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2008/02/19

入試問題と「てにはを」

昨日は、立て続けに郵便やメールで、拙文を「入試問題」に使ったという連絡が入った。

あんまり詳しく紹介するとマズいかもしれないが、一つは同社大学の某学部の国語の入試問題に『割り箸はもったいない?』の中の一文を使ったというもの。それに目を通すと、結構な長文である。たしか先に某問題集に引用したいという連絡も受けているが、そこの部分と微妙に重なっている。予想問題としては、いい線をいっていたことになる。やはり、問題にしやすい箇所というのがあるのだろうか。
それにしても、これだけの長文を時間内に読むのは大変。かなり速読と素早い読解力の技術がいるだろう。

それと某私立中学の入試には、『森林からのニッポン再生』からの一文が使われたようだ。どちらも昨年の出版。案外、出版してすぐに引用されるものなのだなあ。それにしても、中学入試ということは、現小学生が読むということだ。

国語の問題に引用されることを意識すると、今以上に気をつけなくてはならないのは、一般にてにはを、と呼ばれる助詞(特に格助詞)を文法的に正しく使い、明確な文章を書くことだろう。実は、私の古い文章に目を通していても、結構助詞の使い方にズレを発見することがある。するすると読めてしまうので気がつきにくいのだが、厳密には使い方を誤っている、あるいは意味をぼやしかた使い方をしている時がある。
実は、これこそが「わかりにくい文章」の元凶なのだ。一見優しい言葉を使っていても、てにはをを誤ると文意が正確につかめなくなる。そのうちに、読みたくなくなる。逆に、小難しいことを論じていても、語順や助詞をうまく使い、主語述語を明確につなげると、理解しやすくなる。……以上、文章講座でした(^o^)。

入試に引用しているところは、そうした間違いが少ないところを選んでいるのだろうか。

受験生諸君、受験勉強にもつながるから、拙著を購入するように(^o^)。

ちなみに、娘の学年の問題集にも拙文は入っているのだが、娘は見向きもしないよ。だから、国語がダメなんだ(-_-メ)

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書評・反響」カテゴリの記事

コメント

娘さんを冗談にも否定するのは・・・

ブログを見られたらキズつくでしょう。。。

ブログも何も、面と向かって言ってます(@_@)

当の本人も、慣れたもので……。

もしかして、お父さんの文章を真剣に勉強されてるのではありませんか。

さらにもしかして、お父さんの文章を超えていらっしゃるのかも・・・

競いあう父と娘。。。

・・・私の娘も父の何かを超えようとしているのかな?

いやあ、反抗期ですから(笑)。

国語力はともかく、私より人望はあるかもしれない。バレンタインデーに11もプレゼントもらってきましたから。でも、全然おすそ分けしてくれません。

雑木林でドングリ拾いやキノコ探しをしたり、焚き火でイモを焼いたりした思い出。。。

寝っ転がって樹木の間から空を見上げた思い出。。。

お父さんへの感謝と尊敬の念は反抗期であれ非反抗期であれ、娘さんの宝そのものでしょう。

人望も人間性も、ちょっとやそっとの苦境には不動の力量にちがいありません。

佳いエピソード、ありがとうございました(^^;

虫垂炎の痛みでおなかを押さえているあがたしです.いや~海外出張中に起きなくて良かった. 

それはそうと,
>案外、出版してすぐに引用されるものなのだなあ
についてコメントです.高校入試をつくっている人,中学入試の作成担当の人,などに話を聞くことが多い時期がありました(多くの場合,誰が作問担当なのかは口外してはならないので,わたしが話を聞いたのはあくまでオフレコの場でして,その相手は誰なのか絶対に言えないのですが).その人たちのうち国語担当の方によると

その教諭「周辺校の過去問との重複は御法度.というわけで」
あがたし「なにか対策あるの?周辺校の過去問を5年分全部見るとか?」
教「いや,一応見るけれど,それとは別に根本的対策がある」
あ「自分らで文章書いちゃうとか」
教「(笑)それはさすがにしない.要するに,その年度に出版された本から題材を引っ張ってくればOK」
あ「あ,確かに過去問との重複だけは絶対起こらないね.塾の模試ででてるかもしれないけどね.「○○高校的中!」とか言われるよ」
教「メジャーな模試は一応目を通しているけれど,確かにどこか知らないところで”的中”があるかもしれない.でもそこまで調べてられないのも実情だけどね」

というわけで,新しい文章ほど試験問題にされやすい,というか出版から1年経つと相手にされなくなるという傾向も,場合によってはあり得るわけです.

というわけで毎年新刊を出したほうが吉かと(違)

>やはり、問題にしやすい箇所というのがあるのだろうか。

はっきりと,あるのだそうです.「そういう眼」ですべての文章を読んでいる当の先生方によると.
そして,そういった人々の誰が読んでも異口同音に「これは使える」と意見が一致する箇所が存在することもあるのだそうです.

>一見優しい言葉を使っていても、てにはをを誤ると文意が正確につかめなくなる。そのうちに、読みたくなくなる

小学校の頃「てにをは」(順序が微妙に違う)という言い方で助詞のことを習ったあがたしです.いまは一般向け文章よりは学術文書ばかり書いているのですが,そこでも助詞は気を遣いますね.あと,特に理系論文の下書きに目を通しているとき,注意を払うのは接続詞に関することでしょうか.たとえば「したがって」が一発はいるだけで,その前後の文どころか段落全体に至るまでその論理的明晰性が見違えるように改善されることがよくある,といった具合です.

かといって接続詞を入れすぎるとそれはそれで読んでいてキツい文章になるのが難しいところで・・・あと,英語論文だと意外とこの種のロジックを表す接続詞を省略することがあります.翻訳しようとすると意外と大変です.単語の補い程度ですめばいいのですが,下手すると訳注ものになってしまいますので.

虫垂炎、手術せずに薬で散らすのですか?

毎年出版すべきか…これまでは何とか達成してきたんですが、昨年2冊出したので今年は休もうと思っているのだけど…。

助詞と同じく接続詞も、文章の読解をよくする大きなツールですね。以下の文章は何が書かれているのかという標識みたいな役割があります。でも、入試問題としては、そこを空白にして書き込ませるものが多い。
自分の文章を問題にされて、解けなかったらどうしようという不安をいつも抱えています(笑)。

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