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2007/06/23

民主党「森と里の再生プラン」

民主党の作った「森と里の再生プラン」が届いた。

これは、民主党の森林・林業政策、いわばマニフェストと言ってよい。都市型政党から地方重視政党への脱皮をめざす橋頭堡?みたいなものか。
サブのフレーズには、「森と里から日本を元気にします」とあるが、タイトルと合わせると拙著『森林からのニッポン再生』をなぞったようでこそばゆい(^o^)。 いや、向こうの方が先に考えていたフレーズだろうけどね。

実は、このプラン作成の終盤で、私はコメントを求められて、急遽(ほとんど1時間程度で目を通して)疑問点を指摘するという形で関わっている。それらに関して多少は書きかえられたところもあるようだ。それだけに客観的な目で紹介することになるか怪しいのだが、「ブログに書いたことには責任持たない」というポリシーに従って(@_@)、他人事のように論評する。

ここでは、掲げた目標の一つにある「10年以内に木材自給率を50%まで高める」について考えたい。
まあ、大きく出たな、と誰もが思うだろうが、私は潜在的な可能性はあると考えている。日本林業のポテンシャルを考えた場合、不可能ではない。何より蓄積は、現在の3倍伐っても大丈夫だし、作業道の拡充、高性能林業機械の導入を前提としたならば、マンパワーも確保できると思う。ほかにも有利な条件はいくつかある。だから、やりようによっては10年で間に合う。

プランには、この目標を達成するための方法論も並んでいる。それらには賛同するものもあれば、アホな、と思う点もある。しかし問題なのは、それらの施策よりも、関係者のやる気について触れられていないことだ。モチベーションをいかに作り出すかという点の施策が全然見当たらない。これが致命的。機械化などへ金をつぎ込むより、人を動かす機微がほしい。その上での人材教育と人材参入の施策だろう。

建設業も同じだ。本気で国産材を使う気があるとは私には信じられない。外材と一心同体のごとく構築された市場を崩す手法が見えない。とはいえ、外材を規制するのは無理だろうし、禁じ手である。
国産材流通を抜本的に整備して、金融も含めた新しいシステムを作らないと動かないと感じる。さもないと、いくら国産材を増産しても捌けないで価格暴落を招くだけだ。

ようは、国産材の生産現場と消費現場に対する認識と施策が物足りない。

これが、私の他人事のような感想だ。まあ、政権取るまで、まだしばらく時間がかかるだろうから、その間に煮詰めてくださいね。温かく見守っています(^∧^)。いや、求められたら協力しますよ。(こんなこと書いたら、依頼は来ないか。)

でも、改めて考えると、森林や林業のことやっても、票は採れるのかねえ。\(-_-メ;)オイオイ

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政策・行政関係」カテゴリの記事

コメント

マニフェスト出たのですか。
ほとんど情報が来ないですね。

議員には大分ご無沙汰しているので、そろそろ説明に行きますかね。

最近、埼玉県の西川材地区に強力な推進者が出てきて、民間自主ベースで木材流通改革を進めています。

>国産材の生産現場と消費現場

まさにここに生きる道があるとの強烈なメッセージを出しています。
金融との連携も、うまくすれば7月の塾の前にある程度の結論が出ているかもしれません。


別件ですが、3週間連続で森林ボランティアとして奥多摩の山に入ってきました。
施業から、育林計画まで自主的に行っており、かなりのパワーを感じました。
その過程でこちらから質問したことは、「林政」および「学術分野」との連携でした。
答えは、まったく当てにしていないという現実でした。特に学術分野からのインプットは当てにしていない、というよりは学術活動をお遊びとして捉えているように感じられました。学会も国有林しか見ていない?のでしょうかね。

今や、本当の林学(林業学)に取り組む人はどんどん減っているようです。むしろ植物学や生態学に近くなっている。産業学としての面白みがなくなってきたんでしょうか。
現場が「当てにしていない」のか、学者が「見捨てた」のか……。

もちろん、一部では現場とタッグを組んでいる動きもあるのですが、成果をもっと表に出していかないといけませんね。

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