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2008/01/02

大局的判断

正月は、しばらく休もう……と思っていたが。

フジテレビの「かくし芸」番組を録画で見た。全部見てチェックするのがうっとおしいので、ビデオに録画して、早送りでチェンソー芸のシーンを見つけて、そこだけを確認したのである。

内容は、がっかりである。たしかに「頭の上のリンゴ」シーンはカットされていたが、「手で持ったキュウリの皮むき」や、「口にくわえた鉛筆の切断」シーンは完全に放映されていた。まったく無防備である。

私は、頭の上のリンゴにしても、たとえば鉄製の帽子をかぶるなど、見えないように防護しているのではないか、と想像していたが、キュウリや鉛筆を見る限り、そうした配慮はまったくない。素手のキュウリに、素顔の鉛筆である。鉛筆をくわえた出演者は、飛び散るオイルを顔に被ったのではないか。ほんの数センチ、バーがぶれるだけで観衆の面前で惨劇が起きたのではないか。

見た人は、ぜひ、抗議を続けてほしい。

それにしても、結果的に番組を止めなかった、というより止められなかった……テレビ局の判断は、いわば止められない公共事業と同じである。大局的判断ができない。
差し替えるネタもないし、番組の盛り上がりを考えると止めると内部的に自分が責任を追わねばならなくなる。外部の反響より自分の身分の保全が優先されたのだ。仮に放映後に批判されても、じっと嵐を過ぎ去るのを待つという選択を選ぶ。

昨年の偽装発覚もそうだが、ほかの会社が摘発されても、我が身に置き換えて偽装を止める会社が少なかったことに驚いた。それも大局的判断の停止である。

バブルを弾けてからの10年間、それなりの地位の人には、本来取るべき政策はわかっていたと思う。不良債権の処理である。しかし、自分がそれを手がけることで火の粉を被るのがイヤで、「失われた10年」になってしまった。結果的に小泉政権が手がけて、それなりに成功したが、傷口が大きすぎて格差社会を生み出した。

この格差社会の処理の方法も、わかっているけど、やりたくないのだろうな。
取ってつけたようだが、林業・木材産業でも、やるべき改革方法はわかっているけど、現在の経営者は、なかなか手をつけたがらない。フジテレビしかり。みんな同じ構造だ。

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森林学・モノローグ」カテゴリの記事

コメント

かつて編集者時代にインタビューした田原さんのコメントを思い出しました。

「あなたような活字メディアはうんとレベルが高いですよ。テレビには知性がないに等しい」

っといっても以来20年、彼はそれで食べているようです。
自己矛盾を感じないという生き方でしょうか? 聞いてみる前に、一仕事。。。

田原総一郎も老いましたね…。

私も仕事を始めるかぁ…。

謹賀新年

TVに抗議してもあまり効果ないかと・・・。
抗議するならスポンサー。

あと田中さんはよくご存じのように
メディア=箱ですから、
出演する人やサポートする人がいなければ
番組は作りようもない。

今回の隠し芸にあたって
チェーンソーの指導をした方がいるわけでしょ。
番組見ていないのでわかりませんが。。。

もしそうであるなら、
女性の敵は女性・・・ってな言葉がありますが
チェーンソーの世界を壊すのは
チェーンソーの世界にいる方かも知れませんね。

放映されてしまった後ですからね。

すでに「指導者」「協力者」は、わかっています。業界の取組や安全には何の興味もない人のようですが…。

スポンサーも問題ですが、ほかのメディアにも伝えることを考えていきたいと思います。

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