林野庁選定?
昨日、ついに「森業・山業」の申請書類を事務局に送付した。
おかげで昨日は申請書類づくりの最後の仕上げに追われたが、なんとか年内送付に間に合った。
これで、晴れて来年には吉野チェンソーアートスクールは「林野庁の森業・山業創出支援総合対策事業に選定されました!」という看板を掲げよう(^o^)。正確には、窓口となっている「財団法人都市農山漁村交流活性化機構」の選定と書くべきかもしれないが、まあ、実態は林野庁の事業である。
私が、これを申請しようと思ったのは、スクールが「チェンソーアートという趣味のアクティビティを教えるところ」と矮小化されないよう、という意図がある。これは公的な意味合いのある事業であり、地域づくりの一環なのだ、ということを宣言している。そして、このビジネスモデルは、どこの山村地域でも通用するということを示して、全国に広げる一里塚にしたい。
林野庁選定という看板に、どれほどの威力があるか疑わしくもあるが、少なくても国の機関の認定を受けたというイメージは大きい。
この過程では、県も窓口の機構も、みんな親切にしてくださって、また多くの人の支援も得て、ようやくこぎ着けたと言える。ただ今になって感じるのは、「こんな申請はもう二度とごめんだ!」ということかしらん(笑)。
この手の書類には、妙な癖があって、そうしたツボを押さえないといけない。それは慣れたら誰でもできる(公務員なら得意なのだろう)が、私は慣れないなあ。言葉遣いも、会計的な感覚も。最後まで、送るのは原本かコピーか、どちらがいいのか迷ったもの。
そこで気づいたのは、民間は「益・不益」の原理で動くが、役所の進行は「手続き」で成り立つということ。益がなくても(減っても)、手続きが正当に進むことを求める。(もっとも何が正当かは怪しくて、憲法九条を例に引くまでもなく180度反対の解釈も可能な代物だけど。)
申請は終わっても事業は、これからだ。3月まで、また書類に悩まされそうだなあ。
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コメント
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うちも第一期でこの補助金をいただいたのですが、二度と申請できないぐらい大変でした。未だその残務が残っており、これが5年間続くという落とし穴もありました。
でも懲りずにまた使うことになるかもしれません。
投稿: KG | 2007/12/27 07:23
田中様
この事業、海杉も昨日、書類を速達で郵送しました。
やりたいことのために多くの人にご迷惑をかけているなあと言うのが、感想です。
この事業で得た情報やデータは、オープンにしようと思います。
5年前の県の地域ビジネスの50万円の補助金は、約数千万円の売れ上げがありました。国産材供給システム優良事例コンクールでも表彰されましたし、構造物は、今年のグッドデザイン賞までいただきました。補助金を交付してもらったときにある団体から依頼されて製作した木製プランターが、今も問題なく使用されているのでこのビジネスプランを思いついたのです。不完全かもしれませんが、チャレンジ精神でやりたいと思っています。
投稿: 海杉 | 2007/12/27 08:25
同じ方向のスクールが関東にできそうですかね?
森遊びにとってチェンソーは必須のツールのようですから。。。
投稿: 岩井拓実 | 2007/12/27 09:01
ええ、これ5年間続くんですか。なんだかゾッとしないなあ……。5年後の事業展開まで報告しなくちゃいけないのか。ちょっと後悔の念が湧いてきた(苦笑)。
海杉さんのように、どんどん発展して自立した事業展開まで行けばいいんだけど。
私は、関東にもぜひチェンソーアートスクールが誕生してほしいし、最終的には都道府県に一つずつくらい広がれば、劇的にチェンソーアート愛好者が増えると思っています。
どんなアクティビティでもそうですが、トップレベルの技量を見せて、世間に憧れを生み出す普及と、憧れて自分もやりたいと思った潜在的希望者をすくい上げて初心者を育てる普及の両者が動かないと、世間に広まらないはずです。
投稿: 田中淳夫 | 2007/12/27 09:39