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森と林業の本

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2008/04/27

カタクリ群落

昨日は、うだうだ書いたから、今日は爽やかに(^o^)。

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上越市の「くわどり市民の森」で出会った、カタクリの大群落。

とにかく山の一面が全部カタクリの花!

こんな凄いのは見たことない。カタクリは、春植物と言って、樹木に葉が付く前に葉を延ばし花を咲かせて太陽エネルギーを蓄える。落葉樹林帯を代表する草花だ。花が咲くのは一週間くらいの間だから、こんな満開時に訪れられたのは運がよかった。しかも「市民の森」自体はまだオープン前。つまり、ほとんど見る人のいない群落だった。

下草を刈り込まないと育たないだけに里山の典型的な生態を示す。ときとして保護を巡って対立が生じるが、いまどきスキー場くらいしかないなんて言われるほど。それが、こんなところに大群落が育っているとは。

実は新潟では珍しくないらしい。カタクリは、食べるという(^^;)。おひたしなどにする。

だったらカタクリを山菜として売り出せないかと考えたが、フキノトウ(こちらも恐るべき群落が各所にあった)のようにとってもまた出てくる種類ではない。土の中に7年育って、ようやく花が咲くともいう。

ならば「幻の白いカタクリを探せ!」ツアーなんてのもいいかもしれない。

もう一つあった。

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コゴミの群落だ。

こちらはカタクリ以上に広範囲に芽吹いていた。生半可の量ではないし、山菜としても人気だから、カマでばさばさと切り取って収穫するそうだ。

こちらも緑が抜群に美しい。沸き立つような気持ちになる。

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コメント

むかしクライマー仲間でゴールデンウィークに東北に行っていました.未登の壁を探して登るというツアーなんですけど,そんな壁がそう都合良く見つかるわけがない(笑) というわけで見つからない日はあきらめて山菜ツアーになりました.

でるでる!
 コゴミ!
 ふきのとう!(東北の一部地域では,開いてしまったものも平気で食べられます) 
 もちろんタラの芽!(クライマーしかつっこめないような車道法面の上に,おお,これは取りきれないほど芽吹いています)
 そして,カタクリ(東北の一部地域では,それを踏まずには歩けないレベルの群生が当たり前ように見られることもあります.場所は内緒ですけど)

どれもツアー中に皆で食しましたっけ.もちろん地元クライマーに紹介してもらった小料理屋に持って行って調理してもらうということもいたしました.

ところで,個人的にはとくに感じ入ったのはカタクリですね.一部地域で珍重されているものがほかの地域ではほとんど野草レベルの,「どこにでもあるもの」として把握されているということに.

一部で有り難がるカタクリ群落も、北陸や東北では珍しくないんですね(笑)。
長野や新潟でも伸びたフキノトウをしっかり調理していました。美味かった! そしてタラの芽。
実は今回の旅で一番美味しかったのは、山菜だったりします。もちろん蕎麦も海の幸もよかったのだけど。

価値観のズレという点でも面白いけど、北陸・東北の落葉樹林では下草管理がうまく行われているという点でも感心しました。

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