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2007/07/18

「間伐材」割り箸

またまた割り箸の話題(^o^)。

国産材の割り箸は、よく「間伐材から作られています」と説明されている。丸太全体から作られる輸入割り箸と違って、森林に優しいのだ、という主張のためだろう。

拙著でも指摘したことだが、これは間違いだと否定するほどではないが、正しいとも言えない。なぜなら世間で間伐材と言えば、成長期の人工林で抜き切りする細い材(せいぜい20~30年生のもの)をイメージするだろうからだ。

しかし、実際の国産割り箸の大半は、背板、つまり建築材にするため丸太を角材に製材した時に出る端材を使う。つまり対象となる木は、建築材になる太さだから60~80年生くらいだろう。もしかしたら100年以上の木もあるかもしれない。
ただ、主な産地である吉野では、100年生の木でも間伐材であることが多い。主伐までに150年200年かけるケースが少なくないからだ。

だから言葉として間伐材を使っているのは間違いではない(全森連認証の間伐材マークも付けている)が、世間のイメージを裏切る。しかし若木の間伐材を使って割り箸を作るのは難しい。刃物の切れ味の問題もあるが、木質が安定していないからである。作っても、ちゃんと割れてくれない箸になりやすい。
私も取材時に、「間伐材製と言わない方がよいのではないか」と質したことがある。

さて、長々とこんな説明をしたのは、どうやら割り箸業界も「間伐材割り箸」という言い方を止めようという動きが出てきたようだからだ。代わりに「国産材割り箸」という言い方を普及させる方向になってきたと聞いた。詳しくは、また報告する。

考えてみれば、「間伐ならよい」という考え方が広がるのは危険だ。主伐なくして間伐はないわけだし、間伐は保育のためにするのであると思われると、間伐材を収入源にすることに冷やかな目を向けられる可能性もあるからだ。

もっと堂々と、国産材だから環境に優しい、と言おう。それが日本林業への正しい理解の一歩ではないだろうか。

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コメント

nice!(so-net流)

なんだか変ぢゃないのかな?と思ってますが。 
 間伐だとか主伐だとか言う前に、手をかけた人工林での収穫にやれエコだの何だの、なんで遠慮がいるものかと首をかしげてしまっています。
 田畑の作物の収穫に咎めがなくて、どうして森林での収穫には注文がつくのでしょう??

 そうした「いわゆるエコ」合唱がある一方で、落ち葉が樋に詰まるからと伐木処理を要求されちゃう奇妙な現実ってのもあるんですよね・・・ 森が先にあって、後からやって来てそこに澄みついた人たちから。

まったくその通りで、木材を生産するつもりで植え育てた木を、伐って収穫するのがなぜ悪い! というのが私の本音です。

林業を自然破壊だという人に対する反論としては、「畑でダイコンを収穫しているのを見て自然破壊だと叫ぶ人がいるのか!」と言っていました(笑)。

もっとも私も年齢とともに丸くなったのですよ。

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