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2007/05/30

木曽の木地師

木曽へ行ったときは、木地師の里も案内していただいた。

訪れた工房では、何十人もの弟子をとっている。そこで見せていただいたのは、不思議な急須置きP5200074_1 急須にお湯を足す時など、蓋の置き場に困る。そのまま置いたら口の部分が汚れるし、逆向きに置くにはつまみがあるから安定しない。

そこで、このような蓋がおけるものを考案したのだという。案外簡単そうでいて、切り込みの角度などが難しいらしい。

ほかにも、ろくろで丸太から器を切り出す場合に、意外な向きでセットすることで、これまでにない木目を出したものとか、半分腐っていた木切れを、腐りの部分を活かした見事な一輪挿しに加工した作品もあった。

それらを作ったのは、みんなよそから来た弟子だという。親方(社長)は、「既成概念のない彼らの発想は素晴らしい」と褒めていた。しかも、商品を売るために、こんな試みもしている。P5200072 P5200073_1

素材となる木を展示して、どんな木目や色合いか紹介したり、この店の売上ランキングまで、張り出している。

さらに観光ツアーのろくろ体験とか、見学も受け入れていた。

伝統的な木地師としては、思いもかけないことばかりのようなのだが、それを受け入れた親方も凄い。案内してくださった方によると、「昔よりも、よくしゃべるようになった」とか。以前は、寡黙な職人だったらしい。

何も自分がビジネス感覚を鍛えて全部仕切る必要はない。よそ者を受入れる度量さえ備えれば、周りが動いてくれることもある。さらに技術の進歩にもつながった。

こうしたケースは参考になるのではないか。

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