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森と林業と動物の本

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2007/11/06

森業・山業の交付金

そろそろ報告しておこう。

夏ごろに、応募しようかな、どうしようかな、と書いていた「森業・山業創出支援対策事業」と言う名の、ようするに林野庁系の補助金システムだが、結局、応募した。

そして採択された。内容は「吉野チェンソーアートスクール事業」である。
http://www.mori-yama.net/thepress/index.html

チェンソーアートそのものを取り上げるのではなく(それは、すでに2年前に採択済)、その普及のためのスクールを開く事業である。すでに昨年からやっているので実績はあるし、内容はシステマティックに詰めているから自信はあった。私としては、お国のお墨付きをもらえば何かと便利という点と、この1年は設備関係を揃えるためにボランティアに近かったので、そろそろ本当の事業として収益を上げる体勢を作り出したいという考えである。

結果から言うと、取るのは簡単だった。が、その後が大変。

というのも、交付金の受け取りは採択と別なのだ。夏の記事でもブー垂れたが、そこには国の採択だけでなく、自治体等と民間の支援も取り付けること、という条件がある。

これも、私は粘り強く交渉すれば採れる自信はあったのだが、ぶっ飛んだのは、その締切が12月末であること。そして事業終了が今年度中、つまり3月までということ。私はてっきり来年度中のことと思っていた。
採択の通知がきたのが10月(正式には11月)なのに、年内に自治体と民間企業から支援を取り付けるのは至難の業。だって、予算を組んでいないのだから、出しようがない。事業だって1年間かけて行うスケジュールを事実上5カ月以下で行わねばならない。

この誤算のために、今アチコチ走り回って難渋している。皆さん、プラン自体は好意的に捉えて知恵を絞ってくれるのだが、いかんせん時間と(お金の)ポケットがない

さて、どうなりますやら。

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政策・行政関係」カテゴリの記事

コメント

田中様

森業・山業ビジネスプラン採択、おめでとうございます。

と言う海杉も、採択を受けました。正式には、宮崎県木材青壮年会連合会ですが、まあ、私のアイデアのプランなので・・・。

採択を受けた事業は「実体験型木製品販売試験事業」という何だかお堅い事業のような名称です。

木製品をいくら開発しても販売方法が確立していなければ、ビジネスとして成り立たないのでは考え、販売方法を試してみたいと言う事業にしました。

今度の宮崎の講演会のあとで地鶏でも食べながら、じっくり、話をしましょうか!

おめでとうございます。木青連がバックなら、自治体等の支援は、自前ですか?
販売に目をつけたところはさすがですね。チェンソーアートスクールも、基本は販売(集客)装置として位置づけています。

宮崎では、そのまんま印の地鶏、食べられるかなあ。

田中様

今回の事業の応募要件は、海杉も読んでいて「こりゃ!だめだ」と思いました。募集(私が知って)から締め切りまで1週間しかなく、民間および地元の地方自治体からの事業費支援と書いてあるのですから・・・。

しかし、よく読むと地方自治体等とか、地方公共団体等とも書いてあるではありませんか!!

地方公共団体を探せば何とかなるのでは、と事務局に確認をしました。対象となる地方公共団体を教えていただいて、1枚の企画書でプレゼンをして支援の内諾をいただきました。気迫ですよ!海杉の方もまだまだ、道は険しいですが、自治体の支援協力の要請に走り回ル予定です。

民間の支援の方が簡単です。みんな、木青会のメンバーは民間人ですから・・・。

数年前、県の地域ビジネスの助成金で調査費50万円が採択になり、準備を進め、本格的にと2回目を申し込んだら落選?仕方がないので、自前でやって3000万円超える売り上げをしました。お陰で国産材供給システム優良コンクールで優秀賞をいただき、ありがたいことですが、その材を使った作品が、今年のグッドデザイン賞も受賞しました。

地鶏ですね。任せてください!!

私も、この短期間では、先に自治体等に話を持って行って断られたら応募しにくいと思って、見切り発車しました(笑)。
採択されてからあの手この手を尽くそうという魂胆です。でも、採択れれてから交付金申請までの間も短期間でした…。

ちょうど取材したネタは、行政や公的機関からの援助をまったくもらわないで行っている地域づくりで、それを持ち上げている私はなんなんだか。

廃鶏でない、地鶏、期待しています!

地鶏について

宮崎の地鶏について一言申し上げます。

宮崎県は、地頭鶏を「地鶏」と称していますが、これこそ、イカサマです。

本当の地鶏は、大切なお客様をもてなす料理に肴がない土地で何とか、刺身やタタキを食べてもらおうと自分の家の鶏を〆てもてなした鶏料理が地鶏です。

地鶏の刺身は、ちょっと生暖かかい、生肉の料理が、主流ですが、盆地で魚がない土地でも刺身醤油でいただけける焼酎の肴です。


地鶏の定義をと言う県の考えは、盗人猛々しいと思っています。

地頭鶏なんて最近出来た品種を地鶏とするなんてバカもいいかっげんにしろ!!と言いたいですね。

田中さま。美味しい宮崎料理はたくさんありますから安心して来てください。

そうそう!
昔は親戚が集まる日などにじいちゃんが鶏をしめてました。(つぶすと言っていたような気もするけど)

殺すところから始まるわけですから、子供達は大騒ぎです。
でも「おえ~気持ちわりぃ」とか言うと、「鶏も野菜と同じ。気持ちわりぃとか言ったらいかんとよ。」などと母に言われたもんです。
「ぎゃあぎゃあ」言いながらも最期までしっかり見届けてましたね。

基本的には年をとったものから(卵をあまり産まなくなったものから)しめていたので、固くて子供達には不評でしたね。(^_^;
ある意味廃鶏?

ところで田中さん、宮崎にはいつ来るんですか?

そうか、海杉さんが目の前で鶏を締めて解体してくれるのか…。(うっとり)
私は見ているだけね(^^;)。

どこでも地鶏ブームで、新しい地鶏を作るという不思議な作業をしていますからね。でも、廃鶏の肉の硬さが地鶏と似ているという説もある。筋さえちゃんと処理すれば、結構うまいんです。

講演は13日。宮崎市民プラザですが、一般参加は??です。

こんばんは。
記事を読んでいたら、以前勤めていた小さな会社を思い出しました。
山で間伐作業中に、突然上司から「会社に戻れ」との命令が。
「補助金関係の提出書類書くの手伝って。忙しくて今日が締め切り日だったのを、すっかり忘れていたよ。」

結果的には間に合ったのですが、あの時は伐倒作業よりも緊張しました。
「もっと早く言ってくれれば余裕でやれたのに。」と思ったものです。
改めて、日付の確認は大事だという事を学んだのでした。

山仕事も事務仕事もご苦労さまです。

この手の書類は、なれた人にはどうってことないようですが、経験がないと登場する言葉の意味から悩むし、下手するとピントを外しかねない。それがお役所の書類の特徴でしょうか。

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