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2007/05/27

書評・週刊ポスト

週刊ポスト(6月1日号)のブックレビュー「知を磨く新書ガイド」に、『割り箸はもったいない?』が取り上げられた。

エコブームに流されないために」というタイトル。

本文には「自宅でも割り箸を使用するという著者」と表現されたが、案外、この自宅で割り箸を使っているという点、ポイントが高いのかもしれない。何も付け刃で割り箸のことを調べたのではないという証明になるからだ。しかもその理由に、杉の割り箸は使い心地がよい、と真正面から切り込んだのもわりと評判だ。

ちなみに、この書評記事を読んで、本書を読んだという某塗り箸メーカーの社長よりメールが来た。面白いのは、ちゃんとプロフィールに奈良在住と書いているのに、私が東京のライターだと思い込んでいる点。売文業は東京! という固定概念は強いんだなあ。

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書評・番組評・反響」カテゴリの記事

コメント

ご存知かも知れませんが「市民のための環境学」で
知られる安井氏のブログ
http://mntrav.cocolog-nifty.com/kankyo/2007/05/post_3e81.html
で、不愉快な本、として紹介されてました。苦笑。

安井氏、いつになく二分法的な見方。
人間ってひょんなところで価値観(=感情のバイアス)が
表出するもんですね。


わたしが本を読んだ範囲の理解では
割り箸がどのような種類の木で作られているかによって
環境破壊的な要素が生じることもあるし、
そうとは言えない場合もあり、
また後者のケースにおいて、
資源を有効利用する産業でもあり
また素晴らしい文化という側面もある、
という感じだったんですが、
それでいいでしょうか?

「市民のための環境学」ブログ、読みました。なんだか、悲しくなるほど薄っぺらな見方ですね。
ダイオキシンとかマイナスイオンを評したような科学的な視点は皆目なく、質の悪い感情的な内容。ついでに他の項目もざっと目を通しましたが、安井氏は森林など生態学分野はど素人であることに気づきました。あーあ。

私の基本的スタンスは、割り箸に限らず、多面的に見ることです。様々な面から環境に対する影響を見るだけでなく、環境以外の分野にも目を配らないといけない。すべての要素が互いに絡み合っているからです。いわば生態学的視点。
割り箸にまったく環境負荷がないとは思わないけれど、利便や文化などの面も忘れてはいけない……常に多方向から眺めたいと思っています。

だから、世間が割り箸の浪費を当たり前とし始めたら「割り箸はもったいない!」という本を書くかもしれません(笑)。

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