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森と林業の本

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2007/08/01

しそうの森の木

宍粟(しそう)の視察のつづき。

宍粟というと、みんな八木木材なのだが、そこと対になるのが「協同組合しそうの森の木」である。ここが面白いのは、素材生産業者と製材所と工務店が組んで作った協同組合であること。こうした縦の関係の異業種が組合を作るケースはあまりないと思う。

驚いたのは、商品開発力だ。
担当者もいう貧乏所帯で、たいした機械類も揃っていなかったが、それを逆手にとって商品開発を進めていた。

創業3カ月で、なんと32のアイデアを試し、そのうち5つの商品化を進めているという。
「夜思いついたアイデアを、翌日から工場で試して試作品を数日中に作ってしまう」という体制なのだ。

ヒットした中には、フローリング材の端材から、赤身(心材)ばかりを切り出して、それを集成した板、あるいは白身(辺材)ばかりを集成したパネルがあった。下手するとゴミ扱い、そうでなくても不良在庫になりかねない端材商品がよく売れることで、場合によっては本体より儲かることになったそうだ。

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まだまだ木材商品には、可能性があるのではないか、と思わせた。

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木製品・木造建築」カテゴリの記事

コメント

その一つが我が家の階段の段板になる予定です。
ついでに、建て替え中の我が家の杉の構造材は宍粟からの直輸入?です。
勿論タグもついてるし、情報は200年住宅構想のプロジェクトサーバーに第1号住宅として登録中です。

あの集成材を使うのですか。いいですね。

小さな端材を集めて使えるようにするのは、本来の集成材の理念のはずですが、最近は少し違ってきていますね。その意味でも、原点にもどった製品のように感じました。

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