講演の条件
ふと、以前に呼ばれたシンポジウムで聞いた話を思い出した。
と言っても、話したのは出席したもう一人の演者で、それも終了後にお酒が入ってから出た話題である。
その人、東北の某町の元町長なのだが、沖縄に講演に呼ばれた。ところが、そのギャラがなんと4万5000円だったのだそうだ(交通費別)。しかも3泊4日で3回の講演を行ってほしいというものだった。1回1万5000円である。さらに驚くのは、宿泊費は払えませんというのである。ちょっと信じられない条件である。それでも、お役に立てるならと引き受けたそうである。内容は、おそらく地域づくりについてのことだろうが、人間ができてるなあ、と感心する(笑)。私ならご遠慮申し上げる。
ところが、着いて案内されたのが、豪華なリゾートホテル。おお、と思ったが、そこで聞いたのが宿泊費。1泊2万円! 3泊して6万円なり。しかも食事などの経費もかかる。これらを自腹で払うのだ。完璧に赤字である。
おいおい自腹を切らすのなら安い民宿でも紹介すべきだろう。だが「センセイだから豪華なホテル」と考えたようだ。そこんところが、ずれた感覚の持ち主が田舎には時々いる。お金がないけど、講演会開きたい、という意気はわかるが、やっぱり基本的に人の心もお金の計算の仕方もわかっていない。それで地域づくりもできないだろう。
「あきれたけど、文句いう気にもなれずに黙って払ってさっさと帰ったよ」
笑ったけど、笑い事じゃないなあ。
ちなみにこの週末、また旅に出るが、これは交通費だけもらって行う取材。原稿料はもちろん、宿泊代も出ない。それでも取材しておけば、何か役に立つかな、と思って引き受けた。目先の金でなく、情報で支払ってもらう。これはギブ&テイクである。
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最近、いろいろな人のブログを見ています。仕事中もですが・・・。その中で、細木かずこさんを批判するのを見ました。その内容は、「誰もが分かっているだろう当たり前のことを、えらそうにしゃべったり、書いたりしているだけ」と言うものでした。
その一方で、田中さんの「日本の森はなぜ危機なのか」を拝見しました。残念ながら本屋になかったので、ブックオフ購入ですが・・・。その前書き(11ページ)で、「誰かが俯瞰して、全体像を描く必要がある。云々」という部分。似ているな。と想いました。みんな、感覚としては分かっている。考えもしている。それを、わざわざ整理し、分かりやすく、解説しながら筋道を立てることが必要なのだと。
田中さんと細木さんを同じように書くことはためらいを感じましたが、テレ朝の「朝生」とか、分かりきっていることを改めて議論したり、整理したりする作業を誰かがやらなければならないと強く感じます。
ただし、それが権威付けされてしまうと厄介ですけど・・
投稿: トニー | 2008/02/04 12:44
私は細木かずこさんに興味もなければテレビでもまず見ないので、よく知りませんが、一応彼女は占い師でしょ?
当たり前のことをかみ砕いていうのはいいんですが、その裏付けが占いだとあるようなないような。
私も占いで本を書こうかな(^o^)。
投稿: 田中淳夫 | 2008/02/04 14:40