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2007/06/28

川上村のコウヨウザン

「広葉杉」と書いて、コウヨウザン。単に中国杉という呼び名もあるが、ようするに中国大陸の樹木だ。中国では「杉木」という名をあてるそうだ。日本にも、この木材は入ってきている。ホームセンターなどには、平気で「スギ製」と書いた簀の子などを売っている。ただし、スギとは似ても似つかぬ材質で、どちらかというとマツに近いと思う。ちなみに葉っぱなどは、モミやトウヒのようでもある。

何を長くこんな説明をしているかというと、先日訪れた川上村で、コウヨウザンの大木を見たからだ。旧川上第一小学校の校庭跡地にあった。

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この木の下に、碑があった。「土倉翁頌徳碑」である。小学校が誕生したのも、庄三郎のおかげであった。土倉翁の次男、龍次郎は、台湾に植林に行っているが、翁が還暦の際には、高砂族の首長らを連れて川上村に帰郷している。(この件については、前ブログで写真とともに紹介した。)
おそらくその際に台湾から持ち込んだこの木を植えたのではないかと推測されている。1900年(明治33年)のことだ。もし正しければ、どんな苗木だったかわからないものの、この木の樹齢は107年程度ということになる。

台湾には、コウヨウザンにごく近い変種のランダイスギ(巒大杉)があるというから、もし区別がつけば、確実に台湾から持ち込んだことがわかるのだが。

当時の土倉庄三郎は、もっとも繁栄していた時代だ。全国に轟き、子供たちも世界に雄飛していた。その名残ということもできるだろう。
吉野杉の里で、中国原産の杉がある理由を考えると、歴史のワンシーンに触れることができた。

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土倉庄三郎」カテゴリの記事

コメント

Flora of China の中にdiscription やKey が載っていました。

http://www.efloras.org/florataxon.aspx?flora_id=2&taxon_id=200005394

これにより同定すると、コウヨウザン(Cunninghamia lanceolata var. lanceolata)でよいようです。

古い記事に反応していただきありがとうごさいます。
やはりコウヨウザンですね。今年は、土倉翁の百回忌でして、村ではこの木も翁ゆかりの一つとして取り上げたいと思っていますから、樹種が確実になるのは有り難いです。

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