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森と林業の本

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2007/10/27

長崎の林業

昨夜、長崎から帰って来た。
25日に開かれた第44回全国林材業労働災害防止大会にお呼ばれしていたのである。ここでは小難しい林業の話は急遽カットして、ひたすら楽しく地域づくりにつながるチェンソーアートの話をしていた。だって、皆さん、せっかく長崎の夜を楽しみにしているんだもの(笑)。

私も、懇親会に二次会、三次会と飲み続け、国・県・森林組合から木材関係者と「懇談」した。もちろん全国から集まってきているのだが、やはり九州の人、長崎の人が多い。そこで感じたのは、九州の林業はやはり元気なことだ。(全国全体と比べて、という意味だけど)

機械化は(内容はともかく)とりあえず当たり前。近畿などの林業地だと忌み嫌われている? 列状間伐も抵抗なくやっている。新生産システムも絡んで、質より量の素材生産を行い、またそれが時流にあっている。

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列状間伐地。3残1伐だから、間伐率は30%を越える。

でも、意気盛んな「量を出す林業」は、再造林をしないから、今後が心配。禿山ばかりにしないでくれよ。

ところで、九州と一括りにしても、実は長崎の林業は多少南部(宮崎・熊本・鹿児島)とは違う。そこで翌日見せてもらったのが、この山。

Photo                                                   

島原半島の鍋島林業                                              

スギ・ヒノキの大径木が林立している。なんだか吉野の風景と似ていると感じた。そして話している打ちに、実際に吉野と関係が深いのだ。明治時代に吉野から種苗が持ち込まれているうえに指導したのが本多静六で、遡れば土倉庄三郎との関わりが透けて見えた。意外なところで、吉野林業の拡散を感じることができたのである。そして今の奈良とも……(以下、続く)

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コメント

3残1伐だと、単純に考えると本数間伐率は25%では?

あはは、そうですね。
それとも、2残1伐だったかな? 昔のことで忘れました。

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