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2007/09/11

アエラ記事・中国割り箸から…

今週号(07・9・17)のアエラの広告に、「中国割り箸から白い液」なるタイトルが。

さっそく購入して読んだ。期待外れだった。それも大きく外れ。

タイトルから、中国産割り箸に使われている漂白・防腐剤のことだと想像できた。私も気にしている問題だ。アエラは、何か新手の情報をつかんだのか?

が、問題の「白い液」とは、台湾人女性が何年か前に中華スープに付けた割り箸から白く滲み出るものがあった、という伝聞である。何のウラもとっていないし、真偽をぼやかす言葉さえ添えていない。
そのほか割り箸から検出された化学物質とやらは、03年の検査のものである。さらに十数年前の記録まで引っ張りだしている。何の新味もない。今まで幾度も紹介された話だ。

中国・大連の新聞に掲載された割り箸製造に関するルポも紹介しているが、これは「日経ビジネス」Web版に載った北村豊の「中国・キタムラリポート」のパクリ(孫引き)である。一字一句同じ。これって、引用先を記さなくてもいいのか。少なくても翻訳したのは北村氏であるはずだ。誰か問い合わせてみてくれ。(ちなみにこの記事の執筆者は、加藤勇介・斉藤泰生)

ようするに、既成のデータを寄せ集めて、最近流行りの「中国産の毒商品」批判を割り箸に適用しただけだ。なお、これらのデータは、もっぱら竹割り箸である。

ちなみに私は、中国産の竹割り箸をもっとも危惧してきた。『割り箸はもったいない?』では、割り箸を擁護しているが、それはまず国産であり、また中国産でもシラカバやアスペンには森林破壊につながるほどのスケールはないことを指摘した。が、竹割り箸は別である。竹製には漂白・防腐剤問題が外せないからだ。

屋久島で見つけた薫煙処理による竹割り箸もあるにはあるが、ほとんどの竹製は漂白剤と防腐剤を使っている。一応、輸入時に検査はされていて基準値内であるというデータは持っているが、それをもって完全に安全だと中国産に言う勇気はない。

そして、割り箸を国産と外国産、そして木製と竹製に分けて語る人はほとんどいない。厳密には中国産竹割り箸を批判しているようでも、中国産割り箸全部、そして割り箸をひっくるめて全てを「危険だ!」と騒ぐ人が絶対出るだろう。

国産製箸業者は、すぐに声明を出すべきである。それが「ピンチをチャンスに」する一つのはずだ。ただし、国産の割り箸の中にも…(以下、次号)

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コメント

なるほど~!!
一読して胡散臭さを感じましたが、やっぱりそうでしたか!!
この手の情報には踊らされないように気をつけたいものですね。

朝日など新聞社系の週刊誌も、最近はセンセーショナルな見出しと憶測の記事が増えてきたように思います。
これが売ることを意識した雑誌だけなのか、本紙も含めた記者の劣化のせいなのか……。

ただ、こんな記事とは別に、中国製竹割り箸に関する心配は抱えていますけどね。

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