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2008/02/05

割り箸新事情

昨日に続いて、割り箸を巡る新事情。

このところ、私のところに国産割り箸参入に関する情報がいくつも届く。

まず北海道に進出する予定だった箸袋メーカーが、宮崎にも目をつけた。韓国輸出用に製材した際に出る背板を利用したいそうだ。
一方で、宮崎でも某地域の教育委員会関係が割り箸づくりに興味を示しているという。昨秋、私が宮崎に行ったときも、授産施設で割り箸を作れないかという声を耳にしていたから、それらと連動しているのかもしれない。

また福島で始めたいという人もいる。

一方で中国に吉野杉を輸出して、それを割り箸に加工して輸入していたシースワローが中国を撤退。愛媛に別会社として稼働させ始めたと聞く。

私としては、このような動きは大歓迎だ。これで国産割り箸の生産が増えたら、それを販売する方法はいろいろあるはずだ。昨日も書いた通り、すでに価格差は縮んでいるし、アドバシの発想も広がりつつある。国産回帰の動きも後押しをする。安定供給体制を作らないと、そうした販売努力がしにくいのだ。

ただ、ねえ。気になるのは、吉野。新しい動きは,やはり割り箸の故郷・吉野を視察に行くが、どうも警戒心を持っているようだ。ライバルが現れることに対するものか。吉野の割り箸受注が減ることを心配しているのか。

しかし、それは狭い了見だろう。何より底辺の普及が大切だ。中国産に席巻されている割り箸を少しでも国産に変えることで、割り箸好きが増えたら、結果的に高級割り箸も売れるだろう。そして吉野は高級割り箸としての地位を守ればよいのであって、量産計画に対してまで敵愾心を燃やす必要はない。

どんな業界でもあるのだが、新しいことを始めたら、まず普及させることが重要だ。自分のところだけで囲い込もうとすると市場自体が小さくなる。すると、独占しているつもりの自分のところまでパイが縮小してしまう。最初は、心を広くもって普及し、その後に技術や差別化で競争するのが真っ当な戦略ではなかろうか。

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割り箸」カテゴリの記事

コメント

田中さま

言われるとおり、割り箸を廻る動きは、次第に加速していくと思います。

日本の割り箸の本家の動きは、「警戒」ですか?

ちょっと残念です。

海杉も国産材を語るとき、割り箸は、インパクトがあります。箸の持ち方や環境の話、割り箸の種類や歴史、それぞれが興味を持つ対象としては、いい味が出るのです。

本家には、この一連の情報に磨きをかけてほしいのです。

国産材を日本の国内で地位を確実なものにするためには、それぞれの地域、産地が、自分の所の特性や強みで外国産材にぶつからなければなりません。吉野には吉野のやり方があると思います。宮崎には宮崎のやり方があるはずです。

国産材には、オールマイティーなエースがいない分、それぞれが自分の持ち場をしっかり固めて戦わなければ、到底敵わない相手だということをそろそろ認識しないと・・・。

などと好き勝手に書いてしまいました。

あまり関係のない話ですが、私は子供を2人しか育てたことがありません。その過程で、2人とも自分ができたことで、大人の仲間入りを自覚した出来事の一つが割り箸を自分で割れた瞬間です。(中国産ですけど)その後、しばらくの間は家族全員の割り箸を割ってあげることに生きがいを感じるのです。
国産と思われる箸はきれいに割れるみたいで、ご満悦です。
何か、思い出してしまったので、コメントしました。
吉野が警戒していることは、別にいいのではないでしょうか。天然林も遷移していくことだし・・・。淘汰されていくのが自然と言うもの。がんばれば残るし、追い風にも出来ると思います。または、吉野にも新しいメーカーが誕生するかもしれないし。
ただ、高級割り箸を製造するには、木を見る目とか、木の取り方とか、機械の使い方とか、伝統的「技」が必要なことでしょうから、ぜひとも生き残って欲しいものです。

海杉さん、宮崎の動きは耳に入っていますか? 今後どのように進展するでしょうか。

国産割り箸には、トニーさんの経験のように、いろいろ話題があるはずです。それを追求して切磋琢磨しないと…。
宮崎などで作ろうとしているのは、高級割り箸ではないと思いますから、バッティングしません。現在の「国産割り箸を使いたい人」を取り合ったり囲い込みをせず、むしろ新しい顧客を発掘してほしいんですけどね。

かつて吉野から岡山、そして北海道へと割り箸生産が広がっても、結果的に今も生き残っている産地は吉野だけ。そのことを忘れないといいんだけど。

すごーい。割り箸に関する動き、楽しみ。

でも、吉野の動きが心配・・
吉野でも、若くて、チャンレジ精神とバイタリティがあって、
吉野が好きで、割り箸が好きで、
でも、新しいことにも物怖じしない人が動き出すといいですね。

別に目立って吉野が何かした、ということではありません。ちょっと警戒しているという声が伝わってきただけです。
ま、大人の対応してくれることを期待しましょう。
また、新規参入を考えている人々も、今の吉野の割り箸が持っている市場に分け入ろうと思わず、中国産のシェアを切り崩す方向で考えてほしいものです。

宮崎の割り箸の情報は、なんと、今話題のJ○さんが、環境事業として割り箸を・・・。と言う内容でした。

M&Aで冷凍食品業に色気を出さないで、割り箸に打ち込んでいてくれれば・・・。

と考えるのは、海杉だけでしょうか???

へえ、そうだったのか…。
冷凍餃子事件は、ちょっとJ○さんには可哀相な面もあるのだけど、割り箸にもねえ。
これでくじけないものです。

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