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2007/12/05

上野公園の木製舗装

またもや上野公園ネタ。

上野公園には、木のブロックによって舗装された区域がある。

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その説明をしている標識があった。500平米の舗装に多摩材を使ったとあり、ほかにもガードレールやベンチに使っているそうだ。

ただ私が興味を惹かれたのは、木製舗装そのものではない。その説明に「木材を使用した舗装は、その特性としてやがて腐り取り替えが必要となります」とあり、そして「が、そのことにより間伐材の消費が促進され、多摩の森を守ることにつながります」と書かれてあったことだ。

ここで腐ることは欠点ではなく、循環につながるのだ、と説明していることに好感を持ったのだ。

腐るから長持ちしない、という理屈は、木材の使用を妨げてきた。腐ること=悪いことだから、腐らない、長持ちする金属製やプラスチック製、陶器製など別の素材に転換されてしまう方向に進むからである。あるいは「腐らない木」を作ることを考える。

だが、そもそも腐ることが生態系で果たしている役割がある。自然は、太古の昔から変わらないものではなく、常に変化してきた。腐る以外にも、壊れる、燃える、枯れる…みんな大切なことなのであり、生態系は止まらず動き続ける(循環し続ける)ことで動的平衡を保ってきた。

ま、東京都がそこまで深く考えて案内板に記したかどうかは知らないが、腐ることが間伐の促進になり、森を健全にすると踏み込んだことはホッとした。

割り箸も、使って循環させるのだよ(^o^)。

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政策・行政関係」カテゴリの記事

コメント

 こう言う考えが広まってくれると良いですね。
私たちの身の回りから、少しずつ広げていきましょう。
木の歩道は歩いた感じもとてもいいです。
森も人もともに元気になれればベストです。

世の中には、安定している=変化しない=よいこと、という思い込みがあるように思います。
そのタガから離れて回りを見渡せば、これまでとは違った別の世界が見えてくるような気がしますね。

花姥さん、私もあの上を歩くの好きです!何だかあたりがやわらかい気がして。
ときどき、わざわざあの上を選んで歩いている人を見つけると嬉しくなります。

歩道がみんなあれになればいいのになー。
靴のかかとがすぐになくなっちゃうんだもの。
犬の散歩道にもよさそう。
アスファルトは、夏暑すぎるし。

まったく個人的なことですが,結婚前の妻と待ち合わせをした場所かも・・・

冷たい雨のなか,先についたあがたしはその看板をみて「ああ,停滞したサイクルをドライヴしようとしているのだなあ」とぼんやり考えていたのでした.

なにかvividに,そう,足に伝わる木の感触も思い出しました.

個人的には上野公園は土のところを無理やり歩く趣味なのですが,あのウッド床もいいですよね.

とはいうものの,その当時,「メンテのコスト(取替え費用も日常管理も合わせて)がどれくらいで,それは社会が負担すべきコストとして受け入れられるケタのものなのか」はちょいと知りたくなった天邪鬼ではありました(笑) まぁ直感的には社会全体に対しては大したコストではないと思いますが…

それはそうと,大都市では公開空地や都市公園などの「場所」でこのようなウッド床を使うポテンシャルはあります(「増えている」とまで言っていいかもしれないけれど手元に確たるデータがない).しかし田中さんのおっしゃるような継続的な取替え・メンテを前提とした木材利用を促すような使い方・展示方法が増えているかどうかは分かりません.

冷雨の日のデート、公園の待ち合わせ、ふと目が行った標識の言葉…あがたしさんにも、リリカルな思い出があるんだなあと微笑んで読んだら、オチがつきましたね(笑)。

こうした循環を保つ社会的コストは受け入れるべきだと思います。大袈裟に言えば、公共事業にも時間軸の感覚を取り入れると、維持管理費のほか環境コストも、あるいは流行りすたりによる集客の変化にも対応できると思うのですが。

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