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2007/08/31

間伐材用紙

屋久島の話題は、ひとまず置くとして、紙を巡って林野庁と環境省が対立しているお話。

林野庁は、間伐材を利用したコピー用紙を使いたいのだが、環境省はグリーン購入法を盾に、コピー用紙は古紙100%しか認めないからだ。

もともと環境省は、木材を使うことが環境に優しいということさえ認めたがらなかった過去がある。木材使用=森林伐採=環境破壊というお馬鹿な図式が頭に張りついていたからだ。今は、ようやく国産材の使用が日本の森林によいと認めているが、今度は紙か。

これは割り箸でも、ゴミの溶融焼却炉問題でもそうなのだが、「せっかく分別・リサイクルを進める運動を推進しているのに、たとえ環境には悪影響がなくても、運動の後退を招くから反対」という声がよく沸き上がる。環境省も、それに乗っかったか、と感じる。

しかし、その発想は、地球環境を考えるというよりは、運動のための運動ではないか。
もともと学閥的に言うと、林野畑(庁)は農学系、環境畑(省)は理学生物系出身者が多いと言われる。私も時折、両者の基盤となる考え方の差に巻き込まれることもあるが、それも影響しているのかなあ、と感じる。

ただ私は、古紙リサイクルが本当に環境に優しいのかも疑問があるし、間伐材を紙パルプにすることにも抵抗がある。パルプにする前に、もっと利用法を考えるべきだろう。それでもパルプにさえしなかったら、捨てられ朽ちていく間伐材をもったいないと思う。(環境系の人は、朽ちるのも生態系の役割で、人間が利用すればよいとは思わない、なんぞと理屈こねるだろうが。)

折しも、東京には、「オフィス町内会」という職場から出る古紙共同回収システムを運営するNPOがある。ここでも古紙再生紙を推進しているが、今度は間伐材用紙の共同購入に乗り出した。政府機関よりも柔軟に動くNPOの真骨頂だろう。

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政策・行政関係」カテゴリの記事

コメント

田中様
実は、このような問題(林野VS環境)だけでなく、更に文部科学省も絡むと見解が違うんです。
海杉の私見ですが、この手の見解って、どれだけ多くの人の支持を得られるかで決まってしまいやすいタイプのものでそれぞれの腹の内でどれだけ自分たちに利があるかで各部署も押しが違ってきます。
縄張り争いや先行、出遅れ、出し抜きなどの変なとこから自分たちの都合の良い見解で動き回っています。
小さなコップに中でガチャガチャせず、国民の視点で国民のためになる見解が必要ですね。
統一見解を作れというのではなく、それぞれの理論武装をお互いの視点で補強しあうことが大切なのですが・・・。

今に始まったことではないそうですから・・・。

来年は、この手の話を教育界にぶつけてみたいと思います。

文部科学省もかあ。権限的に計れば、ここが強そうだな。もっとも科学から縁遠そうだが(^^;)。
しかも省益も絡みますからね。

でも、現実に則していないと、いかなる主張も通じないでしょう。すべてのコピー用紙を古紙100%にできるのか、そもそもお役所は文書のコピーが多すぎるのではないか(審議会などで、腹立つほど、無意味な書類を刷っていることがある)。

ホントに
>そもそもお役所は文書のコピーが多すぎ
だと思います!
まったくっ(←完全に私情です^^;)


ところで、葉っぱの葉脈で紙を作れそうですね。不純物除くのに苦労するのかしら…。

コピー用紙を再生紙にするより、簡潔な内容にして、ダブらない書類づくりをするだけで随分資源の無駄遣いは減ると思いますよ。

葉っぱの葉脈を取り出すのは、小学校か中学校の実験でなかったっけ。水酸化ナトリウム?とかで葉緑体等を溶かすのではなかったっけ。

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