の先住民族の研究で知られているが、実は遠野出身だったのだ。そして、帰国後は遠野の研究にも携わっていて、柳田國男とも懇意な関係だ。

伊能は、1895年の日本の台湾領有直後に渡り、全土を渉猟して多くの少数民族の集落に分け入って調査している。膨大な文献もあるのだ。
私は、台湾に同時期に渡った土倉龍治郎の足跡を調べているが、残念ながら彼自身の行動記録は非常に少ない。何も記録をつけなかったらしい。しかし、全土、それも山岳地帯を隅々まで歩いたとされる。しかしどんな風景を見たのか、どんな人物にあったのか、どんな体験をしたのか、まったくわからないのではつまらない。そこで同じく台湾の僻地に分け入った人の記録から当時の台湾山岳地帯がどんな状況だったのか類推していこうと思っている。そして目をつけたのが、伊能嘉矩森丑之助などである。彼らはほぼ同じ時期に台湾に渡り、山岳地帯に住む先住民族たちに会っている。とくに伊能の記録は詳細に残されているから貴重だ。その伊能嘉矩が遠野出身だったとは。
実際、遠野市は台湾大学と交流して、幾度もセミナーを開いているらしい。

Img001_20200902165701

その一つ、この文献を購入。2017年が生誕150年だったらしい。ちなみに龍治郎は、今年が生誕150年だ。ということは、年齢的には3つしか違わないわけか。この二人、おそらく出会い、交流していたはずなのだが、今のところ証拠は見つかっていない。どこかに資料が眠っているのではないか。伊能は、自宅の離れに「台湾館」を設けて収集した資料を展示していたというが……。

残念ながら遠野市図書館の郷土資料室は、コロナ禍のため閉鎖されていて、伊能文献を確認することができなかったのが残念だ。


ところで岩手から帰宅して、少しリラックスしようとブックオフに入って本を眺めている(これが、私の娯楽 笑)と、「後藤新平 日本の羅針盤となった男」(山岡淳一郎著 草思社刊)を発見。こんな本が出ていたのか。

Photo_20200902165702

後藤新平が、台湾総督府の民政長官として辣腕を奮ったことはよく知られている。実は、彼も岩手出身だった。そして、伊能嘉矩と昵懇だったようである。ちなみに後藤と土倉龍治郎もお互いよく知っている。後藤が龍治郎の事務所に来た記録は残されている。
本の方は、まだちゃんと読んでいないが、パラパラとめくると「笑いと涙の阿里山踏査」という項目があった。後藤が阿里山に登ったとは知らなかった。そしてその一行には伊能嘉矩も含まれているのだ。とにかく10日間ほど山中を踏査したそうである。「笑いと涙」のエピソードはともかく、そこにこんな描写がある。

「ヒノキの巨樹を筆頭に、ざっと見積もって針葉樹7万6000本、広葉樹37万5000本,毎年相当量を伐採しても80年分の需要を充たし、5億円の価値があると見積もられた」。

この本数は、どんな推定をしたのだろう。まあ、いい加減と思うが。そんな巨樹を80年で伐り尽くしたらアカンがな、とは思うが、当時は無尽蔵のイメージがあったのだろう。明治時代の5億円だから、現在の1兆円ぐらいの感覚だろうか。

ちなみに、後藤新平の一行の写真が、上記「伊能嘉矩」文献に載っていた。

Photo_20200902165701

実は、10月に再び台湾へ渡る予定だったのだが、台湾は日本のコロナ禍事情を見て、日本人観光客の解禁を取り消した。おかげで、行けなくなった。せめて、こうした文献を読んで過ごすかなあ。

 

2020/09/01

花巻おもちゃ美術館、大人の見所

遠野のこと、とくに河童のことばかり紹介してきたが、実は花巻おもちゃ美術館にも寄ってきた。

Dsc05671

6月にも訪れているが、この時は建設中だったので、まだおもちゃもなかったし、見映えはよくなかった。そこで今回、無理言って訪問したのである。ちなみに開館の1時間前(^^;)。朝9時である。おかげで開館前の準備風景も見ることができたのだが……。

ここは子どもたちが遊ぶ場なのだが、大人が喜びそうなコーナーを紹介しよう。

まず、段々畑 (@_@)。野菜やフルーツが各畑に稔っている。

Dsc05688

次に大木から薪を拾って……。ちゃんと乾燥している(^_^) 。

Dsc05714

バーベキューだ!

Dsc05689_20200901231701

ちなみに野菜以外にも、肉や魚などももある。バーベキュー台の向こうでは、ぶどう狩りをして、デザートの収穫ができる。

……これで世のお父さんは楽しむv(^0^)。でも、子どものノリはイマイチだろうな……。こんな凝ったアウトドア・イメージは大人のもので、子どもはもっと直截的な遊びを喜ぶようだ。

Dsc05701 Dsc05706

スマートボールや剣玉コーナー。このスマートボールも凝っていて、左横のコーナーから玉を入れると、ころころと動いてスマートボール機に到着する、ピタゴラスイッチみたいな仕組み。

子どもが何を喜ぶかは、なかなか大人感覚ではわからない。全国で次々とおもちゃ美術館を立ち上げる動きが広がっているそうだが、私はおもちゃ美術館そのもののビジネスモデルには不安を感じている。面白いし、木育にもいいが、経営は成り立つの?

だが、花巻おもちゃ美術館のビジネスモデルは面白い。ここでは語らないけど(^^;)、上手く軌道に乗ることに期待する。

 

2020/08/31

『獣害列島』Amazon予約受付開始

岩手に行っている間?に、Amazonで『獣害列島』の予約受付を開始したようだ。

獣害列島 増えすぎた日本の野生動物たち (イースト新書) (日本語) 新書 ? 2020/10/10

近年、街中にシカやイノシシ、クマが出没して、よく騒ぎになっている。ニュースなどでよく目にする場面だが、そうした野生動物による「獣害」の深刻な実態を知る者は少ない。
駆除数はシカとイノシシだけで年間100万頭を優に超え、農林水産業被害の総額は、報告されていないものを含めれば年間1000憶を超えるといわれている。
「人間は動物の住処を奪っている」と思っている人は多いが、現在の日本においてはむしろ「動物が人間の住処を奪っている」のだ。
本書では、これまで様々な媒体で動物とヒト、そして森の関係を取り上げてきた森林ジャーナリスト・田中淳夫氏が「なぜ野生動物はこれほどまでに増えたのか」「?共存の道はあるのか」?といった難問に挑む。
動物愛護の精神だけでは解決しない「日本の大問題・獣害」について、偏見を捨て、改善に向けて現状を認識するための必読書。

目次もちゃんと紹介されている。で、同時期に表紙のデザインも決まった。

こんなの。

Photo_20200831222301

……(笑)。新書だから、基本、デザインはみんな一緒なのだ。ただし、ここに結構派手めの帯をつける予定。こちらはまだ最終決定していないからお見せできないが、なかなか迫力ある写真が使われている。

ちなみに遠野のシンポジウムでも、獣害列島の宣伝をしてしまった。どこも林業と言えばシカ害に苦しんでいるものだから、つい口を挟んでしまった風に。

そういや、こんな写真を紹介しよう。

シンポジウムの私の講演風景と、パネルディスカッション全景。

Photo_20200831222701 Photo_20200831222702

パネラーの時はマスクをつけているけど、講演では外している。なぜか。……単に熱を帯びて話すとマスク姿では息苦しくなるから、と言ってもよいのだが、実はパワーポイント用に自分のパソコンを持ち込んでいる。これ、最新鋭機種なもので、顔認証方式。ところが、マスク顔をさらすと、認識できずにフリーズしてロックがかかるのだよ(泣)。前回の講演でも他人が顔をさらしたために起きて、開錠するためのPIN番号を覚えておらずに焦ったわけだ。今回はさすがにPIN自体は覚えているものの、すぐにロックされては困る。そこでマスクを外したのだ。いやあ、よい理由ができた(笑)。ちなみに演壇から最前列まで2メートル以上あるから、大丈夫、多分。

 

 

2020/08/30

河童のミイラ、と河童釣り

遠野から帰ってきた。深夜だよ、帰り着いたのは。疲れた……。

帰りの飛行機からは、眼下に花火祭りを見てしまった。あれ,どこの地方だろうな。大きな河川沿いだったが。京都か滋賀か。しかも、近畿は、というか、生駒は今夏一番の超熱帯夜。信じられんほど暑い。深夜だよ、30度越えだよ。

いやはや、なかなか大変な旅であったが、念願の遠野巡りもしたし、わりと満足。ま、想定外の「遠野市でコロナのクラスター発生」事件で、厳戒体制の敷かれていたのは、ちと辛かったが。

なかでも、最大の収穫は、これだ。

河童のミイラ。体長54㎝。

Dsc05728

ミイラだけでなく、生きた河童の捕獲にも挑戦。

Dsc05749

頑張って、キュウリで釣ろうとしたんだけどね。。。。

まあ、本日は疲れたので、これまで。

2020/08/29

木の歩道

き今日はシンポジウムなのだが。。。

朝から酷暑。5時に起きて町を散歩したが、早くも熱を感じる。

で、気づいたのは、遠野の町の歩道は木の道であること。

20200829_220530_20200829220901

かなり太い材だ。もともと枕木や木炭などの産地だが、贅沢な使い方。まあ、こんなことを散歩しながら考えていてもなあ。。。

あ、コロナの締め付けのある中にシンポは盛況でした。ここでも熱を感じました。

20200829_220442_20200829221401

でも、懇親会もなくなり、さらに晩酌も禁止(コロナ感染予防のため)なんだよ(泣)。

 

 

2020/08/28

カッパビエ?遠野の新妖怪

岩手の遠野に来ている。

めざすは、遠野市立博物館。ここで開かれている「遠野物語と怪異」展を見たいのだ。

20200828_192540

カッパのミイラとか天狗の牙とかオシラサマとかケサランパサランとか……いやいや楽しい楽しい(^-^)。

が、出口で新手の妖怪を発見。

アマビエ?あ、ロン毛の河童と書かれているが。これ、どう見てもカッパの木彫りに髪の毛らしいのをくっつけただけやん。学芸員によるとカッパビエというらしいが。。。

20200828_192419

カッパも嘆いているだろう。流行に弄ばれとる。その後河童淵を訪れたのだが、そこでソフトクリームを食べた。座敷わらしソフトというのだそう。旨いよ。

でも、味は小豆味。あずきあらいソフトではないのか?

20200828_194545

2020/08/27

日本も「退耕還林」の時代?

人口減少時代の農山村の土地利用を考える農林水産省の有識者検討会が開かれているようだ。第3回会合では耕作放棄地に植林する森林化をめぐって議論されたという。

耕作放棄地の「森林化」議論 農水省の土地利用検討会

いわゆる「退耕還林」だろう。中国で広まった耕地を森にもどす政策だ。産経新聞は「中国の真似」になるこの言葉は登場しないが(笑)。

もっとも中国は砂漠化防止の観点もあるが、日本では何を心配しているのだろう。

是非の議論よりも何も、すでに耕作放棄地への植林は随分進んでいる。とくに山間の棚田では、住民が去る前に木を植えておくのが普通だ。おそらく木は掘っておいても育つし、太くなったら金になるだろう……という発想があったのだろう。今や金どころか伐採自体が難しい(棚田の石垣があると林業機械はなかなか使いにくい)だろうが。

もっともスギやヒノキ木の植林をするとは限らず、本当に放置して竹が繁っている場合や、雑木が石垣を崩している現場もよく見る。私自身は、山奥の道のない山林を進んでいて、急に石垣が現れると、なんだか古代遺跡に出会ったようで興奮するのだが。

13 1_20200827113901

検討会では、ケヤキやセンダンの植林例が出たようだが、それだって植えた後は放置では使い物にならないと思う。やるなら、林業として熱心に経営しないと、結果的に数十年後に使い物にならない木々ばかりになってしまいかねない。野生動物の巣となってしまうかもしれない。

一方で人口減社会では、完全放置しかないのではないか。それなら自然林にもどすことだ。

より面倒なのは、たいていの土地の地目が農地(もしくは宅地)のままであること。これでは農地法に引っかかるとか、林業補助金も使えないだろうから、地目転換も急がれる。その手間の簡略化は国ならではの法整備をしてほしいところ。そろそろ「地目」という考え方自体を一新するか、地目そのものを破棄できないか。農林の区別をなくして「雑地」というか「自然地」といった指定にしてくれたら、利用の幅も広がる。ビオトープ的にしてもよいし、放牧を試みるのもいいように思う。して一元的に自治体が預かる必要も出てくるだろう。それこそ森林経営管理法みたいに、自治体が預かり「意欲のある」業者に委託する。そうすれば目標を定めて土地利用ができるのではないか。

たとえば山口県では山口型放牧と名付けて、耕作放棄された棚田などにウシを放牧している。草を食べてきれいにしてくれるし、大型動物(ウシ)がいることで野生動物が近づきにくくなる。棚田の石垣が柵代わりになるから、逃げない……。ウシは、生育すれば肉牛として肥育に回してもよいし、繁殖用にもなるのではないか。ウシは次々と棚田を渡り歩いてもらうといい。

ウシの糞が有機肥料になって土地が肥えたら、有機農法で耕作を再開することも考えられる。

農と林と畜産をもっと有機的につないだアグロフォレストリーにする。これぐらいの壮大な構図を描いてほしいなあ。

 

2020/08/26

奈良県フォレスターの募集記事

まだ募集していたか。と思ったのは、朝日新聞奈良県版に「奈良県フォレスターになれる県職員の募集記事が出ていたから。

20200826_080645

なんか、もう締め切りがすぎていたように思っていたが、募集は9月3日までのようだ。なんたって、先に県職員になってから学校に入学できるという有り難いコースだから奈良県内だけでなく、広く全国から受験することを期待するけどね。

ちなみに記事には、「約10年周期で常駐」とか「森林組合や民間企業への就職をめざす生徒も5人程度募集」とか、なんかわからんこと書いてある。そりゃ絶対異動がないと断言はできないし、県職員になるつもりのない入学生もいるかもしれないが、どうもニュアンスにズレを感じる。

ちなみに昨夜の講演では、このフォレスター話もしたのだが、期待と懐疑が半々ぐらいかな(^^;)。
そんな役職つくって何が変わるねん、という気持ちもあるが、少なくても奈良県は新しい道に踏み出したから期待してみようか、という気持ち。

実際、フォレスターが誕生するまで今から2年半かかるし、それが赴任しても十分に仕事ができるまで数年かかるから、結果を見るまで5、6年はかかる。長い目で見ようよ、ということである。そもそも制度と人材は別だからねえ。

 

 

2020/08/25

Y!ニュース「獣害シカの繁殖拠点になる?……」を執筆した裏事情

Yahoo!ニュースに「獣害シカの繁殖拠点になる?メガソーラーに新たな問題」を執筆しました。

なぜか、この頃私の周りではメガソーラーやバイオマス発電といった再生可能エネルギー系の情報が集まってくる。正直、そんなに楽しくない話題ばかりなのだが。

とくに生駒山系の平群町で建設予定のメガソーラーの周辺を伺っていると、なんだかうさん臭い臭いがプンプンする。そもそも事業の裏で糸を引いているのはアメリカのファンドだし、ゴルフ場計画が頓挫した山林を買い取り、あれよあれよという間に計画を立てて許認可も取り付けている。

なんだか凄腕というか、この手の問題の専門弁護士を要しているらしく、法律的には完璧に瑕疵のない計画なんだそうだ。だから、いくら直感的にマズいと感じても、止めようがないらしい。

しかし、そうした計画に乗っかっている連中には、かなり危ない業者や人間が蠢いていることも伝わってくる。なんたって動く金が桁違いに大きいのだ。

今回もたらされた情報を元に、獣害拠点になりかねないメガソーラーという視点で記事にしたのだが、君津で動いた金は、平群町とほぼ同じ規模のメガソーラーで、約230億円だという。それでも儲かるのだという。ソーラーって、たいした装置は必要ないから、もっとコストは安いのかと思っていたが、とんでもないのであった。もちろん地元にもばらまかれているのだろうけど、それは建設まで。完成後は獣害が激化しようが、約束した雇用もなくなろうが、意に関せずだろう。平群の案件でも、同じような金額が動くのかな……。

バイオマス発電も同じだ。莫大な金が動き、それに踊らされて推進する関係者がわんさかいる。それが生駒市でも進行していると思うとうんざりだよ……。

2020/08/24

フォレストジャーナルの「稼げる林業の方程式」

フォレストジャーナルweb版に、こんな記事を書いた。

「稼げる林業の方程式」とは? 4人の林業家を通して見つけた重要ポイントを解説

ご存じの方もいるだろうが、フォレストジャーナルの紙版4号に「稼げる林業の方程式」という特集記事があって、そのまとめをweb版に掲載というわけだ。ただ、私の肩書が「林業ライター」になっている……。

Photo_20200824222801

こういう連携もできるわけだ。もっとも紙版もweb版も無料なんだから、これで登録させて課金しようという仕組みではない(^o^)。

ちなみに、紙版の特集に登場する4人の記事も順次web版にアップされている。今確認したところ、このページからのリンクはまだ2人だけだが、そのうちつながるだろう。私が取材したのは、以下の3人。

磐城高箸

奏林舎

小友木材店

 

2020/08/23

そのアカシアは本当のアカシアか

ふとスーパーで見かけたアカシアのカトラリー。

20200822_142237

近頃増えているようだ。この手の木製の皿やボール、カトラリーはよく見かける。

20200822_142202_20200823170101

ところで、このアカシアとある素材の木は、本当にアカシアなのだろうか。

アカシア (acacia) は、マメ科ネムノキ亜科アカシア属の総称、とある。さらにアカシア属はおよそ1350種が世界中に分布しており、そのうちおよそ1000種類がオーストラリアにある、とも続く。ただ、日本で一般にいうアカシアはこの木ではなかろう。

ニセアカシア (Robinia pseudoacacia) だ。マメ科ハリエンジュ属の落葉高木。和名はハリエンジュである木をアカシアと呼ぶことが多い。最近は侵略的外来種に選ばれたりして、各地に自生しているニセアカシアも切り倒せと言われるようになった。それほど強く、成長が早く、増殖しやすい。しかし養蜂の蜜が取れるし、街路樹など緑化木として重宝した面もあるし、花もそこそこきれい。

ウィキペディアには、「明治期に日本に輸入された当初は、このニセアカシアをアカシアと呼んでいた。後に本来のアカシア(ネムノキ亜科アカシア属)の仲間が日本に輸入されるようになり、区別するためにニセアカシアと呼ぶようになった。しかし、今でも混同されることが多い。本来のアカシアの花は放射相称の形状で黄色く、ニセアカシアの白い蝶形花とは全く異なる。」とある。

まあ木材としてのアカシアは、海外産のアカシアなんだろうが、果たして正式にはなんという樹木なのか。ニセアカシアはわりと木質は硬くて使えそうだ。

アカシアの木材に十分需要があったら、駆除どころか早生樹種として植林するのも手だと思うのだが。もちろん野放図に広がらないよう、ちゃんと管理できる林業地というのが前提だが。いや、本来のアカシアは侵略的外来種に入らないのか。

あああ、わからんようになってきた。ようするに、販売されている木工素材としてのアカシアは、どちらのアカシアなのか。そこからはっきりさせてくれないとなあ。製造は中国のようだが、どちらのアカシアが生えているのだ。混乱するなあ。

«デ・レイケではなかった「これは滝だ」

September 2020
    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30      

森と林業と田舎