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2007/11/08

稲干し

昨日のコメントの続きではないが、秋の田園風景と言えば、稲刈りと稲干し。

だけど、最近はガードレールに干す例が多くなっている。011

                                               

こんな具合。あるいは 13

ま、干し架を準備しなくていいから楽でいいし、道沿いに干すのは便利でもある。でも、風景的にはちょっと残念。

やはり014

こういう風景でなくちゃ。013

                                                                          

やっぱり絵になる。

Photo こういう形態もある。

                             

だけど、だんだん寂れていくだろうな。人工的な乾燥も増えているし、金属パイプで組んだ干し架台もみかける。
しかし、稲干し架は、かつて細い間伐材の有力な用途だった。そのおかげで、直径数センチの丸太がよく売れたのだ。

017 はい、稲穂を片づけた骨組み。昔は2段3段組とか、円柱型など様々な様式があった。この干し架台を作るのも文化だったのだろうが、もはや消えつつあるのではないか。ちょっと残念である。

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地域・田舎暮らし」カテゴリの記事

コメント

田中様

私も同感です。公共物であるガードレールに稲を干すなどそんなお米は、食べたくありません。ほんの数日でも、もし、稲を干していたために事故になったらどうするのでしょうか?ガードレールに反射板が取り付いているのは、伊達ではありません。

大人がルールを破り、はじめたら子どもを叱れません。いつも、この風景を見て情けなくなります。

海杉のうちでは、はじめは竹で、次は金属パイプで干していましたが、台風で吹っ飛んでしまい。今は、乾燥機を購入して乾燥させています。でも天干しが、一番上手いです。

13日の宮崎の講演は、一般も大丈夫みたいですよ。宮崎市のオルブライトホールです。楽しみです。

今は、間伐材丸太で干し架台を作りたくても、なかなか適当な長さの材が手に入りませんよね。こんなところにも国産材問題がある。

でも、林業の振興をいうなら、こうした間伐材・端材をいかに売っていくかを考えたいと思っています。

海杉さん 田中さん

ガードレールに干した稲って、排気ガスをたっぷり吸ってそうでいやです。

以前、日之影で見た棚田の稲干しは、素晴らしく美しい光景で感動しました。
生産者の方にとっては、情緒的なことは二の次かもしれませんが、天日干しの方がおいしいと言われているのですから、もっと消費者にアピールできると良いですね。

>13日の宮崎の講演は、一般も大丈夫みたいですよ。

教えてくださってありがとうございます。
今のところ行けそうです。講演楽しみにしています。

へえ~ ガードレールに干したりするんだ。

そんなに、がんがん車も通るわけではなさそうだし、
排気ガス吸ってそうっていうイメージは悪いけど、
国道沿いのアパートにいるほうがずっと悪いだろうしななんて考えて、
嫌だとは私にはいえないけど、

何だか、ガードレールに布団を干しているのを見たみたいな
ちょっと居心地の悪い感じがしますね。

ちょうどいいんだろうなあ・・

全国あちこちで、いろんな干し方があるので、
知らないのを見つけると面白いです。

少なくても写真の場所は、袋小路の集落で、車の通行量は少ないと思います。ただ、白い金属のガードレールと稲ワラがミスマッチというか、違和感…。

稲の干し方は、地域文化になりますね。

こんばんは。
私の地元は山奥の過疎地でして、そこでもガードレールに干しているのもたまに見かけます。
私は「干すのに楽そうだな」と単純に考えていたのですが、よく考えたら確かに危険ですな。
ただ高齢者だけで稲作作業されているの見ていると、いろいろと複雑な思いです。

私が子供の頃は多くの稲作農家が、稲木を作っていました。
切ったばかりの竹は重いので、乾燥した竹を担いだり。(十段目ぐらいになると、こっそりその場から離れたり)
支柱の丸太は大人達が人力で立てていましたね。
家族総出で作っていました。

今では人も減り、休耕地が多くなってきました。
あと十年もすれば、ガードレールに干しているのでさえ見なくなることでしょう。

昔は、何段も重なった高い干し架がありましたね。登るのが楽しかった子供時代。
今では、見つけるのに苦労する。

でも、ガードレールに干すかどうかなんて小さいことで、近い将来、干す稲の生産が消えてしまう可能性が問題ですね。

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