国産材商品の販売の裏
先日、霞が関の農水省にある「消費者の部屋」を訪れた。ここでは生活アートクラブが国産材によるオフィス商品の展示を行っていたことは、以前少し紹介した。
私が以前訪れたときは、あまりに展示がつまらなくて3分で部屋を出たが、今度は30分以上見ていても飽きない。あくまで展示なのだが、その場で買いたいという声が上がっていた。事実、後で注文も来ているようだ。
開展同時に人が流れ込んできて、なかなかの賑わい。
並べられている品が興味深いのはいうまでもない。木織りのバッグや名刺入れ、木製の卓上クリップ、マグネット。 国産材による紙……。
みんなデザインもよい。
紙製のデスクと椅子。もちろん座って執務できます。
だが、見せ方が違う。配置の仕方、ディスプレイも見せる。そして、何より生活アートクラブのメンバーが、熱心な人には解説している。何も商品の特徴ばかりしゃべっているわけではない。素材の故郷、作る人、そして産地の環境。そうしたドラマとストーリーが、見る人の感性に触れるのだ。
今や、日本は商品の機能を買う時代ではなく、商品のストーリーという情報を買う時代になったことを如実に感じた。
逆に、国産材商品を扱う上で問題点は何か。これは生活アートクラブの富士村さんに直接聞いた話だが、「安定供給」だそうだ。
素敵な国産材商品を発見して、製造元がどんな製造態勢をとっているかを問い合わせる。しかし、たった一人の職人が、1週間10か20くらい作っている、あるいは妻が夜なべ(^^;)して作っている……という話を聞くと、取引するのに二の足を踏むそうだ。さらに作り手の覚悟も問題となる。急に注文がしたら、休日返上で作る心構えがあるか、そして絶対契約(納期・価格など)を守る気概があるか。
生活アートクラブが売ると、ロットは何百という単位で注文が来るのだ。それに対応できないと、会社としても信用を失う。また契約途中に投げ出されてもたまらない。残念ながら、その当たりに不安を感じると取引しない。
売るのはストーリー。作り手は安定供給。これが国産材商品のキーワードかな。
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国産材のポイントは、確かに安定供給ですね。
おかげさまで「鳥居専門店」も順調に顧客数を伸ばしています。感謝!!
ここで問題は、やはり、安定供給ですね。「鳥居専門店」は、受注生産です。家内工業に近い設備ですので、大量生産には不向きなのです。生活アートクラブさんには、間違っても卸すことは出来ません(笑)
塩ビや鋼製の鳥居が、当初のライバルだと思ったのですが、意外にプレキャストコンクリートが真のライバルでした。
実は、コンクリート製は、型さえ作れば、材料代だけで量産が可能なのです。
そこで、海杉自信もお客様に「こだわり」を売っています。インターネット上で日本の木材の現状の気づきになればと立ち上げましたが、意外にも鳥居で困っている人が多いことを知りました。
うちの売りは、60種類近くある鳥居の中からその神社にふさわしい鳥居を作れると言う技術と何処に設置しても腐らないと言う技術が勝負なのですが、小さな疑問にも応えるサービス精神が売りですね。
木製鳥居ならなんでもこい!!って感じです。
投稿: 海杉 | 2007/10/29 16:38
なるほど!
実は、東京ギフトショーで行き違いでお出合いは出来なかったのですが、生活アートクラブの冨士村さんに帰ってから箸の袋のサンプルも送り話が進んでいたのですが、なんせ手作りなものですから・・・。数でつまづいてしまいました。
今度の新製品なら行けるかも。です。
投稿: ジェリー | 2007/10/29 22:38
鳥居は、その宗教性もあって、「ストーリー」が商品の重要なアイテムですね。木製は、その点、非常に強力な価値を内包していると思いますよ。もちろん受注生産で充分。
何も、大手の大量生産品に対抗する必要はないと思います。必要なのは、「安定」供給であって、「大量」供給ではないのですから。
ジェリーさんも、注文が増えたら何人増員して、どこまでなら増産可能か、納期までいくつ作れるかを明確に示せばいいのではないかな。親の死に目に会えなくても納期は守る(^^;)。
どうしても増産できないものは、限定品として販売する手もあるでしょう。
投稿: 田中淳夫 | 2007/10/29 23:48