ならまち散策
久しぶりにならまちを散策した。
雪が舞う天候だったが、日差しもあって、あまり寒さも感じない。
ならまち。奈良町。奈良でもっとも古い街並みを残す奈良市の一角。古い町家が多く残り、そこに、ちょっとオシャレな店が誕生している。駅から徒歩15分くらいかかるので、今までディープな観光客しか来なかったが、最近はかなり人気が高まっている。神社仏閣の奈良観光は下降気味だが、奈良町は本当の奈良ファンが増えてきた。とくに今日は日曜日なので、かなり人通りが多い。これまで冬は閑散としていたのだけど。
京都の町家も人気だが、そちらとは少し雰囲気が違う。ちょっと庶民の町っぽい。
この中に私の知り合いが開いているエスニック・グッズの店に寄って、店主と話し込んだ。そして、その奈良町が登場する「鹿男あをによし」のロケの話で盛り上がった(^o^)。
「昨日は、あそこの角とあの店の前でロケしていて、玉木宏と綾瀬はるかがここで休憩していたのよ」
「デートのシーンのあの店は、外観はあそこで撮って、中の様子はあちらの店で…」
「玉木宏にカメラ向けると、すぐに付き人が止めに入って…」
なんて聞くと、思わず私も行きたくなる。ミーハーだわ。
街角のポスター。ほかにも鹿に関するポスターが増えたような気がする。
奈良で一番古い町とされるが、実は奈良でもっとも新しい町になっている。私も数年ぶりの訪問だったが、新しいお店がたくさんオープンしていて、活気が滲み出ていた。と言っても、新しいビルが建っているのではない、昔ながらの町家を改造しているのだ。なかには町家のフランス料理、町家のバー、町家のFMラジオ局…と見て来て味わって楽しめる。不思議なアート、布、綿などの店も多くなってきた。
ただ、男一人で歩いているのは、あんまりいない。誰か一緒に歩く人はおらんか。
ところで、奈良町の一角に面白い会社があった。「奈良町情報館」に居を構える、株式会社地域活性局である。経営するのは、奈良大学・奈良県立大学の学生。サークル活動が前身らしいが、今や独立した法人で、大学はまったく関与していないらしい。
事業内容は、吉野の村々の野菜などの物販。野菜は路上販売のほか、お店にも卸している。覗いたときにはハチミツや割り箸(ヒノキ製)なども並んでいた。さらに客寄せとして、伊勢型紙(着物の染色に使う柿渋紙)展も開いていた。
実はオープンスペース奈良町物語館では、大学の地域活性化に関する発表会が行われていた。ほかにもFMラジオにも大学生が取り組む番組があったり、とわりと大学と地域の提携が目立つ。奈良町だけではなく、奈良では大学と町の距離が短い気がする。生駒でも商店街に奈良女子大のゼミが入っているし、近畿大農学部は棚田再生に取り組んでいる。
今日は、ならまちセンターで奈良県の「森林の仕事ガイダンス」もやっていたのだが、それはまた別の話。
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