無料ブログはココログ

本の紹介

« 森林鉄道 | トップページ | 田舎のもてなし »

2007/09/15

田舎の脳ミソ

病院で、「北海道田舎移住日記」(はた万次郎)を読了した。

はた万次郎は漫画家で、「ウッシーとの日々」を購入したついでに手に入れた、これは日記形式のエッセイなのだが、十数年前の本である。東京からいきなり北海道の下川町に移住した話を綴っている。

この人のスタンスは、田舎に楽園を夢見たわけでもなければ、都会派のアウトドア的発想もない。それでいて、都会を冷やかに見ているし、同時に田舎の生の姿を遠慮なく描いている。そこにあったのが、「下川脳ミソ」の話。

ようするに田舎の限られた地域と人で生活していると、地域に密着した話題だけになり、自分の世界が町の中だけになって、町単位でしか物事を考えられなくなる……精神的な鎖国をしてしまうという現象だ。たしかに、こうした「田舎の脳ミソ」は存在する。

ちょうど、別の田舎暮らしを始めた人からのメールで、

>田舎の人が田舎に閉じこもって、
>穴の中からテレビで余所の出来事、世の中の移り変わりを
>「娯楽」として斜めで見ている・・・

という地元の人の様子を描いていた。鎖国と言っても、情報そのものはテレビでも何でも入ってくる、買い物だって都会の物を手に入れることもできる。が、頭の中では、都会は別世界であり、自分の世界ではないのだ。自分の住む地域だけしか興味を示さない田舎の脳ミソになる……。

それが悪いと断じるつもりはない。そうした世界観で過ごすのも羨ましい気がする。だが、現代社会を生き残れない気もする。事実、田舎は衰退していく。

田舎の脳ミソでも、何も苦労しなかった時代が懐かしい。

« 森林鉄道 | トップページ | 田舎のもてなし »

地域・田舎暮らし」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/36391/16450197

この記事へのトラックバック一覧です: 田舎の脳ミソ:

« 森林鉄道 | トップページ | 田舎のもてなし »

2017年5月
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31      

森と林業と田舎