宍粟の山
兵庫の宍粟(しそう)に来ている。ここで先進的な機械化林業を視察。ここまでできるんだなという思いと、ここまでやると大変だという気持ちと。
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コメント
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Y木木材を視察されたようですね。
私は昨年度、視察をさせていただきました。
労働条件や、施業内容を見ると、ちょっと略奪的かなぁと思わなくもありませんでした。
が、100万円/haを森林所有者に還元し、結果的に森林所有者側から施業の依頼がある等々の話を聞くと、自らを含めて、まだまだ努力すべき点は多いと思いましたね。
ま、こんなやり方もあるという、一つの参考事例と言うことで。
投稿: THE RIGHT STUFF | 2007/07/26 20:37
隠すこともない、八木木材です。
ここは、機械化林業の究極の形とでも言える、生産性を追求した経営です。
森林所有者には少なくても数十万円、多ければ200万円/haも還元するうえに、社員の給料は20代(経験4,5年)で年収700万円ですよ!
やればできる、ということに尽きますね。
ただ持続的林業全体のシステムの中で、どのように位置づけるかは、もう少し勉強しないとわからない点があります。
投稿: 田中淳夫 | 2007/07/27 22:46
今月の木材情報だったか冊子名は忘れましたが、八木木材の社長が掲載されてました。
その中で、「生産性を上げるための試行錯誤の結果として、スイングヤーダによる架線系ではなく、プロセッサによる高密路網型をメインに選んだ。」と記載がありました。
私の記憶が確かなら、
「この方式を選択するのに6年ぐらいかかった。何故この方式を選ぶのかは、本人がやってみないと理解できない」と言っていました。
最近では減りつつありますが、森林組合の人達が「うちは傾斜が急で・・・・」「道なんか入れても取れる木は存外少ない・・・・」という発言に真っ向から受けて立つ言葉だけに、こういう気概を持った気持ちのいい社長にこそ活躍して欲しいと感じました。
ただ、あの社長、かなり厳しいですよ。
視察者の細かな質問に対しても、常に真剣に回答していましたし、真剣だからこそ、職員に対して手も口も出ると言ってましたから。(笑いながらですけど)
投稿: THE RIGHT STUFF | 2007/07/28 00:01
八木木材の社長は、ちょっと森喜朗前首相と似た顔ですね(^^;)。
彼の強みは、新規参入、つまり部外者であったことと、反対を蹴散らす強い意志と実行力でしょう。とはいえ、最初の数年は従来式で取り組んで、しっかり林業と素材生産の基本を吸収したようです。
厳しい人であることはたしかですが、宴席でも不躾な質問に丁寧に応えてくださいました。
投稿: 田中淳夫 | 2007/07/28 10:07
田中様
冊子は、「木材情報5月号」(財)日本木材総合情報センター発行でしょう。私も何人かの森林組合の作業班の方にお見せしました。
でも、「機械化は、宮崎の山では無理」「こんなに道を抜いたら山が崩れる」と否定的でしたね。
その土地、その土地に適したものがあります。現場で作業している人の意見ですから否定はしません。私が言いたかったのは、学ぶべきものがあるならば、貪欲に学んで必ずモノにしてほしいということだけです。
実践だけが、山の生き残る唯一の手段です。やらないで待つという手法は、何も生みませんし、体力が衰えるだけです。
先日、杉を使った活動で「まちづくり大賞」なるものを東京でいただきました。そのときの主催者の言葉が、「今まで、机上の理論で時間を費やすのではなく、そろそろ、行動をおこすべきだ」でした。
行動から得られる経験は、貴重な資源です。
投稿: 海杉 | 2007/07/28 10:47
我々が試行してる電子タグによる木材流通・生産管理の高度化に関しても、2年前に説明した時に最後まで苦い顔で様々な質問をしていたのが八木さんでした。
実際にやり始めて有効性を掴んだようです。やっぱり実体験は貴重な資源!
飲んだ時に、「今まで子供にこの仕事を継がせるのを迷っていたが、この技術も含めて何かやれる見通しがついた。子供に継がせてもやっていけそうだ。」という言葉が出てきたのが、一番嬉しかった。
投稿: セロ弾きオーボワ | 2007/07/28 11:07