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2007/06/14

バイオエタノール用樹木生産

北海道の下川町に行きたいと思っている。

この町は、何かと林業的には注目なのだ。森林組合も多角経営していて元気だし、もいろいろ森林に関した寄付条例などの政策を出している。それが成功しているか否かというより、数々のアイデアを出す体制に興味がある。

加えて、ここには下川製箸という会社があって、FSC認証を受けたシナノキの間伐材で割り箸を作っている。かつての大産地が今や4軒となったが、ここが作るのが高級割り箸ではなく、安価な元禄箸であることも注目している理由だ。

そして、今度の注目は、「北海道草木バイオマス新用途研究会」だ。ヤナギなどの早生樹を原料にバイオエタノール生産を目指そうという研究活動を行うのだそうだ。
流行りのバイオエタノールはほとんどがトウモロコシやサトウキビなどの農作物が原料で、食物をエネルギーにすることに批判の声がある。一方、木材からの生産も試みられているが、こちらは技術的に完全でないことはさておき、原料は廃材を想定している。せいぜい製材端材や林業残材までだ。
ところが、ここで研究するのは、エタノールにするための樹木生産なのである。これは珍しいのではないか。たしかヨーロッパでは、燃焼させ電気や暖房用としてエネルギー利用するために、コリヤナギなどを栽培をしたり牧草を転用するケースがあったはずだが、エタノール生産ではない。実用化が可能なら本格的な燃料林業となるかもしれない。

もちろん植林地?圃場?の整備や、生長量と施業コストなど採算の合う樹種の選定、そして高効率のプラントがあるのかなど、課題は多い。おそらく町の研究会だけで結論が出る問題ではない。

それでも、こんな研究をしようと会を立ち上げるところが面白い。風土と人を知りたい。
この夏、北海道に行く機会はないかな。

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森林資源」カテゴリの記事

コメント

はじめまして。

下川町の隣町、名寄市で林業関係の仕事をしているすぎちんと申します。

田中様の著作は『「森を守れ」が森を殺す!』から愛読させていただいております。

仕事で下川の林業関係者と接することが多くありますが、下川町の全ての林業関係者が熱意を持って林業に接しているとはいいがたい部分もありますが、間違いなくこのあたりの他地域よりはその意識が高いということは言えるのかと思います。
仕事上いろいろ刺激を受けることも多く、羨ましくもあります。

田中様にも是非下川町に来ていただきたいと思います。

すぎちん様、コメントありがとうございます。下川町の隣にお住まいですか…ネットって怖いなあ(笑)。

もちろん下川町の全員が意欲的とは思いませんが、やはり何か意識が違うのでしょうね。
私も、バイオマスの研究会がどうのというより、次々と立ち上げる原動力やリーダーに興味があります。

本当に北海道に行きたいですね。

龍神・彫刻競争に出場し、昨年優勝した木霊くんが下川町森林組合です。

おお、そうでしたね。これで、また「下川町視察プロジェクト」の項目が増えそうだ(笑)。

それはそうと、ドイツの大会、総合優勝おめでとうございます。ダントツでしたね。
次はアメリカですか?

9月1日に下川町にてウッドマイルズのセミナーが開催されます。この機会に下川町を訪れてはいかがでしょうか?

そうか、ウッドマイルズもですか。これは以前、京都で受講しましたが、何かと下川町が被ってくるんですね。
時期はともかく、本当に下川を訪れる機会を作りたいと思います。

今冬、再度北海道に来ていただけることになりそうですね。
おいしい毛蟹を食べに来て下さい。

あれ、決定したのですか?
私の所には、まだ何も連絡はありませんが。


毛蟹か! マイナス30度の世界を体感するのも覚悟しているけど、やっぱり毛蟹だな(笑)。

ほぼですけどぜひお越し下さい。
毛蟹だけはなんとしてもご用意いたします。

期待しています! 毛蟹を(笑)。

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