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森と林業と動物の本

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2007/05/09

匂う林業

先日、チェンソーアート練習会場に行った際に、メンバーが伐ってきたクスノキの破片をもらって車に積んである。

それが匂う。クスノキからは樟脳が採れるように、揮発成分を含んでいるのだ。ちょっぴり虫よけぽいが、ここ数日、車の中にさわやかな香りが漂っている。ヒノキなどもよい匂いがするが、こちらは逆に匂いがきつく、あまり長持ちしない。その点、クスノキはしばらく楽しめそうだ。

そこで思いついたのが、「匂う林業」。これまでチェンソーアートや森林セラピーを「見る林業」「感じる林業」なんて言い方をできないかと考えていたのだが、もっと匂いに特化した林業分野を作ることを考える。

香木を植えて、伐採せずに枝葉を収穫して利用する。あるいは森林を訪ねてアロマテラピーを体験させる。林床にはハーブを植えてもよい。1時間滞在したら、どれほどの匂いを嗅いだか示して料金を徴収する…。

言下に否定しないでください(笑)。アレンジ次第では、何か活かせる気がする。

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コメント

切ったばかりの木のニオイ、たしかに強烈ですよね。この時期だと、森はいろんなニオイで充満してるという感じです。
森林セラピーで「香り」をどのくらい意識してるかしりませんが、ニオイだけを意識させるワークショップ、面白そうです。大木じゃなくて、枝をちょっとつまむだけでもニオイは感じるし。

料金を徴収する・・・(汗)
どうしようものすごい、取られそうだ(笑)

子供に森林を教えるとき、一番ダイレクトに響くのが
五感のうち、味覚、嗅覚だったかな。
触覚は、目をつむらせたりの工夫をすると鋭くなるし、
視覚は、色とか形とか、着目点を決めると集中できた。
聴覚も、目をつむらせたり言葉で再現させたりすると凄いけど、
味覚と嗅覚は工夫しなくても、意識を刺激しやすかったような気がする。
においで木の名前を当てるとか、
面白そうだなあ。

・・・森を歩いてると、獣の臭いがするときとかもありますよね。

「味覚」…。そうだ、次は「味わう林業」というのはどうだ(笑)。

鹿の気持ちを知るとか言って、樹皮を剥いで食べる。

クマがクマハギをするのは、樹皮が甘いからと聞いたことがある。これでハマッタら、人が森を荒らしてしまうか。

鹿の気持ち(笑)
山のおんちゃんは、ヒノキとサワラは
皮の裏を舐めればわかる。と言ってましたが
私は・・・でした。

新blog創設おめでとうございます.

最初に木のことでお世話になった恩師が,くすのき(科の属する木)の葉の香りのことを教えてくれたことを思い出しました.

それ以来クスノキやタブノキやクロモジをみると葉っぱをとって指先で揉んでにおいをかぐ習慣が・・・

そういえば東大の本郷キャンパスに用事があって行ったときには,安田講堂(大講堂)前の立派なクスノキの下のベンチでよく休憩したものだけど,もちろん葉っぱモミモミしたなあ.あれはもしかしたら国有財産の器物損壊になるんでしょうか?(笑)

鹿も熊も猿も、みんな樹皮の味を知っているんです。きっと、あがたしも…(笑)。

クスノキ科の特徴は、なんと言っても葉をもんだ際の樟脳の匂い。ヤブニッケイは、二股の葉脈だったかな。

広葉樹の大木は、クスノキが多いですね。枝振りがかっこよくて、つい登りたくなる。

ええっ
あがたしさんは何の樹皮がお好きなんですか(汗)

クロモジなら、私は葉っぱより枝の匂いのほうがいいなぁ~
あとミズメの目が覚める匂いとか、
カツラの、正体のはっきりしないような甘い香りとか。

>つい登りたくなる。
なんだかとても、そのお気持ちわかります(笑)

ニホヒにはいろいろ好みがありますからね・・・

クサギからは,小学校の給食にでてきた「ピーナッツバター」を思い出します.

そうそう,たしかにクロモジは枝ですね.楊枝の最高級品がクロモジということを知らなかったときは,落語の中で「クロモジ」ということばを楊枝の意味でつかっている理由がわからなかったものです.

ニホヒ関係だと印象的なのはサンショウで,関東山地の超ヤブ山を苦しいヤブコギしているとき,あのトゲトゲのサンショウに行く手を阻まれ(無理に突っ込むと服はズタズタになるが,さりとて戻ってもまた苦しくなる)ると,あの土用のうなぎを思い出す香りが漂ってくるというわけです.

>あがたしさんは何の樹皮がお好きなんですか(汗)

秩父の山中でなぜかそこだけ集中的にくらっているというクマハギの跡をみて,その数百本という本数(本当に数えた人がいます)を聞いたときには「クマ君には負けた」と思いましたね(笑) それにしても想像を絶する被害(林業者にとっての見方では)でしたね.

好みでしょうか?とりあえずニガキじゃなければいいかなぁ(笑) 個人的には,もう一度カナダに行って,今度はメープルシロップのもとを味わいたいのですけれど,おっと,あれは樹液でしたか.

そっかぁ、私はキハダかなあ。癖になるんです(笑)

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