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2007/11/22

村営水力発電所

昨日の「丹波竜」発掘現場だが、ここで私は化石発掘より興味深いものを見つけた。

村営水力発電所跡である。

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発掘している河原のすぐそばだ。なかなか赤煉瓦の素敵な建物である。今は廃屋だが、リノベーションすれば、結構お洒落なレストハウスにでもなるのではないか。

                                          

これは、現丹波市、旧山南町のさらに前、大正年間にあった上久下村が建てた水力発電所なのだ。ランプ生活が続いていた中、ここで水力発電をするこを思いつき、8集落がお金を出し合って建てたのだという。かかった約11万円は、山を売ったりして苦労して調達したというから、地元の人にとってはかけがえのない施設のはずだ。

しかし戦中に統合されて関西電力の一部となり、昭和37年まで稼働していたという。

電力まで自らの力で調達していた当時の自治意識に感服する。

と同時に思うのは、山里はやはりエネルギー基地だったということだ。古くは薪や木炭の形でエネルギー、時には石炭としての供給もあっただろう。木質バイオマスだけでなく、水力も山里ならではのエネルギーである。いわば位置エネルギーの供給と言えようか。

位置エネルギーの復活も、今後の山里の産業を考えると重要になるのではないか。大規模な水力発電ダムを作れというのではない。小規模水力発電、それにインクラインのような水を使った輸送態勢は、各地にあった。戦前から戦後すぐの時代には、かなり盛んだったのだ。それを中央集権的に大規模な発電所に取って代わられてしまったことが山里の没落も進めたような気がする。

丹波竜だけでなく、エネルギーの発掘もできないだろうか。

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森林資源」カテゴリの記事

コメント

存亡の危機にあるといった新聞記事がありましたね
http://www.kobe-np.co.jp/rensai/200504ishizue/40.html

土木学会の「近代土木遺産」に選ばれていないのは残念です
http://www.jsce.or.jp/committee/hsce/2800/list_whole%20(2800)/26_kyoto.htm

先日山梨県の勝沼で,ブドウ栽培の歴史を聞いてくる機会があったのですが,明治期に村人が多額のお金を出し合って二人の若者をフランスに留学させた(ワイン作りの勉強)故事がありました.それを思い出すような話でした.

よく1年前の新聞記事を発見しましたね。

こうした産業遺産は大切にしてほしいものです。建物の価値というより、そこに詰まった地域の人々の思いを記録するという意味で。

同時に、マイクロ水力については、今一度見直してほしいと思う。過去、各地で行われていただけに、復活は新しい技術の導入より楽のように感じる。再びエネルギー基地になるのは無理でも、地域のエネルギーの自給にはなるはずだ。

ご無沙汰です。
東芝から小型の水力発電機が出てますね。
値段はいかほどか分かりませんが、
山間部の場合、太陽電池よりも実用的な“地域発電設備”になるかもしれませんね。

http://www.toshiba-tpsc.co.jp/product/power/po_01.htm

マイクロ水力発電の設備は、結構いろいろ出ていますよ。専門の会社(イームルだったかな?)もある。根強い需要はあるのでしょう。

自然エネルギーの中では、ソーラーや風力より、有望だと思っているんですが。

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