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2007/05/26

東急ハンズ

今日は打ち合わせで、大阪の江坂に行った。以前住んでいた街であるが、ここには東急ハンズがある。そこで、打ち合わせ後にセンチメンタルジャーニーならぬ視察(笑)。

やはり目当ては、木製品。

たとえばP5250104 、これは単なる雑木の小枝や、その輪切り。それも商品として売っている。P5250107 P5250106 ドングリや松ぼっくりも売っている。P5250108 驚くべきは、おが屑も売っているのだけど、こちらの品は、クッションやインテリア素材にするらしいが、価格は50円。

ところが、P5250118 こちらはアウトドアの火起こしグッズ。同じくおが屑だが、315円ですぞ。

それどころか、P5250110 こちらは、どうみても古い板。何に使っていたのが傷だらけ。日に焼けている。このお値段が、なんと1万円を超えている。いやはや、凄い価格設定である。

まだまだある。売り物だけではないのだよ。

P5250109 こんなインテリア利用や、P5250114 ディスプレイ用にも使われている。P5250117_1 P5250121 P5250113                         

これらも木材に価値を見いだしているのだろう。今後、ディスプレイやインテリアグッズとしての木材商品は期待できるのではないか。たとえば花が持つ商品価値に匹敵するものが、木材にあるような気がする。

東急ハンズを見て回ると、商品とは何か、経済とは何かの勉強になる。もし商品開発を考えているのなら、ヒントはいっぱいあるはず。だから視察なのだよ。                                           

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木製品・木造建築」カテゴリの記事

コメント

初めてコメントを書かせていただきます。
来週になると 全国ほとんどの森林組合がおそらく総代会・総会を開催して18年度の決算報告をすることになるんだと思いますが,我が管内をはじめ 全国の大半の森林組合が厳しい決算状況になっているのではと思います。

一生懸命手入れしてきた45年生のヒノキがちょっした曲がりが原因で
一本1000円にしかならない現実を考えると
手入れ不足の山に入るといっぱいある
蔓や大胆な曲がり木を上手に商品にしたほうが
よっぽどマシ・・・ちゃんと職員に給料を払うためにも・・・とアドバイスはしているのですが,
相変わらず 広葉樹は「ザツ」扱いです。

田中さんのセンスに ほぼ同感しています。

東急ハンズの品揃えを見ていると、山では宝物を捨てているんだなあ、と感じます。

そしてプロのディスプレイの腕前とか、センスを山で働く人に移植したい、と感じました。
たとえば、和紙売り場の文字は、「わがみ」でした。「わし」ではなく、「わがみ」と読ませる感覚が必要です。
森林ビジネス塾でも、このネーミングやデザインは取り上げる予定ですが、いくら教えても当人たちの身につくようにするには、どんな仕掛けをするか……。

以前暮らしていた土地の、木工房と森林組合もハンズから打診を受け、
木切れなどを出していると聞きました。
でも山元は儲からないんだろうなぁ。
ただ同然のものを商品化する利益はハンズなんだろうな、やっぱ。
でもあまり数は売れてないと聞いたこともあります。

1こが何十円かでも、
クリスマスの時期みたいに、バイキング形式にして、
駄菓子屋さんみたいに、木のトレイに好きなのを
選び取るみたいにしたら
楽しいと思うなぁ。
夏休みの子供達とか、ナチュラル指向のお母さんとか、手作り好きな学生とか…
『自分で選ぶ』ってとこがポイント☆
『自分で作れば安あがり』が裏コンセプト☆

端材をハンズで売っているのは以前からコメントしてます。
いろいろなサイズのヒノキの端材をアソートして好きに使え!ってな調子で、パック売りもしてますね。

チェーンソーアートの丸太、溝腐れ病で壊滅的な状態にある山武に提案したら、ポカ~~~ンってしてました。
驚いたのではなく、あんた何言ってるの、俺たちは建築用に売りたいんだ・・・
って、固定観念でガチガチですね。
山武杉、ご存知のように赤と白のコントラストが強く、溝腐れの部分も感じ方によっては味わいがあるように見えます。
アート用の素材なら売り先があると思うのですが。
林の中で稀に残っている大径木が高値で売れる(と言っても、これもごく稀)のを夢見ている。

この人達からビジネスマインドをどう発掘するか、森林ビジネス塾の真価が問われるところですね。

東急ハンズは、売り方だけでなく、仕入れもうまいですからね。たとえば広葉樹の1枚板を高く売っているけれど、仕入れはパルプ材だったりします。二束三文の木材を高く売る。実にうまい。だけど、山元には還元されない……。私が聞いた林業家も、東急ハンズに出荷するのを止めてしまいました。

売り方も、ハンズはアイテムの多さ、確立したブランドなどが強みですが、そのまま中小が真似ても利益が出ない。
雑木の小枝を、いかに利用するか見本のチラシなどを用意しないと、一般客は買わないでしょうね。バイキング方式というのもアイデアだなあ。

でも、その前に固定概念を打ち破る必要がありそうですね。そのモデルを、木曽で見ました。以下次号……(笑)。

あっ、なるほど、
だから随分前からハンズで売っているのを見かけるのに、
ハンズと取引を始めたっていう「最近の」情報がちょくちょく聞かれるんだ。
出すのをやめちゃうんですね。

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