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森と林業と動物の本

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2007/12/01

月刊「環境ビジネス」1月号

環境ビジネス(日本ビジネス出版)という雑誌があるが、そこで連載されている「環境のギモン研究所」の1月号に、「割り箸=環境破壊」論を見極める、という記事が載った。

実は私がインタビューされて(というか、拙著に少しメールと電話の情報をまとめて、というべきか)の記事である。この雑誌そのものは企業向きなのだが、どちらかというと消費者をターゲットにした記事だろう。まあ、通り一遍の記事ではあるが、いわゆる割り箸に対する誤解を解く一助になればと思っている。同時に、産業界が目を割り箸に向ける契機になれば幸いである。

正直言って、環境的な視点からの議論は横に置いておいて、すでにビジネスチャンスとして捉えるべきではないかと思っている。割り箸需要はたっぷりある、しかし中国の供給力は衰えている(意識的に抑えている)、それに代わる外国の工場が立ち上がるまではまだ時間がかかる……ならば国産割り箸の増産は理の当然であり、チャンスなのだ。

そして素材の潜在的な供給力や効率のよい生産技術的な問題はほぼクリアされていて、あとはコストと資金と労力の調達というマネージメントの問題だ。これは産業界が頭を絞る番だろう。しかも山村に雇用を生み出すことと、環境に寄与するという錦の御旗も可能な条件である。

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割り箸」カテゴリの記事

コメント

こんにちは。

記事などを全部拝見したわけじゃないんですけど、田中さんの割り箸関係の記事を読ませていただいて、すっごくうれしかったです。

もともと端材の有効利用から始まったはずの割り箸。今みたいに、アンチ割り箸な風潮にはすっごく疑問を抱いていたんです。

こないだテレビである若手女優が「わたしマイ箸を持ち歩いてるんですぅ~」なんてこと言ってるのを観て、ヘドが出そうになりました。この女優のバカさ加減にもあきれましたけど、こんなのを放送する局にも問題があるのではないかと。

でも、伝統的な削げ箸など、まっとうな割り箸はけっこうコストがかかりますよね。国産割り箸の再普及はけっこう難しいのかと。

また、これからもちょくちょく拝見させていただきます。

はいいろとろろさん、こんにちは。
簡単にプログを読ませていただきましたが、上北山村でお暮らしなんですか。この村にも、割り箸工場があったように記憶しています。

少なくても割り箸の特産地である奈良県で、マイ箸なんぞ言ってほしくないですね。本当は、行政も積極的に発言すべきだと思うのですが。

 こんばんは、お邪魔します。
今朝サンディープロジェクトで「限界集落」「国土崩壊」というタイトルが流れていました。
11時過ぎから放送ということでした。外出したので詳しくはわかりませんが、見た家族から聞いたところでは、国策に従って失敗した例と高知での成功例を挙げていたとのことでした。
林業、森林の活性化に繋がる方向に進むのではないかと思いましたが、ご覧になった方は如何でしたか?

いよいよ割り箸の逆襲を始めます。
どうマスコミ等にプロモーションをかけていく、その道のプロに相談してきます。

田中様、後には引けなくなりますよ(^^;

ちょっと怖い(^^;)。でも、やるなら本気でやりましょう。
すでに、シンポ参加者の中から、割り箸製造に参入したいという声も届いています。

シンポ主催者も、本気出してくださいね。

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