日本チェンソーアート協会?
先日、吉野まるごとプロジェクトの会議を開いた。といっても、現在の中心的事業であるチェンソーアートスクールの運営に関する内容が、大半を占める。
考えてみれば、チェンソーアート事業の具体的な立ち上げを決めたのは、昨年の6月。たった1年で、よくぞここまで成長したなあと思う。
上半期の中間決算も含めて、事業報告では、極めて順調である。練習場建設関連の負債も、今年中には返済できそうだし、講習会等の内容も充実してきた。今後の受講生の募集とか、安全面の徹底など課題はいろいろあるが、これまでのようにあの手この手試行錯誤しつつ進めるしかあるまい。
その中で話題に上がったのが、(仮)日本チェンソーアート協会のような全国組織の立ち上げ。もちろん長期展望であるが、各地に多くのカーバーとクラブが生まれているのだから、将来的には情報のネットワークと、何かと世間に対しての窓口として求められるのではないだろうか。
吉野が手を挙げるというわけではないが、誰かが作らないと困る時期が来ると思う。その時にどこがどのように声を上げるか、各地の団体・個人がどれほど参加してくれるか。また我々は、山村地域の振興を目的に掲げている。それが果たして全国の愛好者に通じるのかという問題もある。加えて、その仕事量を考えると気軽に「作ろうよ」という気持ちにはなれない。
それに、もっと近々の課題として毎度上げている安全マニュアルと指導マニュアルの作成がある。なかなか進まないけど、これも、単に吉野だけでなく全国を視野に入れて早く作らねばならないだろう。問題が起きてから悔やむことになりかねない。
世間には、様々な全国団体があるが、それらをどのように立ち上げたのか、運営したのか(今も運営しているのか)、詳しい人はいたら教えてもらいたい。
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協会っぽいことはいつも考えています。
アメリカでもユナイテッド・カーバーズ・ギルドという組合組織は存在しています。
私もメンバーですが・・・。以前は理事もしていました。しかし、全くまとまりません。
日本は比較的アメリカに比べ「個」より「団体」が多く存在しています。しかし、足並み揃えてというのはなかなか難しいと思います。
また、つい先日までそのギルドの理事長さんと副理事長さんとお会いしていました。組合が何のために存在しているのかは分かっているのですが、合意して進むという形はなかなかとれずお話し合いが延々と続いている状態のように思えます。
そもそも私もそれを目指し全日本チェンソーアート研究会を立ち上げました。会員も調度100名を超えましたが組合組織のようにはいきません。
というのが私が今言える状況です。
安全マニュアル・指導マニュアルを含め、カービングノウハウの基礎を分かりやすく描いた本を近々CHAINSAW ART JAPANで発刊するよう進める方針です。私のところには毎日のように問い合わせが来ています。さすがに動かないと・・・・。
とにかく何かとよろしくお願いいたします。
投稿: KG | 2007/06/26 19:03
アメリカから帰られましたか。
私も、その手の団体に参加していたこともあるのですが、なぜか対立や分裂、新団体立ち上げ……と、何かといざこざが次々と起きるんですね。
意志を統一して、足並み揃えて……というのは難しいと思います。せいぜい、関係者の連絡協議会的な役割と、世間への窓口程度かなあ、と思っています。
マスコミも問い合わせ先がないと困るみたいだし。
投稿: 田中淳夫 | 2007/06/27 09:51
そうですね。
その通りだと思います。
もし、よろしければ吉野・龍神をまず調整して、全国に呼びかけてみましょうか。
たぶん栃木、山形、中津江など数カ所は確実に参加してくれると思います。
まずは連絡協議会という形が良いと思います。全国で怪我人など出さぬよう、なるべく早い対応が必要だと思っています。
よろしくお願いいたします。ケイジ
投稿: KG | 2007/06/27 13:23
おお、本気ですね。
それなら、少しずつでも動きだしましょう。どこが加盟するかなんてのは、まだ考えなくてもよいと思います。まず器、枠を作らないと。なるべく広い間口を用意しつつ、安全と普及のための発信をしていければよいかと。
投稿: 田中淳夫 | 2007/06/27 18:04