柳箸から考える
正月も明けて……と、柳箸を終了させることにした。今晩から、またマイ割り箸である。
自宅でも国産割り箸を使っているとはいえ、正月は本柳(ミズキ)の箸を使う。ご存じの通り両細の丸い箸だ。正直言って、あまりつかみ心地はよくないので好きではないが、正月はこれだという伝統なのだから仕方ない。ちなみに柳箸も、大半が中国製のようだ。
とはいえ、自宅の割り箸は一~二週間使うのに対して、柳箸は数日だから、どちらかというと柳箸の方が使い捨て度は高いことになる。マイ箸派の人は、正月はどうしているのでしょう(^o^)。
なぜ正月がこの箸なのか起源はよく知らないが、柳には霊性があるとされるから、その関連かもしれない。また両方でものをつかめるが、本当は片方を神様が使う方という意味があるらしい。だから両方を使ってはいけない。私は、反対側を取り箸代わりに使ってしまうが……。
割り箸も柳箸も、どちらも使い捨て。それには日本人特有の神様とのつきあい方があるようだ。その点も割り箸論を展開する際に考えておかねばならないだろう。
他方、他の民族には自分の食具を決める例を知らない。ナイフやフォーク、スプーン(匙)にしろ、皿やお碗、カップの類まで、自分のものと他人(家族)のものを分けることはない。洗えば次に使うのが誰かわからない。
その点からすると、マイ箸、マイカップ、そしてボトルキープに至るまで日本人特有の所有意識があるとも考えられる。
割り箸は日本独自のものという言い方をするが、実はマイ箸こそ日本特有のものかもね。
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