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本の紹介

2018/08/19

泥炭復興庁と再造林監視庁

私のところに時折APP(正確にはエーピーピー・ジャパン)からメールレターが届く。

 
こんな感じ。
 
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APP(アジア・パルプ&ペーパー)を知っているだろうか。
インドネシアを拠点とする総合製紙メーカーだ。シナルマスグループという油脂と製紙の財閥で、年間約2000万トンの紙・板紙の生産能力を誇る。広大な植林地を各地に保有し、原木から紙・紙製品までを一貫して生産する能力を持つ。
それらは世界120カ国以上の国々に供給しているという。日本でも、ホームセンターなどにあるコピー用紙は、APP関連の会社製であることが多いだろう。
 
ただ評判がそんなによいわけではない。たとえば検索してみるとよい。東南アジアの原生林を破壊する元凶として告発されていることが多い。実際、違法伐採が行われている森林が、APPに絡んでいることは多いようだ。森林火災を引き起して、その煙害(ヘイズ)が東南アジア一帯に広がって問題となったりもする。
 
 
ただ、熱心にニュースレターを送ってくる内容によると、森林認証も取得しているし、いろいろ森林保護の活動もしているようだ。
上記のニュースレターにも、東南アジアの熱帯雨林が泥炭地に立地していることが多く、そこを不用意に開発すると火災が発生することも記している。インドネシア政府は、泥炭復興庁を設置して、200万ヘクタールもの森林の回復を目標に掲げているという。
 
そのうえでAPPは2013年に「森林保護方針」を策定し、自然林の伐採をゼロにするだけでなく、自社の植林地でも泥炭地の森の創業を停止することを宣言している。(それが7000ヘクタールにも及ぶ。)そして泥炭地に5000以上の溜池を設置して、地下水位を上げるようにしたそうだ。
 
私には、それらがどこまで真っ当に機能して森林の保護に役立っているのか、それとも表向きの活動とは別に裏で違法な開発をしているのかは確認しようがない。私自身がインドネシアの現地を訪ねたわけでもない。
 
 
ただ、いつまでも昔の評判ばかりを持ち出すのはどうかとも思う。今、やっていることにも眼を向けるべきだろう。そもそも組織には、常によい面と悪い面があるうえ、時代とともに変化するものだ。
 
むしろ「日本国内に違法伐採はない」なんて臆面もなく口にする林業関係者、林政関係者こそ、怪しい。盲目的に「日本は素晴らしい」と思い込んでいるのか。
そもそも合法とする法律の内容がデタラメすぎる問題だってある。100ヘクタールを皆伐しても合法なんてお笑い種だ。
とくに再造林がどれほど守られているのか怪しい。そもそも造林後の自治体の検査はちゃんとは行われているか。ほとんどが「検査したことにしておく」だろう。市町村の担当者が、奥地の広い伐採跡地を歩いて調べることなどほとんどない。
 
森林経営管理法が始動して皆伐が増えたら、その後の再造林が大きな課題となる。ならば、
日本では、再造林監視庁を設置した方がいいんじゃないの?
 
 
 
 
 
 

2018/08/18

家畜と野生動物の間

娘が帰って行った。

 ゛
娘の帰省期間イコール私の夏休みだから(^^;)、私の休みもオシマイ。
 
そこでこんな写真を。
 
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娘ではないヾ(- -;)。娘が連れ帰ったウサギだ。ネザーランドという品種である。名前はモフ。
これを携帯ケージ(バック)に詰めて4時間かけて連れてきて、また帰るのに4時間なんだから大変。
 
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ウサギはイヌ、ネコよりも飼いやすいが、それでも生き物は大変だ。餌をやって糞の始末をして運動させて……。
 
その割には懐かない(>_<)。私見だが、ウサギはシカと似ている。とくに奈良のシカと。
触っても大人しいし、餌は喜んで食べるが、人に愛想を振りまかない。抱っこは嫌がる。その点がネコなどと大いに違う。ツンデレである。
 
家畜、つまり動物の飼育の条件には、人間への利益のほか、餌の調達容易さ、大人しさなどの飼いやすさ、加えて繁殖の容易さも欠かせないが、それに愛想は入っていないようだ。
 
世界五代家畜は、ウシ、ブタ、ウマ、ヤギ、ヒツジだろうか。それにラクダやスイギュウ、リャマ、アルパカとかトナカイなどシカ類、もしかしたらゾウも入るかもしれない。イヌ、ネコも家畜の条件を満たす。ウサギは……ギリギリかな。餌に困らず繁殖もしやすく、飼いやすい。ただ、あんまり有用性はない。肉と毛皮ぐらいか。
 
が、いくら可愛くてもパンダやコアラは家畜にはならないのである。アリクイなんてのも無理。餌が特殊すぎるし、飼育も繁殖も難しい。シマウマも性格が荒くて扱えない。
 
野生動物と家畜の境界線を考えると、なかなか面白い。
 
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これは東南アジアの一こま……ではなく、生駒山のノラヒツジ。
 
 

2018/08/17

ホテルのデッキはケボニー化材

これまで度々紹介してきたケボニー化材。

 
だが、なかなか日本では現場で使われているのを目にすることはなかった。その中で、とうとう目にできたのが、こちらである。
 
 
新宿中央公園に面したホテルだ。もともと古いホテルをオシャレにリノベーションしてよみがえったデザイナーズホテル。
 
私はオープン前に覗いたのだが、なかなか斬新な造り。1階にはベーカリーやバー、ラウンジなどがあり、レンタサイクルまで用意されている。もちろん泊まり客以外も利用できるのだ。
全体的に木材を多用したデザインになっているが、気をつけてほしいのは、外回り。デッキ部分だ。
 
外側だから、当然雨風に打たれる。そこにケボニー化材を使っているのだ。
 
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デッキのフロアやベンチ部分は、オウシュウアカマツのケボニー化材であった。なおパン屋の前の縁側部分もケボニー化材。
そしてテーブルの脚は、ラジアータパインのケボニー化材。
 
見た目は農茶色のチークかイペのような風合いだ。これが風雨に当たると、ほどなくシルバーグレーに変わるはず。耐腐食性が高いので、メンテナンスがいらないのが強みだ。
 
 
ホテルはお盆前にオープンしているが、次に東京にいった際は泊まってみたい……が、シングルルームはないのでお高くつくみたい(^^;)。ツインかダブルに二人で泊まれば、比較的お安いのだけどね。
 
 

2018/08/16

一本ずつ売る箸

ただいま娘が帰省中。この間、私は娘の接待係となる。

アッシーにメッシー、何事も娘のいう通り従わねばならぬ。「5キロ痩せなさい」と厳命されたので、さっそく夕食からご飯の半減を始めている……。
 
さて、昨日は墓参り後にイオンモールへ繰り出した。当然ながら、このモールは私の方が訪れた回数は格段に多いのだが、娘のお供をして行くと、私の知らない店を知ることになる。
 
私一人で訪れても、女性のファッション系の店を覗くことはない。それをお供させていただくことで店内に入れるのだ。すると、今はこんなグッズが売り出しているのか、こんな売り方があるのか、と驚かされるものが少なくない。
ゲームセンターに入ると、各地の物産土産のクレーンゲーム、さらにはカルピスばかり、ファブリーズばかりのクレーンゲームがあった。各社がゲームセンターと提携しているとは思わなかった。。。
 
 
さて、そんな中で私が注目したのが、これ。
 
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わかるかな。お箸なのだ。ただし、その箸の一本一本に番号が振ってあって、それを選んで購入するというもの。つまり箸をバラで売っているのである。1膳にずくには2本買わねばならない。これで自分の好きな2桁をつくれるわけだ。(3桁でも4桁でもよいけれど。)
 
その隣では、イニシャル箸があった。
 
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こちらはアルファベットを選ぶのである。
 
ほかにも納豆箸、サラダ箸、三画箸に六角箸……とさまざまな箸の種類が並ぶ。
 
実用的かどうかはともかく、塗り箸業界もアイデアを凝らしている。割箸も負けてはおられませんなあ。
 
 
オマケに、別のところで見かけた古材柄の掛け時計も。
 
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2018/08/15

林業・材価敗戦論

73回目の敗戦記念日を迎えた夏に、林業界における敗戦論を考えてみた。林業を単純化して経済面だけから描いてみる。

これは思考実験だと思っていただきたい。

現在の日本の林業の衰退は、利益が十分に得られないことにある。いくら木を伐採して売っても、儲からないから林業家は疲弊し、山村の経済は縮小していく。
 
通常の産業では、利益を出すためにすべきなのはコストを削減して価格を上げることだ。だが、現実には、コスト削減には限界があって、同時に価格を上げることもままならない。だから利益が十分に確保できず衰退している。
実は、これは日本だけではなく世界的な状況だ。木材価格(材価)は、どこの国でも全生産コストと比べると採算割れしている。なにしろ生産に数十年かかるうえ、資源は重くかさばり、地理的条件の悪いところに広く薄く分散している。だからコストは下がらない。
 
では、なぜ価格を上げられないのか。上げると売れなくなるからだ。
 
なぜ売れなくなるか。材価が高かったら買わなくても別の代替品に切り換えられるからだ。
 
まず別の産地の木材である。国内もあれば外国もある。ある意味、ダンピング合戦となった。
 
買い手市場は、生産量が常に需要を上回っていることで成立する。商品がだぶつくことで買い手に選択する権利が発生するのである。
 
ということは、現在木材は生産過多、供給過多だと言ってよいだろう。需要以上の木材が生産されて流通に乗ってしまっている。
 
代替品には、非木材商品もある。木材でなくて鉄骨でもセメントでもガラスでも合成樹脂でもいい。それらに木目を印刷して疑似木材もつくれる。木材が高ければ、非木材で代替が効く世の中になったのだ。このため木材需要が抑えられ買い手市場をつくる。
 
木材の消費者が求めているのは、どこの木材でもよく、木材でなくてもよい。
言い換えると、木材は産地や材質で求められているのではない。
 
この状況は近年になって生まれた。ほんの数十年前まで、木材はすべてのマテリアルの王様であり、さまざまな用途で求められ続けられていた。しかも量的には不足気味であり、代替品は希少だった。だから売り手市場だった。
しかし、地球レベルの森林の開発の拡大が行われて、大量の木材が流通するようになった。かつては自給自足に近かった木材需要は、世界市場化が進んだ。加えて無機質マテリアルが木材の代替として普及した。そして売り手と買い手の戦いが始まったのだ。
 
供給過多と代替商品の登場によって林業はマテリアル市場における経済戦争に破れ、価格決定権を奪われた。売り手市場は買い手市場になった。その結果が、林業の経済的奴隷化、そして材価の敗戦である。
 
いっそのこと、利益の上げられない商品は販売しなければよい。しかし木材の生産(林業)側は、主導権を握っていない。木材の消費側の求めるままに木材を生産し続けねばならない。そして材価を決めるのは、購入側、消費側なのだ。
木材生産側は木材消費側に(補助金などで)首根っこを押さえられている。つまり木材の売買は、徹底的に買い手市場なのである。 
 
他産業の奴隷である林業が成長産業になることはない。他産業の下請けとして生きていくしかない。木材の代替品ではなく、木材が他のマテリアルの代替品となっているのだから。
 
もし復権をめざすのなら、ぎりぎりまで生産を絞って買い手の選択権を狭めることと、「木材でなければならない商品」市場をつくって、その土俵で戦うことだ。需給で決まる材価ではなく、唯一無二のマテリアルとして、売り手市場を再び築くことで、経済の真の主導権を取り返さなくては無理だ。
 
ただ、主導権を取り戻した林業・木材業界は、縮小したマニアックな世界になるだろう。。。
 
 
以上、あくまで林業を経済的要素だけで見た思考実験である。

2018/08/14

花卉産業の盛衰は育種にあり

葬式で考えたこと。

 
花がいっぱい。私も花輪を出したが、葬式というのは花の需要がもっとも多いのではないか、と思えた。
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こんな花が並んでいると、その種類の豊富さに驚く。菊はもちろんだが、ランにユリにカーネーション、キキョウ、かすみ草、そのほかほおずきなども並ぶ。色もさまざまだ。 
なかには季節外れの花もある。どのように栽培しているのか……。
 
折しもお盆であるから、巷でも墓に加えて仏壇や神棚の供花の需要は膨れ上がる。それに比べて個人の花消費なんて、しれているはずだ。
 
それなのに、日本の花卉農家は、ちょっと宗教的需要をないがしろにしてきた。
 
実は、日本の花卉産業は厳しい状況にある。なぜなら、こうした花の多くが輸入である。国内産は現象の一途だ。いまや花卉産業は輸入花に圧されて青息吐息なのだ。かつては農業で唯一希望の持てる作物だったのだが……。
 
たとえばバラやカーネーション、ラン、神秘ジウム……花だけでなく、サカキやシキミなど葉ものも輸入品が席巻している。
 
花(葉)は鮮度を要求されにくい。数週間前に収穫しても、上手く切り花のまま活かす手法もあるし、軽いから航空輸送もできる。それに収穫してからの日数と火持ち日数は直接つながらない。切り花でも、その後の手入れで長く持たせることもできる。最近では「日持ち保証システム」も行き届き始めた。
 
そんな基礎条件の上に、気候が適地で、人件費や土地代の安い発展途上国で大規模栽培が広がってきた。大量栽培されたら太刀打ちできない。今はアフリカ大陸が大きな花の産地に育っているし、南半球は比較的強い。また農薬や栄養剤などをいくら使っても食べるものではないから、さほど問題にならない。
 
日本が模範としてきたオランダも、いまや国内産地は壊滅していて、育種に絞っている。それで思った。日本も育種にもっと力を入れるべきではないのか。
 
花の需要は、善し悪しはともかく、流行で大きく流される。昨年の人気だった花が今年は売れないなんてこもあり得る。つまり育種で新しい品種や種類の花を提供したら主導権を握れる。栽培は外国でもどこでもいいが、育種を押さえたら主導権を握れるように思えるのである。
 
 
……葬式の現場で、そんな花卉産業の戦略を考えていてはマズいかね。。。
 

2018/08/13

結界?の建築物

親族に不幸があり、このところ葬儀に追われた。

 
今日は告別式と火葬。
 
火葬場の周りは墓地だが、その周辺はゴミゴミした工場・倉庫街だった。かつては田んぼの中だったのだろうか、いつしか周辺が全部工場や倉庫、住宅などに変わってしまったのだろう。
 
ふと隣の建物に目がいった。
 
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う~む。殺風景な事務所か工場なんだろうが、その壁にゴテゴテと並ぶのは何か。
拡大してみる。
 
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手づくり感のある木造の囲いだ(笑)。
 
おそらく墓地や火葬場を目隠しするためと、ベランダをつくったのだろう。
それにしても材料はラティスなどホームセンターで調達したような資材を組み合わせて、ここまで作り上げたのは見事なものだ。
 
なにやら「結界」の臭いがする。生と死の分かれ目かねえ。
 

2018/08/12

中国紙が解説する日本の林業史

中国の新聞・環球時報(共産党系の海外情報紙)が、日本の林業事情を記事にしている。
 
 
これが、わりと読ませる。 
 
江戸時代に、素朴な環境主義から森林が守られたが、明治以降の近代化プロセスの中で木材需要も急激に上昇し、森林が大量に伐採された。森林の年間伐採面積は1932年に42万ヘクタールだったのが、45年は80万ヘクタールに急増したそうである。
 
そして戦後の状況の説明が、なかなか切り口が面白いのだ。
とくに製紙の関わりについて、製紙会社の技術バージョンアップによって、針葉樹パルプを広葉樹パルプに代えて紙を製造することだったとする。こうした話は、私は聞いたことがない。真偽はわかりにくいが、面白い視点だ。
 
そして、次のように総括している。
 
日本のこれまでの歴史の中での造林活動を振り返ってわかることは、造林活動の誕生を促した要因の中に環境保護の意識もあったかもしれないが、全体としてみれば経済的利益が根源にあり、結果として環境や国民の健康に不可逆的なマイナス影響を与えた。特に天然林を破壊する人工林の造成という行為は、生物の多様性を脅かし、原生林の生態システムを大きく破壊した。
また、人工林は広い面積での同質化という特徴があるため、病虫害が発生した場合に抵抗力が弱い。このほか経済的利益のために広い範囲で杉を植えたため、日本では毎年春になって杉の木が受粉の時期を迎えると、花粉が広範囲に飛散して、スギ花粉症を引き起こす。統計によると、日本では毎年30%の人がスギ花粉症に悩まされているという。
日本では最近、木材輸出が積極的に推奨され、人工林は成熟して収穫期に入っているが、まだ十分に利用されているとはいえない。合理的に伐採していないため、森林が荒廃し、樹木が育ちすぎるといった状況もみられ、森林の質が明らかに低下している。
 
多少個別の事実関係に疑問もあるが、全体としてはよい解説だ。日本の林業史としてもそんなに外れていないと思う。
ようは、日本がどんどん中国に木材輸出を進めているが、内実は問題山積みだ、と指摘しているように読めた。

2018/08/11

チョコミン党になる

NHKのEテレ「Rの法則」が、TOKIOの山口達也事件で打ち切りになってしまったが、その後番組の一つに「沼にハマってきいてみた 」というのがある。

 
「沼にハマる」とは、ようは足が抜けなくなるほど好きになる、つまりマニアになるという意味のようだ。これまで取り上げたのは、声優にハマったとか、ピクサー(の動画)にハマったとか、そんな話題を取り上げている。なかにはウシにハマッた(酪農)若者なんてのも登場する。
 
さて、その一つにチョコミントにハマるという回があった。なんと、チョコミントが今、一部の人々の間でブームになっているらしい。実際、チョコミント商品がいっぱい出ているらしい。
そして、チョコミントにハマった人をチョコミン党というらしい。
 
私にはよく理解できなかった。私は、基本的にチョコレートが苦手だ。まず自分からは食べない。一方でミントは好きである。いろいろ試した中で、無印良品で売っている「スーパーミント」がもっとも好み。今やデスクの必需品になっている。ちょっと口が寂しい、というかストレスを感じる度に口に放り込むとストレス解消になるのだ。あ、今も一粒。
 
しかし、チョコミントなんて中途半端な。この二つを合わせると、チョコの甘さも、ミントのスッキリ感も、どっちつかずになってしまうではないか。。。そんなモンにはまるなんて。
 
 
と思っていたが、どうも番組を見てからチョコミントが気になって、目についたら買うようになってしまった。
 
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食べてみると、不思議だね。少なくても嫌いなチョコレートの味は消えている。一方でミント味も弱くなってしまうのだが、なんか両者が合わさることで絶妙な味覚が舌の上に広がるのだ。
 
うむ。このまでは私もチョコミン党になってしまう。。。
 
 
ちなみに私がもう一つ気に入っているお菓子に、「レーズンかりんとう」がある。私はかりんとうは甘すぎて苦手である。レーズンは嫌いではないが単体で食べることはない。
だが、両者を合わせると……。
 
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レーズンの絶妙な甘酸っぱさが、かりんとうに抜群に合う。
 
 
まったく違うものを合わせると、また別のものが生まれる実例みたいだ。
そういや世界的な抹茶ブームも、日本の抹茶がそのまま人気になったのではなくて、あくまで抹茶ミルクとして流行ったものだ。その後バリエーションは広がったが、抹茶だけをオイシイと思う人は少なく、ケーキやチョコに混ぜたりしているよな。あるいは砂糖たっぷりのグリーンティーとか。
 
ビジネス界でも異業種交流などは盛んだが、まったく別世界の二つを合わせることで生み出す新たな味は、まだまだ可能性がある、流行るんではないかなあ。
これは、食べ物だけの話ではないよ。

2018/08/10

ミルクティー論争 

ミルクティー論争に決着かつきそう……だという。

ミルクティー論争とは何か?
 
簡単に言えば、ミルクティーをつくる際、先にカップに注ぐのは紅茶かミルクか、という論争である(^o^)。
イギリスでは長年この順番で国を二分する論争が繰り広げられてきたのだ(・・?) が、最新の世論調査で「ミルクは後から入れる」派が大勢を決したのだ。68歳以上で65%が紅茶が先と応えたが、18~24歳では96%までが紅茶先派だったのだ。勝負あり、というところだろうか。。。
 
もともと論争に火をつけたのは、作家のジョージ・オーウェルだと言われている。1946年にミルクが後の方がミルクの量を調節できると主張したのだが、これを機に論争が始まり、2003年に王立化学協会が「紅茶が後の方が魅惑的な色を楽しめる」と反論し、再燃したのである。それも70年越しに勝負が着くのか……と関係者は感慨深いそうだ。
なお、イギリス国民は58%が毎日紅茶を飲み、1割超が1日5杯以上たしなむそうである。さすが、アフタヌーンティーの国。
 
 
ちなみに私のミルクティーの作り方は、一応勝者側なのだが、もっと複雑だ。長年いろいろ試したのだが、もっとも気に入っているものを紹介しよう。
 
まずミルクパンに少量の湯を沸かして、そこにたっぷりの茶葉を投入。弱火で煮出す。ここがポイントの一つ。邪道ぽいが熱を加え続けて濃い紅茶をつくるのだ。そこに入れるミルクは、本来はミルクも別に温めておけばよいのだがちょっと手間がかかるので、火にかけたままの紅茶に冷たいミルクを入れる。そしてゆっくり温める。ただし、沸騰させてはダメ。その直前で火を止めるのが肝心だ。たまに失敗するのだが……。
そして濾し器でマグカップに注ぐ。手間と味のパフォーマンスがもっともよいミルクティの作り方を体得したのであった。
ちなみに、この方法は偶然ながら紅茶の本場スリランカでも行われているそうである。
 
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ところで、先日「北限の国産紅茶」として紹介した「kitaha」(と、緑茶の石巻桃生茶)を、知人よりわざわざ送っていただいた。この農園を応援していたのだという。感謝。
 
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ストレートティーで味わった。意外なほど、香りがしっかりしている。前回の記事で、東北の日射で紅茶の主要な成分タンニンが十分に生成されるのか心配したが、驚かされる。
ところが味は、これまた予想に反してスッキリ・端正な感じ渋みは薄い。ちょっと不思議な取り合わせであった。もしかしたらアイスティーに向いているかもしれない。そのうち試してみよう。
 
和紅茶はどんな飲み方がよいのか。そもそもどんな味を和紅茶とするのか。   
いっそ、和紅茶論争を繰り広げてみるのもよいのではなかろうか。

2018/08/09

日本以外は本気、の環境問題

昨年頃から、私は講演などで世界の環境問題の潮流について話すようにしている。
 
私はこの手の話があんまり好きではない。地球環境のために森林を守りましょう! なんて意見にはたいてい反発してきた。というのも、森を守るのに「地球環境問題」を持ち出すのは邪道だと思うからだ。あまりに大きな対象を持ち出しても身近に感じられない。せいぜい「今年の猛暑は地球温暖化が進んでいるからではないか」ぐらいである。
人は、もっと身近な対象から功利的に動くものだ。利己と利他をいかにつなぐか、を考えると、森林問題に外国の話は似合わないのである。 
 
そもそも外国の話でも、環境問題というのは上っ面のお題目だった。「環境は大事」なのは誰も反対しないで掲げるけど、自分(の国)が実行するかどうかは別、というスタンスだ。
 
 
だがこの頃の私は、積極的に
違法木材かどうかは、購入者に調べる義務がある。
オリンピックで使用する食材や木材には環境認証が求められる。
「欧米では「2020年から使い捨てプラ容器禁止」「2040年ガソリン・ディーゼル車販売禁止」などの施策が広がっている。
欧米の森林の約2割が森林認証を取得しているが、日本は2%にすぎない。
 
などの話をするようになった。
なぜなら、そろそろ日本も本気で向き合わないと危険だよ、と感じるからである。
そして口にするのは、(日本以外の)世界は本気、これまでの「環境は大事」と一味違う……という点である。 もっとも、聴衆の反応はイマイチであるが。
 
 
先日、木材業者や工務店に森林認証の話を振ったら、相変わらずコストに見合うメリットがない、という返事ばかりが返ってきた。それどころか縮小する需要の中で、いかに自社は生き残るかばかり気にしている。
 
なんか根本的に認識が違う。森林認証は商売上のメリットの話ではなく、ビジネスのまな板の上に乗る資格の問題だ。まな板は世界中に広がっており、縮小などしていない。
 
残念ながら日本は自前のまな板をつくることに失敗した(というよりつくろうとしなかった)。だが他人のまな板にも乗らなかったらどうして生き残るのか。このままだと輸出だけでなく、輸入もできなくなるかもしれない。 
 
欧米だけではない。森林認証はアジアでも南米でも進んでいる。世界でもっとも多く森林認証(CoC)を取得しているのは中国だ。認証木材をもっとも多く輸入するのも中国と言われる日がそのうち来るだろう。
そうなると、中国は「日本の木材は認証ないからダメ」と言い出すかもしれない。その時、国産材の原木も木材加工品も木材商品も、みんな輸出は止まってしまうだろう。政府の口にする「国産材輸出による林業の成長産業化」どころてはない。
 
 
東京オリンピックの木材調達問題でも、日本は違法伐採木材の排除に腰が引けているが、国際NGOの抗議を受けて渋々見直しを始めた。おそらくトレーサビリティのない熱帯木材は使わない方向で調整するのだろう。
だが使用木材を森林認証材に絞るまで踏み込む覚悟はなさそうだ。認証材を使うのが世界標準なのだが。ロンドン、北京、リオ……など過去のオリンピック施設はみんなそれを順守してきた。それを無視するのは日本である。
 
 
私は森林認証制度をそんなに万能と思っていないし、信用できないところもある。また認証費用は、結局それぞれの団体を潤すことが目的化しかけているかのようにも思える。
 
とはいえ、今の日本はそれに代わるものを提案もしていない。縮小する国内需要の中で生き残るための戦略もない。単に目をつぶって見なかったことにしているようでは……。
 
 

2018/08/08

4DXの森の香り

今日は朝から大騒動。立ち上げたパソコンのキーボードがいきなり無効になってしまったからだ。おそらく、昨日行ったセキュリティーソフトの更新のおかげだと思うが、どのキーを打ったらどの字が出るかわからない有り様。

 
文字が打てないと検索ほかの作業もできないので直し方も見つけにくい。結局、マウスだけで電話のカスタマーサービスにたどり着くも、原因がわからないとかいってたらい回し。アチコチのサポートセンターに電話をかけまくる。その合間に自分でもソフトを削除したり、キーボードのドライバーを入れ直したり、コントロールパネルから各項目をいじったり……。
 
結局、昼過ぎに突如直ったので、こうしてブログも書けているのだが、惚けてしまった。実働3時間の大騒ぎで脳疲労が極致に達してしまう。(何がよかったのか、よくわからない。)
 
 
そこで気分転換。というわけで、近くのイオンモールに車を飛ばして映画を見る(^o^)。
 
見たのは3D吹替「ジュラシックワールド 炎の王国」4DX版だ。
 
4DXは、画面に合わせて座席が動き、水が飛んできたり風が吹く。恐竜活劇にぴったりと思わないか。悪路を四駆で走る振動や、ヘリコプターの揺れも感じられる。なかなかよくできている。
それに留まらなかった。なにしろ雨のシーンには雨が降りかかり、後ろから首筋に恐竜の息が吹きかけられるのだから。
 
……と、ここまでは私も知っているというか経験しているし、想像通りだったのだが、ちょっと驚いたのは、なんと香りまでするのだ。
 
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恐竜のいるジャングルに分け入ると、本当にムッとした熱帯の森の臭いがする!
 
また捕らえた檻の中の恐竜に接すると、生臭い野生動物の臭いまでした。
 
実に上手くつくられている。臭いは後を引かないようにわずかなのだが、一瞬に画面の中の光景が自らの周辺の環境になってしまう。
 
今やヴァーチャルリアリティ技術が進歩しているが、おそらく完全な空間を作り出すためには、視覚だけでなく、聴覚、そして触覚や嗅覚が重要になるのだろうな、と思わせる。
 
 
ちなみにネタバレはしないが、この映画、最後の終わり方がちょっと違っている。こうきたか!と思わせたところも楽しかった。
 
ともあれ、すっかり午前中の悪戦苦闘を忘れさせて、気分をすっきりさせるのに有効であったv(^0^)。

2018/08/07

Yahoo!ニュース「…木造ビルを見て木化都市を思う」を書いた裏事情

Yahoo!ニュースに「真夏の夜の夢?木造ビルを見て木化都市を思う 」を書きました。

 
先にブログでも紹介したが、これが東京を回った目的の一つ……というのが表向き(笑)。
 
実はメイン取材は別にあったのだが、それがドタキャンされたので、あわてて探したネタであった。とはいえ、取材したうえは、それも無理やりお願いして内部も見せていただいたのだから、ちゃんと恩返しに記事にしないとな、でも、すぐに掲載できる雑誌類はない……。(あれば教えてほしい。また書きます。全然切り口変えて別の記事にすることもできます。)
 
そこでYahoo!ニュースに執筆。自分で判断して執筆できるYahoo!ニュース、助かるo(^-^)o。
 
おかげで面目が保てました。
 
 
実は、この後また別の取材もしている。そちらは、また改めて紹介することもあるだろう。
ドタキャン穴埋め取材も、たまにはいい……というか、想定外のネタにつながることになるので、今後の肥やしである。
 

2018/08/06

バイオマス熱のFIT

木のルネサンス」(熊崎実著・エネルギーフォーラム刊)を読んでいると、ちょっと面白いイギリスの施策が紹介されていた。

 
まあ、この本には、日本のバイオマス発電がいかにダメダメかを詳しく書いているのだが、成功例とされがちなドイツでもバイオマスでも問題は山積みだそうだ。
 
とくつに問題は、FIT(固定価格買取制度)だ。バイオマスなど再生可能エネルギーとされたもので発電された電気料金を固定価格、つまり事前に定めた高い金額で買い取ってくれる制度で、日本はその制度の不備だらけのため、バイオマス発電が森林を破壊し、さらに海外から石油を使って輸入するバイオマス燃料を高く買い取る有り様だ。
 
日本の場合、未利用材から一般木材、建築廃材まで区分けするという世界に類を見ない大馬鹿な方法を取ったが、これは一部の業界に金を回す裏施策だったのだろう。
 
そもそもバイオマスエネルギーのうち電気に変えられるのは1~2割なんだから、そこにFITを当てはめたのが間違いなのである。8割方、熱としてエネルギーは放出されるのだから。
 
で、イギリスが考えたのが「熱のFIT」のような再生可能な熱の生産コストと化石燃料の差額を政府の補助金で埋める政策。これをRHIというそうだ。2011年にスタートした。
 
電気料金に上乗せするのではなく補助金なのだが、熱利用を進める方が意味があるのはたしかだ。実際、イギリスではバイオマス熱の利用が一気に拡大したそうである。
 
ま、その結果、補助金の底はついて、痛い目にあったそうだが……。ちょうど石油の値段が下がって、差額が大きくなりすぎたのである。
 
何をやっても、バイオマスエネルギーは上手くいかないというわけだ。それでも電気のFITよりは熱のFITの方が意味あるように思える……。
 
 
それでも熱を固定価格にした方がよかったような気がする。発熱なら小型ボイラー中心になって、大規模な燃料木材の調達に走ることはないからだ。しかも熱が届く範囲という地域経済に金が回るのである。
 

2018/08/05

「バイオマス白書2018」を読んで

バイオマス白書2018 が発表された。紙版とともにネット版もあるから、誰でも目を通していただきたい。

 
なお白書と言っても官庁が作成するものではなく、NPO法人バイオマス産業社会ネットワークがまとめたもので毎年公表している。
 
昨年は怒涛の勢いでバイオマス発電所の認定と建設が行われ、ちょっとした騒ぎになった。なかでもパームオイルそのものを燃やす発電までが登場して問題となった。これらの点は、私も適時ブログやYahoo!ニュースに書いてきたから、繰り返さない。
 
ただこの白書によると、どうやら「潮目は変わった」らしい。世界的にバイオマスに依存することが無駄、コスト高と認識されてきたからだ。その背景には、太陽光や風力の発電価格が劇的に下がって、いまさらバイオマス発電を行うメリットが見えなくなってきたからだという。
 
それなのに……と思わせたのは、この1年間に建設稼働し始めたバイオマス発電所一覧を見たからだ。
 
最大の発電所は、石巻に誕生した日本製紙の14万9000kw規模であるが、これは石炭混焼。
混ぜる割合は最大30%とのことだから、バイオマス由来は4万4700kw。
バイオマスだけでは、八戸バイオマス発電の1万2400kw。また福岡の大牟田市シグマパワー有明の5万kw(バイオマス稼働は4万6000kw)だろう。石炭火力のリニューアルらしいが20万トンのPKS(ヤシ殻)を燃料にしているらしい。
 
どんどん大型化が進行している。ここでも国際トレンドに逆行している。そのうち、世界中からバイオ燃料が日本に集まる(日本しか稼働しなくなるから)ようになるかも。当然、電気料金として集められた日本の財産が海外に出て行くのである。
 

2018/08/04

都心の潜在植生の森

昨日訪れた国分寺市には、「日立の森」がある。正確には日立中央研究所の森、だろうか。

 
研究所の建物を外部からは見られないように?するためか広い森に覆われているのだ。その中には野川の水源に当たる湧き水があり池も広がっている。
 
……と説明したいところだが、一般人は立入禁止。私も中央出入り口から覗いただけ。
 
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この存在が有名になったのは、いつだったか「ブラタモリ」で紹介されたからだろう。一般人は年に2回の公開日しか入れない。秋は11月だそうだが、機会があったら覗きたいものだ。
 
 
このところ、都心に残る自然の森に気にかけている(国分寺が都心かどうかはともかく)。
単に緑があるところではなく、なるべく自然植生を残すか復元しているところ。かつての大地を再現しているようなところを探しては訪ねている。
 
大都市圏ならどこでも興味があるのだが、やはり東京になるだろう。大阪なんぞはほとんど都心に緑はない。大阪城公園ぐらいだが、あそこはかなり人の手が入り、潜在植生、原植生に近いと言えるほどの森はない。
 
そうした目で見ると、東京なら誰もが知る「明治神宮の森」がある。参拝客は多いが、人が足を踏み入れてはいけない部分が広い。(ここもそれなりの管理の手は入っているが。)
 
ほかは、やはり皇居だが、あまりに近づけない(~_~;)。
 
最近見つけたのは、目黒の自然教育園
 
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元は高松藩の藩邸だったそうだが、現在は国立科学博物館付属の自然教育園となっている。園内に遊歩道はあるが、かなり自然の植生となっており、日本の山野の景観が広がっいる。湿原もあれば高木の森もある。駅から数分とは思えない環境だ。周りを幹線道路が走っているため、わずかに騒音が聞こえるのだが、それを除けば深山幽谷の気分(^o^)。
東京は、かつての藩邸をそのまま植物園や庭園として残しているところが結構あるので羨ましい。 
 
※ちなみに隣が東京都庭園美術館で、洋風庭園があるが、周辺は森だ。自然教育園と比べてみると面白い。アールデコ調の建築も面白いし、なぜか茶室もある。
 
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地方都市でも、人口稠密地に隣接した自然環境というのは意外と少ない。せいぜい城跡とか神社の境内ぐらいである。
ちなみに奈良市は、春日山原始林という特別天然記念物で世界遺産の森がある。
 
 
都心の緑、自然環境が都会の生き物の生態系にどんな影響を与えているか、ちょっと考えてみるのによろしい。単に都会を歩き疲れた身を休めるのにもよいけれど。

2018/08/03

日本で最大の木造ビル?

東京を駆け足で回ってきたのだが、そこで見てきたものを、少しだけ。

 
まずは、国分寺市の木造7階建てビル。
 
これは、現在日本で建っている木造ビルとしては最高(高さ)である。最大と言ってもよいのだが、敷地面積は狭いビルだ。
これまで日本最大(最高さ)の木造ビルといえば、奈良市にあるNPO法人プロボノの5階建てであった。
 
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と言っても、若干誤解されるのだが、正確には鉄筋コンクリートと木材のハイブリッドで、3会までがコンクリート、その.上部が木造である。でも、3階までは外観にルーバーを張っているので木造ぽく見える。木造のはずの3~7階はガラス張りで木造ぽくない。ただ、そのガラスの内部に木の梁が見える。
この木造部分は大面積集成材。中にH鋼などを入れて耐火性能を保っている。
 
それを言えばプロボノビルも、1階はコンクリートで木造部分は2~5階だ。木材はCLTであるが、鉄骨柱を入れている。
結局、木造部分は4階分なのは、建築基準法の関係らしい。
 
 
このビルで売られていたものも紹介しよう。
 
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アロマオイルである。何百種類もあるのだが、国産の花などもある。木材では、スギ、ヒノキ、ヒバ、コウヤマキ……などだ。
 
このビルは、フレーバーライフ本社ビルなのである。

2018/08/02

東京三省堂書店のポップ

東京三省堂書店のポップ
東京に来ている。例によって神保町。そこで三省堂書店に寄って拙著を探す。さすがにこれだけの大型書店には並ばなければね。

やはり動物関係の棚にあったこんなポップ付きでね(^-^)v。
だれか、ポップをもっと書いてくれ。

2018/08/01

大正時代の筏流し動画が発見される

日本の林業で長く輸送で重要だったのは、原木の筏流しである。重くてかさばる丸太は、川を流すのがもっとも合理的で効率のよい輸送手段だった。

だが戦後急速に姿を消したので、写真はともかくあまり映像では残っていない。
 
そんな中で発掘されたのが、紀伊半島・熊野川の筏流しの動画だ。
 
1923年の撮影だから、日本最古の筏流し動画の可能性があるという。それは瀞八丁(現在の紀伊半島の奈良県・三重県・和歌山県の接点にある渓谷)を舞台に北山川を下っている筏が写っている。
 
それがユーチューブにアップされている。サイレント映像である。まずはダイジェスト版。
 
 
本編はこちら。
 
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北山川は、とくに瀞八丁付近は急流で岩も多く筏流しの難所だから、筏は小ぶりで8連である。吉野川では11連ぐらいはあった。
 
ちなみに同じ川を、現在は観光筏下りが実施されている。
 
 
撮影したのは、奈良県林業技師の岸田日出男。紀伊半島を隅々まで歩き、吉野熊野国立公園の指定を受けることに尽力した。そして各所の撮影隊にも同行している。そのときの作品らしい。
 
それが遺品の中から見つかったのだ。現在は生家のあった大淀町に寄付されている。
先日開かれた岸田日出男トークショーでも少し放映された。
 
こうした古い映像からわかることはまだまだあるだろうな。何気なく写っている風景にあるものが、今や貴重な遺産である。調査・解析を期待する。
 

2018/07/31

中日新聞に「明治の林業」コメント

メッセージで中日新聞の記事を送ってくださった人がいる。

 
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7月28日である。
 
送っていただいて思い出したのだが、1ヶ月くらい前に、中日新聞から電話取材を受けたのであった。なんでも100年企業を紹介する記事に、その時代背景を説明する欄があって、次は木材会社なので明治時代の林業の様子を教えてくれ、というものである。
 
う~ん、私の本分ではないのだが、サービス精神旺盛な私、ついしゃべってしまいました。
 
それでこんな風にまとめられた。
 
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できるだけ意外感のある情報を、ということで、当時は林業が花形産業であったこと、治水政策でも日本は欧米より進んでいると評価されていたこと……などである。
 
林政が欧米より進んでいる、とは語弊があるのだが、日本が教えを受けたドイツはともかく、イギリスやアメリカと比べて、ということになる。なんたって「ネイチャー」誌で日本の治水政策が褒められたのだから……。
それだけ日本は水害が多くて、さまざまな対応を迫られていた、その中には森林政策も含まれていた、というのが正しいのだろうけど。
 
 
そういや、中日新聞からは肝心の新聞が届いていないな(>_<)。記者の名前も忘れちまった。

2018/07/30

オルタナティブな仕事~Look Malaysia

私が森林ジャーナリストを名乗っているから、森林やそれに付随した水害や獣害のような記事ばかり書いている、と思う人もいるだろう。

 
だが、私はもっと幅広いのだ。
 
ここで新たに手がけた仕事を紹介しよう。
 
こんな記事も書いている。
 
 
このサイトの趣旨などは、トップページに書かれてあるから省略するとして、その中の「もう一つの日マ交流史-マレー世界に渡った日本人」の項目は、私の執筆である。
 
簡単に紹介すれば、日本人がマレー世界を知って、関わって行った歴史を書き留めていく試みだ。まだ始めたばかりだが、少しずつ更新していきたいと思う。
 
そのうち、日本のボルネオ南洋材開発史もひもとこうかと思っている。
 
 
せっかくだから、私のマレーシア交流史も触れておこう。
随分前になるが、私はマレーシアと日本を結ぶ草の根交流グループを運営していたことがある。NPOとかNGOと名乗るまでもない任意団体であるが、大阪でマレーシア好きの人々の集まりであった。またマレーシアからの留学生とも交流していた。毎月一回の例会を開くのは結構きつかったけれど……。
 
 
このところ遠ざかっていたが、最近はまたマレーシアが話題に登ることが出てきた。その関係で、今回の仕事にも結びつくのだが……。
あらためて振り返ると、私が毎年のようにマレーシアに行っていた頃は、マハティール首相が「Look East」と呼ばれる政策を強力に推進していた。東方を見よ……これは日本を見ろ、日本に学べ、という意味で、これまで宗主国だったイギリスを始めとする西欧ばかりに眼を向けていたマレーシア支配層に、モデルは西欧ではなく日本だ、と訴えた時代である。そして大量の留学生を送り込んだのである。
 
今なら、すぐに「日本スゴイ」とはしゃぐ軽薄者が出たかもしれないが、当時はもっとおくゆかしく、「日本をモデルなんて……」とちょっと恥じらいつつ、でもくすぐったく嬉しい気持ちにさせたのだった。「もし、日本がなかったら……」と西欧を非難し、日本を持ち上げる演説をするマハティールはかっこよかった。
 
そういや、私はマハティール首相と握手したことがある(^o^)。
 
別にたいしたことではない。あるヒンズー教寺院を訪れていたところ、物々しい警備だったので、何事かと聞くと、マハティール首相が訪問するのだそうだ。そりゃ撮影チャンス、と私はカメラを構えていたところに到着。
マハティールが警護に囲まれて車から下りて歩いてきたが、なんと民衆が駆け寄ってマハティールに握手を求め始めたのだ。警備も何のその、すっかりマハティールは民衆に埋もれてしまった。そこで私も写真なんか撮っているどころじゃない、と飛び込んで、手を伸ばして握手してもらったのであった(笑)。
 
しかし、あのユルイ警備もよかったが、マハティールのカリスマ性には恐れ入った。。。
マレーシア友好団体やっているんだから、マハティール氏が日本に来た時を狙って、我々で講演会を開けないかと夢見たり……ま、いろいろあった(笑)。
 
そのマハティール首相は20年間の長期政権の末に2003年に引退したが、今年、まさか93歳で政界に復帰するとは思わなかった。ときの政権の腐敗に怒って、野党候補となって立ち上がり当選したのである。それが今年5月だ。
 
93歳の新首相というのも驚きだが、意外やもうろくしていず、今のところ結構俊敏な政策決定をしている。腐敗を一掃するとともに支持率も上々のようだ。
 
 
さて、私も再びマレーシアと向き合ってみようかと思い出したこの頃である。
 
 

2018/07/29

Yahoo!ニュース「育ちすぎた森は、水害を拡大…」を書いた裏事情

Yahoo!ニュースに「育ちすぎた森は、水害を拡大しているのか 」を書きました。

 
 
実は、この記事の元になる原稿がある。明後日が締め切りの雑誌原稿なんだが、どうも気に食わない。ちゃんとまとまっているのに、何かその媒体には合わない気がした。
 
そのとき、天恵のように(笑)、別のアイデアが浮かんだのでそちらのテーマを元に原稿を書くことにした。それはそれで現在進行中なんだが、せっかく書き上げていた原稿をそのまま没にするのはもったいない。
 
で、また閃いた(笑)。Yahoo!ニュースにアップしよう。
 
もちろん、そのままてはない。気に食わないと思ったから没にしたのに、それをそのままアップするのはケシカラン。ただ、テーマを少し変えて文章も書き直すと、Yahoo!ニュース向きになるのではないか、と思ったのだ。
 
思いついたら、そのままとりかかり(本来の締め切り原稿はそっちのけで)、なんとか書き上げたというわけ。こちらは締め切りなどないのに。
ちなみに元原稿は、水害テーマだけど、育ちすぎた森~とは全然違っている。不思議だが、そんなものなのだよ。
 
さあ、雑誌の方の原稿を書かねば。今度はガラリと違ったことを書くぞ。
 

2018/07/28

「防災省」設立構想

今晩は、近畿圏を台風12号が通過予定。緊張した時間を送っている……と書きたかったのだが、今のところ雨も降っていない(~_~;)。風もほとんどないなあ。近隣には避難勧告の出た地域もあるのだけど。 

さて、そんな相次ぐ災害に備えて防災省(仮称)の創設案が登場している。

 
先日、札幌で開かれた全国知事会議でも「国難レベルの巨大災害に負けない国づくりをめざす緊急提言」の創設が提案され、採択されていた。また自民党総裁選挙に出ると噂される石破茂議員が「防災省創設」を掲げたことも話題になった。官邸側としては、こうした政策を潰そうとしているから実現可能性はさほど高くないが。
 
防災省構想は、もともと阪神大震災が起きたときに総合的な防災・災害対応を行う部署が必要として、アメリカのFEMA(緊急事態管理庁とでも訳すのかな?)のようなものをつくろうとしたのが最初のはず。それを関西広域連合が提案するようになり、石破議員も取り上げたというのが流れだと思う。
 
実は先日、英字新聞の記者から、この防災省案についてのコメントを求められた。
私が以前にYahoo!ニュースに書いた「山川省構想」を読んで、防災省と似ているからだという。
 
山川省構想とは、土倉庄三郎が唱えたもので、時期と内容もかなり違う。明治時代だけに、山川省は、防災のための緑化と森林整備が第一義であった。ただ、山と川を扱う官庁がバラバラでは効果が出ないという発想は、防災省にも通じるところがある。つまり縦割り行政を廃する目的である。
 
求められたコメントは、
 
・防災省を創設すると、防災強化の名目で政府は自然破壊に繋がる無駄な公共事業を認可しやすくなる恐れがあるか。
・政治家、学者たちは防災省に「被災地の復興まで担当する権限」を描いているようだが、町村レベルで山川の復興をどこまで考えているか。
・仮に農林水産省が分割され「山川省」を創立すれば、防災省よりうまく行くと思うか……。
 
というものだった。
 
想像される防災省の役割は、
各省庁がバラバラに取り汲んでいる防災・災害対応を調整すること。
防災内容などの基準を一元化すること。
専門知識・技術を持つ職員の養成と専属にすること。
 
この3つだろう。その点からすると、
防災省が、公共事業を認可して自然破壊が進むとは考えにくい。むしろ、権限のないまま提案する無力な官庁になるかもしれない。また専門知識を持った職員を本当に養成できるのか。数年ごとに転勤させる体制を改変できるのか。
日本の中枢は、遠い未来の姿を描くのが不得手で、社会の将来像や自然環境の保全に対する意識が低い。防災省ができても、インフラの復元や、防災施設の建設など目先のハコモノと復興ばかりを優先するだろう。防災名目なら自然破壊も仕方ないと考える可能性だって大。
インフラが復元できた頃には、そこに住む人がいなくなるかもしれないのに……。
 
と返事した。
 
つまり、関係省庁(気象庁、消防庁、警察庁、防衛省、国土交通省、農水省、林野庁……)に命令する権限はなく、あくまで「調整」官庁になるだろう、ということだ。
とはいえ、縦割りゆえの弊害が減るのなら、考えてみるのもよいかもしれない。防災という錦の御旗で「開発」に待ったをかける力になるのなら。 

2018/07/27

北限の紅茶?

なんと宮城県で紅茶の生産を行っている農園があるそうだ。

 
北限の紅茶「キタハkitaha」と名付けて、昨年より販売を開始しているという。石巻桃生町の鹿島茶園であるが、単にお茶農家としても珍しいのに、なんと紅茶なのだ。
 
チャノキは、もともと温暖な気候の照葉樹林に生えている木。東南アジアから西南日本へと延びる照葉樹林ベルトの産物だ。 
それだけに東北で栽培するのも大変だろう。
 
東日本大震災後に日本茶では売上は伸びないと考えて、静岡で紅茶生産も行う茶農家の指導を受けて紅茶に切り換えたそうだ。どんな品種を使っているのかわからないが、茶葉は肉厚になっているという。また紅茶への加工は、静岡に送って行う。
 
日本茶なら日光を遮って茶葉にテアニンを生成させる。土も肥沃にする。
しかし、紅茶は貧栄養土壌できつい日光によってタンニンが多くなければいけない。さもないと紅茶特有の渋みや香りが育たない。ティーベルトと呼ぶ日射の強い地域は、日本では奄美諸島以南。鹿児島でも足りないと言われるのに、宮城でつくるとなると、大変だろう。
 
宮城は言うまでもなく冬の寒さは厳しいだろうが、夏は意外と日射が多いのかもしれない。今年はきっとスリランカも真っ青なほど高温だろうから、美味い紅茶葉が育っているかもしれない(~_~;)。
 
 
呼び方が「和紅茶」なので、世界標準の紅茶の味ではなく、日本的なハーブティ感覚の紅茶なのだろうか。まあ、国産紅茶のほとんどは、そちらの路線だが。
 
「新東北みやげコンテスト」に優勝したそうだから、少しずつ出回るかもしれない。いつか東北・仙台に行ったときに探してみよう。
 

2018/07/26

ハンゲショウからギボウシへ

7月も終わりに近づいたので、また生駒山中の湿地に出かけた。

 
先月30日の記事でも、ハンゲショウの群落を見ていたことを報告したが、1ヶ月経ってどうなったか。
 
Photo
 
まだ咲いていました(正確には葉だけど)。でも、かなり萎れかかっている。この後、白い葉はどうなるのだろうか。
 
 
その代わりに咲き始めていたのは、こちら。
 
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これはギボウシの仲間。多分、ミズギボウシだと思う。花はしろっぽく写っているが、わりと赤みや紫を帯びている。これがアチラコチラに咲き始めたら、また景観が変わるだろう。
湿地も移り変わっていきます。
 
 

2018/07/25

農水省・林野庁人事のことなど

霞が関で大きな人事移動。

農水省事務次官が奥原正明氏から末松広行氏に。末松氏は、現在経産省に出稿して産業技術環境局長だそうで、出向中の人がいきなり次官というのは異例の人事だそうだが、そんなことにはあんまり興味はない。
 
林務では、奥原次官が森林経営管理法のほか、一連の「改革」という名の「林業の成長産業化」を主導したわけだが、果たして交代がどんな影響を及ぼすか。
 
末松氏は、もともと農水畑……畑といっても米作中心(~_~;)だそうだが、以前は林政部長だったこともある。官僚らしくない、という評判だったが、私的には官僚そのものに思えた。
 
そう感じたのは、在籍中に立ち上げた木材ポイント制度のとき。私は、これこそバラマキ以外の何ものでもないと思っていたし、最後は外材にまで木材ポイントを与えることになって、終了したわけである。 それが林業に与えた影響への評価も??だ。
国産材の建材をせっかく注文したのになかなか手にはいらない、と建設業者に不信感を植え付けたような気がする。
もっとも、最近では木材ポイント制度で国産材家具が増える契機になった……という声もあって、何がどう転ぶかわからない(笑)。
 
一方で林野庁長官の沖修司氏も退任し、後任は次長の牧元幸司氏だそうである。
沖氏が唯々諾々と奥原次官の路線に従ったわけだが、さて、こちらもどうなるか。
 
沖氏は技官出身だったが、牧元氏は事務官出身である。東大法学部出身ながら、在学中から緑の会に属していたとかで、わりと植物系・森林系には馴染んでいたらしい。
 
※ちなみに「緑の会」で検索すると、NPO緑の会というのがヒットするが、これはEM菌などをばらまく団体である。また東京大学法学部の緑会は、学生自治組織のこと。東京女子大学の緑の会は、カフェ巡りをするサークルのようである。多分、いずれも関係ない(~_~;)。
 
林野庁では、トップが技官出身と事務官出身が交互に交代する。 
日本の官僚は、ほとんどが東大法学部出身者がトップに立つ状況にあるが、林野庁だけがかろうじて技官もトップに上がれるのは、戦後占領軍であったGHQの勧告があるからだという。林政のトップは森林のことを知っていないといけない、と強力に押したからだ。
 
そのためか今度はどちらか気にする声がある。技官だったら林業のことを知っている……という期待があるのかもしれない。たしかに法学部出身でしかも農水省から来たと聞いたら林業のこと知らないだろうな、とは感じる。
 
ただ、最近はあんまり関係ないような気がする。林業のことを知っていると言っても、下手に業界に染まっているだけかもしれないし、事務官出身の方が素直に勉強して世間の視線で林業を眺めるから、改革には向いているようにも思える。
 
さて、お手見拝見である。(期待していないけど。)
 
 
なお、まったく関係ないが、現在「LGBTは生産性がないので支援は不要」と月刊誌に書いてお騒がせしている杉田水脈自民党議員は、鳥取大学農学部林学科卒だそうである。
現在の活動に、この経歴が反映されるようなことはまったく感じられないが、大学の専門とはその程度のものである。
 

2018/07/24

啓林堂書店奈良店の『鹿と日本人』

近鉄奈良駅前の啓林堂書店。ここは奈良本が充実しているのだが、そこで見つけた。

 
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奈良本の棚は三列ぐらいあったかと思うが、その真ん中に。
 
ようやく、ここに並んだか、とホッとした(^o^)。
 
『鹿と日本人 野生との共生1000年の知恵』は、動物本であり、善宅には獣害問題を考えてもらう本として書いたのだが、やはり第一義的には奈良のシカ、ナラシカのことを記したのであるから奈良本なのである。ここで売れないと困る。
 
ちなみにレジ横にも。
 
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奈良本、とくにナラシカ本コーナーができていた。
 
改めてみると、ナラシカの本は、読物は少なくて写真集が多い。ざっと見ただけでも5、6種類のナラシカ写真集が発行されている。
やはりナラシカは、逃げないし、数は多いし、人と絡むし、絵になりなりやすく撮りやすい、つまり非常に被写体として優秀であることを再確認(^o^)。
 
私も、奈良に行ったら、とりあえず鹿の写真撮っているしね。。。

2018/07/23

学術会議と第二種特定鳥獣管理計画

日本学術会議が、「人口縮小社会における野生鳥獣管理のあり方の検討に関する審議について」(依頼) という文書を出している。山際会長からの依頼だが、いわば学術会議をげて研究せよ、という方針決定だろうか。

 
ようするに、増えすぎた野生鳥獣(とくにシカとイノシシを挙げている)の対策を各学界で考えてくれというわけだろう。
 
その背景には、「生物多様性国家戦略2012~2020」に示された「第2の危機」(自然に対する働きかけの縮小による危機)がある。
 
 
増えすぎた野生鳥獣のことを環境省的には「第二種特定鳥獣」という。第1種特定鳥獣が、生息数が著しく減少して生息域も縮小している、いわゆる絶滅危惧種を指すのだが、その反対に増えすぎて人間社会に悪影響を及ぼしたり生態系をゆがめる存在としての「第二種」がある。
 
実は、奈良のシカは、この第二種に当たるのだよ……。
 
 
この手の施策は、環境省と農水省が立てているが、そのバックボーンとなる研究が十分に行われているかどうかは怪しい。それぞれ研究機関を抱えているのだが……。学術会議はその後押しをしようというのだろうか。
ちなみに日本学術会議とは、総理大臣の所轄なのだが、政府から独立して職務を行う特別の機関、と位置づけられている科学者の代表団体だ。
 
 
しかし政府の目標は、5年後にイノシシとシカの生息数を半減させることだと。本気か。雄大な目標だ(笑)。ちなみにシカの生息数は、現在300万頭を優に超えている。
 
林野庁は、2025年までに木材自給率を50%にするという目標を掲げている。なんだか似ている(笑)。
 
どちらも科学的・社会学的な検討が欠かせないし、専門人材の育成が重要だろう。かたや鳥獣生態の専門家(捕獲の専門家、ではない)。かたや森林経営の専門家(伐採の専門家、ではない)。
どちらも各分野の学界の研究の後押しが欠かせないはずだ。果たして政府に聞く耳を持っているかどうか知らないが。
 
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今年、奈良公園で生まれた?“第二種特定鳥獣”もたくさんいる。

2018/07/22

貫通せよ!(どこを?)

実は、胃カメラを飲むことになった。

 
先日、定期的な胃ガン検査でバリウムを飲んだところ、粘膜下のポリープが見つかり、「おそらく良性。心配ないと思うけど、一応、胃カメラで調べとく?」と主治医に言われて、それを断る勇気がなかったのでやることになった。
 
ところが予定日に風邪を引いて、喉も鼻も腫れて詰まったので中止とし、今回は再チャレンジとなった。まだ少し鼻水が出るのだが、胃カメラは鼻の穴を通すことになっている。
 
いよいよ本番に臨むと、「ありゃ、鼻の穴が小さいな。通るかな。痛い?」なんて言われつつも左の鼻の穴からファイバースコープを挿入。そりゃ痛いよとヒイヒイと言いつつ、なんとか貫通した。胃に入ると痛くもなんともないのだが。
 
結果としては、ポリープは良性でした。ま、ほかに気をつけるべき点などが見つかり、当面酒や刺激物は避けるように……というお達しが。。。。
 
 
ところで、この医院は駅前にあるのだが、私は本来なら原付バイクで行く予定だった。我が家から歩くと遠いというか、坂道がきついのだ。
 
ところが、バイクが始動しないのだよ。セルモーターでかからない。2サイクルエンジンなので、バッテリーが上がってもペダルキックでも始動できるはずなのだが、どうにも動かない。
ヤバイ。バイクを使えないとなっても炎天下歩いて行く元気が出ない。そもそも時間も間に合わない。そこで自動車で行った。おかげで駐車料金が高くついたのだが……。
 
検査の帰りに、バイク店に寄った。そして症状を説明して、バイクを取りに来てもらうようお願いした。
そのときに思い出したのは、バイクが始動しないので点検したところ、マフラーの排気口に土が詰まっていたこと。どうやら蜂がマフラーに巣をつくろうとしたらしい。
 
そこで5センチくらいの釘で土を突き崩した。しかし、それでも動かなかった。
 
その話をすると、バイク店の店主は、「それだよ、原因は。入り口の土を除くだけではダメで、針金を突っ込んで中をよく通るよにうしたら、大丈夫」という。
 
帰って、さっそくやってみた。針金をあんまり奥まで突っ込むとマフラーが壊れるんじゃないかと心配したのだが、思いっきり突っ込みガリガリとやる。
 
すると……一発で始動!
 
これが原因か!(°o °;)
 
なんでも、よくある現象らしい。ま、田舎ならでは、だけど(~_~;)。 
 
調べてみると、たしかにネットでも紹介されている。ドロバチとかジガバチという蜂の一種らしい。しかし、マフラーの中にいるはずの幼虫はどうなったのかな。。。
 
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原付バイクの排気口。ここに泥が……。それを貫通させたのだよ。
 

2018/07/21

Yahoo!ニュース「再発見されたニホンオオカミの…」書いた裏事情

Yahoo!ニュースに「再発見されたニホンオオカミの頭骨が奈良で公開中! 」を執筆しました。

 
これは、別件で岸田日出男のことを調べていたら、ちょうど遺品のミニ展示会が開かれていることを知り、しかもその中にはニホンオオカミの頭骨があることを知って仰天したので、とりあえずその点を記事にした次第。
 
なお、なぜ「再発見」かというと、以前岸田家にニホンオオカミの頭骨があると新聞に載ったことがあるから。 ただ公開していなかったので、見ることはできた人はごくわずかだろう。今回は、町に寄贈されたから公表できるようになったのだ。
 
現在のところ、奈良県内のローカルニュースにしかなっていない模様だが、もったいない。
おそらくマスコミが岸田日出男という人物を知らないこと、またニホンオオカミの骨がいかに貴重かということも気付いていないからだと思う。
 
ニホンオオカミについては記事に記したが、わりとロマンを持って語られるわりに、実態が驚くほど知られていないのだ。そして研究材料となる物(骨、毛皮)も極めて少ないのである。絶滅したのはたかだか100年ほど前とされているのに、数千万年前の恐竜並の資料しかない。
 
また岸田日出男も日本の自然(とくに紀伊半島の自然)を語る上で注目すべき人物なのだが、評伝の一つもないし、奈良県でも忘れられつつある。
 
私が執筆を急いだのは、22日(つまり明日)と28日にトークショーが開かれるため告知も兼ねたかったから。
私は、明日は行けないが、できるかぎり28日は顔を出す予定。遺族も出席されるというので会いたいからだ。またニホンオオカミ・ファンも全国から集まるかもしれない(⌒ー⌒)。
 
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ちなみに、8月に東吉野村でオオカミミュージアムというイベントが開かれる予定だが、こちらの主催は、ニホンオオカミは絶滅した、もしくはニホンオオカミという種は存在せずタイリクオオカミと一緒だから、大陸からオオカミを連れてきて日本の野に放て、という集団の、私からすればEM菌か熊森協会なみの唾棄すべき世迷い言を主張するそうだから、ニホンオオカミ・ファンからすると天敵だ(笑)。
 

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