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2007/06/02

アエラ記事・森林セラピーの奇々怪々

今週のアエラ(6月4日号)に掲載された森林セラピーに関する記事を読んだ方はいるだろうか。

簡単に紹介すると、林野庁が推進する森林セラピーに関する研究と、実践地としての森林セラピー基地、森林セラピーロードの選定に疑問……というより糾弾しているのだ。

その理由は、森林セラピー基地として選ばれた中には農地もあって農薬を使っている、などと書き手の無農薬オタクぶりを示す記述もあるが、基本は、森林セラピーの非科学性と、選定・認可などに関わる林野庁の怪しげな活動、そして金の流れなどだ。

ま、以前は森林セラピーの本を書こうとして調べたこともある(そういや随分前、私はアエラに森林療法の記事を書いたことがある。それは評判よかったはずだ)私としては、今更である。

金にまつわる問題はともかく、森林セラピーの効果を原因から科学的に証明することは、基本的にできないのだ。森林は多種多様な要素を含み、毎回条件が変わるのだから。ただ東洋医学のように、現象としてはちゃんとあり、それは誰も否定できない。今回の記事でも、書き手は、森の中を歩けば気持ちよいことを認めている。

私にとって、森林セラピーとは、この発想を利用していかに地域振興につなげることができるか、がポイントである。気持ちのよい森林散策ができる(そして健康によい)ことで森林地域に人を呼び、金を落とさせる仕組みづくりに興味がある。

ただ本にまとめることができるか予備取材をしてみると、政府側の動きになんとなくうさん臭さを感じて、早々に撤退した。それは正解であったと思っている。

ところで、私の意識の中では、森林セラピーと新月伐採とウッドマイルズは、同じ位置づけだ(笑)。それぞれのテーマで、森林(木材)を売っていく手段になる。

ただ科学的という点では、 ウッドマイルズ>森林セラピー>新月伐採 かな。

ウッドマイルズは、理論・概念としては確立されていて科学的だが、厳密に計算して出すことに困難がありすぎる。そして厳密に行おうとするほど、手間もコストもかかり、当初の目的である近くの山の木の販売促進に支障をきたすのだ。
森林セラピーは、新月伐採よりは検証が行われており、現象としても確認されている。が、メカニズムを証明することができない。
新月伐採は、理論も現象もぼろぼろ。

結局、アエラの記事は、難癖をつけたものの問題点を絞りきれず、何を言いたいのかわからなくなっていた。

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森林療法・森林セラピー・木育」カテゴリの記事

コメント

アエラの記事は、まだ読んでいませんが、すぐに読んでみたいと思います。

先月、森林セラピーに行ってきました。
宮崎県の日之影町が、認定を受けている3つのルートを車(?)で全部見てきました。車で行くと森林セラピー効果は、まったくないのでしょうが、感じたことは、車から降りてほんの少しだけ歩いていても心が和むんですね。人によって違いはあるのでしょうが、癒すと言うのはこのことだと思いました。

事業は始まったばかりでしょうが、認定されて各地が独自の特色をだしていくことが大切ですね。
ポイントは、さりげない仕掛けだと思います。

記事によると、選定を受けるのには莫大な金がかかり、しかも二年更新だとか……。

まあ、国の認定なんか受けずに独自にやればいいと思いますけどね。うまくやれば、森林セラピー・リゾートとして人気を呼ぶことも不可能ではない。

今日セカンドライフのセミナーに行ってきました。
セカンドライフの中で上手にビジネスをするには、社会的所属欲求をいかに満足させるかがポイントとのこと。
なかなか実際の森林セラピーを受けるのが難しい都会人に、手軽に受けられる方法としてバーチャルに提供するのも良いかも!
一つの島を買うのに日本円で20万、そして月に3.5万円ずつの固定資産税らしきものを払わなければならないけど。

仮想空間の「セカンドライフ」ですか。

結構なお金がかかりますね。その元を取る森林セラピーをパソコン画面の中で実現するには……強力なコンテンツが必要だなあ。
いっそ催眠術で、あなたは森林の中で気持ちよくなる・・・とやってみるか?

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