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2008/03/15

韓国南大門の再建

先の鹿児島では、韓国への住宅輸出の話も聞いてきた。
宮崎県を嚆矢とする中国への国産材輸出とは別に、鹿児島県では鹿児島県産材による木造住宅を輸出しているのだが、それで思い出したのが、焼け落ちた韓国国宝の南大門(崇礼門)再建話である。

以前にも書いたが、放火で焼けた南大門を2013年に向けて再建計画が進んでいる。

でも、その材料はどうするのだろう? 

もともと韓国は木材のない国だ。まともな森林造成がスタートしたのは戦後であり、木材自給率も日本以上に低い。いや、木造住宅自体がほとんどない。そこに600年以上前に建設された壮麗・巨大な門を再建しようとしたら、膨大な量と、そして巨木が求められる。とても自前で木材を準備できないだろう

南大門の材料がどんな樹種の木材で作られていたか知らないが、それと同じ木で太さ・量とも調達するのは至難の業だろう。外材だって、どこの木を使う? 多分アカマツを多用していると想像するが、ヨーロッパアカマツでもいいのか。

近くでも中国だってロシアだって、大変だ。それとも台湾? おそらく日本も適合するかどうかわからないが、一つの候補になりえる。今からマツの巨木を探しておけば、高く売れるかもしれない(笑)。
もう一つ思いついたのは、真新しい木材よりも、古材の方が再建には向いているのではないか、ということだ。なんでも南大門の1階部分は8割がた残っているそうだ。ならば、それに合わせるのは古材の方が似合う。そして古材なら、木造建築物が多く残る日本である。しかも、近年取り壊しが多くて、古材の潜在的供給はかなりある。

古代朝鮮半島の扶余の国には、日本からコウヤマキを輸出したと思われる痕跡が韓国の古墳から見つかっている。時を経て再び日本の木材を輸出する可能性だってあるのではないかなあ。。(もっとも日本の木材なんか使えるか! という国民感情はあるかもしれないが…)

それと木造技術も心配だ。韓国にも宮大工はいるが、木造建設技術はかなり衰退しているらしい。戦後、ほとんど木造住宅を作って来なかったのだから。年間70万戸の住宅着工件数のうち、韓国在来工法の木造住宅は、もしかしたら1000戸を割り込むかもしれない。韓国で木造住宅と言えば、ツーバイフォーかログハウスなんだから。

こちらでも日本の技術を活かせるかもしれない。もちろん建築物の防災技術も。

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木製品・木造建築」カテゴリの記事

コメント

南大門建設するだけで、なんで莫大な木材がいるの。それにそんなに難しい建築技術を使ってるとも思えないが。

そんなこと書いたら、韓国関係者に怒られますよ(^^;)。
何と言っても、大木が手に入りにくいのがネックだし、韓国の木造構法は、日本とは違い、なかなか独特だそうです。

日本の平城宮跡の朱雀門を復元・再建する時も、木材を集めるだけでも大変だったし、当時の構法を推定するのが大変だったそうです。

南大門再建の最高責任者と言われる方とお話したことがあります。
その方は、木材の被破壊試験では世界的な権威でもあり、日本語も大変お上手です。
再建にかける熱意は相当なものがありました。材料の件ですが、何でもありと言うことではなく、きちんと基準を定め、適したモノを採用していくとのことでした。
余談ですが、宮崎では、韓国の伝統工法でプレカットして木材を輸出していますよ。

宮崎も、韓国への木材輸出が軌道に乗りましたか。国産材輸出も、新たなステージですね。

南大門修復に、多少とも日本の材が使われることはないだろうか。

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