中国へのチップ輸出
昨日は、ココログのメンテで休止。
さて、気になるニュース。宮崎県の県森連が、中国へチップを試験輸出したというもの。紙需要が爆発的に増えている中国のために古紙だけでなく、国産チップも売ろうというのである。使うのは製材残材、つまり背板類だ。
だが、どうも解せない。実は、ちょっと前に王子製紙がアメリカからの輸入チップの価格を約11%値上げしたというニュースがあったからだ。それも一度決めた価格を改定する形で妥結した。ようするにアメリカでチップ不足が進行して、当初の契約を反故にしてまで値上げしたのである。
どうやらうちではサブプライムローンが絡んでいるようで、アメリカの建設業界の不景気は、製材量を減らしてチップ生産を減らすらしい。
そんな状況なのに、なぜ国産チップを輸出する? おそらく中国向けのチップに高値はつけられないだろう。なんだか見通し悪い構想だなあ。まあ、試験出荷なのだからいいか。
ただ、中国への原木輸出がうまく行かないからチップ、ではちょっと危なっかしい。
私は、短期的な取引では、中国ビジネスの怖さから国産材の原木輸出がうまくいかないこともあるだろうが、長期的には結構悪くない市場だと思っている。しかし、チップはどうかなあ。もともと単価安すぎるし。日本でも必要だし。背板は、もっと高価格商品に加工してほしいし。
ただ宮崎は、何かにつけて元気というか新しいことにチャレンジする点は立派。
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