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森と林業の本

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2007/06/19

NHK「みどりのニッポン再生」

先に、になみさんからコメントで紹介のあったNHK教育の「みどりのニッポン再生」、ようやく録画を見た。

東京で開かれたフォーラムの収録だったが、パネラーは、オークヴィレッジの稲本正、宮林茂幸・東京農業大学教授、 JTの篠原政美CSR推進部長、橋本大二郎高知県知事、中野雅光・和歌山県森林・林業局長という面々。

内容は、極めて簡単に言えば、日本の森林を、国産材を使うことで再生しよう、という呼びかけだ。まあ、このプログの読者には、今更、と思えることかもしれない。その大筋には文句を付けないが、気になったのは、映像リポートも含めて、大雑把な表現が平気で使われていることだ。

相変わらず「安い外材」とか「日本の木材需要の8割以上が外材」「水は森林土壌に溜められる」などという言葉が出る。そして、高知県から始まった「森林環境税」、和歌山県が先鞭を付けた「緑の雇用」の手放しの称賛。そして新たに始まった「企業の森」。
そんな単純に森林環境税が褒められるのか、緑の雇用の実態をわかっているのか、と突っ込みを入れたくなる。それに、結局は税金の投入とボランティア頼みの方策であって、林業を経済的に再生する仕組みではない。

でも、まあ。

とりあえず、日本の森林の問題点と模索状況を示すということで、こんな感じでまとめました、ということかな。これはこれで、世間向けには一歩前進かもしれない。

ちなみに番組タイトルは、「みどりのニッポン」の再生という意味のようである。拙著のタイトルは、森林からの「ニッポン再生」と読んで欲しい。区切る点が違っていたよ。

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コメント

うーん、私も、あんまり素直に全部を見ていられなかったかなあ。
うまく言えないけれど、何か、森がものすごく遠い存在に感じた。

ただ、印象的だったのは会場の聴衆の、熱心な表情でした。

「森がものすごく遠い存在に感じた」とは、言い得て妙ですね。

なかなかよいことも言っているのだけど、どこか現場と遊離している感じ。自分たちの政策や取組を自画自賛するだけでなく、ジタバタしていることも伝えてほしかった。

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