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森と林業の本

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2008/04/19

見えない桜

雨上がり。気分転換に裏山を歩く。

ふと気づくと、足元は、桜の花びらがてんてんと雪のよう。

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が、見上げてもサクラの木は目に入らない。もともと雑木林であり、結構繁っているから、上の木は見えにくいのだ。しかし花びらがあるんだからサクラが咲いていたのだろう。

しばらく行くと、道一面がサクラの花びらに覆われた。

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しかし、サクラの木は見えない。かなりの大木で、背も高いのだろう。

ようやく広い道に出た。

あった!

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結構、大木だ。この木が花びらをまき散らしていたのか。でも樹木の花よりも地面の花びらに見とれてしまう。

                                       

サクラというと、今や密植されたサクラの園が当たり前になっているが、本来のサクラは数ある樹木の一つとして、里山に点在しているものだろう。しかも山桜のように葉と一緒に咲く種である。つまり、ほかの木も若葉が繁りだしているから、花はあまり見えないのが普通ではないか。

サクラは人間の鑑賞のために花を咲かせるわけではない。
でもサクラの花からはハチミツが採れるから、ミツバチは確実にサクラを見つけ出してくれる。しかしミツバチの目は、色がわからないはず。言い換えると、ミツバチは、視覚ではなく匂い?でサクラを発見しているのだろう。そこでは匂い物質で森林を感知している世界があるのだ。

視覚で森を見ているのとは、違った世界が作られているのではないか。人間はその森林には気づいていないのかもしれない。

せめて、落ちた花びらから桜吹雪を想像する感性くらいは持ち合わせたい。

雨上がり 靴の裏みて花見かな

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森林学・モノローグ」カテゴリの記事

コメント

こんばんは

なるほど、そういう見方、考え方もあるんですね。
嗅覚、聴覚での認識はどのようになっているのでしょう、識りたいです。

この一句、誰がうたったものでしたっけ?
えっ、「田中淳夫さん」? (シツレイイタシマシタ)

仮に視覚であっても、複眼の昆虫の見る世界は人間と違っているし、鳥の目、樹上の猿の目、みんな違う森が映るんでしょうね。

駄句、失礼しました。m(__)m

「駄句」は過小評価が過ぎます。^^

遊び人、そう森遊び人であるかどうかで鑑賞する力が問われているのです。

私?

もちろん100点満点でしょう。(^^


追伸

デザインの進化、ありがとうございます。

サラッとした開放感がいいですねぇ。。。

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