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本の紹介

2019/04/20

幻となった未踏峰……

私が家の裏山をよく歩いていることは幾度も記してきた。そして、道のないところに分け入るのが好みであることも。

今回も、いくつかある沢沿いの山道から逸れてみた。その奥にある尾根まで登ってみようという魂胆である。これまで尾根やら谷やら全部詰めてきたつもりだが、その一角は入っていない気がする……。実は2本の山道にはさまれた狭いエリアで、それゆえ見過ごしていたのかもしれない。ある意味穴場だ。そんなところにこそ見知らぬ景色が見られるのではないか、と期待する。

道から逸れること10メートル20メートル。それだけで道は見えなくなり、なにやら深山幽谷の世界に入り込んだ気持ちに浸れる。それなりにブッシュをかき分けて行くと、意外や一つの尾根だけでなく数本の尾根が折り重なっていた。当然、その間に谷があり、細かな襞のような微地形が見られるのだ。なんだか秘密基地になりそうな気分。

不意に平たい土地に出た。しかも立木が少ない。地面は少しぬかるんでいる。そしてイノシシの足跡もある。ここに水がたまって沼ができていたのだろうか。だから樹木は生えづらかったのかもしれない。そしてその奥にはスギが林立していた。

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10本近くが密集している。結構太く育っているが、これは植えたものだろうか。人工林的な規則正しさがないから、たまたま飛んできた種子が芽吹いたのか。いやいや、もしかしてこの麓の植林の際に余った苗を放置して生えたのかもしれない。この辺りも植林する予定が途中で変更になったのか、とか想像している。

さて、いよいよ高い尾根に這い登る。狭い尾根だが、そこからより高い方へ進む。そうすれば、この地域のもっとも高い峰に行き当たるはず。ささやかな未踏峰(笑)を制覇しようという魂胆である。もちろん生駒山にほとんど木が生えていない時代もあったのだから、過去に誰かが登っているだろうが、道がないのだから近年は誰も訪れていないだろう。もしかして戦後50年ぐらいは人跡未踏?

尾根は木々があまり繁らないから進みやすい。ただこれが峰か、と思わせてすぐ奥により高い部分があるから厳密にもっとも高い峰を確認するのは注意がいる。偽ピークにご用心。

 

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たどり着いた! ここが一番高い。未踏峰のピークだ……あれ?

なんで、木にビニールがくくられてあるのよ……。ビニール袋があるということは、間違いなく人が来たことがあることを意味する。しかもビニール袋となると、そんなに古くないだろう。

で、ビニール袋をよく見てみた。菓子パンの袋のよう。しかも、賞味期限が書かれてある。なんと2017年7月!たった2年前!

これでは未踏峰と言えませんなあ(泣)。同じようにここにたどり着いた奴がいた。それも比較的最近。ここで菓子パンを食ったのか。そしてゴミを木の枝に結びつけるなんて。。。

せっかくの妄想が醒めてしまったではないか。

 

 

2019/04/19

今だから、万葉植物園

新元号が「令和」となり、その出典が万葉集だということで、万葉集への関心が高まっている。

そして、万葉集が生まれたのは奈良時代であり、奈良の地だ。実は生駒山にも多くの万葉の碑がある。

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生駒って、元号もありだな。。。

それはさておき、万葉植物園を覗いてきた。春日大社内にある。万葉集に登場する植物(樹木と草花)を集めて栽培しているのだが、いわゆる植物園的ではなく、むしろ庭園に近い。回遊する池もあるし、落ち着いて楽しめる。

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今だから、結構人が多いかと思っていたが、わりと静か。実はこの植物園、内部に藤園と椿園があるのだけど、藤の花が咲くのは来週ぐらいらしい。椿の花はちょうど咲き納め……と私はその端境期に訪れたことになる(^^;)。

実際、藤の花は蕾であったが……。来週から大行列ができるんじゃないかな。今回静かに鑑賞できたことは、今だから、である。

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椿は珍しい色の花がまだ見られた。ピンクに白に黄である。とくに黄色の椿の花は珍品。クリサンタという品種だ。椿の森は、なかなか風情がある。

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実は、ほかにも見所はいっぱいあった。この木まであったか! と思うものも。まさか万葉集には登場しないだろうが。それは、いつの日か紹介しよう。

 

 

2019/04/18

Yahoo!ニュース「超豪華!吉野檜に包まれるカプセルホテル…」を書いた裏事情

Yahoo!ニュースに「超豪華! 吉野檜に包まれるカプセルホテルが登場したわけ」を執筆しました。

これは、いうまでもなく先週にブログに書いた「驚異!奈良の森ホテル」の延長戦である。ブログでは偶然通り掛かったので記事にしたわけだが、ちゃんと内容が知りたくて取材を申し込んだ。そしてオーナーに話を聞いてきたわけだが、想像以上に濃い世界だった。

オーナーの元池氏は、吉野の林業家の家に生まれ育ったのだが、中卒で出奔してアメリカへ。ハイスクール時代にアルバイトで日本料理店では寿司を握っていたそう(もちろん日本で修行したのである。小学生の時から親戚の料理店で手伝っていた)。そしてハワイの大学に行ったのだが、そこで貿易を初めて中退。さらに香港に渡り日本のカレー屋を開いて成功したという。まあ、なんというか現代の出世物語というか今風に言えば檄レアさんみたいな人。奈良に帰って来てからもさまざまな事業を展開し、今も某市で大きなプロジェクトを進めているとか。次はホーチミンに店開きたい……と。

取材して、もっとも驚いたのは、このホテルは見せ掛けの木の内装ではないこと。全部本物だ。エントランスが奇抜で外国人向きのオリエンタル好みを演出しているようだが、フロントに上がると本格的な細工を目にする。

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この組子細工なんか、どうだ。吉野にまだ職人がいるんだな。

エントランスの太鼓橋だって、伊勢神宮の橋をつくったメンバーの製作だという。

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1階はオーナーの経営する寿司・居酒屋。ここもレベルが高い。誰か、一緒に奈良の夜をここで過ごさないかなあ。家出するから(^^;)。

 

 

 

 

 

2019/04/17

サバイバル植物再び

最近、つい目が行くサバイバル植物。なんだか目が慣れた?のかすぐ見つかる。つまり、決して珍しいものではないということか。

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これは側溝から延びているのだが、根っこがどうなっているのか見えない。側溝のフタ(グレーチング)も堅くて動かせないし、この幹を引っ張ってもびくともしなかった。単に側溝の底に給った土砂に根付いたのではなさそうだ。ひび割れなどに根を伸ばしたか。

しかし狭いグレーチングの隙間から外へ伸びるときに、かなり幹をこすっていますなあ。ちなみに植物の名はわからない。この芽はなんだろう。

 

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こちらは春日大社の参道だが、このクスノキの根はなぜ地表に盛り上がって、しかも横に延び続けているのか。地下に、何か硬い岩盤か、もしかしてコンクリートでもあるのかもしれない。

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こちらも参道だが、杭を打ったときは木が細かったのだろうが……それを飲み込む勢いで生長したらしい。杭は木の根っこに打ったようにも見える。もっとも柵は朽ちているのだから用なしである。

 

2019/04/16

堀ちえみさんのオーラ

タレント・堀ちえみさんが、舌がんに続いて食道がんの罹患を発表した。今日、手術だったかな?

自分の病歴を公表しなくてはならない立場も大変だな、でもそれが芸能人の価値かな、とか考えてしまう。

私は、堀ちえみに一度会ったことがある。いや、正確には身近に見ただけだが。それも20年くらい前ではないか。

それは大阪の某雑誌編集部のパーティーだった。
私も若干の執筆をしていたので招かれて参加していた。会場には、100人近くいたのではなかろうか。

その時、会場の一角が光って見えた(笑)。なにごとかと思えば若い女性がいる。彼女が光って見えた。ただし、私は彼女が何者か知らなかった。とくに美人とも感じなかった。でも、彼女の周りに人が集まり、たしかに光っていたのだ。それをオーラというらしい。
その後、紹介があって、彼女こそ堀ちえみだと知った。そういえば雑誌のグラビアによく登場していたことを思い出す。(念のため付け加えると、旅とアウトドアの雑誌である。)私は彼女を誰か気づかないうちからオーラを感じたのである。そして人が光ることを始めて知った(笑)。

思えば彼女はその頃30歳を超えていてアイドルは卒業していたはずだ。結婚・離婚をして子供も3人いた。それでも、芸能人はオーラを発するんだな、と私は感心したのであった。ちなみに、その後その雑誌の編集者と再婚した(後に離婚)。波瀾万丈の人生ではあるが、今も芸能の一線に留まっている。いっときに爆発的な人気をほこったアイドルが、あっと言う間に消えていくケースもままあるが、彼女は違った。

 

芸能人に限らず、それが光って見えるモノはたまにある。客観的に見たら、とくに違いが見つからないものでも、何か違いがあるのか目が向くというか惹きつけられる品はある。それが光って見える。不思議なもので、光るのは本物なのだろう。いくら本物に似せた品でも、張りぼての偽物は(心の目には)光らない。同類が山積みの中でも光るものは目立つ。

ともあれ、今もオーラを発し続けてがんに打ち勝っていただきたい。

2019/04/15

獣害のある自然

再びタナカ山林へ。今回もタケノコは見つからなかった。

だが、犯人の証拠を発見。

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このとおり、かじられたタケノコの穂先。さすがにイノシシだとわかる。地下茎の下をくぐるように掘り出して食べたか。

こんな置き土産もあった。

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しっかり糞をしていった。今年もタケノコ堀りはイノシシとの競争で厳しそうだ。今やイノシシは尋常でない増えようだ。

と書いて、ふと疑問に思った。イノシシ、そしてシカの激増で農作物だけでなく森林そのものも荒らされて生態系が乱されているというが、本当だろうか。乱されない自然とはどんな状態なのか。イノシシもシカもいない自然はおかしくないか。生態系は植物だけでなく動物も含めて成り立っているものだからだ。
これが外来種なら、本来いなかった動物が生態系を攪乱しているなどと言えるのだが、シカもイノシシも古来より日本の野山に生息していたわけである。そしてシカもイノシシも繁殖率は高い。なんでも食べて、たくさん出産する。増えて当然なのだ。オオカミが生息数を抑える効果は極めて小さい。ハンターだって農地を守るが精一杯で、生息数を左右する力はない。

たとえば江戸時代の山は自然豊かだったのか。いやいや、相当荒れていたようだ。風景画などにはスカスカだった状態が描かれている。一般には、人間が燃料にするため伐りすぎたせいだとされているが、そこにシカなども関わったのではないか。事実、里人は入れなかった聖域・奈良の春日山も同じだったからである。それなのに明治以降に植生が急速に豊かになって、今では「春日山原始林」として天然記念物であり、世界遺産に指定されてしまった。

むしろシカやイノシシに荒らされた自然の生態系が正常なのかもしれない。植物が繁茂して生物多様性の高い自然は異常と考えたらどうだろう。

明治期から昭和50年代までは、野生動物がひどく減少した異常な時代だった。そのおかげで植物が異常に繁殖し多様で豊かな森林になってしまった……このように解釈できないか。ところが自然を回復(この場合、シカやイノシシの生息数が以前にもどった状態)したために、また植生も昔の姿を取り戻そうとしている。。。

本来の自然は、植物が繁茂していなかった! 生物多様性の高い森林生態系はニセモノだ!

 

この仮説、誰か検証してみないか。(袋叩きになっても知らない。)

 

2019/04/14

ミズバショウの咲く頃

生駒山の湿原は、私にとって定点観測地。

このほど、いよいよお花シーズンとなってきた。

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ミズバショウも咲きだしている。

で、つき口先に浮かんだのが、、、

♪ 夏が来れば思い出す
♪ 遥かな尾瀬、遠い空
♪ 霧の中に浮かび来る
♪ やさしい影野の小路
♪ ミズバショウも咲いているよ

小学校の頃に習った歌はおぼえているものである。が、ここで疑問。夏が来れば思い出す? 
つまり初夏にミズバショウは咲くように思っていた。だいたい6月から7月のイメージ。だが、生駒山では3月から4月なのである。早春から春本番とでもいうべき季節の花だ。

調べてみたら、尾瀬でも咲くのは5月末だとか。どうやら作詞した江間章子が幼少の頃に住んでいた岩手北西部の記憶だったらしい。

ちなみに生駒山の湿原のあるところは標高400メートルくらい。この辺りの4月の気候は、岩手の初夏ということか。

なお、リュウキンカも咲いていた。こちらも5月~7月の花とあるが、今が盛りです。

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リュウキンカとミズバショウは同じ場所で群生するそうである。

 

 

 

 

2019/04/13

山の中のエンジン音の正体

生駒山系のむろいけ園地は、森林散策するのにもっとも愛用しているところ。しっかり森林だし、遊歩道が多岐にわたっているので、その日の気分でコースを選べるし、水辺もあって水音が心地よいし。

で、ちょっと奥に足を進めると、静かな森の中に鳥の声が響く……はずが、爆音が響いてきた。エンジン音だ。ちょいと気持ち悪い。

最初は公園関係者がチェンソーで何かを伐採しているのかと思ったが、音のなり方からバイクのエンジンだと想像する。園内でバイク? いや、まてよと、頭の中で周辺地図を広げる。まったく進入ルートは違うのだが、この近隣にモトクロスバイク場があったはずだ。そこの音が響くのだろうか。それにしても、響きすぎ。すぐ近くに聞こえる。

で、見当をつけて山の中を進む。この尾根の向こうじゃないか……と思って尾根に登るが、その向こうは深い谷だった……。

が、見つけたのである。

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谷の向こうの、もう一つ向こうの尾根。途中の森は荒れているが……。
あそこだ、と目をつけてカメラを望遠にシフトし、構えて持つ。

Dsc01541 見えた!

Dsc01542 ほら! 

Dsc01543 バイクにまたがっている。

直線距離にして数百mかなあ。がが、音はよく響く。山の中は意外なほど、音の伝達力がある。
それにしてもここから覗かれているとは思うまい(⌒ー⌒)。

 

2019/04/12

樹木の手術

たまたま目についた樹木。

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手前の木の幹をよく見てほしい。何か当て木をしている。なぜか。

反対側から見るとわかる。

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ようはこの樹木(カエデだと思う)、幹が裂けているのだ。上から何か……たとえばナラ枯れしたコナラの枝が折れて飛んできたとか……が当たってばっさり裂けた幹を再び縛りつけている。この公園の担当者が行ったのだろうが……成功するかな。
上手くこのまま融合すればいいが。それぞれの枝の葉は生きていたので、今のところ通水はしているよう。ただ裂けた部分は浮いていたので、くっついたわけではなさそうだ。

さあ、この治療は成功するかどうか。しばらく見続けよう。

 

2019/04/11

なぜか、曲者の奈良みんぱく

散髪をしてさっぱり後、どこかドライブに行こうかと車を走らせたものの目的地は定まらず。

で、発作的に生駒と奈良の間に立ちふさがる矢田丘陵への細い道に入った。そして「こどもの森」を超えてさらに細い道へ……。

とにかく狭い。草が車の横面をなでる。轍があるから行けるだろう、という甘い観測だったのだが、両側に側溝があったり崖が迫って土砂が崩れていたり。しかも斜度10度を超えるような急坂。ローギアでもズルズル滑る。これはどう考えても軽トラしか入れない。もはや後戻りはできず、真剣にタイヤを踏み外さないよう走るしかない。

ようやく山を抜けて田園風景が広がった時は心底ホッとした。出たのは、邪馬台国推定地でもある大和郡山市であった。

そしてたどり着いたのは奈良県立大和民俗公園。ここは、奈良各地の古民家が移築されていたりして、わりと私のお気に入り。公園内も変化に富んでいて散歩しても楽しめる。

が、園内の民俗博物館(略してみんぱく。大阪の国立民族学博物館ではなく、流行りの民泊でもない。)は曲者だ。古色蒼然というか、なんともミョーな雰囲気を漂わせているのだ。

しかし、まあ。来てしまったのだから入ってみよう。久しぶりだし。ちょうど「桶と篭展」を開いているというので興味も湧いた。

受付のじいさんは居眠りしていた(笑)。曲者揃いだ。それでも200円払って入る。

いくら見ても「桶と篭展」が見当たらない……と思ったら、なんと一つの陳列ケースだけであった。これだけで特別展扱いするなよ。曲者だなあ。。。(泣)。

だが、林業展示があった。

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なんと江戸、明治期の木材運搬風景。担いで出す「肩上げ持ち出し」の実演? こんなマイナーな技を展示するなんて。曲者だ。

全体に古ぼけているのだが、何か癖があるのだなあ。ホコリをかぶっているように見せて、意外と目を見張る展示物が多い。植林用スギとヒノキの苗の見本なんて、展示するかあ?   また吉野林業年表の緻密なこと。相当調べたのだろう。

なんだか曲者に毒気を抜かれた気分になったが、200円分は見たような気分になる。

で、園内を散策する。移築古民家も見て回る。残念ながら修復中が多いのだが、逆に茅葺き屋根の積み方を知ることもできる。

そしてあったのが吉野の家。

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山の集落で農林業に従事していた家という。実際に十津川の中でももっとも奥地の集落の家だったらしい。

期せずして林業に触れた散髪帰りであった。。。もちろん帰りはまっとうな道を走りましたよ。

 

2019/04/10

驚異!奈良の森ホテル

奈良の町を歩いた。最近の奈良は、なかなかファッショナブルになっている。オシャレな店も増えた。これまで一般の民家だったと記憶するところにも、そこここに不思議なお店が開かれている。路地にカフェだったり、骨董屋だったり。趣味なのか一発当てるつもりなのか。でも、街としてはそうした変化が元気の基だ。いい雰囲気を醸しだしている。

やはりこれはインバウンド観光客激増効果だろう。観光客が来ると単に金が落ちるだけでなく、他人の目にさらされることを意味する。それによって自身の見られ方も気にするようになる。京都ほどの観光公害も発生していないし、いい塩梅だ。

もっとも課題は、やはり宿泊客の少なさ。それはホテルの少なさと直結している。ホテルが増えたらナイトライフも充実するのか、夜の楽しみが増えたら宿泊も増えるのか。もっとも、ほかの都会にあるような猥雑な夜の繁華街は奈良には似合わないだろう。今でも町家の影に隠れるように夜の素敵なお店はあるのだから、それを探索する楽しさを知らせてほしい(^_^) 。

 

で、こんなところを見かけた。

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これ、近鉄奈良駅からほど近い商店街の中。なんだと思う? 木を全面に打ち出したようなエントランス。

なんとホテルだった。

奈良の森ホテル

名前がそそる(笑)。が、驚くのはまだ早い。どんな高級ホテルかと思いきや、カプセルホテルなのだ!

これは驚異だ。

ホームページを見ていただければよいが、FRPのチープなカプセルではない。木製だぞ。それも吉野檜だと書かれてある。
しかもお一人様ばかりではなく、男女混合OK4人ルームもあれば、ダブルベッドの部屋もある。朝飯付きコースもあるようだ。価格は4000円台からのよう。大都会のカプセルより少し高いが、宿泊費としては格安。

これ、泊まってみたい。我が家から30分圏内だけど(笑)。

誰か、奈良市内で飲まないか。そして終電を逃して泊まらないか。……もっとも、ここはカプセルホテルと言っても予約しないと泊まれないような気がするなあ。やっぱり計画的に泊まるべきか。4人で一部屋借りて、奈良のナイトライフを楽しまないか。

 

2019/04/09

2019年タケノコ争奪戦

暖冬かと思えば寒い春になったり……今年のタケノコの出はどんなものか、タナカ山林に見に行った。

実は、昨秋の台風で林内は荒れている。ナラ枯れも含めて、枝や梢が折れたり、幹ごとへし折れた木が多くあり、見るも無残。が、おかげで侵入者は減ったから、タケノコ泥棒はあまり出ないと見込んでいるのだが……。

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やられておりました……。しっかり掘られている。これはイノシシだろうか。その割には破片が落ちていないが(イノシシは皮など食べ残しを散らかすことが多い)。掘り方も、イノシシの鼻面ては掘りにくい地下茎の下を掘っている。とすると、人だろうか。。。

今年もタケノコは取れないかなあ。。。と思って昨年の4月欄をチェックしたら、イノシシに荒らされたことに嘆きながら、しっかりタケノコを彫っているではないか(笑)。

これからしばらくはタケノコ争奪戦である。

2019/04/08

林業の「働き方改革」

林野庁のホームページによると、「林業の働き方改革」と「木材産業の働き方改革」の手引き書をつくった、とのこと。

林野庁では、林業で働く方々にとって働きやすい環境を整備し魅力的な職場づくりを支援するため、有識者や林業の経営者等の関係者が参加する林業の「働き方改革」検討会を開催し、林業における「働き方改革」の実現に向けて-林業経営者向けの手引き-を作成しました。

ちょっと宣伝をお手伝いしておこう(^_^) 。

詳しい内容を知りたければ、こちらを。

 

※ここで少し引用して内容を紹介しようと思ったのだが、またもや本ブログ(ココログ)に不具合が発生。画像データが張り付けられない。なんか、リニューアル後、単に不具合だけでなく使い勝手も悪くなってうんざりしている。しかも、前々からの課題だったFBなどとの連携は今もできないまま。ツイッターも以前より面倒になった。ほかにも欲しい機能は全然追加されないで、何をリニューアルしたんだ、と言いたくなる。

 

せめてセルフチェックの項目(一部)だけ。

 経営理念を持ち、従業員と共有していますか。
 経営目標や売上高などの経営情報を従業員に開示していますか。
 就業規則を作成し、従業員に周知していますか。
 従業員にとって重要な労働条件を通知していますか。
 雇用契約を適切に結んでいますか。
 従業員の労働時間の管理を適切に行っていますか。
 長時間労働は発生していませんか。
 年次有給休暇などを適切に付与していますか。
 賃金制度を適切に整備し、支払いを行っていますか。

 危険防止措置を講じていますか。
 求人票などに労働条件のほか、自社のアピールポイントを記載していますか。
 女性の活躍を促していますか。
 従業員の能力や実績を適切に評価していますか。
 期初に年間の労働日数をカウントした上で、1年間の業務の進め方を計画していますか。

ま、こんな調子である

これらを行っている林業事業体が、全体の何割あるか、ぜひとも知りたいものである。


※ようやく直ったみたい。まったく。とりあえず昨夜張り付けるつもりだった画像。

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2019/04/07

大極殿の柱から感じる10年

平城宮跡はよく訪ねる。山を歩くのも飽きた、平地が歩きたい気分の時に、平城宮跡はもってこいなのだ。奈良でこんなに平坦なところはほかにないのではないか、と思うぐらい(笑)。しかも草原だけでなく樹木もそこそこある。人が少ない……というより広いから分散して渋滞感がない。そして平城いざない館のほか、朱雀門や平城宮時代の復元建物も数多くあるので歴史にも触れることができる。

で、今回は野外ばかり歩くのではなく、大極殿にも入ってみた。実は久しぶり。2010年に完成以来、十数回は上がったと思うが、ここ1,2年はご無沙汰していたと思う。思えば今年2019年は完成後10年目だ。

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緑の芝生と青の空。赤い大極殿。なかなか絵になる。

そこそこ観光客も来ていたが、私はガイドの解説を聞くこともなく、内部を見て回る。天井に描かれた絵などよく見ると、興味深い。
その中でも注目したのが、柱。

 

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やはり10年経つと、直径80センチ級のヒノキの丸柱にも割れが入っている(比較的早く割れた記憶がある)が、それより塗料のはがれが目についた。これはベンガラかね。当時の塗料を再現しているはずだが、このままだと腐りが入りやすい。いつか塗り直すのだろうか。

最近の研究によると、古代人は木材を乾燥させずに使っていた、と考えられている。なぜなら年輪から読み取れる伐採年と建設年がかなり近く、おそらく伐ったものをすぐに加工して建設に供したようなのだ。
「木材は乾燥させないと割れたり反ったり縮んだりする」から未乾燥材を建築に使ってはダメというのは現代の常識だが、本当だろうか。すぐ古代の技術はスゴイと持ち上げたがるが、それも今の醜悪な「日本スゴイ」論と根っこが一緒のような気がする。

木材が長い間にどのような変化をするかの知識を、寿命の短い古代人が身につけるのは難しい。知識の伝達手段も限られている。それに何年も木材を乾燥させていては、建設に間に合わず皇室・貴族や大僧正の不興を買うだろう。

しかし、反ったり縮んで建物のそこここに隙間ができたらどうするのか。柱がぐらつくかもしれない。多分その度、修繕・修整を繰り返したんじゃないかなあ。

 

 

ところで、今回の訪問のもう一つの目的。それは南門の建設現場が見学できるようになった、と聞いたから。大極殿前に南門を建設中(国交省事業)だが、この前に開かれた会合で紹介されたのである。

で、行ってみた。

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巨大な復原図の描かれた天幕が張られて、その前に見学用のやぐら。だが登って中を覗いても……中身がないのであった(^^;)。まだ礎石を復原しただけだから。
気長に通わないとなあ。。。

 

2019/04/06

サバイバルさくらで花見

今日は快晴。そしてサクラの満開時期と重なった。明日は雨だという予報が出ているので、もっとも花見に適した1日だろう。

で、せっかくだから満開のサクラを紹介。

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これこそ、生駒中学校近くの側溝から生えるサクラ。以前も、ど根性サクラなどの名で紹介したかもしれないが、花のシーズンに訪ねるのは逃していた。今日はついに実現。サバイバルサクラの満開として、記録しておこう。根元は側溝の底で最初は割れ目だったよう。それが成長して今や幹の太さは30センチ近いのではなかろうか。そこには「お父さんお母さんより年上の木です。登らないでください」と記されている。幼稚園の親なら40歳ぐらいまで。そのくらいの樹齢はあるかな。

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生駒山のスリランカ料理店ラッキーガーデンのサクラ。まさに今日が満開。2日前は三分咲きだったからね。このサクラの木の下で料理を食べるのが名物。週末は予約しないと席が取れない。付属のヒツジ牧場(最近はヤギ化している)でもサクラが咲き誇っている。

 

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こちらは、平城宮跡のサクラと大極殿。ここも実はサクラの名所で数百本のサクラが咲いているが、なにしろ広いので静か。その意味では穴場だ。

大極殿の今については、また明日。

2019/04/05

サバイバルな大木

夕方のニュースを見ていると、京都府の桂川河畔にあるサクラに注目が集まっていた。

それは、昨秋の台風で倒れて根も剥き出しになっているのだが、そのままの状態で花が満開になったのだ。それでカワイソウといいつつも、花を見る人が集まっている。そのうち幹ごと立ち上げる計画もあるようだ。

ま、根っこが剥き出しなのは厳しいが、そこを土で覆うぐらいで、倒れたまま咲かせた方が名所になるのに、と思う。おそらく下手にいじるよりいまのまま根を晴らせた方が樹木の負担も少ないのではないだろうか。

 

で、思い出したのが、こちら。

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これは十津川村の玉置山山頂付近で見かけたスギ。この当たりは巨樹が林立しているのだが、そのうちの一本が倒れているのだ。ただし隣の木に引っかかったおかげで丹前に倒伏せずに済んでいる。そして枯れずに枝が上方に葉を繁らせている。

その根っこはこんな具合。

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結構、えぐれている。根も半分以上が剥き出し。だが、命脈を保っていた。直径は50センチ以上かな。

こういう状態も、サバイバル植物の一つと位置づけよう。(悪条件で生き長らえている植物のこと。ど根性植物、虐待植物、隙間植物、戦う植物……とその度に命名を変えているが、今のところサバイバル植物にしておく。)
このスギが倒れたのは数年前だそうだから、すでに落ち着いているのだろう。もちろん支えてくれている隣の木あってのことかもしれないが、このまま長生きしそう。

 

2019/04/04

春日大社国宝殿の「シカ顔」

奈良を訪れた。目的の会合まで少し早く着いたので、例によって散策&シカ観察。
シカは元気です(笑)。早くも袋角(新しい角の生え始め)をつけたシカもいるし、人懐こい。と言っても、手のひらを開いて見せると、さっと散っていく。ようは鹿せんべいが欲しかったのに持っていないとわかると手のひらを返すのだ。

本当は春日山原始林を歩こうかと思ったのだが、そこまで時間がなかった。

そこで目についたのが、春日大社国宝殿。まだ入ったことがなかったな。。。入場料500円なり。

現在は、世界最大の太鼓「だ太鼓」(だの漢字は難しい)を展示している。高さ6メートル以上あり、鎌倉彫の龍と鳳が素晴らしい。当然、国宝である。

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写真は復元されたレプリカ。実物はこれより大きいと思う。

 

が、私は別の逸品を見つけたのである!

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国宝殿入口から入ってすぐの壁。見事な春日杉の板が張られている。これは2年前の国宝殿リニューアルの際にしつらえたのだとか。
ちなみに春日杉とは春日山に生えているスギで、吉野杉の原種ともされる。今は伐採禁止。ただし枯れたり倒れた木を出して、たまに市にも並ぶことがあるが、当然価格はすごい(^^;)。

これは春日山でもっとも太いとされた大杉が倒れかかっていたのを伐採して出したものらしい。根株も掘り出したという。(根株は国宝殿の隣の店先に展示されていた。)

この春日杉の壁にあるのが、これだ。

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これ、何に見える? シカの顔みたいではないか。学芸員によると、客から指摘されたのだそうだ。春日大社にはやはりシカが似合います(^_^) 。

私はひとしきり褒めて、「国宝殿の中でもっとも素晴らしいお宝」と口走ってしまったとさ。ヾ(- -;)

2019/04/03

Yahoo!ニュース「縄文人はくしゃみをしたか?……」を書いた理由

Yahoo!ニュースに「縄文人はくしゃみをしたか? 当時の花粉量は現代と一緒だった」を書きました。

 

まず最初に触れておくと、最初のタイトルでは「……当時の花粉量は現在と一緒だった」となっていて、後で「現代」と直した。しかしツイッターなどでは直っていない所もある。

次に、最後の方の、花粉症でくしゃみをする縄文人は少なかったろうと推測する点は、ほとんど仮説である。紹介した寄生虫にしろ地面の吸着にしろ。縄文人き平均年齢は研究結果だが。
仮説を積み重ねて書いたのだから、ま、あまり真面目に捉えないでほしい(^^;)。こーゆーのは、楽しみながら読んでほしい。マジになられると困るのだよ。

そのうえで、縄文時代もいっぱいスギ花粉が飛んでいたことをいかに捉えるか。当時もスギが天然でたくさん生えていたんだなあ、と感じるか、あるいは花粉症の発現理由を自然の生態系にみるか、人体の仕組みと考えるか。花粉は人間の免疫機構のアレルゲンによく似ているらしい。

 

なお、毎年春に花粉症に関する記事を1本書くようにしているのだが、今回は2本目である。

花粉症対策の嘘。間伐すればするほど花粉飛散量は増え補助金で潤うカラクリ

1本目は社会派だった(笑)から,、2本目は戯れ言。このバランス感覚は芝らしい(自画自賛)。

 

2019/04/02

樹木のカスケード利用は世界的潮流?

ショッピングモールなどで店を覗いていると、どうしても木に目を向けてしまう。

建具に内装、インテリア。そして商品も家具はもちろん木のグッズの数々……それらの木材の種類が気になるのだが……。

今回見かけたのは、「マンゴー」だった。マンゴーってフルーツだが、その木を使ったテーブルが置かれていた。さらにラバーウッド、つりゴムノキやヤシの木。これまで用材としては登場しなかった木だなあ。ほかにもアカシアやラジアータパインが堂々のテーブルやイス、サイドボードなどの家具となっている。一昔前までは、製紙チップか梱包材にしかならないと言われたのに。

世界的に、木材の多様化が進んでいるのかもしれない。考えてみれば、マンゴーもゴムもヤシも、それぞれの実や樹液が役に立って、収穫量が落ちることかで廃材になるところを今度は母樹を用材として使おうというのだから、いわばカスケード利用。多分、最初は「この材質では使えない」とか言われたのだろうが、工夫次第で用途を開発したのではないか。

そういや日本でもブナは役立たずの木だったのが、乾燥法や加工法の技術開発で立派なハードウッドになった。それこそが林産業のイノベーションだと思う。ウルシノキも樹液を絞った後は、木材として使っていた時代がある。養蚕に必要なクワも大木になったら結構な材が採れた。

次は、樹木自体の多用途化・多様な資源化を考えるべきだろう。すでに思いついたサクラ林業も、花に材に樹皮に……と多様な使い道がありそうだし。

たとえばリンゴやミカンなど果樹は、一定樹齢後に植え替える。やはり収穫量が落ちてくるし、品種の交代もあるからだ。そうした廃材の使い道開発もちゃんとすべきだろう。ただでさえ家具用ハードウッドが足りないと行っているのだから。まあ、リンゴもミカンも人が作業しやすいように樹高を高くしないで低く仕立てるから材としては小さくしかならないが。 

 

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上はリンゴの木の細工もの。下はたしかミカンの木から器をつくっているのではなかったか。記憶が曖昧だが。どちらも果樹園から出た廃材を利用している。

日本に用途にあった木がなければ外国から輸入するのではなく、今ある木をいかに使うかを考えるのも林業を支えることだと思うよ。

2019/04/01

サクラ林業実践地を発見!

先日、Yahoo!ニュースに書いた「サクラの寿命は?サクラ林業のススメ」の記事、後半のサクラ林業というのは、戯れ言というか思いつきのレベルにすぎなかったわけだが、なんと、すでに実践されている場を見つけたよ(^_^) 。

 

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これは、先日訪れた十津川村。隠れたところに広大な皆伐地を見つけてしまったので、分け入った。おそらく15~20ヘクタールはあっただろう。なんともはや、と思わせたのだが、一応は再造林されている。ただよく見ると、上部に植えられているのは広葉樹、それもサクラではないか。

なんと、十津川村はサクラ林業を実践している先進地だったのだ!

というのは、むろん皮肉。再造林の樹種にスギやヒノキばかりではまずいと思ったのかどうか、広葉樹も植えようと思ったのだろう。そして、苗が手に入ったのがサクラだった……というところてはないかな。品種までわからないがソメイヨシノだったらどうしよう。全体の5分の1ぐらいが桜だとすると、3~4ヘクタールのサクラ林が誕生することになる。ただし疎植なので、本数は少なめだろう。ヘクタール1000本以下。

もし順調に育てば、数年後には人知れぬ場所にサクラの名所が誕生する。そして30年後ぐらいにはサクラ材を収穫できるかもしれない。順調に育てば、だが。

花見は、里から見上げて行うのかなあ。

2019/03/31

労災隠しと永田林業の記憶

林業事故隠し事件が発覚。引用すると、

鹿児島・川内労働基準監督署は、労働者が4日以上休業する労働災害の報告を怠ったとして、㈱永田林業(鹿児島県出水市)と同社代表取締役を労働安全衛生法第100条(報告等)違反の疑いで鹿児島地検に書類送検した。平成28年11月、同社労働者5人が負傷する労働災害が発生している。
労災は、出水市内の立木伐採現場で発生した。同社労働者7人が林業用機械であるフォワーダに乗り込んで作業をしていたところ、路肩から転落。荷台に乗っていた5人が負傷し、うち2人が打撲などで最長14日休業した。運転者と荷台に乗っていたうちの1人は無傷だった。
同社は、労災が発覚すると今後、伐採業務を発注者から受注できなくなると考え、労働者死傷病報告を提出しなかった。

 

実は、この株式会社永田林業の社長を私は知らないわけじゃない。と言っても今から10年くらい前に数度か会った程度だが。

彼は24歳で起業したという。それまで何をしていたかというと、「やんちゃしてまして」。
これは、暴走族の頭をやっていたことを意味する(笑)。でも、いつまでもやっていられないと目覚めたのが20歳くらいだったかな。それで林業だ、と狙いを定めて熊本の比較的大きな素材生産業者のところに修行に入った。

そして独立。幸い銀行の信用を得て、融資を取り付けて高性能林業機械を導入、派手に展開していた。当時、機械数は鹿児島一の規模ではなかったか。族出身者というのは、だいたいメカに強いというか、メカが好きな人材が豊富なので、林業機械を扱うのは得意だったのだろう。山仕事をメカがすきだからやるという新しいパターンのような気がした。仕事は国有林の入札を落とすのが中心。その入札の事前協議?の話も聞いたりしていたが。。。

社長は、鹿児島大学の社会人向け講座に通っており、非常に熱心に林業の勉強をしていた。私もそこで出会ったのだから、ある意味“同期”ということになるかな? 私自身は彼に好感を抱いた。新時代の林業家のように感じたのだ。だから、今回の事故というか事件は残念。


規模を大きくすれば仕事量も増やさないといけない。鹿児島は国有林が多いから、労災で入札に参加できなくなっては死活問題と思ったのだろう。しかし違法行為である。そもそもフォワーダの荷台に運転者以外に6人も乗っているというがおかしい。現場は規律が緩んでいたのではないか。

同時に、その怪我をした社員の処置はどうしたのか気になる。14日間も休業したというのはかなりの大怪我だろう。それに労災を適用しないのなら、治療費は誰が負担したのか。

 

こうした労災逃れの事故隠し、決して今回が例外とは思っていない。むしろ氷山の一角だ。以前も、被災者(移住者)が申請しようとしたら、「こんなものを申請するのは男じゃない」という理由?で拒否した組合長がいたのかで裁判にもなったのだっけ。ようは労災申請なんて前例はなく、事故を起こすのは恥ずかしいことだから隠せという意識が当たり前のなのだろう。

 

そういえば、日系ブラジル人が働く林業現場では、ブラジル人は国民年金保険や健康保険、失業保険に入っていないという。短期間の出稼ぎ感覚なので、そんなもらえるかどうかわからない保険に金を払いたくないのだろう。さっさと稼いで帰国するつもりだから。ただ、労働災害保険だけは入っていた。やはり現場で事故を起こした場合の心配はしていたようだ。それだけ必需なのに、肝心の怪我のときに適用しないなんて……。

 

2019/03/30

野良チャノキ

先日訪れた十津川村だが、そこで泊まったゲストハウスがあるのは、限界集落のような桃源郷のような集落であった。狭くて暗い道をグイグイと登っていくと、急に視界が広くなって台地状の尾根筋に人家が点在しているのである。住んでいるのは20世帯くらいだという。

その集落及びゲストハウスについては改めて紹介したいものであったが、集落内を散歩すると、いろいろ興味深いものが見つかる。

 

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まず目に留まったのは、この木の根元。これ……茶だよね。チャノキが生えている。なお母樹というか太い木はサクラである。サクラの根もとからチャノキが若葉を広げていた。

もともと集落では茶栽培もやっているようであるが、ほとんど山茶状態。

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こんな放置された山の一角にも生えていた。昔は栽培していたものの今は放置されたのだろうが、しっかり育っている。
これを山茶と呼ぶよりは、野良茶ではないか。野良チャノキ。

 

なお、こんなものも見かけた。

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石垣に、階段になるよう飛び出した石が組み込んである。同じものは各地で見てはいるが、一種の石垣文化だね。鉄パイプは手すりかしらん(笑)。高齢化進んでいるし。

 

2019/03/29

咲いていたレンゲ草は……

畑の周りを歩いていると、こんなレンゲ草を見かけた。 

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わかるだろうか。畑の縁にわずかにレンゲが花を咲かせているのだ。これ、3月中旬ね。

一応説明しておくと、れんげ草は9月10月に種まきをする。レンゲは豆科で根粒バクテリアによる窒素固定能力があるから、地中の窒素肥料分を増す効果があり、肥料がわりにするのだ。それが秋~冬の間にじわりと地中に芽吹いて、春に一気に花を咲かせる。そして4月ごろにレンゲ畑と呼ばれるほど咲き誇る。こうなると、今度は養蜂家がミツバチを飛ばして蜜を集めるわけだ。つまり土を肥やすのと花蜜の両方に価値があるわけ。

ここで問題となるのは、レンゲの種子は、たいてい養蜂家が無料で提供していること。農家にとっては肥料は化学肥料でもよいから、あまりレンゲに頼らなくなってきたのだろう。だから花蜜のために農家にレンゲの種子を渡して育ててもらって蜜を採るわけだ。

 

それなのに、写真の農地は、まだレンゲが十分に咲く前に耕してしまっているよ(泣)。農地の肥料効果は昨秋からそこそこあるかもしれないけれど、花が咲かないうちに耕作されてしまったら養蜂家にとっては意味ないやん。わずかに縁だけに花が咲いてもなあ。

とまあ、この現場を見て、そんなことを考えたのである。

 

 

2019/03/28

林業スクールの“名称”

もうすぐ4月。つまり新年度、新学期が始まるわけだが、そこでまたもや新たな林業スクールがオープンするらしい。

今度は滋賀県。目的は、生産性の向上や新規就業者の確保のほか、森林経営管理制度に対応する市町職員の養成研修だそうだ。だから対象は、すでに林業に就業している者と、新規就業者(転職者)、そして市町職員となる。もちろん必要な予算は、森林環境譲与税を利用するらしい。(約2000万円) 

もっとも、いわゆる林業大学校のような教育機関ではなく、年に幾度かの研修を実施する形式。既就業者向けは県内の森林組合作業班に講師を派遣し、年3回程度の研修。労働生産性を現在の倍(1人1日6立方メートル以上)をめざすとか。新規就業者とは、新卒というよりUIJターン者向けらしい。研修期間は2カ月で、年間3回受講できる機会をつくって、年間6人程度育てる。市町職員は、内容を5項目に分け1項目1~2日間実施。座学と実習で森林整備の方針を立てて業務を発注できる人材を県内全市町で1人以上養成する。
講師は、内外の民間企業や大学、他府県の林業大学校、試験研究機関からの派遣に頼るそうだ。

まあ、なんだか、その程度で大丈夫?というのが私の率直な感想だが……実は私がもっと注目した点がある。それは、この滋賀県の林業スクールの名称が「フォレストアカデミー」だということだ。

なぜ、この名前に興味を持ったかというと……実は奈良県も設立構想を温めているフォレスター学校も、仮称ながら「フォレストアカデミー」なのだ。つまり先んじられたわけ! もっとも、まだ影も形もないから文句も言えない(^^;)。

もう奈良県では、「フォレストアカデミー」を使えないぞ。別の名称を考えねば。
個人的には、フォレストアカデミーというのは安直でカタカナばかりで軽いのも気にいらなかったから、没になる方が嬉しいのだが。もうちょっと特徴だせないかな。

 

ちなみに来年4月に林業大学校設立をめざしている北海道では、早くも名称を募集した。すると303件が寄せられ、その中の「北の森未来」と「未来の森づくり」を組み合わせて「北の森づくり専門学院」と決まったそうだ。これは……特徴はあるが、なんか気恥ずかしい(笑)。学園ものアニメに登場する学校名みたいな気がした。

ともあれ、名前は大事だよ~。

 

2019/03/27

ミツマタの花群落

十津川村より帰って来た。

期せずして紀伊半島内陸部一周してしまった。行きは五条市より国道168号線を南下したわけだが、今日は十津川村最南部より和歌山県北山村に入り、下北山村、上北山村、そして川上村、吉野町……というルートで帰ったからだ。

きつい……。丸1日、山の中を歩いたり運転していた気がする。

その中で、もっとも美しかったのは、これ。 

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ミツマタの群落に出会った。しかも花真っ盛り。これまでもミツマタ群落自体は何度か見ているが、今回ほど満開で、しかも目の前だったのは始めてかも。

人工林の林床に咲き乱れているのは、やはり過去に植えられたのだろう。和紙づくりをしていたのかもしれない。今は完全に野生化しているが。シカも食べないから、林床で増えたのか。これ、本気で取り組めば観光名所になるな。。。

2019/03/26

古民家改修の宿

本日は十津川村。紀伊半島のど真ん中の村の限界?集落にある古民家改修をした宿に泊まっている。

何がすごいって、窓の外である。石垣が見えるのだ(^o^)。
石垣が邪魔しているから何の景色も見えないように思わせて、実は……石垣が見えるのだ(笑)。

これがすごい。夜はライトアップをしている。

今宵はこれを眺めながら、一人で(持ち込みの)ウイスキーのグラスを傾ける。チラチラとツインベッドを目の隅で見ながら。

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2019/03/25

Yahoo!ニュース「国産蜂蜜が大不作。……」を書いた裏事情

Yahoo!ニュースに「国産蜂蜜が大不作。その原因を探ると意外な現象が見えてきた」を書きました。

 

この記事の特徴は、スマホ対策を施したこと。前回のYahoo!ニュース・オーサー会議に出席したとき、今やYahoo!ニュースを読むのは7割方スマホだと聞いたのだ。

私は、パソコンに表示された時のデザインを意識して記事を書いていた。写真の配置や文章の長さなどである。しかし、スマホでは全然別の見え方をする。そこで小見出しを入れようかと思ったが、そんなに長い記事ではないので、太字の短文を見出し代わりにした。文章の長さもスマホの横幅を意識した。ま、こちらはそんなに変わっていないけど(^^;)。

私は、何かとパソコン画面になるなあ。記事だけでなくメールもメッセージも、スマホの小さな画面で読みたくない。読むだけならともかく、書き込みは苦手。だからよほど急ぎの返信とか旅先でないとスマホではいじらない。

なお、内容に関しては、ある意味、試し書き。世間の興味をうかがおうと思っている。私は獣害がハチミツにまで及んでいることが驚きだったのだが、一般人の興味はハチミツにあるのか、養蜂の方が興味を引くか。それともレンゲの花の方がウケる? 農薬に敏感な人もいるが。

2019/03/24

富士山から茶筒、そしてペンシルへ

先日の新聞に、某経済人のインタビューが載っていた。その人物、一応は勝ち組の小売り店経営者だと言ってよいだろう。
   
その自慢話は別として、消費動向の変化を語っている。
   
   
・昭和時代は、徐々に売れ行きが伸びて、やがてピークに達してゆるやかに下降していく「富士山型」だった。
・平成に入ると、急に人気が出てしばらくしたら急に売れなくなる「茶筒型」に変化した。
・それが現在の平成の終わりになると、「ペンシル型」になっている。売れる期間が短くすぐに落ちる。
    
   
……そんな分析だったたしかにそう思わせる傾向はある。裾野がないから、これから何が売れるのか読むのが極めて難しい分析しているうちに下降線をたどってしまう。もちろんネットの声、とくにSNSの動きを注意深く見て速攻で“予言”する人もいるのだが、外れることも多い。ペンシルの高さはバラバラで、高く売れる品は少ないからだ。もっとも外れてもすぐ次の流行に移っているから、数打ちゃ当たるとテキトーな予言を繰り返すのである。
  
そんな時代に生き残るのはどんな形態か。
   
インタビューでは「自社開発製品」だと言っている。ニトリやユニクロ、セブンイレブンのように。だが、これらの会社は自分で作っているのではなく、企画するだけで製造は下請けだ。企画が外れてもすぐ別の企画に変えるだけで、その際の損失・リスクは下請けに負わせるんだろうな。自身は販売のプラットフォームを持っているから、売る商品はどんどん変えてよいのだ。
   
この意見に完全に同意するわけではないが、仮に木材商品を当てはめるとどうなるか。林業なんて富士山どころかキラウエア火山(笑)。裾野ばかりのだらだら山だ。たまに噴火するように、100年に一度ぐらいは材価高騰の時代があるかもしれないが……。
ともあれ、山元で「売れる」ことを考えて木を育てるなんてことがいかにあり得ないか。良材をつくれば売れる、とバカの一つ覚えのように言っている人もいるのだが、その良材って何よ。売れるって何よ。50年先の売れ先を誰が予言しているのよ。
結局は、生樹木を物として健全に育てるしかないのではないか。その素材をいかに商品にするのか企画を考えるのは林業家ではなく別人だ。
   
   
では、木材商品の企画は誰がしているのか。いないのだ。
    
富士山型やキラウエア山型なら、林業家自身、あるいはその周辺の業界が商品開発も担っていたんだろう。だが、もはや不可能だ。
瞬時に判断して次々と当たるも八卦気分で商品開発をして、それに応える林業地はないか。と思って考えたが、ない(笑)。
  
なぜなら木材を売るプラットフォームもないから。それなのに企画開発してもダメだわ。製作しても陳列するところがない。
  
いっそのこと、木材商品ならなんでも扱うホームセンターのような存在をつくれないだろうか。DIY用の道具とともに。今なら店舗がなくてもネットと倉庫、輸送網を握ればなんとかなる。顧客は個人だけでなく卸しも行う。日曜大工の素材から家具や数寄屋建築の部材まで揃えるような。
  
   
とまあ、そんな夢を描いてみたが、これまだ無理だろうなあ。
    
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木粉でつくったクワガタ。くだらないようだが、こんな商品、好き(笑)。

2019/03/23

動物行動学者の本

最近、動物行動学者の出版、それも一般向き体験談が増えているんじゃないか、と感じる。
私も何気なく手にとった幾冊かの本がその筋のものだったりする。
  
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動物と言っても結構千差万別で、扱うのは鳥類からバッタ、ウナギまで動物と言っても哺乳類から魚類、深海生物、昆虫、ときに植物もあるがバラエティに富んでいる。単に自身の研究内容を記したのではなく、むしろ研究のために自分のとった行動を記している。単に動物を扱うだけなら研究室でもできるのだが、行動を追いかけるとフィールドに出るし、相手は動きがあるから、一種の紀行文的な部分もあり、とくに海外とか無人島とかが舞台だと想定外の出来事も多くてハラハラドキドキできる。加えて研究内容のトピックをわかりやすく紹介しつつ著者の人生の歩みをたどる点も一般人の共感を得やすく読みやすいのだろう。
   
私の読んだ中でも、爆笑ものから感動した本もあれば、ちょっと無理しすぎ・文章下手・話題オモロナイ……な本もあって玉石混淆。
だが、なかにはヒットした作品もある。『鳥類学者だから……』とか『バッタを倒しに……』は、ものすごく増刷されているもんなあ。ちょっとしたベストセラー。おそらく、編集者はそれに味をしめたんじゃないかと思う(笑)。
     
私自身は、学生時代からサル学者とか民族学者とかの本をたくさん読んできたから馴染みがある。どちらかというと学者の本というより探検の本的な感覚で読んでいたが。専門的な知識もあるから教養的であるものの、実は目的に達するための行動を学ぶ意味もあったように思う。
最近は、『鹿と日本人 野生との共生1000年の知恵』を執筆のため、結構な動物、とくにシカ本を読んだが、多くは研究書だったので面白くなかった。書き手の人格が現れる文章が読みやすいよなあ。その点は狩猟系とか、獣害対策の本の方が面白かった。
   
この手の本自体は珍しいわけではない。昔から名著と言ってもよい本が出ている。たとえば野生のゴリラやチンパンジーを追いかける学者や、ときに幻の動物を探したり恐竜化石を探したり……という本もある。実は、私が学生時代にボルネオのジャングルに行ったきっかけも、「オランウータンの島」(岡野恒也著)を読んだからである。これはオランウータンそのものよりオランウータンを探しに独立間もないマラヤ連邦のボルネオ島を訪ねた話。 
ただ書き方は概して真面目である。それに対して最近の本は、最初から笑いを取りに来ているように感じるが……。
   
  
そういや昨秋のテレビドラマで「僕らは奇跡でできている」というのがあり、それが動物行動学者(主演・高橋一生)が主人公だった。これはよくできたドラマで、学者はちょっと変わった……というより発達障害を思わせる行動が繰り広げられ、それらに振り回される学生・同僚・家族など周囲の人々の驚きや苦悩まで描いていた。が、そこから何がよりよき人生なのかと考えさせられるのだ。残念ながら視聴率は取れなかったようで、あまり世間の話題にはならなかったが……。このドラマの企画も、動物行動学者の本が売れている影響でつくられたような気がする。
  
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『僕らは奇跡でできている』一場面
   
なんだか、世間が学者という面白い人種を発見したのではないか(笑)。  
   
   
ときに、こんなページもある。
  
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単に谷山浩子の世界の終末を描いた歌が脈絡なく登場している(笑)。(『カラス屋、カラスを食べる』)
  


2019/03/22

春は遭難とともに

三寒四温。温かくなったり寒気がぶり返したり。
   
とはいえ、春だ。このところ、ほぼ毎日山を歩いている。一つは運動のため。もう一つはやはり森の観察のため。
ルートは日々変えているが、今回選んだのは生駒山系の北端部「ほしだ園地」である。とはいえ、正規の表ルートから行くのもシャク?なので、裏ルートからめざす。なんと霊園の奥から園地へ入る道があるのだ。 
  
ところが、そこで発見。
  
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侵入禁止って……。入りたくなるじゃないか(^^;)。
  
当然、この道を選ぶ。進み出すと、どうも方向違い。尾根沿いに進むが、なんだか火葬場にゴルフ場が見えてきた。
しかも道は荒れている。昨秋の台風の被害がそのままだ。
  
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倒木だらけ。ま、これぐらいなら乗り越えられる。獣が通れるなら人も通れるという主義なんで、これぐらいは突破しなければならない。しかし、この道は今は使われているのか?
まずいのはいつまで進んでも園地と合流しないことだ。園地内も細い道がいっぱい走っているから、どこかで合流できると睨んでいたのだが……むしろ園地とは一線を画しているのかもしれない。
このまま進むと、まったく違う地域に行ってしまいそう。いや、すでに行ってしまっているのか。今はどこにいるのか。方向感覚が狂ってくる。こーゆーのを遭難というのだろうか? しかし、今来た道をもどるのはシャクだ。とりあえずススメススメ。

 

 

かなり進んだとき、谷側の奥になんとなく道らしきものが見えた。あれは園内の道ではないか? いや渓谷か。そこまで藪を突破して進むか? しかし、落差は10メートル以上ありそう。藪も濃い。渓谷だったら渡れるのか。
それは危険でしょう。崖を落ちたら大怪我、生命にもかかわる。無理はしない。安全第一。我が森歩きの鉄則である。

 

 

パスして、さらに進んだ。
  
できるかぎり脳内地図にしたがって、園地方向に進む。今度は、もっと近いところに道らしきものが見えた。落差5メートル。これならいいか(^^;)。
いざとなれば飛べばよい。安全は飛んでから考える。それぐらいでないと森歩きはできないよ。 
というわけで急斜面を突破して下りると、予想通りトレイルがあった。
道は細いがしっかりしている。これで遭難終わり。
  
しばらく進んで、出会ったのが、吊り橋であった。 
  
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星のブランコ」と名付けられた生駒山系最大の吊り橋……て、ほかに吊り橋があるのかどうかは知らない。ただ橋長280メートル、高さ50メートルと全国レベルでも長大な吊り橋である。
ともあれ、春は遭難して始まるのだ。

 

 

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森と林業と田舎