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2007/11/01

印刷の板目

さる大型の喫茶店に入ったときのこと。

その店は、内装・外装に木をたっぷり使っていた。テーブルも木製。壁も腰板を張っている。なかなか気持ちよい。が、一緒にいた「森の名手・名人」氏は、天井を見上げて、
あれは、印刷やな」。

えっ? あれが??  本当???

Photo                                               

                                                

私には、本物の木の板にしか見えない。色合いも、別に違和感はない。
それでも、じっと見つめているうちにわかった。節の配列がまったく同じ板がある。またそっくりの節が繰り返し登場する。

いやはや、一目で見破った眼力もすごいが、最近の印刷にも参る。これまで木目を描いた印刷物はよくあり、私でもたいてい見破れたが、今回のはかなりハイレベルだ。しかも身近な部分(テーブルなど)は本物の木なのだ。天井だけにプリント木目のクロスを使うとは、なかなか手が込んでいる……と思ったが、なんで、全部本物の木を使わなかったんだ、と逆に腹が立ってきた(笑)。

以前、人の感性から見た木目の研究をしている研究者に会い、どんな文様に人は「自然」を感じるかという調査の結果を教えてもらった。様々な要素があって、それが自然な木目と人工的な木目の違いとなることがわかった。
が気がつくと、その研究は、どんな要素を取り込んで人工的に木目を描けば「自然」に見えるか、という答えにもあることに気がついた。つまり、ばれない偽装の方法を開発しているということになる。

その点を研究者に問うと、「そうなんですよ」と困った顔をして、そんな目的のために研究しているのではないことを示した。
でも、今回のプリント木目を見ると、いよいよそのレベルまで達してきたことを感じさせる。

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木製品・木造建築」カテゴリの記事

コメント

拡大して見ましたが、本物にしか見えないです。

確かに、同じ模様の反復があるんだけれども、

「本物」と思って見れば、

あれは「裁断した面がつながっているのだ」と納得すると思います。

そう思ってみると、精巧な印刷木目、今までにもお目にかかったことがあるのかもしれないなあ。

先生、よく見たらほかのも印刷だったりして、ね?

 言われて見れば、なるほど繰り返しの木目が並んでいますが、遠目では全く判りませんね。
 でもこういうところから木の良さを広く知って貰える様になるかも知れませんね。

昨夕、木材を整形してデジカメ本体カバーに使用する試みがオリンパスで進んでいるというニュースをチラと見ました。
 これからますますいろんな分野に広がる気がします。
 今までのプラスチック製品がこれにとって代わるのではないでしょうか。
 

もしかしたら、テーブルも壁の板も印刷……?

一瞬、ヒヤリとしました(笑)。さすがに触って見たので大丈夫と思いたいですが。

でも、紙に木目を印刷して木に見せかけるより、木を紙(やプラスチック)のように自由に、安く使える商品を作ってほしい。技術的には可能だと思うのだけど、印刷業界の方が開発力があるのか、単にコストの問題か。

安く自由に、は、いいとして、
加工しやすさとか、がネックなのかなあ。

紙に木目を印刷するのと、
木を使うのと、
木を薄くスライスして張り付けるのと、
いろいろあって、騙されやすくなってきました。

オリンパスの木を圧縮するボディは、開発状況が昨年から発表されてきてて、私は欲しいのですが、
まだまだ高くつくらしいですね。

そういえば、木目をデジカメで撮って紙の名刺に薄く印刷していた方がいました。
ニセモノだけれど、デザインとして見れば結構良かった。

逆に言うなら、
木を求める理由、木を使う理由がそこにしっかりとなければ、木を使っても十分に活きないのかもしれません。

もし木質もしくは木目に求めるのが「癒し」などの記号だとしたら、印刷でも良いわけですね。産業振興面から木材利用の推進なら、それでは困る。
本当に機能的に木でなくてはいけないのか、記号としての木を求めているのか。

たとえは「木のトレイ」も、木目などの木の記号に価値があるのか、素材としての木に価値があるのか。後者なら、木粉にしてトレイにしてもよい。木目はないけど、木の利用になる。

なんだか、根源的な視点みたいだ(笑)。

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