隠れチェンソーアーティスト
岩手で車を走らせて、道の駅「石神の丘」に入った。すると店の前に並ぶのが、これらの作品群。
彫刻だ。サル、トリ、イヌときて、写真には写っていないがイノシシもある。
手彫り? いや、チェンソーアートらしい。が、これまで目にしてきたチェンソーアート作品とは、どうもテイストが違う。
中に、作者の紹介記事が張ってあった。どうやら作者は還暦をかなりすぎた人らしい。道の駅のオープン時に、どうも寂しいと、チェンソーで彫刻をすることを思いつき、毎年、干支の動物を作り出したそうだ。それが四年前。つまり、今の日本のチェンソーアートの潮流とは外れたところで始めたらしい。
もしかしたらテレビなどでチェンソーアートを見るなどしたかもしれないが、誰にも教わらずに我流で始めたのそうだ。だから、作風が独特なのだ。またチェンソーアート以外にも、木の根っこなどで作品づくりをしているとか。チェンソーアート自体は、日本に導入された最初期から扱っているベテランである。
まあ、こうした独自にチェンソーアートを始めた人は、結構たくさんいるのではないか。インディペンデントと呼べようか(笑)。技量の進歩という点からは遅れるかもしれないが、むしろ独自の作風を生み出せるかもしれないな。来年のネズミはどんな姿になるだろうか。
ちなみに吉野チェンソーアートスクールでも、次回(11月24,25日)に干支づくりを行う。その見本が、これ。
俵の上に乗ったネズミ君だ。これを作成したスクールの校長・福本さんも、実はインディペンデント。誰に教わるでもなく、また情報も得ずに自身で始めた。しかも1990年代だから、かなり早い。 こうしたインディペンデント大会を開くと面白いかもね。
「木製品・木造建築」カテゴリの記事
- 「チェキ」が売れているとな(2024.12.02)
- 古代の木材カスケード利用(2024.12.01)
- 道の駅「なら歴史芸術文化村」(2024.11.30)
- 11代目の腕時計は……(2024.11.24)
- 4時間で建てたCLT住宅(2024.11.22)
コメント