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2007/10/11

再び緑のオーナー制度

またお昼のワイドショーで、「緑のオーナー制度」を取り上げて、詐欺だ! と気勢を上げていた。しつこい(笑)。

まあ、林野庁もいろいろ不備のある制度を勢いで作り上げ、よく500億円も集めたものだと思うが、私個人としては、もう諦めろよ、と思ってしまう。
最大の問題は、リスクを明記していなかったことが詐欺に当たるのではないか、という点だ。しかし分収林制度は昔からあり、そこではリスク明記なんかされていない。まともな契約書さえない場合もある。山を金融商品として見るのは、現代の感覚すぎる。

思えばバブルの頃、私も銀行金利の低さに唖然として、かといって株式投資する気にもなれず(株の記事を書くために、毎日証券会社を取材していたんだけどね)、投資信託に預金を放り込んだ。その時の銀行マンの言葉は忘れない。
「絶対、元本割れはしません。いざとなったら国が補償しますよ」(このセリフを言った、当時の住友銀行生駒支店の●○氏。覚えているかね。)
だがバブル崩壊とともに、元本が危なくなってきたのに気づいた。しかし途中解約はできないのだ。ジリジリと待って、満期時には見事に元本割れして返ってきたよ(;_;)。

でも、文句は言っていない。自分の責任だと諦めている。国や大銀行がやっているから安心なんて甘い甘い。自己責任だよ。

そういえば、危険を侵してボランティアや報道のためにイラクに入って拉致・拘束された日本人に対して「自己責任論」をふっかけてバッシングした人々は、緑のオーナー制度を批判できるのだろうか。ちょうど、またイランで日本人大学生が拘束されたようだが……。

閑話休題。
私は、緑のオーナー制度には、別の疑問を持っている。これって、本当に分収林なのか、ということだ。分収なら、払ったお金は契約した自分の森林に使われるはずである。それならば、伐採時に思うような売上がなくても仕方ないと思う。

しかし、緑のオーナー制度で契約する森林は、多くが林齢30年以上のようだ。ならば何に金を使うのか。下刈りは必要ないし、徐間伐だっていらない時期に来ているはず。ほとんど保育時期が終わった森林を対象にするのなら、そもそも支払った金は何に使ったのか。本当に契約林のために使い切ったのか。

おそらく、緑のオーナー制度で集めた金は、契約した森林に使われていない。ほかの、荒れた森林に使ったと想像する。特別会計の中で、どんぶり勘定にしてしまったのだろう。つまり、最初から分収林ではなかった。ほとんど寄付金感覚で集めたのだろう。

いっそのこと、満期が来ても「今伐ると損です。伐期を延長して100年200年の巨木の森を作りましょう、ひいては管理費を追加で払っていただきたく……」と契約者に申し出たらどうだったのかなあ。

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コメント

>満期が来ても「今伐ると損です。伐期を延長して100年200年の巨木の森を作りましょう、ひいては管理費を追加で払っていただきたく……」と契約者に申し出たらどうだったのかなあ。

入札にかけて不調に終わった地域も結構あったのだから、結果的にそうなったのでは?

この問題、投資に対する国民の知識レベルの問題。
サブプライムで私も損を被ったけど、その原因は自分の想定以上に日本の投資家の反応が鈍かっただけ。
だから、気にはしていない。
無責任な一部評論家が詐欺だなんだと騒いでいるだけ。だって彼らはそれしか飯を食うネタが無いのだから。

それより本当に分収林だったかというこををきちんと突っ込む人がいないのが残念!

セロ弾きさんもサブプライムに引っかかっていましたか。

森林は伐らなければ価値がなくなることはありません。木は太るのだから、いつか銘木扱いになったかもしれないし、金銭価値は減じても、環境価値は上がるかもしれない。満期だからと機械的に伐るのは、無理に損切りするようなもので、得意の先延ばしにすればよかったのに。

契約金を、契約した森林に使っていなかったことが証明されたら、今以上の問題に発展するかもしれないなあ。

募集要項を見ていないので何とも言えないのですが、投資者募集に関して、投資対象の分収林を特定していたのでしょうか?
そうであればその後の管理状況の記録は残っているはず。
そこを突破口に出来るのでは?

ちなみにサブプライムは当然儲けようとして、結果的に損をしたわけです。つまり、破綻が一般に浸透すれば当然USAの経済的信頼は低下し、従って円高に向かうと思い、為替で“売り”から入ったのですが、意に反して破綻情報が世界中を飛び回り始めてから2週間の間、円は安くなっていった。
スワップの観点からも売りポジションの場合、持っているだけで金利差分を毎日損していく。
それに加えて円安トレンド。仕方が無いので、損切りのため買い決算しました。そしたら次の日から急速な円高へ転換。
それも数日で止まり、2~3日の間もみ合いになったので、ここが底と思い、今度は買いポジションを持ったら、また円高が始まったということでした。
常に証拠金の3割を上限としているので追い証は無いですが、ちょっと一時的に必要な使用用途があったので、たまたま最近では最も良いレートでとりあえず決済。今年1月からの利益が無くなっただけなので、傷は浅い・・・・
でも世の中の動きが鈍かったことに腹立たしい思いがしてますね。

当然ながら、自分の契約した森は、どの山のどの林分か報告があるはずです。さもないと「オーナー」気分が味わえないから。
でも、育林記録はちゃんと残っているかな。

これって、伏魔殿に分け入るようなもの、かも。

それにしてもサブプライムによる為替レート変動を狙いましたか。それは自己責任だなあ(笑)。追い証なくてよかったですね。

TVで騒いでいる評論家も、ただ騒ぐだけじゃなくこの辺から切り込んでいけば、まともなコメント言ってるなって思われるのに!

伏魔殿どころか、第二の社保庁になるかも。
国民から金集めておいて、関係ない所に使って、その記録も残ってないなら・・・・
この金は投資対象のこの林分にこんな風に使いました・・・って説明責任があるでしょう。

騒いでる評論家に焚きつけてみるのが良いかも(^^

なお、追い証がどのレートで発生するかシミュレーションして、現実的な数値でないことは最初から確かめていましたが、結構ドキドキもので楽しめました。

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