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森と林業の本

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2008/01/08

ボルネオは地球温暖化を救う?

今日は、久しぶりにマレーシア関連の会を開いた。

テーマは、ボルネオは地球温暖化を救う?
      激動するサラワクの今と、その将来

ボルネオ島を熱帯雨林の島だとか、南洋材のふるさと、そして伐採反対運動などのイメージで見ていてはもう古い。「地球温暖化を救う?」と題したのも、一見熱帯の植物が二酸化炭素を吸収してくれることのように想像するかもしれないが、それも外れ。

一体、何が起きているのか。マレーシア政府、サラワク州政府の思惑は?

まったくマスコミには登場しない事態が進行中なのだ。

……という話を、講師を招いて行った。ここでは講師の名は伏せておく。

私も数年前まで毎年のようにボルネオ、そしてサラワクに通っていたのだが、ここ数年はご無沙汰している。その間に劇的な変化が起きていることを知らなかった。今回は、非常にためになった。皆さん、地球温暖化を巡る国際情勢を舐めていては大変なことになるかもよ。どんなところで足をすくわれるか。

ところで、新旧のマレーシア・ファンが多く参加してくれて、こちらの交流も楽しめた。いいなあ。一度は休止していたこの会、再び活動を始めるか。

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コメント

炭酸ガスが2割増えることと地球が温暖化するこことの因果は科学的に検証されたとはいえないでしよう。

CO2起因の地球寒冷化を主張する研究者もいるからです。

「劇的な変化」とはCO2増減ではなくて、異常気象の激しさのことではないでしょうか。

ボルネオに生じた「劇的な変化」というのは、政策的なことです。

地球温暖化の是非論はまたの機会にして、この問題がクローズアップされると、それを利用した新たな政策が登場します。その是非は難しい…。

なるほど、政策論としてでしたか。

襟をただす力がちょっとほぐれますね。

地球温暖化が進むから、バイオエネルギーを普及させなくてはいけない…なんて、表層的な意見を言っていたら、「バイオエネルギーを作るため」にジャングルを皆伐して新たな緑を作る…なんて政策が登場するんですね。

それと、ボルネオの奥地で進む、過疎・高齢化の波は、日本の山村よりひどいかもしれません。

バイオエネルギーも5割は税金(補助金)のコストがかかっていますしね。

「ボルネオに生じた「劇的な変化」というのは、政策的なことです。」とは・・・・。

ヒントをいただけますか。

100年後なら何でもないけれど、今おおやけに言うととっても反感を買いそうな、面白そうな臭いがしますが・・・。

ヒントも何も、隠していませんよ。これまで木材売って稼いでいたサラワクは、エネルギー売る政策に転換したのです。それも、今流行りのバイオ燃料として。

地球温暖化対策を叫んでいると、それを逆手にとって熱帯雨林を切り開きバイオ・ディーゼルを生産しているですね。

椰子を植えてるってことですね・・・。
石けんや活性炭でなく、燃料として!

ニューギニアやマレー半島もそうなるんでしょうね~

やはり最有望は、油ヤシですね。それにアカシアもある。これも「緑化」で、地球温暖化に貢献していると主張しています。

油ヤシは、東南アジアに多いけど、たしかアフリカでは、アブラギリの植林が進んでいるはず。

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