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森と林業の本

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2007/08/23

もうかる林業

朝日新聞に「もうかる林業見えた」という記事が(8月22日版)。

私もよく知らない森林組合がいくつも登場して、なかなか意欲的な「攻めの森林経営」をしていることが紹介されている。

内容的には、このブログで紹介した日吉町森林組合や八木木材と同じである。つまり、施業面積を広げるために組合員(森林所有者)に営業をかけて山林を集約化すること、そして機械化である。
この2つによって大幅なコストダウンを可能にすることで、林業を「もうかる」ようにした。

先の八木木材の視察は「儲かる林業研究会」主催だったが、ある意味、林業を儲かるようにするための手法は出揃ったのではないか。つまり、答は出た。後は、いかに実行するかだけである。

もちろん地域性もあるし、改革には資本力も必要だが、それを理由に「うちはできない」というのはダメである。改革には補助金を、なんて言わせない。
(先日の割り箸講演会でも、やればできる!追い風は吹いてきた、と話したのに、その後「先生のお力で、国から○○金を……」という声が出て、正直言って腰の力が抜けた。)

こうした記事が一般紙に載るということは、これまで逃げ口上を弄して改革を怠ってきた森林組合などをジリジリ追い詰めるにはいいかもしれないなあ。

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林業・林産業」カテゴリの記事

コメント

う~ん。
儲かるビジネスしていないなあ。(笑)

でも、宮崎県の木材仲間は、だんだん元気になってきていますよ。それに何をやらないといけないのかを理解しています。

いろいろなイベントをしてきた意味がようやくココに来て理解してきたみたいです。(10年くらいかかったかなあ)異業種の人間だから大きな声でいえるんですね。仲間がどんどん増える実感がしてきているところです。

宮崎の杉を少しでも高く売って山に還元させろ!と発破をかけています。エンドユーザーから名指しで「宮崎の杉」とご使命をもらうためには、何をすれば良いのか!考えろ!と

田中さまの言われるとおり行動ですよね。

>もちろん地域性もあるし、改革には資本力も必要だが、それを理由に「うちはできない」というのはダメである。改革には補助金を、なんて言わせない。

そうです!
その資本力。
流通もうまくコーディネイトすれば無駄を省いて、山元に収益を還元することが出来ることも分かりました。

となると、出発点の持続的経営のための資本力をどうするかが問題ですね。
そこで、立っている土地ではなく、立木そのものを証券化して、資金調達する。調達したお金の中から、先に山元に経営原資を提供する。残ったお金で、林地投資管理会社が木材流通を最大の収益を上げるようコーディネイトして、投資家に配当しようというスキームを考えています。
実験データを元にキャッシュフローを試算しましたが、元本割れしませんでした。
明日、金融機関や商社を相手にセミナーで説明します。
反応をお知らせします。

私も、他人に「儲けろ」と言う割には、自分が儲けていないことに愕然とします(笑)。

先の記事には、宮崎県の南那珂森林組合も登場しますよ。そろそろ役者は揃いつつあるようですね。

そうだ、宮崎では製材も盛んなのだから背板もたくさん出ているでしょう。それを利用した最新鋭割り箸工場を作るのはいかがでしょう。そして中国産割り箸に取って代わる。杉丸太を中国輸出するより儲かるかもしれない。いや、割り箸の中国輸出も夢じゃない。

もちろん資金は、立木の証券化で得るのです。

>もちろん資金は、立木の証券化で得るのです。

そうです、そうです!
林業で儲けるための資金ですから。
割箸も高付加価値商品です。

欧米にも売って行きましょう。
香りと清潔性、箸文化の輸出と一緒に!

そう言えば僕も儲かっていません(笑)

セミナーでしゃべってきました。

珍しく居眠り"O"で、熱心に聞いてくれました。
逆に最後に商品化と、具体的な売り込み先を提案されました。
その線に沿って、次回セミナーの開催要求も提案されました。

それ以外にも、会社として保有している林地の証券化も行いたいという需要があることも分かりました。(ちょっと考えればわかることでしたが(^^;)
不動産の証券化では、自社保有不動産を証券化でオフバランスして、財務内容を健全化するのも一つの目的ですから、当然自社保有林もオフバランス出来るし、維持管理費用も投資家から調達できるので、すごいメリットでした。

実績を作って会社に売り込むビジネスもありでした。

お疲れ様でした。本当に動き始めたら、これまで債務だった森林が、資産になるかもしれませんね。

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