講義「吉野林業と割り箸」
奈良大学で、「奈良文化論」を行ってきた。受講者は約200人。学生は90人程度で、あとは一般人のようだ。
テーマは「吉野林業と割り箸」。しっかり拙著の宣伝も含めて(^^;)、話してきたが、終わると学生はその場でレポートを書く。その論題は「割り箸はもったいない、か?」にした(笑)。
今、手元にあるレポートを順番に読んでいる。みんな短時間にわりとたくさん書き込んでいて、結構学生の本音が伝わる。たとえば多くの学生が、「林業は環境破壊だと思っていました」から始まるのを読むと、想像以上にそうした発想が世間に広がっていたことを知って暗然とする。
それでも的確にこちらが講義したことを聞き取っているのもあれば、???のトンチンカンなもの、さらに講義内容は理解しているが、「それでも割り箸はもったいない!」と記しているものまであり、面白い。
また絶妙な育林法と利用法を生み出した吉野に対する驚きが目立つ。奈良の大学に学んでいるのだから、吉野への誇りを芽生えさせたことはよかったと思うが、私も、ちょっと吉野林業を美化しすぎたかな? と反省している。たしかに昔は徹底的に木を利用し尽くす林業であったけど、残念ながら現在はそうでもないからだ。
そのほか、様々な思いやアイデアも書かれている。何度も使える割り箸をとか、使用済み割り箸を薄く削って新たな割り箸にしてみては(^^;)とか。「使い捨てにも文化的意味がある」と指摘するものもあった。
このレポートは、私には非常に貴重な資料になるだろう。そして割り箸を通して環境問題に複眼思考を持ってもらえたのなら大成功である。
ところで、最後に質問を受け付けたら、「吉野町出身」という学生が手を挙げた。割り箸を含めて吉野は今後どうなるのか、何をすればよいのか、と問われる。
こーゆー質問が一番むずかしい。現地はきわめて厳しい立場にあるわけだが、それを乗り越える智恵が要求されるだろう。
さらに、今後広島で割り箸づくりを企てている広島の夫婦も来ていたし、林野庁の人も顔を出していた。そして一様にいうのが「ブログ読んでいます」。
そんなこと言われると、書きにくくなるではないか(^^;)。○○○のことも書いていましたね、なんて言われる。あ、あの件はちょっと批判的に書いたからなあ……。
よし、次からは遠慮してよい面を探して書こう……ということには私は絶対にならないから覚悟してね(^^;)。
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