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森と林業の本

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2007/10/13

テスト問題

今日届いた郵便物の中に、某教育関係の出版社からの通知があり、そこには拙著の文章が、このほど実施された中学3年用の国語のテスト問題に使われたとあった。

それは『割り箸はもったいない?』の一節。といっても割り箸に関するところではなく、日本の森林問題の本質をまとめた部分である。世界の森林問題は木を伐りすぎたことだが、日本の場合は木を伐らなさすぎること、という趣旨である。それを元に6つの設問がされている。私も解こうと思ったが、頭が痛くなったので止めた(^^;)。

これを中学3年生約5万1000人が解いたのか。いや、解けたかどうかは知らないが、少なくても問題文として読んだだろう。もちろん、あくまで問題を解くために読んだのだろうが、少しは内容も印象に残ったかな?

思えば、私も学生時代に教科書やテスト問題などに登場するエッセイなどをかなり読んだはずだが、なかには面白くて問題そのものより覚えているものもある。
たとえば「蛇、長すぎる」とかいうエッセイでは、なぜ蛇が嫌われるか、怖がられるか、という分析をしていて感心した記憶がある。トカゲは平気で触れる人でも、蛇はいや。その差は形状や動きが、人間にとって違和感があるからではないか……といった話だったと思うのだが、さて、それがどんな問題だったか、それとも教科書の一文だったかも覚えていない。でも、普通に学生生活を送っていたら読まなかっただろう、一文だった。

さて、拙文を読んだ学生は、日本の森林問題に対して少しでも理解してくれただろうか。もしこれを機会に日本の森林に興味を持ってくれたのなら幸いだ。

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コメント

海杉さんの「問答無用」にもコメントを送信させていただいたのですが、多くの方々に問題意識を持っていただき、木材の利用を増やしていただく方法が難しい。関係者の内々で盛りあがってはいるのですが・・・。テストの問題や教科書の材料にしていただけるのは本当にありがたい話だと思います。もしも、何かのきっかけで子供たちから、森林や木材について話が出れば、親たちやじいさんばあさんも興味が出てくると思います。みのもんたさんのお昼のワイドショーで取り上げていただけたら、おばさんたちには影響が出てくるでしょうし、キムタクがなにかしゃべってくれれば、20~30台の女性に意識付けが出来るのではないでしょうか。著名人をなんとかして国民全体に意識付けすることができないものでしょうか?でも、テスト問題になるなんて・・・。中学3年生ならばある程度自我が形成されている時期ですから、本当に影響が出てくることを期待してしまいます。

よい方向に影響が出ることを期待します(^o^)。

有名人の影響力は大きいですが、その前に有名人を口説くための広報も必要でしょう。結局は、コツコツやらねばならないということになるのですが……。

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