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本の紹介

2018/12/10

岸田日出男シンポジウム

昨日は、奈良県大淀町で開かれた「吉野・熊野をつないだ偉人・岸田日出男の遺したもの」というシンポジウムに顔を出してきた。

 
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岸田日出男関係では、すでにYahoo!ニュースに「再発見されたニホンオオカミ頭骨……
ほかにもブログに「大正時代の筏流し…… 」など、
さらに毎日新聞にも記事を執筆している。
 
一般には吉野熊野国立公園の父として知られるが、その業績はもっとは深い。自然や地誌のほか民俗にも踏み込み、自然保護運動の先駆者でもある。さらに映画フィルムも残していることも歴史的価値が大きい。
 
満席の会場で、新発見の資料について次々と岸田日出男研究を話すのは、地元の学芸員のほか奈良女子大や奈良県立大、そして古いフィルムを再現したIMAGICA Labの技術者……さらに会場には、観客と見えていたニホンオオカミ研究者もいて急遽前に出るなど、そうそうたるメンバーが揃った。
 
折しも奈良女子大学には大和・紀伊半島学研究所が設立されたという。ここで岸田研究が行われる意味は小さくない。
 
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そうした動きを見て思ったのは、大淀町は岸田日出男に総力を挙げて取り組み、町おこしにつなげていくつもりだな、ということ。その業績研究が進めば、南方熊楠に匹敵する人物となって、全国的に注目される日が来るかもしれない。当然、その故郷たる大淀町も注目されるだろう。 
 
地元の偉人の存在は、想像以上に人々の吸引力がある。 それだけに研究と情報発信は、重要な地域づくり手段だ。
 
ああ、うらやましい。土倉庄三郎に関しても、これぐらい総力を挙げて取り組む場があれば……。さまざまな分野の専門家が取り組めば、これまでと違った発見もあるだろうに……と思ったのでした(-_-;)。

2018/12/09

Yahoo!ニュース「男のロマンは女のフマン…」を書いた裏の理由

Yahoo!ニュースに「男のロマンは、女のフマン。薪ストーブ導入を巡る夫婦の攻防戦 」を執筆しました。

 
Yahoo!ニュースには、毎年この季節になると、薪ストーブの記事を書いている。今年も、おあつらえ向きのネタを得たので書かずにはいられない(笑)。
 
面白いもので、薪ストーブ記事は比較的反応がよい。何かと言いたい人が多いようだ。ま、反対意見が多いのだが…。今回も、「うちの奥さんは反対どころか積極的だった」とか「林業女子なんていい加減だ」とか「薪ストーブで臭うなんてことはない!」とか、いろいろな声がわき出るだろうな、と想像している。 
 
私はそれでいいのだが、読者の中には薪ストーブに否定的な記事が書かれることが許せない人も多いようだ(^^;)。
もちろん、それを想定して書いている。だって、反論も含めてアクセス数が増えるのだもの\(^o^)/。
 
炎上狙い?ワハハ そんな大げさなものでないが、あえてあおるのは好き。とはいえフツーに読み流すとか、こちらが笑いを採ろうとして書いている意図を酌んで笑いで返してほしいね。本気で反論するヤツって、薪ストーブカルトの信者なんだろうか。
もう少しウィットに富んだ反論に期待する。

2018/12/08

奈良、最強!フォレスター・ギャザリング

本日、奈良でフォレスター・ギャザリングが開かれた。

 
会場は、橿原市今井町の今井まちなみ交流ンター「華甍」。知る人ゾ知る、戦国~江戸の環濠都市の街並みを残す今井町のシンボル的木造建築だ。おかげで、外を大型車が走ると、ビリビリと窓ガラスが揺れるのだが……。
 
フォレスター・ギャザリングとは、森林総合監理士を含めた、自称フォレスターの集まり。今年で4回目になるが、私も過去何回か参加&取材に訪れている。その際は、このブログにもアップしているはずだ。
 
 
今回は地元奈良で開かれるので、静岡帰りでちと忙しい中、駆けつけた。懇親会は抜き。
 
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以前は、参加したフォレスターがお互い語り合うのを目的としていた。ところが今回は,ちょっと趣向を凝らしたのか、シンポジウム形式。5人の話題提供的発表とパネルディスカッション。そしてライトニング・トークという一人5分以内の短い意見発表が11人。そのほか、森林管理局や奈良県庁からも出席していた。
 
私としては、森林監理業務に就いている人が語り合いの中で出る愚痴を聞くのが目的(^o^)というか、林業現場で起きていることに対する本音を探るつもりだった。それをネタに記事を書こう……。だが、今回は各地で行われている新しい試みというか、挑戦事例の披露の意味合いが強くなったようだ。 
 
 
そこで感じたのが、奈良の林業、最強じゃん! ということ(笑)。
 
そもそも5人の発表のうち3人が吉野の山守や山主だった。いずれも11代目です、うちは14代目、うちはまだ7代目で……なんて言葉が出るのだ。そこで生まれた500年の育成林業の伝統が育んだ技術と管理システム、そして商品開発や社会との関わり。その一方で、現在の苦境の中で行われている新たな挑戦事例。山守制度こそ、元祖フォレスターであると示す。
また今回の主催者でもある、奈良県森林総合監理士会は、日本で初のフォレスター組織化だった。進取の気性を示しているとも言えよう。
 
ほかの地方の発表と比べても、いかに奈良、とくに吉野が有利な立場にあるかと感じさせられた。いくら林業が不振と言っても、培った技術集団・山守はまだ健在だし、大山主の存在が山守を支えている。所有権などの集約化もすでにできているうえ、長期的な視野と体力を残す。何よりずば抜けた優良資源を抱えているのだ。
 
加えて発表者が、みんな漫談風で笑いを取りたがるのは、関西圏の宿命か。(笑いといえば大阪と思われがちだが、関西圏でその影響が強いのは意外と奈良なのである。) これもコミュニケーション能力の高さを示している! と言えなくもない。。。
 
実際、参加者も奈良林業人の取り組みには、結構関心を強めていた印象がある。奈良に続け、となるかどうか。 
 
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さて、その後の懇親会で参加者がどのような交流をしたのかわからないが、私としては愚痴を聞き出してネタを得るという目的は外してしまったような気がする。
ともあれ、私も次の挑戦を考えている。来年に出版する本の執筆だ。早く進めなくてはならない、という意を強くした。
 
もうタイトルは決めている。「絶望の林業」である。
 

2018/12/07

「静大育ち」

静岡大学より帰りました。

 
今日は、学生に「造林学」の講義。といっても、学士卒業である私が造林学そのものを語っても仕方ないので、ジャーナリスト視点で「森林環境情報のリテラシー学」を。
 
イマドキの学生ぽく静かで反応が心配であったが、そこそこ質問も出たし、終わってから拙著を持ってサインを頼まれたので、気をよくした(笑)。
 
その後は、帰る前に静大キャンパスをしばらく歩いて回る。懐かしのあの場所……というところはほとんどなく、どこを見ても目新しい。学舎もかなり建て替えられたし、グラウンドなども様子が変わっている(人工芝になったとか)。なんだか初めて来た未知の空間を探索する気分になれたのであった。
 
 
さて、そんな私にぴったりのお酒を。
 
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なんと、大学の酒があるのだ。その名も「静大育ち」(笑)。目の前にすると、ちょっと恥ずかしい(^^;)。でも、静大出身者のつくった酵母を使っているとか。
純米大吟醸である。端麗ながら、甘口?旨口?という味であった。結局、1本飲み干してしまった。。。。(私一人じゃないけれど。)
 

2018/12/06

ツリータワーin静岡

ツリータワー

 
静岡大学の地域フィールド科学教育研究センター、つまり演習林に来ている。

まずは、研究現場を見て回る。するとツリータワーがアチコチにあった。簡単に鉄パイプを組んだものだが、高さは30メートルあるという。なかには学生が組んだものも。
意外と簡単に建てられるのだなあ。かつて私は、ツリータワーに登ってボルネオまで行ったのに。。。

登りたかったが、安全ベルトがないとダメなのだった。。。

2018/12/05

コナラでなかった

我が家のある街の一角に、まだ台風被害の痕?が残っている。

 
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フェンスを破って道に倒れ込んできたのだが、結局、突き出た部分を切っただけで済ませている。倒木そのものの撤去も、壊れたフェンスも直していないまま。これが何本もある。
 
すると、その木から新しい枝葉が伸びてきた。根っこも浮いた状態で、なかなかの生命力。
ま、それはおいといて、この木、普通にコナラと思っていた。
 
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ほれ、葉もコナラの葉だ。 
 
が、その隣にある倒木。
 
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こちらの葉はなんだ?
 
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どう見てもブナ科のコナラではない。丸っこい葉はマメ科か?
 
よくよく見ると、ニセアカシアではないかと思う。公園とかではなく、一応山裾なんだが、ニセアカシアが生えていたか。でも、材質はいいじゃないか(笑)。
 

2018/12/04

むかごよ、むかご!

突然、娘からメール(LINE)で「むかごが食べたい!」と言ってきた。

 
な、なんじゃ。
 
我が家では、庭でむかごが採れる。それで時々、採集して食卓に供していたのだが……東京でそれを思い出したのか。しかし、ちょっと季節が外れつつあるぞ。12月に入って、山芋は蔓も枯れて葉を落とした。むかごも落ちる。
 
ちなみにむかごとは、山芋の珠芽である。蔓などに付く栄養繁殖器官。これが地面に落ちると、そこから芽と根が出て増える。イモではなく、また種子でもない。思えば不思議な存在だ。クローンであり、第3の繁殖方法か。
ヤマノイモ類に限らずできるが、一般に知られているのはヤマイモだろう。
 
そこで庭に出で、探してみた。夏に見たときは、ヤマイモの蔓と葉は、たしかにアチコチにあった。その下にイモも育っているだろう。しかし、今や枯れてしまっている。むかごは、風が吹いて蔓が揺れるだけでも落ちる。
 
が、見つけたのである。ちょっと高みに。植木に巻きついて伸びた高いところにむかごが成っているではないか。
 
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そこで脚立を持ち出して、登って採る。高さ2~3mまで手を伸ばした。その気で探すと、結構あるものだ。もっとも、採っている最中でも、ボロボロ落ちる。一つを採ろうと触れると、その振動で周囲のむかごが落ちてしまう。地面に落ちたのを探すのはなかなかやっかい。
 
大小、形もいびつなものから真円までさまざまだが、これだけ採れた。もっともおおきなもので長径2センチ、小さなものは5ミリくらいか。 
 
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庭でできる採集生活(^o^)。田舎に住まなくてもできる(生駒は田舎じゃない)農のある生活。
娘の思いつきから、結構張り切ってしまったよ。
 
 
考えてみれば、むかご自体は、商品化もされている。一般の八百屋やスーパーでは少ないが、百貨店などには並んでいるね。それもわりとよい値段で。ちゃんと出回る一般野菜化、山菜化はできないか。食べ方は簡単だし、葉っぱものより食べでがあるから、ちゃんと宣伝すればコンスタントに売れると思うな。
 
さて問題は、これをいかに保存するかということだ。だって、娘が帰省するのは年末でしょ。
あと3週間以上あるんだよ。。。その前に食べ尽くしてしまうか(⌒ー⌒)。

2018/12/03

母校で講演

これは告知したって、一般の人には関係ないのだが……。

 
今週の6日7日と静岡大学に行きます。母校です(^o^)。
 
6日は浜松の演習林で教育、技術職員向けの講演。一部に他大学や外部の林業家の方も参加されるようだが。講演だ、講義だと言っても、少人数の座談会の話題提供のようなつもりだから、議論できるネタを用意しようと思っている。それに期待するのは、その後の懇親会だよなあ(⌒ー⌒)。
そして、演習林見学。ここで現在、どんな研究をしているのか楽しみ。 
 
そして7日は造林学の講義を大学2年生向きに行う。ただし、私が在籍した林学科はすでになく、その後改組された森林資源科学科も消えて、生物資源科学科というのだそうだ。森林分野専門の学科はなくなったということだろうか。ともあれ当世の学生気質がどんなものか知る機会となる。
 
ちなみに私は在野の人間ながら、森林科学系の学生と比較的接触している方ではないか。何かと連絡があり、わざわざ生駒まで訪ねてきたり、メール交換を繰り返した相手がいるからだ。先日は、ベトナムにインターンシップで滞在中の女子学生からメールが来た。
そうした熱心さは、学生当時の私にはなかったものだ。それが私が林業に対して持つ、わずかな希望である。 
 
 
しかし、だよ。私は留年しているのだよ。留年させられたのだよ。そんな母校で語るのは、何かと緊張するわ(ーー;)。とくに講師陣相手だからなあ。
ただ、ふと気づくと、大半は私より年下であることに気づいた。つまり後輩でもあるわけだ。それだけ自分が年を食ったというわけでもあるのだが。。。
 
実は十数年前にも一度静岡大学で講演したことはあるのだが、こちらは学生中心の公開講演会だった。当時は、留年がいかに楽しいか、ためになったかを力説したな。。。
 
久しぶりに、富士山を拝んでくるよ!
 
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2018/12/02

全銘展の栃

昨日の続き。意外な出品に目を奪われた。

 
栃だ。栃の大木が多数出展されていたのである。 
 
奈良の、吉野の木材市で栃の材がこんなに並ぶのは珍しいのではないか。
なかでも、びっくりしたのは、これ。
 
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これ、300万円だって。。。
 
太さは見ての通りだけど、長さは2メートルほどかな。
なんで、この値段? と聞くと、今、栃がブームなんだそうだ。かなり引っ張りだとのこと。しかも、栃の材は、辺材というか、回りの白い部分に価値があるそうだ。芯部の赤い部分が混じると値が落ちるとか。
 
写真を見ればわかるが、この材は異常に芯部が小さい。それだけ側が大きく、何枚も採れるわけだ。
 
「それに、これ杢があるんだよねえ」とは、近くにいた人の話。
 
え、どこ? と聞いて指さされても私にはわからない。でも樹皮を見たらわかるという。ううう。
 
「これがわからんか」と言われたが、素直に「わかりません。素人です。教えてください」とお願いする。樹皮の文様がどうのと……。ま、その場で教わってもとてもわからんのだが(´Д`)。
 
こうした栃は、だいたいテーブルの天板になるらしい。何枚採れるか……から考えると、一脚の価格が恐ろしいものになることが想像できる。それでも買う人は確実にいるらしい。
 
 
ちなみに、こんな出展もあった。
 
Dsc00254  Dsc00243
 
ここまで傷んでいても? ウロが空いていても?(確認したが、深さは1メートル弱くらいか)
 
小物には使えるのだろう。栃がそんなに人気なのか。この栃は川上村産。
 
「川上からスギやヒノキじゃなくて、栃が出されるとはねえ」という周りの声(^o^)。価格も、スギより高いし。
 
ちなみにケヤキの大木の出展もあったが、意外なほど安かった。かつて広葉樹材の王様だったのに。逆に栃は、栃の実を取るのが目的で、材として出すことはあまりなかったはず。また杢の中にカネクイと呼ばれる硬いところがあって嫌われるとも聞いた。それが大逆転。ずいぶん変わったものだ。
 

2018/12/01

全銘展に行ってきた

朝から電話があった。長野の林業家からだった。
 
「これから桜井に行くところなんよ」
「はあ。桜井というと……」
「銘木市やってるでしょ。奈良の銘協で全国の。それ見に行こうと思って」
 
それは奇特な。別に買いつけでもなければ出展でもなく、見学に行くのだという。
 
「頑張って見てきてくださいね」
私はすげなく返事する。私は、パソコンを立ち上げて週明け締め切りの原稿を書き始めたばかりなのだ。それに、近年の銘協の市は寂しくなった、と言われている。あまりよい木が出なくなったとの評判。それほど見どころがあるように思えなかったのだ。 
 
サクサクと原稿を書いて終盤に近づいたころ。昼前にまた電話があった。
 
「桜井に着いたよ。銘協に着いたところ。すごいよ。いっぱい並んでいるよ」
「それはよかったですね。全国からだから、少しはよい木が出ているかな」
「12メートル、13メートルのヒノキも出ているよ。量も多い。来ない?」
 
やっぱり誘いがきた。いやあ、原稿書いているし。風邪気味だし。そもそも生駒から桜井って近くないのだよ。車で、週末だから1時間半はかかる。
 
「立米178万円だって。材積が5,7あるから……1本で1000万円超すよ!」
「え……1000万円? ど、どこの」
「えっと、東京青海産だって」
「奈良じゃなくて東京の木?」
「福井もあるよ。こちらも長い。立米80万円付いているよ」
「……行きます」
 
というわけで、昼飯食わずに家を飛び出した。見事に釣られたのであった。
 
週末は混んでいる。渋滞しつつ桜井方面に車を転がす。会場は満員だった。こんなに人がいる木材市はあんまり知らない。
先に紹介しておくと、11月30日~12月1日で全国銘木展示大会が開かれているのだ。昨日が原木市で、今日は製材品市。
 
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たしかに出荷量が近年なく多い。何より大木が多い。直径60センチ以上が当たり前で、1メートルを超すものも少なくない。よくぞ集めた。広葉樹が多いのも特徴か。栃の大木がずらずらと並ぶ。その価格たるや……。
 
とりあえず、1本1000万円の木はこれ。
 
1  近畿中国森林管理局賞を取っていた。
 
昨日にセリが行われ、落札したものには価格が記されている。
 
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青のチョークが書かれたのが価格。178万円だって。長さは13メートル、材積5,749。たしかに1022万円になるわあ。。。
 
今日は、これぐらいで。

2018/11/30

季節外れのトマト

ベランダにトマトが育っている。

 
いや、たしかに春にトマトの苗をプランターに植えたのだが、夏の間いくつか収穫した後、秋口(9月だったか)には茎を切り取って処分した、はずだった。台風で折れたからだったかもしれない。
 
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ところが、これもヒコバエだろうか、側枝が伸びて結構葉が繁っている。そのまま放置していると、実がいくつか稔った。
 
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これが一番大きいか。。。
 
しかし、その後赤く熟す様子が全然ない。このままの状態で、ほとんど1カ月。そろそろ収穫するか?
せっかくだからこの青いトマトも、なんとか料理に使いたいのだが。

2018/11/29

スギの花粉の膨らむとき

毎年、2月ごろから花粉症が話題になる。で、私はできるだけ花粉症に関した記事をYahoo!ニュースなんぞに書いているのだが……。

 
今回は少し早く12月にもならない秋にスギの花粉を(^o^)。
 
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先日、ゆっくり山を歩いた際に見かけたのが、このスギ。
よくよく枝葉の先を見るとなにやら黄色い粒が……そうか、花粉だ(笑)。
 
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スギの花粉は前年の夏の暑さが影響するというけれど。今夏は猛暑だっただけに、さぞかし多く花粉がつくられ来春はばらまかれることだろう(笑)。
 
花粉は7月頃から生成され始めて10月ぐらいまで膨らんで花粉の塊をつくり、それから寒くなると休眠状態に入るという。そして春先に気温が上がるとパカッと開いて30ミクロン程度の小さな花粉を飛ばすのだ。(大雑把)
 
ともあれこの時期は、花粉でぱんぱんに膨らんだ芽を観察するのに適していると思うよ。
 
ちなみにスギ花粉は花粉症を引き残すのが特異なのではなくて、小さくて遠くまで飛ぶことが重要なんだと思う。花粉症の種類は数あれど、被害が多いのはスギやヒノキの花粉が広範囲に飛び散るからだろう。
 
せっかくだから、思い切り拡大画像を張り付けておこう。
 
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2018/11/28

増えたり減ったり。外来種の不思議

朝日新聞夕刊(関西版)によると、琵琶湖でブルーギルやブラックバスが減っているそうだ。
 
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琵琶湖の外来魚と言えば、ブラックバスとブルーギルが大繁殖して、在来のフナやモロコなどを捕食するため、琵琶湖の生態系が狂わせている……というのがこれまでの報道だった。そこで滋賀県が外来魚駆除を本格化させて刺し網などで捕獲している。
ところが、いきなり昨年の半分しか獲れなくなったのだ。
 
推定生息量は2016年度で1131トンだが、昨年度は176トン駆除した。ところが今年度は4~7月で駆除量34トン。急減である。昨年同期(76トン)の半分以下であるという。減少分の大半がブルーギルらしい。
これが捕獲の成果ならよいのだが、いきなりの減少は不可解だ。
 
外来種は、なぜかこんな現象が突然起きることがある。
 
 
私が学生時代に訪れた小笠原諸島では、巨大カタツムリ・アフリカマイマイがどこにでもいた。その食害たるやすさまじく、畑どころか森全体が食われている感じだった。これらの駆除をどうするのか悩みの種だったのだ。
アフリカマイマイの駆除には食べるのがいいのではないか、と私たちは料理に挑戦した。名前を「オカサザエ」にして、まず鍋で煮る。すると湯が緑色に染まって気持ち悪いのなんの。それでも茹だったら殻から出して細切れにして炒めてみた。……なかなかイケました。食べると、ホントにサザエみたいにコリコリしている。ハラワタはさすがに捨てたけど。
 
ところがアフリカマイマイには、触るだけでうつるセンチュウがいて、それが非常に危険とされているらしい。死に至ることもあるという。知らなかったからできたことだ。まあ、無事に済んでよかった(^o^)。
 
ところが、ある時を境に急速に減った。私も卒業後約10年後にまた小笠原諸島を訪れているのだが、今ではあまり見かけなくなったという。絶滅ではないが、たいして気になる存在ではなくなったらしい。何が原因かわからないが。
 
何か生態系のバランスを崩す存在だったのだろう。そしてバランスが崩れすぎたら、その反動が起きるのか。すべての外来種が、そのような現象を起こすわけではないにしろ、自然の妙である。
 
 

ところで外来種つながりで、先日驚いたこと。

それは……ダンゴムシが外来種だったこと(゚д゚)。。。
身近にいるダンゴムシ、正確にはオカダンゴムシは、どうやらヨーロッパ辺りから入ってきた外来種らしいのだ。意外や日本に根付いて増えたのは明治以降なのか。
日本の在来種ダンゴムシには、ハマダンゴムシ(海辺にいる)や、森林にいるコシビロダンゴムシだそうだ。こちらの方を見かけることは滅多にない。ダンゴムシの世界では、外来種が在来種を駆逐したようだ。
 
不思議なもんである。
 

2018/11/27

ひこばえの稔り

実は、ここ1週間ほど風邪を引きずっている。熱は出ないものの、身体が辛い。

だから最低限の仕事などをこなすほかは、できるだけ動かずごろごろ。ダイエットも休止して?ばくばく食べて栄養をつけねば……。
 
ようやく回復してきた。まだ咳もくしゃみも鼻水も出るのだが、脱力感は薄らいできた。
 
少しは身体を動かさないと、筋肉が落ちる。なまって老化が進む。と思って少し山歩きをしてみようと思った。と言っても、いきなり道なきところを登って、途中でバテたら大変。
 
そこで考えたのが、山下り。車で高台まで登って、そこから下り道をおりるという……。ま、下りたらまた車のあるところまで登らなくてはいけないわけで(^^;)。ちゃんと道のあるところを選ぶ。
もっとも、行ってみたら台風の傷跡は今も残っていたので、倒木をまたいだりくぐったりしなけばならなかったのだが。おかげでゼエゼエと咳き込んできつかった。身体、やっぱりなまっている。
 
 
そんな中で棚田に出たときに見かけたもの。 
 
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この季節、棚田も稲刈りは終わっているわけだが、刈り取られた稲の切株からひこばえが伸びている。
 
これを稲孫(ひつじ)というそうだが、よく見れば、そのひこばえには稲穂が稔っていた。これをひつじいね、ひつじばえというそうだ。こうした田んぼをひつじだ、という。
 
実は、この稔りの収穫量がバカにならないのだという。江戸時代の年貢には入らないから百姓にとっては貴重な収穫であった。今も、実はひつじいねの米の方が美味いという農家がいる。過剰な肥料が抜けて、味がよくなっているとか。。。
 
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が、通常はほとんど放置されて終わるのだが、これを喜んで食う輩もいる。
 
それが野生のイノシシやシカだ。ひつじいねこそ、冬の大切な餌となるわけだ。そして、それを農家の人は滅多に追わないため、田畑に野生動物が慣れて出没するきっかけとなる。文字通り、味をしめるというわけだ。 
 
ひつじいね、食べてみたいなあ(^o^)。

2018/11/26

「権力は腐敗する」回路

権力は腐敗する」。

 
日産会長のカルロス・ゴーン逮捕の事件で、多くの人が指摘した言葉だ。まあ、前世紀、前々世紀から繰り返し指摘されていることではあるのだが。
この事件の背景に何があるのか、違法・合法の線引きは……などはさておき、ゴーンが公私混同して会社を運営していたのは間違いなさそう。
 
人は、他者に対して優越的な権限を持ったり、あるいは他者から持ち上げられ続けると、脳内に新たな回路ができると言われている。それまで持っていた常識や倫理規範から外れた思考回路になってしまう。自分は特別という意識が潜在的に生まれる。一種の全能感を抱くのだろうか。
 
ゴーン事件で連想したのは、2つ。1つはトマ・ピケティだったかが語ったような「金持ちほど強欲になる」(強欲だから金持ちになるのではなく、金持ちになるほど、モットモットと欲しくなる)という論理。
そしてもう一つは、以前に某地域の林業振興というか地域起こしの例について、本を執筆しないかという声がかかったことだった。
 
だが、結局断った。執筆条件が合わなかったこともあるが、その地域起こし例が必ずしも報道されているほど上手く行っていないことを知っていたからだ。その点をリアルに記すと本を出版する意味がない。ところが、先日その地域起こしを牽引してきた団体のトップが、スキャンダルにまみれていることを知る機会があった。
 
マスコミに多く出演しているトップの人物が、実は組織内で横暴を極めているようだ。それも女絡み。小さな村の小さな組織で、そんなスキャンダルがねえ……。とがめた社員は、即刻首にされたとか。
そのことをゴーン事件から連想したのである。
 
今となっては書籍づくりから手を引いてよかったと胸をなで下ろす。本が出来上がってから、その内容をひっくり返す現実が表沙汰になったときは、著者として恥ずかしいというか、情けない思いをするからなあ。その後、別の人が書籍をつくったようなのだが……。
 
地元でもそろそろ話題になっているらしいから、そのうち騒動になるかもしれないよ(-_-;)。
 
 
 
そんな事象は一つだけではない。林業界や地域起こし業界?、そして市民団体などでトップの暴走は少なくないのだ。もしかして小さい組織ゆえにトップに権限が集中し、また称賛も個人に集まってしまうからかもしれない。 
 
先進的な取り組みとか技術を持った人物が、彼を慕って集まったはずの部下に猛烈なパワハラを仕掛けている(現在進行形)例を聞いた。部下を鬱病に追い込むのだ。辞めたら辞めたで、「裏切り者扱い」する。 
 
地域起こしとして始めた事業がようやく軌道に乗った頃に、功労者を意見の相違を理由に追い出した例。自然保護団体が、ちょっと紹介するには差し障りのあるほどあられもない行為をした例。いっぱいある。 
 
 
人間は、普段は腰が低くても、何かの機会でいきなりのぼせ上がるというか、自分の実力を勘違いするものだ。ま、そのうち私も暴走してみたい(笑)。本がベストセラーになるとか、周囲の称賛を一身に浴びて舞い上がるとか\(^o^)/。
 
そのときは、この一文を読むように教えてくださいませ。怒り狂うかもしれないけど(⌒ー⌒)。
 

2018/11/25

新手のウトウヨ本『日本が売られる』

今、『日本が売られる』(堤未果著 幻冬舎新書)という本が売れているらしい。

 
私も宣伝を見て、ちょっと書店で手にとってみたが、「読むに値しない本」と認定してスルーした。が、某氏より「この本の内容、どう思います?」と質問された。内容に「森が売られる」の項目があるからだ。そこで改めて手にとった。今度も立ち読みだけど(笑)。
 
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目次は、こんな感じ。
 
第1章 日本人の資産が売られる
1 水が売られる(水道民営化)
2 土がか売られる(汚染土の再利用)
3 タネが売られる(種子法廃止)
4 ミツバチの命が売られる(農薬規制緩和)
5 食の選択肢が売られる(遺伝子組み換え食品表示消滅)
6 牛乳が売られる(生乳流通自由化)
7 農地が売られる(農地法改正)
8 森が売られる(森林経営管理法)
9 海が売られる(漁協法改正)
10 築地が売られる(卸売市場解体)
 
1章だけで、こんなに並んでいるが、たしかに「森が売られる」の項目があり、そこで森林経営管理法を取り上げている。この法律を「売る」という感覚で記すのはどうかと思うが、まあ、それはよしとしよう。 
 
私も森林経営管理法について、その危険性についてアチコチに書いてきた。同じように批判しているのか……といえばそうではない。おそらく著者は日本の林業事情についてほとんど理解していない。林業現場に足を運ぶことなく上っ面をなでたような内容だ。この法律は民間企業が森林を買い取ると解釈しているようだし、所有者不同意の森林を伐採する意味もヘンな解釈。ちゃんと法律の内容を理解しているように思えない。
 
せっかくだからAmazonの本の説明文も引用する。
 
水と安全はタダ同然、医療と介護は世界トップ。そんな日本に今、とんでもない魔の手が伸びているのを知っているだろうか?法律が次々と変えられ、米国や中国、EUなどのハゲタカどもが、我々の資産を買い漁っている。水や米、海や森や農地、国民皆保険に公教育に食の安全に個人情報など、日本が誇る貴重な資産に値札がつけられ、叩き売りされているのだ。マスコミが報道しない衝撃の舞台裏と反撃の戦略を、気鋭の国際ジャーナリストが、緻密な現場取材と膨大な資料をもとに暴き出す! 
 
どこの現場を取材してんねん! とツッコミドコロ満載だ。そもそも取材したら、通常は関係者のコメントや経験談、現場の描写などが入るものだが、そうしたものは一切抜き。絶対に現場取材していないと断定しておこう。そもそも取材先はおろか、資料や元データをどこにも記していないのも不信をあおる。
インターネットの情報を拾い集めたような書きっぷりだ。とくに正否両方のある情報の吟味もしていない。都合のいい批判論調だけを集めたのだろう。 
 
森林以外で私が多少ともかじっている分野もいくつか立ち読みしたが、どれもこれも、なあ。。。(´_`)。
 
たとえばミツバチを殺すとされる農薬ネオニコチノイドに関しても、さまざまな研究結果が飛び交っている状態で、その危険性は確実に認定されたわけではない。相当、慎重に農薬化学を読み解かねばならないのに、エキセントリックな情報だけを並べている。
農地法や漁協法の改正に関しても、なんて薄っぺらなんだ。現状に問題があるから改正されようとしている(その改正のベクトルが正しいかどうかが論点)わけだが、改正そのものを陰謀かのように記す。
 
一事が万事なので、全部読まなくてもいいだろう。タイトルだけ見て、それをググれば、同じ内容がいっぱいネット上に出てくるよ。
 
そして、全体を通して感じるのは、「強欲な欧米諸国の資本主義が日本に襲いかかる」という論調だ。いわば「日本スゴイ」の裏返しのネトウヨ論調。いつぞやの「日本の森が外資に奪われる」とあおった本と同じ類だろう。「日本は美しく、優しい人々の国だったのに……」と昔を持ち上げ、現在の(外からの)危機を訴えるのだ。
 
こうした本を書けば売れるんだな。と寂しくなったのでした。
 
あ、私も書けばいいんだ!(゚д゚) 良心を捨てて。
 

2018/11/24

Yahoo!ニュース「日本人はいつから木を植えた?…」を書いた理由

Yahoo!ニュースに「日本人はいつから木を植えた?樹齢400年の「慶長杉」を前に考える 」を執筆しました。

 
慶長杉は、一般には26本とされているが、実は2本が台風で倒れたとかで、現在は24本である。倒れた木を伐ってみると、どうやら年輪は400本に達していなかったようだが…。
 
もしかしたら人が植えたことが間違いない樹木で、慶長杉以上に古い木が、全国のどこかに隠れているかもしれない。もし、覚えがある方がいらっしゃれば教えていただきたい。
 
 
それはそれとして、育成林業のスタートをどの時代に置くかは、わりと大変なのである。植林をしただけなら、それこそ古墳時代や弥生時代、いや縄文時代にもありそうだし。
さらに目的がはっきりしない。木を植える行為には神事的な要素もあって、林業的(木材生産)な植林かどうかの判定が難しい。
 
 
まあ、それはともかく、こうした森に入るのは気持ちいいよ。
 
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慶長杉のある石谷山林のパノラマ。
 

2018/11/23

SGECの貯木場 in 智頭

智頭町で初めて見たもの。

 
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これは石谷木材市場なのだが、ここに並べられている椪積みは、SGEC材なのだそうだ。 
SGECは日本の森林認証制度(近年は、国際的なPEFC認証に参加したから、そう呼んだ方がよいかもしれない)だが、FSCなどほかの認証制度と同じく、そこから産出した木材は流通も管理される。いわゆるCoC認証だ。認証を取っていない木材と区別して流通させねばならない。さもないと非認証材と混ざって、トレーサビリティがなくなり認証材と確認できなくなるからだ。
 
聞けば、智頭町では石谷家の山林のほか、町有林や森林組合などの森林もSGEC認証を取っているそうだ。
そこで市場にも、認証材を取り扱う貯木場が設けられているのである。
 
実は、SGEC認証の貯木場は、初めて見た。この日は、なかなかの量が並んでいる。ただし、「SGEC材として求められたことは一度もない」そうである。価格も変わらない。。。
と、ちょっと悲しい現実であった。
 
 
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SGEC材だが、心材と辺材の間に白い環ができているのに気づいた。なんか不思議な文様。
聞くと、伐採後にしばらく置いておくとできるのだそうだ。乾燥が関係しているのか。私は、これまでこのような原木をあまり目にしていないのだけど……気がついていないだけかもしれないが。智頭材だけの特徴とも言えまい。この現象について詳しい人はいるだろうか。 
 
 
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この日の市場には、巨木が結構な量並んでいた。たまたまらしいが、鳥取中部から出荷されたらしい。で、年輪を数えてみると……77本まで確認。つまり約80年生? 意外や若いのであった(笑)。

2018/11/22

木製ストローとバイオプラスチック

インドネシアに打ち上げられたマッコウクジラの胃袋から6キロものプラスチックゴミが見つかったニュースが流れている。

一方「三重大が木製ストロー開発……」というニュースも流れた。このところストローがプラスチックゴミの象徴扱いになっているが、それも木製に変えようというわけだ。
もっとも私は、これを「虚報新聞」のネタかと思った。。。

この製品、木粉 をセルロースを固めたものらしいが、紙製とどこが違うのだろう。製造の手間やコストを考えたら、紙製で十分と思うが。
記事にはプラスチックの代用に木材を使うことに意義があるような書きブリだ。しかし、もともと合成樹脂は木材の代用品だったし、ストローはワラ(植物の茎)を意味するんだから。そのうち麦わら、稲わらからストローをつくることに成功、というニュースが流れるかもしれない、虚報新聞ではなくて。
 
こうした動きが出るのも、急速にマイクロプラスチック問題が大きく騒がれるようになったからだ。5ミリ以下に分解されたプラスチックは、魚類などが食べて食物連鎖に入ってしまうことを問題視するようになったのだ。すでに人間の排泄物からもマイクロプラは見つかっている。
 
そこで少し蘊蓄。
 
プラスチックを分類すると、ポリ袋の主流ポリエチレン、ペンやレンズキャップなどに使われるポリプロピレン、使い捨てカップなどのポリスチレン、水道管などに使われるポリ塩化ビニルを4大プラスチックと呼ぶ。世界のプラスチック生産量の60%以上をこの4種類が占めるからだ。ただ現在急増しているのが、ペッ トボトルの原料のポリエチレンテレフタレート(PET)だ。これを入れて5種類がとくに問題だろう。これまでに生産されたプラスチック量は83億トン(添加剤5億トン含む)だそうだ。
 
そこでバイオプラならいいと思いがちだが、それは誤解だ。バイオプラスチック(植物由来の原料)と生分解性プラスチックは別物だということ。バイオプラが必ずしも自然界で分解されるとは限らない。バイオポリエチレンやバイオPETは生分解できない。
原材料も、一部は化石資源、つまり石炭石油を使っている。ただ植物由来部分もあるから、燃やしても理論上二酸化炭素の排出が少ない。一方で生分解性プラは、分解しやすいわけだからマイクロプラになりやすい。(さらに分解が進んで水と空気まで行けばよいが。)
 
日本では1年間に約1300万トンのプラスチックがつくられ、約500万トンが使用後に家庭からごみとして捨て られる。一方バイオプラの製造量は2017年で3万9500トン。話にならないほど少ない。生分解性プラはバイオプラ全体の6%(2300トン)にすぎない。ちなみに世界の生分解性プラとバイオプラの比率は45%対55%。
「生分解性プラの開発研究は、日本がもっとも進んでいる」と言われるが、肝心の生産と普及量では 大きく遅れている。
 
 
木製ストローもよいが、本当ならバイオプラではなく生分解性プラを普及させないといけないし、プラスチック全体の削減しないと話にならないだろう。
 
ちなみに我が家でもプラゴミの分別収集しているが、イマイチ釈然としない。なぜなら、広報では集めたプラスチックを再利用しているかのような記述があるが、それはあり得ないからだ。まず確実に焼却処分している。つまり燃えるゴミと扱いは一緒。ただ燃えるゴミは有料だがプラゴミは無料なので、分けて有料ゴミを減らしているだけだ。
 
それも、現実はかなり厳しい。プラゴミにもさまざまな不純物が付着しているわけで、それを熱以外にどうやって再利用するのか。
それに非プラゴミが混ざっている場合も多い。とくに高齢者は分別をあまりしない。意識が低いのか、分別習慣自体がないのか、はたまたゴミの種類がわからないのか。ゴミ置き場を見ると、かなりでたらめである。そのうち分別収集自体が破綻するのではないかと思う。
 
ああ、翌朝はプラゴミの収集日だわ。。。
 
20181122_212433_2 こんな具合。

2018/11/21

林業学校バブル、新局面

すでに2年以上前から、次々に林業スクールが設立されていることに触れてきた。
 
 
 
その勢いは今だ止まることなく、まだまだ続いている。
来春には、三重県に「みえ森林・林業アカデミー」のほか、熊本県に「くまもと林業大学校」が開校するらしい。
 
さらに、栃木県矢板市に「フォレストビジネスカレッジ」が開校(開講?)するという。こちらは製材会社大手トーセングループが設立するもので、民間主導。入学すると、トーセンの契約社員となって勤務しながら1年間研修を受けるシステム。給料も出る(月給15万円)。
すでに5年以上林業現場で働いている者を対象にして、素材生産から製材までを学ぶという。なんだか、こちらは従業員不足対策か?と思わせなくもないが、ようは森づくりではなく伐採技術者が足りないのだろう。
 
北海道立林業大学校を2020年の開校めざして動いているし、富山県では一般社団法人モリビオ森の暮らし研究所などが中心となって、南砺市利賀村に2020年に「TOGA森の大学校」(仮称)を開校するそうだ。
 
今度は必ずしも自治体主導でなく、企業まで乗り出してきたことが特徴かもしれないが、そのうち外国人向けの林業スクールをオープンさせて、どんどん現場に送り込んでくるんじゃないかという気がしないでもない。そんなに林業人材が足りないかね? 
 
これは、林業学校バブルだよ。しかし、養成するのは伐採人員ばかり。長期間森づくりできる人材じゃない。
 
 
私は今の木材生産こそ、一種のバブルだと思っている。そもそも日本にそんなに木材需要がないから、無理して木を伐りだす必要性はない。ただ政策的に木材生産の拡大を煽っているだけだろう。だから木材が市場にだぶついて材価を下げている。それなのに、釣られて学校までつくってしまったら、もはや後戻りはできなくなる。
 
そのうち木材の供給過剰が行き着くところまで行き、また森林資源も底をついて、木材生産バブルが弾ける時が来る。その際に林業学校バブルも弾けて、促成された現場の林業ワーカーがあぶれる時代が来るだろう。そして……彼らは失業するんだろうなあ。
 
そのとき森はどうなっているだろう。
 
 

2018/11/20

林業の「重要文化的景観」

鳥取県の智頭駅前には、こんな碑があった。
 
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幾十年かけて育てし杉の木を伐り給うなり嫁ぐわがため
 
ええ、詩やなあ(^o^)。
 
ほかにも「町有林造成顕彰碑」なんてのもあって、えらく人工林に力がこもっている。
 
さて、「智頭の林業景観」が国の「重要文化的景観」として選定されたそうである。(今年2月13日)
 
これは何か?と思えば、できたばかりのようだが。2004年に文化財保護法の改正に伴い、有形や無形の文化財の種類の中で、景観の文化的な価値を評価し、地域で守り継ぐために新たに制度化されたものという。
さらに文化的景観の中でも特に重要なものを「重要文化的景観」として国が選定する制度が整えられた。「重要文化的景観」は、いわば「風景の国宝」なんだそう。
 
そして智頭は、林業にまつわる歴史によって形成された「山村集落と周辺の人工林」「林業で栄えた宿場町と周辺の山林」さらに「天然スギと広葉樹林広がる中山間地」として、重要な文化的景観だと認められたわけだ。林業景観としては初だろう。 
 
そうした制度で地域に町民に誇りを持たせるのもよいかもしれない。
 
もし、我が町の林業景観だって……と思われる方は立候補してほしい(^o^)。
 

2018/11/19

思索ゲーム「日韓中が一つの国になったら」

面白い議論がネットにアップされている。

 
中国のメディア・東方網の記事 なのだが、元は韓国のSNSサイトの議論らしい。
それは「もし中国、日本、韓国が1つの国になったら、どんなことになるか」という質問が出され、たちまち注目を集めたというもの。
 
ここで、そんなバカなことはあるか! と即座に否定した人は失格。そう反応する人は延髄反射的に嫌韓・反中反応を示すネトウヨか、思索のゲームを理解できない古びた頭の持ち主だろう。そう、これは哲学的な思索ゲームである。
反実仮想と呼ぶ思考方法でもある。「もし、~なかりせば」という現実とは違う仮定の状況を元に何か起こるかを考えて、起こり得るだろう姿を描くゲームだ。有名なのは「もしクレオパトラの鼻がもう少し低ければ、世界史はどう変わったか」と空想してみることだろう。
 
ちなみに日韓、そして中国の合併論はこれまでもあった。日本では明治時代(1890年)に、樽井藤吉という奈良の民権運動家が『大東合邦論』という本を漢文で執筆している。これは日本と朝鮮(当時は李氏)は合併すべし、という論だ。あくまで対等合併で、連邦制国家(スイスをモデルに考えたらしい)とし、国名も両者とも変えて「大東」はどうか、という提案をしている。そしてアジアは一体となって欧米の圧力に抵抗すべし、というものだ。当時の日本が指向していた領土の獲得(植民地)方式ではダメだと訴えている。また将来的には中国(清)との合併も視野に置いた。
 
出版した本は、朝鮮でも配られ写筆された。そして日本より朝鮮で評判になったという。当時は日本との合併を望む人が多かったのだ。事実、その後朝鮮が大韓民国となると、一進会という政治結社ができて韓日合邦論を唱えた。どちらの合邦論も、後の日韓併合とは雲泥の差の理想的な国をつくるための可能性の思索であった。
 
さて、肝心の記事では、一部にポジティブなシミュレーションをする人も出始めたらしい。少し引用する。
 
新しい国はスーパー超大国となって米国やロシアをはるかに上回る力を持つ」と予測したことを伝えている。
このユーザーはまず、国土面積が1000万キロメートルを超えてロシアに次ぐ世界第2位の広さになるほか、人口も16億3000万人で世界人口の21.5%を占めるようになると紹介した。また、北京、上海、東京、広州、深セン、ソウルなどの巨大都市を非常に多く抱える国なるとした。
さらに、経済面ではGDPが米国を抜いて世界1位の経済大国になるほか、電子、自動車、船舶、機械、生産などで圧倒的な差をもって世界をリードする超工業大国になると指摘。輸出入の規模も莫大で、世界最大の交通の中枢にもなると予測している。
また、軍事的にも日本の技術や中国の膨大な兵力が合わさり、米国の3倍の規模を持つ世界最大の軍事力になると紹介。「総じて、経済、軍事、政治権力において世界で最強クラスになる」とした。
 
こんな思索ゲームのように、あるべき姿(あってほしい姿)を描いてから、そこに近づくのは今からどのようにしたらよいだろう……とフィードバックして考えてみると、また別の思索ゲームとなる。
 
 
さて、スケールはかなり劣るが、日本の林業も、現状をどのように改革したらよいか、と考えるのはもううんざりだ。何をとっても現実に縛られて無理に思えてしまう。制度をいじればいじるほど悪い方向に進みそうだ。
そこで、むしろ壮大な将来の理想の林業を描いてみたらどうか。バラ色、夢物語のようなみんなが幸せになっている林業。各者がウィンウィンの林業。環境と経済が上手くかみ合って両立している林業。市民生活に深くかかわり、人々が森に親しんでいる社会。
 
その次の段階として、林業がそうなるためには、今からどうすべきか……まで思考が進めばいいね。

2018/11/18

Yahoo!ニュース「全国削ろう会」で……」を書いた裏事情

Yahoo!ニュースに『全国削ろう会」で職人の心意気と建築現場の変遷を感じてきたを執筆しました。

 
長いタイトルに挑戦! 第2弾です(^o^)。ブログでは先に記してきた「全国削ろう会」を見てきた件だが、それなりにまとめようと思ったわけである。 
 
正直、私は大工職人の鉋がけの技術にはそんなに思い入れがないのでヾ(- -;)、会場では別の視点で眺めていた。すると、別の面も見えてくる。
実は鉋がけのトップクラスの技術の持ち主は、大工とか木工職人よりも、趣味で取り組んでいる人であったりする。また家具を作っている職人も「家具づくりでは、そんなに鉋がけにこだわったり刃物を研いだりしません」という。ただ好きだから研ぐのである。
 
そんな点も含めて、職人の祭典であった。
 
そして職人は、現状の仕事シチュエーションには満足していないようだ。だって、今の大工の大半は建築現場で鉋がけは滅多にしないし、金槌さえ握らない。釘は電動工具で発射するものだ。家具職人だって似たようなものだろう。
そして使用する木材の樹種や素性なんて気に留めないのが通常ではないか。
 
だからこそ、鉋で削ることがイベントになる。林業の技も競技会でしか発揮しない時代が来ているだろう。
それでも、イベントを通して技を残すことが将来につながるのかもしれない。

2018/11/17

智頭の滝と包丁

カニ取県、じゃない鳥取県智頭で出会ったものはたくさんありすぎるのだが、気になるものを紹介しておこう。 

 
今日は「みたき園」という山の中の料理屋を訪れた。屋、と書いたが、一つの山で、その中に農家小屋が点在している状態? 知る人ゾ知る店であった。山菜料理とはいうが、シカの燻製も出たし、手づくりの豆腐に蒟蒻が絶品……という話はおいといて。
 
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なんと敷地の中に滝が……。天空の滝と名付けられている。高さは数十メートル、30メートル以上はあるだろうか。が、ちょっとヘンじゃない?
だって、岩山の頂きから水が流れ落ちているよ。そんなところから水が湧く?
 
さて、この謎を解いてくれるのは誰でしょう(笑)。
 
 
もう一つ。こで包丁を見かけた。いかにも野鍛冶ぽい造り。
聞いてみると、智頭町には鍛冶屋があるのだそうだ。おお! 津山の仇を智頭で打つ。
その鍛冶屋の場所を聞くが「鍛冶屋を訪ねても、注文してから受け取れるのは半年後ですよ」。
 
予約待ちなんだそうだ。。。。
 
ならば、と店に置いてある包丁を購入することにした。幸い、展示品だけでなく、1鞘だけあったのである。 
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次に智頭を訪れたときは鍛冶屋を訪ねることにしよう。切れ味は、まだ試していない(^^;)。

2018/11/16

もりりんの町

もりりんの町
鳥取の智頭町を訪れている。
見所はいっぱい。樹齢400年ものの慶長杉(植栽)に始まって森林セラピー基地に森のようちえん、その他もろもろいろいろあるのだが、とりあえず「もりりん」(笑)。

町のゆるキャラ?だ。ただし、背後を気を付けてほしい。熊出没注意なのだから。。。

2018/11/15

薄利多売、赤字多売の林業

先日、林野庁およびOBなど関係者と簡単に話をする機会があった。

 
そこで私が振った話題が「近頃は薄利多売の林業になっている」という点だ。ようするに単位当たりの利益が薄くなって、それを量でカバーする林業。当然、私は批判的に述べたのだが……。
 
なんと、彼らは肯定的に捉えていることに気づいた(゚д゚)。
 
そして“質の悪い木材”は、施業(生産)を低コストにして利益を確保し、量を出荷するのが最善の方法だという。 
 
バカなのか? 
 
そもそも「薄利多売」の経済学的な条件をわかっているのか。
 
まず多売するほどの商品量が確保できること。工場生産なら稼働日数を上げるとか、残業を増やすとか、生産効率を上げ生産期間を短くするという手もある。そこにはスケールメリットの論理も入ってくる。同じものの大量生産は効率を上げ、コスト削減になるという論理だ。
ただし、原材料を確保できるという前提が必要になってくる。原材料がなくては商品も作れないし、仕入れも大量に行うことで安くする=コストを下げる。
 
次に、多売できるほど需要があること。薄利、つまり安いものが大量に売れることで利益を増やすのだ。売れないと、薄利少売、いや赤字だろう。そのために安くすると売れる商品でないとできない。
 
 
さて、これを林業に当てはめると、大量生産というのは単に伐採量を増やすことではない。原材料の生産、つまり植林から始める育成も多くなくてはならない。だが、樹木の生産、つまり生長は長くかかるため何十年も前からの準備が必要だ。成長速度を人間が早めることはできない。結果的に大面積を確保するしかないのだが、それでも50年以上という期間を短縮するのは不可能だ。
早生樹植林とか林地施肥なんて考える人もいるが、基本的に失敗例ばかり。あえて言えば伐期を短くして細い木を収穫し、それを集成技術で使えるようにする……という方法があるのだが、これも加工コストが上がってしまう。
 
さらに木材生産の低コスト化のために機械化推進というのは矛盾していることに気づいていない。機械化は高コスト化なのだ。機械を使えば人件費を圧縮できる現場だったら一時的に低コスト化できたように見えるが、それも一過性。作業面積を延々と増やしていかねば機械の稼働率が落ちてコスト高になる。
つまり林業の場合、機械の価格とランニングコストは人件費より高くつく。ましてや人員そのものも削減するのは至難の業だ。機械化で伐採量を増やしてもかさばるものの処理には人手が多くいる現実がある。結果的にコスト増を招いている例が多い。
にもかかわらず低コストを無理やり進めれば、林地を傷めたり施業技術を失って将来の生産に悪影響を与えるだろう。工場でもコスト削減した結果、故障が続発するようなものだ。
 
そして需要はどうか。これも縮み続けている。木材消費量は基本的に右肩下がりなのだ。それを増やすために取っているのがバイオマス発電の燃料なんだが、これは完全に捨て値販売だ。鳴り物入りで仕掛けたCLTも全然売れていない。ここで薄利多売ではなく多売薄利(多く売っても利益は少ない)いや赤字多売(売れば売るほど赤字)を余儀なくされている。
 
 
こうした林業の経済構造を、彼らは理解していないらしい。目先の(自分たちが管轄する)林業家(山主ではなく素材生産業者=伐採業者)が儲かるだけなのだ。その陰で赤字に沈む人々が数多くいるのに。それを「薄利多売の林業がよい」と思っているのは度し難い。
また設備などのコストは補助金で補うという発想だが、これは日本の財政にとって赤字。つまり林業界のごく一部を設けさせるために、日本という国を売り飛ばしているようなものだ。
 
税金を投入してつくる需要は、しょせん一過性の色物だ。公共施設に木材を使うことを強いるのも反則だろう。量的には2割に達しないから民需なくして真の需要とならない。
さらに商品価値を落とす需要も赤字の元だ。バイオマス燃料が典型だろう。それは商品自体のブランドイメージを落とし、将来のじり貧につながる。
 
薄利多売のビジネスモデルは、どんな業界でもリスクを伴うのだが、林業は、とくに向いていない業界だ。もう少し、頭を使ってくれ。

2018/11/14

蔓の巻き方

近くの山を歩いた際に見かけた木。

 
樹木そのものではなくて、巻きついている蔓植物に注目。
 
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これ、何かヘン……と思ったら、亀甲縛りというか、交差してる。つまり、2本の蔓が巻きついているわけだけど、それぞれが右巻き・左巻きと違うということか。二重らせんにもならん。
 
蔓植物の蔓の巻き方は種類によって決まり同種は同じ巻き方になるはずなんだが、たまたま? それとも別種の蔓が巻きついた? 
 
 
その近くには、こんな木もあった。
 
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これは強烈に巻きつかれて、本体の樹木は枯れてしまった。絞め殺しですな。結果として蔓植物も伸ばし先を失っているのだけど。
 
 
蔓植物の生存戦略も考えてみると面白い。他種の幹を使って高く伸びて光をよりよく浴びるのだけど、肝心の土台となる植物を枯らしてしまうと自爆してしまう。ま、なかには蔓植物だけで自立する種もある。巻きつき方も、どこで左右を選ぶのか。
 
 

2018/11/13

隠れた高級材を見つける林業

中国メディアによると、海南省の海口市人民公園で枯死した2本の木を2017年に伐採して売りに出したところ、1428万2000元(2億3372万円)の値が付いたそうだ。
 
 
伐られたのは、中国で海南黄色花梨、和名ではニオイシタン(匂紫檀)と呼ばれる木である。
その樹木はマメ科の植物で、鎮痛剤など薬材にもなるうえ高級家具の材料。現在は1キロ8000元(約13万円)で取り引きされているという。海南省が原産で、国家2級重点保護野生植物に指定されている。そして盗伐されることもあるらしい。
 
この木を91個のブロックに分けてネットオークションにかけた。入札開始価格は515万2000元(約8430万円)だったというから、それなりに価値のある木材であることは知られていたようだ。それが3倍近くまで跳ね上がったわけである。
 
とはいえ、日本でも植えられている模様だし、苗が売っていたりする。中国でも、価値を知らずに薪にすることもあるそうだが。。。
 
なんだか、価値を知らないと損をする典型のような話。昨日の樟脳もその一つだが、以前紹介した銘木として扱われるクロガキと同じだ。
 
 
ちょっと次元は違うが、以前取材した林業家は、山を盛んに購入しているのだが、その際に山主は「うちの山には金になる木がない」というそうだ。長く放置していたからだ。そこで捨て値で買う。もちろん山主の了解済みだ。 
 
ところが数十haかの山をじっくり調べながら歩くと、たいていどこかに立派な素性のスギやヒノキがあるそう。一見、放置されて荒れ放題の山でも、その中でしっかり育った大木はあるのだ。
そうした木を伐りだして売ると、買値ぐらいはすぐに元が取れるそうだ。そして残りの木々も売り方次第で収入になる……という話をしてくれた。 
 
結局、山主が自分の山の価値を十分把握していないということなのだが……こうした林業を行うためには、大規模では無理だ。むしろ小規模山林を十分に調べて、価値ある木を見つける、あるいは育てるベクトルである。
 
そういや、京都の北山林業や東京の四谷林業は、磨き丸太など高級材を生産していたが、その場合の持ち山は、わずか数ヘクタールだったという。狭いから丁寧に施業できたのだ。
 
無価値と思える山の中から真の価値を見つける林業。小規模でも価値が高ければ、面積の何倍もの資源となる。こうした方向性も重要だなあ、と思った次第。
 

2018/11/12

Yahoo!ニュース「……樟脳が復活の兆し!」を書いた理由

Yahoo!ニュース「明治維新をなし遂げ、一国の財政を潤した樟脳が復活の兆し! 」を執筆しました。

 
今度は、長いタイトルをつけたぞ(^-^)/ 。
 
先日の福岡行きの楽しみの一つ、この内野樟脳さんを訪ねることであった。
何も伝統技術的な意味で樟脳に注目したのではない。世界史・日本史を動かした産物としての樟脳に興味があったのである。
 
一般に林産物と言えば木材、それも建材か木工資材だ。キノコなんぞも林産物ではあるが、収益に大きく影響を与えるものではない。製紙用の木材は、林産物の量としては大きいが、材を選ばないし、生み出す利益率は大きくない。養蚕用の桑とか漆芸用のウルシは、樹木ではあるが園芸分野に分類されてしまう。
 
その中で樟脳は意外や世界史を動かした時代があると思うと、面白い。ましてや台湾の産業勃興期の雄である。樟脳によって、戦前は世界に冠たる商社・鈴木商店は成長した。
 
 
それはともかく、樟脳づくりの現場では、赤楠は精油成分が少ないそうである。多いのは白楠、あるいは青楠と呼ぶもの。赤い芯部はいかにも油脂が多そうなんだが、反対らしい。
 
ちゃんと樟脳づくりの工程を追いたいものである。
 
4 赤楠。
 

2018/11/11

削ろう会の削る木

せっかく全国削ろう会に行っておきながら削る写真を紹介しないのはどうか、という声に応えて(そんな声があるのかどうか知らんが)、少し紹介しよう。

 
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この人は、カナダ人でした。大会に参加するために来たんだって。こんな外国人が結構いるのよ。。。。
 
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こちらは長崎工業高校の先生。学生を連れてきたのだが、女生徒の方が多い。家具づくりも行うインテリア科は、女子が3分の2を占めるとか。
 
で、肝心の削る木なのだが、予選では自分で持ち込んだヒノキ材を使うことになっている。
そして、長崎工高が使っているのは貰い物だというのだが……どうも木曽檜のよう!
 
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どうだろう、この木目の細かさは。(濡れタオルを置いているのは、水分を含ませて削りやすくするため。)
 
ちなみに本選は今日だった。優勝はどこの人が何ミクロンの記録を出したか。まだ報告が見つからない(泣)。。。

«「全国削ろう会」で見たもの

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森と林業と田舎