離島の森林危機
鹿児島の夜は、一人天文館街をぶらつき、ふらりと入った居酒屋「屋久島」。
そこでカウンターに座ると、もう一人が隅に座っている。ほどなく語り合うことになったのだが、彼は三島村黒島出身だった。鹿児島の沖合、屋久島の当方の孤島だ。硫黄島と竹島とともに三島村を形作っているが、村議会は鹿児島市で開く。
そこで話題となったのは、島の森林危機である。黒島は、真ん中に620mほどの山がそびえる、ある意味屋久島のミニチュア版のような地形をしているが、その山の西側の森林が枯れつつあるのだ。
その理由は、中国から来る汚れた大気。酸性雨だけでなく、さまざまな汚染物質を含んでいて、それが島の自然を痛めつける。
実は、同じ話が屋久島にもあった。今や南の島だから空気がきれい、と言えなくなっているのだ。しかも国外だけに取り締まることもできず、まったく手の打ちようがない。それを怒って侃々諤々。
加えて辺境の島を切り捨てにする政府に怒り、国境線を守っている誇りを語る。
彼は、島の写真を撮り続けていて、それを使った島のパンフレットを作っていた。また祭りなども豊富にあるが、その写真が、ナショナルジオグラフィック誌に掲載されたという。
来年には、奄美群島から十島村・三島村にかけて皆既日食が起きる。人々が殺到するだろうが、キャパシティが小さいのでなかなか島に渡れないだろうな。でも、行きたい。
この話は、裏ブログにも書いたから、お楽しみに。
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