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2007/08/09

中国ビジネスと日本林業

中国政府のお役人のビジネスのやり方を語ってくれる人がいて、そのおかしさを笑っていた。

たとえば、価格は売り先と買手が決めてはいけないという。全国統一値段を作れというのだ。それは共産党独裁の政府ならではの発想である。多く注文したら価格を下げるのが常識だと言うと、「寿司の価格は1貫と2貫で違いますか」と言われたとか。

また作ることばかりに目が行って、販売を考えていない。売れると思ったら大量に作る。多く作ったら全部引き取ってもらえるもの、と考える。売り方に工夫もない。
一方で重さで値段を決めると言ったら、魚の腹に石を詰めて重くすることが商売上手と思っている……。

あれ、それって日本の林業と同じじゃないか、と思った。

だって、国産材は、多く注文すると単価が上がる。値段が下がると政府に泣きついて上げるような政策を取るべきだという。
販売に何の工夫もない。自分の都合で金がいるとなったら、市場のことを考えずに木を伐って売る。風倒木が出たら、一斉に出荷して価格を下げてしまう。ついでに品質の信用も落とす。
木材の寸法もでたらめ。10㎝柱といったら9,5㎝しかないのが当たり前だったりする。傷物などの材は見えない部分に積み上げて売る。
契約を、書面で表すことも少なく、口約束を重視。でも、すぐに裏切り裏切られる。

ビジネスの法律や常識よりも、長年続いてきた商慣習と人づきあいが優先するのである。

なるほど、中国人のビジネス感覚と日本林業の慣習はよく似ているのだ。中国は共産主義のなせる技とも言えるが、林業も国家的保護を受けてきたからか。
中国ビジネスで痛い目にあって撤退する企業は多い。林業に新規参入したいというビジネスマンもそれなりにいるが、現場を知るとあきれて逃げ出すようだ。

でも、中国も変わりつつある。日本林業も変わってきた…かな?

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コメント

経済学に関するわいわい勉強サークルに入ってる。対象は経済関連学科・学部以外の卒業生であること。
つまり経済学にド素人の人が集まり、週一度勉強しようという趣旨で、現在は高校の政治・経済の教科書を猛スピードで勉強中。
①アダム・スミスの自由主義の経済学、②ケインズの修正資本主義、そして③マルクスの社会主義、何処に日本はいて、何処に進もうとしているのか、議論した。
私以外は①と②の間。私は②と③の間ということで討論が出発。
特に林業は③と言ったら反論してくる奴はいなかった。
ちなみにこのサークルには、農水省から2名、林野庁から1名参加している。
(前振り長過ぎ(^^;)

日本林業は、やはりマルクス主義だったんですね(^^;)。反論する人がいないのは困った……。

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