書評・日経エコロジー
またまた遅ればせながら、の書評。
日経エコロジー10月号に『割り箸はもったいない?』の書評が載っていたと連絡を受けて、FAXしてもらう。10月号ということは、9月発売かな。
なかなか大きく取り上げていて、半ページを割いている。
「多くの人は森林が危機と聞けば木を伐るのに反対し、木製品を使わない方が良いと考えがちだが本当にそうなのか。健全な林業発展のためには確実な需要が必要。」
日経エコロジーと言えば、どちらかというと企業向けの環境雑誌である。つまり環境ビジネスを手がける企業関係者が主な読者層だろう。その点に、期待したい。
割り箸はあくまで産業である。いわば環境に対するツールである。やり方次第でよくも悪くも関与できる商品なのだ。まず割り箸の需要があって、それを供給する意図の元に、環境に悪影響が出ない製造の仕方を考え、さらに環境がよくなるような作り方、使い方を考える……それが理想だ。もしかしたら、やはり割り箸は使わない方がいいという結論が出るかもしれない。その時初めて廃止を考えるべきと思う。幸い、私の取材では、割り箸による林業振興は充分可能だと結論づけた。
と、月刊環境ビジネスという雑誌でも、割り箸問題を取り上げるようだ。これは1月号になるらしいが、こちらにも期待しよう。
拙著は、もともと割り箸問題に関心があった(賛成か反対かを問わず)人よりも、あまり関係なかった人が読んでくれた方が有り難い。そして割り箸を使って環境ビジネスが起こせるのではないか、と思ってくれたらよいのだが。
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