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森と林業の本

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2008/04/04

木桶と郵便局巡り

昨日紹介した「桶屋の挑戦」を私に教えてくれた友人が、たまたま今日、生駒にやってきて少し話した。

彼は、伝統工芸関係を得意とするカメラマンで、桶づくりに関しても撮影を進めているのだが、そこで出たのは、「桶は絶滅危惧種」。

そうなのだ、木桶とか木樽は、すでに絶滅の域に入っている。だいたい、「桶屋の挑戦」を少し読んだだけでもわかるのだが、木桶は絶対に必要な道具ではない。代替え品がすでにあって、そちらの方が使い勝手も、性能的にもよかったりする。多少は有利な部分もあるが、それだって程度の問題。

はっきり言おう。木桶は現代に必要ない。ほかにも必要ない木製品はたくさんある。

ところで、この友人は、郵便局巡りを趣味にしている。各地の田舎の郵便局を訪ねては、そこで1000円ずつ貯金する……というみみっちい(^^;)趣味だ。都会よりも田舎の小さな局を回りたがる。愛好家は結構いるらしいが、民営化した郵便局を回るのもアリ? とちょっと意地悪な質問をした。

だったら佐川急便とかヤマト運輸の基地を回るという趣味だって成り立つはず。

もちろん、そんなことはしない。郵便局だからよいのだ。民営化はしたが、かつての全国津々浦々にある郵便局を訪ね歩く風情がよい……その感覚を聞いて、これは木桶と同じだと感じた(^o^)。絶滅危惧種ゆえの郷愁

最近、木桶を求める人が、少しだけ増えている。使い道としては、インテリアだったり看板だったり。お風呂で使うにしても、オシャレだから。いわば実用品ではなく飾り用である。しかし、桶職人にとっては、飾り用に桶を作るのは忸怩たる思いがあるらしい。

伝統工芸ではない、実用品としての木製品が必要だ。
現在の木製品が飾りと化し、伝統工芸とされたときは、絶滅へ一歩進んだときではないか。

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コメント

な~るほど^^

機能品か飾り品化か?

上勝町の「つまもの」は生きてる→枯れる→無くなる→注文がくる

野草の実や種子なら2つの条件を満たすものが森の中にあるはず!

追伸

だるま高原の田舎ぐらしの友から
「雪が多いけれど、これから楽しみ」の知らせがきました。

2つの条件を満たすものを探せと伝えておきます。

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