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2008/03/16

花粉症ツアー

昨日は吉野に行っていたのだが、そこで出会った家族連れ。

夫婦と4歳3歳の子供の4人で大阪北部在住なのだが、毎週、吉野に通っているという。2日連続通うこともあるというから筋金入りだ。
目的は自然と戯れること。はっきり目的地があるわけでなく、アチコチ森や川など求めて車を走らせているという。家には木っ端だらけとか。なんと子供たちは、木の匂いでスギとヒノキの区別がつくというから、たいした実践教育だ。

子供はともかく夫婦揃って、ここまで自然好きというのは珍しい。見ていると奥さんの方が熱心でもある。田舎暮らしもしたいが仕事の問題があるので、休みは必ず通うのだ。
……羨ましい。嫉妬するほど(^^;)。

ところで、ご主人は、花粉症なのだそうだ。それなのにスギだらけの吉野に? と言いたいところだが、実は大阪では酷い症状が出るのに、吉野に来るとピタリと止まるという。だから春に吉野に通うのは、花粉症からの脱出でもあるのだ。

不思議だが、この手の症状は、結構ある。実際に花粉症とディーゼル微粒子の関係を指摘する研究もあるし、花粉症患者が山村よりも都会に多いという厳然たる事実もある。

そこで、「花粉症の人は吉野へ」キャンペーンを張ってはどうだろう(^o^)。
もしかしたらスギ産地に来た方が花粉症に苦しまなくても済む人は、少なくないかも。そして避難するつもりで田舎で過ごす。北海道や沖縄に避難するツアーはあるが、ここはあえてスギだらけ地方で催すのだ。
減感療法のように、あえて花粉に触れることで免疫をつけさせる治療法もあるのだから、ちゃんと試してみるのも手かもよ。花粉症は、かなりメンタルな要素が多いから、自然の中でリラックスすることで症状が治まる可能性はある。

そしてスギに掛かった濡れ衣を晴らすのはどう? 鹿児島であった林野庁の人、花粉症担当でもあると言っていたが、挑戦しない? 責任はとらないけど(~_~)

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コメント

花粉症の人は屋久島へツアーなら聞いたことありますよ~。
そこは是非、地元の方がやらないと・・
旅行会社と協力して。

屋久島に先んじられたか。
でも、全国で挑戦したらいいと思うよ。

森林セラピーで気持ちよくなる研究より、こちらの解明をしてほしいなあ。

それはほら、花粉症は季節物だから・・

春しか研究できないし・・

いやいや国家レベルの研究のためには、年中花粉を散布するスギを開発して、巨大温室の中で気温をコントロールしつつ、行うのです(^^;)。

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