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森と林業の本

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2008/03/05

ちりとてちんとエイジング加工

NHK大阪放送局のロビーには、現在「ちりとてちん」のセットが展示されている。

それがなかなかの盛況で、スゴイ行列までできていた。
みんな好きなんだなあ~。私も行列に並んだ一人だけど(^o^)。

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なかなかよくできていて、昭和時代の住宅をうまく再現している。落語的な小道具も凝っている。わざわざそのために存在しない本を作って本棚に並べる凝りよう。
徒然亭の紋がセミなのは、徒然草に「日暮らし硯に向かいて……」とあるので、日暮らしイコールヒグラシ、なのだそう。さらに徒然亭草々の部屋にある「三国志」の本は、草々イコール曹操、つまり三国志の英雄にちなんだものだとは知らなかった……。
さらに若狭塗り箸の販売コーナーまで作ってあり、なかなか商魂たくましい。このドラマは、塗り箸の宣伝に大きな貢献をしただろう。

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とまあ、そんな感慨はともかく、セットだから最近作ったわけだが、その木材類は見事に古くさく加工されていた。それをエイジング加工というのだそうだ。

どのように加工するのか説明しているコーナーがBKプラザにあった。

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それによると、まず真新しい板を火で焼く。まっ黒こげにしてからブラシで磨く。その上に下塗りをして色をつけてから、また落とし……と繰り返して、年季の入った木材に仕上げるのである。

この手の技術は、映像メディアだからこそ必要とされて生み出されたのだろう。別に古くさくすればよいわけではないが、この技術を使うことで新たな木材商品を生み出せるのではないか、と感じた。木材の風合い感がまったく変わるからだ。
木材は、古くなればなったで味が出る。これが他の素材との差でもある。もっと活かし方を考えないか。

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コメント

「エイジング加工」という呼び方は、業界特有のものでしょう。建築・木工では「うずくり」「焼うずくり」といった加工がこれでしょう。焼杉の加工では定番かと思います。この加工を施された製品もけっこうたくさん出ていますよ。

実はチェンソーアート作品でも、焼いてから磨く技法があります。焼きすぎ、いや焼杉は、木目が美しくなりますね。

単に木目を目立たせるとか、古く見せるだけでなく、もっと広く応用したら、面白い製品になると思うんですけどね。

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