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2007/12/03

サンデープロジェクト

花姥さんのご要望に応えて……。

昨日、テレビ朝日のサンディープロジェクトで「限界集落」「国土崩壊」という特集が組まれていた。とりあえずチェックしたが、まあ、だいたい想像どおりの内容であった。

基本的には、政府のスギ植林指導に応えた山村は、今や限界集落・限界自治体化して(高知県大豊町など)、それに応えなかった村は、今も子供たちの多い元気な自治体(高知県・旧十和村-現四万十町)という対比で描いていた。

田畑までスギを植えたために、毎年の収入源がなくなり村が崩壊した……という論法である。ちょっと乱暴な論理である。そのまま棚田を残しても、過疎は防げなかっただろう。またスギ植林を推進して、ほかの産業育成を怠った責任は、誰にあるのか? 国なのか、村なのか。

私は、どちらの地域も訪れている。十和村は、もともとシイタケ原木の産地として広葉樹林を残したのは事実だし、今も比較的元気なのは間違いない。しかし、それと林業を短絡させるのはねえ。もっと根本的な地域の経営の問題だ。
それに大豊町に比べたらマシかもしれないが、やはり過疎地域だよ。人口は半減している。やたら映像に映っていたように子供たちがあふれているわけではないし。

なお、限界集落は農業崩壊にも進行し食糧自給ができなくなる、廃村が都市を包囲する……という視点は、やっぱり都会人の作った番組だなあ、と感じた。

ちょっと気になったのは、「雨が降っていないのに山崩れがおきる」現象を紹介していた点だ。それをスギ植林と結びつけていたが、これが曲者。これまで放置人工林は下草が生えないから雨が降ると崩れると非難されてきたのに、急に乾燥したから崩れると説明しているのだ。

誰か地質・水文学的に解説してほしい。

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地域・田舎暮らし」カテゴリの記事

コメント

 さっそくお答えいただきありがとうございます。
やはりいきなり正しく把握されていた訳ではなかったのですね。
特に最後数行のご文章は、伺いたかった核心部分でした。
まだまだ遠い道のりのようではありますが、これを切っ掛けに猛運動に発展すればいいなと思いました。

とかく報道への不信がつのるこの頃です。

国が、
世界が、
今まで無限なる地球を妄信してきて、
破滅など天文学的な遠い未来のことなどと、
してきたことが、
まるで明日のことになってしまってる。

今朝、
ある村が伝統ある祭りを、
もうやめてしまう報道を新聞で目にしました。
正直、
他人事とは思えず、
へこんでいます。

報道そのものに不信を持たなくてもよいと思いますよ。私もその一員だし(笑)。

善意に解釈するなら、取材担当者はそれなりに調べて、結論を出したものを放送しているのでしょう。ただし、そこには作り手のバイアスがかかる。それは当然です。私が書いたものにもかかっているでしょう。
むしろ受け手には、その内容を自分の中で咀嚼する力、いわゆるメディア・リテラシーを身につけていただきたい。こんなこと言っているけど本当かな? 別の見方もあるのではないか? 作り手の寄って立つ位置はどこにあるのか?…。

マスコミは都会にあります。だから都会人としての立場から作ります。また視聴者も都会の住民が多いから、それで成り立つ面がある。
でも、限界集落が消えることを都会への影響として見る前に、消えて行かざるを得ない人々に思いを馳せてほしい。

こんにちは。
私は山登りのために大豊町を何度か訪れたことがあります。
結構山の上の方にも人が住んでいたので、寂れた印象は持っていませんでした。
高速道路も通っていて、にぎやかな印象でした。
そういえば以前、山里に住んでいるお年寄りが病院へ行くのにも難儀していたため、複数のタクシー会社が話し合って乗り合い制を取り入れて対応したという話を聞いたことがあります。(採算は厳しいらしいのですが。)
限界集落といえど、地域のために頑張っている人はそれなりにいるわけですね。

ところで「雨が降らないのに山が崩れる話」は始めて聞きました。
普通は雨を含んで重くなった斜面が崩れますから、確かに不思議です。
もしかしたら含水比が関係しているのかな。
道路工事で盛土をローラーで閉め固める時、ある程度湿った土の方が固くなりましたし。
土の粘性度も関係ありそう。
地すべりした所をよく見ると、粘土質だけ滑り落ちて、硬い所は残っていたりします。
橋が落ちたという事は川か谷のすぐ近くでしょうか。
地下水の増減も関係しているのかな。(部分的に乾くと全体の地盤支持力が変わってきそうですし。)

素人なりに考えてみましたが、「雨も降らないのに山崩れ」の原因が植林だけというのは、少し無理がありそうです。
いろいろな原因が重なったためだと思います。
「人の耳目を集めるため特殊な例を持ち出した」といった所でしょうか。

「限界集落」の名称を生み出した?大豊町は、実は高速道路も走るし、高知市にも比較的近い。条件としては恵まれている方でしょう。にもかかわらず、存亡の危機にある。その点からも、首長を始めとした舵取りの失政を感じます。

山崩れも、ちょっと情報が少なすぎて、怪しく感じるのです。

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